ゼロの使い魔保管庫
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508 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9...
「…はぁ」
朝の食堂で、ティファニアは食後の紅茶のカップを両手で抱え...
その周囲には、かつてのような男子生徒の取り巻きはいなかっ...
その周囲を固めていたのは、ごつい鎧に身を固めた騎士達。空...
騎士達は周囲に目を光らせ、男子生徒がティファニアに近寄ろ...
「…ふぅ」
ティファニアはもう一度ため息をつく。
そのため息に反応した影がひとつ、騎士団の囲いを割ってティ...
騎士団はそれを止めなかった。
何故ならば、ティファニアの隣に立ったのは、ティファニアを...
ベアトリス・イヴォンヌ・フォン・クルデンホルフその人であ...
「おはようございます、ティファニアお姉さま」
ベアトリスは金色のツインテールを揺らし、優雅にティファニ...
「…あの、その『お姉さま』っていうの、なんとかならないかし...
ティファニアは辟易したように困った笑顔をベアトリスに向け...
「あら。お姉さまはお姉さまですわ。女王陛下を女王陛下と呼...
ベアトリスはしれっとそう言い放ち、朝食に取り掛かる。
ベアトリスはあの異端審問の件以来、ティファニアに心酔して...
あまりといえばあまりの変わりようだったが、それも仕方のな...
母親の包容力と強さを持ち、なおかつ美貌を兼ね備え、自身の...
騎士団もあの件以来、ティファニアをベアトリスの友人として...
正直ティファニアにとっては男子生徒の取り巻きと同じくらい...
そしてティファニアは、先ほどと同じように、ため息を繰り返...
「…はぁ」
今度のため息は、ちょっと二重の意味がこめられていたが。
「お悩み事ですか?お姉さま?」
そんなティファニアに、ベアトリスは朝食の手を止め、ティフ...
ティファニアは騎士団のこととお姉さまの件は言っても無駄だ...
「あのね、クンデンホルフさん」
しかしベアトリスは即座に否定する。
「あらイヤだ!わたしの事は愛着を込めて『ヴィヴィ♪』とお呼...
…この娘は、もー。
ここで否定すると何度もこの会話が繰り返されるので、ティフ...
実際幾度となく否定したのだが、そのたびに不毛な会話が繰り...
「じゃあ、ヴィヴィ」
「はい、なんでしょうお姉さま!」
目をきらきらと光らせて、ベアトリスはティファニアの言葉を...
509 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9...
「…あのね。私昨日ね。サイトに、水浴びに誘われたの」
「ああ、シュヴァリエ・サイトにですか!それはよかったです...
ベアトリスは、ティファニアから才人の話を聞いていた。
ティファニアはやたら『友達』を強調していたが、ベアトリス...
ティファニアは才人に友達以上の感情を抱いている。これは間...
だったら、お姉さまの恋路はわたしが成就させてみせる!
ベアトリスは無駄な使命感に燃えていた。
しかしティファニアは。
「…ううん」
「え?なぜ?どうして?どうして断ってしまわれたのです?」
ティファニアの言葉に、信じられない物を見るような視線をベ...
「あ、ううん、断ったんじゃないの。
ただ、ちょっと待ってほしいって…」
「なぜ!どうして?夏は待ってはくれませんよ?」
ベアトリスの言葉に、ティファニアは顔を伏せる。
「あのね、私…」
「なんです?」
そしてティファニアは、才人の誘いを保留している理由を答え...
「私、水着持ってないの…」
「はい?」
ベアトリスは思わず聞き返してしまう。
それは当然だろう。貴族であるはずのティファニアが、水着の...
ちなみに、ベアトリスはまだ彼女が森の中で平民暮らしをして...
しかし、ならば。
わたしにできる事は一つだけ…!
ベアトリスは即座に決心し立ち上がると、手をぱんぱん!と叩...
「ご用でしょうか、お嬢様」
「今すぐトリスタニアのミルドレッドに使いを出しなさい!
最高の水着を作る準備をして魔法学院に来なさい、と!」
「え」
ベアトリスの言葉を聴いてティファニアは慌てた。
まさか、彼女が水着一着のために、トリステイン魔法学院に人...
「い、いいよヴィヴィ、水着くらい自分で用意…」
「いーえなりません、お姉さまには世界最高の水着を着ていた...
そしてあのへっぽこ騎士をメロメロにするのです!」
「え、でも私とサイトはそんな」
「なーにを今更!いいですかっ、男が女を水浴びに誘うという...
そしてそこから。
小一時間の間、ベアトリスによる『夏の水浴びにおける男女の...
