ゼロの使い魔保管庫
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118 名前: 犬竜的日常〜お買い物編〜 [sage] 投稿日: 2007/...
「お姉さまお姉さま!」
「うるさい」
「いきなりそれはひどいわ! シルフィ、今日はお姉さまにお...
「何が」
「お姉さまったら、サイトを誘惑する姿勢があまりにも弱すぎ...
このままじゃ、あの貧乳貴族や淫乱メイドにサイトを取られ...
「別にいい。彼に対する気持ちは、そういう次元のものじゃな...
「んまっ。女の子らしからぬお言葉ですこと」
「実際そうだから」
「今はそうでも、後々恋心に発展するかもしれないのね。
そのときになって、『あのころもっとたらしこんでればよか...
「そんな風にはならない」
「いいえなります。そういう訳だから、今日はシルフィがサイ...
「彼に変なことしないで」
「変なことなんかしません。ちょっと一緒にお買い物して、服...
「サイト、サイト」
「おおどうしたシルフィード、今日は人間の姿なんだな」
「えへへ、シルフィね、サイトと一緒に町へお出かけしようと...
「そうなんか。ちょうどいいや、俺もお前に見せたいものがあ...
「え、なに? なんなの?」
「お前にもいろいろと世話になってるからなあ。ずーっと前か...
「服? シルフィのために?」
「そう。そろそろ出来る頃だから、一緒に見に行こうぜ。
……あー、迷惑だったら、別に断ってもらっても構わねえんだ...
「行く行く、行くのね! サイトと一緒にシルフィの服見に行...
「ははは、ちょっと張り切りすぎだよ。じゃ、行くか。いちい...
「うん、分かった」
(……という訳で、シルフィからお姉さまに通信を送るのね)
(……)
(あら、お姉さまったらなんだか不機嫌なのよ)
(そんなことない)
(うそうそ。お姉さま、シルフィに嫉妬してるのね!)
(あんまチョーシくれてっとひき肉にすんぞコラ)
(こわっ!? ごごご、ごめんなさい!)
(ちょっとした冗談)
(……と、とにかく、やっぱり普段の態度が重要なのよ。
サイトったら、いつものシルフィのセクシーさに参っちゃっ...
お姉さまも常日頃からサイトに対するセクシービームを忘れ...
具体的には地肌が透けて見える素材の服を、こう)
(それはただの変態)
(そう? とにかく、シルフィったら天然の毒婦!
ほとんど竜の姿でしか会ってないのにいつの間にかサイトを...
ああ、シルフィ、自分の美しさが恐ろしいのよ……)
(ミンチより酷いことになりたくなければ少し黙れ)
(はい)
119 名前: 犬竜的日常〜お買い物編〜 [sage] 投稿日: 2007/...
「……フィード。おい、シルフィード」
「……え? あ、な、なぁに、サイト?」
「何ぼーっとしてんだ。そろそろ町につくぜ?」
「う、うん! それで、どこに行くの?」
「んーと、どこだったかな……そうそう、目抜き通りから少し外...
(……ん? そんなところに服屋なんてあったかしら?)
「ほらついた。ここの店だよ」
「……サイト」
「ん? どうした?」
「……シルフィがどうしようもないアホで、今目の前にある景色...
ここは、どこからどう見ても鍛冶屋さんとしか思えないのだ...
「おう、鍛冶屋だぜ。いやー、いい職人さん見つけてよー。さ...
「いらっしゃい。おや、シュヴァリエ・ド・ヒラガ。ようこそ...
「やあおやっさん、ありがとよ。どこにあんの?」
「こちらですぜ」
「おお、見ろよシルフィ、見事なもんだと思わねーか?」
「……サイト」
「ん、どうした?」
「……シルフィが救いようもないほどのアホで、服という言葉の...
目の前の壁を占領しているのは、どう見ても布じゃなくて金...
「金属の塊、なんていい方は失礼だぜ。これは鎧という名の芸...
「いや、芸術品なんて言い方されっと耳がこぞばゆくなりまさ...
槌を振るうしか能がねえ男の、一世一代の大仕事ではありま...
「いやいや、謙遜するこたねえよおやっさん。俺が思ってたよ...
これなら矢玉も鉄砲もなんのそのだな!」
「しかしまあ、聞いたときはたまげましたよ。竜用の鎧を作っ...
「おう。知り合いの竜が、いつも荒事こなしてるらしくてよー。
なのにいつも裸だから、心配になったんだよな。とにかく、...
これならこいつも喜んでくれるはずさ! なあシル」
「……で、どうして君は窓を突き破って僕の部屋に吹っ飛んでき...
「……『サイトのバカァッ! これのどこが服なのねーっ!』っ...
「……よく分からんが、君もいちいち難儀だね……」
「……なるほど、服というのは比喩表現だったということ」
「ひどいのねひどいのね、サイトったらひどすぎるのね」
「悪気はないはず」
「だからこそなおさら傷ついたの! ブロークンハートなのよ!
アホなのね、サイトはアホに違いないのね!」
「……じゃ、その鎧、着ないの?」
「うー……折角だから、着てあげるのね……でもこんなの可愛くな...
「飛ぶのに不都合はないから我慢しなさい」
「でもー……」
「そういう風に考えて作ってくれただけ、ありがたいと思う」
「それはそうかもしれないけどー……ホントに重たいし……」
「彼の愛情の重さだと思えばいい」
「こんな鉄臭い愛情はイヤーッ!」
とか言いつつその後ちゃんと鎧を着こんで行動するようにな...
