ゼロの使い魔保管庫
[
トップ
] [
新規
|
一覧
|
単語検索
|
最終更新
|
ヘルプ
]
開始行:
ねえ、ちゃんとしようよっ!〜ふたりめ〜 1 せんたいさん
※事前にせんたいさんの「ヴァリエール三姉妹編」を読んでおく...
#br
ヴァリエール別邸。
白亜の壁に彩られた湖畔の豪邸には、週に一度、必ず訪れる人...
カトレア・イヴェット・ラ・ボーム・ル・ブラン・ド・ラ・フ...
今日も今日とて、カトレアは小さな馬車に乗り、手土産を持っ...
その目的は、自分の身体の不調を直す、薬を手に入れるため。
その薬とは、ガンダールヴの精液。
つまり、噛み砕いて言うと。
カトレアは毎週才人の精液を搾りに、ルイズの所へやってくる...
もちろん、ルイズはいい気がしない。自分が代わりに搾り取っ...
しかし、カトレアの健康のためだし、それに毎週カトレアの持...
そうして、カトレアの毎週の来訪が始まって、既に二ヶ月が過...
小さな一頭立ての馬車が、白亜の邸宅の門前に停まり、そこか...
カトレアは御者に合図を送って馬車を馬小屋に走らせ、自分は...
大きな扉の前に立つと、それを察したかのように扉が開く。
中に控える執事二人が、来客を察して扉を開けたのである。
「あら。いらっしゃいませカトレア様」
そう言って出迎えたのは黒髪のメイド。シエスタである。
才人直属のメイドであるシエスタは、紆余曲折を経て、半ば公...
妾であることを隠しもせず、さらにそれを鼻にもかけず、他の...
メイドの中には、この屋敷の主人よりもシエスタを慕う者もい...
そのシエスタは今、大きな荷物を床において、カトレアに礼を...
どうやら、誰かがどこかへ出かけるようだ。
「あら、そのお荷物はなんですか?」
「あ。これですか。ちょっと、王都までミス・ヴァリエール…じ...
ヴァリエール邸内でルイズを『ミス・ヴァリエール』と呼称す...
だから呼び捨てでいいわよ、て、ていうかトモダチなんだから...
「ああ。そういえばお父様がドレスを買ってやるとかどうとか...
カトレアは昨日の晩餐を思い出す。
その席で公爵は、次の社交界のドレスをルイズに買ってやろう...
その社交界でもってルイズと才人の婚約を公爵が正式に発表す...
どうせなら王都で、今流行りのデザイナーに作ってもらったも...
「それで、何のご用件でしょう?カトレア様」
とりあえず出かける前に、用件だけでも、とシエスタは言う。
カトレアは、コロコロと笑いながら言った。
「いつもの『お薬』を戴きに♪」
もちろん『お薬』とは才人のアレなのだが。才人のメイドでル...
「あ、もうそんなに経つんですね。
サイトさんなら今の時刻はお庭で素振りしてますよ。
…あんまり、無理させないであげてください。多分帰ってきた...
その予想は大方当たることになる。
シエスタの忠告を受けたカトレアは、にっこり笑って返した。
「善処いたしますわ…♪」
言って踵を返し、庭へ才人を捜しにいったカトレアの横顔に、...
が、とりあえず急がないといけないので、いつまで経っても衣...
才人は、一本の木立の下、上半身を春先の空気に晒し、デルフ...
空を裂く鉄の音が、のどかに春の訪れを告げる周囲の緑をかき...
才人の気合いが弾けるたびに、緑を湛え始めた木々が緊張する...
カトレアはその音を聞きつけると、才人の少し後ろで邪魔にな...
柔らかいウェーブのかかった桃色のブロンドを才人の素振りに...
「ぜぇいっ!」
最後の裂帛の気合いとともに、勢いよくデルフリンガーが振り...
振り下ろしたデルフリンガーが、中空を舞う葉の葉脈を切り裂...
狙ってできる芸当ではなかったが、稽古の締めとしてはあまり...
ぱちぱちぱち。
その光景に感心したように手を鳴らすカトレア。
その音に驚いたように才人が振り向く。そこで初めて、才人は...
「か、カトレアさん?いつから来てたんですか」
芝生の上で座り込むカトレアに歩み寄りながら、稽古でかいた...
すぐ近くに座ってたってのに、全く気配を感じなかった。マジ...
「最後の十本くらいは見ていたかしら?
でも最後のアレ、すごかったわね。お姉さん感動しちゃった」
にっこり笑いながら立ち上がり、才人が手にするタオルを絡め...
…結構しっかり握ってたつもりなのに。何したんだ一体?
「ちょ、いいですよ自分でしますから」
「いいからいいから。お姉さんがきれいきれいしてあげる」
まるで幼子に言い聞かせるようにそう言って、カトレアは才人...
まあキモチイイからいっかあ、などとされるがままになる才人。
そして背中を拭き終わると。
「はーい、前もきれいきれいしましょうねー」
言いながら背後から才人に抱きつき、その胸板をタオルを持っ...
左右に揺れるその腕の動きに合わせ、才人の背中で極上の弾力...
「ちょっカトレアさんっ!?あ、あたってんですけどっ?」
思わずそう叫んでしまう才人。
しかしカトレアは、にっこり笑いながら、才人の耳元で嬉しそ...