528 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9...
こんこん。
扉をノックする音が聞こえる。
部屋の主人は留守。普段ならいの一番に飛んでいくメイドも、...
従って、ノックに応じるのは、留守を預かる番犬の仕事なわけ...
「はーい。誰ー?」
才人はノックにそう応えて扉を開ける。
そこにいたのは。
このクソ暑いのに、フードを目深にかぶって、黒いマントの前...
ティファニアだった。
「あれ?テファどしたの?」
才人の言葉に、ティファニアはもじもじとしながら、応えた。
「あ、あの、入っていい?」
まあ、女の子を部屋の外に立たせておくのもアレなので。
才人はティファニアを部屋に招き入れる。
ティファニアは部屋に招き入れられながらフードを外し、頭の...
『…ステキ』
『え、あの、その、こ、この格好なんか大胆すぎじゃ』
『いいえ、いいえ!女性はどれだけ美しくても、それが過ぎる...
その水着なら、あのすかたん騎士を魅了して余りあります!』
『え、でも、あの、サイトと私はそんな』
『まだこの期に及んでそんな事を!だったらなぜ!どうして!
お姉さまはあのおっぺけ騎士の誘いを断らなかったのですか...
『え、えっと、うんと、あの』
『友達だからはナシです!そうです!お姉さまはあのぷっぷく...
それならば!それを恋にしなくてどうしますか!命短し恋せ...
そしてその恋は実るべきです!ドゥユゥアンダスタンっ!?』
『い、いえっさー』
『わかればよろしいのです!
…それでは早速。その水着をあのちんちろ騎士にお披露目に行...
『え、ええええええええーっ!?』
『なぁにを驚いているんですか!水浴びに誘われた所から戦い...
復唱ッ!『彼に水浴びに誘われた意味』はッ?』
『え、ええと、『もっと親密になりたい』…?』
『そう!なればこそ!不意を打ってこちらから攻めに出るので...
さあ出陣です!お姉さまの初陣ですッ!』
などと強引に、ベアトリスはティファニアに、事前の水着お披...
ちなみに当のベアトリスといえば、廊下の角でティファニアが...
ティファニアは部屋の中に入ると、所在なげに周囲を見渡し、...
「どしたのテファ?椅子にでも掛けたら?」
言って才人は手近な椅子をティファニアに勧める。
しかしティファニアは椅子には掛けず、さらにマントの前をぴ...
…どうしたんだろ。とりあえず…。
才人は続ける。
「それに、そんな格好してたら暑いだろ?脱いだら?」
しかし、その言葉にも、ティファニアはふるふると首を振る。
…何があるんだ?
さすがの鈍感な才人も、そのマントの下が気になってきた。
529 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9...
そして、才人の足りない脳みそがティファニアのマントの下を...
「あ、あのね!」
「は、はいっ!」
その声があまりに強かったので、才人は思わず背を伸ばし、そ...
「あのね!ベアトリスがね、私のために水着を仕立ててくれた...
「へ、へえ」
あの生意気なツインテールの娘か。いいとこあるじゃん。
などと思う才人に、ティファニアは続ける。
「で、でね、そ、それが似合ってるかどうか、サイトに確かめ...
言いながらどんどん真っ赤になり、俯いてしまうティファニア。
…ど、どんな水着なんすかティファニアさん。
思わず頭の中で色々な水着をティファニアに合わせてしまう才...
そのどれもがティファニアのはちきれそうな胸で胸の部分がは...
いやまて才人。オチツケ。
ここは中世ファンタジーな世界だぞ?その辺から察するに、ツ...
しかし才人の想像の中でしましまのつなぎの水着は、やっぱり...
そして、妄想で動けなくなっている才人を尻目に、ティファニ...
「あ、あのね、サイトはお友達だから、大事なお友達だから、...
お、おかしいところがあったら、正直に、言ってほしいの…」
言いながら、マントをぱさり、と脱ぎ去った。
それは、水着と呼ぶには小さすぎた
小さく薄くそして細かすぎた
それはまさに、唯の布切れだった
まず、こぼれんばかりの桃りんごを覆う小さな薄い緑色の布は。
いや、覆うという言葉はこの場合適切ではない。
最も適切な表現は。
さきっちょに貼りついている薄い緑色の布。
それは、双つの山頂を細い黒い紐で繋ぎ、さらに背中と首に黒...
そして、最大の問題は、その小さな布切れではなかった。
股間をかろうじて覆っている同じく薄い緑色の布。
それはかろうじて女性器だけを覆い隠し、後ろにいたってはそ...
ティファニアの聖域だけを覆い隠す布からは、これまた紐が三...
