ゼロの使い魔保管庫
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○前回に引きつづき、お尻調教でSM風味。属性ない人は注...
#br
「新しく刊行されたサヴァラン氏の著書は読みまして? ええ...
“食物の本じゃありませんか、あなたときたら食べることばか...
「大食哲学だろうと悪食魔法だろうとマラルメ夫人の言うとお...
あなたときたら今日のようにサロンに貴賓を迎える日にも、...
「まったくね。でも何を語りましょう?
あの歌姫はどこそこの家の貴公子と怪しい仲だとか、あの家...
「あのお調子者の詩人を、召使に粉をかけたからってここへの...
今ここにいたら陛下の美しさをたたえる詩でも作らせたのに」
「呼べばすっとんで来ると思うけど。このような高貴な佳人を...
「こらお黙り! 私達のサロンをいかがわしいものと陛下が誤...
失礼いたしました陛下。いえね、彼女らはちょっとお茶目ぞ...
「あらまあ、本当に。お顔が熱っぽいわ。いけません陛下、き...
い、いえ、謝られるなどそんなもったいない、もともと招待...
ほんとうに離宮まで何ともございませんの? ええ、ええ、...
…………………………
………………
……
初夏の午後。西に日が傾いているとはいえ、光のまだ白い昼...
離宮の最奥部、中庭に面した柱廊を一人きり、アンリエッタ...
いつもとは違う夏用デザインの清楚な水色のドレスは、シル...
少女が、同じ色のハイヒールの靴で歩むたびに、そのドレス...
王冠のかわりに頭にのせている貴婦人用ティアラが輝き、耳...
女王はたった今、招かれていた近場の貴婦人たちのサロンか...
よく見れば彼女の歩みは、妙に足どりがぎこちなくおぼつか...
目元が赤らんでゆるみ、しかし愁いをたたえている。
その麗貌がかすかに狼狽の色を浮かべて瞳を揺らめかせたの...
午後をとおし中庭で剣をふって自己鍛錬していたらしき才人...
列なる円柱の一つにもたれて、息をつこうとしているところ...
あらわな四肢はよりあわされた鋼線のごとくに見える。やや...
その躍動するような引き締まった筋肉のうえに、長時間の運...
少年と少女の目が合った。才人が目を丸くする。
「あれ、夕方まで出かけてるんじゃなかった?」
よくもそんなことを、とアンリエッタは恨みを抱いて唇を噛...
自分が帰ってくることになったのは、彼のほどこしたことが...
そのせいで会話に集中できずもじもじしているのを見咎めら...
すっと才人から目をそらし、離宮での自分の寝室に入るべく...
「ちょっと待った」
手首をつかまれた。
つかんでくる手にはほとんど力がこめられておらず、振りほ...
無言のまま諦念と怨情をこめ、苦しげに唇をひきむすんだ表...
その目が大きく見開かれたのは、腰を抱きよせられて唇を重...
「んん――!?」
柳のような細腰に男の腕がまわされ、今度はしっかり抱きと...
「ほどこされたこと」のせいで、抱き寄せられたときグチャ...
とっさに才人の胸板に手をおいて押しのけようとしたものの...
ましてや突きとばすことなどできるはずもなく、混乱したま...
「んっ、ふ、ぁ――」
一瞬口づけが止んでわずかに唇を離され、あえいで息をつい...
口をぴったりふさがれて舌を吸われる。
いままで鍛錬していた少年の、濃い汗のにおいを密着してか...
抱きすくめてくる少年の体は、豹のような力強さのほかに、...
くらりとして目元をじんわりゆるませてから、アンリエッタ...
あごをひいて唇をはなし、顔をそむける。
その横顔に顔を近づけて、おっかぶせるように才人が低い声...
「忘れてないよな……朝に、『帰ってきたら』って約束しただろ...
「……わたくしに、あ、あのようなことをしながらあなたが無理...
あっ!? ひ、だめっ!」
アンリエッタの夏用ドレスのスカート部分は、一見してそう...
そのスリットからするりと才人の手が入ってきて、下着の上...
幸いにもそれ以上をすることなく手はすっとドレスから抜か...
アンリエッタはすそを押さえ、顔を真っ赤にしてうつむき、...
