ゼロの使い魔保管庫
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277 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/12/2...
「ふん、ギーシュのやつ」
いつもよりトーンの低い声で、呻く様につぶやく。
才人は眉を吊り上げ、ずんずんと足音さえ立てて歩いた。
ちょうど目の前にいた生徒はぎょっとして、元・平民に道を...
普段の才人なら「ん?」とくらい思いそうなものだが、今の...
今日の訓練で、才人は何度「では隊長、御手合わせを」と言...
しばらくは隊長の顔を保っていたギーシュも、最後のほうに...
何が怖いって、いつもどおりの笑顔でボコボコにしてくるの...
彼は終いには才人の背に向かって「好きな人に似るってのは...
ぴくりと足を止め振り返った、笑顔のままの才人の今日一番...
才人はルイズの部屋の前で足を止める。……一つ、ため息をつ...
いままで何度も何度も告白したのになかなか信じてくれない...
その原因を悶々と考えた結果、才人はきっと状況が悪かった...
小舟の中でのことは無かったことにされたが、
それ以外の告白は、死地に赴く直前だの、牢屋の中だの。
応えられるような状況でなかったのは間違いない。
だから、今回の告白はちゃんと状況を選ぼう、とまず決めた。
しかし日を選ぼうにもハルキゲニアの風習はまだよくわから...
誰かに聞けば話が漏れかねないし、よく知らない風習を用い...
結局才人は地球でいうクリスマス・イブ……つまり恋人たちの...
さて、クリスマス・イブには何が要る?
ワインは普通に手に入るからよし。
何より大事なのはあれだ。クリスマスツリーだ。
こちらの事情に通じない才人はギーシュに相談し、入手を頼...
そしてギーシュは嬉しいことに必要な日に間に合わせてくれ...
「これで必要なものは揃ったな。いやほんと助かったよ」
「ああ。上手くやれよ」
「とりあえずありがとな。大変だったろ?」
「なに、たまには借りを返さないと返しきれなくなるだろう」
「なんだよ、別にそんなこた気にしねぇよ!」
そう言って笑いあったやりとりを思い出し、ふと、才人の中...
……あれ?デバガメされたとはいえ、樹木の取り寄せまでさせ...
さきほど才人の怒りを極みに高めた一言を思い出して背筋に...
いやいやいやいや。んな所まで誰かさんに似てたまるかっ!
……明日になったら、ギーシュにもう少し優しくしてやろう。
才人はそんなことを決心しながら、ルイズの部屋の扉を開い...
278 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/12/2...
そして、今年のクリスマスも終わるのであった…
279 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/12/2...
「お、おおお、お帰りなさい」
「ただい…………ま?」
俯けた顔を上げると、目に入った部屋の中の様子は朝とずい...
昨日よりさらに飾られたクリスマスツリー。
サイドテーブルの上には、ワイン。
部屋を照らすのは魔法の光ではなく、燭台の蝋燭に灯された...
そして何より、火に照らし出されたルイズは淡い桃色のドレ...
ベッドに座って自分の膝を見つめ、もじもじとドレスの裾を...
好きなコのそんな様子をみて、どきりと胸が高鳴るのは正常...
才人は動揺を隠し、きわめて平静を装ってルイズに問う。
「ど、どうしたの?お前、その服……部屋の中だって」
「きょ、今日はクリスマスだって言ったのはあんたでしょう」
「そりゃ言ったけど……お前クリスマス知らないだろ?」
むしろ自分が演出しようと考えていた事だ。
それをまるまるルイズが用意しているのは不自然すぎた。
「いいでしょそんな事。それより乾杯よ乾杯」
「?あ、ああ」
ルイズは才人を隣に座らせると、ワインをグラスに注いだ。
小さく音立ててグラスを合わせて、二人静かにグラスを傾け...
しばらくして、空になったグラスを置きながら、ルイズは呟...
「……サイト。あんたは、イブ?とやらにお祝いしようとしたけ...
「うん」
「あたしたちは、その……か、かか、家族みたいなもんじゃない...
「ル、ルイズ……」
昨日「イブは恋人同士で祝うもの」と言いかけたのがこうい...
才人の心は不意打ちの言葉にノックアウトされた。むしろ一...
「……べ、別にアンタが特別なんじゃないのよ!勘違いしちゃだ...
他のメイジだって使い魔とは家族みたいなもので……だ、だか...
照れ隠しを呟きながら、もにょもにょと指先をこねまわすル...
才人がグラスを置こうと動く手が震えていることに気がつか...
突然、ぼふっ、と音を立ててルイズの体はベッドに沈む。
「え?ちょっとなに…………むぐっ」
反射的に起き上がろうとしたルイズは才人のキスを受けて再...
唇を塞がれ、舌を差し込まれ、急な事態に抵抗もできずにい...
「ルイズ……ルイズ、……ルイズ」
息が止まりそうなほどの時間のキス。
ようやく唇をはなすと、才人はため息をつくようにルイズの...
そして何度も愛しいその名とキスを繰り返しながら、首筋へ...
柔らかですべすべなその肌は、滑る間の何箇所かでぴくりと...
その指は服の肩をすべり、ルイズのドレスを肌蹴させた。
280 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/12/2...
「あっ……ちょ、ちょっとまって……」
手で胸元を押さえ抵抗するも、耳を甘噛みされて走った痺れ...
その隙にぱっと脱がされ、残ったのは下着のみ。
控えめすぎる胸を下着越しに撫でられて、ルイズは甘く呻い...
しかし、才人が熱暴走している一方で、ルイズは半ばパニッ...
昼間、突然尋ねてきたギーシュは、なぜかクリスマスについ...
ルイズはその内容を聞いて、ああ、才人は元の世界が恋しか...
昨日わけのわかんない木を持ってきたのもそれだったんだ。
それなら、帰る方法もわからないし、せめてわたしが一緒に...
そう。単純に才人のことを思って、ギーシュに聞いたとおり...
それがなぜか今、自分はベッドの上に組み敷かれて、服を脱...
いまサイトがしようとしているのはもしかするとアレじゃな...
ひょっとして、星になるっていう、アレなんじゃないだろう...
ふと、ルイズはクリスマスツリーを思い出した。
てっぺんに飾らされた五芒星。つまり星。
まさかクリスマスってそういう意味?家族で祝うって、夫婦...
サイトの国ではクリスマスにむ、結ばれたりするの?
つまり自分はよくわからないまま、サイトを誘った!?
