ゼロの使い魔保管庫
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59 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:39:32 ...
星が夜空に瞬き、双月が優しくルイズの部屋を照らす、そんな...
既に大半の人は眠りの世界へと落ちている時間、この部屋の主...
「……さむ」
寝ぼけ眼でポツリと呟く。どうやら体が冷えてしまったらしい。
そうはいっても既に浴場は閉まっているし、温かい飲み物を飲...
「ん」
寝ぼけた頭で暫く思案していた彼女であったが、何を思いつい...
おぼつかない足取りでルイズは裏庭を歩いてゆく。秋の夜風が...
時折強く吹く風に身体を震わせる。さすがにカーディガンだけ...
「でも、もうすぐだし……」
部屋に戻るのも億劫だと彼女は考え、そのまま歩を進める。目...
足早に建物の角を曲がり、ルイズは目的のものを発見した。
「あった…………あれ?」
ルイズの目的は、裏庭にあるサイト制作のお風呂。お風呂に入...
「火がついてる」
遠すぎてルイズには見えないが、どうやら先客がいるらしい。...
しかし考えたところで埒があかない。ルイズは闇夜に紛れるよ...
「……で、あんただったと」
「あら、ミス・ヴァリエール。起きていらしたんですか」
先にお風呂に入っていたのは、なんということはない、シエス...
ルイズは寝ぼけていたので、彼女のいつもいるベッドの反対側...
「むぅ」
「入りま……あ、お湯も取り替えましょうか?」
ここに来たということはお風呂に入りに来たのだろう、と考え...
貴族と平民が同じ風呂に入ることなど本来あり得ないし、まし...
だがシエスタはルイズならば入るのかもしれない、と思ってい...
長く彼女のそばにいて、シエスタにとってルイズは友達と思え...
60 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:40:56 ...
それでもさすがに一緒には入らないだろうとシエスタは風呂か...
「いい」
しかしルイズはそう言うと服を脱ぎはじめる。
「あの、ミス?」
「一緒に入る」
もう貴族と平民とで差別をしなくなったのか、シエスタだけ対...
とにもかくにもルイズはどうやらシエスタと一緒に入るつもり...
「そ、それなら少々薪を足していただけますか? ぬるくなっ...
「ん」
慌て気味のシエスタに、ルイズは短く返事をすると脇に置いて...
「ふぁ……」
この世の極楽、と言わんばかりの表情でルイズは、ふぅ、とた...
いつもの貴族用の浴場と違い香りをつけているわけでもないが...
風呂に映し出された双月を眺めながら、暫しの間その心地よく...
「……」
「あによ」
「い、いえ。べつに……」
一方、長いことシエスタはルイズを見ていたらしい、特に胸の...
何気なく胸の辺りを腕で隠して。
「誰も取って食べたりなんかしないわよ」
「す、すいません」
今日のルイズはさりげなく鋭かった。彼女にはティファニアの...
何かにかこつけて自分の胸も鷲掴みにされてしまうのではない...
「さすがにそんなことしませんよね。はは……」
「食べたら私のも大きくなるかしら」
「ひっ―――!!」
「冗談よ」
眠そうな眼で言うルイズ、しかし見ようによれば眼が据わって...
「そうといえば……」
御返しです、とばかりにシエスタの反撃が始まる。特に胸の辺...
「おじいちゃんから聞いた話なんですが、女性の乳房って吸収...
「吸収?」
かかった、とシエスタは内心ニヤリとする。
61 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:44:14 ...
「はい。ある年頃になると女性は乳房、おっぱいが大きくなり...
その女の子かどちらかの胸ばっかり大きくなって、もう片方...
「そんな、ほんと?」
「ほんとです。私の村にとても仲良しなお姉さんが二人いたん...
「ま、まさか」
「そうなんです。一人はかなり大きかったんですが、もう一人...
絶句と共にルイズの動きが止まる。そして数秒の間、目を宙に...
「あの、ミス?」
内心、してやったり、と思っているシエスタであったが、ルイ...
「ど、どどどどうしよう、シエスタ……?」
「どうしたんです?」
ルイズは急にザバッと立ち上がった。
「あの、ミス・ヴァルリエール、み……見えてますけど」
「ひ、ひ、ひひひひひひひ」
「落ち着いて下さい! ミス!」
いつぞやの虚無が使えなかった時に及ぶのではないかと思うほ...
風呂に入っていたので涙か水滴かの見分けはつかないが、ルイ...
━━━そ、そんな眼で私を見ないで下さい
ルイズの視線にシエスタは一瞬自分がしたことを悔やんだ。そ...
さすがは公爵家の末っ子といったところである。
「ひっ……ひぅっ……」
「ミ、ミス……?」
「ひっ、ひめさまにとられた〜〜〜〜〜〜〜!!」
そう言うなりルイズはシエスタに抱きついた。風呂に多少の波...
「ひっ……うぅ……」
「大丈夫ですよ、ミス。今からでも大きくなります」
「ホント?」
ルイズの声色が一瞬でかわる。どことなく目もキラキラしてい...
「えぇ、ホントです」
優しく応える。シエスタは何か当初の目的を見失ったような気...
無邪気で可愛らしいルイズを見ているうちにどうでもよくなっ...
「どうするの?」
62 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:46:24 ...
ルイズの質問にシエスタの目がキッとしたものに変わる。それ...
「えっちぃことをします」
瞬間、ルイズがキラキラした表情のまま固まった。
「は?」
「えっちぃことをするんです」
聞き間違いかと思ったルイズだったがそうではないようだ。
「冗談よね?」
「真面目です。いやん、ばかぁんです」
言ってることは阿呆らしいが、彼女の目は真剣そのものである。
「でもそういうのって、好きな人同士が」
「ミス・ヴァリエールは私のことが嫌いなんですか?」
「そうじゃなくて、これは男女で」
「その準備なんですから!」
サイトのことに関してはいつも若干強気なところを見せるシエ...
