ゼロの使い魔保管庫
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175 名前: ツェルプストーの熱き血 [sage] 投稿日: 2007/11...
「お久しぶりね、みんな!」
馬車から降りてきた友人達を、両手を広げて出迎える。
タバサ、ティファニア、モンモランシーらと代わる代わる抱...
「あら、わたしとは再会の抱擁を交わしたくないってことかし...
冗談めかして言うキュルケに、苦笑気味に首を振る。
「違うわよ。そんな格好じゃ、まともに抱擁できやしないでし...
「そうね。ジャン、ちょっとこの子をお願い」
今まで両手に抱いていたものをコルベールに預けると、キュ...
体を離し、ルイズはおもむろに問いかける。
「今年でおいくつになるんだったかしら」
「2つよ」
夫であるコルベールに抱かれて眠っている自分の娘を、キュ...
「これがもう、本当に元気な子でね。元気すぎて困るぐらいな...
「まあまあ、積もる話は中で、ね? さ、皆さんこちらにどう...
ルイズは手でヴァリエール邸を指し示した。
「しかしまあ、本当に早かったね!」
「何が」
「皆が結婚するのが、さ」
前髪を指で弄びながら、ギーシュが苦笑気味に仲間達を見回...
「東方まで冒険して帰ってきて、一年経つよりも早くくっつい...
「未だに誰とも予定のない人がここにいるんだけどね」
マリコルヌがため息混じりに言うと、ヴァリエール邸のダイ...
「ルイズとサイトが結婚、ギーシュとモンモランシーが結婚、...
「落ち着くところに落ち着いた感じですよねえ」
紅茶を啜りながら、ティファニアが穏やかに微笑む。タバサ...
「そう言えば、サイトはどこ?」
「この時間帯なら、お父様と訓練してるんじゃないかしら。
もしかしたらヴァリエール公爵家を継ぐことになるかもしれ...
ルイズが澄まして言うと、先程から何やらブツブツ呟いてい...
「あれ、でもサイトの奴、今は一階の南東角のところで黒髪の...
ああ、遠見の魔法で見てるんだけどね」
「ごめんなさいね、ちょっと失礼するわ」
少し抑えた口調で言って、ルイズが足早に部屋を出る。
それを見送った一同が、揃って肩をすくめた。
「相変わらずよね、あの子も」
「あんな調子じゃ、二人の子供を見るのはまだまだ先になりそ...
「あら、分かんないわよ」
キュルケが悪戯っぽく片目を瞑る。
「わたしだって一年もせずに産んだんだもの。
ジャンったら、結婚前はあんなに固かったのに、結婚後はそ...
「こ、これキュルケ」
コルベールが慌ててキュルケを止めに入る。ギーシュが苦笑...
「やれやれ。当学院最高の頭脳を誇るミスタ・コルベールも、...
「い、いやあ、面目ない」
赤い顔で頭をかくコルベールに、一同からまたも温かみのあ...
176 名前: ツェルプストーの熱き血 [sage] 投稿日: 2007/11...
それから少し経って、マリコルヌは小用に行くためにダイニ...
(はぁ。皆が結婚ねえ。僕はいつになるんだろうなあ)
学院を卒業してからもからきし恋愛と縁のない自分を顧みて...
角を曲がったとき、彼は廊下の中央に何か小さな影が座って...
(あれ。あれって、キュルケの子供じゃないのかな)
別室に寝かせてあったはずの赤子が何故こんなところにいる...
癖のある赤毛が印象的なその子供は、近づいてきたマリコル...
を伸ばしてくる。
「ははあ、扉が開いていたためにここまで一人で歩いてきてし...
言ってたっけ」
とりあえず自分が元のところに戻してあげようか、と思って...
マリコルヌの足に向かって這い寄ってきた。
「うー」
「あははは、本当に元気な子だなあ……って、ちょ」
マリコルヌが止める間もなく、赤ん坊は彼の足を上り始めた。
「これは本当に元気な……って、え?」
気付くと、ズボンをずり下ろされている。他人の家で下着丸...
「え、ちょ、何が」
だが、ズボンをずり上げる暇もなく、今度はパンツを下ろさ...
一体いつの間に下ろされたのか。目にも止まらぬ早業である。
「い、一体この子は……!?」
「あー」
「い、いや、今はいい。それよりも早く大事な部分を隠さない...
慌てて屈み込もうとしたら、赤ん坊が足にしがみついていた...
尻餅をついて「いたたたた」と呻いていると、大事な部分に...
ぎょっとして見ると、倒れたマリコルヌのむき出しの陰茎を...
