ゼロの使い魔保管庫
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563 :テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/06/20(水) 00:21:3...
…どうして俺は、こんなことをしているんだろうか?
パカン。軽い音がして木が真っ二つに割れる。
俺は元の世界に戻りたくないのか?
切り株に乾燥した木を置き、ナタを振りかぶる。
パカン。また軽い音がして木が、程よい大きさの薪になる。
俺の名前は平賀才人。どこにでもいる普通の男だ。
そんな俺だが鏡のようなものに潜ってからというもの、なん...
どうして俺が異世界に呼ばれたというのは、サモン…なんとか...
らしいのはここが森の中の孤児しかいない集落のような村で...
それになりよりも、異世界に来たのに落ち着いている俺がい...
パカン。
今まで都会とは言わないが、薪割りするような田舎に住んで...
パカン。
気合を入れれば高速連続薪割りができるほどの熟練者の腕。
それは右手の甲に光るルーンの力のせいだろう。
自分がいた世界ではこんな力はなかったので、俺の中ではこ...
「サイトー」
大きい声にもかかわらず、背中からやわらかい声が耳に届い...
うん、訂正。この手は二番の異世界の証です。
声の持ち主は聞くだけでわかる。
俺を召喚してくれたエルフのハーフである、ティファニアの...
「おいしいクッキーができたので、みんなでおやつにしましょ...
「あとちょっとで終わるから、先に食べてていいよ」
「ダメよ。今からみんなと一緒に食べるから。それにこの前も...
「待っててなくてもいいのに」
困ったように俺は笑った。
きっと後ろの彼女は唇をへの字にして、不満そうな顔をして...
後ろを見ながら喋るのは失礼だと思うが、彼女を直視するの...
彼女には一番の異世界の証があるのだから…!
「子供たちが怒りますよ? それでもいいならどうぞ」
「…それは怖いなあ」
564 :テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/06/20(水) 00:23:0...
子供たちは遠慮がないから怒らすと怖い。
パンチやキックならまだやさしいほうだ。全員が俺の体にの...
パカン。
今日で何百回ならしたかわからないほどの音を締めくくる。
あとで続きをするつもりだが、子供がいるからナタは分厚い...
いきなり子供がタックルすることがあるため、あんまり持ち...
「テファおねえちゃん。どいて! そいつ殺せない!」
ナタを持って叫びだした子供がいたので、厳重に刃物類は管...
カナカナカナカナっと鳴く害虫も退治しないとな。
「それじゃいこっか」
俺は立ち上がり、そのままカニのようにみんなが待っている...
もちろんテファに背中を背中を向けてだ。
「あの…サイト」
「な、なんでしょうかテファ」
後ろから不安そうな声が耳元に囁いた。
近い! 近い! なんでそんなに近づいて言うの!
「そんなに私のことが怖いの?」
「っは? 怖い? 怖いって、何で?」
「私がエルフだから、見るのが怖いんだよね?」
「あいや、そうじゃなくって、ね。俺はエルフは知らないし、...
「じゃあ何なの? なにが怖いの?!」
「え、っと…それは。ね?」
その胸が胸が胸が、なんつうか胸が! やばすぎて直視でき...
なんていった日には、ここが日本だったらセクハラで刑務所...
それに出会い系サイトで期待をもって、異世界へとたどり着...
もちろん巨乳のお姉さん系もばっちりいたが、俺の妄想を飛...
そりゃあもうすごい胸。すごいを通り越して、ものすっごい...
もう、
「うひょー! おっぱーい!」
とパンツ一丁でダイブしたかったが、彼女の性格は男の子を...
…俺の動作ひとつで彼女の仲で、男という生き物がどういうも...
という、妙な使命を受けた感じで、軽々しくいえなかった。
「…テファは優しくしてくれるし、村の子供たちもまあ元気って...
だけども俺にとってはここは異世界なんだ。俺がいた世界とぜ...
だからもう少し慣れるまで待ってくれない? 自分でも何が怖...