思わずたじろいでしまうルイズ。
「その、やっぱり……」
「私はミス・ヴァリエールのことが好きです!」
シエスタの濡れた髪から水滴がひとつ、お湯へと落ちた。その...
「わ、わたしも……きらいじゃ、ないわ」
以前、身投げしようとしたところを助け、励ましてくれた恩も...
好きか嫌いかでいえば、勿論“好き”である。
「それなら、いいじゃないですか」
シエスタはニコリと微笑む。
「目を閉じてください」
ルイズは何か釈然としなかったものの、あまり考えずに指示に...
ルイズが瞳を閉じたことを確認するとシエスタはゆっくりとル...
少し体が強張る。
「ミス、力を抜いて下さい」
言われて抜ける力ならば最初から抜いているだろう。ルイズは...
シエスタはひとつ溜め息をつくと、彼女の脇を指先でなぞった。
「ひゃっ―――んむっ!」
思わぬ不意打ちにルイズが目を見開いたとき、すでにシエスタ...
二人の間に挟まれたシエスタの胸がルイズに押し付けられる形...
「んく……んっ」
ルイズは突然のことに呆気にとられて口が半開きになっていた...
63 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:47:52 ...
彼女の舌はルイズのそれと幾度かの絡みを経て、頬の内側や歯...
ルイズも最初は戸惑っていたものの、舌を交える口付けの甘美...
二人の口許から洩れるくちゅくちゅ、といった唾液の絡み合う...
体勢をかえたりするときに起こる風呂の水音とのコントラスト...
最初のうちはシエスタがルイズを押し倒すような体勢だったが...
暫く二人は互いを味わっていたが、やがてどちらからともなく...
名残惜しむかのように二人の間には滑らかな曲線を描く銀色の...
「はぁ……はぁ……」
「どうでした? 初めての舌を交わすキスは?」
口付けの余韻に浸っていたルイズの頬が更に赤く染まる。
「ご馳走さまでした」
「なっ、な……」
茶目っ気たっぷりにそう言うシエスタに何も返せないルイズ。...
「もう一回しますか?」
「え?」
「気持ちよくなかったなら、効果があんまりないので、もう終...
今更のように今までの行為の理由を思い出すルイズ。口付けの...
―――口付けだけでこんなに我を忘れちゃうのに、これ以上のなん...
彼女は口付けの魔力に多少の恐怖を覚えた。しかし少しの恐怖...
「そ、その、悪くは……なかったわ」
「ふふっ」
「なっ、なによ」
「いえいえ、なんでもありませんよ」
正直じゃないんですから、とシエスタは心の内で苦笑する。彼...
ただ彼女の口からその言葉を聞きたくて悪戯をしただけ。
そして余りにも予想通りな反応に、思わず笑いが溢れたのであ...
64 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:48:54 ...
「じゃあ、もう一度」
シエスタの言葉にルイズの表情が明るくなる。
―――だ、だめです、ミス。か、顔が正直すぎます。
「どうかした?」
「い、いえ」
どうにか笑いを堪えようと顔に力を入れていたら、どうやら彼...
シエスタは気を取り直し、ルイズの手を取ると今度はゆっくり...
今回は不意打ちではないので、まずシエスタはルイズの上唇を...
「ん……ちゅむ……んむ」
シエスタがルイズを抱きかかえる形となったので、ルイズの方...
シエスタはそのもどかしさに自分が一層高まっていくのを感じ...
中指を背骨に沿ってなぞりあげた。
「んぷはっ! ひああああああああ!」
効果は抜群だった。ルイズの背中を、暖かい湯の中にいるにも...
━━━な、な、なにこれ!?
彼女はおもわずその刺激を弱めようと腰をくねらせる。
だがシエスタに抱かれているために逃げ道がなく、結果シエス...
「もう、ミス・ヴァリエールったら、そんなにシテほしいなら...
自分の行動を指摘され、彼女は顔が熱くなるのを感じる。
「ち、ちがっ━━━!」
「あら? 違うのですか。それは残念」
心底残念そうな顔をするシエスタ。
「あんたがやったんでしょうが!」
「なんの話ですか?」
彼女はとぼけながらルイズの臀部の方から手をまわし、ルイズ...
「ひゃあっ!?」
それだけでルイズは、はしたない声をあげてしまう。
シエスタは途中まで指をすすめると、直接触ることはせずに周...
まるでルイズに、自分はいつでも貴女の大事なトコロに触れら...
そして彼女の思惑通りに、ルイズは未だ自分でも直接は触れた...
「だ、だめだめだめだめ……」
65 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:50:15 ...
小声で呟くルイズ。小声なのは彼女が本当は触れてほしいと思...
現に彼女はシエスタの手を払おうともしないで、ただ呟き続け...
「本当に、ダメなんですか?」
未だシエスタの指は直接触れようとはせず、ルイズの肌の感触...
「っ――――――!!」
彼女の指は時折周回する半径を狭めて、あと少し、というとこ...
「はぁ……」
既にルイズの足は力が入らずカクカクと震え、お湯の中でなけ...
幸運にもシエスタの肩に添えた腕の助けもあってなんとか彼女...
「ひっ!」
「気持ちいいのになぁ」
シエスタはルイズの常時なら下着で隠れるギリギリのところに...
それによってルイズの秘苑は間接的に開いたり閉じたりと、ま...
そしてそこからはお湯とは違った液体が溢れてきていた。
「ん……んぁ」
―――そろそろよさそうですね。
シエスタはそう結論づけると、ついにルイズの秘苑に指をあて...
―――初めての時はゆっくりと、優しく、焦らすぐらいで。
誰に教わったのか、ともかく敏感なルイズに過剰な刺激を与え...
「いや、ふぅ、ん、くぅ」
ルイズはただ声を可能な限り我慢することしかできない。
今、彼女の頭の中ではシエスタに手を止めてほしいと思う理性...