「うふふ…♪当たってるんじゃなくて、あ・て・て・る・の♪
それとも、サイト殿はお嫌いかしら?お姉さんのおっぱいは...
いきなり何を言い出しますかこの人は。
しかし、才人はすぐに思い出す。
…そーいや、もう一週間経つんだっけね。
カトレアがどうしてこのような事をするのか思い当たった才人...
すでに息子も準備万端、ズボンの前を元気に盛り上げている。
「いやむしろ大好きですけど…」
「あら嬉しい♪じゃあ今日は…」
言って才人の前に立ったカトレアは。
服の胸元をはだけ、その髪と同じ桃色の乳首をピンと尖らせ、...
「お姉さんのおっぱいで、はさんであ・げ・る♪」
カトレアはそう言い放ち、しなやかな白魚のような指で、才人...
にゅる、にゅる、にゅるっ
この上なく卑猥な粘り気のある水音が、春の空を汚していた。
それは、カトレアの胸の谷間で、才人の怒張が摩擦される音だ...
「うふふ…いっぱいえっちなお汁が溢れてる…。
お姉さんのぉ、おっぱい、サイト殿の、えっちなお汁で、ぬ...
先走りに塗れた才人を、その豊満な胸で挟みこみ、上下に身体...
目の前の雄をうっとりとした瞳で見つめ、溢れる先走りを何の...
にゅるんっ、にゅぷ…ぷちゅっ、にゅるるんっ
淫猥な音が春の空に小さく響く。
ここでその音を聞いているのは、木立と、淫らに交わる二人だ...
「くぁ、か、カトレアさんっ…」
芝生に腰を下ろした才人は、カトレアの胸での責めに耐え切れ...
カトレアはその呼びかけに動きを止め、淫靡な笑顔で才人を見...
何事か、と快楽の止んだ股間を才人は見下ろす。
カトレアはその視線を受け、先走りに塗れていやらしい光を帯...
「カトレア、じゃなくて『お姉さん』って呼んでくれたら…もっ...
今の才人に、それに抗う術はなく。
「じゃ、じゃあ…。
お、お姉ちゃん…」
きゅん。
才人の切ない視線と言葉に、カトレアの中で何かが疼いた。
カトレアは腰の奥で牝が疼き始めるのを感じながら、淫靡に笑...
「うふふ。よくできました♪
すけべぇでえっちぃな弟くんには、お姉ちゃんが今からい〜...
言って、大きく口を開ける。
そして。
カトレアは喉の奥、食道の入り口までを使い、一気に才人を飲...
陰茎から亀頭まで、丹念に舌全体を使って刺激し、喉の筋肉で...
そして、そのまま、カトレアは頭を前後に揺らし、口から喉を...
「んっ…んくっ…ふンっ…」
ちゅぷっ…ちゅるるるっ…ぷちゅ…。
肉の奥で響く水音が、淫靡な音楽となって辺りに響く。
柔らかい唇から喉までを使った口淫に、才人の体が反り上がる。
「くぁ、お、お姉ちゃん、お、俺もうだめだぁっ!」
絶頂を告げる才人を咥えたまま、カトレアは才人を見上げる。
そして、自由にならない口で、言った。
「らひて…おれぇひゃんのおふひ、いっふぁいにひて…」
(出して…お姉ちゃんのお口、いっぱいにして…)
くぐもった声だったがしかし、才人にはその内容ははっきりと...
才人は最後の力を振り絞って、カトレアの頭を掴む。
そして、何の遠慮もなくカトレアの喉を貫くと、その最奥で果...
どくどくどくどくっ…!
いつかはその精液を飲みきれず、吐き出してしまったカトレア...
ごきゅごきゅごきゅ…!
その勢いに見合った蠕動で、カトレアは白濁を胃に送り込んで...
胃の中に満たされる、牡の味に、カトレアの体が歓喜に震える。
それと同時に、カトレアの身体に点る、熱い火。
そう。
この二ヶ月、才人を呑むたびに感じていた、たまらない劣情。
今日は、今日こそは。
それを、解きほぐすために、ここに来たのだ。
精を出しつくし、くったりとなった才人を見つめ、カトレアは...
ついに全裸になったカトレアは、未だそれに気付かない大の字...
そして才人の顔を覗きこんで、言った。
「今日は、これで終わりじゃないのよ…♪
お姉ちゃん、とってもいいもの、用意してきたんだから♪」
そう言うと、カトレアは才人の唇を優しく塞いだのだった。
カトレアは、傍らに置いてあった籠から小さな薬ビンを取り出...
青いガラスでできたそのビンの蓋を開けると、焦がした砂糖の...
カトレアはそれを傾け、中から液体を零す。どろりとした琥珀...
芝生の上で立膝になると、両足を軽く開いて、股間に液体を溜...
左手は桜色の陰毛に覆われた女陰を通り過ぎ…。
薄桃色に染まった、白い臀部の隙間に、不浄の襞に、液体を塗...
「ん、うンっ…」
甘い喘ぎを漏らしながら、目の前で痴態を晒すカトレアに、才...
「か、カトレアさん?」
てっきり自分に薬を使われるものだと思っていたが、予想と違...
