ゼロの使い魔保管庫
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96 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/07(土) 11:22:50 ID:1cEBCwUD
その日、彼はとんでもないものを発見してしまった。
それは、太古の昔に封印された古代の宝物。
それが封じられた書の表紙には、封を解きし者により強い力を...
手の中の禁書を眺め、マリコルヌの喉がごくりと鳴る。
これを開けば、僕にも強大な力が…!
彼がこれを手にしできたのは、まったくの偶然からだった。
図書室の隅で、偶然転んだマリコルヌが、書棚の下敷きになっ...
マリコルヌは逸る心を抑え、その書を封じている一枚の札に手...
そして表紙を傷つけぬよう、そっと慎重に、その薄い紙切れを...
思ったより簡単にその封は外れ、札は封を担っていた時に放っ...
いよいよだ。いよいよ…。
マリコルヌは汗ばんだ手で、秘密のページの表紙をめくる。
そして、ページが開かれた瞬間。
その開いたページから、音も立てず、黒い何かが、マリコルヌ...
「うわぁっ!?」
思わず書から手を離し、飛び退いてしまうマリコルヌ。
黒い何かはマリコルヌとの直撃を避け、背後の壁にぶつかる。
それはまるで壁にぶちまけたインクのように広がると、音もた...
「あぁっ!待って!」
しかしマリコルヌの言葉を『それ』が聞いているはずもなく。
『それ』は図書室の壁を這い、どこかへ消えてしまったのだっ...
97 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/07(土) 11:23:39 ID:1cEBCwUD
「お、重いのね…」
シルフィードは、タバサが手当たり次第手に取る分厚い書物を...
タバサが図書室で本を借りると言うので、荷物持ちに駆り出さ...
本くらいならたいしたことないのね、なんて安請け合いしたシ...
タバサが選んだ本は悉く分厚く、モノによってはタバサの体よ...
しかも、インクを吸った紙の束というのは、事の外重い。
すたすたと歩くタバサの後を着いて歩くのが、せいいっぱいだ...
そして、タバサが書棚の角を曲がったその時。
くん。
シルフィードの鼻に、異臭が届いた。
それは、どこか懐かしく、そして禍々しい臭い。
そしてシルフィードの視界の隅に、その発信源と思われる黒い...
それは、確実に目の前を歩く青い髪の少女を狙っていた。
「あ、あぶないのねお姉さまっ!」
シルフィードは慌てて本を放り出し、タバサに警告を発しなが...
しかし。
重い荷物を捨てるだけの時間が、『それ』とシルフィードの間...
そして、使い魔の声に振り向いたタバサは。
黒い『何か』を胸元で受け止め、吹き飛ばされる。
「おねえさまっ!?」
シルフィードは慌てて吹き飛んだタバサを抱き上げたが、タバ...
98 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/07(土) 11:25:09 ID:1cEBCwUD
まずい。
非常にまずい。
シルフィードは焦っていた。
タバサが胸に受けたあの黒い影…。
自分の記憶に間違いがなければ、あの臭いは間違いなく、先住...
正体は何かわからないが、目を覚まさないタバサを見れば、そ...
シルフィードは何かないかと辺りを見渡す。
すると。
視界の隅で、震える丸い物体を捉えた。
「ちょっとそこの丸いのっ!」
「わぁっ!僕は何も知らないよっ!?」
その丸い物体はそう叫ぶと、脇に抱えていた書を取り落として...
「…なんで逃げるのね?」
シルフィはちょっと助けてもらおうと思っただけなのに、とシ...
くん。
先ほど嗅いだ臭いと同じものが、マリコルヌの落とした書から...
あれに、なにかあるのかも…!
シルフィードはその書を手に取り、開く。
その最初のページには、複雑な魔法陣が描かれているだけで、...
しかし。
それに続くページの記述は、とんでもないものだった。
タバサを襲ったアレが何なのか。そしてタバサがどうなるのか。
シルフィードは青くなり、それでも一縷の望みをその書に託し...
そして、その書の最後に近いページに、タバサから『それ』を...
しかし、その方法は自分では、ましてここでは実行できない。
シルフィードはタバサを抱え上げ、女子寮のタバサの部屋へと...
そして、タバサを救える勇者のことを思い出していた。
黒髪の、虚無の使い魔のことを。
142 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 21:55:48 ID:hyShX...
「サイトサイトサイトサイトサイトサイトサイトサイトサイト...
