ゼロの使い魔保管庫
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開始行:
231 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/12/2...
「ちょ……ちょっとっ!何よ!なんなのよこれはっ!?」
ルイズは目をむいて、ぶるぶると拳を震わせた。
授業から部屋に戻ると、見知らぬ木が鎮座していたのだ。
ルイズがわなわなと震えていると、後ろから才人の声だけが...
「ん、これ?クリスマスツリーって言うんだ」
ルイズの叫び声もどこ吹く風。
久々に見たそれに、才人はどうにも浮き足立っていたのだ。
「クリスマスツリィ??この木は……たしかサパンって木?」
「あぁ、ギーシュもそう言ってたな。俺の世界では、正しくは...
手にきらきらと光る飾り物を持って、才人が木の後ろ側から...
それを次々と枝に結わえていくのをルイズはほけっと見つめ...
ただの針葉樹は、才人に飾られて部屋の彩りに変わる。
しかし、木。……ただの木だ。才人は目を輝かせてそんなもん...
部屋に戻ったご主人様をちらとも見ずに木ばかり見つめるか。
そんなにすきか。この犬はご主人様よりそのもさもさした木...
ルイズは過ぎる時間と共にイライラしてきた。
「……で?ご主人様の部屋に土を無断で持ち込んだワケも説明し...
「まあ、ちょっとまてよ。用意できたら教えてやっからさ」
ルイズが睨んでも才人は意にも介さず謎の作業を続けた。
しばらくして、五芒星の形の飾りを手にとった才人は「あ」...
「なぁルイズ、ちょっと頼むよ」
「なにをよ!!!」
ようやくルイズの方を才人が向いたとき、ルイズの怒りは頂...
睨む眼力と声に思わず気圧され、うっと後じさったが、才人...
「ま、まあまあ。とりあえず、ほら、これ」
手に取った五芒星の飾りをルイズの掌にのせた。
ルイズは渡された意味がわからずにただその飾りを見つめる。
そのうち視界が突然ぐらりと揺れ、宙高く浮いた。
「きゃああっ!?」
「わっ、暴れんな!落ちる!それよりほら、そこにのせてくれ...
太ももの間に埋もれた黒髪を見てルイズは別の意味で悲鳴を...
腰で抱きあげ肩車されたのだと気づくのにかかったのは数瞬。
ちょうど立ち上がろうとしたところで足をばたばたとされ、...
フラフラと壁に手をつき、才人は慌ててモミの木の突端を指...
「なによ。一番上?」
「そう」
そうしない限り、降ろしてもらえないのだと理解して、
ルイズは言われるままに五芒星を木の上に付ける。
天井には着かないまでもそれなりに高い木の上、五芒星の飾...
ルイズをあっさりと開放した才人は、うんうん、と嬉しそう...
先程までものすごく腹を立てていたルイズだったが、才人の...
232 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/12/2...
「で、なにをそんなに喜んでんのよ?」
才人はものすごく嬉しそうに懐かしそうにとけたような笑顔...
ルイズはおもわずどきっとして、ぷいとそっぽを向く。
「今日って確かウィンの月、エオローの週、ダエグの曜日だろ...
「そうね」
「俺の世界の日付に直すと、12月24日なんだ」
「……それで?」
「その日はクリスマスイブって言って、お祝いするんだよ」
「家族で、とか?」
「家族で祝うのはクリスマス当日だから、イブ、つまり前日は」
「前日は?」
「前日は、えっと…………や、やっぱやめた。なんでもない」
「はぁ??」
話の途中で突然くるりと背を向けた才人にルイズは怪訝な顔...
「ちょ、ちょっと。なによ。気になるでしょ、そんな半端な説...
別にあんたの世界に興味なんて無いけどその話の切り方じゃ...
「い、いいんだよ、興味ないならいいじゃねぇか!ほっとけ!」
「イヤよ!アンタ変だし!」
「変で結構でごぜーますよご主人様っ!」
「……サイト、君ってヤツはいざってとこで根性がないなぁ」
扉の外で聞き耳たてるギーシュがぽつんとつぶやく。
立役者の役得とばかりに扉の隙間からこっそり見ていたのだ...
才人がそれに気づいて説明を止めた事をルイズもギーシュも...
あくる日の水精霊騎士隊の訓練では、
なにやら機嫌の悪い副隊長が隊長をぼこぼこにしていたとい...
