ゼロの使い魔保管庫
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64 名前: ティファニア式豊胸体操 [sage] 投稿日: 2007/09/...
最近、ルイズの視線は大抵一点で固定されている。
転入生として魔法学院へやって来た、ティファニアの胸であ...
彼女のふざけたサイズの胸と自分の地平線を見比べつつ、哲...
ズの日課であった。
(一体何なのかしらあれ。あんなの胸って呼んでいいのかしら...
男はそんなの重要視するのかしら。あんなお肉の塊を。そう...
しには必要ないし)
などと毎回同じ結論を出すのだが、才人がティファニアの胸...
て、また思考が振り出しに戻ったりする。
(悔しいわ悔しいわ。あんな肉の塊に負けるなんて。わたしに...
からついてないのかしら。あの子からちょっと分けてもらえ...
そんな風に考えて、ちょっと期待しながら始祖の祈祷書を捲...
無系統と言えども「他人の胸の肉を奪う魔法」は存在しないら...
ることはなく、本を開くたびに落胆のため息を吐くことになる...
ルイズは作戦を変えた。自分の胸に肉がなく、あの子の胸に...
いがあるということである。ティファニアを一日中観察してい...
に、胸に肉をつける方法も分かるはずだ。
そんな訳で、ルイズはその日以来暇があればティファニアを...
食事中も大浴場に入っているときも、ずっと。
「なんかよー、テファが最近一日中誰かの視線感じるって言う...
言うんだぜそういうの。お前も気をつけろよな、ルイズ」
才人がそんなことを言い出したので、この作戦もそろそろ止...
(でも、まだあの子とわたしの違いなんて少しも分からないの...
この数日間観察したが、食事も入浴法も就寝時間も、二人の...
では一体、この胸の肉の差はどこからくるのか。まさか彼女...
原因なのか。だとしたらもう手の打ちようがない。
歯噛みしたとき、ルイズはふと、ティファニアが奇妙な行動...
何やら、中庭の木の下で、奇声を上げながら妙な踊りを踊っ...
たこともない踊りである。
(あれは一体……まさか、あれがあのふざけた胸の肉の秘密なの)
どきどきしながらティファニアの踊りを見つめるルイズに、...
「あなたの推測どおり」
振り返ると、タバサがいた。静かな瞳でティファニアを見据...
「エルフに伝わる豊胸の踊りに違いない」
「ということは、あれをやればわたしも革命的な胸の肉を得る...
「そう」
「イヤッフゥー!」
喜びながらも、ルイズは怪訝に思う。何故このタバサが、自...
その疑問が相手にも伝わったのか、タバサはこちらに右手を...
「貧乳同盟」
ルイズは雷に打たれたような衝撃を受けた。貧乳同盟。なん...
平らな自分とまっ平らなタバサ。目指すところは同じだったと...
ビバ、友情。ビバ、貧乳同盟。タバサの知恵と自分の努力が...
い。目指すは山盛り胸の肉である。
「タバサ。わたしたち、頑張りましょうね」
ルイズはタバサの両手を握ってぶんぶん上下に振り、足取り...
65 名前: ティファニア式豊胸体操 [sage] 投稿日: 2007/09/...
ティファニアは悲鳴を上げて、大きくすぎる胸をばいんばい...
伸ばしていた。
しかし、届かない。あと少しのところで届かない。端から見...
に見えるだろうが、そんなことは気にしていられなかった。
そのとき、不意に背中に誰かの手が入り込み、すぐに抜き取...
知った小柄な少女が立っている。
その指先には、先程自分の背中に落ち込んだ毛虫が握られて...
を無感動に地面に放ると、黙って親指を立てた。
「グッジョブ」
意味不明なまま、タバサは静かに立ち去った。
翌日、才人は聞きなれぬ物音で目を覚ました。
重い目蓋を押し上げると、ベッドから降りたルイズが奇声を...
数秒ほどもその奇怪な情景を眺めたあと、才人は深々と嘆息...
(いろいろあって疲れてるんだなあ、ルイズの奴。生温かい目...
ルイズの奇声は、それからしばらく続いていた。
朝焼けの空に浮かぶシルフィードの背中に跨って、タバサは...
ていた。もちろんいつもの無表情である。
「ねえねえお姉さま」
「なに」
「どうしてあんな嘘吐いて、ルイズに変な踊りを躍らせてるの...
タバサは無表情のまま一言答えた。
「面白いから」
「きゅいきゅい。お姉さまってときどきすごくひどいのね」
これが、数百年を経た今も旧ヴァリエール公爵領に伝わる奇...
者のノーヴォル・ヤマグッティー氏は語っているが、真相は定...
なお、住民からこの逸話を聞き出したとき、同氏は
「とりあえず、おっぱいは大きい方がいいよね」
というコメント残している。まことに業が深い話である。
終了行:
64 名前: ティファニア式豊胸体操 [sage] 投稿日: 2007/09/...
