ゼロの使い魔保管庫
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268 名前: 恋人はサンタクロース(1/2) [sage] 投稿日: 2007...
サイトが向こうへ行ってちょうどひと月が経とうとしていた。
今日は、降臨祭の初日の夜。
ふぅ。
ため息ばかりでちゃうの。早く帰って来るって言ったのに〜。
この部屋がやけに広く感じちゃうわ。
あいつが来る前は狭いくらいだったのに。なぜかしら。
サイトが居ないときに限って、色んな人が来るのよね。
ドアがノックされるたびドキドキするのに、サイトじゃないん...
そりゃ、イライラだってしちゃうわよ。ずーっと、ずーーーっ...
ギーシュなんかも来ちゃうし。しかもサイトの声色真似るもん...
思わず抱きついちゃったじゃないのよっ!!
危うくキキキキスしちゃいそーになったわよ。ほんとにふんと...
ギーシュにはお礼に虚無をお見舞いしちゃったわ。
そばにモンモランシーもいたし、治してもらえるからいいわよ...
タバサも来たわ。一緒に待つなんて言い出してベットで本を読...
出てってもらうのに何時間もかかっちゃったじゃない。
なんなのあの子・・・もしかしてサイトのコト・・・ゆゆゆ許さない...
―――にしても、遅い、遅すぎるわ。
こんな魅力的で可愛いご主人さまを、しかも一大イベントの降...
独りぽっちにしとくなんてっ!!バカバカバカバカ、サイトのバ...
こんなことだったら、あの時に告白しなければよかったわ。
・・・でも、あいつが他の女の子と付き合うなんてやだわ。絶対や...
わたしのイライラゲージがMAXを迎えようとした、その時。
待ち人が帰ってきた。部屋のドアからではなく、光のゲートを...
サイト・・・こんなに待ったんだもん。なんかお詫びの一つくらい...
久々に言っちゃおうかしら・・・犬。なにかわたしにゆーことある...
そう、お返事は’わん’。良くできました♪
今度はお手。おーて。そう。おりこーさ―――え??サイト?
わたしの手には紫色の小さな小箱がのっかっていた。
これ・・・どしたの??
向こうで買ったの!?
ほんのちょっぴりイライラが収まったかも。どうしてかしら。...
開けていい?
わたしは小箱のふたをゆっくり開く。
269 名前: 恋人はサンタクロース(2/2) [sage] 投稿日: 2007...
キラッ。
・・・綺麗。小箱の中には、透明な石が複雑な幾何学模様にカット...
ダイヤモンドという宝石らしい。ハルケギニアでは見たことの...
もらっていいの。でも、高かったんでしょ。あなたのお給金じ...
エン?エキューじゃないの?向こうの通貨の名前なんだ。
わたしにある予感が閃いた。自惚れって思われるかもしれない...
もしかして・・・これを買うために遅くなったの?
サイトの首が縦に動いた。やっぱりそうだったんだ。いつしか...
サイトの右手がわたしの目の前に差し出された。
わたしは彼の手にもらった指輪の入った小箱を載せる。
すると、次に彼はわたしの左手を取って、驚くべき一言を言っ...
(おれと結婚してくれるよな)
わたしの瞳には温かいものがあふれ出していた。
嬉しい。とっても嬉しいの。
胸が一杯になっちゃって、なかなか”はい”って言えないわ。
そんなわたしをサイトは優しい眼差しで待ってくれている。
答えなきゃ、”はい”っていうんだもん。
滂沱として流れる涙と嗚咽が答えさせてくれない。
しばらくして、やっとのことで”はい”って言えた。
そのわたしの答え聞いたからだろうか、心なしか彼の頬が赤く...
彼はわたしの目をじっとみてから指輪はめるよって言った。
サイトがわたしの薬指に指輪をはめてくれた。
わたしは、サイトの首に手を回して抱きついた。
そして、彼の唇にありがとうの印をあげた。
サイト。わたしのサイト。ずっとずっと一緒なんだもん・・・
終了行:
268 名前: 恋人はサンタクロース(1/2) [sage] 投稿日: 2007...