//二重表記に気がついて自分で修正しました。 12/27
終了行:
231 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/12/2...
「ちょ……ちょっとっ!何よ!なんなのよこれはっ!?」
ルイズは目をむいて、ぶるぶると拳を震わせた。
授業から部屋に戻ると、見知らぬ木が鎮座していたのだ。
ルイズがわなわなと震えていると、後ろから才人の声だけが...
「ん、これ?クリスマスツリーって言うんだ」
ルイズの叫び声もどこ吹く風。
久々に見たそれに、才人はどうにも浮き足立っていたのだ。
「クリスマスツリィ??この木は……たしかサパンって木?」
「あぁ、ギーシュもそう言ってたな。俺の世界では、正しくは...
手にきらきらと光る飾り物を持って、才人が木の後ろ側から...
それを次々と枝に結わえていくのをルイズはほけっと見つめ...
ただの針葉樹は、才人に飾られて部屋の彩りに変わる。
しかし、木。……ただの木だ。才人は目を輝かせてそんなもん...
部屋に戻ったご主人様をちらとも見ずに木ばかり見つめるか。
そんなにすきか。この犬はご主人様よりそのもさもさした木...
ルイズは過ぎる時間と共にイライラしてきた。
「……で?ご主人様の部屋に土を無断で持ち込んだワケも説明し...
「まあ、ちょっとまてよ。用意できたら教えてやっからさ」
ルイズが睨んでも才人は意にも介さず謎の作業を続けた。
しばらくして、五芒星の形の飾りを手にとった才人は「あ」...
「なぁルイズ、ちょっと頼むよ」
「なにをよ!!!」
ようやくルイズの方を才人が向いたとき、ルイズの怒りは頂...
睨む眼力と声に思わず気圧され、うっと後じさったが、才人...
「ま、まあまあ。とりあえず、ほら、これ」
手に取った五芒星の飾りをルイズの掌にのせた。
ルイズは渡された意味がわからずにただその飾りを見つめる。
そのうち視界が突然ぐらりと揺れ、宙高く浮いた。
「きゃああっ!?」
「わっ、暴れんな!落ちる!それよりほら、そこにのせてくれ...
太ももの間に埋もれた黒髪を見てルイズは別の意味で悲鳴を...
腰で抱きあげ肩車されたのだと気づくのにかかったのは数瞬。
ちょうど立ち上がろうとしたところで足をばたばたとされ、...
フラフラと壁に手をつき、才人は慌ててモミの木の突端を指...
「なによ。一番上?」
「そう」
そうしない限り、降ろしてもらえないのだと理解して、
ルイズは言われるままに五芒星を木の上に付ける。
天井には着かないまでもそれなりに高い木の上、五芒星の飾...
ルイズをあっさりと開放した才人は、うんうん、と嬉しそう...
先程までものすごく腹を立てていたルイズだったが、才人の...
232 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/12/2...
「で、なにをそんなに喜んでんのよ?」
才人はものすごく嬉しそうに懐かしそうにとけたような笑顔...
ルイズはおもわずどきっとして、ぷいとそっぽを向く。
「今日って確かウィンの月、エオローの週、ダエグの曜日だろ...
「そうね」
「俺の世界の日付に直すと、12月24日なんだ」
「……それで?」
「その日はクリスマスイブって言って、お祝いするんだよ」
「家族で、とか?」
「家族で祝うのはクリスマス当日だから、イブ、つまり前日は」
「前日は?」
「前日は、えっと…………や、やっぱやめた。なんでもない」
「はぁ??」
話の途中で突然くるりと背を向けた才人にルイズは怪訝な顔...
「ちょ、ちょっと。なによ。気になるでしょ、そんな半端な説...
別にあんたの世界に興味なんて無いけどその話の切り方じゃ...
「い、いいんだよ、興味ないならいいじゃねぇか!ほっとけ!」
「イヤよ!アンタ変だし!」
「変で結構でごぜーますよご主人様っ!」
「……サイト、君ってヤツはいざってとこで根性がないなぁ」
扉の外で聞き耳たてるギーシュがぽつんとつぶやく。
立役者の役得とばかりに扉の隙間からこっそり見ていたのだ...
才人がそれに気づいて説明を止めた事をルイズもギーシュも...
あくる日の水精霊騎士隊の訓練では、
なにやら機嫌の悪い副隊長が隊長をぼこぼこにしていたとい...
//二重表記に気がついて自分で修正しました。 12/27
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