ずっと何かをされていたのは前の部分ではない。だが、そこ...
才人が、半分は意識してよそおっているらしき笑みを浮かべ...
「自分で我慢できないほど繰り返しイったのは、アンの体がえ...
『後でかならずご奉仕しますからいまは許して』って、お潮...
その場しのぎでそう言ったにしても、ちゃんと守ってもらう...
「そんな、あれだけ焦らすように触られたあとで……あんな……こ...
……ぁ、ン……」
才人の手が少女のおとがいに触れて顔を上向かせた。
口を封じるようにまたキス。
アンリエッタは後ろによろめき、円柱のひとつに背中をあず...
汗をひたいににじませ、悔しくも心にわきあがる甘い熱が体...
(なんで、こんなことに……)
…………………………
数日前。あの恥辱の夜の記憶。
浣腸液をそそぎこまれ、最低の恥をさらした後に浴室内で二...
失神し、意識が戻ったのは寝室のベッドに寝かされてからで...
嬲られている最中は心を折られてひたすら哀願するしかでき...
これまでも才人との交わりのたび、嗜虐的に責められるのは...
けれど、それはあくまで「情交に刺激を添える」ためのもの...
本当にアンリエッタの心を傷つけるような抱き方を、これま...
今回は――ひどすぎた。
遊びとして許容できる範囲を、はるかに超えていた。
(今度という今度は、簡単に許さないわ!)
アンリエッタとてあまり面には出さないが本来、高貴な身分...
礼儀と物腰しとやかな上品さが表面をとりつくろっているが...
だから、ベッドのそばに付き添っていた才人を目覚めて見た...
アンリエッタは怒りと悲哀を声にこめて、才人に「なぜこん...
その問いかけに「なんでって……」とつぶやいたきり、才人の...
アンリエッタの涙でにじんだ視界の向こうに、生乾きになっ...
才人も八つ当たりのようなことをしてしまった自分が情けな...
そのときは少したってから、複雑ないらだちのこもった声が...
「……最初の夜に自分の言ったこと思い返してください。
心当たりまったくないとは言えねーだろ」
「……それは」
アンリエッタは、ぴくんと反応した。
「あるだろ……?」
苦い才人の声。
才人は、アンリエッタがルイズと同じく「(隠してることは)...
少女たちに正面から向き合ってもらえない不満と、疎外感か...
才人はナイーブな面も強く持ち、落ちこむときは落ちこむ少...
だからこそ今回傷つけられて抱いた衝動は、体を重ねて以来...
しかしこのとき、アンリエッタは才人の言葉を間違って受け...
彼女は懊悩する。
(たしかにあの夜「なんでもいたします」と言ったわ、けれど……)
秘密のことはごまかしてうやむやにできたと信じているアン...
そう自分から言った以上、たしかにどんなことだろうと彼の...
(でも、こんな辱めを受けるとは思わなかったもの……ひどいわ、...
でも、我慢しなければ嘘をついたことになるわ……今だって避...
けっきょくそのとき、アンリエッタは涙をためた目をきっと...
「……わかりました、あなたの好きに……好きになさればよろしい...
でも、わたくしの心の奥までどうこうできると思わないで」
このことは恨んでやるんだから、と胸中で続けている。
言質をとって恥辱を強いてくる才人に怒りを覚えつつも、口...
砕かれたプライドの残りをどうにかかき集めて、敢然と顔を...
一方、アンリエッタの意地をはる様子を見て、才人もまた怒...
根底には、こっちにも勘違いがあった。
(……あー、そうかよ。また「俺にちょっとでも秘密にかかわるこ...
本当に俺なんて信用してねえんだな、この人もルイズも。
そこまで言うならほんとに、とことん好きなだけやらせても...
双方の言葉足らずと思いこみから、またしてもすれ違ったわ...
この場にいないルイズを含め、彼らはまだまだ若く未熟なの...
若さはときに落ち着きと思慮を欠けさせ、感情と情欲を突っ...
…………………………
現在。
離宮の中庭に面した柱廊で、ドレスのよそおい華やかな少女...
柱廊に一陣ふきぬけた夏風にドレスが揺れ、花の香がほのめ...
