ゼロの使い魔保管庫
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178 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/16(木) 02:08...
ヴァリエール別邸の朝は早い。
寝室に差し込む朝日でこの屋敷の主人が、日の出とほぼ同じ時...
もちろん使用人たちはそれより早く起き出し、主の為に朝の準...
それは、才人の隣で眠る黒髪のメイドも例外ではないわけで。
シエスタはまだ日も差し込まないうちからもぞもぞと起き出し...
ベッドの上では、シエスタの愛しい主人と、その婚約者がすや...
シエスタはすやすやと眠る才人の頬に口付けして。
そしてなんと、隣で眠るルイズの頬にも口付けした。
「頑張りましょうね、お互い」
言ってベッド脇に置いてあった下着を着こんで、メイド服に袖...
メイド服を調え、そして音を立てないようにそっと扉を開け、...
シエスタは才人のメイドである。だから、どれだけ昨晩激しく...
「さ、急がないとサイトさん起きちゃう」
ぱたぱたとシエスタは厨房へと駆けていく。
そして厨房に向かうまでのほんの少しの間、彼女は昨晩の出来...
179 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/16(木) 02:09...
時は一日ほど遡る。
朝からルイズは不機嫌だった。
それはもちろん、朝食の場で才人をかいがいしく世話する黒髪...
「ちょっと、サイトにあんまりひっつかないでくれる」
貴族の食卓というのはこういう時不便だ。
ルイズと才人は、長いテーブルを挟んで、対面に掛けている。
その間には、朝を彩る花が飾られ、朝食に彩りを添えている。
シエスタはルイズの反対側にいる才人に、厨房から届いた焼き...
もちろん、必要以上に接近しながら、いつでも『あーん』でき...
「あら、主人の世話を焼くのはメイドの務めですもの。
ミス・ヴァリエールに文句を言われる筋合いはありませんわ」
言って今度はパンを手にとって一口大に千切ると、今度こそ才...
それを見たルイズの手に力がこもり、紅茶の入ったカップの取...
「し、シエスタ、俺自分で食べれるからさ」
ルイズの殺気と形相に、才人は思わず逃げ腰になる。
シエスタから逃げるように手を振り、彼女の『あーん』を拒絶...
「あら、そうですか?」
シエスタは残念そうに引き下がると、「お代わりお持ちします...
ちなみにこの広間で朝食の世話をしている者はシエスタだけ。...
ルイズはシエスタが出て行ったのを確認すると、才人を問い詰...
「ねえ」
机の対面からそう語りかけてくるルイズに、才人は食事の手を...
「何?」
「いつになったらあのメイドを追い出すワケ」
言いながらもおかずのベーコンを切るナイフを休めないのがち...
才人はちょっとの間、あー、とかうー、とか唸っていたが、
「だ、だって追い出したりしたらシエスタ行くとこないじゃん」
そう結論付けた。
180 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/16(木) 02:10...
実際、もし才人がシエスタを追い出したとすれば、彼女は生ま...
しかも彼女は既に才人のお手つきである。帰ってもなかなか嫁...
しかしルイズは納得しない。
「アンタ、そんな事言いながら、あの娘の身体が目的なんでし...
言いながら、ルイズの脳裏にぽよよんと揺れるシエスタのおっ...
「あ、あああの、あのイヤラシイおっぱいが目的なんでしょ」
「ちょ、ルイズ」
「おち、おちちがいいのね、アンタ結局おちちの大きい女がい...
「違うって、話聞けよルイズ!」
才人は話を聞こうとしないルイズに思わず声を荒げてしまう。
才人がシエスタを手元に置くのは、彼なりの責任感の表れだっ...
彼女が納得するまで、自分の傍にいさせてやりたい。
それは結局彼女が死ぬまで彼の傍にいると言うことなのだが、...
才人は、身を捧げてくれたシエスタの望みを、できるだけ叶え...
しかし。
「何よ、何の話を聞けってのよ!」
「あのなあ、そんな喧嘩腰じゃ話すこともできないだろうが!」
「だ、だってしょうがないでしょ!アンタが悪いのよアンタが...
「だから頭ごなしに決め付けんなって…」
言い合いの様相を呈してきた二人だったが、才人は深いため息...
おもむろに席を立つ。
「何、やろうっての?」
ルイズもそれに合わせて席を立つ。
もうすでに頭の中はすっかり沸きあがっていて、どうやってこ...
才人はそんなルイズに取り合わず、背中を向け、広間の外へと...
ルイズはそんな才人の背中に問いかけた。
「ちょ、どこ行くのよサイト!」
「…ちょっと外出て頭冷やしてくる。
このままじゃ俺、お前と思いっきり喧嘩しそうだ」
応えた才人の声は、いつにも増して低く、冷たかった。
それゆえ彼の本気を感じさせ、ルイズの怒りを完全に静めてし...
そしてルイズは出て行く才人を黙ったまま見送り。
ぱたん、とあまりに軽い音を立てて、広間の扉は閉じてしまう。
181 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/16(木) 02:11...
そしてしばらくして。
「あ、あああああによ!」
突然ルイズは怒ったように声をあげて、もう一度席に着く。
「あ、あんなに怒る事ないじゃない!わ、悪いのは節操のない...
そう言って食べかけの朝食に目を落とすルイズの頬に、一筋の...
ルイズの目尻から、涙が零れ落ちていた。
「…どうしたんですか?ミス・ヴァリエール。サイトさんは?」
シエスタがいつの間にか戻ってきていた。
手には、焼きたてのロールパンを乗せた籠を下げている。
どうやら厨房でお代わりのパンをもらってきたらしい。
シエスタは泣いているルイズが心配になって、ルイズの傍に歩...
なんのかんの言っても、シエスタはこの生意気な貴族の娘が嫌...
そりゃあ、普段は一人の男を取り合う恋敵ではあるものの、同...