水精霊騎士団の演習の真っ最中。
二人一組になって組み手を行っていた才人めがけて、青い弾丸...
「うぉっ危ねっ!」
どかっ!
「ぶぼらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
サイドステップで襲い来る青い弾丸をかわした才人だったが、...
青い弾丸の直撃を食らい、勢いよく中庭の芝生の上を転げ、壁...
ギーシュと一つになって壁にぶつかった青い弾丸は、けろりと...
もちろんギーシュは完全に目を回していた。
「サイトっ!タイヘンなのねっ!」
青い弾丸は、当然と言えば当然だがシルフィードだった。
才人が驚いた顔から落ち着きを取り戻すその数瞬。
数回の瞬きの間に、様々な出来事が起こった。
最初の瞬きで、シルフィードが立ち上がった。
次の瞬きで、ギーシュを踏み潰して、加速を開始。
三回目の瞬きで、一足飛びに才人の横へ。
四回目の瞬きが終わる頃には、才人の腕を絡め取り。
騎士団の皆が気付いたときには。
才人は地上から浮き上がった状態でまるで風に揺られる旗のよ...
一番先に我に帰ったレイナールは、踏まれて気絶したギーシュ...
「…続けよっか。演習」
そして水精霊騎士団の面々は、何事もなかったかのように、演...
143 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 21:56:48 ID:hyShX...
才人の視界がマトモに戻ったのは、タバサの部屋の中に、文字...
シルフィードは乱暴にドアを開けると、そのままの勢いで才人...
ぼすっ!
才人は勢いよくタバサのベッドに突っ込み、そして止まった。
「いきなりあにすんだよ!」
怒った顔で才人はシルフィードに文句を言った。
しかしシルフィードは全く悪びれずに、というか全く才人の意...
「おねえさまがタイヘンなのねっ!」
そこでは。
タバサが寝ていた。
どう見ても、ぐっすりと、安らかな寝息を立てて、タバサが寝...
「…どこが」
思わずそう突っ込む才人。タイヘンと言われても、その当人は...
しかしシルフィードは慌てた顔で言う。
「寝てるだけに見えるけど違うのね!コレ読むのね!」
そして先ほどの書をがばぁっ!と才人の前で広げる。
「…読めねえよ」
しまったコイツ字読めないジャン!とか一瞬だけ後悔して、シ...
「じゃあ聞くのね!
お姉さまに『呪印』がとりついたのね!」
シルフィードの説明をかいつまむと。
『呪印』とは、先住の魔法によって生み出された、魔法生物の...
それは人に寄生し、人の魔力を食らい尽くす、恐ろしい魔物。...
その形が極端に薄く、印のような形をしているが故に、その名...
理由の如何は不明だが、図書室でタバサはソレに襲われて、気...
「じゃあ、シャルロットはどうなるんだ?」
才人は安らかな寝息を立てて眠るタバサを見下ろして、シルフ...
「魔力を全部食い尽くされて…よくて魔法が使えなくなるのね。
最悪の場合は…」
シルフィードは言って言いよどむ。
144 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 21:57:37 ID:hyShX...
「最悪の場合は?」
しかし才人はその先を促した。
シルフィードは覚悟を決めて、言った。
「心まで食われて、廃人になるのね」
才人は思わずはっとなる。そして、鬼気迫る勢いでシルフィー...
「助ける方法はっ!?シャルロットを助ける方法はあるんだろ...
胸倉を掴まれたシルフィードは、落ち着いた様子で言った。
「何のためにサイトを呼びに行ったと思ってるのね」
そう言って才人の手を払いのけ、シルフィードは指をびしいっ...
そして言った。
「寝てるおねえさまにイタヅラしてコーフンさせるのねっ!」
才人の拳が、寝ているタバサの代わりにシルフィードの右頬に...
145 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 21:58:47 ID:hyShX...
とりあえずボコしたシルフィードが言うには。
『呪印』とやらはシャルロットの体内に潜んでいて、普通に引...
ただし、興奮させて体内の活動を活発にすれば、体表のどこか...
「そ、それをサイトがひっぺがせば『味噌かぶり』なのね…ガク...
………………………………ミッションコンプリート?
それだけ言い残してシルフィードは息絶えた。
…全く、使えない竜だなほんっとに。
そして俺は改めてシャルロットに目をやる。
…い。
いいんだよな。イタヅラしても。
て、ていうか、しないとヤバいんだよな。下手したら廃人だし...
