ゼロの使い魔保管庫
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603 :調教録の人:2007/08/28(火) 23:31:18 ID:lnD6SN0q
「姫さまから呼ばれてるのよ。なぜかあんたも必ず同行するよ...
朝食の席でルイズが言った。パンを豆のスープにひたしつつ...
「ソウデスカ、ナンノ用ナンダロウネ」
才人はとりあえず心を仮死状態にして、肉切りナイフをキコ...
「あんた、それで平静をたもってるつもり? とっくに肉は切...
いつまで皿を切ってるのよ」
蛇ににらまれるガマよろしく、才人はだらだらと脂汗を流し...
そんな使い魔を見やって、ルイズは石化作用でもありそうな...
「あんたと姫さまが、ゆ、ゆ、許しがたくもその、なんという...
いやもうほんと絞めたいというか、デ、デデデ、デキてるのは...
まあ覚悟はしてたわ。この犬ときたら、ご主人さま兼恋人(ま...
がいるのに、あっちこっちへフラフラと落ちつき無いんだから……
メイドに手を出したのが皮切りだったわね? たしか」
「ま、待ってご主人さま! シエスタと姫さまだけです! 二...
「一人でも浮気としては充分だろがァァァッ!
ふ、ふふふ、いけない、朝食は静かにがモットーなのに、
立ち上がってこの熱いスープパンを犬の喉に押しこむところだ...
わたしの許した(許してないけど我慢した)範囲では二人ってこ...
才人はすばやく「朝食ごちそうさまでした」と手を合わせた。
「待ちなさい、逃げなければ殺さないとは保証できないけど、...
さあ吐け全部吐け、隠すことがあればハラワタまで吐かせる...
今度は誰!? どこかのハーフエルフ!? どこかの小さな王女!?」
「お願いルイズ待って! 話が当初から大きくずれていると思...
姫さまがボクタチに何の用なのでしょう!?」
「さあ何かしら。急に間男に会いたくなったのかしら。姫さま...
わたし知ったわ、ここしばらくで存分に」
(それだったら町に呼ぶんじゃねえかな)
サイトはそう思ったが、もちろん口には出さない。今、彼は...
ルイズははぁはぁと肩で呼吸していたが、少し落ち着いたの...
「今回はわたしよりあんたを呼んでるのよ、本当に。見せたい...
604 :名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:32:17 ID:ln...
王宮の執務室で待っていたアンリエッタは、ルイズと抱き合...
才人を見てうっすらと微笑んだ。
才人もなんとなく照れてニヤケた笑みを返すが、隣のルイズ...
ドス黒い瘴気が噴出するのを感じて顔面を硬直させ、まじめ顔...
アンリエッタは軽く会釈すると、説明した。
「急にお呼びたてしてすみません。見せたいものとは、実は東...
持ってきた商人がそう言ったのみで、実際はまだ確認しており...
たしかにハルキゲニアでは見ない意匠ですし、非常に珍しい魔...
「東方? それってロバ・アル・カリイエでしょうか?」
「いえ、はっきりはしないのです。ただエルフの地を通ってき...
サイト殿なら何かわかるかもと。異世界人とはいえ、ロバ・ア...
というものを見知っておられましたし」
「なるほど、そういうことでしたら」
「こちらの箱です」
アンリエッタが差し出したぼろい木箱。
受けとって開けて一目見て、才人は考えこむ。ルイズが横か...
「どうなの? 何かわかった?」
「いや……その、そこはかとなく確かに慣れ親しんだ感じがある...
なぜかこのまま閉めて捨てたほうがいいような予感がするとい...
「? 言ってることがぜんぜんわかんないわよ」
アンリエッタが才人のそばにきて、ルイズと反対側の隣になら...
のぞきこんだ。
「見てのとおり、なんだか見たことも無い材質で、犬のような...
それに、背中にねじ巻きがついています」
女王陛下の発言を受け、ルイズがうなずいた。
「とりあえず巻いてみましょう。サイト」
「ああ、なぜか気がすすまねえんだけどな……」
巻いてみた。
605 :名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:33:26 ID:ln...
突然、それはギギギィときしみながら動き出した。
「う、動……!? あ、この犬型アイテム、なんかしゃべりだした...
「まあ本当。サイト殿の剣デルフリンガーと似たような原理な...
(・∀・) < テラワロwwwww毛唐ドモwwwwwゴキゲンヨウwww...