ルイズはそんなシエスタに、涙をぬぐおうともせず顔を向ける。
「どうしよう…」
シエスタはこんな弱気なルイズを見るのは二度目だった。
以前に見たのは、才人がアルビオンの七万の軍と戦い、戦死し...
彼女は見る影もなく弱りきり、全てを投げ出していた。
それは、ルイズが何よりも心の拠り所を才人に求めているから...
「サイトと、喧嘩しちゃったよぉ…」
そこまで言うと、堰を切ったようにルイズの目尻から涙が流れ...
サイトに嫌われた。
ルイズにとって、才人の心が自分から離れる事は、それこそ彼...
そして、シエスタは。
泣き出したルイズを、かつて彼女の友人がそうしたように、優...
226 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/20(月) 03:57...
しばらくシエスタは、黙ってルイズを抱き締めていたが。
少しルイズが落ち着いて、嗚咽が止まったのを確認すると、ル...
最初ルイズは驚いた顔をしていたが、自分の置かれている状況...
「な、なにやってんのよシエスタ!」
ついさっきまで慰めてくれていた相手に随分な物言いである。
シエスタはそんなルイズを見てくすりと笑う。
「あ、あに笑ってんのよ!」
「いーえー。さっきまで『サイトに嫌われたー』ってベソかい...
「いいいいいいいい今のは気の迷いよ!なんかおかしかったの...
言ってルイズは食べかけの朝食に向き直る。
そんなルイズに、シエスタはぽそりと言い放つ。
「それじゃあいいんですね?サイトさんと仲直りしなくても」
その言葉に、ルイズの身体がぎしっ!と音を立てて硬直する。
それでも気丈にルイズは、振り絞ったような声で応える。
「い、いいいいのよあんな犬!放って置けばお腹すかして帰っ...
何故かスクランブルエッグをナイフで切り分けながら。
シエスタはふーん、と呟くと、広間の扉を眺めて言った。
「あんなに怒ったサイトさん初めて見たかも」
再び、ルイズの身体がぎししっ!と音を立てて固まる。
シエスタはそれを確認して続ける。
「ひょっとするとこのままお屋敷出ていっちゃうかもー」
ぎしししっ!
「サイトさんあれで結構なんでもできますからねえ、ほっとい...
ぎしししししっ!!
「追いかけるなら早めがいいかもしれませんねー。あ、でも仲...
そこまで俯いて黙っていたルイズが顔を上げる。
また泣きそうな顔をしていた。
227 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/20(月) 03:58...
ぷるぷると震えながら、何か言おうともごもご口を動かしてい...
シエスタはうーん、と考え、ルイズが何を言おうとしているの...
「えっと?『どうしようシエスタ』?」
こくこく。
「えと、『とりあえずサイト捜してきて』?」
こくこくこく!
「なるほどなるほど。『見つけたらその場で押し倒してもいい...
ぶんぶんぶん!
…ちっ。
最後の捏造をしっかり否定され、シエスタはルイズに見えない...
でも、とりあえず急ぐ必要はありそうですね。
シエスタはそのままルイズに背を向けると、ルイズに言った。
「じゃあ、捜して連れ戻してきます。とりあえずミス・ヴァリ...
シエスタはにっこり笑うと、主人を連れ戻すために広間を出て...
才人は、湖畔でぼーっと朝日を反射する湖面を眺めていた。
そしてちょっと後悔していた。
…ずいぶんきつい事言っちゃったなあ…。
ルイズが一方的に突っかかってくるので、ついカッとなって出...
もうちょっと、言い返す隙でもあれば、あそこまで頭に血は上...
…今から戻るのも、なんだかなあ。
才人は戻った場合を脳内でシミュレートしてみる。
ケース1。戻ったとたんにルイズにぼこられる。俺半死。
ケース2。戻った後は大丈夫だけどしばらくしてルイズにぼこ...
ケース3。そもそも屋敷に入れてももらえない。俺オワタ。
…悲惨な結果しか待っていないのは気のせいだろうか。
あの時は頭に血が上って、状況をよく考えていなかったが、実...
どうしたもんかな、と才人が湖面を眺めてボーっとしていると。
「あ、こんなとこにいたんですね」
背後から、聞きなれた声がした。
振り向くとそこに、シエスタがいた。
シエスタはすたすたと才人の隣まで来ると、すとん、と腰を下...
才人は彼女になんと声を掛けていいのか分からず、一緒に湖面...
シエスタは、ちらりと才人の顔色を伺う。
その横顔が、いつもの優しい才人のそれだった。
シエスタは、まるで独り言を言うように、才人の方は見ずに、...
「…ミス・ヴァリエールなんですけども」
隣で才人がびくん、と震える。
シエスタにはその様子は見えていなかったが、なんとなく雰囲...
…結局二人とも、お互い気になってしょうがないのね。
ちょっとジェラシーなど感じながら、シエスタは才人に真実を...
「サイトに嫌われたー、って、泣いてましたよ」
言って隣を見ると。
口を『い』のカタチにした才人が固まっていた。
228 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/20(月) 03:58...
才人はその姿勢のままシエスタに尋ねる。
「マジで?」
「マジです」
嘘マジなんでルイズそんなんで泣くの、とか口の中でもごもご...
彼のモグラ頭脳は、すぐに考え直した。
いやまて泣いてたって言ってもそれは怒りのあまりの可能性が...
そして再度シエスタに尋ねる。
「い、いやでも怒ってたでしょ?」
「んー、ちょっとは怒ってましたけどー。
どうなんでしょ。たぶん今行けば涙ぼろぼろ流しながら『さ...
しかしシエスタの説明にも、才人は『冗談だろ』という顔を崩...
…どこまで疑り深いんだか。
「サイトさんは、もっと自信持っていいと思いますよ」
シエスタは、そんな才人に笑顔を向けながらそう言う。
「へ?」
唐突な台詞に、才人は思わず間抜けな顔でそう応えてしまう。
シエスタは続ける。
「ミス・ヴァリエール、サイトさんにメロメロなんですから。
サイトさんがいなきゃ生きていけないってくらい」
「そ、そうかな」
言いながら才人は照れたように頬を掻く。
「そうですよ。それにサイトさんも好きでしょ?ミス・ヴァリ...