そんな才人に、カトレアはにっこり笑いながら、言う。
「あのね。今日は…お姉ちゃん、お尻キレイにしてきたから…」
そう言って、才人に背を向けると。
芝生のベッドの上で四つん這いになり、薄桃色の双丘を両手で...
琥珀色の粘液でどろどろになった肛門が、ひくひくと肉の谷間...
カトレアの言葉通り。
彼女は、ここに来る前に、下剤で腸を空にし、さらに、自室で...
なぜならば、直腸で薬を、才人の精液を受けたほうが、吸収が...
しかし。
その前準備の段階、ローパーによる腸内の宿便洗浄の際。
カトレアは、とんでもないものに目覚めてしまう。
肛門を出入りする細い触角の感覚。排泄にも似た、その感覚で。
カトレアは絶頂を覚えたのである。
そして目的は摩り替わる。
薬の摂取のために肛門を使うのではなく。悦楽のために、肉欲...
それより大事なもう一つの物事の前に、カトレアは自分の欲望...
「サイト殿がよかったら…だけど…。
お姉ちゃんのお尻で、いっぱい出して…ね?」
膝を伸ばし、才人の鼻先に突き出さんばかりの勢いで、襞を限...
そこから漂う、甘い香り。
通常の不浄から想像される腐卵臭ではなく、甘い蜜の香り。
その下で、溢れんばかりに愛液を滴らせる、牝の唇。
そして。
傍らから覗く、発情しきって潤み、牡による陵辱を期待する牝...
才人の理性は吹き飛んだ。
才人はカトレアの腰を掴み、限界まで復活した怒張を、小さな...
にゅるり。
肛門に塗りたくられた粘液が、才人の先走りと混じり、滑る。
「あんっ…」
それと同時に、肛門を犯される喜びに震える牝の鳴き声が、カ...
ぐぷ。
「んん〜っ!」
先端が埋まる。
カトレアの指より太いものが入った事のない肉の門が、張り詰...
ずぶり…。
返しの部分までが通る。
カトレアの背筋を、悪寒にも似た快感の電流が走り抜ける。そ...
「ふ、太…っ!おっきぃ、か…たぃっ…!
…………………熱ぅぃいっ…………!」
初めての男性器の侵入の感想が、思わず口を突いて出る。
苦しさを伴う快感に、カトレアの顔は耳まで真っ赤に染まり、...
しかし、ここで終わりではない。
男性器は亀頭だけでなく、陰茎も存在するのだから。
才人は容赦なく、肉棒をカトレアに突き刺していく。
ぐぶぶぶぶぶ…。
「ふぁっ!あっあっあっあっあっあっあっ…ふ、ふといのぉ…!...
入り口だけでなく、腸内を奥まで削られる快感に啼くカトレア。
そして、その責め苦は長くは続かず。
「全部…入りましたよ…」
カトレアの耳元で囁かれる言葉の通り、腰が密着し、才人のモ...
「は、は、はぁ、はぁ…」
荒い息をつき、しばしの安寧に身を委ねるカトレア。
しかしそれは長く続かない。
「それじゃあ…動きますよ」
「は……え?」
ずるるるるるるるるるぅっ!
「ふぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
まるで離したくないといわんばかりにカトレアの腸壁が才人の...
陰茎に絡みついたカトレアの肛門の肉が、真っ赤に充血して盛...
そして快感を得ているのはカトレアだけではない。
才人も、締め上げられる快感と、腸壁の絡みつく快感に、我を...
初めての肛虐に喘ぐカトレアを労わることすら忘れ、もう一度...
ずるんっ!ぱちんっ!
完全に粘液に覆われた才人の肉棒は、摩擦を打ち消しながら、...
「あひぃぃっ!」
カトレアの背筋が反り上がる。桃色の髪が柔らかく舞い上がる...
犯されていない女陰からは愛液が飛び散り、緑の大地を容赦な...
溢れた涎が、涙が、カトレアの下で交じり合って、小さな水溜...
ぶちゅっ、びちっ、ずるんっ、ぱちん。
粘液の溢れる音と肉の爆ぜる音。そして。
「ひぁ、ひゅごいの、おちん、ちん、おしりぃ、すごいのぉぉ...
淫靡な牝の鳴き声が、春の風に乗って聞こえる、小鳥の声に混...
そして、何度目かの侵攻で、カトレアは限界を迎える。
「あひ!いく、いくぅ、も、らめええええええええええええっ...
ぎゅううううっ!ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ……。
限界を迎えたカトレアは、腸壁で才人を締め付け、そして。
快感のあまり、失禁してしまう。
芝生をカトレアの漏らした小水が汚す。それと同時に。
「だ、出しますよっ…!」
どくどくどくっ!
才人も限界を向かえ、カトレアの腸内に大量の精液を吐き出し...
「ふぁ、あつい、あついの…いっぱいぃ…」
大量の迸りを腸に受け、カトレアはそのままくったりと地に伏...
「…あれ?」
才人は異変に気付いた。
勃起が…収まらない。
大量に吐き出したにも関わらず、カトレアから抜き出した才人...
「あらあら。困りましたわね」
いつの間にやら、復活したカトレアが、才人の横で頬に右のひ...