「こ、こらこら、それは玩具じゃ……あふぅ」
赤ん坊は楽しそうに、両手で陰茎を弄り始めた。
無論マリコルヌとて赤子に欲情するほど救いようのない変態...
たげてくるのを抑えられない。
(お、恐ろしい子……!)
たまらず、マリコルヌは嬌声を上げた。
新着レス 2007/11/04(日) 10:41
177 名前: ツェルプストーの熱き血 [sage] 投稿日: 2007/11...
ダイニングルームで談笑を続けていたキュルケたちは、部屋...
「なんだろう」
「ルイズの声だったみたい」
「ま、まさか……!」
一瞬コルベールと顔を見合わせたキュルケが、凄い勢いで部...
屋敷の中は、まさに死屍累々と言うべき惨状を呈していた。
そこかしこに下半身を露出させた男たちが倒れており、皆陰...
「あちゃあ、遅かったか」
走りながら、キュルケが頭を抱えている。紅潮した顔で周囲...
「なに、なによ、一体どういうことよ!」
「来てみれば分かるわ」
短く言い置くキュルケについて、一同は屋敷の中を走りぬけ...
そして一階の南東の廊下に辿りついたとき、そこに立ち尽く...
「ルイズ、サイト、シエスタ!」
キュルケが駆け寄って、呼びかけた。
「大丈夫? 特に、サイト」
「キュ、キュ、キュ、キュルケェェェェェッッ!」
ルイズが物凄い勢いでキュルケにつかみかかる。
「なに、なんなのよあの赤ん坊! わたしたちの目の前で、我...
「あー、ごめんねぇ、ホント」
キュルケが苦笑気味に頬を掻く。
「なんか、ああいう悪戯が大好きみたいで。ホント、元気すぎ...
「のん気に話してる場合か! と、止めるぞ、すぐに!」
才人が慌てて走り出し、他の皆も後を追う。
一人放心状態でその場に残ったルイズは、
「侵攻よ……ツェルプストー家の侵攻が始まったんだわ……!」
と、虚ろな瞳で呟き続けた。
以上が、ヴァリエール家がツェルプストー家との交流を完全...
ティー氏は語っているが、真相は定かではない。
なお、住人からこの話を聞きだしたとき、同氏は
「一度でいいから赤ん坊とにゃんにゃんしてみてえ」
というコメントを残している。まことに業が深い話である。
終了行:
175 名前: ツェルプストーの熱き血 [sage] 投稿日: 2007/11...
「お久しぶりね、みんな!」
馬車から降りてきた友人達を、両手を広げて出迎える。
タバサ、ティファニア、モンモランシーらと代わる代わる抱...
「あら、わたしとは再会の抱擁を交わしたくないってことかし...
冗談めかして言うキュルケに、苦笑気味に首を振る。
「違うわよ。そんな格好じゃ、まともに抱擁できやしないでし...
「そうね。ジャン、ちょっとこの子をお願い」
今まで両手に抱いていたものをコルベールに預けると、キュ...
体を離し、ルイズはおもむろに問いかける。
「今年でおいくつになるんだったかしら」
「2つよ」
夫であるコルベールに抱かれて眠っている自分の娘を、キュ...
「これがもう、本当に元気な子でね。元気すぎて困るぐらいな...
「まあまあ、積もる話は中で、ね? さ、皆さんこちらにどう...
ルイズは手でヴァリエール邸を指し示した。
「しかしまあ、本当に早かったね!」
「何が」
「皆が結婚するのが、さ」
前髪を指で弄びながら、ギーシュが苦笑気味に仲間達を見回...
「東方まで冒険して帰ってきて、一年経つよりも早くくっつい...
「未だに誰とも予定のない人がここにいるんだけどね」
マリコルヌがため息混じりに言うと、ヴァリエール邸のダイ...
「ルイズとサイトが結婚、ギーシュとモンモランシーが結婚、...
「落ち着くところに落ち着いた感じですよねえ」
紅茶を啜りながら、ティファニアが穏やかに微笑む。タバサ...
「そう言えば、サイトはどこ?」
「この時間帯なら、お父様と訓練してるんじゃないかしら。
もしかしたらヴァリエール公爵家を継ぐことになるかもしれ...
ルイズが澄まして言うと、先程から何やらブツブツ呟いてい...
「あれ、でもサイトの奴、今は一階の南東角のところで黒髪の...
ああ、遠見の魔法で見てるんだけどね」
「ごめんなさいね、ちょっと失礼するわ」
少し抑えた口調で言って、ルイズが足早に部屋を出る。
それを見送った一同が、揃って肩をすくめた。
「相変わらずよね、あの子も」
「あんな調子じゃ、二人の子供を見るのはまだまだ先になりそ...