だがしかし。問題はココからだ。
その、女性器だけを隠す役割しか持たない布切れの上からは。
わずかに、金色の草原が覗いていたのだった。
才人は思わず。
前かがみになって、鼻血をぼたぼたと零したのだった。
530 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9...
「だ、大丈夫っ!?サイトっ!?
や、やっぱりこの水着ヘンかなっ!?」
才人を心配しながら駆け寄り、やっぱりこの水着ヘンなんだ、...
しかし、才人は不屈の精神で右腕をびっ!と伸ばし、さらに親...
「いや…最高だよ、テファ。
グッジョブ…!!いや、まさにゴッドジョブ…!神の所業…!
ぜひ言わせてくれ、生まれてきてくれてありがとう、俺に出...
才人の妙なオーラに気圧されながら、思わずティファニアは応...
「い、いえ…ど、どういたしまして…」
しかし、と才人は思った。
…この状態だと、下に目がいっちゃうなぁ、どうしても。
こういう時、日本の女の子なら…。
そして、次の瞬間。
才人に、天啓が舞い降りたのだった。
「テファっ、その格好は大丈夫、最高だけど…一個だけ、ヘンな...
才人はがしっ!とティファニアの両手を掴んで、にじり寄る。
その妙な迫力に、ティファニアは思わず気圧されてしまう。
「え、えっと、なにかな…?」
そして、才人は思ったことをそのまま包み隠さず、ティファニ...
ティファニアはベッドの上で横になっていた。
「あ、あの、サイト、本当に大丈夫…?」
「大丈夫大丈夫、まかせときなって」
才人は言いながら、ルイズの箪笥から無駄毛処理用のカミソリ...
やっぱり。
古今東西、女性の美しさの妨げになるのが、無駄毛。
それはこのハルケギニアでも変わらないらしい。
実際ルイズの肌はつるつるで、無駄毛のかけらもない。
それは、ルイズが自分で自分の毛を処理しているからに他なら...
才人はそれを見越して、ティファニアの無駄毛を処理するため...
そして。
ティファニアは今、ベッドの上にいる。
それは、才人の話術の賜物だった。
『あのね、テファ。言い難いんだけど、それ、下の毛出ちゃっ...
『あ…うん…』
『それが、どうしようもなくヘンなんだ。だからって、新しく...
だから、俺が全部剃ってあげるよ。トモダチだからね』
『え、でも、あの、恥ずかしい…』
『大丈夫大丈夫、目隠ししてやるから』
そしてティファニアは渋々承諾してしまったのだ。
才人はベッドに上がると、ティファニアに指示を出す。
531 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9...
「じゃ、膝たてて。腰浮かせて、このタオルの上に腰下ろして...
「う、うん」
ティファニアはいわれるまま、脚をM字に広げ、腰を浮かせて才...
そして才人はいよいよ、持ってきたもう一つのタオルで、目隠...
「これで、見えないから。ね、テファ」
「あ、うん…」
そして才人はクリームの壷とカミソリを手に持ち、ティファニ...
才人がもしこの時、目隠しをしていなかったら…とんでもないこ...
「じゃあ、水着、脱いで…」
「う、うん…」
ティファニアは、何を勘違いしたのか。
上の水着の紐まで解いて、全裸になってしまったのだった。
拘束を解かれた大きな桃りんごが、ベッドの上でぽよんぽよん...
「い、いいよ…」
ティファニアの言葉に、才人はクリームの壷に指を突っ込むと...
「じゃ、いくよ」
そしてティファニアの膝に手を掛け、徐々にその中心へ手を滑...
「んふぅっ…!」
その刺激に思わず、ティファニアの喉から声が漏れる。
…やだ・・・っ!はずかしっ・・・!
ティファニアは思わず漏れたその声にたまらない羞恥を感じ、...
ここにあるもので自分の口を塞げそうな物は…。
今、頭の下に敷いている大きな枕くらい。
ティファニアはその枕を抱きかかえて、声が漏れないように口...
「えっと…ここかな」
そうしている間にも、才人はいよいよティファニアの茂みに到...
才人はそのまま手探りで、ティファニアの茂みにクリームを塗...
「─────!─────ッ!」
枕のおかげで声は漏れなかったが、ティファニアの中を今まで...
…なにこれっ…なにこれぇっ…!
脚が勝手にぴくぴくと震え、腰の奥をまるで痺れたような感覚...
才人はクリームを塗りきると、いよいよカミソリを手にする。
そしてここで。
才人の罠が発動した。
「じゃあ今から剃るよ?