ルイズの頭の中でぐるぐるとそんなことがまわった。
333 名前: 使い魔にクリスマスを 1/3 [sage] 投稿日: 2007...
あぁどうしようお母さまちぃねぇさま、ルイズは自ら星にな...
しかも相手は犬で使い魔で、などと内心で喚いていても、才人...
目をきゅっと閉じ、大人しくしているルイズは、傍目には覚...
い、いいのかな?いいんだよな?これ?などと考えながら、...
才人はキャミソールをゆっくりたくしあげる。
細身だが白く柔らかな肌を滑りながら、その掌は目的の場所...
僅かなふくらみの頂点は、彼女の髪の色に近い桃色に染まっ...
その先端を指でそっと撫でると、ルイズは身を震わせて細い...
さらに指を沈めたり滑らせたりしていると、柔らかかった先...
その尖った粒は滑らせる指にひっかかって、その度ルイズは...
虚無の呪文を詠唱する時の、凛として朗々と響きいつも才人...
この犬! 使い魔のクセにっ! お仕置きよ! などと冷たく言...
無防備で甘く響くこの声は、自分だけが聞くことを許された...
そう思うと、才人の心は沸き上がるどころか沸き返った。
手を止めそっとルイズの顔を伺うと、頬を真っ赤に染め、不...
才人は思わず、この世界に召喚される前に仕入れた知識と彼...
「これ……き、気持ちよかったりとか、する?」
などと、本人に確認してしまった。
そんなデリカシーの無い質問にルイズははっと目を開ける。
「だ、だったら……ど、どうだって、言うのよ?」
ルイズが返したのは、肯定の意味を含んだ、精一杯の強がり。
それを羞恥に甘く震える声で紡いで、才人の袖を掴んだ。
気持ちよかったらどうだって? それはもちろん……
「……かわいい声、もっと聞こうかな、と思って」
耳元で囁くと、ルイズは目を見開き、両手でぱっと口を塞ぐ。
顔を見ながら先程の突起をつついてみるが、眉をぴくりと動...
これはもう、意地でも声を漏らすもんか、という顔だった。
才人は眉を顰める。これではちょっと面白くない。
手をくいくいと引っ張るがルイズは渾身の力を込めて抵抗し...
この手をはずすのにこちらまで全力ではさすがに雰囲気がぶ...
だったらどうしよう。才人は数拍考えた後に答えをはじき出...
……そうか。ルイズが思わず手を放すように仕向ければいいん...
うん、と一人納得した才人は、ルイズのパンツを一息に脱が...
ぎょっとした顔で見るルイズに才人はニヤリと笑ってやり、...
「きゃああっ!だめ!……あっ!」
ルイズが思わず下肢を隠そうと伸ばした腕を途中でぎゅっと...
訓練と実践で培った才人の動体視力と行動予想は伊達ではな...
掴んだその手をベッドに縫い付けると、ルイズはしばらくも...
ならばせめてと両足を閉じようとしても、間に才人が入り込...
「これでもう押さえられないだろ」
ニヤニヤしながら言うが、ルイズはむしろ裸の下半身が気に...
334 名前: 使い魔にクリスマスを 2/3 [sage] 投稿日: 2007...
顔を真っ赤にしてオロオロしているのが面白くて、才人はつ...
「じゃあ、そろそろご主人様の大事な場所を拝見させていただ...
「ええっ!? ちょ、ちょっと待ちなさいよ」
「犬待たない」
笑いながらルイズの手を片手に持ち替えて、自分の体を少し...
ルイズの片足を自由になったほうの手で持ち上げれば、まだ...
余裕ぶった態度をしても所詮は付け焼刃、初めて見る女の子...
昔インターネットで見てしまったオトナのそれとは違う。あ...
好奇心に後押しされて、その筋を指先で軽く押してみると、...
同時にひっ、と怯えるような声がして、はっとルイズを見や...
ソコがどうなっているかは気になったけれど、とりあえず後...
ぷにぷにしたそこを、とりあえずつつきつつ撫でつつ、唇へ...
指が触れるのに反応して、絡めとった舌がぴくぴくと動き、...
キスに集中しているうちに、いつのまにか触れ続けた指に液...
ルイズの体の力が抜けたのを見て腕を開放すると、その手は...
「んん……あ、あのね、サイト」
「ん?なんだよルイズ」
秘部に触れる指の動きは止めずに、言葉の続きを促す。
ルイズは体を震わせながら、しかしなにかを決意したような...
「わ、わたし、初めてなんだから」
「……それはわかってるけど、どうかしたのか?」
「あ、あのね?……初めては、痛い、って聞いたんだけど」
「まぁ……そうらしいなぁ」
「……ねぇ、すっごく痛がってた?そうでもない?……ねぇ、どう...
捕まえられた子犬のような目にどぎまぎするが、ここで才人...
「……お、おい。ちょっとマテ。お前さ……もしかして、俺が経験...
「だって、シエスタ、姫さま、テファ、タバサ……一人位は初め...
ルイズが指折り並べた名前に、才人はさすがにぎょっとした。
「し、してねぇよ! こんな事他の誰ともっ! お前の中の俺は...
「ウソ!だったらなんでこんなに手際がいいのよ!」
「うっ、そ、それは……」
むかし、女の子に縁も所縁も無い頃、犬は好奇心からネット...
…………ああ。こんな話、ルイズが信用するわけ、ない。
大体、それ以前にルイズはインターネットもパソコンも知ら...
「……ギ、ギーシュに……教えてもらったんだ」
信じてもらえても、もらえなくても痛々しい嘘だが、誤解が...
ルイズのジト目が怖い。でも真っ向から受けて立つ。なんだ...
ほんとのほんとに知識しかない中で経験豊富扱いされても困...
335 名前: 使い魔にクリスマスを 3/3 [sage] 投稿日: 2007...
しばらく睦事の真っ最中には見えない迫力で睨み合ったが、ル...
「ふぅん……ま、いいわ。で、痛いの?」
「だから、少なからず痛いって事しか知らねぇの。……そんなに...
「や、やめないわよ」
「ムリすんなって。……あのな、それが目当てで好きとか言って...
「ムリしてないし、そんな事思ってないわ。……ただちょっと、...
それだけ言うと、一つ深呼吸して、ルイズはきっと才人の目...
「さ、さあ。もういいわ、一思いにやってちょうだい」
「へ?は、はい……」
処刑を潔く受けんとする騎士の様な言葉と仕草に、ときめく...