アンリエッタは円柱に背をあずけて口づけを受けている。と...
その桜桃のような唇が優しく咬まれる。
閉じようとしていた少女の唇がゆるむと、それを割るように...
湿った音をたてて味わわれる深いキスの中で、アンリエッタ...
夕べの近づく夏の午後、円柱のかげで行われる息苦しく、く...
ここ数日の荒淫で抵抗力を弱められていた少女の肉体が、お...
「……ン……ぁむ、ん……」
気がつくとアンリエッタは自分からも、少年の舌と唇に奉仕...
アンリエッタがその気になってきたと見てとってか、才人が...
……あふ……と少女の濡れた唇から、どこか名残を惜しむような...
貴婦人たちのサロンで熱っぽいと言われた頬は、今やさらに...
「……まだ、キス欲しい?」
「ち……ちが、違います……」
「へえ、そう?」
才人がアンリエッタの腰に回した手をさらに下にすべらせ、...
びくんっと身をはねさせるように反応し、目に見えて少女の...
「もうおま○こしたいってことかよ?
それともお尻されたい? そのために今日の朝から道具入れ...
才人のからかいの言葉にあらためて意識させられたとたん、...
少年が言うとおり、いまアンリエッタの肛内には淫具が埋ま...
おそらく歓楽街の怪しげな店あたりで買ってきたのであろう...
(あの日から、こんなものまでわたくしに使って……!)
朝、着替える前に才人に「離宮近くのサロンを訪問するのは...
最近は朝となく夜となく、唐突にみだらな行為を強要される...
それも以前とはちがい、双方がどこかで納得した「遊び」で...
お尻の恥ずかしすぎる「準備」だけは自分ですることを許さ...
そのまま、まずは全身をえんえんと長く焦らすように愛撫さ...
それは恥辱をともなわせて容赦なく追いこむやり方で、アン...
「出かける前に腰が抜けてしまうからこれ以上はしないで」...
肛道につめこまれたまま抜かせてもらえなかった淫具のせい...
(だ、だって……これ、うっかり腰をよじるとお尻のなかで動きま...
どうしても落ち着けなくて……ああ……)
思いかえすだに恥ずかしく情けなくなり、顔をおおいたくな...
埋めこまれたその淫具とさきほどのキスでとろかされていた...
「……最初のときから、そんな場所をされるのを本心から望んだ...
こんなことまでして、最近のサイト殿は……ぁ……」
すぐ口づけされ、もう何度目かに黙らされる。
アンリエッタにはわけがわからないが、最近の才人はひどい...
だから、喧嘩をしていてもこれだけは拒みにくい。
――結果としてその後の淫虐の行為にも溺れさせられてしまう...
アンリエッタの唇をなぞるように軽いキスをほどこしつつ、...
「おま○こやお尻するのは後からな。俺も朝から我慢してて限界。
さっそくだけど、まずこの唇で一回抜かせてもらうから。姫...
アンリエッタは悔しげに眉をよせ、下唇を噛んだ。
それでも才人の要求を受け入れるしかない。最初の夜に「何...
言われるとおり口で奉仕するため、アンリエッタは才人の前...
と、才人がとどめた。
「あ、違う違う」
「え?」
「ひざを床につけるんじゃなくて、足をふんばるようにして腰...
手は使うなよ、口だけでやってもらうから」
言葉が耳にとどいても、その意味を正しく理解するまで数瞬...
なにを言われたのかわかったとき、かっと少女の顔が火照っ...
アンリエッタはわなわなと震える。
「あ……あなたという人は……」
壺の上にしゃがむ格好。
離宮滞在三日目の夜、二回目にアヌスを犯されたときのこと...
あのときも、しゃがんだまま才人のものに口で奉仕させられ...
あの夜の一連の恥ずかしい記憶は、ぬぐいようもなくべっと...
あんなことをされたのに、体は反応して肉悦に泣き叫んだ。...
心と肉体に刻まれたその苦悩に近い快楽の記憶が、思いかえ...
才人もそれがわかっているから時々このように、あの屈辱の...
「〜〜くっ……」
けっきょく、憤激と恥じらいで美貌に朱を散らしつつ、アン...