「ん……」
突然シャルロットが唸って寝返りを打つ。
…なんだか、苦しそうに見える。
よ、よし。
俺は覚悟を決めると。
寝息を立てるシャルロットのいる、ベッドに登った。
ぎし…。
ベッドの軋む音が、やけに大きく聞こえる。
「んぁ………」
軋むベッドに反応したのか、シャルロットが唸る。
俺は一瞬身体を硬直させる。
い、いや、なにもやましいことなんかないぞ!俺は正しい事を...
そう!人助けだよ!
けして、抵抗できない幼女にイタヅラしてハァハァなんて考え...
………。
ええい、もうどうでもいいっ!
俺は覚悟を決めて、一気にシャルロットに覆いかぶさった。
まずは、目の前にある小さな耳たぶから責めてみることにする。
俺は、シャルロットの右耳にふぅっ、と息を吹きかける。
「………ぁ」
シャルロットの喉から、小さな声が漏れる。
でも、目を覚まさない。
……刺激が足りないか。
俺はそのままシャルロットの右耳に狙いを定めると。
耳たぶに、軽く歯を立てた。
「…ふぁ」
先ほどよりはっきりした声が、シャルロットの口から漏れる。
しかし、目を覚ます気配はない。
よーし。そんならお兄さんもっとスゴいことしちゃうぞぉ。
俺は、舌を伸ばして。
シャルロットの耳の中を、舌でほじほじしてみた。
146 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 21:59:48 ID:hyShX...
俺の身体の下で、シャルロットの身体がびくん!と震えた。
今度こそ。
シャルロットは俺の下で目を覚ました。
そして。
「……なにしてるの」
ちょ、ちょっと待!?
なにそのへんたいさんを見る目?
寝ている幼女に襲い掛かるへんたいさんを見る目ってやつ?
シャルロットの視線は、あからさまな軽蔑を含んだソレだった。
「ま、待てシャルロット!これには深い事情が!」
そして俺は、シルフィードから受けた説明をそのままシャルロ...
才人の説明を聞いて、タバサはなんとか納得した。
タバサはたしかに、体の中で何かが蠢いている不快感を感じて...
そしてもう一つ、異変を感じていた。
普段なら、才人に押し倒されてこういう状況になるものなら、...
さらに、才人に感じている愛おしさが、今はぜんぜん感じられ...
だから、先ほども、つい不快感を露にしてしまったのだ。
どうやら、魔力以外にも、心の力も吸い取られているらしい。
…これは確かに、まずいかも。
そう思ったタバサは、才人のされるがままになることを承諾し...
そっと自分から両手を開き、脚を開いて。
「サイトの、すきにして」
才人の顔を見つめて、言った。
「了解!」
才人は一瞬でけだものの顔になると、無防備なタバサの胸元の...
そしてはだけたその胸の先端の桜色の突起を、右は口で、左は...
「ン……!」
刺激に声が漏れるが、しかしいつものような甘い官能が襲って...
おそらく、『呪印』が、タバサに寄生した状態で心の震えを押...
147 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 22:00:24 ID:hyShX...
もっと。もっと興奮できることを。
「……サイト」
タバサは胸を愛撫する才人の頭を掴んで、自分の顔と正対させ...
「なに?」
その手の力とあまりにも変わらない表情に才人は驚きながらも...
そして、タバサはなんと。
そのまま身体を折り曲げて、脚を才人の首に絡ませ。
そして、両手で保持する才人の頭を、自分の股間に押し付けた...
「ここで、してみて」
抑え付けられる才人は応えられない。
しかし、才人は両手で器用にタバサのショーツをずらすと。
露になった桜色の裂け目を、舌で犯し始めた。
「ふぁ………あぁ」
先ほどより強い刺激が、タバサの官能にようやく火を点す。
その股間は刺激に敏感に反応し、牝の樹液を分泌する。
しかし。
「だめ…たりない…」
身体は反応するのに、心が震えない。あの背筋を振るわせる、...
まずい。まずい。
焦っているはずなのに、それでもタバサの心は動かない。
しかし、その震えない心が、逆にタバサに名案を与えた。
タバサは股間を舌で犯す才人に向かって、言った。
「サイト」
いつもと同じ、全く熱を含まないタバサの声に、才人は思わず...
そして、タバサの言葉に驚愕することになる。
「サイトが思う一番へんたいな方法で、して」
そしてタバサは、その言葉を後悔することになる。
148 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 22:01:07 ID:hyShX...