「変な鳴き声ね。ww(ウェッウェッ)て下品な声が多いわ」
「意味のある言葉もあるみたいだけど、異国の言葉ね。なんて...
ルイズとアンリエッタが首をかしげた。才人は蒼白な顔で首...
「い、いえ知らなくて別にいいというか……」
「え、サイトにはわかるの? なら翻訳しなさいよね」
(・∀・) < wwww問題ナイwwww今翻訳機能ヲONニシタwww...
「あ、聞こえるようになりましたわ」
「すごいわ! これが東方の魔法?」
「誰だ!? 余計な機能をつけた奴は!」
(・∀・) < www魔法ノ犬型カラクリ人形『愛慕・びっぱ型』トイウ...
「捨てよう! こいつ色々と危ない!」
「そんな乱暴な。なにが問題なの?」
(・∀・) < wwwソコノ小僧www頭ノ悪ソウナ顔シテルナwwwww
「んだとテメェ!」
才人は渾身の力でその物体の首を絞めにかかった。
(・∀・) < ウェッウェッウエッ無駄無駄無駄www衝撃吸収機能、耐水...
「くっ、本当に余計な機能と無駄な金をつぎこみやがって! ...
(・∀・) < wwwソコノ小僧www頭ノ悪イ顔ダナwwww
「くおおおおおおおッ!」
「落ち着きなさいよサイト。心配しなくても最初から、誰もあ...
「そ、そうだよなすまんルイズ。ちょっと取り乱したっつーか…...
今の微塵もフォローになってなくない!? 姫さま! なんか言...
「あ、あの、ええと……サイト殿は、騎士として求められる高潔...
「ありがとうございます、でも知性には言及しないんですね!?」
606 :名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:34:24 ID:ln...
と、その物体が矛先を変えた。
(・∀・) < wwwソコノ桃色髪www女ダヨナ?
「あによ。見てわかんないの? わたしはレディよ」
(・∀・) < プゲラwww胸無イノデ見テモワカラナカッタヨwwwwwww...
物も言わず突進しようとするルイズを、サイトが抑える。
「無駄だって! 相手するだけ無駄だって! 蹴っても殴って...
「そそそそれが本当かどうか確かめてやろうじゃないぃぃッ!...
「胸の大きさにこだわらなくたっていいだろ!?」
「それはアレ!? さっきのお返し!? 『大きな胸なんて今さら...
「曲解だ!」
(・∀・) < ソウトモ桃髪娘、他人ノ言葉ヲ曲解シテハイクナイwww我ガ生...
「え? ……ほ、ほんと?」
( ゚д゚)、 < ペッ 簡単ニ釣レヤガッテ面白クネェ 信ジンナBAァァァァKA...
ルイズは杖をふりかざして詠唱を始めた。
「ルイズ落ち着いてルイズ! ここは王宮よ!」
「放してください姫さま! たとえ王宮半壊の罪に問われよう...
虚無にも耐えられるかどうか見てやろうじゃないのおおぉォ...
「過激なことはやめて、お願い! お願いだから!」
607 :名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:37:12 ID:ln...
(・∀・) < オイソコノ胸ガチャントアル女wwチョット来イww
「え、わたくし? ちょっと待って。ル、ルイズ、お願いだか...
過激な行為は慎んで、ね?」
暴れるルイズを受けとめた才人が、渋い顔でアンリエッタに...
「姫さま、あれ多分、おちょくることに特化した悪質な存在で...
「心配ないわ、わたくしとて悪意に打たれ弱い女ではありませ...
え? そうなの? という才人とルイズの意外そうな視線を...
背筋をのばし、胸をはって言った。
「宮廷の社交界という場所は、けっして善意に満ちたところで...
品位というオブラートに包んで、他者の失敗、欠点をあざ笑う...
陰湿な陰口や誹謗のたぐいをわたくしは恐れません。心配は無...
そういうとアンリエッタはしずしずと妙な物体の前に出てい...
ルイズが感嘆をこめて、「やっぱり姫さまは立派よねぇ」と...
才人のほうは「……まあ、見とこうか」と慎重である。
「遠いところからよくぞわが国に参られました。わたくしはこ...
あなたは東方の生まれなのですね? 差し支えなければ、ど...
遠い故国からこの国に至ったのか聞かせていただけないでしょ...
(・∀・) < 最初ハ、生マレタ島国カラ隣ノ大陸国ニ、親善ノ証トシテ送ラレタ...
