ゼロの使い魔保管庫
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841 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/05/27(...
一言で言えば、運が悪かった。ただそれだけだ。
そして、歴史にifは存在しない。
テファを王宮に送り届けた後、彼女をどこに住まわせるかで...
見知らぬだろう土地で一人にしてしまう、という事に今は特に...
しかしどういうわけかアンリエッタはそれを承認せず、城で厚...
「たった二人に脱獄の手引きをさせちゃうような城と、その二...
という、大きな独り言が決め手になった。
学院に戻った翌日、サイトとルイズ、シエスタはテファニア...
「ここがヴェストリ広場。最近はオレ達が訓練に使ってたりす...
「何が訓練よ。ただ集まってだれてるだけじゃない。」
どういうわけかまたルイズは不機嫌である。
今まで無視を貫いてきたサイトも少しむっとして
「何でついてきてんだよ、お前」
とぶっきらぼうに言う。
「あんたをその胸っぽいバケモノと二人きりにして、何か間違...
バケモノ、と言われたテファがひっとうめいて両手で胸を隠そ...
「嫉妬丸出しですね、ミス・ヴァリエール。大人の女性になる...
「だっまっりなっさい! 馬鹿メイド!! 大体ツェルプストーの言う...
「その前はデルフさんの言うことを鵜呑みにして笑わせてくれ...
「あんたはぁ〜……今一度貴族の恐ろしさってのを体に教えてや...
シエスタは凄むルイズを完全に無視して
「そういえばデルフさんは一緒じゃないんですね」
サイトは少しだけ朝の出来事を思い返し、
「ああ、アイツは今タバサんところにいるよ」
842 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/05/27(...
タバサは自室にいた。目の前には数メイルはありそうな程山...
そして、ベッドの上には一振りの抜き身の剣。
鞘も同じ様にベッドに寝かされている。
デルフは直感的に今から自分が何を聞かれるのかわかっていた。
目の前の少女は聡い。数千年の歳月を重ねた自分でも、そう簡...
おもむろに、タバサは本を閉じ、そしていつもと変わらぬ調子...
「4つ目の虚無の使い魔って何?」
その頃サイト達は、まだ広場から動いてなかった。
怒れるルイズの魔力溢れる「爆発」が、当初の二人のケンカか...
ボロボロの彼をどっちが介抱するか取っ組み合いを始め、
ただただサイトが心配なテファが膝枕をしているところに正気...
はじめは乳珍しさにフードを被ったテファを遠巻きに眺めてい...
巻き込まれては敵わんと逃げ出し、いつしか広場は四人だけに...
サイトが目を覚まし、他三人もだいぶ疲れ果て、広場を静寂が...
そんな時、ポツンとシエスタが呟いた。
「テファニアさんは使い魔を喚んだりしないんですか?」
「神の左手ガンダールヴ、神の盾。神の右手ヴィンダールヴ、...
「……大したもんだな……嬢ちゃん。だが、知ってどうするってん...
「彼がガンダールヴ、それはもう知ってる人は知ってること」
「……」
「そしてこの間戦ったゴーレムもどきを操ってたのが、ミョズニト...
「何でそれを……」
「キュルケが言った。ルイズがそう呼んでたと」
「あの娘っこ……ハァ……」
「虚無の担い手がルイズ以外に2人。なら、もう一人いるはず」
「……」
少しだけためて、タバサは言った
「四の使い手と四の使い魔。これが揃った時、何が起きるの?」
843 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/05/27(...
「サモンサーヴァントは簡単な魔法だから、エルフのあんたな...
「なんせゼロのルイズが初めて成功した魔法だもんな〜」
「ふんっ!!」
詠唱なんかお構い無しに力任せに振った杖から閃光がほとばし...
バランスが崩れ後頭部から地面に突っ込み、気絶した彼をシエ...
シエスタは少し離れた場所で彼を膝枕したままその講義を聴い...
「本当、知識だけはすごいんですね……ミス・ヴァリエール」
何を言ってるのかは断片的にしかわからなかったが、逆に平民...
そのずば抜けた知識がどのような過程で得たのかを知ってるシ...
「始祖ブリミルは確かに英雄だった。ただ、何時の世も英雄が...
デルフの表情は読み取れない。
「怖くなっちまったんだ、世界をほぼ統一しちまったブリミル...
ただ、何を思っているかはタバサはわかる。
「人々は英雄を暗殺しようとして、代わりにその使い魔の一人...
タバサの体が震える。
「ブリミルの使い魔は四人の人間の娘っこだった。その内の右...
タバサが顔を上げる。「四人目の使い魔」に反応した。
「ブリミルは復讐を考えるより先に、八方手を尽して娘っこを...
