ゼロの使い魔保管庫
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それは蒼から始まった物語 (4):集いし少女達(と書いて...
ハルケギニアでは、丁稚奉公というものは珍しくない。
とは言うものの働く先は商店などではなく、主に金持ち――その...
とりあえずそういう小難しい事は筆者には色々苦手なので途中...
まあとにかく言いたい事はだ、タルブ村の農家の長女である黒...
彼女の働く先はなんと貴族の子女子息が多数過ごす学び舎、ト...
とりあえず先輩がたへの挨拶もそこそこに、メイド服に着替え...
最初の仕事は何かというと、新たに入学してくる生徒達への対...
その量は半端無い。なにせ家で使っていたベッドごと馬車に乗...
服の詰まったトランクらしき物も大きさと重さはかなりの物だ...
まあそれでも、いつかは限界が来る。
女子寮の一室へとトランクを徒歩で1人運び上げていたシエス...
これが何個目か数えるかも億劫になるくらいの重たいトランク...
「お、重たい・・・」
しかし休む訳にはいかない。もし誰かに見つかれば――あまつさ...
極端な話だが、ありえないと言い切れないのがまた恐ろしい。
なんせ何も悪い事をしなくても、貴族の気まぐれであっさり首...
ぐらり、とバランスを崩して、トランクごとシエスタの身体が...
石で出来た階段、それも重量物もろとも転げ落ちるのは非常に...
そのまま少女の身体は階段に激突―――
ぼすっ
しなかった。
「おっと、大丈夫か?」
頭上の声に見上げてみれば、すぐ目の前に見慣れぬ青年の顔。
その髪の色は、彼女と同じ黒だった。
「重たそーだな。俺も運ぶの手伝うよ」
「あ、ありがとうございます!で、でもわ私の仕事ですし・・...
「いーっていーって。そんな重たいもん女の子に運ばせんのも...
ひょい、と軽々青年はトランクを持ち上げる。そしてトランク...
「おーい、イザベラー!自分の荷物ぐらい少しは自分で運べよ...
すぐに足音と共に青い髪の少女が階段へやって来た。
まごう事なき新入生らしい貴族の少女、しかも纏っているドレ...
スタイルもなんだかシエスタ以上にゴージャスっぽかった。広...
少女を見た瞬間脊髄反射で直立不動になったシエスタ、しかし...
「あのなあ、いくらなんでも3年間ここの寮で過ごすからって...
「仕方ないじゃないか、ガリア王家の子女が同じドレス使い回...
「いや、それでもこれだけ重いって何着入ってんだよ・・・」
「うるさいね、それに・・・その・・・」
青い少女、何だかモジモジ。
顔も何故かほのかに赤い。
言えない。
彼にどれだけ汚されてもいい様に、だなんて・・・!
そう考えただけで、既に今はいている下着が湿り気を帯びてく...
青の少女は頭をブンブン振って脳内で繰り広げられかけた妄想――
――しかしその内容はこっちに来る前に実際シてた事と大差無し――
――を慌てて打ち消した。しかし頬の紅潮は納まらない。青いの...
「あー、とにかくこれお前のだろ?運ぶから部屋がどこか教え...
「!!わ―――分かったよ!しっかり付いてきて覚えときな!」
「分かってるって・・・分かんなきゃ夜部屋に行けないしな。...
去っていく2人。シエスタそのまま置き去り。
去っていった方で何来て早々他の女に手ぇつけようとしてんだ...
どうも先ほどの貴族の少女と知り合いだったという事は、彼も...
けれど彼は、シエスタが見てきた貴族とはどこか大きく違って...
気さくで、優しくて、偉ぶらなくて、ありがちな美形じゃない...
微かに頬を赤らめながら、青年が消えて行った階段の先をシエ...
「また、会えますよね・・・・・・」
・・・平賀才人、無自覚のまま学院突入数時間でフラグ1本先...
#br
#br
「あー痛ぇ。イザベラの奴覚えてろ、今日の分倍返しで苛めて...
ぐっふっふっふっふ、と悪役というより変態的な笑いを漏らし...
何時の間にかジョゼフに手配されて魔法学院の生徒にされてい...
なにせイザベラとシャルロットにも言った通り、自分だって別...
ぶっちゃけ2人の少女の身体を知ってしまったお陰で、彼女達...