これは嘘だ。もうなぜか異世界に慣れきっちゃっている。
テファの耳なんぞよりも、テファの胸のほうが驚いたぐらい...
ちょっと酷いかもしれないけど、嘘をついて胸のことははぐ...
それほどあの胸はすごすぎる。
565 :テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/06/20(水) 00:27:5...
「ご、ごめんなさい。私、サイトのことを気づいてあげられな...
声が震えている。
俺をこの世界に呼んで、俺がこの世界の人間じゃないことを...
…足を止めて、振り返る。
手で顔を抑えて涙をためているテファがいた。
…なにやっているだ、俺。
俺はテファをゆっくりと優しく抱いた。
テファを俺の胸へと引き寄せて、頭をゆっくりなでてやる。
絹のように細くて長い髪が指に絡まる。
「俺は大丈夫。俺はテファがいるから、この世界で生きている...
俺は優しく、細長い耳元へ囁く。
さらに彼女を自分の身に寄せる。
「ごめん…ごめん…無理やり呼んじゃってごめんね…」
「泣いてもいいんだよ。テファは今まで年長で頑張っていたか...
俺の言葉に肩上下に揺らし、ひっくひっくと泣き始めた。
俺は背中と頭を優しくなでてあげる。
背中はガラスのように細く滑らかで、髪の毛に触れるたびに...
…やばい。ピンチ。だいぴんち
とっさにテファを抱いてしまいました。
俺のお腹に胸という存在を覆す、胸革命があります。
これを世間に晒せば、胸という胸の存在が変わります。
そんなのがおれのおなかに、押さえつけられてます。
あとすこしでぼくのかはんしんに、せっしょくします。
せっしょくしなくても、げんかいですがなにか?
ああ、むねがものすごくおおきいから、てふあさまのおなか...
いいえどっちもじごくです、ぼすけて。
566 :テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/06/20(水) 00:28:3...
「あ、あの。もう大丈夫だから」
「え、あ、ああ!!! ごめんごめん!」
必死に絶えていた間、テファはもう泣き止んでいた。
俺に抱かれたのが恥ずかしいのか、俺から逃げようと暴れる。
だが腰と頭を押さえつけられているので、逃げられようにも...
胸が、胸が胸があああああああああああ!!!
テファが暴れば、胸も暴れる。
俺のお腹あたりで胸がたゆんたゆんと!
「ちょ! テファ! 離すから暴れない!」
「こんな汚い顔見せたくない!」
「テファおねえちゃんを泣かしたな!」
げ! この声は…!
「やっぱり悪人だ!」
「悪人だ悪人だ!」
「いやそうじゃなくって、うわあああああああ!」
子供が波のように俺に襲い掛かった。
ごん! 頭に硬いものが激突。
目の前が暗くなり、テファから手を離した。
呼び出されたときもフライパンだったなあ。あれも痛かった。
起きていても痛いだけ出しそのまま気絶しようか。
どご! 横腹に強烈な衝撃。
痛みで目を開き、ファイティングポーズをとっている子供が...
フライパンをもった子供は俺の頭を叩いた後膝裏を叩き、俺...
わあ、目の前には大きな靴があるなあ。
ドロップキックかな? てへ☆
靴が俺の顔にめりこむ。うん、ぐっしゃっと鈍い音が聞こえ...
フライパンよりも深い闇が襲ってくる。
気合を入れていつもの台詞を言わないと、もっと酷い目にあ...
「テファ、誤解を解いといて…」
「ちょっとみんな! サイトは何もしてないから!」
テファが子供を叱る声を子守唄で、俺は暗闇の中へと入って...
いつものことだから、安心感があって心地よいです。
な、わけあるかああああああああああ!!!
868 :りょうじょくはにい ◆JCgO7iTKKc :2007/07/01(日) 23:...
>>563-566
の続きです。
お約束どおり次のスレが現れるまでに続きができました。
はい。ギリギリですね。MHFオモシロス。
*ルイズにサイトがいないことになりますが、彼女はしぶとく生...