私は窓際で、窓枠に手を置いてサイトに後ろから犯されていた。
窓はもちろん、カーテンが閉まっている。
私の股間では、濡れた私がサイトの肉棒に容赦なく犯されてい...
ショーツは脱がされて、下半身はスカートだけ、上半身ははだ...
私の喉から吐息と声は漏れるけど、心が全く感じない。
…後ろからするなら、お尻でしてくれたほうが感じるのに。
でも、私の心はその想像にすら、動かない。
私の身体は事務的にサイトを受け入れているだけだ。
サイトの考える、へんたいなのってこの程度なの…?
私はそんなことを考えながら、体内で前後するサイトのモノの...
…心が冷めてると、こんなにえっちってつまらないんだ…。
なんて思ってると。
「じゃ、シャルロット、本番いこうか?」
サイトが突然、そんなことを言って。
シャッ!
勢いよく、カーテンを開けた。
差し込む日差し。そして広がる中庭の風景。
そして眼下では。
水精霊騎士団の面々が、演習に励んでいた。
…だめ、見られちゃうっ…!
突然、私の中で羞恥心が燃え上がる。
「やだぁっ!」
そして、その羞恥心が声になる。
「何がイヤなのかな?」
言ってサイトは私の顎をつまんで…私の顔を覗き込む。
その顔はすごくイヤらしくて…私は…。
え?私……私……。
「だってっ……みられっ……やだぁっ……」
サイトの腰は止まらない。
そして無理やり私を窓ガラスに押し付けてくる。
やだ!見えちゃう!外から見えちゃう!
…………興奮……してる……!
「そっか。シャルロットは見られるの、恥ずかしいんだね」
言われて、私の中で………熱いものが………こみ上げてくる。
「やだっ……見られるのっ……ヤぁっ………」
私は必死に頭を振って、イヤイヤをする。
でも、サイトは……とんでもないことを、してきた。
149 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 22:01:48 ID:hyShX...
それを見たサイトは……。
私の両膝を抱えると……。
嘘!嘘………………!
「じゃ、俺達が繋がってるとこ、しっかり見てもらわなきゃね」
私の身体を、そのまま……!
窓枠に、押し付けて……!
そして、腰を使い始めた……!
「イヤァっ、こんなのっ、やだぁっ!」
「の、わりにはっ、さっきよりっ、しめつけ、いいよねっ」
「やぁっ、だめぇっ、みられるっ、みられちゃぅぅっ!」
やぁっ、だめっ、こんなの、こんなのぉ!
サイトがっ、はげしっ、だめ、だめ!
私の体と意識が、激しく揺さぶられる。
「やぁっ!も、らめぇ、らめぇっ!」
そしいて私は、外に晒されたまま。
体を震わせ、達してしまったのだった……。
150 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 22:02:55 ID:hyShX...
そして呪印はタバサのうなじに現れ、才人が容易く握りつぶし...
が。
「恥ずかしかったんだから」
涙目で、真っ赤な顔で、タバサは才人を下に組み敷いて怒って...
「ご、ごめん!でもさ、あの場合あーするしか」
とりあえず才人の言っている事は正論だというのは分かってい...
「女の子にあんなことするなんて酷い」
言ってタバサは才人を責める。
「悪かったって言ってんじゃんか!それに、アレはシャルロッ...
そこまで言った才人の唇を、タバサは無理やり自分の唇で塞い...
しばらく、タバサは無理やり才人の唇を舌で犯す。
責められる才人はされるがままだ。
やがて萎えていた才人のソレも、だんだん元気になり始める。
それに気付いたタバサは、才人の唇を開放する。
そして、言った。
「そう、サイトが悪い。
だから」
そして、後ろ手に才人の元気になった一物を撫でて、言った。
「今日は、私のリクエストに全部応えてもらう」
そして柔らかく笑う。
「ちょ、おま、何回する気な」
才人の反論を右の人差し指で封じて、タバサは直立した才人を...
「反論は却下」
そして才人を飲み込んで、続けた。
「まずは、このまま抱き上げて」
ぺたん、と上半身を密着させて、才人の頬に擦り寄る。
「いっぱいキスしながら……。
して」
そんなタバサに才人の心の震えは全開になる。悲しい男の性だ...
まだ夕日にもなっていない日差しを恨めしそうに眺めて、才人...