あ、でも目隠ししたまま刃物使っちゃ危ないよねー」
そう、これこそ彼の計略。
これなら合法的に目隠しを外せるってもんです!
532 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9...
しかし。
ティファニアの反応はない。
才人はもう一度尋ねる。
「テファー?目隠し外していーい?」
しかし、返事はなかった。
才人はちょっと気になったが、目隠しを外す。
すると。
ティファニアは、普段自分達三人がが使っている大きな枕を抱...
…なんつー格好してるんすか。
しかし、返事がないという事は肯定と取ってもいいこと。
勝手に才人はそう結論付け、カミソリを手にティファニアの脚...
すると、ティファニアの脚がぴくん!と動いた。
「じゃ、剃るよ?テファ?」
言葉は返ってこなかったが、ティファニアの脚が心なしか開い...
これはGOサインってことでよろしゅござんすね?
沸きあがった頭でそう考えた才人は、いよいよティファニアの...
まずは、誤って身を切ってしまわぬよう、左手の中指と人差し...
「─────ッ!!───ッぁ!」
すると、枕の中からティファニアの声が微かに漏れ、膝がひく...
しかし才人はそれに気付かず、そのまま冷たいカミソリの刃を...
「────ッ!」
それすらも今のティファニアには微細な電流となって流れる。
才人はそのまま刃を滑らせ、慎重にティファニアの金髪を剃っ...
しょり…しょり…。
鋭利な刃が金の草を刈る音が、静かな部屋に響く。
それと同時に。
「─────っぁ!──ぁ、ひ!」
ティファニアの中を、微弱な電流が暴れ周り、彼女の奥で眠る...
それに抗うティファニアは、声を漏らさぬように枕を抱き締め...
…しょりっ
「終わったよーテファー」
最後の産毛を剃りきり、才人はカミソリを仕舞う。
しかし、ティファニアは応えない。
脚をM字に開いて枕を抱えたまま動かない。
才人は、そのままそれまでティファニアの割れ目を覆っていた...
すると。
533 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9...
ぬちゅ…。
あきらかにクリームとは別の粘り気のある液体が、才人の指と...
そして、ようやく空気に触れたティファニアのそこでは。
真っ赤に充血しきった肉の真珠が、皮を押し広げて勃起しきり...
ぶは。
その光景に思わず才人の理性が吹っ飛ぶ。
「て、テファっ、お、俺もうっ!」
才人は思わず、ティファニアの抱えていた枕を奪い取り。
そして再度硬直する。
そこでは。
乱れた金髪に彩られた、上気した頬を涙と涎でべとべとにした...
完全に勃起しきった硬いピンク色の乳首が苦しそうにぷるぷる...
すっかり出来上がった才人を待ち受けていた。
才人の理性は、完全に身体の外へ撤退する。
そして才人は、ティファニアの力なく開いた膝を両手で掴み。
もどかしくズボンのジッパーを下ろして自らを取り出すと。
「…なにをやっているのかしらあの犬は?」
「…どう見てもティファニアさんを襲っていますね?」
撤退した理性が恐怖で才人の身体に戻り、そして先走りまで流...
部屋の入り口にいたのは。
桃色の髪の魔王と。
黒い髪の鬼神だった。
「いやあの!これは!違って!」
何が違うというのだろうか。
才人は必死になって両手を振り、最期の抵抗を始める。
しかしやはりそれは無駄な抵抗に終わったのだった。
「…少し、頭冷やそうか…」
「…ついでに、少し血の気も抜いておきましょうかミス・ヴァリ...
ルイズはどこからともなく拷問用の『九尾の猫』を取り出し。
シエスタは、どこからともなく荒縄を取り出すと。
二人で手早く才人を縛り、どこかに消えていったのだった…。
535 :涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM...
「で、どうでした?反応は?」
「あ、えと、うんとね、よく覚えてないの」
「は?どういうことですか?」
「と、途中まではそのね、うんとね、サイトがちゃんとおかし...
「へえ。なかなかやりますねあのぼこぼこ騎士」
「でもね、その先よく覚えてないの。なんだか寝ちゃったみた...
「そうですか。緊張してたんですね。で、いつ水浴びにいくん...
「で、でもね、結局水浴びは行けないことになっちゃって…」
「あ、そうか…あのおたんちん騎士、昨日落馬で大怪我したんで...
「うん。でもね、お見舞いには行こうと思うの」
「そうですか。頑張ってくださいね、今度こそ」
「う、うん…」
そして、ティファニアの『お見舞い』で更に才人の怪我は悪化...
それはまた、別の話。〜fin
終了行:
508 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9...