「い、いやまあたしかに」
むか。
自分で振っておいて、目の前でニヤつく才人に軽くムカっ腹が...
まあ、振ったの私ですけどー。
そこではたと思いつく。
シエスタはそれを実行するべく、才人に気付かれないようにに...
「それに、私も」
そして膝がくっつくほど密着した状態まで近寄ると。
そう言って、才人の腕を絡め取った。
シエスタの胸の谷間に、容赦なく才人の腕が埋められる。
「私もサイトさんがいないと生きていけません。
サイトさん、私の事好きですか?」
いきなりの行動と言葉に、才人は再び固まる。
そして、煮えたぎった頭で応えた。
「い、いやシエスタも確かに好きだけど!でもそれは二股とか...
ホントにもう、この人はー。
シエスタはしどろもどろの才人の腕をさらにぎゅっと抱き締め...
229 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/20(月) 03:59...
「いいですよ、二股で」
「え」
「二股でもいいです。私、サイトさんがお傍に置いてくれるな...
言ってにっこり才人に微笑みかける。
「し、シエスタ…」
そんなシエスタに、才人は言いようのない愛しさと、申し訳な...
シエスタはそんな才人を見上げると、言った。
「だから、何も言わずにここで抱いてください…」
「し、シエスタ…」
「『押し倒される分には問題ないですよね〜』とか考えてるで...
突然。
背後から二人のよく知った声が聞こえた。
その声に、才人はぎこちなく。シエスタは慌てた様子もなく、...
そこには、桃色の髪の、才人の婚約者がいた。
「わわっ!?ルイズっ!?いやあのこれはだなっ!?」
「あら、結局ご自分で探しに来たんですねミス・ヴァリエール」
二人はそれぞれにそう答え、才人は両手をぶんぶん振りながら...
「…全くもう、シエスタ一人にまかせるとこれだから油断ならな...
さっきまで才人に嫌われたとか言って泣いていたルイズはどこ...
二人のいちゃつく所を見て、急にもとの調子を取り戻したルイ...
しかし、その中身は、朝食前とは違っていた。
ルイズは、才人につかみかかるようなこともせず、かといって...
そして考えを纏めると、言った。
「…いいわよ。シエスタとなら」
「え」「はい?」
信じられない何かが、目の前で起こっている。二人はそう感じ...
ルイズはそんな二人に構わず、続ける。
「…し、シエスタとならシてもいいって言ってんの!
ほ、ほら大貴族になると第二夫人とかいるじゃないの!そう...
それはルイズなりの結論だった。
ルイズだって、シエスタが嫌いなわけじゃない。できることな...
だったら、才人を取り合って喧嘩するよりは。
「ま、毎日顔合わせるメイドと取り合いするのもタルいから、...
そこまで言い切って真っ赤になって顔を逸らす。
才人はあまりの展開に開いた口が塞がらなかったが。
シエスタは突然ルイズに駆け寄って、ぎゅうっとルイズを抱き...
「ちょ、何すんのよシエスタっ!」
「あーもう、ありがとうございますミス・ヴァリエールっ」
べ、別にアンタのためじゃないんだから、いいんですよぉ隠さ...
そんな二人を才人はぼーっと見つめる。
230 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/20(月) 04:00...
…ん?デジャヴ?
才人はそういえばこんな光景を前に見た覚えがある気がした。
そういえば、以前二人が半分和解したときは…。
しかし気づいた時は既に遅かった。
ぼーっとしている才人の腕を、二人が仲良く両脇から抱え込む。
それはまるで、捕まった犯人が連行されていく姿のようにも見...
「ま、まあそういうわけだから」
「頑張ってくださいね、旦那様♪」
2倍はカンベンしてください…。
二人に連行されながら、そう思う才人だった。
そんなわけで、その夜は。
「それじゃあ、たっぷりご奉仕しちゃいますね、サイトさん」
「はは…お手柔らかに…」
早々に夕食を済ませた三人は、速攻でコトに及んだわけで。
全裸のシエスタは同じく全裸で横たわる才人の股間に陣取り、...
部屋に着くやシエスタはさっさと全裸になり、才人も脱がせて...
ルイズも、既に服を脱いで才人のとなりにいる。
そして。
「ちょ、ちょっとシエスタずるい!私も!」
言って才人の下半身に回ろうとするルイズだったが、シエスタ...
「ミス・ヴァリエールは、サイトさん『に』シてもらってくだ...
え、と一瞬ルイズは考えてしまう。しかしすぐに気付くと。
淫靡な笑顔を才人に向けると、おもむろに横たわる才人の顔を...
「ちょ、ルイズっ!?」
驚く才人にルイズは。
「だ、黙って舐めなさい!ちゃ、ちゃんとイくまでするのよ!」
言って、そのまま才人の顔の上に腰を下ろした。
才人の鼻がルイズの真っ白な臀部の谷間に埋まり、丁度口の部...
しょうがねえなあ、と才人がルイズの腰を腕でロックし、舌を...
才人はそこから肛門の手前まで、丹念にルイズの溝を嘗め回す。
「ひぁ!そ、そうっ、サイト、じょうず…!」
ルイズは才人の下腹部に手を置いて、才人の愛撫に耐える。
その下では、シエスタが才人の一物を咥えこんで、頭を上下に...
己が高められる感覚に、才人はさらに激しい行為でルイズを刺...
手でルイズを広げ、広がった奥に舌を差し込む。
広げた谷間の上で、自己主張を始めた小さな肉芽を、指の腹で...
「あ、だめ、そこだめぇっ!」
弱点を責められ、ルイズの背中が丸くなる。
231 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/20(月) 04:01...
そして、かくかくと震えて。
ぷしっ…!