青みがかったシルクの長手袋をはめた手を、体の後ろにまわ...
しゃがんだ尻の奥で、連なった玉がぐりゅと動き、思わず声...
「ほら」
才人が自らのものを取りだして口元につきつけてくる。それ...
桜色のぷるぷるした唇が亀頭をきゅっと包み、呑みこみなが...
口内では舌でカリ周りをなぞり、ぬりぬりと裏筋をこすりあ...
才人がかすかにうめき、アンリエッタのティアラをのせた栗...
ゆっくりではあったが肉の猿ぐつわをのどまで押しこまれ、...
けれど同時に、口内ではねる男の肉の感触は、これまで躾け...
汗のにおい、そして男性器そのものの雄のにおい。それがア...
肉棒を丁寧にねぶりつつとろんと瞳を弛緩させてから、少女...
(ま、また……だめ、わたくしはいま怒っているのだから……)
こういうことに徹底的に慣らされて、簡単に反応するように...
アンリエッタは気をひきしめて、少年を憎々しげににらみつ...
けれど見下ろしている才人の観察するような目と視線がかち...
ただ視線を伏せたり眉を気弱に下げたりしないことだけで、...
なにしろ、いかに気を張ろうとしても、自分は相手の少年の...
こうしているときの上下関係をはっきりさせられている。
少年に支配されている状況、と思えば、理不尽な満足感さえ...
(こんな……いつのまに、心のほうまでこんなにまで……)
アンリエッタは、自分の心身が予想以上に躾けられていたこ...
奉仕中の顔を見られていることを意識するだけで、脳裏が熱...
誇りを見せて、毅然とした態度でにらみつける……はずなのに...
気をぬくとすぐ芯を抜かれて、「弱い女」の表情に戻ってし...
とくとくと鼓動がはやまっていた。
にらむのを諦めて目を伏せてから、アンリエッタは悲壮に決...
(やっぱり、いままでサイト殿に好きにさせすぎたんだわ。この...
……でないとわたくし、どんどん……今だって、悔しいのに体が...
…………………………
でも、と奉仕しながらアンリエッタの思考が揺れる。
(こういうことをさせなくなったとたん、サイト殿がわたくしを...
そ、そんなことないわ、わたくしだって少しは気にかけても...
でも……サイト殿はきっと、ルイズにはこんなひどいこと、無...
いくら「好きにしていい」と言ったからとはいえ、なんでこ...
理由をさぐろうとして、ここしばらくの意思を無視して性感...
恥じらいと憤りをあらためて覚え、(いままでも時々言いたか...
(こんな、わたくしの心を無視するようなことをするのは、もと...
もしかして、愛情なんて一片もなくてずっと、か、体だけ求...
その可能性に思いあたったとき、アンリエッタは体が内側か...
意地をはる余裕もなく気弱になってしまい、つい涙がにじん...
もごもごと口を使いながら、暗い底なしの悩みに沈んでいく。
これまでに才人からほどこされてきた「躾け」は、いわば情...
嗜虐的な形の情欲を才人が見せても、根底には愛情があるの...
けれど強引にお尻の処女を奪われてからこっち、それほど確...
思ってしまう。自分はずっと欲望のはけ口にされていただけ...
もしそうだったなら……と思うだけで、悲哀に心がうずく。
つぎに「それなら、絶対に許さないわ」と恨みをいだく自尊...
それと反するように「体だけを求められているなら、この先...
怯えに続くように「それでも従っていれば、そばにいてくれ...
それがまた、自尊心とぶつかって堂々めぐりになる。
複雑に想いがこんがらかり、アンリエッタはどうすればいい...
彼女の胸の奥底には「すがれるものがほしい」という、暗く...
それゆえ「手に入れたと思っていた愛情が、完全にまやかし...
「馬鹿にして! もうこんなことはさせないわ」と決意した...
気持ちの揺れ幅が大きくなり、自分でそれに振り回されてし...
そうやって混乱している自分にも、アンリエッタは歯がゆさ...
(ルイズならきっと……こんな情けないことにはならないわ。あの...
だから……ルイズなら、こんなとききちんと自分の誇りを保て...
アンリエッタはルイズに昔から羨望をいだいている【9巻】...
