ゼロの使い魔保管庫
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212 名前: ホワイト・クリスマス ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿...
どかぁん!
冬の大気を劈いて、爆発音が平和なトリステイン魔法学院に響...
なんだ、またルイズが使い魔にお仕置きしてんのか、と生徒た...
しかし、それは正解ではなかった。
爆発の中心にいたのは確かにルイズだったが、そこには件の黒...
桃色の髪の少女はいましがた爆発音とともに吹き飛んだオーブ...
そして言った。
「そうよ、おかしいのはオーブンのほうよ!」
「おかしいのはアナタのアタマですミス・ヴァリエールっっ!」
シエスタの容赦ないツッコミが、荒れ果てた厨房に響き渡った。
事の発端は才人の話。
調子っぱずれのジングル・ベルを鼻歌に、ゼロ戦を磨いていた...
才人はクリスマスに歌われる曲で、ってかクリスマスってのは...
ルイズはへえ、面白そうなイベントね?どんなのか教えてちょ...
才人はえっと、サンタがな、プレゼントがな、恋人達がな、食...
ルイズはその回答から、『くりすます』は恋人達が一緒に食事...
そういえばこの間見せてもらった夢もそういうのだったわね、...
そして、とんでもない事を思いつく。
こっちでも『くりすます』やったら、サイト大喜びなんじゃな...
そんでもってそんでもって、私の手作り料理とケーキを振舞わ...
もうメロメロのヨロヨロなんじゃないの?
そして、ルイズは行動に出る。
いーい、夜になったら大人しく部屋で待ってなさい!約束だか...
そしてこの有様である。
「どーして鳥の丸焼きでオーブンが吹っ飛ぶんですかっ!」
「し、知らないわよ!このオーブンが脆弱すぎるのよ!ちょっ...
「…今、なんと?」
「だから火薬よ!表面をパリっと仕上げるには火力がいるでし...
こぉん!
「いったぁ!ちょっとシエスタ、おぼんでチョップはないんじ...
「どこの世界の魔王ですかアナタは!鳥を焼くのに火薬なんか...
「ちょ、ちょっと待ってよ、『料理は火力が命』が基本じゃな...
すっこぉん!
「いったぁぁぁぁぁ!二度もぶったぁぁぁぁぁぁぁ!」
「火力の意味が違いますっ!だいたいそれは仕上げの話です!...
「私の辞書に弱火の文字は」
かっこぉん!
その寸劇は、マルトー親父が見かねて止めるまで、えんえん続...
213 名前: ホワイト・クリスマス ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿...
そして夜。
結局ルイズは料理もケーキも準備できず。
手元に残ったのは、クリームの壷だけ。
厨房の出入り禁止を食らったルイズは、いろいろ試行錯誤はし...
オーブンなしではスポンジも作れない。
厨房が使えなくては果物も切れない。そもそも料理が出来ない。
「…きっと、見えざる神の手か何かが働いて、私を邪魔している...
才人の待つ部屋の前でそんなふうに独白しながら、ルイズはた...
クリームの壷だけをかかえて、どうしようかしら、と考え込む。
そして閃いた。閃いてしまった。
ルイズはきょろきょろと廊下の左右を確認する。
よし誰もいない。
ルイズは手早く服を脱ぎ去る。下着も脱ぐ。
黒いオーバーニーだけ残して全裸になると。
身体の各所に、クリームを塗りこめはじめた。
そう、このテだ。
作戦名、『私がクリスマスプレゼント♪食べて食べて私を食べて...
そう、あの絶倫使い魔のコトだ、マントをはだけて『私をた・...
でもって、『これが私からのクリスマスプレゼント♪』なんて言...
もうメロメロのヨロヨロのボロボロなんじゃないの!?
ルイズはなるたけ扇情的に見えるようクリームを塗り終えると...
愛しい使い魔の待つ部屋のドアを、開けたのだった。
「…あ、あの、シャルロットさん?」
「…たべて」
「はい?」
「…わたしを、たべて」
開けた先では、タバサが才人に向かってマントを広げて前を晒...
その白い肌には、黒いチョコレートソースでできた奇妙な文様...
おなかの部分には、臍を避けるような楕円の位置に、スライス...
これぞ料理名『シャルロットのチョコレート風味・イチゴ添え...
「くぉらチビっこなにやってんのよぉぉぉぉぉぉ!」
ルイズの問答無用のラリアットがタバサをベッドに沈める。
一瞬で敵を判別したタバサが、関節を極めようとルイズに絡み...
させるものか、とマウントを取りにかかるルイズ。
期せずして始まったクリームとチョコまみれのキャット・ファ...
ヨダレを垂らして魅入っていた才人ははっと気付く。
「ちょ、お前らやめろって」
しかし、近寄ろうとした才人を、ちょうど両者が伸ばした足が...
イイカンジに顎に入った両足で、才人は一撃でダウンする。
しかし二人は気付かず、そして戦いは魔法合戦にまで発展する。
その戦いは傍らで気絶する才人を当然の如く巻き込み。
才人は一週間ほど、絶対安静を言い渡されたのである。
それ以降、彼が『クリスマス』について詳しく語ることは、つ...