「『聖地』」
「……その通り。唯一、ブリミルが統一できなかった土地、エル...
頷く。
「ブリミルは残った使い魔三人と自身の四人で、千に近いエル...
「!!!」
今度ばかりは衝撃を隠せないタバサ。
「ただ、三人の使い魔はその戦いで生き絶え、ブリミルも致命...
「真実……?」
「そして、ブリミルが死のうとするその瞬間、エルフ共がブリ...
「……生きてる?」
「ああ、なんせ死なせるわけにはいかなかったからな。ブリミ...
844 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/05/27(...
再び広場。
「準備はOKよ。始めなさい、テファニア」
「私、一言もやるなんていってないのに……」
「なんか言ったぁっ!?」
「ひうぅっ!!」
はっきり言って気乗りしなかったが、なんとなく視線を泳がせ...
しばらく目を閉じ、
「……やるわ」
空気が変わった。
テファニアが教わった節を唱える。開くイメージ、魔力を集中...
爆発。
「ごほっごほっ……げふ……ちょ、なんで爆発なんか……」
自分のことを棚に上げるルイズ。
煙幕が晴れた広場には変わらず四人しかいなかった。
ただ、変わったのは
「……サイ……ト?」
テファニアの前には離れてたはずのサイトが寝転がっていた。
「えと……あの……」
テファニアはこの後のことをどうすればいいか解りかねて、ル...
「………」
ルイズはしばらくポカンとしていたが、コントラクトに重い至...
「ッダモガ「ぶちゅっといっちゃってください」
叫ぼうとしたルイズをいつの間にか近付いたシエスタが羽交い...
テファニアもまたしばらく目を閉じたと思うと、再度開かれた...
ルイズはモガモガいってジタバタしている。
シエスタは驚異的な力でそれを押さえ込む。
そして、唇と唇が触れ合ったその瞬間、ようやくサイトは意識...
「……ふぇ?」
唇が離れた後も放心状態。そんな彼を急な激痛が襲った。
「(胸が……熱い……っ!!)」
「サイトっ!!」
ルーンの痛みと分かっていても叫ばずにはいられない。
サイトは胸を押さえている。ルイズはそんな彼を見て、言い知...
「最後の使い魔、神の心臓、神の涙、正真正銘のゼロ。主が死...
終了行:
841 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/05/27(...
一言で言えば、運が悪かった。ただそれだけだ。
そして、歴史にifは存在しない。
テファを王宮に送り届けた後、彼女をどこに住まわせるかで...
見知らぬだろう土地で一人にしてしまう、という事に今は特に...
しかしどういうわけかアンリエッタはそれを承認せず、城で厚...
「たった二人に脱獄の手引きをさせちゃうような城と、その二...
という、大きな独り言が決め手になった。
学院に戻った翌日、サイトとルイズ、シエスタはテファニア...
「ここがヴェストリ広場。最近はオレ達が訓練に使ってたりす...
「何が訓練よ。ただ集まってだれてるだけじゃない。」
どういうわけかまたルイズは不機嫌である。
今まで無視を貫いてきたサイトも少しむっとして
「何でついてきてんだよ、お前」
とぶっきらぼうに言う。
「あんたをその胸っぽいバケモノと二人きりにして、何か間違...
バケモノ、と言われたテファがひっとうめいて両手で胸を隠そ...
「嫉妬丸出しですね、ミス・ヴァリエール。大人の女性になる...
「だっまっりなっさい! 馬鹿メイド!! 大体ツェルプストーの言う...
「その前はデルフさんの言うことを鵜呑みにして笑わせてくれ...
「あんたはぁ〜……今一度貴族の恐ろしさってのを体に教えてや...
シエスタは凄むルイズを完全に無視して
「そういえばデルフさんは一緒じゃないんですね」
サイトは少しだけ朝の出来事を思い返し、
「ああ、アイツは今タバサんところにいるよ」
842 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/05/27(...
タバサは自室にいた。目の前には数メイルはありそうな程山...
そして、ベッドの上には一振りの抜き身の剣。
鞘も同じ様にベッドに寝かされている。
デルフは直感的に今から自分が何を聞かれるのかわかっていた。
目の前の少女は聡い。数千年の歳月を重ねた自分でも、そう簡...
おもむろに、タバサは本を閉じ、そしていつもと変わらぬ調子...
「4つ目の虚無の使い魔って何?」
その頃サイト達は、まだ広場から動いてなかった。
怒れるルイズの魔力溢れる「爆発」が、当初の二人のケンカか...