確信犯の笑顔だ。才人は勘付いた。
「…カトレアさん、ひょっとしてあの薬」
「うふふ。ちょっとね。媚薬が混じってるのよ」
にっこり笑い、とんでもない事を言う。
そして、続けた。
本来の、目的を。
「ねえ、そのままじゃ辛いでしょ…?」
ころん、と芝生に仰向けになり、足をM字に開いて。
恥丘に手を沿え、谷間を割り開く。
そこでは、キレイなピンクに濡れた内唇が、ひくひくと牡を誘...
「今度は、ここに…ね?」
そして理性のぶっ飛んでいる才人は。
そのままカトレアにおおいかぶさった。
「ホントに…どうしようもなくエロいお姉ちゃんだなあ」
「あらあら。そんなお姉ちゃんを押し倒して乱暴しようとして...
言ってカトレアは、愛液に塗れた右のひとさし指で、才人の唇...
才人は呆れたように肩をすくめると。
「じゃあ、お望みどおり、前もしちゃいますよ…」
ひたり、とカトレアの入り口に先端を押し当てる。
「どうぞ。お姉ちゃんの前も後ろも、ぜんぶ、あげるから。
…いっぱい、だして…」
淫靡に微笑むカトレアにいても立ってもいられず。
才人は一気にカトレアを奥まで犯した。
ずぶぶ…ぶちっ…。
「え…?」
その侵攻の途中、感じた抵抗と。
「く、はぁ…っ!」
カトレアの苦悶の表情に。
才人は気付いてしまう。
「ちょ、まさかカトレアさんっ?」
それは、貴族の子女を相手にするうえで当然の事といえたが、...
「あらあら。どうしましょう。弟に処女を奪われてしまいまし...
言って、涙を浮かべながら、悪戯っぽく小さくぺろりと舌を出...
才人は慌てて一物を引き抜こうとしながら、言った。
「さ、先に言ってくださいよっ!そしたらもう少し…」
才人にその先は言えなかった。さらに、一物を引き抜くことも...
カトレアが、腕と足で才人に絡みついたからだ。
そして、その耳元で、淫らに囁く。
「ここまでしておいて…途中で投げ出すなんて、男らしくないで...
そしてなんと。
痛みを感じているはずなのに、自ら腰を振り始めたのである。
「最後まで…ちゃんと、犯して。
ま、前も後ろも…いっぱいに、してぇ…」
涙を浮かべ、そう訴えるカトレアに。
自分の理想に限りなく近い、淫らな姉に。
才人は完全に理性を失い、乱暴に腰を使い始めたのだった。
「ごちそうさまでした♪」
夕暮れ。
ヴァリエール別邸の玄関では、カトレアが馬車に乗りこみなが...
それは、先ほど才人と一緒に食べた夕食の礼ではない。
昼の間、全身で搾り取った、才人の精に対する礼である。
さらに、自分の処女を奪った、その戒めでもあった。
才人は疲れた顔で言った。
「…今日は、マジで疲れましたよ…」
「お疲れ様♪
でも、これで今日が終わりって訳じゃないと思うわよ、お姉...
「…へ…?」
カトレアの意味深な台詞に、才人は疑問を顔に浮かべるが、カ...
「すぐ分かるわよ♪」
言ってにっこり笑う。
そして次の瞬間。
馬のいななきと共に、ヴァリエール別邸の正門が開く。
そこから現れたのは、白亜の三頭立ての大きな馬車。
ルイズの、馬車である。
それはすぐにカトレアの小さな馬車に並ぶ。
馬車が完全に止まり、御者が扉を開くと、中から馬車の持ち主...
「ただいま、サイト。
…あとちいねえさまも」
姉への挨拶はついでである。
なぜなら、いかに姉とはいえ、毎週才人のアレをお口に咥える...
才人をできることなら独り占めしたいルイズにとって、カトレ...
そして。
カトレアの台詞で、事態は急転する。
「ねえ聞いてルイズ。
私、サイト殿にヴァージン奪われちゃった♪」
カトレアは照れたように赤く染まった頬に手を当て、そう言い...
ぴきん。
完全に凍りつく場の空気。
待って待ってカトレアさん。その言い方だと俺が無理やり奪っ...
才人の思考は、そこまでで停止する。
がしい。
ルイズのアイアンクローが、才人の頭を締め上げたからである。
「 い ぬ ? 」
「ふぁい」
「ちいねえさまに手ぇ出すなっつったでしょうがこの節操なし...
どこにそんな力があるのか。
ルイズはそのまま勢いよく片腕で才人をぶん回し。
湖に向かって、勢いよく放り投げた。
そして。
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!
死んでしまえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええっ!」
溢れる魔力の命ずるまま、虚無の爆発が、才人の落ちた地点で...
それがひと段落すると。
「 ち い ね え さ ま ...
鬼の形相で、実の姉を振り仰ごうとして。
そこにカトレアはおらず。
小さな紙切れが、その場に残されていた。
そこには、こう書かれていた。
『私も、サイト殿気に入っちゃった♪
これからは遠慮なく手を出すから、よろしくね♪』
ルイズはその紙を、容赦なく引き裂いた。
そして。
なぜか無傷で湖から上がってきた才人を見つけ。
「いいいいいいいいいいいいいいいいぬうううううううううう...