戦場で実力拮抗の末ついに倒れたとかってシチュエーション...
しかしルイズは途方も無い勘違いとはいえ、手当たり次第に...
していた相手、つまり自分に、それでも処女を捧げようとして...
そこを考えれば、なんだかこんな始まりも悪くないと思えて...
「な、なに笑ってんのよ。早く」
「へいへい。仰せのままに」
燭台のロウソクはもう目に見えて減っていたが、
二人にすっかり忘れ去られたクリスマスツリーを唯一照らし...
418 名前: クリスマスを使い魔に [sage] 投稿日: 2007/12/2...
再度ルイズをベッドに沈めようとしたところで、
才人は自分が未だに服を着たままだったことに気がついた。
「あ……俺も脱がなきゃなぁ」
言って目の前で脱ぎ始めた才人を、なぜかルイズは妙な面持...
「……あの? そんなじっくり見られたら、はずかしいんですけど...
さすがに少々照れて苦言を呈するが、ルイズはそれには返事...
そして、才人の肌にぺたり、と遠慮なく手をあてて、肌をじ...
ちらちらと揺れる蝋燭の火が照らし出すのは、万の傷。
肌に残った深い傷跡を細い指先でなぞりながら、ルイズは切...
「……召喚した頃、あんたってばこんなに傷だらけだったかしら」
「ん……いや、俺のいた世界じゃめったにケガとかしねぇから……」
「……わたしの前に立ったり、無茶ばっかするから……こんなふう...
馬鹿にするような言葉なのに、声はずいぶんと不安げに震え...
いくつもの傷痕を、ルイズはその手で以って癒すかのように...
それは、どう考えても慈しむ行為だったが、今の才人には淫...
ルイズの手を上から包んで、そっと留めた。
ついでに、多少格好つけたことまで言ってみる。
「俺が好きでお前を守ってんだからいいの。傷は男の勲章って...
「……それで怪我したって……私、労ってなんて、あげないんだか...
「お前にそんなの期待してねぇよ。それでも俺は満足なんだか...
ルイズはまだなにか言いたげだったが、真剣な目を合わせれ...
才人はよしよし、とルイズの頭をなでて、それから服を脱ぐ...
「……って、きゃあっ! ちょっと! どこまで脱ぐつもりよ!」
……悲鳴があがった。
「脱がなきゃできな……いってわけでもねぇけど、普通脱ぐだろ…...
「あたしが痛い思いする事に、そもそもあんたが脱ぐ必要って...
ルイズは真っ赤になって怒鳴ったが、その言葉に才人は固ま...
「……えーっと、ルイズさん? これから何するのか、わかってる...
「わたしが痛い思いするのよ」
「うん、で……具体的に何をどうして痛い思いするのかって……知...
「と、友達同士で、そこまで詳しく話すわけないじゃない」
わ、わかってねぇ……。ぜんぜんわかってねぇ……。
箱入り娘にも程があるだろ。なんでなんにも教えてねぇんだ...
初めて事を致すまえにそっちの教育をしないとマズイのか?…...
思わずがりがりと頭を掻いたが、ルイズがそれを見て不安げ...
たぶん、自分が喚ばれて今に至らなければ、ルイズは本来ど...
才人より遥かに大人な……例えばワルドみたいな奴にリードされ...
その場合なら、ルイズがわかってなくても問題なく事は進む…...
……どっかの貴族がルイズにイケナイ教育をする想像をして、...
その妄想を振り払うように、才人はぶんぶんと頭を振る。
「わ、わかった。俺が教えてやる」
419 名前: クリスマスを使い魔に [sage] 投稿日: 2007/12/2...
ジーパンなどをぽいとそこらに放り出して、ルイズをベッド...
ルイズは抵抗もなく転がされたが、才人の動きを睨むような...
才人はそろそろとルイズの足に手を伸ばした。
そっと両足を持ち上げ、大きく押し開く。……それでも抵抗は...
どうやらルイズは本当に本気で覚悟を決めているらしい。
ここまですれば足の一つも出るかと思っていた才人は少々拍...
「えっと……ここなんだけど」
会話が長く、ずいぶん放っていた割にまだ熱く潤んでいる秘...
蝋燭の灯りしかない薄暗い中、指先でそっと開くと、溢れた...
水を湛えた小さな窄まりを見つけて、指を押し込む。
「痛っ」
指は何かに引き止められ、なおも引きずるとルイズの体は強...
奥をほぐすように掻い潜るように動かせば、まだ固い膣内が...
「指でこれだし……俺を挿れるのは、慣れるまで痛むの。それが...
直球で言うのも憚られて暗喩的に言うと、ルイズは変人を見...
「……アンタがそんなとこにどうやって入るつもりよ」
「お、俺がっていうか……俺の切ない部分を、ね?」
言葉で説明するのもなかなかに面倒に思えて、ルイズの手を...
掌に強く押し付けた瞬間、ルイズはびくっと震えた。
「…………なな、何よ、この熱いのは」
「お前が事あるごとに蹴っ飛ばしてくれるアレだよ。不能にな...
イヤミ交じりに説明してやると、ルイズは顔を赤くし、そっ...
その間も指の動きに反応し、押し殺した吐息が荒く繰り返さ...
指の動きに余裕ができて、内部がたっぷりと潤ったのを見る...
「これくらいで大丈夫かな……さて、それじゃ、そろそろ……」
言って、抜いた指の代わりに、自分自身を押し当てる。
ルイズはまるで予防注射を前にした子供のように身を硬くし...
……やっと、結ばれる。今まで何度も邪魔が入ったりしたけれ...
そう考えたところで、一番大事なことを忘れていた事に、才...
元々、自分はそのためにクリスマスのことを持ち出したんだ...
状況を選ぶどころか一足飛びで抜かしてしまったので、もう...
「……ルイズ。俺さ、一つ大事なこと忘れてた」
「な、なな……何?」
「好きだよ、ルイズ」
言って強く抱きしめながら口付け、一気に奥まで押し込んだ。
処女の証を裂く感触と同時に、唇を塞がれてくぐもった悲鳴...
「んぅーーー……っ!……ひ、痛った、い……」
「……うん、ごめんな」
才人は苦しいのを堪えながら、はらはらと涙が零れる白い頬...
痛みに息が浅くなっているのを、繰り返す口付けの度に唇で...
いつの間にかルイズの腕も才人の背中に回っていた。
420 名前: クリスマスを使い魔に [sage] 投稿日: 2007/12/2...
