ゼロの使い魔保管庫
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312 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/09/0...
「諸君らは、自分が何故魔法を使えるのか、考えたことがあ...
戦争前に比べて、コルベール先生の授業を真面目に聴くよう...
私はもともとどんな授業も真剣に臨んでいたけど、彼のそれは...
今もそう、魔法学もそこそこに机の上に色々出して実験とやら...
右隣のキュルケは授業内容問わず暑苦しい視線を先生に向けて...
そんなことを思いながらぼーっとしていた時だった。
「諸君らは、自分が何故魔法を使えるのか、考えたことがある...
貴族だから。
最初に浮かんだのがコレ。私だけじゃなく、ほとんどの生徒が...
でも、そんなことを言いたいんじゃないってこと位は (日頃空...
「もちろん、貴族だからです。ミスタ・コルベール」
頭の可哀想な金髪がやおら立ち上がり、左手で髪をかき上げ右...
隣に座ってるモンモランシーが頭を抱えているのが見える。
314 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/09/0...
先生は目を閉じて数瞬、また開いて
「確かに、それは間違いではない。我々が常の解釈として魔法...
サイトは今、何を思ってるのだろうか。横顔が少し固い。
「しかし勘違いをしてはいけない。魔法を使えるから貴族なの...
魔法を使えない貴族。私はだから、気概だけは、貴族たらんと...
「諸君らが、魔法を使えない者を見下してしまうのは、ある意...
私が魔法を、『虚無』を使える意味……。
「では、理論の側面で我々が魔法を使えるのは何故だね? ミ...
「はっ、ひゃい!!」
考え事をしてた時に限って当てられるのは何故なんだろう。
教室中からしのび笑いが聞こえる。
「魔法とは杖を介して、呪文を鍵(キー)に自己の意志を世界に...
理論は徹底的に叩き込んだが、当時はまったく身を結ばなかっ...
どんなに念じても魔力は爆発して霧散するだけ。
そもそも、他のみんなのような魔力を自分から感じなかった。
『虚無』の系統に目覚めてからは、体内から外に向けて走る線...
まぁ、ちょっと本気で使ったらすぐすっからかんだけど、と心...
315 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/09/0...
「よろしい、では次は四系統についてだ。この世界の大気中に...
マナは四種類、つまり我々が四系統と呼ぶ『火』『風』『土』...
一つのスポットから生産されるマナは一種類で、その地域のマ...
例えば、代々スポットの管理を任されている貴族の属性は全て...
昔、エレオノールお姉さまに同じような話をしてもらったこと...
つまりは、学院の授業と言うよりは研究機関じみた講義になっ...
コモンマジックなら出来るようになったけど、『四系統』はい...
316 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/09/0...
「その大気中のマナを自身の魔力で結合させて一所に集め放つ...
確かに。
以前サイトの提案で、タバサに騎士団連中の魔法をみてもらっ...
「これは、マナに魔力を乗せて作った一塊のサイズが、術者の...
つまり、より強いメイジは、同じ呪文でも低い魔力消費量で大...
そりゃあ、マリコルヌもぶっ飛ぶわけだ。
317 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/09/0...
「しかし、ここにはデメリットも存在する。系統魔法にはマナ...
だが、メイジにはそれぞれ生まれつき結合が得意なマナとそう...
一般的に『火』の結合が得意な魔力と『水』のマナは相性がよ...
もちろん、鍛練を積んだり、その他の補助呪文を併用すること...
ってことはタバサってやっぱ凄いのね……キュルケはトライアン...
318 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/09/0...
「恥ずかしながら、私も『火』以外はさっぱりでね。ドットク...
キュルケに聞いた所によると、先生の『火』はその威力も制御...
「あの……『虚無』はどんなマナを……その……」
声のした真後ろを振り向き見上げれば、何かが。脳が理解する...
「いや別にっ…それは誰かが虚無の使い手とか……そんなんじゃな...
ソレがあたふたするとたゆんたゆんと揺れる揺れる。
「んぎぃやぁぁぁいあああああああああッ!!!!!!」
取り出した杖をこちらに半身になってだらしない顔で後ろを見...
机に突っ伏してビクンビクンしてる。気持悪い。
タバサがサイトの背中をぽんぽん叩いているが、しばらくは小...
サイトの悲鳴で(どこからか、人が溺れるような音もした)落ち...
「正確にはよくわかっていない。全てのマナを種類に関係なく...
先生は少しためて
「何せ、失われた系統だからね」
319 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/09/0...
サイトはまだ帰ってきてない。タバサは腰の辺りをぽんぽん叩...
「そろそろ時間か。今日も少し本来の授業からは横道逸れてし...
諸君らはいずれも才あるメイジだ。力はおのずの手にはいるだ...
では、今日はこれまで」
はかったように鐘がなる。
キュルケは猛スピードで先生の方に走っていった。ティファニ...
一緒に消えたタバサが目下、一番怪しい訳だが。
見つけしだい『爆発』で吹っ飛ばすか、と考えたところで席を...
いや、でも今日は、
「あー、姉さまにもらった新しい鞭があったわね」
END
終了行:
312 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/09/0...