終了行:
96 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/07(土) 11:22:50 ID:1cEBCwUD
その日、彼はとんでもないものを発見してしまった。
それは、太古の昔に封印された古代の宝物。
それが封じられた書の表紙には、封を解きし者により強い力を...
手の中の禁書を眺め、マリコルヌの喉がごくりと鳴る。
これを開けば、僕にも強大な力が…!
彼がこれを手にしできたのは、まったくの偶然からだった。
図書室の隅で、偶然転んだマリコルヌが、書棚の下敷きになっ...
マリコルヌは逸る心を抑え、その書を封じている一枚の札に手...
そして表紙を傷つけぬよう、そっと慎重に、その薄い紙切れを...
思ったより簡単にその封は外れ、札は封を担っていた時に放っ...
いよいよだ。いよいよ…。
マリコルヌは汗ばんだ手で、秘密のページの表紙をめくる。
そして、ページが開かれた瞬間。
その開いたページから、音も立てず、黒い何かが、マリコルヌ...
「うわぁっ!?」
思わず書から手を離し、飛び退いてしまうマリコルヌ。
黒い何かはマリコルヌとの直撃を避け、背後の壁にぶつかる。
それはまるで壁にぶちまけたインクのように広がると、音もた...
「あぁっ!待って!」
しかしマリコルヌの言葉を『それ』が聞いているはずもなく。
『それ』は図書室の壁を這い、どこかへ消えてしまったのだっ...
97 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/07(土) 11:23:39 ID:1cEBCwUD
「お、重いのね…」
シルフィードは、タバサが手当たり次第手に取る分厚い書物を...
タバサが図書室で本を借りると言うので、荷物持ちに駆り出さ...
本くらいならたいしたことないのね、なんて安請け合いしたシ...
タバサが選んだ本は悉く分厚く、モノによってはタバサの体よ...
しかも、インクを吸った紙の束というのは、事の外重い。
すたすたと歩くタバサの後を着いて歩くのが、せいいっぱいだ...
そして、タバサが書棚の角を曲がったその時。
くん。
シルフィードの鼻に、異臭が届いた。
それは、どこか懐かしく、そして禍々しい臭い。
そしてシルフィードの視界の隅に、その発信源と思われる黒い...
それは、確実に目の前を歩く青い髪の少女を狙っていた。
「あ、あぶないのねお姉さまっ!」
シルフィードは慌てて本を放り出し、タバサに警告を発しなが...
しかし。
重い荷物を捨てるだけの時間が、『それ』とシルフィードの間...
そして、使い魔の声に振り向いたタバサは。
黒い『何か』を胸元で受け止め、吹き飛ばされる。
「おねえさまっ!?」
シルフィードは慌てて吹き飛んだタバサを抱き上げたが、タバ...
98 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/07(土) 11:25:09 ID:1cEBCwUD
まずい。
非常にまずい。
シルフィードは焦っていた。
タバサが胸に受けたあの黒い影…。
自分の記憶に間違いがなければ、あの臭いは間違いなく、先住...
正体は何かわからないが、目を覚まさないタバサを見れば、そ...
シルフィードは何かないかと辺りを見渡す。
すると。
視界の隅で、震える丸い物体を捉えた。
「ちょっとそこの丸いのっ!」
「わぁっ!僕は何も知らないよっ!?」
その丸い物体はそう叫ぶと、脇に抱えていた書を取り落として...
「…なんで逃げるのね?」
シルフィはちょっと助けてもらおうと思っただけなのに、とシ...
くん。
先ほど嗅いだ臭いと同じものが、マリコルヌの落とした書から...
あれに、なにかあるのかも…!
シルフィードはその書を手に取り、開く。
その最初のページには、複雑な魔法陣が描かれているだけで、...
しかし。
それに続くページの記述は、とんでもないものだった。
タバサを襲ったアレが何なのか。そしてタバサがどうなるのか。
シルフィードは青くなり、それでも一縷の望みをその書に託し...
そして、その書の最後に近いページに、タバサから『それ』を...
しかし、その方法は自分では、ましてここでは実行できない。
シルフィードはタバサを抱え上げ、女子寮のタバサの部屋へと...
そして、タバサを救える勇者のことを思い出していた。
黒髪の、虚無の使い魔のことを。
142 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 21:55:48 ID:hyShX...
「サイトサイトサイトサイトサイトサイトサイトサイトサイト...