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212 名前: ホワイト・クリスマス ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿...
どかぁん!
冬の大気を劈いて、爆発音が平和なトリステイン魔法学院に響...
なんだ、またルイズが使い魔にお仕置きしてんのか、と生徒た...
しかし、それは正解ではなかった。
爆発の中心にいたのは確かにルイズだったが、そこには件の黒...
桃色の髪の少女はいましがた爆発音とともに吹き飛んだオーブ...
そして言った。
「そうよ、おかしいのはオーブンのほうよ!」
「おかしいのはアナタのアタマですミス・ヴァリエールっっ!」
シエスタの容赦ないツッコミが、荒れ果てた厨房に響き渡った。
事の発端は才人の話。
調子っぱずれのジングル・ベルを鼻歌に、ゼロ戦を磨いていた...
才人はクリスマスに歌われる曲で、ってかクリスマスってのは...
ルイズはへえ、面白そうなイベントね?どんなのか教えてちょ...
才人はえっと、サンタがな、プレゼントがな、恋人達がな、食...
ルイズはその回答から、『くりすます』は恋人達が一緒に食事...
そういえばこの間見せてもらった夢もそういうのだったわね、...
そして、とんでもない事を思いつく。
こっちでも『くりすます』やったら、サイト大喜びなんじゃな...
そんでもってそんでもって、私の手作り料理とケーキを振舞わ...
もうメロメロのヨロヨロなんじゃないの?
そして、ルイズは行動に出る。
いーい、夜になったら大人しく部屋で待ってなさい!約束だか...
そしてこの有様である。
「どーして鳥の丸焼きでオーブンが吹っ飛ぶんですかっ!」
「し、知らないわよ!このオーブンが脆弱すぎるのよ!ちょっ...
「…今、なんと?」
「だから火薬よ!表面をパリっと仕上げるには火力がいるでし...
こぉん!
「いったぁ!ちょっとシエスタ、おぼんでチョップはないんじ...
「どこの世界の魔王ですかアナタは!鳥を焼くのに火薬なんか...
「ちょ、ちょっと待ってよ、『料理は火力が命』が基本じゃな...
すっこぉん!
「いったぁぁぁぁぁ!二度もぶったぁぁぁぁぁぁぁ!」
「火力の意味が違いますっ!だいたいそれは仕上げの話です!...
「私の辞書に弱火の文字は」
かっこぉん!
その寸劇は、マルトー親父が見かねて止めるまで、えんえん続...
213 名前: ホワイト・クリスマス ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿...
そして夜。
結局ルイズは料理もケーキも準備できず。
手元に残ったのは、クリームの壷だけ。
厨房の出入り禁止を食らったルイズは、いろいろ試行錯誤はし...
オーブンなしではスポンジも作れない。
厨房が使えなくては果物も切れない。そもそも料理が出来ない。
「…きっと、見えざる神の手か何かが働いて、私を邪魔している...
才人の待つ部屋の前でそんなふうに独白しながら、ルイズはた...
クリームの壷だけをかかえて、どうしようかしら、と考え込む。
そして閃いた。閃いてしまった。
ルイズはきょろきょろと廊下の左右を確認する。
よし誰もいない。
ルイズは手早く服を脱ぎ去る。下着も脱ぐ。
黒いオーバーニーだけ残して全裸になると。
身体の各所に、クリームを塗りこめはじめた。
そう、このテだ。
作戦名、『私がクリスマスプレゼント♪食べて食べて私を食べて...
そう、あの絶倫使い魔のコトだ、マントをはだけて『私をた・...
でもって、『これが私からのクリスマスプレゼント♪』なんて言...
もうメロメロのヨロヨロのボロボロなんじゃないの!?
ルイズはなるたけ扇情的に見えるようクリームを塗り終えると...
愛しい使い魔の待つ部屋のドアを、開けたのだった。
「…あ、あの、シャルロットさん?」
「…たべて」
「はい?」
「…わたしを、たべて」
開けた先では、タバサが才人に向かってマントを広げて前を晒...
その白い肌には、黒いチョコレートソースでできた奇妙な文様...
おなかの部分には、臍を避けるような楕円の位置に、スライス...
これぞ料理名『シャルロットのチョコレート風味・イチゴ添え...
「くぉらチビっこなにやってんのよぉぉぉぉぉぉ!」
ルイズの問答無用のラリアットがタバサをベッドに沈める。
一瞬で敵を判別したタバサが、関節を極めようとルイズに絡み...
させるものか、とマウントを取りにかかるルイズ。
期せずして始まったクリームとチョコまみれのキャット・ファ...
ヨダレを垂らして魅入っていた才人ははっと気付く。
「ちょ、お前らやめろって」
しかし、近寄ろうとした才人を、ちょうど両者が伸ばした足が...
イイカンジに顎に入った両足で、才人は一撃でダウンする。
しかし二人は気付かず、そして戦いは魔法合戦にまで発展する。
その戦いは傍らで気絶する才人を当然の如く巻き込み。
才人は一週間ほど、絶対安静を言い渡されたのである。
それ以降、彼が『クリスマス』について詳しく語ることは、つ...
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