姉に向けるはずだった怒りをそのまま、婚約者兼飼い犬にぶつ...
終了行:
ねえ、ちゃんとしようよっ!〜ふたりめ〜 1 せんたいさん
※事前にせんたいさんの「ヴァリエール三姉妹編」を読んでおく...
#br
ヴァリエール別邸。
白亜の壁に彩られた湖畔の豪邸には、週に一度、必ず訪れる人...
カトレア・イヴェット・ラ・ボーム・ル・ブラン・ド・ラ・フ...
今日も今日とて、カトレアは小さな馬車に乗り、手土産を持っ...
その目的は、自分の身体の不調を直す、薬を手に入れるため。
その薬とは、ガンダールヴの精液。
つまり、噛み砕いて言うと。
カトレアは毎週才人の精液を搾りに、ルイズの所へやってくる...
もちろん、ルイズはいい気がしない。自分が代わりに搾り取っ...
しかし、カトレアの健康のためだし、それに毎週カトレアの持...
そうして、カトレアの毎週の来訪が始まって、既に二ヶ月が過...
小さな一頭立ての馬車が、白亜の邸宅の門前に停まり、そこか...
カトレアは御者に合図を送って馬車を馬小屋に走らせ、自分は...
大きな扉の前に立つと、それを察したかのように扉が開く。
中に控える執事二人が、来客を察して扉を開けたのである。
「あら。いらっしゃいませカトレア様」
そう言って出迎えたのは黒髪のメイド。シエスタである。
才人直属のメイドであるシエスタは、紆余曲折を経て、半ば公...
妾であることを隠しもせず、さらにそれを鼻にもかけず、他の...
メイドの中には、この屋敷の主人よりもシエスタを慕う者もい...
そのシエスタは今、大きな荷物を床において、カトレアに礼を...
どうやら、誰かがどこかへ出かけるようだ。
「あら、そのお荷物はなんですか?」
「あ。これですか。ちょっと、王都までミス・ヴァリエール…じ...
ヴァリエール邸内でルイズを『ミス・ヴァリエール』と呼称す...
だから呼び捨てでいいわよ、て、ていうかトモダチなんだから...
「ああ。そういえばお父様がドレスを買ってやるとかどうとか...
カトレアは昨日の晩餐を思い出す。
その席で公爵は、次の社交界のドレスをルイズに買ってやろう...
その社交界でもってルイズと才人の婚約を公爵が正式に発表す...
どうせなら王都で、今流行りのデザイナーに作ってもらったも...
「それで、何のご用件でしょう?カトレア様」
とりあえず出かける前に、用件だけでも、とシエスタは言う。
カトレアは、コロコロと笑いながら言った。
「いつもの『お薬』を戴きに♪」
もちろん『お薬』とは才人のアレなのだが。才人のメイドでル...
「あ、もうそんなに経つんですね。
サイトさんなら今の時刻はお庭で素振りしてますよ。
…あんまり、無理させないであげてください。多分帰ってきた...
その予想は大方当たることになる。
シエスタの忠告を受けたカトレアは、にっこり笑って返した。
「善処いたしますわ…♪」
言って踵を返し、庭へ才人を捜しにいったカトレアの横顔に、...
が、とりあえず急がないといけないので、いつまで経っても衣...
才人は、一本の木立の下、上半身を春先の空気に晒し、デルフ...
空を裂く鉄の音が、のどかに春の訪れを告げる周囲の緑をかき...
才人の気合いが弾けるたびに、緑を湛え始めた木々が緊張する...
カトレアはその音を聞きつけると、才人の少し後ろで邪魔にな...
柔らかいウェーブのかかった桃色のブロンドを才人の素振りに...
「ぜぇいっ!」
最後の裂帛の気合いとともに、勢いよくデルフリンガーが振り...
振り下ろしたデルフリンガーが、中空を舞う葉の葉脈を切り裂...
狙ってできる芸当ではなかったが、稽古の締めとしてはあまり...
ぱちぱちぱち。
その光景に感心したように手を鳴らすカトレア。
その音に驚いたように才人が振り向く。そこで初めて、才人は...
「か、カトレアさん?いつから来てたんですか」
芝生の上で座り込むカトレアに歩み寄りながら、稽古でかいた...
すぐ近くに座ってたってのに、全く気配を感じなかった。マジ...
「最後の十本くらいは見ていたかしら?
でも最後のアレ、すごかったわね。お姉さん感動しちゃった」
にっこり笑いながら立ち上がり、才人が手にするタオルを絡め...
…結構しっかり握ってたつもりなのに。何したんだ一体?
「ちょ、いいですよ自分でしますから」
「いいからいいから。お姉さんがきれいきれいしてあげる」
まるで幼子に言い聞かせるようにそう言って、カトレアは才人...
まあキモチイイからいっかあ、などとされるがままになる才人。
そして背中を拭き終わると。
「はーい、前もきれいきれいしましょうねー」
言いながら背後から才人に抱きつき、その胸板をタオルを持っ...
左右に揺れるその腕の動きに合わせ、才人の背中で極上の弾力...
「ちょっカトレアさんっ!?あ、あたってんですけどっ?」
思わずそう叫んでしまう才人。
しかしカトレアは、にっこり笑いながら、才人の耳元で嬉しそ...