ボロボロの彼をどっちが介抱するか取っ組み合いを始め、
ただただサイトが心配なテファが膝枕をしているところに正気...
はじめは乳珍しさにフードを被ったテファを遠巻きに眺めてい...
巻き込まれては敵わんと逃げ出し、いつしか広場は四人だけに...
サイトが目を覚まし、他三人もだいぶ疲れ果て、広場を静寂が...
そんな時、ポツンとシエスタが呟いた。
「テファニアさんは使い魔を喚んだりしないんですか?」
「神の左手ガンダールヴ、神の盾。神の右手ヴィンダールヴ、...
「……大したもんだな……嬢ちゃん。だが、知ってどうするってん...
「彼がガンダールヴ、それはもう知ってる人は知ってること」
「……」
「そしてこの間戦ったゴーレムもどきを操ってたのが、ミョズニト...
「何でそれを……」
「キュルケが言った。ルイズがそう呼んでたと」
「あの娘っこ……ハァ……」
「虚無の担い手がルイズ以外に2人。なら、もう一人いるはず」
「……」
少しだけためて、タバサは言った
「四の使い手と四の使い魔。これが揃った時、何が起きるの?」
843 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/05/27(...
「サモンサーヴァントは簡単な魔法だから、エルフのあんたな...
「なんせゼロのルイズが初めて成功した魔法だもんな〜」
「ふんっ!!」
詠唱なんかお構い無しに力任せに振った杖から閃光がほとばし...
バランスが崩れ後頭部から地面に突っ込み、気絶した彼をシエ...
シエスタは少し離れた場所で彼を膝枕したままその講義を聴い...
「本当、知識だけはすごいんですね……ミス・ヴァリエール」
何を言ってるのかは断片的にしかわからなかったが、逆に平民...
そのずば抜けた知識がどのような過程で得たのかを知ってるシ...
「始祖ブリミルは確かに英雄だった。ただ、何時の世も英雄が...
デルフの表情は読み取れない。
「怖くなっちまったんだ、世界をほぼ統一しちまったブリミル...
ただ、何を思っているかはタバサはわかる。
「人々は英雄を暗殺しようとして、代わりにその使い魔の一人...
タバサの体が震える。
「ブリミルの使い魔は四人の人間の娘っこだった。その内の右...
タバサが顔を上げる。「四人目の使い魔」に反応した。
「ブリミルは復讐を考えるより先に、八方手を尽して娘っこを...
「『聖地』」
「……その通り。唯一、ブリミルが統一できなかった土地、エル...
頷く。
「ブリミルは残った使い魔三人と自身の四人で、千に近いエル...
「!!!」
今度ばかりは衝撃を隠せないタバサ。
「ただ、三人の使い魔はその戦いで生き絶え、ブリミルも致命...
「真実……?」
「そして、ブリミルが死のうとするその瞬間、エルフ共がブリ...
「……生きてる?」
「ああ、なんせ死なせるわけにはいかなかったからな。ブリミ...
844 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2007/05/27(...
再び広場。
「準備はOKよ。始めなさい、テファニア」
「私、一言もやるなんていってないのに……」
「なんか言ったぁっ!?」
「ひうぅっ!!」
はっきり言って気乗りしなかったが、なんとなく視線を泳がせ...
しばらく目を閉じ、
「……やるわ」
空気が変わった。
テファニアが教わった節を唱える。開くイメージ、魔力を集中...
爆発。
「ごほっごほっ……げふ……ちょ、なんで爆発なんか……」
自分のことを棚に上げるルイズ。
煙幕が晴れた広場には変わらず四人しかいなかった。
ただ、変わったのは
「……サイ……ト?」
テファニアの前には離れてたはずのサイトが寝転がっていた。
「えと……あの……」
テファニアはこの後のことをどうすればいいか解りかねて、ル...
「………」
ルイズはしばらくポカンとしていたが、コントラクトに重い至...
「ッダモガ「ぶちゅっといっちゃってください」
叫ぼうとしたルイズをいつの間にか近付いたシエスタが羽交い...
テファニアもまたしばらく目を閉じたと思うと、再度開かれた...
ルイズはモガモガいってジタバタしている。
シエスタは驚異的な力でそれを押さえ込む。
そして、唇と唇が触れ合ったその瞬間、ようやくサイトは意識...
「……ふぇ?」
唇が離れた後も放心状態。そんな彼を急な激痛が襲った。
「(胸が……熱い……っ!!)」
「サイトっ!!」
ルーンの痛みと分かっていても叫ばずにはいられない。
サイトは胸を押さえている。ルイズはそんな彼を見て、言い知...
「最後の使い魔、神の心臓、神の涙、正真正銘のゼロ。主が死...
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