*現作の流れでパロをしていくため、オリジナル設定が多数あり...
*しかも続き物という罠。 [#y0f792bf]
*あ、私はデルフが大好きです。テファ? ぼっこぼこにしてや...
某パロでデルフがでるのをまってまってまって裏切られた人な...
そんな優しい異世界の住人様は、見てやってあげてくださいま...
869 :テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/07/01(日) 23:11:1...
テファたちが住んでいる村は年長がテファなだけで、あとは...
ただ危なっかしいだけじゃない、本当に危ない村だ。
一週間という時間帯があるのかわからないが、だいたい七日...
平和ボケした日本で暮らしていた俺にとって、盗賊すら見た...
危うく村が盗賊によって壊滅しかけました。
子供たちのパンチ五発、キック十発、フライパン二十回、覚...
テファいわく、こういった村に盗賊が来ることは珍しくもな...
傭兵というよりも用心棒といったほうがいいだろう。
はじめはそこまでして用心棒を雇う? と思ったが、警察も...
ではテファと子供たちしかいないこの村で、どうやって盗賊...
870 :テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/07/01(日) 23:11:5...
テファが呪文を言う。それはまるで子守唄。
その歌を聞くと、俺はなぜか薪割りよりも力が増す。
ただの腕力の力じゃない。
風のように素早く、火のように強く、水のように滑らかに、...
三人の盗賊の攻撃もただのナタで弾き、受け流し、回避する。
ナタは盗賊たちの武器を防ぐために使うだけで、盗賊の動き...
テファは優しい。どんなに悪い盗賊とかでも、怪我をしたら...
そんなんだから手を出すのは消極的にし、テファの『歌』が...
右足を蹴り上げ、剣を持った手を蹴る。
剣は空を舞い、蹴られた盗賊は手を押さえてうずくまる。
蹴り上げた足を体に瞬時に引き寄せ、目だけを動かし右から...
ナタを持った左手を後ろます。
キン! ギリギリギリ!
金属音が響く軋む。蹴っ飛ばした右足を後ろにやり、左手を...
回転した勢いで後ろから切りつけた盗賊の体も吹き飛ばす。
風を切り、一番最初に蹴っ飛ばした剣が地面に刺さった。
盗賊たちが地面に倒れ、テファの杖が振り下ろされた。胸も...
テファが盗賊たちに二、三回話したあと、盗賊たちは去って...
人の記憶を操る。それがテファが使う魔法だ。
まあテファの胸が存在する限り、ある程度のことはなれてし...
テファの胸は魔法かどうか疑問に思ったが、天然物らしい。
さすが異世界。どこまでも異世界だ。特に胸が。
871 :テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/07/01(日) 23:12:3...
「もう、私を守るために盗賊と戦わなくてもいいのに」
「けど歌に自身があるから、歌を聴いてくれる? ていって魔...
「誰かが傷つくところなんて見たくないのに…」
「俺もテファも傷つくのなんて見たくないよ」
「おいこら! 俺を地面から指したままにするな!」
大声に俺は身構える。
テファを守るように、すぐに動けるように力を加える。
「! テファ、下がって。まだ盗賊がいるかもしれない」
「けど地面から声が聞こえる?」
「てめえの目は節穴か! 俺の姿が見えないのか!」
「姿ってどこにも…あ、あいつら剣忘れて帰りやがった!」
周りを見渡すと、地面に深く刺さった剣があった。
一番最初に蹴っ飛ばした剣だろう。刃の半分ぐらいは刺さっ...
「土の鞘なんてごめんだ。早く抜いてくれねえか!」
剣を見ていたら急に怒鳴り声がでた。
「うわ! 剣が喋った!?」
「剣がしゃべったっだって? 俺はただの剣じゃねえ。意思を...
「ふーん」
テファの胸があるかぎり、喋る剣なんぞテファの乳首にも及...