(あの子は喧嘩しても何をしても、きっとずっとサイト殿に好き...
けれど、わたくしは……? 意地を張りとおしても嫌われない...
でも、いまさら捨てられるのはもっといや……)
初めて抱かれる前ならまだ諦められたが、いろいろあった今...
才人は一番、ルイズが好きなのだ。アンリエッタはそう解釈...
ただ、自分にも心の一部を向けてくれるなら。自分も愛して...
いつからか、そう思うようになっていた。
――そして、少しは愛されているはず、と無邪気に信じきって...
…………………………
考えごとをしているあいだも、体はなめらかに動いて愛戯を...
頭をすこし前後にゆらして、肉棒を唇で柔らかくすべらかに...
それに気づいたとき、またしても狼狽を覚える。
(うそ……お口、勝手に動いております……こんなことまでするほど...
意識しなくても、従順な口奉仕ができるほどに仕込まれた体。
身の置き所もない恥ずかしさにうろたえていると、才人の静...
「姫さまのお口ま○こ、気持ちいいな……本物のおま○こみたいに...
舌づかいもうまくなってて、口の中で先っぽにからめながら...
耳から流れこむその淫猥なほめ言葉が、身をよじりたくなる...
それなのに、奉仕で悦ばれてほめてもらえたことに、温かく...
(だめ、気をしっかり……あ、いや、そんなのど奥のほうまで入れ...
大きい、く、苦し、い…………)
また才人が深く呑みこませようと腰を送ってきたのだった。
苦しさに涙ぐみ、思考がともすれば麻痺しそうになる。
かわって口の中の肉棒の味、のどから鼻腔に入ってくるにお...
窒息から逃れようとするかのように、口内のそれを吸い上げ...
急に才人が腰をひいた。
ぬぽん、と少女の唇から、唾液の糸をひと筋ひいて肉棒が抜...
男のほうから中断させられた口淫に、アンリエッタは顔を上...
紅潮して蕩け、本人の意思に反して哀しいほどに艶めいた表...
「首を前後にふって、もっと唇でしごいて。
それが嫌なら、今みたいに俺が自分で動くけど」
どっちか選べよ、と問いかけてくる才人を見上げたまま、ア...
無言のなかに被虐的な色香をただよわせ、悩ましくまつげを...
思いやりの感じられなさそうな動きで口を一方的に利用され...
「……自分で動くんだ?
じゃあ任せるから、その小さなお口ま○こでいやらしくクチュ...
投げられた卑猥な言葉に、アンリエッタの唇が男の肉をふく...
腰をわずかにうねらせ、真っ赤な顔をふせて大きく呑みこん...
少女の温かくうるんだ口粘膜が、柔媚に肉棒にまといついて...
輪になった唇をすぼめると同時に、おずおずと首を前後にふ...
最初に言われたとおり律儀に手をつかわず、口だけで少年の...
ねりねりと肉棒にからめた舌を波うたせて、男の先走りを舌...
才人がティアラをよけるように手を置いて、無言でアンリエ...
優しい手つきに、すん、と少女は子犬のように鼻を鳴らしか...
(怒らないと……ちゃんと怒っていないと駄目なのよ……
駄目、許していないと示さなくてはならないのに……)
最低のことをしてくる才人に対して、純粋に怒っていたはず...
いつのまにか愁いを覚えたり切なく悩んだり、心が千々に乱...
どうすればいいのかわからなくなった弱い精神が、ちゃんと...
けっきょく、アンリエッタは男の性欲処理のために口を提供...
上気した美貌を伏せて無心に舌を使っていく。
汗を流したあとの濃い少年のにおいを、いやおうなしに間近...
淫らな奉仕に集中することで、弱い心と性感に無防備な体が...
感じてはいけないはずの妖しい興奮が、血流をはやめて全身...
口淫奉仕で勝手に得てしまった淫心の高ぶりに耐えかね、思...
そのとたん、埋めこまれた真鍮の玉の連なりが、ぐにぐにと...
順調に育てられつつあるおぞましい肛肉性感が、ぞわんっと...
口を肉棒にふさがれていなければ、甘叫びしていただろう。
体温が上がっていく。真鍮の玉で拡張されている肛肉が熱を...