「…はぁ」
朝の食堂で、ティファニアは食後の紅茶のカップを両手で抱え...
その周囲には、かつてのような男子生徒の取り巻きはいなかっ...
その周囲を固めていたのは、ごつい鎧に身を固めた騎士達。空...
騎士達は周囲に目を光らせ、男子生徒がティファニアに近寄ろ...
「…ふぅ」
ティファニアはもう一度ため息をつく。
そのため息に反応した影がひとつ、騎士団の囲いを割ってティ...
騎士団はそれを止めなかった。
何故ならば、ティファニアの隣に立ったのは、ティファニアを...
ベアトリス・イヴォンヌ・フォン・クルデンホルフその人であ...
「おはようございます、ティファニアお姉さま」
ベアトリスは金色のツインテールを揺らし、優雅にティファニ...
「…あの、その『お姉さま』っていうの、なんとかならないかし...
ティファニアは辟易したように困った笑顔をベアトリスに向け...
「あら。お姉さまはお姉さまですわ。女王陛下を女王陛下と呼...
ベアトリスはしれっとそう言い放ち、朝食に取り掛かる。
ベアトリスはあの異端審問の件以来、ティファニアに心酔して...
あまりといえばあまりの変わりようだったが、それも仕方のな...
母親の包容力と強さを持ち、なおかつ美貌を兼ね備え、自身の...
騎士団もあの件以来、ティファニアをベアトリスの友人として...
正直ティファニアにとっては男子生徒の取り巻きと同じくらい...
そしてティファニアは、先ほどと同じように、ため息を繰り返...
「…はぁ」
今度のため息は、ちょっと二重の意味がこめられていたが。
「お悩み事ですか?お姉さま?」
そんなティファニアに、ベアトリスは朝食の手を止め、ティフ...
ティファニアは騎士団のこととお姉さまの件は言っても無駄だ...
「あのね、クンデンホルフさん」
しかしベアトリスは即座に否定する。
「あらイヤだ!わたしの事は愛着を込めて『ヴィヴィ♪』とお呼...
…この娘は、もー。
ここで否定すると何度もこの会話が繰り返されるので、ティフ...
実際幾度となく否定したのだが、そのたびに不毛な会話が繰り...
「じゃあ、ヴィヴィ」
「はい、なんでしょうお姉さま!」
目をきらきらと光らせて、ベアトリスはティファニアの言葉を...
509 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9...
「…あのね。私昨日ね。サイトに、水浴びに誘われたの」
「ああ、シュヴァリエ・サイトにですか!それはよかったです...
ベアトリスは、ティファニアから才人の話を聞いていた。
ティファニアはやたら『友達』を強調していたが、ベアトリス...
ティファニアは才人に友達以上の感情を抱いている。これは間...
だったら、お姉さまの恋路はわたしが成就させてみせる!
ベアトリスは無駄な使命感に燃えていた。
しかしティファニアは。
「…ううん」
「え?なぜ?どうして?どうして断ってしまわれたのです?」
ティファニアの言葉に、信じられない物を見るような視線をベ...
「あ、ううん、断ったんじゃないの。
ただ、ちょっと待ってほしいって…」
「なぜ!どうして?夏は待ってはくれませんよ?」
ベアトリスの言葉に、ティファニアは顔を伏せる。
「あのね、私…」
「なんです?」
そしてティファニアは、才人の誘いを保留している理由を答え...
「私、水着持ってないの…」
「はい?」
ベアトリスは思わず聞き返してしまう。
それは当然だろう。貴族であるはずのティファニアが、水着の...
ちなみに、ベアトリスはまだ彼女が森の中で平民暮らしをして...
しかし、ならば。
わたしにできる事は一つだけ…!
ベアトリスは即座に決心し立ち上がると、手をぱんぱん!と叩...
「ご用でしょうか、お嬢様」
「今すぐトリスタニアのミルドレッドに使いを出しなさい!
最高の水着を作る準備をして魔法学院に来なさい、と!」
「え」
ベアトリスの言葉を聴いてティファニアは慌てた。
まさか、彼女が水着一着のために、トリステイン魔法学院に人...
「い、いいよヴィヴィ、水着くらい自分で用意…」
「いーえなりません、お姉さまには世界最高の水着を着ていた...
そしてあのへっぽこ騎士をメロメロにするのです!」
「え、でも私とサイトはそんな」
「なーにを今更!いいですかっ、男が女を水浴びに誘うという...
そしてそこから。
小一時間の間、ベアトリスによる『夏の水浴びにおける男女の...
528 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9...