ルイズの股間から、透明な液体が才人の顔に飛び散る。
「や…はぁ…」
ルイズはそのままくたん、と才人の上に潰れる。
そして、その下では。
どくどくどくっ…!
「んんんーーー!」
シエスタの口に咥えられた才人が、爆発している最中だった。
ルイズの下で、かくかくと才人の腰が震えているのがわかった。
…あ…サイトも逝ってるんだ…。
なんだか、自分と才人が一緒に逝けたみたいで、少し嬉しくな...
しかし、んく、と才人の精液を飲み干したシエスタを見て。
「…やっぱ、ずるい」
半眼でシエスタを睨む。
「なんで?ミス・ヴァリエールはちゃんと逝けたじゃないです...
シエスタはこくん、と首をかしげてルイズに尋ねる。
「だって…私も欲しいもん」
言ってルイズはシエスタに抱きついて。
シエスタの口の端から零れた、一筋の才人の精液を舐める。
「サイトの…精液」
「大丈夫ですよ。ね、サイトさん」
言ってシエスタは、そのままルイズを抱き締め、こてん、と横...
器用に脚をルイズの脚に絡めると、ルイズの脚を開かせた。
すると、牝の粘液に滑る桜色の肉の花が二つ、上下に並んだ。
才人の喉がごくりと鳴る。その股間では、放出を追えたばかり...
そんな才人を、ルイズは身体を起こして、シエスタはそのまま...
「じゃ、サイト」
艶を含んだルイズの声に、シエスタの声が続く。
「両方の穴、使って、いーっぱい」
そして二人で。
「「出してね?」」
にっこりと、淫靡に微笑んだのだった。
232 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/20(月) 04:02...
ぷっつん。
才人の中で何かがキレた。
「やぁってやるぜっ!」
才人はそのまま、上になっているルイズの腰を抱え、一気に奥...
「はぁっ…!きたぁっ…!サイトのっ…!」
ぐちゅ!ぐちゅ!ぐちゅ!
そしてそのまま、既にぬかるんでいたルイズの中を数合、掻き...
「ずるいです…ミス・ヴァリエールだけぇ…」
下から感じているルイズを見上げていたシエスタから、不満の...
「大丈夫…っ!」
才人はそれだけ言ってルイズから一物を引き抜くと、今度はシ...
「やっ!いきなりそんなぁっ!」
ぶちゅちゅちゅ!
シエスタも一気に奥まで貫き、そして掻き回す。
知らず知らずのうちに、ルイズとシエスタはいつの間にかお互...
「ふぁ!いい!いいのぉ!」
自分の下で悶える黒髪の少女を見て、ルイズの中にふと疑問が...
そしてルイズは、その疑問を、黒髪の少女を犯す己の婚約者に...
「ね、サイト。
私の中とシエスタの中、どっちがいい?」
才人はいきなり何聞いてんだコイツ、とシエスタの中を往復し...
すぐ思い直すと、シエスタの中を数合楽しんだあと、またルイ...
「あはぁっ!」
質問の答えではなく、才人の牡の器官が帰ってきた事に一瞬驚...
しかし、才人はルイズの耳元に口を寄せると、応えたのだった。
「ルイズの中は、ぎちぎち狭くてキモチイイよ」
そして一番奥まで貫き、そして引き抜く。
「あっ、なんでぇっ」
たった一度の往復で抜き出された才人を追うように、ルイズの...
しかし才人はそのまま、シエスタの中に己を埋めてしまう。
「ひゃぁっ!」
急に襲ってきた快楽に、シエスタの喉が踊る。
233 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/20(月) 04:03...
才人はそんなシエスタの中をさっきルイズにしたように一番奥...
「シエスタの中は、柔らかいけど奥まで行くと締まって、キモ...
ぬぽん!
「やぁっ!」
また才人は分身を引き抜き、言った。
「どっちがいいか、なんて俺には決められないや…でも」
言ってまた、ルイズの中に戻る。
「あんっ!」
喘ぐルイズに、才人は応える。
「どっちも、最高の女の子だよ」
言って、激しく腰を使い始めた。
ぐぷ!ぐぷ!ぐぷ!
粘液に塗れた肉の擦れあう音が容赦なく響き、それと同時に女...
ルイズの次はシエスタ。シエスタの後はルイズ。
交互に数合ずつ繰り返し、才人は二人を犯す。
犯され、引き抜かれ、そしてまた犯され、それを繰り返すうち...
お互いに絡めあった指が、だんだんきつくきつく結ばれ始める...
最初に絶頂を迎えたのはルイズ。
「ひぁ、だめ、いくのぉ、いっちゃうのぉ!」
かくかくと震え、シエスタの上で声を上げる。
そして引き抜かれた愛液塗れの才人が、今度はシエスタを絶頂...
「うぁ!きちゃう、きちゃうのっ!」
ぎゅうぎゅうと最後の力で才人を締め上げ、シエスタは絶頂す...
そしてその中で、才人が弾けた。
どくどく!
しかしいつもよりずっと早いタイミングで、それは引き抜かれ...
才人の一物は精液を零しながら、今度はなんと、絶頂で緩んだ...
「や!だめ!まだだめぇ!」
絶頂の余韻で敏感になっているルイズの中を奥まで削って、才...
「やぁ!せーえきでいっちゃう!またいっちゃうぅ!」
熱い迸りに意識までも焼かれ、ルイズはシエスタの上で果てた...
234 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/20(月) 04:04...
シエスタの左隣では、才人が気持ちよさそうに寝息を立ててい...
さらにその向こうでは、ルイズが安らかな寝顔を見せている。...
シエスタははだけたシーツをルイズにかけ直し、そして自分も...
「これからは、ずっと一緒ですよ、サイトさん」
言いながら、彼の胸板を枕に決め込む。
そして、その向こうで眠る、優しい友人に語りかけた。
「ルイズも…ずっと、一緒ですよ♪」
そして、シエスタもまどろむ。
三人一緒の、楽しい未来を夢見ながら。〜fin
終了行:
178 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/16(木) 02:08...