「や、ら、め、だめ……」
最早ろれつも回らなくなってきたのだが、どうにか彼女に、拒...
だがそれは興奮を冗長させるスパイスの役割しかなしてはいな...
シエスタの指にルイズの興奮の証が絡み付く。
「あら、ミス・ヴァリエールのそこからなにか出てきてますね」
「し、知らない。知らないもん」
なにせ彼女にとって全てが初体験にあたるのだ。いままで知ら...
それでも出てくる理由には心当たりがあるらしく、必死に口を...
66 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:51:39 ...
「ん……んむ……んっ」
一方シエスタの指は徐々にルイズの中に埋まっていく。
見るものさえいないが、彼女の指がルイズの秘処に隠れていく...
―――は、入って……くるぅ。
埋まれて初めての異物が入ってくる感覚にルイズは身悶えする。
だがシエスタが念入りに愛撫をかさねたおかげか、初めてのわ...
「ふっ、ふぅ、ぅあ」
「さすがに初めてだけあって、締め付けがきついですね」
「や、あ、あぁぁぁ」
指でルイズの内側を一周なぞる。もう一周。さらにもう一回。
「は、あ、あぁ、ふぁん」
そして徐々にそのスピードをあげた。
「やぁぁ」
「淋しそうな此処にもキスしてあげましょうね」
「んんっ!!」
シエスタの唇がルイズの右胸に落ちる。
「あら? ミスったら体が冷えてしまっているじゃないですか」
実は二度目のキスのときの体勢のために、上半身が夜風にさら...
そして冷たさと快感の二つの意味で、ルイズの胸に慎ましくさ...
「暖めませんとね」
シエスタは舌全体を使ってルイズの胸を舐める。
「あ、あったかぁい……」
ルイズは冷えた体に突如訪れた温もりに光忽とした表情を浮か...
「片方だけじゃダメですよね」
シエスタの舌が、今度は左の胸へと降り、その頂きを犯す。
その感触のなかにルイズの胸のそれとおぼしきものを見つけた...
「ひゃっ……」
冷たく敏感になった体に優しく暖かい舌が絡む。それに秘処を...
「きもち、いぃ……」
するとその言葉を待っていたかのようにシエスタの指がスタッ...
「あっ、やっ、あ、あ、あ、ひゃっ、やぁ、あ」
意味を成さない声だけがこぼれる。そしてルイズのそこはその...
胸への、ルイズを包み込むような気持ちよさと、秘処への、彼...
「や、あぁ、あっ、あ、あ、あっ」
また風呂の中であることがシエスタの秘処への愛撫が過度にな...
67 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:53:29 ...
―――もう逃げる心配をする必要はありませんね。
そう考えたシエスタはルイズの腰にまわしていた左手を離し、...
「んんんっ!」
それはルイズのような、胸に描く曲線が少々流麗な女性にかな...
ルイズにその典型をみるスレンダーな体型の女性には、揉むと...
「ん……く……」
さらに胸をせめる舌の動きが荒々しいものに変わり、ルイズは...
「ら、だめ、なんか……くるぅ」シエスタの指を締め付ける頻度...
「それでは、とどめです。盛大にイッちゃってください」
「い……く……?」
言うや否や、シエスタは左手でルイズの胸の桃色の粒をギュッ...
「ひっ! っ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
音にならぬ声に、ただ口をパクパクとさせ、ルイズは初めての...
凄まじい快感の奔流に、身体全体に力が入り手足が震える。
―――な、なに、これぇ!!
体の奥を駆け巡る何か、頭の中に響くような衝撃にただただ驚く
「はふっ」
全てが終わった時、彼女の体の力が抜けた。
張っていた腕がふにゃりと折れて、ルイズはシエスタの、潤っ...
68 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:55:03 ...
「ふみゅ。んむふむぁ〜〜」
「ひぁっ?み、ミス、喋らないでくださいぃっ!」
シエスタにとっては誤算である。
突然支えを失ったルイズは、胸の中で窒息しそう、という世の...
今彼女たちが入っている風呂は元々それ用に作られたものでは...
「もごもご……」
「あっ…あん…んっ、だめ……」
それ故にルイズの腕や足は風呂の面を捉えきれずに水音をたて...
なぜなら現在ルイズの視界は病み付きになるような驚異のクッ...
視界不良のなか彼女はたかだか風呂の中であるということを忘...
「もごもご……」
「ひゃふっ!?」
だが、それがよくなかった。わけもわからず頭を動かしている...
「ぶくぶくぶく」
「あ、や、んぁ、だ、だめぇ……」
「ぶぐぼっ!?」
更に、刺激を避けようとシエスタは胸を守ろうとしたことが、...
ルイズは必死に手足をばたつかせてどうにか助けを求める。
―――シエスタ、助けて!!
しかしルイズの手足は水の抵抗を受け、絶妙な力加減となり本...
脇腹をなぞりあげ、
「ひゃふ!?」
臀部を揉みしだき、
「んぁん!」
鎖骨をなぞり、胸を荒々しく掴む。彼女としてはバタバタして...
一方のシエスタも気が動転していた。ルイズが突然自分の双子...
まさか自分が引き起こしたとは露知らず、ルイズの“無我の境地...
「きゃっ……ひっ…やんっ…」
「こぽ」
シエスタにヘッドロックされたルイズは、これまた思いと裏腹...
「っ――――――!!」
69 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:56:17 ...
シエスタは音にならない声をあげる。最初に感じたのは激痛。
当然である。ルイズの手に彼女を気持ちよくさせてあげようと...
しかし揉みこまれたままの果実がもたらしたのは痛みだけでは...
「はふ……少しだけいっちゃいました」
体を刺すような痛みに隠れ、奥にじんわりと届く快楽が追い詰...
―――とんだ、伏兵ですね。
腕の力を抜いてルイズの方へ向く。
「あれ? ミス?」
浴槽には桃色がかったブロンドのワカメが浮いていた。
何気に命の危機である。
「し、しっかりしてください! 死んじゃいやですっ」
確かに死因が『胸の中で窒息死』では、死んでも死にきれない...