「諸君らは、自分が何故魔法を使えるのか、考えたことがあ...
戦争前に比べて、コルベール先生の授業を真面目に聴くよう...
私はもともとどんな授業も真剣に臨んでいたけど、彼のそれは...
今もそう、魔法学もそこそこに机の上に色々出して実験とやら...
右隣のキュルケは授業内容問わず暑苦しい視線を先生に向けて...
そんなことを思いながらぼーっとしていた時だった。
「諸君らは、自分が何故魔法を使えるのか、考えたことがある...
貴族だから。
最初に浮かんだのがコレ。私だけじゃなく、ほとんどの生徒が...
でも、そんなことを言いたいんじゃないってこと位は (日頃空...
「もちろん、貴族だからです。ミスタ・コルベール」
頭の可哀想な金髪がやおら立ち上がり、左手で髪をかき上げ右...
隣に座ってるモンモランシーが頭を抱えているのが見える。
314 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/09/0...
先生は目を閉じて数瞬、また開いて
「確かに、それは間違いではない。我々が常の解釈として魔法...
サイトは今、何を思ってるのだろうか。横顔が少し固い。
「しかし勘違いをしてはいけない。魔法を使えるから貴族なの...
魔法を使えない貴族。私はだから、気概だけは、貴族たらんと...
「諸君らが、魔法を使えない者を見下してしまうのは、ある意...
私が魔法を、『虚無』を使える意味……。
「では、理論の側面で我々が魔法を使えるのは何故だね? ミ...
「はっ、ひゃい!!」
考え事をしてた時に限って当てられるのは何故なんだろう。
教室中からしのび笑いが聞こえる。
「魔法とは杖を介して、呪文を鍵(キー)に自己の意志を世界に...
理論は徹底的に叩き込んだが、当時はまったく身を結ばなかっ...
どんなに念じても魔力は爆発して霧散するだけ。
そもそも、他のみんなのような魔力を自分から感じなかった。
『虚無』の系統に目覚めてからは、体内から外に向けて走る線...
まぁ、ちょっと本気で使ったらすぐすっからかんだけど、と心...
315 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/09/0...
「よろしい、では次は四系統についてだ。この世界の大気中に...
マナは四種類、つまり我々が四系統と呼ぶ『火』『風』『土』...
一つのスポットから生産されるマナは一種類で、その地域のマ...
例えば、代々スポットの管理を任されている貴族の属性は全て...
昔、エレオノールお姉さまに同じような話をしてもらったこと...
つまりは、学院の授業と言うよりは研究機関じみた講義になっ...
コモンマジックなら出来るようになったけど、『四系統』はい...
316 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/09/0...
「その大気中のマナを自身の魔力で結合させて一所に集め放つ...
確かに。
以前サイトの提案で、タバサに騎士団連中の魔法をみてもらっ...
「これは、マナに魔力を乗せて作った一塊のサイズが、術者の...
つまり、より強いメイジは、同じ呪文でも低い魔力消費量で大...
そりゃあ、マリコルヌもぶっ飛ぶわけだ。
317 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/09/0...
「しかし、ここにはデメリットも存在する。系統魔法にはマナ...
だが、メイジにはそれぞれ生まれつき結合が得意なマナとそう...
一般的に『火』の結合が得意な魔力と『水』のマナは相性がよ...
もちろん、鍛練を積んだり、その他の補助呪文を併用すること...
ってことはタバサってやっぱ凄いのね……キュルケはトライアン...
318 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/09/0...
「恥ずかしながら、私も『火』以外はさっぱりでね。ドットク...
キュルケに聞いた所によると、先生の『火』はその威力も制御...
「あの……『虚無』はどんなマナを……その……」
声のした真後ろを振り向き見上げれば、何かが。脳が理解する...
「いや別にっ…それは誰かが虚無の使い手とか……そんなんじゃな...
ソレがあたふたするとたゆんたゆんと揺れる揺れる。
「んぎぃやぁぁぁいあああああああああッ!!!!!!」
取り出した杖をこちらに半身になってだらしない顔で後ろを見...
机に突っ伏してビクンビクンしてる。気持悪い。
タバサがサイトの背中をぽんぽん叩いているが、しばらくは小...
サイトの悲鳴で(どこからか、人が溺れるような音もした)落ち...
「正確にはよくわかっていない。全てのマナを種類に関係なく...
先生は少しためて
「何せ、失われた系統だからね」
319 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/09/0...
サイトはまだ帰ってきてない。タバサは腰の辺りをぽんぽん叩...
「そろそろ時間か。今日も少し本来の授業からは横道逸れてし...
諸君らはいずれも才あるメイジだ。力はおのずの手にはいるだ...
では、今日はこれまで」
はかったように鐘がなる。
キュルケは猛スピードで先生の方に走っていった。ティファニ...
一緒に消えたタバサが目下、一番怪しい訳だが。
見つけしだい『爆発』で吹っ飛ばすか、と考えたところで席を...
いや、でも今日は、
「あー、姉さまにもらった新しい鞭があったわね」
END
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