ヴァリエール別邸の朝は早い。
寝室に差し込む朝日でこの屋敷の主人が、日の出とほぼ同じ時...
もちろん使用人たちはそれより早く起き出し、主の為に朝の準...
それは、才人の隣で眠る黒髪のメイドも例外ではないわけで。
シエスタはまだ日も差し込まないうちからもぞもぞと起き出し...
ベッドの上では、シエスタの愛しい主人と、その婚約者がすや...
シエスタはすやすやと眠る才人の頬に口付けして。
そしてなんと、隣で眠るルイズの頬にも口付けした。
「頑張りましょうね、お互い」
言ってベッド脇に置いてあった下着を着こんで、メイド服に袖...
メイド服を調え、そして音を立てないようにそっと扉を開け、...
シエスタは才人のメイドである。だから、どれだけ昨晩激しく...
「さ、急がないとサイトさん起きちゃう」
ぱたぱたとシエスタは厨房へと駆けていく。
そして厨房に向かうまでのほんの少しの間、彼女は昨晩の出来...
179 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/16(木) 02:09...
時は一日ほど遡る。
朝からルイズは不機嫌だった。
それはもちろん、朝食の場で才人をかいがいしく世話する黒髪...
「ちょっと、サイトにあんまりひっつかないでくれる」
貴族の食卓というのはこういう時不便だ。
ルイズと才人は、長いテーブルを挟んで、対面に掛けている。
その間には、朝を彩る花が飾られ、朝食に彩りを添えている。
シエスタはルイズの反対側にいる才人に、厨房から届いた焼き...
もちろん、必要以上に接近しながら、いつでも『あーん』でき...
「あら、主人の世話を焼くのはメイドの務めですもの。
ミス・ヴァリエールに文句を言われる筋合いはありませんわ」
言って今度はパンを手にとって一口大に千切ると、今度こそ才...
それを見たルイズの手に力がこもり、紅茶の入ったカップの取...
「し、シエスタ、俺自分で食べれるからさ」
ルイズの殺気と形相に、才人は思わず逃げ腰になる。
シエスタから逃げるように手を振り、彼女の『あーん』を拒絶...
「あら、そうですか?」
シエスタは残念そうに引き下がると、「お代わりお持ちします...
ちなみにこの広間で朝食の世話をしている者はシエスタだけ。...
ルイズはシエスタが出て行ったのを確認すると、才人を問い詰...
「ねえ」
机の対面からそう語りかけてくるルイズに、才人は食事の手を...
「何?」
「いつになったらあのメイドを追い出すワケ」
言いながらもおかずのベーコンを切るナイフを休めないのがち...
才人はちょっとの間、あー、とかうー、とか唸っていたが、
「だ、だって追い出したりしたらシエスタ行くとこないじゃん」
そう結論付けた。
180 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/16(木) 02:10...
実際、もし才人がシエスタを追い出したとすれば、彼女は生ま...
しかも彼女は既に才人のお手つきである。帰ってもなかなか嫁...
しかしルイズは納得しない。
「アンタ、そんな事言いながら、あの娘の身体が目的なんでし...
言いながら、ルイズの脳裏にぽよよんと揺れるシエスタのおっ...
「あ、あああの、あのイヤラシイおっぱいが目的なんでしょ」
「ちょ、ルイズ」
「おち、おちちがいいのね、アンタ結局おちちの大きい女がい...
「違うって、話聞けよルイズ!」
才人は話を聞こうとしないルイズに思わず声を荒げてしまう。
才人がシエスタを手元に置くのは、彼なりの責任感の表れだっ...
彼女が納得するまで、自分の傍にいさせてやりたい。
それは結局彼女が死ぬまで彼の傍にいると言うことなのだが、...
才人は、身を捧げてくれたシエスタの望みを、できるだけ叶え...
しかし。
「何よ、何の話を聞けってのよ!」
「あのなあ、そんな喧嘩腰じゃ話すこともできないだろうが!」
「だ、だってしょうがないでしょ!アンタが悪いのよアンタが...
「だから頭ごなしに決め付けんなって…」
言い合いの様相を呈してきた二人だったが、才人は深いため息...
おもむろに席を立つ。
「何、やろうっての?」
ルイズもそれに合わせて席を立つ。
もうすでに頭の中はすっかり沸きあがっていて、どうやってこ...
才人はそんなルイズに取り合わず、背中を向け、広間の外へと...
ルイズはそんな才人の背中に問いかけた。
「ちょ、どこ行くのよサイト!」
「…ちょっと外出て頭冷やしてくる。
このままじゃ俺、お前と思いっきり喧嘩しそうだ」
応えた才人の声は、いつにも増して低く、冷たかった。
それゆえ彼の本気を感じさせ、ルイズの怒りを完全に静めてし...
そしてルイズは出て行く才人を黙ったまま見送り。
ぱたん、とあまりに軽い音を立てて、広間の扉は閉じてしまう。
181 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/16(木) 02:11...
そしてしばらくして。
「あ、あああああによ!」
突然ルイズは怒ったように声をあげて、もう一度席に着く。
「あ、あんなに怒る事ないじゃない!わ、悪いのは節操のない...
そう言って食べかけの朝食に目を落とすルイズの頬に、一筋の...
ルイズの目尻から、涙が零れ落ちていた。
「…どうしたんですか?ミス・ヴァリエール。サイトさんは?」
シエスタがいつの間にか戻ってきていた。
手には、焼きたてのロールパンを乗せた籠を下げている。
どうやら厨房でお代わりのパンをもらってきたらしい。
シエスタは泣いているルイズが心配になって、ルイズの傍に歩...
なんのかんの言っても、シエスタはこの生意気な貴族の娘が嫌...
そりゃあ、普段は一人の男を取り合う恋敵ではあるものの、同...
ルイズはそんなシエスタに、涙をぬぐおうともせず顔を向ける。
「どうしよう…」
シエスタはこんな弱気なルイズを見るのは二度目だった。
以前に見たのは、才人がアルビオンの七万の軍と戦い、戦死し...