サイトが向こうへ行ってちょうどひと月が経とうとしていた。
今日は、降臨祭の初日の夜。
ふぅ。
ため息ばかりでちゃうの。早く帰って来るって言ったのに〜。
この部屋がやけに広く感じちゃうわ。
あいつが来る前は狭いくらいだったのに。なぜかしら。
サイトが居ないときに限って、色んな人が来るのよね。
ドアがノックされるたびドキドキするのに、サイトじゃないん...
そりゃ、イライラだってしちゃうわよ。ずーっと、ずーーーっ...
ギーシュなんかも来ちゃうし。しかもサイトの声色真似るもん...
思わず抱きついちゃったじゃないのよっ!!
危うくキキキキスしちゃいそーになったわよ。ほんとにふんと...
ギーシュにはお礼に虚無をお見舞いしちゃったわ。
そばにモンモランシーもいたし、治してもらえるからいいわよ...
タバサも来たわ。一緒に待つなんて言い出してベットで本を読...
出てってもらうのに何時間もかかっちゃったじゃない。
なんなのあの子・・・もしかしてサイトのコト・・・ゆゆゆ許さない...
―――にしても、遅い、遅すぎるわ。
こんな魅力的で可愛いご主人さまを、しかも一大イベントの降...
独りぽっちにしとくなんてっ!!バカバカバカバカ、サイトのバ...
こんなことだったら、あの時に告白しなければよかったわ。
・・・でも、あいつが他の女の子と付き合うなんてやだわ。絶対や...
わたしのイライラゲージがMAXを迎えようとした、その時。
待ち人が帰ってきた。部屋のドアからではなく、光のゲートを...
サイト・・・こんなに待ったんだもん。なんかお詫びの一つくらい...
久々に言っちゃおうかしら・・・犬。なにかわたしにゆーことある...
そう、お返事は’わん’。良くできました♪
今度はお手。おーて。そう。おりこーさ―――え??サイト?
わたしの手には紫色の小さな小箱がのっかっていた。
これ・・・どしたの??
向こうで買ったの!?
ほんのちょっぴりイライラが収まったかも。どうしてかしら。...
開けていい?
わたしは小箱のふたをゆっくり開く。
269 名前: 恋人はサンタクロース(2/2) [sage] 投稿日: 2007...
キラッ。
・・・綺麗。小箱の中には、透明な石が複雑な幾何学模様にカット...
ダイヤモンドという宝石らしい。ハルケギニアでは見たことの...
もらっていいの。でも、高かったんでしょ。あなたのお給金じ...
エン?エキューじゃないの?向こうの通貨の名前なんだ。
わたしにある予感が閃いた。自惚れって思われるかもしれない...
もしかして・・・これを買うために遅くなったの?
サイトの首が縦に動いた。やっぱりそうだったんだ。いつしか...
サイトの右手がわたしの目の前に差し出された。
わたしは彼の手にもらった指輪の入った小箱を載せる。
すると、次に彼はわたしの左手を取って、驚くべき一言を言っ...
(おれと結婚してくれるよな)
わたしの瞳には温かいものがあふれ出していた。
嬉しい。とっても嬉しいの。
胸が一杯になっちゃって、なかなか”はい”って言えないわ。
そんなわたしをサイトは優しい眼差しで待ってくれている。
答えなきゃ、”はい”っていうんだもん。
滂沱として流れる涙と嗚咽が答えさせてくれない。
しばらくして、やっとのことで”はい”って言えた。
そのわたしの答え聞いたからだろうか、心なしか彼の頬が赤く...
彼はわたしの目をじっとみてから指輪はめるよって言った。
サイトがわたしの薬指に指輪をはめてくれた。
わたしは、サイトの首に手を回して抱きついた。
そして、彼の唇にありがとうの印をあげた。
サイト。わたしのサイト。ずっとずっと一緒なんだもん・・・
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