あいや、見たことないですよ、ええ、ほんとです。
そりゃあもう、お風呂とか、寝巻きから見てないですから、...
ふっくらとした胸に、さくらんぼの色をした乳首。
大きなケーキにぽつんと乗せた果物を、一番最初に摘むか最...
…ごめんさい。
872 :テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/07/01(日) 23:13:5...
「意思を持つ剣? 初めて聞いたわ」
「え、テファ知らないの?」
「うん。私のここの暮らしが長いし、外のことあんまりしらな...
そういえばテファは昔お城で生活してて、お城から出たあと...
この話を聞くまで、生まれてからずっとここにいると思って...
エルフっていうのがどんな差別があるのかわらないけど、俺...
…たぶん、たぶんだけど、近くにお城らしきものはないし、ど...
けど馬鹿な俺でも予想はつく。この村に着くまでテファは差...
どんなに離れているかわからないけど、最低一日二日はかか...
テファの耳は帽子をかぶっていても、よく見れば耳のところ...
そのそもあれほど綺麗だ。当然人の目も集めるだろう。
…自分の勝手な妄想だ。だから今のテファだけでいいんだ。
「そっか。で、どうするこれ。うるさいから埋めとく?」
!!!
テファの声に、心臓が一センチ動いたきがした。
うわ、すっげえどきどきしてる。
…しっかりしろ、俺!
「あ、ああええあ。っと、そうだな、うるさいしな」
「う、埋めないでくれ。錆びちまう」
「けど戦ったとき錆び錆びだったぞ」
「サイト、抜いてあげましょうよ。剣だって生きて、る? み...
「…疑問系だな」
「そうだけど…このままじゃかわいそうでしょ」
「だな」
よいしょ、と掛け声とともに剣を地面から引き抜く。
「たく、えらい目にあった」
ふーっとため息を吐く剣。
…こいつ本当に剣か?
「で、テファこいつどうする? 潰しちゃって売っちゃおうか」
「うーん。生きているしそれはかわいそう。もう返せないから...
「えー。けどこんなウッサイ剣だれがほしがる?」
「…そうね。どうしようかな」
「お前ら聞いてたんだが、俺を使うつもりはないのか?」
「子供たちが危険な遊びをするかも知れないし、何より隙を見...
「どんなガキどもだ」
ごもっとも。薪割りのときも後ろを気づいてないと、フライ...
まあそのお陰で、さっきの盗賊の後ろの一撃とか防いでいる...
…こんなんで強くなっても嬉しくないやい!
「そうね。最近サイトを落とし穴に落とす計画も立ててたしね...
「ボクノイノチガタイセツナラ、ハヤクオコッテクダサイ」
「夫婦漫才はこの辺にしろ」
ため息交じりの声に俺とテファは赤くなる。
な、なんていうことをいうんだ!
俺はテファの…使い魔、だろ?!
うん、そう。そう!
俺が元の世界に戻るための資金として、薪割りとかしてお金...
873 :テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/07/01(日) 23:14:3...
「まあ盗賊からテファを守るのにナタだといつか刃が欠けるし...
「そうね。薪割りすることが多いし、どうせいいかも。あとこ...
「仕方ないかって感じだな」
「まあそういうなって、えっとヘルフランミーだっけ?」
「デルフリンガー。デルフでいいよ」
「よろしくな、デルフ」
「よろしくね、デルフ」
「あいよ」
ぶっきらぼうな返事に少し、ッムとする。
あいよって使ってやるのにそれはないだろ。
「お前、もうちっと愛想良くしろよな」
「剣が愛想良くふりまくなんて、どうかとおもうぞ」
「そうね」
くすりっとテファが上品に笑う。
俺も釣られて笑う。
「そうだな」
デルフを肩に担いで、俺たちは村へと戻った。
右手のルーンが、今まで見たことがない光を出していること...
その光は喜んでいるように、光を強くしたり弱くしたりして...