彼女は見る影もなく弱りきり、全てを投げ出していた。
それは、ルイズが何よりも心の拠り所を才人に求めているから...
「サイトと、喧嘩しちゃったよぉ…」
そこまで言うと、堰を切ったようにルイズの目尻から涙が流れ...
サイトに嫌われた。
ルイズにとって、才人の心が自分から離れる事は、それこそ彼...
そして、シエスタは。
泣き出したルイズを、かつて彼女の友人がそうしたように、優...
226 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/20(月) 03:57...
しばらくシエスタは、黙ってルイズを抱き締めていたが。
少しルイズが落ち着いて、嗚咽が止まったのを確認すると、ル...
最初ルイズは驚いた顔をしていたが、自分の置かれている状況...
「な、なにやってんのよシエスタ!」
ついさっきまで慰めてくれていた相手に随分な物言いである。
シエスタはそんなルイズを見てくすりと笑う。
「あ、あに笑ってんのよ!」
「いーえー。さっきまで『サイトに嫌われたー』ってベソかい...
「いいいいいいいい今のは気の迷いよ!なんかおかしかったの...
言ってルイズは食べかけの朝食に向き直る。
そんなルイズに、シエスタはぽそりと言い放つ。
「それじゃあいいんですね?サイトさんと仲直りしなくても」
その言葉に、ルイズの身体がぎしっ!と音を立てて硬直する。
それでも気丈にルイズは、振り絞ったような声で応える。
「い、いいいいのよあんな犬!放って置けばお腹すかして帰っ...
何故かスクランブルエッグをナイフで切り分けながら。
シエスタはふーん、と呟くと、広間の扉を眺めて言った。
「あんなに怒ったサイトさん初めて見たかも」
再び、ルイズの身体がぎししっ!と音を立てて固まる。
シエスタはそれを確認して続ける。
「ひょっとするとこのままお屋敷出ていっちゃうかもー」
ぎしししっ!
「サイトさんあれで結構なんでもできますからねえ、ほっとい...
ぎしししししっ!!
「追いかけるなら早めがいいかもしれませんねー。あ、でも仲...
そこまで俯いて黙っていたルイズが顔を上げる。
また泣きそうな顔をしていた。
227 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/20(月) 03:58...
ぷるぷると震えながら、何か言おうともごもご口を動かしてい...
シエスタはうーん、と考え、ルイズが何を言おうとしているの...
「えっと?『どうしようシエスタ』?」
こくこく。
「えと、『とりあえずサイト捜してきて』?」
こくこくこく!
「なるほどなるほど。『見つけたらその場で押し倒してもいい...
ぶんぶんぶん!
…ちっ。
最後の捏造をしっかり否定され、シエスタはルイズに見えない...
でも、とりあえず急ぐ必要はありそうですね。
シエスタはそのままルイズに背を向けると、ルイズに言った。
「じゃあ、捜して連れ戻してきます。とりあえずミス・ヴァリ...
シエスタはにっこり笑うと、主人を連れ戻すために広間を出て...
才人は、湖畔でぼーっと朝日を反射する湖面を眺めていた。
そしてちょっと後悔していた。
…ずいぶんきつい事言っちゃったなあ…。
ルイズが一方的に突っかかってくるので、ついカッとなって出...
もうちょっと、言い返す隙でもあれば、あそこまで頭に血は上...
…今から戻るのも、なんだかなあ。
才人は戻った場合を脳内でシミュレートしてみる。
ケース1。戻ったとたんにルイズにぼこられる。俺半死。
ケース2。戻った後は大丈夫だけどしばらくしてルイズにぼこ...
ケース3。そもそも屋敷に入れてももらえない。俺オワタ。
…悲惨な結果しか待っていないのは気のせいだろうか。
あの時は頭に血が上って、状況をよく考えていなかったが、実...
どうしたもんかな、と才人が湖面を眺めてボーっとしていると。
「あ、こんなとこにいたんですね」
背後から、聞きなれた声がした。
振り向くとそこに、シエスタがいた。
シエスタはすたすたと才人の隣まで来ると、すとん、と腰を下...
才人は彼女になんと声を掛けていいのか分からず、一緒に湖面...
シエスタは、ちらりと才人の顔色を伺う。
その横顔が、いつもの優しい才人のそれだった。
シエスタは、まるで独り言を言うように、才人の方は見ずに、...
「…ミス・ヴァリエールなんですけども」
隣で才人がびくん、と震える。
シエスタにはその様子は見えていなかったが、なんとなく雰囲...
…結局二人とも、お互い気になってしょうがないのね。
ちょっとジェラシーなど感じながら、シエスタは才人に真実を...
「サイトに嫌われたー、って、泣いてましたよ」
言って隣を見ると。
口を『い』のカタチにした才人が固まっていた。
228 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/20(月) 03:58...
才人はその姿勢のままシエスタに尋ねる。
「マジで?」
「マジです」
嘘マジなんでルイズそんなんで泣くの、とか口の中でもごもご...
彼のモグラ頭脳は、すぐに考え直した。
いやまて泣いてたって言ってもそれは怒りのあまりの可能性が...
そして再度シエスタに尋ねる。
「い、いやでも怒ってたでしょ?」
「んー、ちょっとは怒ってましたけどー。
どうなんでしょ。たぶん今行けば涙ぼろぼろ流しながら『さ...
しかしシエスタの説明にも、才人は『冗談だろ』という顔を崩...
…どこまで疑り深いんだか。
「サイトさんは、もっと自信持っていいと思いますよ」
シエスタは、そんな才人に笑顔を向けながらそう言う。
「へ?」
唐突な台詞に、才人は思わず間抜けな顔でそう応えてしまう。
シエスタは続ける。
「ミス・ヴァリエール、サイトさんにメロメロなんですから。
サイトさんがいなきゃ生きていけないってくらい」
「そ、そうかな」
言いながら才人は照れたように頬を掻く。
「そうですよ。それにサイトさんも好きでしょ?ミス・ヴァリ...