こんこん。
扉をノックする音が聞こえる。
部屋の主人は留守。普段ならいの一番に飛んでいくメイドも、...
従って、ノックに応じるのは、留守を預かる番犬の仕事なわけ...
「はーい。誰ー?」
才人はノックにそう応えて扉を開ける。
そこにいたのは。
このクソ暑いのに、フードを目深にかぶって、黒いマントの前...
ティファニアだった。
「あれ?テファどしたの?」
才人の言葉に、ティファニアはもじもじとしながら、応えた。
「あ、あの、入っていい?」
まあ、女の子を部屋の外に立たせておくのもアレなので。
才人はティファニアを部屋に招き入れる。
ティファニアは部屋に招き入れられながらフードを外し、頭の...
『…ステキ』
『え、あの、その、こ、この格好なんか大胆すぎじゃ』
『いいえ、いいえ!女性はどれだけ美しくても、それが過ぎる...
その水着なら、あのすかたん騎士を魅了して余りあります!』
『え、でも、あの、サイトと私はそんな』
『まだこの期に及んでそんな事を!だったらなぜ!どうして!
お姉さまはあのおっぺけ騎士の誘いを断らなかったのですか...
『え、えっと、うんと、あの』
『友達だからはナシです!そうです!お姉さまはあのぷっぷく...
それならば!それを恋にしなくてどうしますか!命短し恋せ...
そしてその恋は実るべきです!ドゥユゥアンダスタンっ!?』
『い、いえっさー』
『わかればよろしいのです!
…それでは早速。その水着をあのちんちろ騎士にお披露目に行...
『え、ええええええええーっ!?』
『なぁにを驚いているんですか!水浴びに誘われた所から戦い...
復唱ッ!『彼に水浴びに誘われた意味』はッ?』
『え、ええと、『もっと親密になりたい』…?』
『そう!なればこそ!不意を打ってこちらから攻めに出るので...
さあ出陣です!お姉さまの初陣ですッ!』
などと強引に、ベアトリスはティファニアに、事前の水着お披...
ちなみに当のベアトリスといえば、廊下の角でティファニアが...
ティファニアは部屋の中に入ると、所在なげに周囲を見渡し、...
「どしたのテファ?椅子にでも掛けたら?」
言って才人は手近な椅子をティファニアに勧める。
しかしティファニアは椅子には掛けず、さらにマントの前をぴ...
…どうしたんだろ。とりあえず…。
才人は続ける。
「それに、そんな格好してたら暑いだろ?脱いだら?」
しかし、その言葉にも、ティファニアはふるふると首を振る。
…何があるんだ?
さすがの鈍感な才人も、そのマントの下が気になってきた。
529 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9...
そして、才人の足りない脳みそがティファニアのマントの下を...
「あ、あのね!」
「は、はいっ!」
その声があまりに強かったので、才人は思わず背を伸ばし、そ...
「あのね!ベアトリスがね、私のために水着を仕立ててくれた...
「へ、へえ」
あの生意気なツインテールの娘か。いいとこあるじゃん。
などと思う才人に、ティファニアは続ける。
「で、でね、そ、それが似合ってるかどうか、サイトに確かめ...
言いながらどんどん真っ赤になり、俯いてしまうティファニア。
…ど、どんな水着なんすかティファニアさん。
思わず頭の中で色々な水着をティファニアに合わせてしまう才...
そのどれもがティファニアのはちきれそうな胸で胸の部分がは...
いやまて才人。オチツケ。
ここは中世ファンタジーな世界だぞ?その辺から察するに、ツ...
しかし才人の想像の中でしましまのつなぎの水着は、やっぱり...
そして、妄想で動けなくなっている才人を尻目に、ティファニ...
「あ、あのね、サイトはお友達だから、大事なお友達だから、...
お、おかしいところがあったら、正直に、言ってほしいの…」
言いながら、マントをぱさり、と脱ぎ去った。
それは、水着と呼ぶには小さすぎた
小さく薄くそして細かすぎた
それはまさに、唯の布切れだった
まず、こぼれんばかりの桃りんごを覆う小さな薄い緑色の布は。
いや、覆うという言葉はこの場合適切ではない。
最も適切な表現は。
さきっちょに貼りついている薄い緑色の布。
それは、双つの山頂を細い黒い紐で繋ぎ、さらに背中と首に黒...
そして、最大の問題は、その小さな布切れではなかった。
股間をかろうじて覆っている同じく薄い緑色の布。
それはかろうじて女性器だけを覆い隠し、後ろにいたってはそ...
ティファニアの聖域だけを覆い隠す布からは、これまた紐が三...