最近、ルイズの視線は大抵一点で固定されている。
転入生として魔法学院へやって来た、ティファニアの胸であ...
彼女のふざけたサイズの胸と自分の地平線を見比べつつ、哲...
ズの日課であった。
(一体何なのかしらあれ。あんなの胸って呼んでいいのかしら...
男はそんなの重要視するのかしら。あんなお肉の塊を。そう...
しには必要ないし)
などと毎回同じ結論を出すのだが、才人がティファニアの胸...
て、また思考が振り出しに戻ったりする。
(悔しいわ悔しいわ。あんな肉の塊に負けるなんて。わたしに...
からついてないのかしら。あの子からちょっと分けてもらえ...
そんな風に考えて、ちょっと期待しながら始祖の祈祷書を捲...
無系統と言えども「他人の胸の肉を奪う魔法」は存在しないら...
ることはなく、本を開くたびに落胆のため息を吐くことになる...
ルイズは作戦を変えた。自分の胸に肉がなく、あの子の胸に...
いがあるということである。ティファニアを一日中観察してい...
に、胸に肉をつける方法も分かるはずだ。
そんな訳で、ルイズはその日以来暇があればティファニアを...
食事中も大浴場に入っているときも、ずっと。
「なんかよー、テファが最近一日中誰かの視線感じるって言う...
言うんだぜそういうの。お前も気をつけろよな、ルイズ」
才人がそんなことを言い出したので、この作戦もそろそろ止...
(でも、まだあの子とわたしの違いなんて少しも分からないの...
この数日間観察したが、食事も入浴法も就寝時間も、二人の...
では一体、この胸の肉の差はどこからくるのか。まさか彼女...
原因なのか。だとしたらもう手の打ちようがない。
歯噛みしたとき、ルイズはふと、ティファニアが奇妙な行動...
何やら、中庭の木の下で、奇声を上げながら妙な踊りを踊っ...
たこともない踊りである。
(あれは一体……まさか、あれがあのふざけた胸の肉の秘密なの)
どきどきしながらティファニアの踊りを見つめるルイズに、...
「あなたの推測どおり」
振り返ると、タバサがいた。静かな瞳でティファニアを見据...
「エルフに伝わる豊胸の踊りに違いない」
「ということは、あれをやればわたしも革命的な胸の肉を得る...
「そう」
「イヤッフゥー!」
喜びながらも、ルイズは怪訝に思う。何故このタバサが、自...
その疑問が相手にも伝わったのか、タバサはこちらに右手を...
「貧乳同盟」
ルイズは雷に打たれたような衝撃を受けた。貧乳同盟。なん...
平らな自分とまっ平らなタバサ。目指すところは同じだったと...
ビバ、友情。ビバ、貧乳同盟。タバサの知恵と自分の努力が...
い。目指すは山盛り胸の肉である。
「タバサ。わたしたち、頑張りましょうね」
ルイズはタバサの両手を握ってぶんぶん上下に振り、足取り...
65 名前: ティファニア式豊胸体操 [sage] 投稿日: 2007/09/...
ティファニアは悲鳴を上げて、大きくすぎる胸をばいんばい...
伸ばしていた。
しかし、届かない。あと少しのところで届かない。端から見...
に見えるだろうが、そんなことは気にしていられなかった。
そのとき、不意に背中に誰かの手が入り込み、すぐに抜き取...
知った小柄な少女が立っている。
その指先には、先程自分の背中に落ち込んだ毛虫が握られて...
を無感動に地面に放ると、黙って親指を立てた。
「グッジョブ」
意味不明なまま、タバサは静かに立ち去った。
翌日、才人は聞きなれぬ物音で目を覚ました。
重い目蓋を押し上げると、ベッドから降りたルイズが奇声を...
数秒ほどもその奇怪な情景を眺めたあと、才人は深々と嘆息...
(いろいろあって疲れてるんだなあ、ルイズの奴。生温かい目...
ルイズの奇声は、それからしばらく続いていた。
朝焼けの空に浮かぶシルフィードの背中に跨って、タバサは...
ていた。もちろんいつもの無表情である。
「ねえねえお姉さま」
「なに」
「どうしてあんな嘘吐いて、ルイズに変な踊りを躍らせてるの...
タバサは無表情のまま一言答えた。
「面白いから」
「きゅいきゅい。お姉さまってときどきすごくひどいのね」
これが、数百年を経た今も旧ヴァリエール公爵領に伝わる奇...
者のノーヴォル・ヤマグッティー氏は語っているが、真相は定...
なお、住民からこの逸話を聞き出したとき、同氏は
「とりあえず、おっぱいは大きい方がいいよね」
というコメント残している。まことに業が深い話である。
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