アンリエッタは「まあ、やはり数奇な運命だったんですね」...
608 :名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:40:02 ID:ln...
フムフムとその物体は考えるように頭をぐるりと回してから、
(・∀・) < アンタ男イル?
「え? え、えぇっと……ちょっと唐突な質問ですね……」
もじもじして顔を赤らめるアンリエッタ。
ちなみに後ろではなぜかルイズが才人の足をぐりぐりと踏みに...
(・∀・) < 東方デ『傾国』ッテ言葉ガアッテサァ、一国ノ王ガ女ニ溺レテ...
アンリエッタは頬に手を当てて穏やかに微笑んだ。美貌を褒...
「まあ、褒めてくださってありがとうございます」
( ゚д゚)、 < ペッ ナニ先走ッテンノ? コノ場合ハ、アンタガ『異性デ...
さすがに絶句するアンリエッタ。
その後ろで、二人がささやいている。
(あー……まぁ、姫さまが男で国を傾けるタイプってのはそうかも...
(ルイズお前、前より姫さまに容赦なくなったなぁ……ところで、...
社交界が、陰湿な悪意に満ちた場所だからって、最低限、オブ...
アレにそういうのを期待すると泣きを見ると思うんだが……)
609 :名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:40:55 ID:ln...
十分経過。
あげ足取りとこじつけから生まれる嘲笑と罵倒の嵐が止まな...
(……気丈だわ姫さま、まだかろうじて笑顔よ)
(ばか、もっとよく見ろ、肩が震えているし手はドレスのスカー...
顔色が極端に悪くなっている。今にも『かはっ』て感じで血を...
ついにアンリエッタは青ざめた表情でぷるぷる震えつつ、つ...
「……この物体は東方からの手のこんだ宣戦布告なのかしら?」
(・∀・) < プハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ涙目涙目wwwwwwwウ...
「ひ、姫さまどうか落ち着いてください! 一番過激な方向に...
「待った待ったマジに! 大遠征とかやったら今度こそトリス...
即刻その物体は箱に詰めもどされ、厳重に封印された。
ゼンマイが切れていないのでがこがこ木箱の中で暴れている。
それを横目で見ながら、ようやく落ちついたアンリエッタが...
「砂漠の商人が、エルフから二束三文で買ったそうですが、
そのエルフが厄介払いしたのは間違いありません。わたくしの...
……われわれはどうやってこれを厄介払いするか、今となっては...
終了行:
603 :調教録の人:2007/08/28(火) 23:31:18 ID:lnD6SN0q
「姫さまから呼ばれてるのよ。なぜかあんたも必ず同行するよ...
朝食の席でルイズが言った。パンを豆のスープにひたしつつ...
「ソウデスカ、ナンノ用ナンダロウネ」
才人はとりあえず心を仮死状態にして、肉切りナイフをキコ...
「あんた、それで平静をたもってるつもり? とっくに肉は切...
いつまで皿を切ってるのよ」
蛇ににらまれるガマよろしく、才人はだらだらと脂汗を流し...
そんな使い魔を見やって、ルイズは石化作用でもありそうな...
「あんたと姫さまが、ゆ、ゆ、許しがたくもその、なんという...
いやもうほんと絞めたいというか、デ、デデデ、デキてるのは...
まあ覚悟はしてたわ。この犬ときたら、ご主人さま兼恋人(ま...
がいるのに、あっちこっちへフラフラと落ちつき無いんだから……
メイドに手を出したのが皮切りだったわね? たしか」
「ま、待ってご主人さま! シエスタと姫さまだけです! 二...
「一人でも浮気としては充分だろがァァァッ!
ふ、ふふふ、いけない、朝食は静かにがモットーなのに、
立ち上がってこの熱いスープパンを犬の喉に押しこむところだ...
わたしの許した(許してないけど我慢した)範囲では二人ってこ...
才人はすばやく「朝食ごちそうさまでした」と手を合わせた。
「待ちなさい、逃げなければ殺さないとは保証できないけど、...
さあ吐け全部吐け、隠すことがあればハラワタまで吐かせる...
今度は誰!? どこかのハーフエルフ!? どこかの小さな王女!?」
「お願いルイズ待って! 話が当初から大きくずれていると思...
姫さまがボクタチに何の用なのでしょう!?」
「さあ何かしら。急に間男に会いたくなったのかしら。姫さま...