だがしかし。問題はココからだ。
その、女性器だけを隠す役割しか持たない布切れの上からは。
わずかに、金色の草原が覗いていたのだった。
才人は思わず。
前かがみになって、鼻血をぼたぼたと零したのだった。
530 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9...
「だ、大丈夫っ!?サイトっ!?
や、やっぱりこの水着ヘンかなっ!?」
才人を心配しながら駆け寄り、やっぱりこの水着ヘンなんだ、...
しかし、才人は不屈の精神で右腕をびっ!と伸ばし、さらに親...
「いや…最高だよ、テファ。
グッジョブ…!!いや、まさにゴッドジョブ…!神の所業…!
ぜひ言わせてくれ、生まれてきてくれてありがとう、俺に出...
才人の妙なオーラに気圧されながら、思わずティファニアは応...
「い、いえ…ど、どういたしまして…」
しかし、と才人は思った。
…この状態だと、下に目がいっちゃうなぁ、どうしても。
こういう時、日本の女の子なら…。
そして、次の瞬間。
才人に、天啓が舞い降りたのだった。
「テファっ、その格好は大丈夫、最高だけど…一個だけ、ヘンな...
才人はがしっ!とティファニアの両手を掴んで、にじり寄る。
その妙な迫力に、ティファニアは思わず気圧されてしまう。
「え、えっと、なにかな…?」
そして、才人は思ったことをそのまま包み隠さず、ティファニ...
ティファニアはベッドの上で横になっていた。
「あ、あの、サイト、本当に大丈夫…?」
「大丈夫大丈夫、まかせときなって」
才人は言いながら、ルイズの箪笥から無駄毛処理用のカミソリ...
やっぱり。
古今東西、女性の美しさの妨げになるのが、無駄毛。
それはこのハルケギニアでも変わらないらしい。
実際ルイズの肌はつるつるで、無駄毛のかけらもない。
それは、ルイズが自分で自分の毛を処理しているからに他なら...
才人はそれを見越して、ティファニアの無駄毛を処理するため...
そして。
ティファニアは今、ベッドの上にいる。
それは、才人の話術の賜物だった。
『あのね、テファ。言い難いんだけど、それ、下の毛出ちゃっ...
『あ…うん…』
『それが、どうしようもなくヘンなんだ。だからって、新しく...
だから、俺が全部剃ってあげるよ。トモダチだからね』
『え、でも、あの、恥ずかしい…』
『大丈夫大丈夫、目隠ししてやるから』
そしてティファニアは渋々承諾してしまったのだ。
才人はベッドに上がると、ティファニアに指示を出す。
531 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9...
「じゃ、膝たてて。腰浮かせて、このタオルの上に腰下ろして...
「う、うん」
ティファニアはいわれるまま、脚をM字に広げ、腰を浮かせて才...
そして才人はいよいよ、持ってきたもう一つのタオルで、目隠...
「これで、見えないから。ね、テファ」
「あ、うん…」
そして才人はクリームの壷とカミソリを手に持ち、ティファニ...
才人がもしこの時、目隠しをしていなかったら…とんでもないこ...
「じゃあ、水着、脱いで…」
「う、うん…」
ティファニアは、何を勘違いしたのか。
上の水着の紐まで解いて、全裸になってしまったのだった。
拘束を解かれた大きな桃りんごが、ベッドの上でぽよんぽよん...
「い、いいよ…」
ティファニアの言葉に、才人はクリームの壷に指を突っ込むと...
「じゃ、いくよ」
そしてティファニアの膝に手を掛け、徐々にその中心へ手を滑...
「んふぅっ…!」
その刺激に思わず、ティファニアの喉から声が漏れる。
…やだ・・・っ!はずかしっ・・・!
ティファニアは思わず漏れたその声にたまらない羞恥を感じ、...
ここにあるもので自分の口を塞げそうな物は…。
今、頭の下に敷いている大きな枕くらい。
ティファニアはその枕を抱きかかえて、声が漏れないように口...
「えっと…ここかな」
そうしている間にも、才人はいよいよティファニアの茂みに到...
才人はそのまま手探りで、ティファニアの茂みにクリームを塗...
「─────!─────ッ!」
枕のおかげで声は漏れなかったが、ティファニアの中を今まで...
…なにこれっ…なにこれぇっ…!
脚が勝手にぴくぴくと震え、腰の奥をまるで痺れたような感覚...
才人はクリームを塗りきると、いよいよカミソリを手にする。
そしてここで。
才人の罠が発動した。
「じゃあ今から剃るよ?