「あら、分かんないわよ」
キュルケが悪戯っぽく片目を瞑る。
「わたしだって一年もせずに産んだんだもの。
ジャンったら、結婚前はあんなに固かったのに、結婚後はそ...
「こ、これキュルケ」
コルベールが慌ててキュルケを止めに入る。ギーシュが苦笑...
「やれやれ。当学院最高の頭脳を誇るミスタ・コルベールも、...
「い、いやあ、面目ない」
赤い顔で頭をかくコルベールに、一同からまたも温かみのあ...
176 名前: ツェルプストーの熱き血 [sage] 投稿日: 2007/11...
それから少し経って、マリコルヌは小用に行くためにダイニ...
(はぁ。皆が結婚ねえ。僕はいつになるんだろうなあ)
学院を卒業してからもからきし恋愛と縁のない自分を顧みて...
角を曲がったとき、彼は廊下の中央に何か小さな影が座って...
(あれ。あれって、キュルケの子供じゃないのかな)
別室に寝かせてあったはずの赤子が何故こんなところにいる...
癖のある赤毛が印象的なその子供は、近づいてきたマリコル...
を伸ばしてくる。
「ははあ、扉が開いていたためにここまで一人で歩いてきてし...
言ってたっけ」
とりあえず自分が元のところに戻してあげようか、と思って...
マリコルヌの足に向かって這い寄ってきた。
「うー」
「あははは、本当に元気な子だなあ……って、ちょ」
マリコルヌが止める間もなく、赤ん坊は彼の足を上り始めた。
「これは本当に元気な……って、え?」
気付くと、ズボンをずり下ろされている。他人の家で下着丸...
「え、ちょ、何が」
だが、ズボンをずり上げる暇もなく、今度はパンツを下ろさ...
一体いつの間に下ろされたのか。目にも止まらぬ早業である。
「い、一体この子は……!?」
「あー」
「い、いや、今はいい。それよりも早く大事な部分を隠さない...
慌てて屈み込もうとしたら、赤ん坊が足にしがみついていた...
尻餅をついて「いたたたた」と呻いていると、大事な部分に...
ぎょっとして見ると、倒れたマリコルヌのむき出しの陰茎を...
「こ、こらこら、それは玩具じゃ……あふぅ」
赤ん坊は楽しそうに、両手で陰茎を弄り始めた。
無論マリコルヌとて赤子に欲情するほど救いようのない変態...
たげてくるのを抑えられない。
(お、恐ろしい子……!)
たまらず、マリコルヌは嬌声を上げた。
新着レス 2007/11/04(日) 10:41
177 名前: ツェルプストーの熱き血 [sage] 投稿日: 2007/11...
ダイニングルームで談笑を続けていたキュルケたちは、部屋...
「なんだろう」
「ルイズの声だったみたい」
「ま、まさか……!」
一瞬コルベールと顔を見合わせたキュルケが、凄い勢いで部...
屋敷の中は、まさに死屍累々と言うべき惨状を呈していた。
そこかしこに下半身を露出させた男たちが倒れており、皆陰...
「あちゃあ、遅かったか」
走りながら、キュルケが頭を抱えている。紅潮した顔で周囲...
「なに、なによ、一体どういうことよ!」
「来てみれば分かるわ」
短く言い置くキュルケについて、一同は屋敷の中を走りぬけ...
そして一階の南東の廊下に辿りついたとき、そこに立ち尽く...
「ルイズ、サイト、シエスタ!」
キュルケが駆け寄って、呼びかけた。
「大丈夫? 特に、サイト」
「キュ、キュ、キュ、キュルケェェェェェッッ!」
ルイズが物凄い勢いでキュルケにつかみかかる。
「なに、なんなのよあの赤ん坊! わたしたちの目の前で、我...
「あー、ごめんねぇ、ホント」
キュルケが苦笑気味に頬を掻く。
「なんか、ああいう悪戯が大好きみたいで。ホント、元気すぎ...
「のん気に話してる場合か! と、止めるぞ、すぐに!」
才人が慌てて走り出し、他の皆も後を追う。
一人放心状態でその場に残ったルイズは、
「侵攻よ……ツェルプストー家の侵攻が始まったんだわ……!」
と、虚ろな瞳で呟き続けた。
以上が、ヴァリエール家がツェルプストー家との交流を完全...
ティー氏は語っているが、真相は定かではない。
なお、住人からこの話を聞きだしたとき、同氏は
「一度でいいから赤ん坊とにゃんにゃんしてみてえ」
というコメントを残している。まことに業が深い話である。
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