「い、いやまあたしかに」
むか。
自分で振っておいて、目の前でニヤつく才人に軽くムカっ腹が...
まあ、振ったの私ですけどー。
そこではたと思いつく。
シエスタはそれを実行するべく、才人に気付かれないようにに...
「それに、私も」
そして膝がくっつくほど密着した状態まで近寄ると。
そう言って、才人の腕を絡め取った。
シエスタの胸の谷間に、容赦なく才人の腕が埋められる。
「私もサイトさんがいないと生きていけません。
サイトさん、私の事好きですか?」
いきなりの行動と言葉に、才人は再び固まる。
そして、煮えたぎった頭で応えた。
「い、いやシエスタも確かに好きだけど!でもそれは二股とか...
ホントにもう、この人はー。
シエスタはしどろもどろの才人の腕をさらにぎゅっと抱き締め...
229 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/20(月) 03:59...
「いいですよ、二股で」
「え」
「二股でもいいです。私、サイトさんがお傍に置いてくれるな...
言ってにっこり才人に微笑みかける。
「し、シエスタ…」
そんなシエスタに、才人は言いようのない愛しさと、申し訳な...
シエスタはそんな才人を見上げると、言った。
「だから、何も言わずにここで抱いてください…」
「し、シエスタ…」
「『押し倒される分には問題ないですよね〜』とか考えてるで...
突然。
背後から二人のよく知った声が聞こえた。
その声に、才人はぎこちなく。シエスタは慌てた様子もなく、...
そこには、桃色の髪の、才人の婚約者がいた。
「わわっ!?ルイズっ!?いやあのこれはだなっ!?」
「あら、結局ご自分で探しに来たんですねミス・ヴァリエール」
二人はそれぞれにそう答え、才人は両手をぶんぶん振りながら...
「…全くもう、シエスタ一人にまかせるとこれだから油断ならな...
さっきまで才人に嫌われたとか言って泣いていたルイズはどこ...
二人のいちゃつく所を見て、急にもとの調子を取り戻したルイ...
しかし、その中身は、朝食前とは違っていた。
ルイズは、才人につかみかかるようなこともせず、かといって...
そして考えを纏めると、言った。
「…いいわよ。シエスタとなら」
「え」「はい?」
信じられない何かが、目の前で起こっている。二人はそう感じ...
ルイズはそんな二人に構わず、続ける。
「…し、シエスタとならシてもいいって言ってんの!
ほ、ほら大貴族になると第二夫人とかいるじゃないの!そう...
それはルイズなりの結論だった。
ルイズだって、シエスタが嫌いなわけじゃない。できることな...
だったら、才人を取り合って喧嘩するよりは。
「ま、毎日顔合わせるメイドと取り合いするのもタルいから、...
そこまで言い切って真っ赤になって顔を逸らす。
才人はあまりの展開に開いた口が塞がらなかったが。
シエスタは突然ルイズに駆け寄って、ぎゅうっとルイズを抱き...
「ちょ、何すんのよシエスタっ!」
「あーもう、ありがとうございますミス・ヴァリエールっ」
べ、別にアンタのためじゃないんだから、いいんですよぉ隠さ...
そんな二人を才人はぼーっと見つめる。
230 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/20(月) 04:00...
…ん?デジャヴ?
才人はそういえばこんな光景を前に見た覚えがある気がした。
そういえば、以前二人が半分和解したときは…。
しかし気づいた時は既に遅かった。
ぼーっとしている才人の腕を、二人が仲良く両脇から抱え込む。
それはまるで、捕まった犯人が連行されていく姿のようにも見...
「ま、まあそういうわけだから」
「頑張ってくださいね、旦那様♪」
2倍はカンベンしてください…。
二人に連行されながら、そう思う才人だった。
そんなわけで、その夜は。
「それじゃあ、たっぷりご奉仕しちゃいますね、サイトさん」
「はは…お手柔らかに…」
早々に夕食を済ませた三人は、速攻でコトに及んだわけで。
全裸のシエスタは同じく全裸で横たわる才人の股間に陣取り、...
部屋に着くやシエスタはさっさと全裸になり、才人も脱がせて...
ルイズも、既に服を脱いで才人のとなりにいる。
そして。
「ちょ、ちょっとシエスタずるい!私も!」
言って才人の下半身に回ろうとするルイズだったが、シエスタ...
「ミス・ヴァリエールは、サイトさん『に』シてもらってくだ...
え、と一瞬ルイズは考えてしまう。しかしすぐに気付くと。
淫靡な笑顔を才人に向けると、おもむろに横たわる才人の顔を...
「ちょ、ルイズっ!?」
驚く才人にルイズは。
「だ、黙って舐めなさい!ちゃ、ちゃんとイくまでするのよ!」
言って、そのまま才人の顔の上に腰を下ろした。
才人の鼻がルイズの真っ白な臀部の谷間に埋まり、丁度口の部...
しょうがねえなあ、と才人がルイズの腰を腕でロックし、舌を...
才人はそこから肛門の手前まで、丹念にルイズの溝を嘗め回す。
「ひぁ!そ、そうっ、サイト、じょうず…!」
ルイズは才人の下腹部に手を置いて、才人の愛撫に耐える。
その下では、シエスタが才人の一物を咥えこんで、頭を上下に...
己が高められる感覚に、才人はさらに激しい行為でルイズを刺...
手でルイズを広げ、広がった奥に舌を差し込む。
広げた谷間の上で、自己主張を始めた小さな肉芽を、指の腹で...
「あ、だめ、そこだめぇっ!」
弱点を責められ、ルイズの背中が丸くなる。
231 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/20(月) 04:01...
そして、かくかくと震えて。
ぷしっ…!
ルイズの股間から、透明な液体が才人の顔に飛び散る。
「や…はぁ…」
ルイズはそのままくたん、と才人の上に潰れる。
そして、その下では。
どくどくどくっ…!