「え、え、えっとこういうときは……」
まさかメイジ達を呼ぶわけにもいかず、シエスタは思案したあ...
「心臓マッサージとっ、人口呼吸ですっ」
ちなみにこれより前に脈拍と呼吸の有無を確認しなければなら...
「すぅー」
シエスタは思いきり息を吸い込み、
「んむ」
ルイズの唇を塞ぎ、
「ふぅーーーーーーー」
ルイズへと息を送りこもうとした。そしてルイズの鼻孔から抜...
俗にいう、“失敗”である。
「えぇと、つぎは」
心臓マッサージをしようと思ったのだが、風呂の中にいるため...
「でも、要はマッサージできればいいんですよね」
彼女はルイズを抱えながら、なんとかマッサージをしようとし...
もみもみ、
「こんな感じでしたか?」
もみもみ、
「えぇと、もうすこし下だったかも」
もみもみ、
「あ、こうだったかな?」
もみもみ、とまったく心臓マッサージになっていない。
俗にいう、“おっぱい”である。
70 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:57:43 ...
「んぁ?……けほっけほっ」
「ミスっ、気づきましたか」
偶然にも、ルイズは意識を取り戻した。肺に入ってしまった水...
「よ、よかったぁ」
シエスタは胸をなでおろす。
一方ルイズは暫く現状の整理をしていた。
シエスタによって赤子のように抱き抱えられ、シエスタのどこ...
彼女は肩で息をしながら、体をシエスタへと完全に預けていた...
―――あれ?何か胸がドキドキして……
「―――って、死ぬところよ!! 助けなさいっ」
当初こそ気づいていなかったものの、シエスタはルイズを助け...
「えぇと、萌死に?」
「溺死よっ!」
なんとも、噛み合わない会話である。
「ふんとに、もう」
のらりくらりとかわすシエスタに肩透かしをくらったルイズは...
ちゃぽん―――。
ルイズは指で水面を叩いた。
そしてシエスタの胸のなかで先ほどの絶頂について思いをはせ...
―――あんなにすごいなんて。
「ふふ、お気に召して頂けましたか」
シエスタはルイズの背中に手を回しながら、今度は優しくルイ...
ルイズは暫しの逡巡の後にポツリと答える。
「溺れるのはいやだわ」
「そ、そうですね」
シエスタは苦笑するしかない。
「でも」
と、ルイズは付け加える。
「もう一回ならやってもいいかな……」
シエスタの肩に頭を乗せる。彼女の胸の中の柔らかさと暖かさ...
貴族としての矜持から、できる限り人との肌と肌の触れ合いを...
―――たまにはこういうのも。
落ち着く友人の体に抱かれそんなことを思う。
―――私には知らないことが多いわね。
若干の決意をにじませながら少女はその温もりに身を委ねる。
シエスタもただ暖かく、ルイズの少々冷えてしまった肩にお湯...
71 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:59:17 ...
お湯の暖かさがじんわりと体に染み込んでいくのを感じながら...
思えばこの一年は少女にかなりの変化をもたらし、それだけに...
このメイドと出会ったのも――それより前から何度か見ていたは...
―――ところで、私はシエスタを暖めることができるのかしら。
自分だけではずるい。そんな気がして少女はシエスタの背中へ...
「え……?」
ちょっとした驚きの声。だが何も言わずにそのままシエスタを...
自分の顔が恥ずかしさに赤くなっているのがわかる。シエスタ...
抱きしめてより一層、彼女は気持ちいいな、と思う。そのまま...
そして抱きしめてみて初めて、ルイズは少女の肌の綺麗なこと...
―――いいなぁ。
貴族と比べても引けをとらない、キメの細かい肌。自分よりも...
―――なんかどんどん自分が不利になっているような。
彼女のいいところを見つける度に比べてしまう。だからといっ...
ルイズは、自分がもっと頑張ればいいんだ、と心に念じた。
―――サイトのためにも、シエスタのためにも。
余りの心地良さに瞼が重くなってきた。全身の力がほどよく抜...
時間帯もある。極上の布団もあった。
―――黒髪か……。
眠気のために少しまどろみながら眼前に映るシエスタの髪を見...
―――私は何かと黒髪に縁があるらしいわね。
「私、小さい頃この髪あまり好きじゃなかったんですよ」
「え……?」
知らないうちに声になっていたのか、シエスタはそんなことを...
「ほら、この世界にあまり黒髪の人いないじゃないですか。茶...
それで周りの人からいじられる種になっていたんです。周り...
遥か昔を思うかのようにシエスタは空を眺める。
72 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 23:00:41 ...
「でもこの学院で友達もできて、何より同じ髪をもつ人が来て...
シエスタは平民なのに貴族に立ち向かい、そして勝った。偶然...
「だから、今では結構好きなんですよ。この髪」
最後に好敵手たる彼女に、
「だって大好きな人とお揃いなんですから」
言って暫し待っていた。相手からの反論を。
「ミス……? ……寝ちゃいましたか」
ふと首を傾け彼女の顔をのぞく。いつもシエスタといる時には...
―――こんな顔を、するんですね。
大切に育てられた末っ子らしい無邪気な甘えるような表情。恐...
双月に照らされたルイズの表情は見るものを和ませた。シエス...
そして満天の星空を見上げる。
―――私にもこんな友達ができました。
誰にいうでもなく、心の内で呟く。まさか貴族の方と友達のよ...
彼女は友人の細く頼りなげな体をしっかりと抱く。
―――お人形さんみたい。
シエスタは微笑みを浮かべ、村に伝わる子守唄を歌い始めた。
ゆっくりと、優しく、夜空に吸い込まれる歌声は、ルイズに届...
だが少女もまた微笑んでいたのは確かだった。
〜fin〜
終了行:
59 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:39:32 ...