わたし知ったわ、ここしばらくで存分に」
(それだったら町に呼ぶんじゃねえかな)
サイトはそう思ったが、もちろん口には出さない。今、彼は...
ルイズははぁはぁと肩で呼吸していたが、少し落ち着いたの...
「今回はわたしよりあんたを呼んでるのよ、本当に。見せたい...
604 :名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:32:17 ID:ln...
王宮の執務室で待っていたアンリエッタは、ルイズと抱き合...
才人を見てうっすらと微笑んだ。
才人もなんとなく照れてニヤケた笑みを返すが、隣のルイズ...
ドス黒い瘴気が噴出するのを感じて顔面を硬直させ、まじめ顔...
アンリエッタは軽く会釈すると、説明した。
「急にお呼びたてしてすみません。見せたいものとは、実は東...
持ってきた商人がそう言ったのみで、実際はまだ確認しており...
たしかにハルキゲニアでは見ない意匠ですし、非常に珍しい魔...
「東方? それってロバ・アル・カリイエでしょうか?」
「いえ、はっきりはしないのです。ただエルフの地を通ってき...
サイト殿なら何かわかるかもと。異世界人とはいえ、ロバ・ア...
というものを見知っておられましたし」
「なるほど、そういうことでしたら」
「こちらの箱です」
アンリエッタが差し出したぼろい木箱。
受けとって開けて一目見て、才人は考えこむ。ルイズが横か...
「どうなの? 何かわかった?」
「いや……その、そこはかとなく確かに慣れ親しんだ感じがある...
なぜかこのまま閉めて捨てたほうがいいような予感がするとい...
「? 言ってることがぜんぜんわかんないわよ」
アンリエッタが才人のそばにきて、ルイズと反対側の隣になら...
のぞきこんだ。
「見てのとおり、なんだか見たことも無い材質で、犬のような...
それに、背中にねじ巻きがついています」
女王陛下の発言を受け、ルイズがうなずいた。
「とりあえず巻いてみましょう。サイト」
「ああ、なぜか気がすすまねえんだけどな……」
巻いてみた。
605 :名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:33:26 ID:ln...
突然、それはギギギィときしみながら動き出した。
「う、動……!? あ、この犬型アイテム、なんかしゃべりだした...
「まあ本当。サイト殿の剣デルフリンガーと似たような原理な...
(・∀・) < テラワロwwwww毛唐ドモwwwwwゴキゲンヨウwww...
「変な鳴き声ね。ww(ウェッウェッ)て下品な声が多いわ」
「意味のある言葉もあるみたいだけど、異国の言葉ね。なんて...
ルイズとアンリエッタが首をかしげた。才人は蒼白な顔で首...
「い、いえ知らなくて別にいいというか……」
「え、サイトにはわかるの? なら翻訳しなさいよね」
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「あ、聞こえるようになりましたわ」
「すごいわ! これが東方の魔法?」
「誰だ!? 余計な機能をつけた奴は!」
(・∀・) < www魔法ノ犬型カラクリ人形『愛慕・びっぱ型』トイウ...
「捨てよう! こいつ色々と危ない!」
「そんな乱暴な。なにが問題なの?」
(・∀・) < wwwソコノ小僧www頭ノ悪ソウナ顔シテルナwwwww
「んだとテメェ!」
才人は渾身の力でその物体の首を絞めにかかった。
(・∀・) < ウェッウェッウエッ無駄無駄無駄www衝撃吸収機能、耐水...
「くっ、本当に余計な機能と無駄な金をつぎこみやがって! ...
(・∀・) < wwwソコノ小僧www頭ノ悪イ顔ダナwwww
「くおおおおおおおッ!」
「落ち着きなさいよサイト。心配しなくても最初から、誰もあ...
「そ、そうだよなすまんルイズ。ちょっと取り乱したっつーか…...
今の微塵もフォローになってなくない!? 姫さま! なんか言...
「あ、あの、ええと……サイト殿は、騎士として求められる高潔...
「ありがとうございます、でも知性には言及しないんですね!?」
606 :名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:34:24 ID:ln...
と、その物体が矛先を変えた。
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「あによ。見てわかんないの? わたしはレディよ」
(・∀・) < プゲラwww胸無イノデ見テモワカラナカッタヨwwwwwww...
物も言わず突進しようとするルイズを、サイトが抑える。
「無駄だって! 相手するだけ無駄だって! 蹴っても殴って...
「そそそそれが本当かどうか確かめてやろうじゃないぃぃッ!...
