ゼロの使い魔保管庫
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開始行:
117 名前: トリスティンの杜(サイトが魔法を使えたら・番外...
サイトは夜のトリスティンの杜へルイズに連れ出されていた。
寝る準備をする時間というのにルイズは寝巻きに着替えるそぶ...
窓の外には二つの月が重なっていた。月の映える夜である。
その月を見上げため息一つついたルイズはちょっと外へ出てみ...
夜更かしは苦労ではないサイトは一つ返事でルイズに学院の外...
外に出て数歩歩いたところでルイズは立ち止まり、口を尖らせ...
「あんた魔法使えるんだから、ご主人さまをあそこまで連れて...
可愛いご主人さまの命令(いうこと)を聞いて、ルイズを横抱...
”イル・フル・デラ・ソル・ウィンデ”サイトたちの身体はふわ...
飛翔魔法フライでご主人さまの目指すあそこへと飛び立った---...
そして今。このトリスティンの杜に桃髪のご主人さまとその使...
何しにここまできたんだか分からなかったもんだからサイトは...
リーン、リーン、リン、リン---しばらく時間が経ってからルイ...
「指輪。どうするのよ。誓わないの。」
ルイズの視線は使い魔の左手薬指に嵌められた鴇色の石が輝く...
その指輪は《ミョルニル》の指輪という。その指輪を嵌めた者...
そしてその奇蹟が起これば永遠の愛が叶うという言い伝えがあ...
サイトは空を見上げ重なった二つの月を見つめた。
そうか今日がその時だったのか、だからルイズが------あ、も...
そして薄っすらと笑みを浮かべてルイズに言葉を返してみる。
「そか。今夜は双月が重なってるのかぁ〜。綺麗だなぁ」
ルイズの問いかけとはまるで的外れな言葉を選んだ。
ルイズはそんなサイトにやきもきして言葉をぶつけてきた。
「ねぇってば。今夜がその時なんだから。誓う人いるでしょー...
サイトはさらに焦らすように言葉を紡いでいく。
「うーん・・・だれかなぁ。俺が愛を誓う人って誰かなぁ----」
わざと言葉を濁す。
煮え切らないサイトの言葉の魔法にかかってしまったルイズは...
これを言っちゃうとあの言葉を言っちゃたのと同じゃないのよ。
でもでもでもでも・・・ここで確かめてとかないとチビメイジやチ...
彼女の中で抑え切れないくらいに使い魔への使い魔を越えてし...
118 名前: トリスティンの杜(サイトが魔法を使えたら・番外...
もはや表情が魔法にかけられてかのようにころころ変わってい...
そして最後のダメ押しの一言をルイズへ呟いた。
「何回も『好き』って言ってんだけど応えてくんないからなぁ・...
ルイズの溢れる想いを喉で抑えつけていた何かがふっと消え失...
「『わたし』がいるでしょー。このわたしに誓いなさいって言...
ついに言ってしまった。頬どころか顔や耳までも紅潮させてル...
サイトは嬉しくなった。ルイズがついに彼女のホントの気持ち...
真顔になってルイズに向き直った。そしてさっきの言葉を確か...
サイトの真剣な眼差しにルイズも涙をためながらも目を逸らさ...
「じ、じゃぁ誓うからな。後戻りできねーんだぞ。いいな」
サイトの問いかけにルイズはこくんとうなずいたのだった。
ルイズの首肯を受けて、サイトは二つの月に向かって左手の指...
「我が名はサイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ。重なりし双月...
我はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエ...
重なり合った二つの月の光芒に鴇色の宝石が呼応しまぶしいば...
宝石から白銀色の光の束が弧を描いて、ついに真円の形を成し...
その光の球はしばらく宙で浮遊していた。そして寸秒燃えるよ...
最後に紺碧の球は先の真円と重なり合って今まで最も眩しく光...
まるでこれからの二人を祝福するかのような輝きで。
奇蹟は完成したのだった-----サイトの右の掌の上にはもう一対...
綺麗・・・ルイズはその光景に見入っていた。
サイトは指輪をつけた左の手でルイズの左の手をとる。そして...
「誓い・・・・受けてくれるよな」
サイトの黒い瞳を見つめすぎてルイズは吸い込まれそうな気持...
「・・・・うん。受けてあげるわ」
彼女は軽く腰をかがめる貴族の淑女の所作をした。よろしくお...
サイトの人差し指と親指つままれた生まれたばかりの誓いの証...
奥まで嵌められた指輪は、サイトの時と同じように紺碧色の宝...
想い人に誓いの指輪を嵌めてもらってルイズは感極まってしま...
ぬれた双眸で想い人を見上げて一言、今まで封じ込めてきた正...
「好きなんだから」
その一言を想い人は微笑みで応えてくれた。
そしてこの場所に来たときと同じようにルイズを横抱きに抱い...
二人のシルエットが二つの月と重なった。
主人と使い魔という壁を越えた桃髪の少女と黒髪の少年の二人...