星が夜空に瞬き、双月が優しくルイズの部屋を照らす、そんな...
既に大半の人は眠りの世界へと落ちている時間、この部屋の主...
「……さむ」
寝ぼけ眼でポツリと呟く。どうやら体が冷えてしまったらしい。
そうはいっても既に浴場は閉まっているし、温かい飲み物を飲...
「ん」
寝ぼけた頭で暫く思案していた彼女であったが、何を思いつい...
おぼつかない足取りでルイズは裏庭を歩いてゆく。秋の夜風が...
時折強く吹く風に身体を震わせる。さすがにカーディガンだけ...
「でも、もうすぐだし……」
部屋に戻るのも億劫だと彼女は考え、そのまま歩を進める。目...
足早に建物の角を曲がり、ルイズは目的のものを発見した。
「あった…………あれ?」
ルイズの目的は、裏庭にあるサイト制作のお風呂。お風呂に入...
「火がついてる」
遠すぎてルイズには見えないが、どうやら先客がいるらしい。...
しかし考えたところで埒があかない。ルイズは闇夜に紛れるよ...
「……で、あんただったと」
「あら、ミス・ヴァリエール。起きていらしたんですか」
先にお風呂に入っていたのは、なんということはない、シエス...
ルイズは寝ぼけていたので、彼女のいつもいるベッドの反対側...
「むぅ」
「入りま……あ、お湯も取り替えましょうか?」
ここに来たということはお風呂に入りに来たのだろう、と考え...
貴族と平民が同じ風呂に入ることなど本来あり得ないし、まし...
だがシエスタはルイズならば入るのかもしれない、と思ってい...
長く彼女のそばにいて、シエスタにとってルイズは友達と思え...
60 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:40:56 ...
それでもさすがに一緒には入らないだろうとシエスタは風呂か...
「いい」
しかしルイズはそう言うと服を脱ぎはじめる。
「あの、ミス?」
「一緒に入る」
もう貴族と平民とで差別をしなくなったのか、シエスタだけ対...
とにもかくにもルイズはどうやらシエスタと一緒に入るつもり...
「そ、それなら少々薪を足していただけますか? ぬるくなっ...
「ん」
慌て気味のシエスタに、ルイズは短く返事をすると脇に置いて...
「ふぁ……」
この世の極楽、と言わんばかりの表情でルイズは、ふぅ、とた...
いつもの貴族用の浴場と違い香りをつけているわけでもないが...
風呂に映し出された双月を眺めながら、暫しの間その心地よく...
「……」
「あによ」
「い、いえ。べつに……」
一方、長いことシエスタはルイズを見ていたらしい、特に胸の...
何気なく胸の辺りを腕で隠して。
「誰も取って食べたりなんかしないわよ」
「す、すいません」
今日のルイズはさりげなく鋭かった。彼女にはティファニアの...
何かにかこつけて自分の胸も鷲掴みにされてしまうのではない...
「さすがにそんなことしませんよね。はは……」
「食べたら私のも大きくなるかしら」
「ひっ―――!!」
「冗談よ」
眠そうな眼で言うルイズ、しかし見ようによれば眼が据わって...
「そうといえば……」
御返しです、とばかりにシエスタの反撃が始まる。特に胸の辺...
「おじいちゃんから聞いた話なんですが、女性の乳房って吸収...
「吸収?」
かかった、とシエスタは内心ニヤリとする。
61 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:44:14 ...
「はい。ある年頃になると女性は乳房、おっぱいが大きくなり...
その女の子かどちらかの胸ばっかり大きくなって、もう片方...
「そんな、ほんと?」
「ほんとです。私の村にとても仲良しなお姉さんが二人いたん...
「ま、まさか」
「そうなんです。一人はかなり大きかったんですが、もう一人...
絶句と共にルイズの動きが止まる。そして数秒の間、目を宙に...
「あの、ミス?」
内心、してやったり、と思っているシエスタであったが、ルイ...
「ど、どどどどうしよう、シエスタ……?」
「どうしたんです?」
ルイズは急にザバッと立ち上がった。
「あの、ミス・ヴァルリエール、み……見えてますけど」
「ひ、ひ、ひひひひひひひ」
「落ち着いて下さい! ミス!」
いつぞやの虚無が使えなかった時に及ぶのではないかと思うほ...
風呂に入っていたので涙か水滴かの見分けはつかないが、ルイ...
━━━そ、そんな眼で私を見ないで下さい
ルイズの視線にシエスタは一瞬自分がしたことを悔やんだ。そ...
さすがは公爵家の末っ子といったところである。
「ひっ……ひぅっ……」
「ミ、ミス……?」
「ひっ、ひめさまにとられた〜〜〜〜〜〜〜!!」
そう言うなりルイズはシエスタに抱きついた。風呂に多少の波...
「ひっ……うぅ……」
「大丈夫ですよ、ミス。今からでも大きくなります」
「ホント?」
ルイズの声色が一瞬でかわる。どことなく目もキラキラしてい...
「えぇ、ホントです」
優しく応える。シエスタは何か当初の目的を見失ったような気...
無邪気で可愛らしいルイズを見ているうちにどうでもよくなっ...
「どうするの?」
62 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:46:24 ...
ルイズの質問にシエスタの目がキッとしたものに変わる。それ...
「えっちぃことをします」
瞬間、ルイズがキラキラした表情のまま固まった。
「は?」
「えっちぃことをするんです」
聞き間違いかと思ったルイズだったがそうではないようだ。
「冗談よね?」
「真面目です。いやん、ばかぁんです」
言ってることは阿呆らしいが、彼女の目は真剣そのものである。
「でもそういうのって、好きな人同士が」
「ミス・ヴァリエールは私のことが嫌いなんですか?」
「そうじゃなくて、これは男女で」
「その準備なんですから!」
サイトのことに関してはいつも若干強気なところを見せるシエ...