「うふふ…♪当たってるんじゃなくて、あ・て・て・る・の♪
それとも、サイト殿はお嫌いかしら?お姉さんのおっぱいは...
いきなり何を言い出しますかこの人は。
しかし、才人はすぐに思い出す。
…そーいや、もう一週間経つんだっけね。
カトレアがどうしてこのような事をするのか思い当たった才人...
すでに息子も準備万端、ズボンの前を元気に盛り上げている。
「いやむしろ大好きですけど…」
「あら嬉しい♪じゃあ今日は…」
言って才人の前に立ったカトレアは。
服の胸元をはだけ、その髪と同じ桃色の乳首をピンと尖らせ、...
「お姉さんのおっぱいで、はさんであ・げ・る♪」
カトレアはそう言い放ち、しなやかな白魚のような指で、才人...
にゅる、にゅる、にゅるっ
この上なく卑猥な粘り気のある水音が、春の空を汚していた。
それは、カトレアの胸の谷間で、才人の怒張が摩擦される音だ...
「うふふ…いっぱいえっちなお汁が溢れてる…。
お姉さんのぉ、おっぱい、サイト殿の、えっちなお汁で、ぬ...
先走りに塗れた才人を、その豊満な胸で挟みこみ、上下に身体...
目の前の雄をうっとりとした瞳で見つめ、溢れる先走りを何の...
にゅるんっ、にゅぷ…ぷちゅっ、にゅるるんっ
淫猥な音が春の空に小さく響く。
ここでその音を聞いているのは、木立と、淫らに交わる二人だ...
「くぁ、か、カトレアさんっ…」
芝生に腰を下ろした才人は、カトレアの胸での責めに耐え切れ...
カトレアはその呼びかけに動きを止め、淫靡な笑顔で才人を見...
何事か、と快楽の止んだ股間を才人は見下ろす。
カトレアはその視線を受け、先走りに塗れていやらしい光を帯...
「カトレア、じゃなくて『お姉さん』って呼んでくれたら…もっ...
今の才人に、それに抗う術はなく。
「じゃ、じゃあ…。
お、お姉ちゃん…」
きゅん。
才人の切ない視線と言葉に、カトレアの中で何かが疼いた。
カトレアは腰の奥で牝が疼き始めるのを感じながら、淫靡に笑...
「うふふ。よくできました♪
すけべぇでえっちぃな弟くんには、お姉ちゃんが今からい〜...
言って、大きく口を開ける。
そして。
カトレアは喉の奥、食道の入り口までを使い、一気に才人を飲...
陰茎から亀頭まで、丹念に舌全体を使って刺激し、喉の筋肉で...
そして、そのまま、カトレアは頭を前後に揺らし、口から喉を...
「んっ…んくっ…ふンっ…」
ちゅぷっ…ちゅるるるっ…ぷちゅ…。
肉の奥で響く水音が、淫靡な音楽となって辺りに響く。
柔らかい唇から喉までを使った口淫に、才人の体が反り上がる。
「くぁ、お、お姉ちゃん、お、俺もうだめだぁっ!」
絶頂を告げる才人を咥えたまま、カトレアは才人を見上げる。
そして、自由にならない口で、言った。
「らひて…おれぇひゃんのおふひ、いっふぁいにひて…」
(出して…お姉ちゃんのお口、いっぱいにして…)
くぐもった声だったがしかし、才人にはその内容ははっきりと...
才人は最後の力を振り絞って、カトレアの頭を掴む。
そして、何の遠慮もなくカトレアの喉を貫くと、その最奥で果...
どくどくどくどくっ…!
いつかはその精液を飲みきれず、吐き出してしまったカトレア...
ごきゅごきゅごきゅ…!
その勢いに見合った蠕動で、カトレアは白濁を胃に送り込んで...
胃の中に満たされる、牡の味に、カトレアの体が歓喜に震える。
それと同時に、カトレアの身体に点る、熱い火。
そう。
この二ヶ月、才人を呑むたびに感じていた、たまらない劣情。
今日は、今日こそは。
それを、解きほぐすために、ここに来たのだ。
精を出しつくし、くったりとなった才人を見つめ、カトレアは...
ついに全裸になったカトレアは、未だそれに気付かない大の字...
そして才人の顔を覗きこんで、言った。
「今日は、これで終わりじゃないのよ…♪
お姉ちゃん、とってもいいもの、用意してきたんだから♪」
そう言うと、カトレアは才人の唇を優しく塞いだのだった。
カトレアは、傍らに置いてあった籠から小さな薬ビンを取り出...
青いガラスでできたそのビンの蓋を開けると、焦がした砂糖の...
カトレアはそれを傾け、中から液体を零す。どろりとした琥珀...
芝生の上で立膝になると、両足を軽く開いて、股間に液体を溜...
左手は桜色の陰毛に覆われた女陰を通り過ぎ…。
薄桃色に染まった、白い臀部の隙間に、不浄の襞に、液体を塗...
「ん、うンっ…」
甘い喘ぎを漏らしながら、目の前で痴態を晒すカトレアに、才...
「か、カトレアさん?」
てっきり自分に薬を使われるものだと思っていたが、予想と違...