「胸の大きさにこだわらなくたっていいだろ!?」
「それはアレ!? さっきのお返し!? 『大きな胸なんて今さら...
「曲解だ!」
(・∀・) < ソウトモ桃髪娘、他人ノ言葉ヲ曲解シテハイクナイwww我ガ生...
「え? ……ほ、ほんと?」
( ゚д゚)、 < ペッ 簡単ニ釣レヤガッテ面白クネェ 信ジンナBAァァァァKA...
ルイズは杖をふりかざして詠唱を始めた。
「ルイズ落ち着いてルイズ! ここは王宮よ!」
「放してください姫さま! たとえ王宮半壊の罪に問われよう...
虚無にも耐えられるかどうか見てやろうじゃないのおおぉォ...
「過激なことはやめて、お願い! お願いだから!」
607 :名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:37:12 ID:ln...
(・∀・) < オイソコノ胸ガチャントアル女wwチョット来イww
「え、わたくし? ちょっと待って。ル、ルイズ、お願いだか...
過激な行為は慎んで、ね?」
暴れるルイズを受けとめた才人が、渋い顔でアンリエッタに...
「姫さま、あれ多分、おちょくることに特化した悪質な存在で...
「心配ないわ、わたくしとて悪意に打たれ弱い女ではありませ...
え? そうなの? という才人とルイズの意外そうな視線を...
背筋をのばし、胸をはって言った。
「宮廷の社交界という場所は、けっして善意に満ちたところで...
品位というオブラートに包んで、他者の失敗、欠点をあざ笑う...
陰湿な陰口や誹謗のたぐいをわたくしは恐れません。心配は無...
そういうとアンリエッタはしずしずと妙な物体の前に出てい...
ルイズが感嘆をこめて、「やっぱり姫さまは立派よねぇ」と...
才人のほうは「……まあ、見とこうか」と慎重である。
「遠いところからよくぞわが国に参られました。わたくしはこ...
あなたは東方の生まれなのですね? 差し支えなければ、ど...
遠い故国からこの国に至ったのか聞かせていただけないでしょ...
(・∀・) < 最初ハ、生マレタ島国カラ隣ノ大陸国ニ、親善ノ証トシテ送ラレタ...
アンリエッタは「まあ、やはり数奇な運命だったんですね」...
608 :名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:40:02 ID:ln...
フムフムとその物体は考えるように頭をぐるりと回してから、
(・∀・) < アンタ男イル?
「え? え、えぇっと……ちょっと唐突な質問ですね……」
もじもじして顔を赤らめるアンリエッタ。
ちなみに後ろではなぜかルイズが才人の足をぐりぐりと踏みに...
(・∀・) < 東方デ『傾国』ッテ言葉ガアッテサァ、一国ノ王ガ女ニ溺レテ...
アンリエッタは頬に手を当てて穏やかに微笑んだ。美貌を褒...
「まあ、褒めてくださってありがとうございます」
( ゚д゚)、 < ペッ ナニ先走ッテンノ? コノ場合ハ、アンタガ『異性デ...
さすがに絶句するアンリエッタ。
その後ろで、二人がささやいている。
(あー……まぁ、姫さまが男で国を傾けるタイプってのはそうかも...
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社交界が、陰湿な悪意に満ちた場所だからって、最低限、オブ...
アレにそういうのを期待すると泣きを見ると思うんだが……)
609 :名無しさん@ピンキー:2007/08/28(火) 23:40:55 ID:ln...
十分経過。
あげ足取りとこじつけから生まれる嘲笑と罵倒の嵐が止まな...
(……気丈だわ姫さま、まだかろうじて笑顔よ)
(ばか、もっとよく見ろ、肩が震えているし手はドレスのスカー...
顔色が極端に悪くなっている。今にも『かはっ』て感じで血を...
ついにアンリエッタは青ざめた表情でぷるぷる震えつつ、つ...
「……この物体は東方からの手のこんだ宣戦布告なのかしら?」
(・∀・) < プハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ涙目涙目wwwwwwwウ...
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即刻その物体は箱に詰めもどされ、厳重に封印された。
ゼンマイが切れていないのでがこがこ木箱の中で暴れている。
それを横目で見ながら、ようやく落ちついたアンリエッタが...
「砂漠の商人が、エルフから二束三文で買ったそうですが、
そのエルフが厄介払いしたのは間違いありません。わたくしの...
……われわれはどうやってこれを厄介払いするか、今となっては...
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