そうしながらしばらくする内に、ルイズの体のこわばりが抜...
多少慣れたということだろうか。ほんの少しは痛みもマシに...
キスを止めて顔を覗くと、幾分穏やかな顔つきをしている。
見られている事に気づいたルイズは、はっと顔を引き締めて...
「……だ、だいたいね、ズルいのよ、アンタは」
ルイズはぽつん、と、拗ねたような声でつぶやく。
「へ?……何の事だよ一体」
「……な、なんで入れる間際に言うのよ、そういうコト。こんな...
こういう事するための方便として言われたみたいだわ」
「そ、そんなんじゃねぇよ。ただ、ちょっと言うの忘れてただ...
ルイズの頬がぴくり、とひきつる。
「……ね、ねぇ、サイト?忘れていいことと悪いことって、ある...
「ご、ごめんなさい」
才人はほぼ反射的に謝ったが、ルイズの怒りはいつもとちょ...
真っ赤に頬を火照らせ、才人の背の後ろに組んだ指をもぞも...
どうやら繋がっている事がどうにも照れくさいようだった。
咎める言葉であるのに、いつもの気の強さはなりを潜めてい...
「……は、反省しなさいよね、ちょっとは」
「します。犬反省します。…………あぅっ?」
痛みが軽減された余裕か、ルイズは顔を逸らすついでに身を...
だが、体を動かせば、当然その内側もうねり……今の才人には...
ざわっ、と背を走り抜けた感覚。その意味を一瞬で解して、...
「ちょ、ちょっと待てルイズ。まずいっ」
「な、なによ。反省するのがイヤだっていうの?」
「そうじゃな……だ、だから動くなって!」
ルイズはよりにもよって、怒り任せにぐっと身を起こした。
中のぬめりが動いて、きゅう、と才人の切ないアレが締め付...
「ちょっと! ご主人様に命令だなんてずいぶん偉くなっ」
「も、もうムリっ……うわっ」
「きゃんっ!?」
才人は慌てて腰を引いたが、背中を強く抱く腕が邪魔になっ...
結局、才人はルイズの奥深くに打ち込んだまま、果ててしま...
「……あっ……やだ、何か、中ではねてる……」
「うぅっ……なんつーかほんと、ごめん……」
脱力した才人はそのままルイズに体重を預け、しばらくの間...
荒い息をついた。
「もう、信じらんないっ! いいい、犬に本当に種付けされるな...
「……い、犬すみません」
才人はやわらかな布で零れた粗相を拭いながら、謝る。
奥に出してしまったものの正体を語ると、ルイズは声を震わ...
『私まだ何も返事してないのに』『ちゃんと両親と挨拶もして...
ルイズの文句は延々続くが、今回はどれも尤もな内容だった...
421 名前: クリスマスを使い魔に [sage] 投稿日: 2007/12/2...
布を片付けてベッドに戻ると、ルイズはあれほど怒っていた...
言うだけ言ってすっきりしたか、と安堵して、ルイズの頭を胸...
「まぁ……今回は勘弁してくれよ、ルイズ。初めて同士でまとも...
普通は上手くいかないもんらしいし」
「そ、そうなの?」
「……って、よく聞く」
「……アンタ、さっきからそればっかりじゃない」
「しょうがねぇだろ、そこは」
「とにかく!今度中で勝手に出したら許さないんだから」
「へ、へーい……以後気をつけます。……って、こ、今度?」
二人は顔を見合わせ、赤面した。そして、互い気まずげに視...
「……ね、寝ましょうか、もう」
「そ、そうしようか……おやすみ、ルイズ」
「おやすみ、サイト」
二人は程なくして意識を手放して、夢の中に落ちる。
蝋燭は身を寄せ睦まじく眠る二人を照らしていたが、しばら...
あとには静かな部屋のなか、寝息が二つ、響くばかり。
「あーあ、お二人さんよぉ……クリスマスツリーどころか、俺が...
まったく、今日みてぇな夜は一人身には染みるねぇ……今に始ま...
僅かな光源を失いすっかり暗くなった部屋の中、小さな金属...
あくる日の朝。
いつかのように水場でざぶざぶと大きな布を洗いながら、才...
その表情はあくまで明るく、彼が彼の意思でそうしているの...
目を覚ましたとき、才人はまず、前日の事はもしや夢ではな...
クリスマスツリーであるとか、ワインであるとか、そういっ...
それらを片付けながら、それでもまだ昨晩のことが信じられ...
いくらなんでも上手くいきすぎに思えたのだ。今までの失敗...
そして、自分自身の記憶を疑うような気分で、証拠を探し、...
そこに点々と残っていたのは、破瓜の印。
才人はそれを見て昨日という現実をはっきり認識して、我知...
しかし血液汚れは時間がたつと落ちない、と思い出して、ル...
慎重に引き抜いたシーツを慌てて水場に洗いに来たのだった。
「ちゃんと取れっかなぁ……一晩たっちゃってるしなぁ」
主婦のような感覚でぽつり、と才人はもらした。
「あら、これはちょっと完全に取るのは難しそうですね」
「だよなぁ。血ってちょっと時間たつと…………え?」
つい背中越しに会話をしてしまった、相手は誰だろう。
聞いたことのある声だ。そして今はちょっとやばい相手だ。
覚悟と心の準備をして、ぎぎぎ、と音のしそうなぎこちなさ...
422 名前: クリスマスを使い魔に [sage] 投稿日: 2007/12/2...
「や、やぁ……シエスタ、お帰り」
「はい、ただいま帰りました、サイトさん」
「皆は元気だった?」
「えぇ。変わりないようでしたよ」
「そっか。それはよかったな」
「はい。……ところでお洗濯、代わりましょうか?」
「そ、そんな、いいよ! これは俺が汚した洗濯物だからっ」
「……あら?これは、ミス・ヴァリエールのベッドのシーツ……で...
「あ……」
心の準備をしていたはずなのに、口を滑らせた。
ルイズのベッドのシーツをケガもしてない才人が汚した。つ...
……想定できる事は非常に少ない。
シエスタの笑顔が怖い。なんで自分の周りの女性はみんなし...
才人は思わず目を逸らす。
「ちょ、ちょっと、ね……色々あってさ……」
「そうですね……色々あったみたいですね、私のいない間に。う...
寒い。冬の寒さに加えて寒い。風邪引きそう。
その後の事を考えると、才人の血の気はすーっとひいた。
終了行:
277 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/12/2...