水精霊騎士団の演習の真っ最中。
二人一組になって組み手を行っていた才人めがけて、青い弾丸...
「うぉっ危ねっ!」
どかっ!
「ぶぼらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
サイドステップで襲い来る青い弾丸をかわした才人だったが、...
青い弾丸の直撃を食らい、勢いよく中庭の芝生の上を転げ、壁...
ギーシュと一つになって壁にぶつかった青い弾丸は、けろりと...
もちろんギーシュは完全に目を回していた。
「サイトっ!タイヘンなのねっ!」
青い弾丸は、当然と言えば当然だがシルフィードだった。
才人が驚いた顔から落ち着きを取り戻すその数瞬。
数回の瞬きの間に、様々な出来事が起こった。
最初の瞬きで、シルフィードが立ち上がった。
次の瞬きで、ギーシュを踏み潰して、加速を開始。
三回目の瞬きで、一足飛びに才人の横へ。
四回目の瞬きが終わる頃には、才人の腕を絡め取り。
騎士団の皆が気付いたときには。
才人は地上から浮き上がった状態でまるで風に揺られる旗のよ...
一番先に我に帰ったレイナールは、踏まれて気絶したギーシュ...
「…続けよっか。演習」
そして水精霊騎士団の面々は、何事もなかったかのように、演...
143 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 21:56:48 ID:hyShX...
才人の視界がマトモに戻ったのは、タバサの部屋の中に、文字...
シルフィードは乱暴にドアを開けると、そのままの勢いで才人...
ぼすっ!
才人は勢いよくタバサのベッドに突っ込み、そして止まった。
「いきなりあにすんだよ!」
怒った顔で才人はシルフィードに文句を言った。
しかしシルフィードは全く悪びれずに、というか全く才人の意...
「おねえさまがタイヘンなのねっ!」
そこでは。
タバサが寝ていた。
どう見ても、ぐっすりと、安らかな寝息を立てて、タバサが寝...
「…どこが」
思わずそう突っ込む才人。タイヘンと言われても、その当人は...
しかしシルフィードは慌てた顔で言う。
「寝てるだけに見えるけど違うのね!コレ読むのね!」
そして先ほどの書をがばぁっ!と才人の前で広げる。
「…読めねえよ」
しまったコイツ字読めないジャン!とか一瞬だけ後悔して、シ...
「じゃあ聞くのね!
お姉さまに『呪印』がとりついたのね!」
シルフィードの説明をかいつまむと。
『呪印』とは、先住の魔法によって生み出された、魔法生物の...
それは人に寄生し、人の魔力を食らい尽くす、恐ろしい魔物。...
その形が極端に薄く、印のような形をしているが故に、その名...
理由の如何は不明だが、図書室でタバサはソレに襲われて、気...
「じゃあ、シャルロットはどうなるんだ?」
才人は安らかな寝息を立てて眠るタバサを見下ろして、シルフ...
「魔力を全部食い尽くされて…よくて魔法が使えなくなるのね。
最悪の場合は…」
シルフィードは言って言いよどむ。
144 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 21:57:37 ID:hyShX...
「最悪の場合は?」
しかし才人はその先を促した。
シルフィードは覚悟を決めて、言った。
「心まで食われて、廃人になるのね」
才人は思わずはっとなる。そして、鬼気迫る勢いでシルフィー...
「助ける方法はっ!?シャルロットを助ける方法はあるんだろ...
胸倉を掴まれたシルフィードは、落ち着いた様子で言った。
「何のためにサイトを呼びに行ったと思ってるのね」
そう言って才人の手を払いのけ、シルフィードは指をびしいっ...
そして言った。
「寝てるおねえさまにイタヅラしてコーフンさせるのねっ!」
才人の拳が、寝ているタバサの代わりにシルフィードの右頬に...
145 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 21:58:47 ID:hyShX...
とりあえずボコしたシルフィードが言うには。
『呪印』とやらはシャルロットの体内に潜んでいて、普通に引...
ただし、興奮させて体内の活動を活発にすれば、体表のどこか...
「そ、それをサイトがひっぺがせば『味噌かぶり』なのね…ガク...
………………………………ミッションコンプリート?
それだけ言い残してシルフィードは息絶えた。
…全く、使えない竜だなほんっとに。
そして俺は改めてシャルロットに目をやる。
…い。
いいんだよな。イタヅラしても。
て、ていうか、しないとヤバいんだよな。下手したら廃人だし...