・・・それにハッキリとは言っていないが、異世界とはいえ再...
周りに対して歳の差はあっても、彼女達がいれば大した事じゃ...
未だ正門から入ってくる新入生一行で賑わう中庭に出た才人は...
「ん?」
近づいてくる黒点に気付いた。
それは成体の翼竜による大型の竜籠である。何だかあのデザイ...
側面にはアルビオン王家の紋章。他国の王家の紋章が刻まれた...
「アルビオン・・・て事は、まさか」
才人は駆け出した。その間にも竜籠が正門前に着地し、竜を操...
中庭に居た者達はゴクリと息を呑んだ。他国のとはいえ王家、...
そしてこの場に居る新入生の大半はトリステイン貴族、アルビ...
乗っていた人間が、ステップに降り立って姿を晒す。
その瞬間その場を包んだのは―――――恐怖。
「エルフだ」
誰かがポツリと呟く。その場に居るほぼ全員の思考を締めるの...
エルフ。ハルケギニアで最も恐れられる種族。現れた少女の、...
それが、なぜここに?
顔を上げた少女の造詣は絵画のような神秘的な美しさだが、周...
それに気付いた少女の顔が哀しく翳ったが、その様子さえもこ...
誰かが叫んだ。
「え、エルフだ、逃げ――――」
「テファ!やっぱりテファじゃんか!!」
遮られた。駆け込んできた黒髪の青年に。エルフの少女も一転...
「サイトお兄様!」
はい?お兄様?エルフの?何ソレ?
混乱のステータス異常に陥った場のど真ん中で、互いに相手の...
才人の手が優しくエルフの少女――ティファニアの金色の頭に乗...
なでなでなでなで
気持ち良さそうに、ティファニアは目を細めて受け入れる。ソ...
何でそんな仲良さげ!?つーかあいつ平民じゃないか?どうし...
落ち着かないという事で貴族の証である紋章が縫いこまれたマ...
もっとも才人は生まれながらの貴族ではないし、才人自身貴族...
「つーかもしかしてテファもこの学院に通うのか?」
「うん。あのね、お兄様の方の王様が子供達同士で更に仲良く...
「そっか・・・あの髭親父、とことん俺に黙ってやがったな」
戻った時はあの髭モヒカン風に刈っちゃると固く誓う。恨みは...
報復を確定し、ふと胸元に当たる感触に何かと視線を下にずら...
「な、なんじゃこりゃあ!!」
「へっ、ど、どうかした?」
思わず太陽に吼える才人。突然の叫びにたじろぐティファニア。
視線の先には子供の頭よりも大きくマシュマロよりも柔らかく...
デカい。着痩せするタイプのイザベラよりも明らかにデカい。
何が何だかという感じのティファニアを見、そして最後に会っ...
・・・そういえば、ティファニアの母親も負けず劣らずのサイ...
アレか。エルフは皆規格外の特乳なのか。そりゃエルフが恐れ...
それにしても、まあ。
「おっきくなったよな、テファ」
色んな意味で・・・ゲフンゲフン!
なでなでなで
「そうかな?」
「そうだって。最後に会った時なんか頭が俺の鳩尾辺りにあっ...
なでなで
「でもお兄様は昔からおっきいままだと思うよ」
なでなで むにゅ
「でも俺あれからあまり身長伸びてないけどな?」
「そ、そう、あ、あのお兄様・・・あっ」
なでなでむにゅむにゅ
「おにいさまぁ・・・んっ」
なでなでなでむにゅむにゅなでなでむにゅむにゅ
「あれ、どうかしたかテ・・・ファ・・・あ」
いつの間にやら右手はテファの頭の上に乗ったまま。左手はテ...
い、イザベラよりもやーわけー。って考えてる場合じゃねー!...
突き刺すような殺気。振り向けば、そこには緑の髪のメガネ美...
「いー度胸してるじゃないか、サイト『お兄様』?」
「あ、あはは、マチルダさんも来てたの、ね・・・」
「ああそうだよ。テファに何かあった時のためにね。例えば、...
マチルダが杖を振るえば、ずももももと土が隆起して30メイ...
「アンタみたいなテファに近づく変態を抹殺するためにねぇ!」
「ノオォォォォォォオオッ!!」
「ま、マチルダ姉さん!!?」
その日、学院敷地内で数時間に及ぶガンダールヴと巨大ゴーレ...