終了行:
118 名前: 犬竜的日常〜お買い物編〜 [sage] 投稿日: 2007/...
「お姉さまお姉さま!」
「うるさい」
「いきなりそれはひどいわ! シルフィ、今日はお姉さまにお...
「何が」
「お姉さまったら、サイトを誘惑する姿勢があまりにも弱すぎ...
このままじゃ、あの貧乳貴族や淫乱メイドにサイトを取られ...
「別にいい。彼に対する気持ちは、そういう次元のものじゃな...
「んまっ。女の子らしからぬお言葉ですこと」
「実際そうだから」
「今はそうでも、後々恋心に発展するかもしれないのね。
そのときになって、『あのころもっとたらしこんでればよか...
「そんな風にはならない」
「いいえなります。そういう訳だから、今日はシルフィがサイ...
「彼に変なことしないで」
「変なことなんかしません。ちょっと一緒にお買い物して、服...
「サイト、サイト」
「おおどうしたシルフィード、今日は人間の姿なんだな」
「えへへ、シルフィね、サイトと一緒に町へお出かけしようと...
「そうなんか。ちょうどいいや、俺もお前に見せたいものがあ...
「え、なに? なんなの?」
「お前にもいろいろと世話になってるからなあ。ずーっと前か...
「服? シルフィのために?」
「そう。そろそろ出来る頃だから、一緒に見に行こうぜ。
……あー、迷惑だったら、別に断ってもらっても構わねえんだ...
「行く行く、行くのね! サイトと一緒にシルフィの服見に行...
「ははは、ちょっと張り切りすぎだよ。じゃ、行くか。いちい...
「うん、分かった」
(……という訳で、シルフィからお姉さまに通信を送るのね)
(……)
(あら、お姉さまったらなんだか不機嫌なのよ)
(そんなことない)
(うそうそ。お姉さま、シルフィに嫉妬してるのね!)
(あんまチョーシくれてっとひき肉にすんぞコラ)
(こわっ!? ごごご、ごめんなさい!)
(ちょっとした冗談)
(……と、とにかく、やっぱり普段の態度が重要なのよ。
サイトったら、いつものシルフィのセクシーさに参っちゃっ...
お姉さまも常日頃からサイトに対するセクシービームを忘れ...
具体的には地肌が透けて見える素材の服を、こう)
(それはただの変態)
(そう? とにかく、シルフィったら天然の毒婦!
ほとんど竜の姿でしか会ってないのにいつの間にかサイトを...
ああ、シルフィ、自分の美しさが恐ろしいのよ……)
(ミンチより酷いことになりたくなければ少し黙れ)
(はい)
119 名前: 犬竜的日常〜お買い物編〜 [sage] 投稿日: 2007/...
「……フィード。おい、シルフィード」
「……え? あ、な、なぁに、サイト?」
「何ぼーっとしてんだ。そろそろ町につくぜ?」
「う、うん! それで、どこに行くの?」
「んーと、どこだったかな……そうそう、目抜き通りから少し外...
(……ん? そんなところに服屋なんてあったかしら?)
「ほらついた。ここの店だよ」
「……サイト」
「ん? どうした?」
「……シルフィがどうしようもないアホで、今目の前にある景色...
ここは、どこからどう見ても鍛冶屋さんとしか思えないのだ...
「おう、鍛冶屋だぜ。いやー、いい職人さん見つけてよー。さ...
「いらっしゃい。おや、シュヴァリエ・ド・ヒラガ。ようこそ...
「やあおやっさん、ありがとよ。どこにあんの?」
「こちらですぜ」
「おお、見ろよシルフィ、見事なもんだと思わねーか?」
「……サイト」
「ん、どうした?」
「……シルフィが救いようもないほどのアホで、服という言葉の...
目の前の壁を占領しているのは、どう見ても布じゃなくて金...
「金属の塊、なんていい方は失礼だぜ。これは鎧という名の芸...
「いや、芸術品なんて言い方されっと耳がこぞばゆくなりまさ...
槌を振るうしか能がねえ男の、一世一代の大仕事ではありま...
「いやいや、謙遜するこたねえよおやっさん。俺が思ってたよ...
これなら矢玉も鉄砲もなんのそのだな!」
「しかしまあ、聞いたときはたまげましたよ。竜用の鎧を作っ...
「おう。知り合いの竜が、いつも荒事こなしてるらしくてよー。
なのにいつも裸だから、心配になったんだよな。とにかく、...
これならこいつも喜んでくれるはずさ! なあシル」
「……で、どうして君は窓を突き破って僕の部屋に吹っ飛んでき...
「……『サイトのバカァッ! これのどこが服なのねーっ!』っ...
「……よく分からんが、君もいちいち難儀だね……」
「……なるほど、服というのは比喩表現だったということ」
「ひどいのねひどいのね、サイトったらひどすぎるのね」
「悪気はないはず」
「だからこそなおさら傷ついたの! ブロークンハートなのよ!
アホなのね、サイトはアホに違いないのね!」
「……じゃ、その鎧、着ないの?」
「うー……折角だから、着てあげるのね……でもこんなの可愛くな...
「飛ぶのに不都合はないから我慢しなさい」
「でもー……」
「そういう風に考えて作ってくれただけ、ありがたいと思う」
「それはそうかもしれないけどー……ホントに重たいし……」
「彼の愛情の重さだと思えばいい」
「こんな鉄臭い愛情はイヤーッ!」
とか言いつつその後ちゃんと鎧を着こんで行動するようにな...
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