「ふん、ギーシュのやつ」
いつもよりトーンの低い声で、呻く様につぶやく。
才人は眉を吊り上げ、ずんずんと足音さえ立てて歩いた。
ちょうど目の前にいた生徒はぎょっとして、元・平民に道を...
普段の才人なら「ん?」とくらい思いそうなものだが、今の...
今日の訓練で、才人は何度「では隊長、御手合わせを」と言...
しばらくは隊長の顔を保っていたギーシュも、最後のほうに...
何が怖いって、いつもどおりの笑顔でボコボコにしてくるの...
彼は終いには才人の背に向かって「好きな人に似るってのは...
ぴくりと足を止め振り返った、笑顔のままの才人の今日一番...
才人はルイズの部屋の前で足を止める。……一つ、ため息をつ...
いままで何度も何度も告白したのになかなか信じてくれない...
その原因を悶々と考えた結果、才人はきっと状況が悪かった...
小舟の中でのことは無かったことにされたが、
それ以外の告白は、死地に赴く直前だの、牢屋の中だの。
応えられるような状況でなかったのは間違いない。
だから、今回の告白はちゃんと状況を選ぼう、とまず決めた。
しかし日を選ぼうにもハルキゲニアの風習はまだよくわから...
誰かに聞けば話が漏れかねないし、よく知らない風習を用い...
結局才人は地球でいうクリスマス・イブ……つまり恋人たちの...
さて、クリスマス・イブには何が要る?
ワインは普通に手に入るからよし。
何より大事なのはあれだ。クリスマスツリーだ。
こちらの事情に通じない才人はギーシュに相談し、入手を頼...
そしてギーシュは嬉しいことに必要な日に間に合わせてくれ...
「これで必要なものは揃ったな。いやほんと助かったよ」
「ああ。上手くやれよ」
「とりあえずありがとな。大変だったろ?」
「なに、たまには借りを返さないと返しきれなくなるだろう」
「なんだよ、別にそんなこた気にしねぇよ!」
そう言って笑いあったやりとりを思い出し、ふと、才人の中...
……あれ?デバガメされたとはいえ、樹木の取り寄せまでさせ...
さきほど才人の怒りを極みに高めた一言を思い出して背筋に...
いやいやいやいや。んな所まで誰かさんに似てたまるかっ!
……明日になったら、ギーシュにもう少し優しくしてやろう。
才人はそんなことを決心しながら、ルイズの部屋の扉を開い...
278 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/12/2...
そして、今年のクリスマスも終わるのであった…
279 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/12/2...
「お、おおお、お帰りなさい」
「ただい…………ま?」
俯けた顔を上げると、目に入った部屋の中の様子は朝とずい...
昨日よりさらに飾られたクリスマスツリー。
サイドテーブルの上には、ワイン。
部屋を照らすのは魔法の光ではなく、燭台の蝋燭に灯された...
そして何より、火に照らし出されたルイズは淡い桃色のドレ...
ベッドに座って自分の膝を見つめ、もじもじとドレスの裾を...
好きなコのそんな様子をみて、どきりと胸が高鳴るのは正常...
才人は動揺を隠し、きわめて平静を装ってルイズに問う。
「ど、どうしたの?お前、その服……部屋の中だって」
「きょ、今日はクリスマスだって言ったのはあんたでしょう」
「そりゃ言ったけど……お前クリスマス知らないだろ?」
むしろ自分が演出しようと考えていた事だ。
それをまるまるルイズが用意しているのは不自然すぎた。
「いいでしょそんな事。それより乾杯よ乾杯」
「?あ、ああ」
ルイズは才人を隣に座らせると、ワインをグラスに注いだ。
小さく音立ててグラスを合わせて、二人静かにグラスを傾け...
しばらくして、空になったグラスを置きながら、ルイズは呟...
「……サイト。あんたは、イブ?とやらにお祝いしようとしたけ...
「うん」
「あたしたちは、その……か、かか、家族みたいなもんじゃない...
「ル、ルイズ……」
昨日「イブは恋人同士で祝うもの」と言いかけたのがこうい...
才人の心は不意打ちの言葉にノックアウトされた。むしろ一...
「……べ、別にアンタが特別なんじゃないのよ!勘違いしちゃだ...
他のメイジだって使い魔とは家族みたいなもので……だ、だか...
照れ隠しを呟きながら、もにょもにょと指先をこねまわすル...
才人がグラスを置こうと動く手が震えていることに気がつか...
突然、ぼふっ、と音を立ててルイズの体はベッドに沈む。
「え?ちょっとなに…………むぐっ」
反射的に起き上がろうとしたルイズは才人のキスを受けて再...
唇を塞がれ、舌を差し込まれ、急な事態に抵抗もできずにい...
「ルイズ……ルイズ、……ルイズ」
息が止まりそうなほどの時間のキス。
ようやく唇をはなすと、才人はため息をつくようにルイズの...
そして何度も愛しいその名とキスを繰り返しながら、首筋へ...
柔らかですべすべなその肌は、滑る間の何箇所かでぴくりと...
その指は服の肩をすべり、ルイズのドレスを肌蹴させた。
280 名前: 名無しさん@ピンキー [sage] 投稿日: 2007/12/2...
「あっ……ちょ、ちょっとまって……」
手で胸元を押さえ抵抗するも、耳を甘噛みされて走った痺れ...
その隙にぱっと脱がされ、残ったのは下着のみ。
控えめすぎる胸を下着越しに撫でられて、ルイズは甘く呻い...
しかし、才人が熱暴走している一方で、ルイズは半ばパニッ...
昼間、突然尋ねてきたギーシュは、なぜかクリスマスについ...
ルイズはその内容を聞いて、ああ、才人は元の世界が恋しか...
昨日わけのわかんない木を持ってきたのもそれだったんだ。
それなら、帰る方法もわからないし、せめてわたしが一緒に...
そう。単純に才人のことを思って、ギーシュに聞いたとおり...
それがなぜか今、自分はベッドの上に組み敷かれて、服を脱...
いまサイトがしようとしているのはもしかするとアレじゃな...
ひょっとして、星になるっていう、アレなんじゃないだろう...
ふと、ルイズはクリスマスツリーを思い出した。
てっぺんに飾らされた五芒星。つまり星。
まさかクリスマスってそういう意味?家族で祝うって、夫婦...
サイトの国ではクリスマスにむ、結ばれたりするの?
つまり自分はよくわからないまま、サイトを誘った!?