終了行:
それは蒼から始まった物語 (4):集いし少女達(と書いて...
ハルケギニアでは、丁稚奉公というものは珍しくない。
とは言うものの働く先は商店などではなく、主に金持ち――その...
とりあえずそういう小難しい事は筆者には色々苦手なので途中...
まあとにかく言いたい事はだ、タルブ村の農家の長女である黒...
彼女の働く先はなんと貴族の子女子息が多数過ごす学び舎、ト...
とりあえず先輩がたへの挨拶もそこそこに、メイド服に着替え...
最初の仕事は何かというと、新たに入学してくる生徒達への対...
その量は半端無い。なにせ家で使っていたベッドごと馬車に乗...
服の詰まったトランクらしき物も大きさと重さはかなりの物だ...
まあそれでも、いつかは限界が来る。
女子寮の一室へとトランクを徒歩で1人運び上げていたシエス...
これが何個目か数えるかも億劫になるくらいの重たいトランク...
「お、重たい・・・」
しかし休む訳にはいかない。もし誰かに見つかれば――あまつさ...
極端な話だが、ありえないと言い切れないのがまた恐ろしい。
なんせ何も悪い事をしなくても、貴族の気まぐれであっさり首...
ぐらり、とバランスを崩して、トランクごとシエスタの身体が...
石で出来た階段、それも重量物もろとも転げ落ちるのは非常に...
そのまま少女の身体は階段に激突―――
ぼすっ
しなかった。
「おっと、大丈夫か?」
頭上の声に見上げてみれば、すぐ目の前に見慣れぬ青年の顔。
その髪の色は、彼女と同じ黒だった。
「重たそーだな。俺も運ぶの手伝うよ」
「あ、ありがとうございます!で、でもわ私の仕事ですし・・...
「いーっていーって。そんな重たいもん女の子に運ばせんのも...
ひょい、と軽々青年はトランクを持ち上げる。そしてトランク...
「おーい、イザベラー!自分の荷物ぐらい少しは自分で運べよ...
すぐに足音と共に青い髪の少女が階段へやって来た。
まごう事なき新入生らしい貴族の少女、しかも纏っているドレ...
スタイルもなんだかシエスタ以上にゴージャスっぽかった。広...
少女を見た瞬間脊髄反射で直立不動になったシエスタ、しかし...
「あのなあ、いくらなんでも3年間ここの寮で過ごすからって...
「仕方ないじゃないか、ガリア王家の子女が同じドレス使い回...
「いや、それでもこれだけ重いって何着入ってんだよ・・・」
「うるさいね、それに・・・その・・・」
青い少女、何だかモジモジ。
顔も何故かほのかに赤い。
言えない。
彼にどれだけ汚されてもいい様に、だなんて・・・!
そう考えただけで、既に今はいている下着が湿り気を帯びてく...
青の少女は頭をブンブン振って脳内で繰り広げられかけた妄想――
――しかしその内容はこっちに来る前に実際シてた事と大差無し――
――を慌てて打ち消した。しかし頬の紅潮は納まらない。青いの...
「あー、とにかくこれお前のだろ?運ぶから部屋がどこか教え...
「!!わ―――分かったよ!しっかり付いてきて覚えときな!」
「分かってるって・・・分かんなきゃ夜部屋に行けないしな。...
去っていく2人。シエスタそのまま置き去り。
去っていった方で何来て早々他の女に手ぇつけようとしてんだ...
どうも先ほどの貴族の少女と知り合いだったという事は、彼も...
けれど彼は、シエスタが見てきた貴族とはどこか大きく違って...
気さくで、優しくて、偉ぶらなくて、ありがちな美形じゃない...
微かに頬を赤らめながら、青年が消えて行った階段の先をシエ...
「また、会えますよね・・・・・・」
・・・平賀才人、無自覚のまま学院突入数時間でフラグ1本先...
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「あー痛ぇ。イザベラの奴覚えてろ、今日の分倍返しで苛めて...
ぐっふっふっふっふ、と悪役というより変態的な笑いを漏らし...
何時の間にかジョゼフに手配されて魔法学院の生徒にされてい...
なにせイザベラとシャルロットにも言った通り、自分だって別...
ぶっちゃけ2人の少女の身体を知ってしまったお陰で、彼女達...
・・・それにハッキリとは言っていないが、異世界とはいえ再...