終了行:
563 :テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/06/20(水) 00:21:3...
…どうして俺は、こんなことをしているんだろうか?
パカン。軽い音がして木が真っ二つに割れる。
俺は元の世界に戻りたくないのか?
切り株に乾燥した木を置き、ナタを振りかぶる。
パカン。また軽い音がして木が、程よい大きさの薪になる。
俺の名前は平賀才人。どこにでもいる普通の男だ。
そんな俺だが鏡のようなものに潜ってからというもの、なん...
どうして俺が異世界に呼ばれたというのは、サモン…なんとか...
らしいのはここが森の中の孤児しかいない集落のような村で...
それになりよりも、異世界に来たのに落ち着いている俺がい...
パカン。
今まで都会とは言わないが、薪割りするような田舎に住んで...
パカン。
気合を入れれば高速連続薪割りができるほどの熟練者の腕。
それは右手の甲に光るルーンの力のせいだろう。
自分がいた世界ではこんな力はなかったので、俺の中ではこ...
「サイトー」
大きい声にもかかわらず、背中からやわらかい声が耳に届い...
うん、訂正。この手は二番の異世界の証です。
声の持ち主は聞くだけでわかる。
俺を召喚してくれたエルフのハーフである、ティファニアの...
「おいしいクッキーができたので、みんなでおやつにしましょ...
「あとちょっとで終わるから、先に食べてていいよ」
「ダメよ。今からみんなと一緒に食べるから。それにこの前も...
「待っててなくてもいいのに」
困ったように俺は笑った。
きっと後ろの彼女は唇をへの字にして、不満そうな顔をして...
後ろを見ながら喋るのは失礼だと思うが、彼女を直視するの...
彼女には一番の異世界の証があるのだから…!
「子供たちが怒りますよ? それでもいいならどうぞ」
「…それは怖いなあ」
564 :テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/06/20(水) 00:23:0...
子供たちは遠慮がないから怒らすと怖い。
パンチやキックならまだやさしいほうだ。全員が俺の体にの...
パカン。
今日で何百回ならしたかわからないほどの音を締めくくる。
あとで続きをするつもりだが、子供がいるからナタは分厚い...
いきなり子供がタックルすることがあるため、あんまり持ち...
「テファおねえちゃん。どいて! そいつ殺せない!」
ナタを持って叫びだした子供がいたので、厳重に刃物類は管...
カナカナカナカナっと鳴く害虫も退治しないとな。
「それじゃいこっか」
俺は立ち上がり、そのままカニのようにみんなが待っている...
もちろんテファに背中を背中を向けてだ。
「あの…サイト」
「な、なんでしょうかテファ」
後ろから不安そうな声が耳元に囁いた。
近い! 近い! なんでそんなに近づいて言うの!
「そんなに私のことが怖いの?」
「っは? 怖い? 怖いって、何で?」
「私がエルフだから、見るのが怖いんだよね?」
「あいや、そうじゃなくって、ね。俺はエルフは知らないし、...
「じゃあ何なの? なにが怖いの?!」
「え、っと…それは。ね?」
その胸が胸が胸が、なんつうか胸が! やばすぎて直視でき...
なんていった日には、ここが日本だったらセクハラで刑務所...
それに出会い系サイトで期待をもって、異世界へとたどり着...
もちろん巨乳のお姉さん系もばっちりいたが、俺の妄想を飛...
そりゃあもうすごい胸。すごいを通り越して、ものすっごい...
もう、
「うひょー! おっぱーい!」
とパンツ一丁でダイブしたかったが、彼女の性格は男の子を...
…俺の動作ひとつで彼女の仲で、男という生き物がどういうも...
という、妙な使命を受けた感じで、軽々しくいえなかった。
「…テファは優しくしてくれるし、村の子供たちもまあ元気って...
だけども俺にとってはここは異世界なんだ。俺がいた世界とぜ...
だからもう少し慣れるまで待ってくれない? 自分でも何が怖...