「んんんーーー!」
シエスタの口に咥えられた才人が、爆発している最中だった。
ルイズの下で、かくかくと才人の腰が震えているのがわかった。
…あ…サイトも逝ってるんだ…。
なんだか、自分と才人が一緒に逝けたみたいで、少し嬉しくな...
しかし、んく、と才人の精液を飲み干したシエスタを見て。
「…やっぱ、ずるい」
半眼でシエスタを睨む。
「なんで?ミス・ヴァリエールはちゃんと逝けたじゃないです...
シエスタはこくん、と首をかしげてルイズに尋ねる。
「だって…私も欲しいもん」
言ってルイズはシエスタに抱きついて。
シエスタの口の端から零れた、一筋の才人の精液を舐める。
「サイトの…精液」
「大丈夫ですよ。ね、サイトさん」
言ってシエスタは、そのままルイズを抱き締め、こてん、と横...
器用に脚をルイズの脚に絡めると、ルイズの脚を開かせた。
すると、牝の粘液に滑る桜色の肉の花が二つ、上下に並んだ。
才人の喉がごくりと鳴る。その股間では、放出を追えたばかり...
そんな才人を、ルイズは身体を起こして、シエスタはそのまま...
「じゃ、サイト」
艶を含んだルイズの声に、シエスタの声が続く。
「両方の穴、使って、いーっぱい」
そして二人で。
「「出してね?」」
にっこりと、淫靡に微笑んだのだった。
232 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/20(月) 04:02...
ぷっつん。
才人の中で何かがキレた。
「やぁってやるぜっ!」
才人はそのまま、上になっているルイズの腰を抱え、一気に奥...
「はぁっ…!きたぁっ…!サイトのっ…!」
ぐちゅ!ぐちゅ!ぐちゅ!
そしてそのまま、既にぬかるんでいたルイズの中を数合、掻き...
「ずるいです…ミス・ヴァリエールだけぇ…」
下から感じているルイズを見上げていたシエスタから、不満の...
「大丈夫…っ!」
才人はそれだけ言ってルイズから一物を引き抜くと、今度はシ...
「やっ!いきなりそんなぁっ!」
ぶちゅちゅちゅ!
シエスタも一気に奥まで貫き、そして掻き回す。
知らず知らずのうちに、ルイズとシエスタはいつの間にかお互...
「ふぁ!いい!いいのぉ!」
自分の下で悶える黒髪の少女を見て、ルイズの中にふと疑問が...
そしてルイズは、その疑問を、黒髪の少女を犯す己の婚約者に...
「ね、サイト。
私の中とシエスタの中、どっちがいい?」
才人はいきなり何聞いてんだコイツ、とシエスタの中を往復し...
すぐ思い直すと、シエスタの中を数合楽しんだあと、またルイ...
「あはぁっ!」
質問の答えではなく、才人の牡の器官が帰ってきた事に一瞬驚...
しかし、才人はルイズの耳元に口を寄せると、応えたのだった。
「ルイズの中は、ぎちぎち狭くてキモチイイよ」
そして一番奥まで貫き、そして引き抜く。
「あっ、なんでぇっ」
たった一度の往復で抜き出された才人を追うように、ルイズの...
しかし才人はそのまま、シエスタの中に己を埋めてしまう。
「ひゃぁっ!」
急に襲ってきた快楽に、シエスタの喉が踊る。
233 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/20(月) 04:03...
才人はそんなシエスタの中をさっきルイズにしたように一番奥...
「シエスタの中は、柔らかいけど奥まで行くと締まって、キモ...
ぬぽん!
「やぁっ!」
また才人は分身を引き抜き、言った。
「どっちがいいか、なんて俺には決められないや…でも」
言ってまた、ルイズの中に戻る。
「あんっ!」
喘ぐルイズに、才人は応える。
「どっちも、最高の女の子だよ」
言って、激しく腰を使い始めた。
ぐぷ!ぐぷ!ぐぷ!
粘液に塗れた肉の擦れあう音が容赦なく響き、それと同時に女...
ルイズの次はシエスタ。シエスタの後はルイズ。
交互に数合ずつ繰り返し、才人は二人を犯す。
犯され、引き抜かれ、そしてまた犯され、それを繰り返すうち...
お互いに絡めあった指が、だんだんきつくきつく結ばれ始める...
最初に絶頂を迎えたのはルイズ。
「ひぁ、だめ、いくのぉ、いっちゃうのぉ!」
かくかくと震え、シエスタの上で声を上げる。
そして引き抜かれた愛液塗れの才人が、今度はシエスタを絶頂...
「うぁ!きちゃう、きちゃうのっ!」
ぎゅうぎゅうと最後の力で才人を締め上げ、シエスタは絶頂す...
そしてその中で、才人が弾けた。
どくどく!
しかしいつもよりずっと早いタイミングで、それは引き抜かれ...
才人の一物は精液を零しながら、今度はなんと、絶頂で緩んだ...
「や!だめ!まだだめぇ!」
絶頂の余韻で敏感になっているルイズの中を奥まで削って、才...
「やぁ!せーえきでいっちゃう!またいっちゃうぅ!」
熱い迸りに意識までも焼かれ、ルイズはシエスタの上で果てた...
234 :月は東に日は西に ◆mQKcT9WQPM :2007/08/20(月) 04:04...
シエスタの左隣では、才人が気持ちよさそうに寝息を立ててい...
さらにその向こうでは、ルイズが安らかな寝顔を見せている。...
シエスタははだけたシーツをルイズにかけ直し、そして自分も...
「これからは、ずっと一緒ですよ、サイトさん」
言いながら、彼の胸板を枕に決め込む。
そして、その向こうで眠る、優しい友人に語りかけた。
「ルイズも…ずっと、一緒ですよ♪」
そして、シエスタもまどろむ。
三人一緒の、楽しい未来を夢見ながら。〜fin
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