「ん……」
突然シャルロットが唸って寝返りを打つ。
…なんだか、苦しそうに見える。
よ、よし。
俺は覚悟を決めると。
寝息を立てるシャルロットのいる、ベッドに登った。
ぎし…。
ベッドの軋む音が、やけに大きく聞こえる。
「んぁ………」
軋むベッドに反応したのか、シャルロットが唸る。
俺は一瞬身体を硬直させる。
い、いや、なにもやましいことなんかないぞ!俺は正しい事を...
そう!人助けだよ!
けして、抵抗できない幼女にイタヅラしてハァハァなんて考え...
………。
ええい、もうどうでもいいっ!
俺は覚悟を決めて、一気にシャルロットに覆いかぶさった。
まずは、目の前にある小さな耳たぶから責めてみることにする。
俺は、シャルロットの右耳にふぅっ、と息を吹きかける。
「………ぁ」
シャルロットの喉から、小さな声が漏れる。
でも、目を覚まさない。
……刺激が足りないか。
俺はそのままシャルロットの右耳に狙いを定めると。
耳たぶに、軽く歯を立てた。
「…ふぁ」
先ほどよりはっきりした声が、シャルロットの口から漏れる。
しかし、目を覚ます気配はない。
よーし。そんならお兄さんもっとスゴいことしちゃうぞぉ。
俺は、舌を伸ばして。
シャルロットの耳の中を、舌でほじほじしてみた。
146 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 21:59:48 ID:hyShX...
俺の身体の下で、シャルロットの身体がびくん!と震えた。
今度こそ。
シャルロットは俺の下で目を覚ました。
そして。
「……なにしてるの」
ちょ、ちょっと待!?
なにそのへんたいさんを見る目?
寝ている幼女に襲い掛かるへんたいさんを見る目ってやつ?
シャルロットの視線は、あからさまな軽蔑を含んだソレだった。
「ま、待てシャルロット!これには深い事情が!」
そして俺は、シルフィードから受けた説明をそのままシャルロ...
才人の説明を聞いて、タバサはなんとか納得した。
タバサはたしかに、体の中で何かが蠢いている不快感を感じて...
そしてもう一つ、異変を感じていた。
普段なら、才人に押し倒されてこういう状況になるものなら、...
さらに、才人に感じている愛おしさが、今はぜんぜん感じられ...
だから、先ほども、つい不快感を露にしてしまったのだ。
どうやら、魔力以外にも、心の力も吸い取られているらしい。
…これは確かに、まずいかも。
そう思ったタバサは、才人のされるがままになることを承諾し...
そっと自分から両手を開き、脚を開いて。
「サイトの、すきにして」
才人の顔を見つめて、言った。
「了解!」
才人は一瞬でけだものの顔になると、無防備なタバサの胸元の...
そしてはだけたその胸の先端の桜色の突起を、右は口で、左は...
「ン……!」
刺激に声が漏れるが、しかしいつものような甘い官能が襲って...
おそらく、『呪印』が、タバサに寄生した状態で心の震えを押...
147 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 22:00:24 ID:hyShX...
もっと。もっと興奮できることを。
「……サイト」
タバサは胸を愛撫する才人の頭を掴んで、自分の顔と正対させ...
「なに?」
その手の力とあまりにも変わらない表情に才人は驚きながらも...
そして、タバサはなんと。
そのまま身体を折り曲げて、脚を才人の首に絡ませ。
そして、両手で保持する才人の頭を、自分の股間に押し付けた...
「ここで、してみて」
抑え付けられる才人は応えられない。
しかし、才人は両手で器用にタバサのショーツをずらすと。
露になった桜色の裂け目を、舌で犯し始めた。
「ふぁ………あぁ」
先ほどより強い刺激が、タバサの官能にようやく火を点す。
その股間は刺激に敏感に反応し、牝の樹液を分泌する。
しかし。
「だめ…たりない…」
身体は反応するのに、心が震えない。あの背筋を振るわせる、...
まずい。まずい。
焦っているはずなのに、それでもタバサの心は動かない。
しかし、その震えない心が、逆にタバサに名案を与えた。
タバサは股間を舌で犯す才人に向かって、言った。
「サイト」
いつもと同じ、全く熱を含まないタバサの声に、才人は思わず...
そして、タバサの言葉に驚愕することになる。
「サイトが思う一番へんたいな方法で、して」
そしてタバサは、その言葉を後悔することになる。
148 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 22:01:07 ID:hyShX...