これは嘘だ。もうなぜか異世界に慣れきっちゃっている。
テファの耳なんぞよりも、テファの胸のほうが驚いたぐらい...
ちょっと酷いかもしれないけど、嘘をついて胸のことははぐ...
それほどあの胸はすごすぎる。
565 :テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/06/20(水) 00:27:5...
「ご、ごめんなさい。私、サイトのことを気づいてあげられな...
声が震えている。
俺をこの世界に呼んで、俺がこの世界の人間じゃないことを...
…足を止めて、振り返る。
手で顔を抑えて涙をためているテファがいた。
…なにやっているだ、俺。
俺はテファをゆっくりと優しく抱いた。
テファを俺の胸へと引き寄せて、頭をゆっくりなでてやる。
絹のように細くて長い髪が指に絡まる。
「俺は大丈夫。俺はテファがいるから、この世界で生きている...
俺は優しく、細長い耳元へ囁く。
さらに彼女を自分の身に寄せる。
「ごめん…ごめん…無理やり呼んじゃってごめんね…」
「泣いてもいいんだよ。テファは今まで年長で頑張っていたか...
俺の言葉に肩上下に揺らし、ひっくひっくと泣き始めた。
俺は背中と頭を優しくなでてあげる。
背中はガラスのように細く滑らかで、髪の毛に触れるたびに...
…やばい。ピンチ。だいぴんち
とっさにテファを抱いてしまいました。
俺のお腹に胸という存在を覆す、胸革命があります。
これを世間に晒せば、胸という胸の存在が変わります。
そんなのがおれのおなかに、押さえつけられてます。
あとすこしでぼくのかはんしんに、せっしょくします。
せっしょくしなくても、げんかいですがなにか?
ああ、むねがものすごくおおきいから、てふあさまのおなか...
いいえどっちもじごくです、ぼすけて。
566 :テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/06/20(水) 00:28:3...
「あ、あの。もう大丈夫だから」
「え、あ、ああ!!! ごめんごめん!」
必死に絶えていた間、テファはもう泣き止んでいた。
俺に抱かれたのが恥ずかしいのか、俺から逃げようと暴れる。
だが腰と頭を押さえつけられているので、逃げられようにも...
胸が、胸が胸があああああああああああ!!!
テファが暴れば、胸も暴れる。
俺のお腹あたりで胸がたゆんたゆんと!
「ちょ! テファ! 離すから暴れない!」
「こんな汚い顔見せたくない!」
「テファおねえちゃんを泣かしたな!」
げ! この声は…!
「やっぱり悪人だ!」
「悪人だ悪人だ!」
「いやそうじゃなくって、うわあああああああ!」
子供が波のように俺に襲い掛かった。
ごん! 頭に硬いものが激突。
目の前が暗くなり、テファから手を離した。
呼び出されたときもフライパンだったなあ。あれも痛かった。
起きていても痛いだけ出しそのまま気絶しようか。
どご! 横腹に強烈な衝撃。
痛みで目を開き、ファイティングポーズをとっている子供が...
フライパンをもった子供は俺の頭を叩いた後膝裏を叩き、俺...
わあ、目の前には大きな靴があるなあ。
ドロップキックかな? てへ☆
靴が俺の顔にめりこむ。うん、ぐっしゃっと鈍い音が聞こえ...
フライパンよりも深い闇が襲ってくる。
気合を入れていつもの台詞を言わないと、もっと酷い目にあ...
「テファ、誤解を解いといて…」
「ちょっとみんな! サイトは何もしてないから!」
テファが子供を叱る声を子守唄で、俺は暗闇の中へと入って...
いつものことだから、安心感があって心地よいです。
な、わけあるかああああああああああ!!!
868 :りょうじょくはにい ◆JCgO7iTKKc :2007/07/01(日) 23:...
>>563-566
の続きです。
お約束どおり次のスレが現れるまでに続きができました。
はい。ギリギリですね。MHFオモシロス。
*ルイズにサイトがいないことになりますが、彼女はしぶとく生...