思わずたじろいでしまうルイズ。
「その、やっぱり……」
「私はミス・ヴァリエールのことが好きです!」
シエスタの濡れた髪から水滴がひとつ、お湯へと落ちた。その...
「わ、わたしも……きらいじゃ、ないわ」
以前、身投げしようとしたところを助け、励ましてくれた恩も...
好きか嫌いかでいえば、勿論“好き”である。
「それなら、いいじゃないですか」
シエスタはニコリと微笑む。
「目を閉じてください」
ルイズは何か釈然としなかったものの、あまり考えずに指示に...
ルイズが瞳を閉じたことを確認するとシエスタはゆっくりとル...
少し体が強張る。
「ミス、力を抜いて下さい」
言われて抜ける力ならば最初から抜いているだろう。ルイズは...
シエスタはひとつ溜め息をつくと、彼女の脇を指先でなぞった。
「ひゃっ―――んむっ!」
思わぬ不意打ちにルイズが目を見開いたとき、すでにシエスタ...
二人の間に挟まれたシエスタの胸がルイズに押し付けられる形...
「んく……んっ」
ルイズは突然のことに呆気にとられて口が半開きになっていた...
63 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:47:52 ...
彼女の舌はルイズのそれと幾度かの絡みを経て、頬の内側や歯...
ルイズも最初は戸惑っていたものの、舌を交える口付けの甘美...
二人の口許から洩れるくちゅくちゅ、といった唾液の絡み合う...
体勢をかえたりするときに起こる風呂の水音とのコントラスト...
最初のうちはシエスタがルイズを押し倒すような体勢だったが...
暫く二人は互いを味わっていたが、やがてどちらからともなく...
名残惜しむかのように二人の間には滑らかな曲線を描く銀色の...
「はぁ……はぁ……」
「どうでした? 初めての舌を交わすキスは?」
口付けの余韻に浸っていたルイズの頬が更に赤く染まる。
「ご馳走さまでした」
「なっ、な……」
茶目っ気たっぷりにそう言うシエスタに何も返せないルイズ。...
「もう一回しますか?」
「え?」
「気持ちよくなかったなら、効果があんまりないので、もう終...
今更のように今までの行為の理由を思い出すルイズ。口付けの...
―――口付けだけでこんなに我を忘れちゃうのに、これ以上のなん...
彼女は口付けの魔力に多少の恐怖を覚えた。しかし少しの恐怖...
「そ、その、悪くは……なかったわ」
「ふふっ」
「なっ、なによ」
「いえいえ、なんでもありませんよ」
正直じゃないんですから、とシエスタは心の内で苦笑する。彼...
ただ彼女の口からその言葉を聞きたくて悪戯をしただけ。
そして余りにも予想通りな反応に、思わず笑いが溢れたのであ...
64 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:48:54 ...
「じゃあ、もう一度」
シエスタの言葉にルイズの表情が明るくなる。
―――だ、だめです、ミス。か、顔が正直すぎます。
「どうかした?」
「い、いえ」
どうにか笑いを堪えようと顔に力を入れていたら、どうやら彼...
シエスタは気を取り直し、ルイズの手を取ると今度はゆっくり...
今回は不意打ちではないので、まずシエスタはルイズの上唇を...
「ん……ちゅむ……んむ」
シエスタがルイズを抱きかかえる形となったので、ルイズの方...
シエスタはそのもどかしさに自分が一層高まっていくのを感じ...
中指を背骨に沿ってなぞりあげた。
「んぷはっ! ひああああああああ!」
効果は抜群だった。ルイズの背中を、暖かい湯の中にいるにも...
━━━な、な、なにこれ!?
彼女はおもわずその刺激を弱めようと腰をくねらせる。
だがシエスタに抱かれているために逃げ道がなく、結果シエス...
「もう、ミス・ヴァリエールったら、そんなにシテほしいなら...
自分の行動を指摘され、彼女は顔が熱くなるのを感じる。
「ち、ちがっ━━━!」
「あら? 違うのですか。それは残念」
心底残念そうな顔をするシエスタ。
「あんたがやったんでしょうが!」
「なんの話ですか?」
彼女はとぼけながらルイズの臀部の方から手をまわし、ルイズ...
「ひゃあっ!?」
それだけでルイズは、はしたない声をあげてしまう。
シエスタは途中まで指をすすめると、直接触ることはせずに周...
まるでルイズに、自分はいつでも貴女の大事なトコロに触れら...
そして彼女の思惑通りに、ルイズは未だ自分でも直接は触れた...
「だ、だめだめだめだめ……」
65 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:50:15 ...
小声で呟くルイズ。小声なのは彼女が本当は触れてほしいと思...
現に彼女はシエスタの手を払おうともしないで、ただ呟き続け...
「本当に、ダメなんですか?」
未だシエスタの指は直接触れようとはせず、ルイズの肌の感触...
「っ――――――!!」
彼女の指は時折周回する半径を狭めて、あと少し、というとこ...
「はぁ……」
既にルイズの足は力が入らずカクカクと震え、お湯の中でなけ...
幸運にもシエスタの肩に添えた腕の助けもあってなんとか彼女...
「ひっ!」
「気持ちいいのになぁ」
シエスタはルイズの常時なら下着で隠れるギリギリのところに...
それによってルイズの秘苑は間接的に開いたり閉じたりと、ま...
そしてそこからはお湯とは違った液体が溢れてきていた。
「ん……んぁ」
―――そろそろよさそうですね。
シエスタはそう結論づけると、ついにルイズの秘苑に指をあて...
―――初めての時はゆっくりと、優しく、焦らすぐらいで。
誰に教わったのか、ともかく敏感なルイズに過剰な刺激を与え...
「いや、ふぅ、ん、くぅ」
ルイズはただ声を可能な限り我慢することしかできない。
今、彼女の頭の中ではシエスタに手を止めてほしいと思う理性...
「や、ら、め、だめ……」
最早ろれつも回らなくなってきたのだが、どうにか彼女に、拒...