ルイズの頭の中でぐるぐるとそんなことがまわった。
333 名前: 使い魔にクリスマスを 1/3 [sage] 投稿日: 2007...
あぁどうしようお母さまちぃねぇさま、ルイズは自ら星にな...
しかも相手は犬で使い魔で、などと内心で喚いていても、才人...
目をきゅっと閉じ、大人しくしているルイズは、傍目には覚...
い、いいのかな?いいんだよな?これ?などと考えながら、...
才人はキャミソールをゆっくりたくしあげる。
細身だが白く柔らかな肌を滑りながら、その掌は目的の場所...
僅かなふくらみの頂点は、彼女の髪の色に近い桃色に染まっ...
その先端を指でそっと撫でると、ルイズは身を震わせて細い...
さらに指を沈めたり滑らせたりしていると、柔らかかった先...
その尖った粒は滑らせる指にひっかかって、その度ルイズは...
虚無の呪文を詠唱する時の、凛として朗々と響きいつも才人...
この犬! 使い魔のクセにっ! お仕置きよ! などと冷たく言...
無防備で甘く響くこの声は、自分だけが聞くことを許された...
そう思うと、才人の心は沸き上がるどころか沸き返った。
手を止めそっとルイズの顔を伺うと、頬を真っ赤に染め、不...
才人は思わず、この世界に召喚される前に仕入れた知識と彼...
「これ……き、気持ちよかったりとか、する?」
などと、本人に確認してしまった。
そんなデリカシーの無い質問にルイズははっと目を開ける。
「だ、だったら……ど、どうだって、言うのよ?」
ルイズが返したのは、肯定の意味を含んだ、精一杯の強がり。
それを羞恥に甘く震える声で紡いで、才人の袖を掴んだ。
気持ちよかったらどうだって? それはもちろん……
「……かわいい声、もっと聞こうかな、と思って」
耳元で囁くと、ルイズは目を見開き、両手でぱっと口を塞ぐ。
顔を見ながら先程の突起をつついてみるが、眉をぴくりと動...
これはもう、意地でも声を漏らすもんか、という顔だった。
才人は眉を顰める。これではちょっと面白くない。
手をくいくいと引っ張るがルイズは渾身の力を込めて抵抗し...
この手をはずすのにこちらまで全力ではさすがに雰囲気がぶ...
だったらどうしよう。才人は数拍考えた後に答えをはじき出...
……そうか。ルイズが思わず手を放すように仕向ければいいん...
うん、と一人納得した才人は、ルイズのパンツを一息に脱が...
ぎょっとした顔で見るルイズに才人はニヤリと笑ってやり、...
「きゃああっ!だめ!……あっ!」
ルイズが思わず下肢を隠そうと伸ばした腕を途中でぎゅっと...
訓練と実践で培った才人の動体視力と行動予想は伊達ではな...
掴んだその手をベッドに縫い付けると、ルイズはしばらくも...
ならばせめてと両足を閉じようとしても、間に才人が入り込...
「これでもう押さえられないだろ」
ニヤニヤしながら言うが、ルイズはむしろ裸の下半身が気に...
334 名前: 使い魔にクリスマスを 2/3 [sage] 投稿日: 2007...
顔を真っ赤にしてオロオロしているのが面白くて、才人はつ...
「じゃあ、そろそろご主人様の大事な場所を拝見させていただ...
「ええっ!? ちょ、ちょっと待ちなさいよ」
「犬待たない」
笑いながらルイズの手を片手に持ち替えて、自分の体を少し...
ルイズの片足を自由になったほうの手で持ち上げれば、まだ...
余裕ぶった態度をしても所詮は付け焼刃、初めて見る女の子...
昔インターネットで見てしまったオトナのそれとは違う。あ...
好奇心に後押しされて、その筋を指先で軽く押してみると、...
同時にひっ、と怯えるような声がして、はっとルイズを見や...
ソコがどうなっているかは気になったけれど、とりあえず後...
ぷにぷにしたそこを、とりあえずつつきつつ撫でつつ、唇へ...
指が触れるのに反応して、絡めとった舌がぴくぴくと動き、...
キスに集中しているうちに、いつのまにか触れ続けた指に液...
ルイズの体の力が抜けたのを見て腕を開放すると、その手は...
「んん……あ、あのね、サイト」
「ん?なんだよルイズ」
秘部に触れる指の動きは止めずに、言葉の続きを促す。
ルイズは体を震わせながら、しかしなにかを決意したような...
「わ、わたし、初めてなんだから」
「……それはわかってるけど、どうかしたのか?」
「あ、あのね?……初めては、痛い、って聞いたんだけど」
「まぁ……そうらしいなぁ」
「……ねぇ、すっごく痛がってた?そうでもない?……ねぇ、どう...
捕まえられた子犬のような目にどぎまぎするが、ここで才人...
「……お、おい。ちょっとマテ。お前さ……もしかして、俺が経験...
「だって、シエスタ、姫さま、テファ、タバサ……一人位は初め...
ルイズが指折り並べた名前に、才人はさすがにぎょっとした。
「し、してねぇよ! こんな事他の誰ともっ! お前の中の俺は...
「ウソ!だったらなんでこんなに手際がいいのよ!」
「うっ、そ、それは……」
むかし、女の子に縁も所縁も無い頃、犬は好奇心からネット...
…………ああ。こんな話、ルイズが信用するわけ、ない。
大体、それ以前にルイズはインターネットもパソコンも知ら...
「……ギ、ギーシュに……教えてもらったんだ」
信じてもらえても、もらえなくても痛々しい嘘だが、誤解が...
ルイズのジト目が怖い。でも真っ向から受けて立つ。なんだ...
ほんとのほんとに知識しかない中で経験豊富扱いされても困...
335 名前: 使い魔にクリスマスを 3/3 [sage] 投稿日: 2007...
しばらく睦事の真っ最中には見えない迫力で睨み合ったが、ル...
「ふぅん……ま、いいわ。で、痛いの?」
「だから、少なからず痛いって事しか知らねぇの。……そんなに...
「や、やめないわよ」
「ムリすんなって。……あのな、それが目当てで好きとか言って...
「ムリしてないし、そんな事思ってないわ。……ただちょっと、...
それだけ言うと、一つ深呼吸して、ルイズはきっと才人の目...
「さ、さあ。もういいわ、一思いにやってちょうだい」
「へ?は、はい……」
処刑を潔く受けんとする騎士の様な言葉と仕草に、ときめく...
戦場で実力拮抗の末ついに倒れたとかってシチュエーション...
しかしルイズは途方も無い勘違いとはいえ、手当たり次第に...
していた相手、つまり自分に、それでも処女を捧げようとして...
そこを考えれば、なんだかこんな始まりも悪くないと思えて...
「な、なに笑ってんのよ。早く」
「へいへい。仰せのままに」
燭台のロウソクはもう目に見えて減っていたが、
二人にすっかり忘れ去られたクリスマスツリーを唯一照らし...
418 名前: クリスマスを使い魔に [sage] 投稿日: 2007/12/2...
再度ルイズをベッドに沈めようとしたところで、
才人は自分が未だに服を着たままだったことに気がついた。
「あ……俺も脱がなきゃなぁ」
言って目の前で脱ぎ始めた才人を、なぜかルイズは妙な面持...
「……あの? そんなじっくり見られたら、はずかしいんですけど...
さすがに少々照れて苦言を呈するが、ルイズはそれには返事...
そして、才人の肌にぺたり、と遠慮なく手をあてて、肌をじ...
ちらちらと揺れる蝋燭の火が照らし出すのは、万の傷。
肌に残った深い傷跡を細い指先でなぞりながら、ルイズは切...
「……召喚した頃、あんたってばこんなに傷だらけだったかしら」
「ん……いや、俺のいた世界じゃめったにケガとかしねぇから……」
「……わたしの前に立ったり、無茶ばっかするから……こんなふう...
馬鹿にするような言葉なのに、声はずいぶんと不安げに震え...
いくつもの傷痕を、ルイズはその手で以って癒すかのように...
それは、どう考えても慈しむ行為だったが、今の才人には淫...
ルイズの手を上から包んで、そっと留めた。
ついでに、多少格好つけたことまで言ってみる。
「俺が好きでお前を守ってんだからいいの。傷は男の勲章って...
「……それで怪我したって……私、労ってなんて、あげないんだか...
「お前にそんなの期待してねぇよ。それでも俺は満足なんだか...
ルイズはまだなにか言いたげだったが、真剣な目を合わせれ...
才人はよしよし、とルイズの頭をなでて、それから服を脱ぐ...
「……って、きゃあっ! ちょっと! どこまで脱ぐつもりよ!」
……悲鳴があがった。
「脱がなきゃできな……いってわけでもねぇけど、普通脱ぐだろ…...
「あたしが痛い思いする事に、そもそもあんたが脱ぐ必要って...
ルイズは真っ赤になって怒鳴ったが、その言葉に才人は固ま...
「……えーっと、ルイズさん? これから何するのか、わかってる...
「わたしが痛い思いするのよ」
「うん、で……具体的に何をどうして痛い思いするのかって……知...
「と、友達同士で、そこまで詳しく話すわけないじゃない」
わ、わかってねぇ……。ぜんぜんわかってねぇ……。
箱入り娘にも程があるだろ。なんでなんにも教えてねぇんだ...
初めて事を致すまえにそっちの教育をしないとマズイのか?…...
思わずがりがりと頭を掻いたが、ルイズがそれを見て不安げ...
たぶん、自分が喚ばれて今に至らなければ、ルイズは本来ど...
才人より遥かに大人な……例えばワルドみたいな奴にリードされ...
その場合なら、ルイズがわかってなくても問題なく事は進む…...
……どっかの貴族がルイズにイケナイ教育をする想像をして、...
その妄想を振り払うように、才人はぶんぶんと頭を振る。
「わ、わかった。俺が教えてやる」
419 名前: クリスマスを使い魔に [sage] 投稿日: 2007/12/2...
ジーパンなどをぽいとそこらに放り出して、ルイズをベッド...
ルイズは抵抗もなく転がされたが、才人の動きを睨むような...
才人はそろそろとルイズの足に手を伸ばした。
そっと両足を持ち上げ、大きく押し開く。……それでも抵抗は...
どうやらルイズは本当に本気で覚悟を決めているらしい。
ここまですれば足の一つも出るかと思っていた才人は少々拍...
「えっと……ここなんだけど」
会話が長く、ずいぶん放っていた割にまだ熱く潤んでいる秘...
蝋燭の灯りしかない薄暗い中、指先でそっと開くと、溢れた...
水を湛えた小さな窄まりを見つけて、指を押し込む。
「痛っ」
指は何かに引き止められ、なおも引きずるとルイズの体は強...
奥をほぐすように掻い潜るように動かせば、まだ固い膣内が...
「指でこれだし……俺を挿れるのは、慣れるまで痛むの。それが...
直球で言うのも憚られて暗喩的に言うと、ルイズは変人を見...
「……アンタがそんなとこにどうやって入るつもりよ」
「お、俺がっていうか……俺の切ない部分を、ね?」
言葉で説明するのもなかなかに面倒に思えて、ルイズの手を...
掌に強く押し付けた瞬間、ルイズはびくっと震えた。
「…………なな、何よ、この熱いのは」
「お前が事あるごとに蹴っ飛ばしてくれるアレだよ。不能にな...
イヤミ交じりに説明してやると、ルイズは顔を赤くし、そっ...
その間も指の動きに反応し、押し殺した吐息が荒く繰り返さ...
指の動きに余裕ができて、内部がたっぷりと潤ったのを見る...
「これくらいで大丈夫かな……さて、それじゃ、そろそろ……」
言って、抜いた指の代わりに、自分自身を押し当てる。
ルイズはまるで予防注射を前にした子供のように身を硬くし...
……やっと、結ばれる。今まで何度も邪魔が入ったりしたけれ...
そう考えたところで、一番大事なことを忘れていた事に、才...
元々、自分はそのためにクリスマスのことを持ち出したんだ...
状況を選ぶどころか一足飛びで抜かしてしまったので、もう...
「……ルイズ。俺さ、一つ大事なこと忘れてた」
「な、なな……何?」
「好きだよ、ルイズ」
言って強く抱きしめながら口付け、一気に奥まで押し込んだ。
処女の証を裂く感触と同時に、唇を塞がれてくぐもった悲鳴...
「んぅーーー……っ!……ひ、痛った、い……」
「……うん、ごめんな」
才人は苦しいのを堪えながら、はらはらと涙が零れる白い頬...
痛みに息が浅くなっているのを、繰り返す口付けの度に唇で...
いつの間にかルイズの腕も才人の背中に回っていた。
420 名前: クリスマスを使い魔に [sage] 投稿日: 2007/12/2...
そうしながらしばらくする内に、ルイズの体のこわばりが抜...
多少慣れたということだろうか。ほんの少しは痛みもマシに...
キスを止めて顔を覗くと、幾分穏やかな顔つきをしている。
見られている事に気づいたルイズは、はっと顔を引き締めて...
「……だ、だいたいね、ズルいのよ、アンタは」
ルイズはぽつん、と、拗ねたような声でつぶやく。
「へ?……何の事だよ一体」
「……な、なんで入れる間際に言うのよ、そういうコト。こんな...
こういう事するための方便として言われたみたいだわ」
「そ、そんなんじゃねぇよ。ただ、ちょっと言うの忘れてただ...
ルイズの頬がぴくり、とひきつる。
「……ね、ねぇ、サイト?忘れていいことと悪いことって、ある...
「ご、ごめんなさい」
才人はほぼ反射的に謝ったが、ルイズの怒りはいつもとちょ...
真っ赤に頬を火照らせ、才人の背の後ろに組んだ指をもぞも...
どうやら繋がっている事がどうにも照れくさいようだった。
咎める言葉であるのに、いつもの気の強さはなりを潜めてい...
「……は、反省しなさいよね、ちょっとは」
「します。犬反省します。…………あぅっ?」
痛みが軽減された余裕か、ルイズは顔を逸らすついでに身を...
だが、体を動かせば、当然その内側もうねり……今の才人には...
ざわっ、と背を走り抜けた感覚。その意味を一瞬で解して、...
「ちょ、ちょっと待てルイズ。まずいっ」
「な、なによ。反省するのがイヤだっていうの?」
「そうじゃな……だ、だから動くなって!」
ルイズはよりにもよって、怒り任せにぐっと身を起こした。
中のぬめりが動いて、きゅう、と才人の切ないアレが締め付...
「ちょっと! ご主人様に命令だなんてずいぶん偉くなっ」
「も、もうムリっ……うわっ」
「きゃんっ!?」
才人は慌てて腰を引いたが、背中を強く抱く腕が邪魔になっ...
結局、才人はルイズの奥深くに打ち込んだまま、果ててしま...
「……あっ……やだ、何か、中ではねてる……」
「うぅっ……なんつーかほんと、ごめん……」
脱力した才人はそのままルイズに体重を預け、しばらくの間...
荒い息をついた。
「もう、信じらんないっ! いいい、犬に本当に種付けされるな...
「……い、犬すみません」
才人はやわらかな布で零れた粗相を拭いながら、謝る。
奥に出してしまったものの正体を語ると、ルイズは声を震わ...
『私まだ何も返事してないのに』『ちゃんと両親と挨拶もして...
ルイズの文句は延々続くが、今回はどれも尤もな内容だった...
421 名前: クリスマスを使い魔に [sage] 投稿日: 2007/12/2...
布を片付けてベッドに戻ると、ルイズはあれほど怒っていた...
言うだけ言ってすっきりしたか、と安堵して、ルイズの頭を胸...
「まぁ……今回は勘弁してくれよ、ルイズ。初めて同士でまとも...
普通は上手くいかないもんらしいし」
「そ、そうなの?」
「……って、よく聞く」
「……アンタ、さっきからそればっかりじゃない」
「しょうがねぇだろ、そこは」
「とにかく!今度中で勝手に出したら許さないんだから」
「へ、へーい……以後気をつけます。……って、こ、今度?」
二人は顔を見合わせ、赤面した。そして、互い気まずげに視...
「……ね、寝ましょうか、もう」
「そ、そうしようか……おやすみ、ルイズ」
「おやすみ、サイト」
二人は程なくして意識を手放して、夢の中に落ちる。
蝋燭は身を寄せ睦まじく眠る二人を照らしていたが、しばら...
あとには静かな部屋のなか、寝息が二つ、響くばかり。
「あーあ、お二人さんよぉ……クリスマスツリーどころか、俺が...
まったく、今日みてぇな夜は一人身には染みるねぇ……今に始ま...
僅かな光源を失いすっかり暗くなった部屋の中、小さな金属...
あくる日の朝。
いつかのように水場でざぶざぶと大きな布を洗いながら、才...
その表情はあくまで明るく、彼が彼の意思でそうしているの...
目を覚ましたとき、才人はまず、前日の事はもしや夢ではな...
クリスマスツリーであるとか、ワインであるとか、そういっ...
それらを片付けながら、それでもまだ昨晩のことが信じられ...
いくらなんでも上手くいきすぎに思えたのだ。今までの失敗...
そして、自分自身の記憶を疑うような気分で、証拠を探し、...
そこに点々と残っていたのは、破瓜の印。
才人はそれを見て昨日という現実をはっきり認識して、我知...
しかし血液汚れは時間がたつと落ちない、と思い出して、ル...
慎重に引き抜いたシーツを慌てて水場に洗いに来たのだった。
「ちゃんと取れっかなぁ……一晩たっちゃってるしなぁ」
主婦のような感覚でぽつり、と才人はもらした。
「あら、これはちょっと完全に取るのは難しそうですね」
「だよなぁ。血ってちょっと時間たつと…………え?」
つい背中越しに会話をしてしまった、相手は誰だろう。
聞いたことのある声だ。そして今はちょっとやばい相手だ。
覚悟と心の準備をして、ぎぎぎ、と音のしそうなぎこちなさ...
422 名前: クリスマスを使い魔に [sage] 投稿日: 2007/12/2...
「や、やぁ……シエスタ、お帰り」
「はい、ただいま帰りました、サイトさん」
「皆は元気だった?」
「えぇ。変わりないようでしたよ」
「そっか。それはよかったな」
「はい。……ところでお洗濯、代わりましょうか?」
「そ、そんな、いいよ! これは俺が汚した洗濯物だからっ」
「……あら?これは、ミス・ヴァリエールのベッドのシーツ……で...
「あ……」
心の準備をしていたはずなのに、口を滑らせた。
ルイズのベッドのシーツをケガもしてない才人が汚した。つ...
……想定できる事は非常に少ない。
シエスタの笑顔が怖い。なんで自分の周りの女性はみんなし...
才人は思わず目を逸らす。
「ちょ、ちょっと、ね……色々あってさ……」
「そうですね……色々あったみたいですね、私のいない間に。う...
寒い。冬の寒さに加えて寒い。風邪引きそう。
その後の事を考えると、才人の血の気はすーっとひいた。
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