*現作の流れでパロをしていくため、オリジナル設定が多数あり...
*しかも続き物という罠。 [#y0f792bf]
*あ、私はデルフが大好きです。テファ? ぼっこぼこにしてや...
某パロでデルフがでるのをまってまってまって裏切られた人な...
そんな優しい異世界の住人様は、見てやってあげてくださいま...
869 :テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/07/01(日) 23:11:1...
テファたちが住んでいる村は年長がテファなだけで、あとは...
ただ危なっかしいだけじゃない、本当に危ない村だ。
一週間という時間帯があるのかわからないが、だいたい七日...
平和ボケした日本で暮らしていた俺にとって、盗賊すら見た...
危うく村が盗賊によって壊滅しかけました。
子供たちのパンチ五発、キック十発、フライパン二十回、覚...
テファいわく、こういった村に盗賊が来ることは珍しくもな...
傭兵というよりも用心棒といったほうがいいだろう。
はじめはそこまでして用心棒を雇う? と思ったが、警察も...
ではテファと子供たちしかいないこの村で、どうやって盗賊...
870 :テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/07/01(日) 23:11:5...
テファが呪文を言う。それはまるで子守唄。
その歌を聞くと、俺はなぜか薪割りよりも力が増す。
ただの腕力の力じゃない。
風のように素早く、火のように強く、水のように滑らかに、...
三人の盗賊の攻撃もただのナタで弾き、受け流し、回避する。
ナタは盗賊たちの武器を防ぐために使うだけで、盗賊の動き...
テファは優しい。どんなに悪い盗賊とかでも、怪我をしたら...
そんなんだから手を出すのは消極的にし、テファの『歌』が...
右足を蹴り上げ、剣を持った手を蹴る。
剣は空を舞い、蹴られた盗賊は手を押さえてうずくまる。
蹴り上げた足を体に瞬時に引き寄せ、目だけを動かし右から...
ナタを持った左手を後ろます。
キン! ギリギリギリ!
金属音が響く軋む。蹴っ飛ばした右足を後ろにやり、左手を...
回転した勢いで後ろから切りつけた盗賊の体も吹き飛ばす。
風を切り、一番最初に蹴っ飛ばした剣が地面に刺さった。
盗賊たちが地面に倒れ、テファの杖が振り下ろされた。胸も...
テファが盗賊たちに二、三回話したあと、盗賊たちは去って...
人の記憶を操る。それがテファが使う魔法だ。
まあテファの胸が存在する限り、ある程度のことはなれてし...
テファの胸は魔法かどうか疑問に思ったが、天然物らしい。
さすが異世界。どこまでも異世界だ。特に胸が。
871 :テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/07/01(日) 23:12:3...
「もう、私を守るために盗賊と戦わなくてもいいのに」
「けど歌に自身があるから、歌を聴いてくれる? ていって魔...
「誰かが傷つくところなんて見たくないのに…」
「俺もテファも傷つくのなんて見たくないよ」
「おいこら! 俺を地面から指したままにするな!」
大声に俺は身構える。
テファを守るように、すぐに動けるように力を加える。
「! テファ、下がって。まだ盗賊がいるかもしれない」
「けど地面から声が聞こえる?」
「てめえの目は節穴か! 俺の姿が見えないのか!」
「姿ってどこにも…あ、あいつら剣忘れて帰りやがった!」
周りを見渡すと、地面に深く刺さった剣があった。
一番最初に蹴っ飛ばした剣だろう。刃の半分ぐらいは刺さっ...
「土の鞘なんてごめんだ。早く抜いてくれねえか!」
剣を見ていたら急に怒鳴り声がでた。
「うわ! 剣が喋った!?」
「剣がしゃべったっだって? 俺はただの剣じゃねえ。意思を...
「ふーん」
テファの胸があるかぎり、喋る剣なんぞテファの乳首にも及...