あ、でも目隠ししたまま刃物使っちゃ危ないよねー」
そう、これこそ彼の計略。
これなら合法的に目隠しを外せるってもんです!
532 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9...
しかし。
ティファニアの反応はない。
才人はもう一度尋ねる。
「テファー?目隠し外していーい?」
しかし、返事はなかった。
才人はちょっと気になったが、目隠しを外す。
すると。
ティファニアは、普段自分達三人がが使っている大きな枕を抱...
…なんつー格好してるんすか。
しかし、返事がないという事は肯定と取ってもいいこと。
勝手に才人はそう結論付け、カミソリを手にティファニアの脚...
すると、ティファニアの脚がぴくん!と動いた。
「じゃ、剃るよ?テファ?」
言葉は返ってこなかったが、ティファニアの脚が心なしか開い...
これはGOサインってことでよろしゅござんすね?
沸きあがった頭でそう考えた才人は、いよいよティファニアの...
まずは、誤って身を切ってしまわぬよう、左手の中指と人差し...
「─────ッ!!───ッぁ!」
すると、枕の中からティファニアの声が微かに漏れ、膝がひく...
しかし才人はそれに気付かず、そのまま冷たいカミソリの刃を...
「────ッ!」
それすらも今のティファニアには微細な電流となって流れる。
才人はそのまま刃を滑らせ、慎重にティファニアの金髪を剃っ...
しょり…しょり…。
鋭利な刃が金の草を刈る音が、静かな部屋に響く。
それと同時に。
「─────っぁ!──ぁ、ひ!」
ティファニアの中を、微弱な電流が暴れ周り、彼女の奥で眠る...
それに抗うティファニアは、声を漏らさぬように枕を抱き締め...
…しょりっ
「終わったよーテファー」
最後の産毛を剃りきり、才人はカミソリを仕舞う。
しかし、ティファニアは応えない。
脚をM字に開いて枕を抱えたまま動かない。
才人は、そのままそれまでティファニアの割れ目を覆っていた...
すると。
533 名前:涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9...
ぬちゅ…。
あきらかにクリームとは別の粘り気のある液体が、才人の指と...
そして、ようやく空気に触れたティファニアのそこでは。
真っ赤に充血しきった肉の真珠が、皮を押し広げて勃起しきり...
ぶは。
その光景に思わず才人の理性が吹っ飛ぶ。
「て、テファっ、お、俺もうっ!」
才人は思わず、ティファニアの抱えていた枕を奪い取り。
そして再度硬直する。
そこでは。
乱れた金髪に彩られた、上気した頬を涙と涎でべとべとにした...
完全に勃起しきった硬いピンク色の乳首が苦しそうにぷるぷる...
すっかり出来上がった才人を待ち受けていた。
才人の理性は、完全に身体の外へ撤退する。
そして才人は、ティファニアの力なく開いた膝を両手で掴み。
もどかしくズボンのジッパーを下ろして自らを取り出すと。
「…なにをやっているのかしらあの犬は?」
「…どう見てもティファニアさんを襲っていますね?」
撤退した理性が恐怖で才人の身体に戻り、そして先走りまで流...
部屋の入り口にいたのは。
桃色の髪の魔王と。
黒い髪の鬼神だった。
「いやあの!これは!違って!」
何が違うというのだろうか。
才人は必死になって両手を振り、最期の抵抗を始める。
しかしやはりそれは無駄な抵抗に終わったのだった。
「…少し、頭冷やそうか…」
「…ついでに、少し血の気も抜いておきましょうかミス・ヴァリ...
ルイズはどこからともなく拷問用の『九尾の猫』を取り出し。
シエスタは、どこからともなく荒縄を取り出すと。
二人で手早く才人を縛り、どこかに消えていったのだった…。
535 :涼しい夏のすごし方/ティファニアのばあい ◆mQKcT9WQPM...
「で、どうでした?反応は?」
「あ、えと、うんとね、よく覚えてないの」
「は?どういうことですか?」
「と、途中まではそのね、うんとね、サイトがちゃんとおかし...
「へえ。なかなかやりますねあのぼこぼこ騎士」
「でもね、その先よく覚えてないの。なんだか寝ちゃったみた...
「そうですか。緊張してたんですね。で、いつ水浴びにいくん...
「で、でもね、結局水浴びは行けないことになっちゃって…」
「あ、そうか…あのおたんちん騎士、昨日落馬で大怪我したんで...
「うん。でもね、お見舞いには行こうと思うの」
「そうですか。頑張ってくださいね、今度こそ」
「う、うん…」
そして、ティファニアの『お見舞い』で更に才人の怪我は悪化...
それはまた、別の話。〜fin
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