だがそれは興奮を冗長させるスパイスの役割しかなしてはいな...
シエスタの指にルイズの興奮の証が絡み付く。
「あら、ミス・ヴァリエールのそこからなにか出てきてますね」
「し、知らない。知らないもん」
なにせ彼女にとって全てが初体験にあたるのだ。いままで知ら...
それでも出てくる理由には心当たりがあるらしく、必死に口を...
66 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:51:39 ...
「ん……んむ……んっ」
一方シエスタの指は徐々にルイズの中に埋まっていく。
見るものさえいないが、彼女の指がルイズの秘処に隠れていく...
―――は、入って……くるぅ。
埋まれて初めての異物が入ってくる感覚にルイズは身悶えする。
だがシエスタが念入りに愛撫をかさねたおかげか、初めてのわ...
「ふっ、ふぅ、ぅあ」
「さすがに初めてだけあって、締め付けがきついですね」
「や、あ、あぁぁぁ」
指でルイズの内側を一周なぞる。もう一周。さらにもう一回。
「は、あ、あぁ、ふぁん」
そして徐々にそのスピードをあげた。
「やぁぁ」
「淋しそうな此処にもキスしてあげましょうね」
「んんっ!!」
シエスタの唇がルイズの右胸に落ちる。
「あら? ミスったら体が冷えてしまっているじゃないですか」
実は二度目のキスのときの体勢のために、上半身が夜風にさら...
そして冷たさと快感の二つの意味で、ルイズの胸に慎ましくさ...
「暖めませんとね」
シエスタは舌全体を使ってルイズの胸を舐める。
「あ、あったかぁい……」
ルイズは冷えた体に突如訪れた温もりに光忽とした表情を浮か...
「片方だけじゃダメですよね」
シエスタの舌が、今度は左の胸へと降り、その頂きを犯す。
その感触のなかにルイズの胸のそれとおぼしきものを見つけた...
「ひゃっ……」
冷たく敏感になった体に優しく暖かい舌が絡む。それに秘処を...
「きもち、いぃ……」
するとその言葉を待っていたかのようにシエスタの指がスタッ...
「あっ、やっ、あ、あ、あ、ひゃっ、やぁ、あ」
意味を成さない声だけがこぼれる。そしてルイズのそこはその...
胸への、ルイズを包み込むような気持ちよさと、秘処への、彼...
「や、あぁ、あっ、あ、あ、あっ」
また風呂の中であることがシエスタの秘処への愛撫が過度にな...
67 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:53:29 ...
―――もう逃げる心配をする必要はありませんね。
そう考えたシエスタはルイズの腰にまわしていた左手を離し、...
「んんんっ!」
それはルイズのような、胸に描く曲線が少々流麗な女性にかな...
ルイズにその典型をみるスレンダーな体型の女性には、揉むと...
「ん……く……」
さらに胸をせめる舌の動きが荒々しいものに変わり、ルイズは...
「ら、だめ、なんか……くるぅ」シエスタの指を締め付ける頻度...
「それでは、とどめです。盛大にイッちゃってください」
「い……く……?」
言うや否や、シエスタは左手でルイズの胸の桃色の粒をギュッ...
「ひっ! っ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
音にならぬ声に、ただ口をパクパクとさせ、ルイズは初めての...
凄まじい快感の奔流に、身体全体に力が入り手足が震える。
―――な、なに、これぇ!!
体の奥を駆け巡る何か、頭の中に響くような衝撃にただただ驚く
「はふっ」
全てが終わった時、彼女の体の力が抜けた。
張っていた腕がふにゃりと折れて、ルイズはシエスタの、潤っ...
68 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:55:03 ...
「ふみゅ。んむふむぁ〜〜」
「ひぁっ?み、ミス、喋らないでくださいぃっ!」
シエスタにとっては誤算である。
突然支えを失ったルイズは、胸の中で窒息しそう、という世の...
今彼女たちが入っている風呂は元々それ用に作られたものでは...
「もごもご……」
「あっ…あん…んっ、だめ……」
それ故にルイズの腕や足は風呂の面を捉えきれずに水音をたて...
なぜなら現在ルイズの視界は病み付きになるような驚異のクッ...
視界不良のなか彼女はたかだか風呂の中であるということを忘...
「もごもご……」
「ひゃふっ!?」
だが、それがよくなかった。わけもわからず頭を動かしている...
「ぶくぶくぶく」
「あ、や、んぁ、だ、だめぇ……」
「ぶぐぼっ!?」
更に、刺激を避けようとシエスタは胸を守ろうとしたことが、...
ルイズは必死に手足をばたつかせてどうにか助けを求める。
―――シエスタ、助けて!!
しかしルイズの手足は水の抵抗を受け、絶妙な力加減となり本...
脇腹をなぞりあげ、
「ひゃふ!?」
臀部を揉みしだき、
「んぁん!」
鎖骨をなぞり、胸を荒々しく掴む。彼女としてはバタバタして...
一方のシエスタも気が動転していた。ルイズが突然自分の双子...
まさか自分が引き起こしたとは露知らず、ルイズの“無我の境地...
「きゃっ……ひっ…やんっ…」
「こぽ」
シエスタにヘッドロックされたルイズは、これまた思いと裏腹...
「っ――――――!!」
69 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:56:17 ...
シエスタは音にならない声をあげる。最初に感じたのは激痛。
当然である。ルイズの手に彼女を気持ちよくさせてあげようと...
しかし揉みこまれたままの果実がもたらしたのは痛みだけでは...
「はふ……少しだけいっちゃいました」
体を刺すような痛みに隠れ、奥にじんわりと届く快楽が追い詰...
―――とんだ、伏兵ですね。
腕の力を抜いてルイズの方へ向く。
「あれ? ミス?」
浴槽には桃色がかったブロンドのワカメが浮いていた。
何気に命の危機である。
「し、しっかりしてください! 死んじゃいやですっ」
確かに死因が『胸の中で窒息死』では、死んでも死にきれない...