周りに対して歳の差はあっても、彼女達がいれば大した事じゃ...
未だ正門から入ってくる新入生一行で賑わう中庭に出た才人は...
「ん?」
近づいてくる黒点に気付いた。
それは成体の翼竜による大型の竜籠である。何だかあのデザイ...
側面にはアルビオン王家の紋章。他国の王家の紋章が刻まれた...
「アルビオン・・・て事は、まさか」
才人は駆け出した。その間にも竜籠が正門前に着地し、竜を操...
中庭に居た者達はゴクリと息を呑んだ。他国のとはいえ王家、...
そしてこの場に居る新入生の大半はトリステイン貴族、アルビ...
乗っていた人間が、ステップに降り立って姿を晒す。
その瞬間その場を包んだのは―――――恐怖。
「エルフだ」
誰かがポツリと呟く。その場に居るほぼ全員の思考を締めるの...
エルフ。ハルケギニアで最も恐れられる種族。現れた少女の、...
それが、なぜここに?
顔を上げた少女の造詣は絵画のような神秘的な美しさだが、周...
それに気付いた少女の顔が哀しく翳ったが、その様子さえもこ...
誰かが叫んだ。
「え、エルフだ、逃げ――――」
「テファ!やっぱりテファじゃんか!!」
遮られた。駆け込んできた黒髪の青年に。エルフの少女も一転...
「サイトお兄様!」
はい?お兄様?エルフの?何ソレ?
混乱のステータス異常に陥った場のど真ん中で、互いに相手の...
才人の手が優しくエルフの少女――ティファニアの金色の頭に乗...
なでなでなでなで
気持ち良さそうに、ティファニアは目を細めて受け入れる。ソ...
何でそんな仲良さげ!?つーかあいつ平民じゃないか?どうし...
落ち着かないという事で貴族の証である紋章が縫いこまれたマ...
もっとも才人は生まれながらの貴族ではないし、才人自身貴族...
「つーかもしかしてテファもこの学院に通うのか?」
「うん。あのね、お兄様の方の王様が子供達同士で更に仲良く...
「そっか・・・あの髭親父、とことん俺に黙ってやがったな」
戻った時はあの髭モヒカン風に刈っちゃると固く誓う。恨みは...
報復を確定し、ふと胸元に当たる感触に何かと視線を下にずら...
「な、なんじゃこりゃあ!!」
「へっ、ど、どうかした?」
思わず太陽に吼える才人。突然の叫びにたじろぐティファニア。
視線の先には子供の頭よりも大きくマシュマロよりも柔らかく...
デカい。着痩せするタイプのイザベラよりも明らかにデカい。
何が何だかという感じのティファニアを見、そして最後に会っ...
・・・そういえば、ティファニアの母親も負けず劣らずのサイ...
アレか。エルフは皆規格外の特乳なのか。そりゃエルフが恐れ...
それにしても、まあ。
「おっきくなったよな、テファ」
色んな意味で・・・ゲフンゲフン!
なでなでなで
「そうかな?」
「そうだって。最後に会った時なんか頭が俺の鳩尾辺りにあっ...
なでなで
「でもお兄様は昔からおっきいままだと思うよ」
なでなで むにゅ
「でも俺あれからあまり身長伸びてないけどな?」
「そ、そう、あ、あのお兄様・・・あっ」
なでなでむにゅむにゅ
「おにいさまぁ・・・んっ」
なでなでなでむにゅむにゅなでなでむにゅむにゅ
「あれ、どうかしたかテ・・・ファ・・・あ」
いつの間にやら右手はテファの頭の上に乗ったまま。左手はテ...
い、イザベラよりもやーわけー。って考えてる場合じゃねー!...
突き刺すような殺気。振り向けば、そこには緑の髪のメガネ美...
「いー度胸してるじゃないか、サイト『お兄様』?」
「あ、あはは、マチルダさんも来てたの、ね・・・」
「ああそうだよ。テファに何かあった時のためにね。例えば、...
マチルダが杖を振るえば、ずももももと土が隆起して30メイ...
「アンタみたいなテファに近づく変態を抹殺するためにねぇ!」
「ノオォォォォォォオオッ!!」
「ま、マチルダ姉さん!!?」
その日、学院敷地内で数時間に及ぶガンダールヴと巨大ゴーレ...
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