私は窓際で、窓枠に手を置いてサイトに後ろから犯されていた。
窓はもちろん、カーテンが閉まっている。
私の股間では、濡れた私がサイトの肉棒に容赦なく犯されてい...
ショーツは脱がされて、下半身はスカートだけ、上半身ははだ...
私の喉から吐息と声は漏れるけど、心が全く感じない。
…後ろからするなら、お尻でしてくれたほうが感じるのに。
でも、私の心はその想像にすら、動かない。
私の身体は事務的にサイトを受け入れているだけだ。
サイトの考える、へんたいなのってこの程度なの…?
私はそんなことを考えながら、体内で前後するサイトのモノの...
…心が冷めてると、こんなにえっちってつまらないんだ…。
なんて思ってると。
「じゃ、シャルロット、本番いこうか?」
サイトが突然、そんなことを言って。
シャッ!
勢いよく、カーテンを開けた。
差し込む日差し。そして広がる中庭の風景。
そして眼下では。
水精霊騎士団の面々が、演習に励んでいた。
…だめ、見られちゃうっ…!
突然、私の中で羞恥心が燃え上がる。
「やだぁっ!」
そして、その羞恥心が声になる。
「何がイヤなのかな?」
言ってサイトは私の顎をつまんで…私の顔を覗き込む。
その顔はすごくイヤらしくて…私は…。
え?私……私……。
「だってっ……みられっ……やだぁっ……」
サイトの腰は止まらない。
そして無理やり私を窓ガラスに押し付けてくる。
やだ!見えちゃう!外から見えちゃう!
…………興奮……してる……!
「そっか。シャルロットは見られるの、恥ずかしいんだね」
言われて、私の中で………熱いものが………こみ上げてくる。
「やだっ……見られるのっ……ヤぁっ………」
私は必死に頭を振って、イヤイヤをする。
でも、サイトは……とんでもないことを、してきた。
149 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 22:01:48 ID:hyShX...
それを見たサイトは……。
私の両膝を抱えると……。
嘘!嘘………………!
「じゃ、俺達が繋がってるとこ、しっかり見てもらわなきゃね」
私の身体を、そのまま……!
窓枠に、押し付けて……!
そして、腰を使い始めた……!
「イヤァっ、こんなのっ、やだぁっ!」
「の、わりにはっ、さっきよりっ、しめつけ、いいよねっ」
「やぁっ、だめぇっ、みられるっ、みられちゃぅぅっ!」
やぁっ、だめっ、こんなの、こんなのぉ!
サイトがっ、はげしっ、だめ、だめ!
私の体と意識が、激しく揺さぶられる。
「やぁっ!も、らめぇ、らめぇっ!」
そしいて私は、外に晒されたまま。
体を震わせ、達してしまったのだった……。
150 :呪印 ◆mQKcT9WQPM :2007/07/08(日) 22:02:55 ID:hyShX...
そして呪印はタバサのうなじに現れ、才人が容易く握りつぶし...
が。
「恥ずかしかったんだから」
涙目で、真っ赤な顔で、タバサは才人を下に組み敷いて怒って...
「ご、ごめん!でもさ、あの場合あーするしか」
とりあえず才人の言っている事は正論だというのは分かってい...
「女の子にあんなことするなんて酷い」
言ってタバサは才人を責める。
「悪かったって言ってんじゃんか!それに、アレはシャルロッ...
そこまで言った才人の唇を、タバサは無理やり自分の唇で塞い...
しばらく、タバサは無理やり才人の唇を舌で犯す。
責められる才人はされるがままだ。
やがて萎えていた才人のソレも、だんだん元気になり始める。
それに気付いたタバサは、才人の唇を開放する。
そして、言った。
「そう、サイトが悪い。
だから」
そして、後ろ手に才人の元気になった一物を撫でて、言った。
「今日は、私のリクエストに全部応えてもらう」
そして柔らかく笑う。
「ちょ、おま、何回する気な」
才人の反論を右の人差し指で封じて、タバサは直立した才人を...
「反論は却下」
そして才人を飲み込んで、続けた。
「まずは、このまま抱き上げて」
ぺたん、と上半身を密着させて、才人の頬に擦り寄る。
「いっぱいキスしながら……。
して」
そんなタバサに才人の心の震えは全開になる。悲しい男の性だ...
まだ夕日にもなっていない日差しを恨めしそうに眺めて、才人...
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