あいや、見たことないですよ、ええ、ほんとです。
そりゃあもう、お風呂とか、寝巻きから見てないですから、...
ふっくらとした胸に、さくらんぼの色をした乳首。
大きなケーキにぽつんと乗せた果物を、一番最初に摘むか最...
…ごめんさい。
872 :テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/07/01(日) 23:13:5...
「意思を持つ剣? 初めて聞いたわ」
「え、テファ知らないの?」
「うん。私のここの暮らしが長いし、外のことあんまりしらな...
そういえばテファは昔お城で生活してて、お城から出たあと...
この話を聞くまで、生まれてからずっとここにいると思って...
エルフっていうのがどんな差別があるのかわらないけど、俺...
…たぶん、たぶんだけど、近くにお城らしきものはないし、ど...
けど馬鹿な俺でも予想はつく。この村に着くまでテファは差...
どんなに離れているかわからないけど、最低一日二日はかか...
テファの耳は帽子をかぶっていても、よく見れば耳のところ...
そのそもあれほど綺麗だ。当然人の目も集めるだろう。
…自分の勝手な妄想だ。だから今のテファだけでいいんだ。
「そっか。で、どうするこれ。うるさいから埋めとく?」
!!!
テファの声に、心臓が一センチ動いたきがした。
うわ、すっげえどきどきしてる。
…しっかりしろ、俺!
「あ、ああええあ。っと、そうだな、うるさいしな」
「う、埋めないでくれ。錆びちまう」
「けど戦ったとき錆び錆びだったぞ」
「サイト、抜いてあげましょうよ。剣だって生きて、る? み...
「…疑問系だな」
「そうだけど…このままじゃかわいそうでしょ」
「だな」
よいしょ、と掛け声とともに剣を地面から引き抜く。
「たく、えらい目にあった」
ふーっとため息を吐く剣。
…こいつ本当に剣か?
「で、テファこいつどうする? 潰しちゃって売っちゃおうか」
「うーん。生きているしそれはかわいそう。もう返せないから...
「えー。けどこんなウッサイ剣だれがほしがる?」
「…そうね。どうしようかな」
「お前ら聞いてたんだが、俺を使うつもりはないのか?」
「子供たちが危険な遊びをするかも知れないし、何より隙を見...
「どんなガキどもだ」
ごもっとも。薪割りのときも後ろを気づいてないと、フライ...
まあそのお陰で、さっきの盗賊の後ろの一撃とか防いでいる...
…こんなんで強くなっても嬉しくないやい!
「そうね。最近サイトを落とし穴に落とす計画も立ててたしね...
「ボクノイノチガタイセツナラ、ハヤクオコッテクダサイ」
「夫婦漫才はこの辺にしろ」
ため息交じりの声に俺とテファは赤くなる。
な、なんていうことをいうんだ!
俺はテファの…使い魔、だろ?!
うん、そう。そう!
俺が元の世界に戻るための資金として、薪割りとかしてお金...
873 :テファの使い魔 ◆JCgO7iTKKc :2007/07/01(日) 23:14:3...
「まあ盗賊からテファを守るのにナタだといつか刃が欠けるし...
「そうね。薪割りすることが多いし、どうせいいかも。あとこ...
「仕方ないかって感じだな」
「まあそういうなって、えっとヘルフランミーだっけ?」
「デルフリンガー。デルフでいいよ」
「よろしくな、デルフ」
「よろしくね、デルフ」
「あいよ」
ぶっきらぼうな返事に少し、ッムとする。
あいよって使ってやるのにそれはないだろ。
「お前、もうちっと愛想良くしろよな」
「剣が愛想良くふりまくなんて、どうかとおもうぞ」
「そうね」
くすりっとテファが上品に笑う。
俺も釣られて笑う。
「そうだな」
デルフを肩に担いで、俺たちは村へと戻った。
右手のルーンが、今まで見たことがない光を出していること...
その光は喜んでいるように、光を強くしたり弱くしたりして...
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