そんな才人に、カトレアはにっこり笑いながら、言う。
「あのね。今日は…お姉ちゃん、お尻キレイにしてきたから…」
そう言って、才人に背を向けると。
芝生のベッドの上で四つん這いになり、薄桃色の双丘を両手で...
琥珀色の粘液でどろどろになった肛門が、ひくひくと肉の谷間...
カトレアの言葉通り。
彼女は、ここに来る前に、下剤で腸を空にし、さらに、自室で...
なぜならば、直腸で薬を、才人の精液を受けたほうが、吸収が...
しかし。
その前準備の段階、ローパーによる腸内の宿便洗浄の際。
カトレアは、とんでもないものに目覚めてしまう。
肛門を出入りする細い触角の感覚。排泄にも似た、その感覚で。
カトレアは絶頂を覚えたのである。
そして目的は摩り替わる。
薬の摂取のために肛門を使うのではなく。悦楽のために、肉欲...
それより大事なもう一つの物事の前に、カトレアは自分の欲望...
「サイト殿がよかったら…だけど…。
お姉ちゃんのお尻で、いっぱい出して…ね?」
膝を伸ばし、才人の鼻先に突き出さんばかりの勢いで、襞を限...
そこから漂う、甘い香り。
通常の不浄から想像される腐卵臭ではなく、甘い蜜の香り。
その下で、溢れんばかりに愛液を滴らせる、牝の唇。
そして。
傍らから覗く、発情しきって潤み、牡による陵辱を期待する牝...
才人の理性は吹き飛んだ。
才人はカトレアの腰を掴み、限界まで復活した怒張を、小さな...
にゅるり。
肛門に塗りたくられた粘液が、才人の先走りと混じり、滑る。
「あんっ…」
それと同時に、肛門を犯される喜びに震える牝の鳴き声が、カ...
ぐぷ。
「んん〜っ!」
先端が埋まる。
カトレアの指より太いものが入った事のない肉の門が、張り詰...
ずぶり…。
返しの部分までが通る。
カトレアの背筋を、悪寒にも似た快感の電流が走り抜ける。そ...
「ふ、太…っ!おっきぃ、か…たぃっ…!
…………………熱ぅぃいっ…………!」
初めての男性器の侵入の感想が、思わず口を突いて出る。
苦しさを伴う快感に、カトレアの顔は耳まで真っ赤に染まり、...
しかし、ここで終わりではない。
男性器は亀頭だけでなく、陰茎も存在するのだから。
才人は容赦なく、肉棒をカトレアに突き刺していく。
ぐぶぶぶぶぶ…。
「ふぁっ!あっあっあっあっあっあっあっ…ふ、ふといのぉ…!...
入り口だけでなく、腸内を奥まで削られる快感に啼くカトレア。
そして、その責め苦は長くは続かず。
「全部…入りましたよ…」
カトレアの耳元で囁かれる言葉の通り、腰が密着し、才人のモ...
「は、は、はぁ、はぁ…」
荒い息をつき、しばしの安寧に身を委ねるカトレア。
しかしそれは長く続かない。
「それじゃあ…動きますよ」
「は……え?」
ずるるるるるるるるるぅっ!
「ふぁあぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
まるで離したくないといわんばかりにカトレアの腸壁が才人の...
陰茎に絡みついたカトレアの肛門の肉が、真っ赤に充血して盛...
そして快感を得ているのはカトレアだけではない。
才人も、締め上げられる快感と、腸壁の絡みつく快感に、我を...
初めての肛虐に喘ぐカトレアを労わることすら忘れ、もう一度...
ずるんっ!ぱちんっ!
完全に粘液に覆われた才人の肉棒は、摩擦を打ち消しながら、...
「あひぃぃっ!」
カトレアの背筋が反り上がる。桃色の髪が柔らかく舞い上がる...
犯されていない女陰からは愛液が飛び散り、緑の大地を容赦な...
溢れた涎が、涙が、カトレアの下で交じり合って、小さな水溜...
ぶちゅっ、びちっ、ずるんっ、ぱちん。
粘液の溢れる音と肉の爆ぜる音。そして。
「ひぁ、ひゅごいの、おちん、ちん、おしりぃ、すごいのぉぉ...
淫靡な牝の鳴き声が、春の風に乗って聞こえる、小鳥の声に混...
そして、何度目かの侵攻で、カトレアは限界を迎える。
「あひ!いく、いくぅ、も、らめええええええええええええっ...
ぎゅううううっ!ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁぁ……。
限界を迎えたカトレアは、腸壁で才人を締め付け、そして。
快感のあまり、失禁してしまう。
芝生をカトレアの漏らした小水が汚す。それと同時に。
「だ、出しますよっ…!」
どくどくどくっ!
才人も限界を向かえ、カトレアの腸内に大量の精液を吐き出し...
「ふぁ、あつい、あついの…いっぱいぃ…」
大量の迸りを腸に受け、カトレアはそのままくったりと地に伏...
「…あれ?」
才人は異変に気付いた。
勃起が…収まらない。
大量に吐き出したにも関わらず、カトレアから抜き出した才人...
「あらあら。困りましたわね」
いつの間にやら、復活したカトレアが、才人の横で頬に右のひ...