〜Fin〜
終了行:
117 名前: トリスティンの杜(サイトが魔法を使えたら・番外...
サイトは夜のトリスティンの杜へルイズに連れ出されていた。
寝る準備をする時間というのにルイズは寝巻きに着替えるそぶ...
窓の外には二つの月が重なっていた。月の映える夜である。
その月を見上げため息一つついたルイズはちょっと外へ出てみ...
夜更かしは苦労ではないサイトは一つ返事でルイズに学院の外...
外に出て数歩歩いたところでルイズは立ち止まり、口を尖らせ...
「あんた魔法使えるんだから、ご主人さまをあそこまで連れて...
可愛いご主人さまの命令(いうこと)を聞いて、ルイズを横抱...
”イル・フル・デラ・ソル・ウィンデ”サイトたちの身体はふわ...
飛翔魔法フライでご主人さまの目指すあそこへと飛び立った---...
そして今。このトリスティンの杜に桃髪のご主人さまとその使...
何しにここまできたんだか分からなかったもんだからサイトは...
リーン、リーン、リン、リン---しばらく時間が経ってからルイ...
「指輪。どうするのよ。誓わないの。」
ルイズの視線は使い魔の左手薬指に嵌められた鴇色の石が輝く...
その指輪は《ミョルニル》の指輪という。その指輪を嵌めた者...
そしてその奇蹟が起これば永遠の愛が叶うという言い伝えがあ...
サイトは空を見上げ重なった二つの月を見つめた。
そうか今日がその時だったのか、だからルイズが------あ、も...
そして薄っすらと笑みを浮かべてルイズに言葉を返してみる。
「そか。今夜は双月が重なってるのかぁ〜。綺麗だなぁ」
ルイズの問いかけとはまるで的外れな言葉を選んだ。
ルイズはそんなサイトにやきもきして言葉をぶつけてきた。
「ねぇってば。今夜がその時なんだから。誓う人いるでしょー...
サイトはさらに焦らすように言葉を紡いでいく。
「うーん・・・だれかなぁ。俺が愛を誓う人って誰かなぁ----」
わざと言葉を濁す。
煮え切らないサイトの言葉の魔法にかかってしまったルイズは...
これを言っちゃうとあの言葉を言っちゃたのと同じゃないのよ。
でもでもでもでも・・・ここで確かめてとかないとチビメイジやチ...
彼女の中で抑え切れないくらいに使い魔への使い魔を越えてし...
118 名前: トリスティンの杜(サイトが魔法を使えたら・番外...
もはや表情が魔法にかけられてかのようにころころ変わってい...
そして最後のダメ押しの一言をルイズへ呟いた。
「何回も『好き』って言ってんだけど応えてくんないからなぁ・...
ルイズの溢れる想いを喉で抑えつけていた何かがふっと消え失...
「『わたし』がいるでしょー。このわたしに誓いなさいって言...
ついに言ってしまった。頬どころか顔や耳までも紅潮させてル...
サイトは嬉しくなった。ルイズがついに彼女のホントの気持ち...
真顔になってルイズに向き直った。そしてさっきの言葉を確か...
サイトの真剣な眼差しにルイズも涙をためながらも目を逸らさ...
「じ、じゃぁ誓うからな。後戻りできねーんだぞ。いいな」
サイトの問いかけにルイズはこくんとうなずいたのだった。
ルイズの首肯を受けて、サイトは二つの月に向かって左手の指...
「我が名はサイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガ。重なりし双月...
我はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエ...
重なり合った二つの月の光芒に鴇色の宝石が呼応しまぶしいば...
宝石から白銀色の光の束が弧を描いて、ついに真円の形を成し...
その光の球はしばらく宙で浮遊していた。そして寸秒燃えるよ...
最後に紺碧の球は先の真円と重なり合って今まで最も眩しく光...
まるでこれからの二人を祝福するかのような輝きで。
奇蹟は完成したのだった-----サイトの右の掌の上にはもう一対...
綺麗・・・ルイズはその光景に見入っていた。
サイトは指輪をつけた左の手でルイズの左の手をとる。そして...
「誓い・・・・受けてくれるよな」
サイトの黒い瞳を見つめすぎてルイズは吸い込まれそうな気持...
「・・・・うん。受けてあげるわ」
彼女は軽く腰をかがめる貴族の淑女の所作をした。よろしくお...
サイトの人差し指と親指つままれた生まれたばかりの誓いの証...
奥まで嵌められた指輪は、サイトの時と同じように紺碧色の宝...
想い人に誓いの指輪を嵌めてもらってルイズは感極まってしま...
ぬれた双眸で想い人を見上げて一言、今まで封じ込めてきた正...
「好きなんだから」
その一言を想い人は微笑みで応えてくれた。
そしてこの場所に来たときと同じようにルイズを横抱きに抱い...
二人のシルエットが二つの月と重なった。
主人と使い魔という壁を越えた桃髪の少女と黒髪の少年の二人...
〜Fin〜
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