「え、え、えっとこういうときは……」
まさかメイジ達を呼ぶわけにもいかず、シエスタは思案したあ...
「心臓マッサージとっ、人口呼吸ですっ」
ちなみにこれより前に脈拍と呼吸の有無を確認しなければなら...
「すぅー」
シエスタは思いきり息を吸い込み、
「んむ」
ルイズの唇を塞ぎ、
「ふぅーーーーーーー」
ルイズへと息を送りこもうとした。そしてルイズの鼻孔から抜...
俗にいう、“失敗”である。
「えぇと、つぎは」
心臓マッサージをしようと思ったのだが、風呂の中にいるため...
「でも、要はマッサージできればいいんですよね」
彼女はルイズを抱えながら、なんとかマッサージをしようとし...
もみもみ、
「こんな感じでしたか?」
もみもみ、
「えぇと、もうすこし下だったかも」
もみもみ、
「あ、こうだったかな?」
もみもみ、とまったく心臓マッサージになっていない。
俗にいう、“おっぱい”である。
70 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:57:43 ...
「んぁ?……けほっけほっ」
「ミスっ、気づきましたか」
偶然にも、ルイズは意識を取り戻した。肺に入ってしまった水...
「よ、よかったぁ」
シエスタは胸をなでおろす。
一方ルイズは暫く現状の整理をしていた。
シエスタによって赤子のように抱き抱えられ、シエスタのどこ...
彼女は肩で息をしながら、体をシエスタへと完全に預けていた...
―――あれ?何か胸がドキドキして……
「―――って、死ぬところよ!! 助けなさいっ」
当初こそ気づいていなかったものの、シエスタはルイズを助け...
「えぇと、萌死に?」
「溺死よっ!」
なんとも、噛み合わない会話である。
「ふんとに、もう」
のらりくらりとかわすシエスタに肩透かしをくらったルイズは...
ちゃぽん―――。
ルイズは指で水面を叩いた。
そしてシエスタの胸のなかで先ほどの絶頂について思いをはせ...
―――あんなにすごいなんて。
「ふふ、お気に召して頂けましたか」
シエスタはルイズの背中に手を回しながら、今度は優しくルイ...
ルイズは暫しの逡巡の後にポツリと答える。
「溺れるのはいやだわ」
「そ、そうですね」
シエスタは苦笑するしかない。
「でも」
と、ルイズは付け加える。
「もう一回ならやってもいいかな……」
シエスタの肩に頭を乗せる。彼女の胸の中の柔らかさと暖かさ...
貴族としての矜持から、できる限り人との肌と肌の触れ合いを...
―――たまにはこういうのも。
落ち着く友人の体に抱かれそんなことを思う。
―――私には知らないことが多いわね。
若干の決意をにじませながら少女はその温もりに身を委ねる。
シエスタもただ暖かく、ルイズの少々冷えてしまった肩にお湯...
71 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 22:59:17 ...
お湯の暖かさがじんわりと体に染み込んでいくのを感じながら...
思えばこの一年は少女にかなりの変化をもたらし、それだけに...
このメイドと出会ったのも――それより前から何度か見ていたは...
―――ところで、私はシエスタを暖めることができるのかしら。
自分だけではずるい。そんな気がして少女はシエスタの背中へ...
「え……?」
ちょっとした驚きの声。だが何も言わずにそのままシエスタを...
自分の顔が恥ずかしさに赤くなっているのがわかる。シエスタ...
抱きしめてより一層、彼女は気持ちいいな、と思う。そのまま...
そして抱きしめてみて初めて、ルイズは少女の肌の綺麗なこと...
―――いいなぁ。
貴族と比べても引けをとらない、キメの細かい肌。自分よりも...
―――なんかどんどん自分が不利になっているような。
彼女のいいところを見つける度に比べてしまう。だからといっ...
ルイズは、自分がもっと頑張ればいいんだ、と心に念じた。
―――サイトのためにも、シエスタのためにも。
余りの心地良さに瞼が重くなってきた。全身の力がほどよく抜...
時間帯もある。極上の布団もあった。
―――黒髪か……。
眠気のために少しまどろみながら眼前に映るシエスタの髪を見...
―――私は何かと黒髪に縁があるらしいわね。
「私、小さい頃この髪あまり好きじゃなかったんですよ」
「え……?」
知らないうちに声になっていたのか、シエスタはそんなことを...
「ほら、この世界にあまり黒髪の人いないじゃないですか。茶...
それで周りの人からいじられる種になっていたんです。周り...
遥か昔を思うかのようにシエスタは空を眺める。
72 名前: 星の都 [sage] 投稿日: 2007/12/20(木) 23:00:41 ...
「でもこの学院で友達もできて、何より同じ髪をもつ人が来て...
シエスタは平民なのに貴族に立ち向かい、そして勝った。偶然...
「だから、今では結構好きなんですよ。この髪」
最後に好敵手たる彼女に、
「だって大好きな人とお揃いなんですから」
言って暫し待っていた。相手からの反論を。
「ミス……? ……寝ちゃいましたか」
ふと首を傾け彼女の顔をのぞく。いつもシエスタといる時には...
―――こんな顔を、するんですね。
大切に育てられた末っ子らしい無邪気な甘えるような表情。恐...
双月に照らされたルイズの表情は見るものを和ませた。シエス...
そして満天の星空を見上げる。
―――私にもこんな友達ができました。
誰にいうでもなく、心の内で呟く。まさか貴族の方と友達のよ...
彼女は友人の細く頼りなげな体をしっかりと抱く。
―――お人形さんみたい。
シエスタは微笑みを浮かべ、村に伝わる子守唄を歌い始めた。
ゆっくりと、優しく、夜空に吸い込まれる歌声は、ルイズに届...
だが少女もまた微笑んでいたのは確かだった。
〜fin〜
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