確信犯の笑顔だ。才人は勘付いた。
「…カトレアさん、ひょっとしてあの薬」
「うふふ。ちょっとね。媚薬が混じってるのよ」
にっこり笑い、とんでもない事を言う。
そして、続けた。
本来の、目的を。
「ねえ、そのままじゃ辛いでしょ…?」
ころん、と芝生に仰向けになり、足をM字に開いて。
恥丘に手を沿え、谷間を割り開く。
そこでは、キレイなピンクに濡れた内唇が、ひくひくと牡を誘...
「今度は、ここに…ね?」
そして理性のぶっ飛んでいる才人は。
そのままカトレアにおおいかぶさった。
「ホントに…どうしようもなくエロいお姉ちゃんだなあ」
「あらあら。そんなお姉ちゃんを押し倒して乱暴しようとして...
言ってカトレアは、愛液に塗れた右のひとさし指で、才人の唇...
才人は呆れたように肩をすくめると。
「じゃあ、お望みどおり、前もしちゃいますよ…」
ひたり、とカトレアの入り口に先端を押し当てる。
「どうぞ。お姉ちゃんの前も後ろも、ぜんぶ、あげるから。
…いっぱい、だして…」
淫靡に微笑むカトレアにいても立ってもいられず。
才人は一気にカトレアを奥まで犯した。
ずぶぶ…ぶちっ…。
「え…?」
その侵攻の途中、感じた抵抗と。
「く、はぁ…っ!」
カトレアの苦悶の表情に。
才人は気付いてしまう。
「ちょ、まさかカトレアさんっ?」
それは、貴族の子女を相手にするうえで当然の事といえたが、...
「あらあら。どうしましょう。弟に処女を奪われてしまいまし...
言って、涙を浮かべながら、悪戯っぽく小さくぺろりと舌を出...
才人は慌てて一物を引き抜こうとしながら、言った。
「さ、先に言ってくださいよっ!そしたらもう少し…」
才人にその先は言えなかった。さらに、一物を引き抜くことも...
カトレアが、腕と足で才人に絡みついたからだ。
そして、その耳元で、淫らに囁く。
「ここまでしておいて…途中で投げ出すなんて、男らしくないで...
そしてなんと。
痛みを感じているはずなのに、自ら腰を振り始めたのである。
「最後まで…ちゃんと、犯して。
ま、前も後ろも…いっぱいに、してぇ…」
涙を浮かべ、そう訴えるカトレアに。
自分の理想に限りなく近い、淫らな姉に。
才人は完全に理性を失い、乱暴に腰を使い始めたのだった。
「ごちそうさまでした♪」
夕暮れ。
ヴァリエール別邸の玄関では、カトレアが馬車に乗りこみなが...
それは、先ほど才人と一緒に食べた夕食の礼ではない。
昼の間、全身で搾り取った、才人の精に対する礼である。
さらに、自分の処女を奪った、その戒めでもあった。
才人は疲れた顔で言った。
「…今日は、マジで疲れましたよ…」
「お疲れ様♪
でも、これで今日が終わりって訳じゃないと思うわよ、お姉...
「…へ…?」
カトレアの意味深な台詞に、才人は疑問を顔に浮かべるが、カ...
「すぐ分かるわよ♪」
言ってにっこり笑う。
そして次の瞬間。
馬のいななきと共に、ヴァリエール別邸の正門が開く。
そこから現れたのは、白亜の三頭立ての大きな馬車。
ルイズの、馬車である。
それはすぐにカトレアの小さな馬車に並ぶ。
馬車が完全に止まり、御者が扉を開くと、中から馬車の持ち主...
「ただいま、サイト。
…あとちいねえさまも」
姉への挨拶はついでである。
なぜなら、いかに姉とはいえ、毎週才人のアレをお口に咥える...
才人をできることなら独り占めしたいルイズにとって、カトレ...
そして。
カトレアの台詞で、事態は急転する。
「ねえ聞いてルイズ。
私、サイト殿にヴァージン奪われちゃった♪」
カトレアは照れたように赤く染まった頬に手を当て、そう言い...
ぴきん。
完全に凍りつく場の空気。
待って待ってカトレアさん。その言い方だと俺が無理やり奪っ...
才人の思考は、そこまでで停止する。
がしい。
ルイズのアイアンクローが、才人の頭を締め上げたからである。
「 い ぬ ? 」
「ふぁい」
「ちいねえさまに手ぇ出すなっつったでしょうがこの節操なし...
どこにそんな力があるのか。
ルイズはそのまま勢いよく片腕で才人をぶん回し。
湖に向かって、勢いよく放り投げた。
そして。
「死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!
死んでしまえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇええええっ!」
溢れる魔力の命ずるまま、虚無の爆発が、才人の落ちた地点で...
それがひと段落すると。
「 ち い ね え さ ま ...
鬼の形相で、実の姉を振り仰ごうとして。
そこにカトレアはおらず。
小さな紙切れが、その場に残されていた。
そこには、こう書かれていた。
『私も、サイト殿気に入っちゃった♪
これからは遠慮なく手を出すから、よろしくね♪』
ルイズはその紙を、容赦なく引き裂いた。
そして。
なぜか無傷で湖から上がってきた才人を見つけ。
「いいいいいいいいいいいいいいいいぬうううううううううう...
姉に向けるはずだった怒りをそのまま、婚約者兼飼い犬にぶつ...
ページ名: