ゼロの使い魔保管庫
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471 :年末大掃除 ◆mQKcT9WQPM :2007/12/31(月) 02:52:42 ID...
どこの世界も、年末は冬の最中にやってくるものらしい。
のんびりベッドの上で夢を見ていた才人を、突然の寒気が襲う。
シエスタが窓を開け、ルイズが才人のかぶっている布団をひっ...
「いつまで寝てんのよ!掃除の邪魔っ!」
言ってルイズは布団を抱えてシエスタの開けた窓から干す。
…なんで、ルイズが掃除なんかしてんだ?
その疑問は、才人が口にする前に、シエスタが応えた。
「えっとですね、今日は大掃除の日でして。
貴族も平民も関係なく、自分の部屋は自分で掃除するんです...
…サイトさんの故郷はしないんですか?大掃除」
まだ半分寝ぼけている才人は、そんなシエスタの話を聞きなが...
…確かに、俺も自分の部屋は大掃除してたっけ…。
ベッドから降りて、慌しく動き回るシエスタとルイズを見つめ...
「…こら犬。あんたも、あの『ゼロセン』の倉庫くらい、掃除し...
本棚から本を抜き出し、整理しているルイズが、間抜け面をし...
言外に、『手伝わないんなら邪魔』と言われているようだ。ま...
才人は、ルイズの言う事も一理ある、と思った。
「そだな。じゃ、俺倉庫の方掃除してくるわ」
言って部屋を出て行く才人。
あ、じゃあ私も、と後に続こうとしたシエスタを、ルイズがち...
確かにシエスタは、ルイズの部屋の掃除を買って出ていた。ル...
シエスタは渋々ルイズの言葉に従い、空になった本棚の移動を...
才人が倉庫に向かう途中。
大量の本を抱えた、タバサとシルフィードと出くわした。
この二人も、大掃除の最中らしい。
朝の挨拶をすると、シルフィードが全て語ってくれた。
この一年で溜め込んだ要らない本を、図書館に寄付しに行くと...
捨てればいいじゃん、となんとなく言った才人だったが、タバ...
「…私には必要のない本でも、誰かが必要としているかもしれな...
確かにタバサのいう事にも一理ある。自分に必要ないからとい...
それに、ハルケギニアはそれほど印刷技術が発達しているわけ...
才人は思わず感心するが、それをシルフィードがぶちこわした。
「『青空少女隊』とか『螺旋王の冒険』とか『真っ赤な誓い』...
それは最近増えているトリステインのライトノベルのようなも...
それを言っては元も子もないが。
まるで神の手の代行者のように、タバサの杖がシルフィードの...
本の束を抱えるシルフィードはその一撃を避けられない。
「いったーい!ひどいのねおねえさまー!」
そして、二人はその場で言い合いを始める。
どちらかと言えば吼えているのは主にシルフィードで、タバサ...
そんな二人を置いて、才人は倉庫へ向かう。
あのままその場にいたら、きっと本を持たされて、そのまま手...
472 :年末大掃除 ◆mQKcT9WQPM :2007/12/31(月) 02:53:10 ID...
才人は倉庫に着くと、まずゼロ戦の掃除を始めた。
とは言っても、週に二度は手入れをしているため、掃除する場...
また、ろくな調度もなく、テーブルと椅子と棚くらいしかない...
そして、今才人の目の前には、木箱が一つ。
それは、かつて水精霊騎士団で宴会をした際に、ワインを詰め...
その中には、格納庫に転がっていたガラクタが詰め込まれてい...
しかしよく見ると、まだ使えそうなものが残っている。
それは、いつぞや街で魔法具屋を手伝った折にもらった品々。
「そーいや、こんなもんもあったっけねえ」
泥でできた奇妙な人形。黒と白の宝珠。瓶に入った薬。
魔法具に使用期限はあるのだろうか。少なくともこの年末辺り...
他にもつかえるものはないか、と探してみる。
すると、まだいくつか使えそうなものがあった。
試験管に詰められた、粘液状の液体。何か不思議な文様の書か...
試験管はいつかのお詫びにモンモランシーが分けてくれたもの...
木の札はよくわからない。確か、ギーシュが持ってきたもので...
これらも、使っておくべきなのだろうか?もし、期限切れなど...
才人は五つの品をテーブルの上に並べ、うーん、と唸る。
「どうすっかなー」
このまま使えなくなるのを待つのか、それとも。
そんな風に才人が悩んでいると、格納庫の入り口から、大掃除...
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[[25-493]]使い魔の大掃除
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471 :年末大掃除 ◆mQKcT9WQPM :2007/12/31(月) 02:52:42 ID...
どこの世界も、年末は冬の最中にやってくるものらしい。
のんびりベッドの上で夢を見ていた才人を、突然の寒気が襲う。
シエスタが窓を開け、ルイズが才人のかぶっている布団をひっ...
「いつまで寝てんのよ!掃除の邪魔っ!」
言ってルイズは布団を抱えてシエスタの開けた窓から干す。
…なんで、ルイズが掃除なんかしてんだ?
その疑問は、才人が口にする前に、シエスタが応えた。
「えっとですね、今日は大掃除の日でして。
貴族も平民も関係なく、自分の部屋は自分で掃除するんです...
…サイトさんの故郷はしないんですか?大掃除」
まだ半分寝ぼけている才人は、そんなシエスタの話を聞きなが...
…確かに、俺も自分の部屋は大掃除してたっけ…。
ベッドから降りて、慌しく動き回るシエスタとルイズを見つめ...
「…こら犬。あんたも、あの『ゼロセン』の倉庫くらい、掃除し...
本棚から本を抜き出し、整理しているルイズが、間抜け面をし...
言外に、『手伝わないんなら邪魔』と言われているようだ。ま...
才人は、ルイズの言う事も一理ある、と思った。
「そだな。じゃ、俺倉庫の方掃除してくるわ」
言って部屋を出て行く才人。
あ、じゃあ私も、と後に続こうとしたシエスタを、ルイズがち...
確かにシエスタは、ルイズの部屋の掃除を買って出ていた。ル...
シエスタは渋々ルイズの言葉に従い、空になった本棚の移動を...
才人が倉庫に向かう途中。
大量の本を抱えた、タバサとシルフィードと出くわした。
この二人も、大掃除の最中らしい。
朝の挨拶をすると、シルフィードが全て語ってくれた。
この一年で溜め込んだ要らない本を、図書館に寄付しに行くと...
捨てればいいじゃん、となんとなく言った才人だったが、タバ...
「…私には必要のない本でも、誰かが必要としているかもしれな...
確かにタバサのいう事にも一理ある。自分に必要ないからとい...
それに、ハルケギニアはそれほど印刷技術が発達しているわけ...
才人は思わず感心するが、それをシルフィードがぶちこわした。
「『青空少女隊』とか『螺旋王の冒険』とか『真っ赤な誓い』...
それは最近増えているトリステインのライトノベルのようなも...
それを言っては元も子もないが。
まるで神の手の代行者のように、タバサの杖がシルフィードの...
本の束を抱えるシルフィードはその一撃を避けられない。
「いったーい!ひどいのねおねえさまー!」
そして、二人はその場で言い合いを始める。
どちらかと言えば吼えているのは主にシルフィードで、タバサ...
そんな二人を置いて、才人は倉庫へ向かう。
あのままその場にいたら、きっと本を持たされて、そのまま手...
472 :年末大掃除 ◆mQKcT9WQPM :2007/12/31(月) 02:53:10 ID...
才人は倉庫に着くと、まずゼロ戦の掃除を始めた。
とは言っても、週に二度は手入れをしているため、掃除する場...
また、ろくな調度もなく、テーブルと椅子と棚くらいしかない...
そして、今才人の目の前には、木箱が一つ。
それは、かつて水精霊騎士団で宴会をした際に、ワインを詰め...
その中には、格納庫に転がっていたガラクタが詰め込まれてい...
しかしよく見ると、まだ使えそうなものが残っている。
それは、いつぞや街で魔法具屋を手伝った折にもらった品々。
「そーいや、こんなもんもあったっけねえ」
泥でできた奇妙な人形。黒と白の宝珠。瓶に入った薬。
魔法具に使用期限はあるのだろうか。少なくともこの年末辺り...
他にもつかえるものはないか、と探してみる。
すると、まだいくつか使えそうなものがあった。
試験管に詰められた、粘液状の液体。何か不思議な文様の書か...
試験管はいつかのお詫びにモンモランシーが分けてくれたもの...
木の札はよくわからない。確か、ギーシュが持ってきたもので...
これらも、使っておくべきなのだろうか?もし、期限切れなど...
才人は五つの品をテーブルの上に並べ、うーん、と唸る。
「どうすっかなー」
このまま使えなくなるのを待つのか、それとも。
そんな風に才人が悩んでいると、格納庫の入り口から、大掃除...
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