ゼロの使い魔保管庫
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413 名前:涼しい夏のすごし方 ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:...
「うぁち〜」
うだるような暑さに、机の上で突っ伏しながら才人はそう呻く。
ここは水精霊騎士団のたまり場と化している、ゼロ戦の格納庫。
才人は一時涼を求め、この場所にやってきたのだが。
たしかにそこは日陰になっているせいで外よりは涼しかったが...
「だらしないぞサイト。この程度の暑さで音を上げていては水...
涼しげにそう言うギーシュだったが。
「…ギーシュも暑いんだろ?ガマンすんなよ」
才人の指摘するとおり、ギーシュは読んで字の如く滝のような...
流れた汗で上着はぐっしょりと濡れ、服のあちこちが汗を吸っ...
それでもギーシュはなお構わずに続ける。
「はっはっは。なんのこれしき」
流れる汗をぬぐおうともせずに、ギーシュは笑う。
大したもんだよ、と思いながら才人ははたと気付く。
「んなに暑いなら魔法でなんとかすればいいじゃん」
しかしギーシュは才人の指摘に笑いながら答えた。
「はっはっは。この僕に土系統以外の魔法が扱えるとでも!?」
「…自信まんまん言うなよ…」
まあほっとけば脱水症状でぶったおれて、モンモンが介抱して...
才人はそんなギーシュに背を向け、席を立つ。
「あれ?どこへ行くんだいサイト?」
「…野郎とこんなとこでダベってても暑くなるだけだからな。ち...
言って才人は『外』へと向かう。
ギーシュはそんな才人を笑顔で見送り。
そして才人の予想通り、脱水症状を起こしてぶっ倒れたのだっ...
414 名前:涼しい夏のすごし方 ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:...
才人が馬に乗って向かったのは、学院から馬で小一時間ほど行...
とは言っても、その入り口は茂みに隠されていて、茂みを掻き...
才人は馬を手近な樹に繋ぐと、その洞窟の中に入る。
その狭い穴ぐらを進んでいくと、不意に視界が開ける。
そこには、幻想的な光景が広がっていた。
どういう原理かはわからないが、壁が青い光を放ち、周囲を照...
その足元の岩室は、ひどく透き通った水で満たされていた。そ...
その水の中には、わずかな藻と、それを食べて生きているらし...
そしてこの岩室の中は、外に較べて、ずっと涼しかった。
「さーて、涼むかなー」
言って才人は服を脱ぎ、手近な岩の上に置いた。
そしていつものように、ざぶざぶと水を掻き分けて天然のプー...
「うひゃっ、ひゃっけえー」
笑顔でそう言いながら、すっかり肩まで水に浸かってしまう。
そしてそのまま、ざぶざぶと泳ぎ始める。
この場所は、才人が偶然見つけた、お気に入りの場所だった。
ちょっと馬で遠出をしようかな、と思い立ったはいいものの、...
そこで偶然入った森の中で、この洞窟を見つけたのだ。
ほんとに、いい場所だよなあ、と才人はまるで風呂に浸かるよ...
ここには、洞窟にイメージされるような、気味の悪い生き物の...
ここに住んでいたのは、足元を泳ぐ小さな魚と、細い藻くらい。
まさに、涼を取るのにうってつけのプールと言えた。
しかし。
「俺一人だけ使うのはもったいないよなあ」
誰に言うとでもなく、才人はそうひとりごちる。
確かにここは、一人で利用するには広すぎる。しかし、そう何...
そうだなあ。とりあえず、女の子一人誘ってみるかあ。
才人はそう考え、帰ったら誰かを誘おうと心に決めたのだった。
#br
[[18-508]]涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい
[[18-595]]涼しい夏のすごし方/タバサのばあい
[[19-111]]涼しい夏のすごし方/ルイズのばあい
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413 名前:涼しい夏のすごし方 ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:...
「うぁち〜」
うだるような暑さに、机の上で突っ伏しながら才人はそう呻く。
ここは水精霊騎士団のたまり場と化している、ゼロ戦の格納庫。
才人は一時涼を求め、この場所にやってきたのだが。
たしかにそこは日陰になっているせいで外よりは涼しかったが...
「だらしないぞサイト。この程度の暑さで音を上げていては水...
涼しげにそう言うギーシュだったが。
「…ギーシュも暑いんだろ?ガマンすんなよ」
才人の指摘するとおり、ギーシュは読んで字の如く滝のような...
流れた汗で上着はぐっしょりと濡れ、服のあちこちが汗を吸っ...
それでもギーシュはなお構わずに続ける。
「はっはっは。なんのこれしき」
流れる汗をぬぐおうともせずに、ギーシュは笑う。
大したもんだよ、と思いながら才人ははたと気付く。
「んなに暑いなら魔法でなんとかすればいいじゃん」
しかしギーシュは才人の指摘に笑いながら答えた。
「はっはっは。この僕に土系統以外の魔法が扱えるとでも!?」
「…自信まんまん言うなよ…」
まあほっとけば脱水症状でぶったおれて、モンモンが介抱して...
才人はそんなギーシュに背を向け、席を立つ。
「あれ?どこへ行くんだいサイト?」
「…野郎とこんなとこでダベってても暑くなるだけだからな。ち...
言って才人は『外』へと向かう。
ギーシュはそんな才人を笑顔で見送り。
そして才人の予想通り、脱水症状を起こしてぶっ倒れたのだっ...
414 名前:涼しい夏のすごし方 ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:...
才人が馬に乗って向かったのは、学院から馬で小一時間ほど行...
とは言っても、その入り口は茂みに隠されていて、茂みを掻き...
才人は馬を手近な樹に繋ぐと、その洞窟の中に入る。
その狭い穴ぐらを進んでいくと、不意に視界が開ける。
そこには、幻想的な光景が広がっていた。
どういう原理かはわからないが、壁が青い光を放ち、周囲を照...
その足元の岩室は、ひどく透き通った水で満たされていた。そ...
その水の中には、わずかな藻と、それを食べて生きているらし...
そしてこの岩室の中は、外に較べて、ずっと涼しかった。
「さーて、涼むかなー」
言って才人は服を脱ぎ、手近な岩の上に置いた。
そしていつものように、ざぶざぶと水を掻き分けて天然のプー...
「うひゃっ、ひゃっけえー」
笑顔でそう言いながら、すっかり肩まで水に浸かってしまう。
そしてそのまま、ざぶざぶと泳ぎ始める。
この場所は、才人が偶然見つけた、お気に入りの場所だった。
ちょっと馬で遠出をしようかな、と思い立ったはいいものの、...
そこで偶然入った森の中で、この洞窟を見つけたのだ。
ほんとに、いい場所だよなあ、と才人はまるで風呂に浸かるよ...
ここには、洞窟にイメージされるような、気味の悪い生き物の...
ここに住んでいたのは、足元を泳ぐ小さな魚と、細い藻くらい。
まさに、涼を取るのにうってつけのプールと言えた。
しかし。
「俺一人だけ使うのはもったいないよなあ」
誰に言うとでもなく、才人はそうひとりごちる。
確かにここは、一人で利用するには広すぎる。しかし、そう何...
そうだなあ。とりあえず、女の子一人誘ってみるかあ。
才人はそう考え、帰ったら誰かを誘おうと心に決めたのだった。
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