じゅんと秘肉が熱くなり、なにかをどろっと吐き出した。
(……いやぁ……信じられない……わたくし、また濡らして……)
下腹全体が熱い。肛肉だけでなく、蜜壺が奥の子宮からひく...
止まらない愛液が、きっとぐっしょり下着を濡らしてしまっ...
涙が目にたまり、しばたたいたまつげが湿って光った。
(こんな、いやらしい女にされて……
強要されてるのに……お口をいっぱい使いながら、お、お尻ま...
屈辱になぜか汗がにじみ、呼吸が浅く速くなる。
感じたくないと意識するほど、逆に全身の感覚が鋭敏になっ...
男の手にこねまわしてほしい、とばかりに乳房が張りつめて...
両方の乳首が服の下でぷくんと張りつめ、ドレス裏地にこす...
アンリエッタは感情や肉欲に振り回されている理性を、必死...
そのあいだも口粘膜がやすみなく動き、恋い慕うように少年...
丁寧に舌を使いながら、アンリエッタは真っ赤な顔で半ばべ...
(思考なんてまとまりません……
もう……頭がどうにかなってしまいそう……)
…………………………
……奉仕されている才人のほうもまた、アンリエッタを見下ろ...
鍛錬のなごりの汗が、彼の首筋から鎖骨に流れ落ちた。
俺本格的にやばいかも、と少年はひそかに息をのんで見とれ...
ここ連日の才人が彼らしくもなく無茶なことをしているのは...
それとはまた、別の心の動きとして。
(前から知ってはいたけど、こういうことしてる時の姫さま、と...
いや、すっかり慣れてたけど、ほんとはこの状況からしてす...
このひと女王さまだし。年からいっても、まだお姫さまって...
この水の国のお姫さま。そんな人を、自分が好きなように扱...
その彼女はハイヒールで腰を落としてしゃがみ、後ろに手を...
いつもの女王のドレスとは違って、肩や胸元をむきだしにし...
アンリエッタが首をふるたびにその双の乳肉はたゆたゆと揺...
中庭から差しこむ光と、ならぶ円柱の影があわく混ざりあう...
湿った音が秘めやかにひびき、奉仕に没頭する少女のまわり...
ティアラの宝石が、かたむき始めた夏の陽に燦ときらめいて...
才人はその艶麗な情景に、目がはなせなくなりつつある。
(やっぱりどんどん綺麗になってる気がする……いじめてたら綺麗...
やばい……もっとそれを見てみたいと思ってる、俺……)
彼を見上げてくるアンリエッタの顔の変化も楽しい。
赤くなったり青くなったり、凛としてにらみつけてきたかと...
怯えるように目をかたく閉じたり、なにかを考えて狼狽した...
今のアンリエッタは、眉を下げて頬を染め、やや伏せた目に...
ますます自身のものが興奮に怒張していくのを感じながら、...
「さっきみたいに、お尻を揺すりながらしてみろよ……
……なんだよ、ふつうに気づいたってば、俺のしゃぶりながら...
ほら口を止めてないで。腰も振ってみろってば」
…………………………
……呆然と見上げた状態からわれに返って、アンリエッタは哀...
ここ数日での経験上、もし今ここで言うとおりにしなかった...
どのみち選択権などないのだった。
強要されているのだから、ということを免罪符にして、ハイ...
ドレスの上から妖艶な丸みを見せている美尻が、ひくりひく...
とたんにきゅるりと淫具が動き、ぐにゅぐにゅと腸管を内部...
アンリエッタの肩がびくんと上がった。
(ひぃぃっ……くぅ、ん……やはりねじれて……)
大きさの違う真鍮玉をつらねた淫具は、棒状だが微妙にジグ...
さらに、そういう構造なのか何かの魔法でも利用しているの...
肛肉がグズグズと熱くとろけていくようで、アンリエッタは...
「俺の上になった時みたいな腰使いでユサユサしてみせろよ。...
五日くらい前からは毎日、その道具入れてお尻を振らせてき...
そうすればアンも気持ちよくなれるんだから、朝みたいに……...
才人の言葉が、呪わしく子宮と腸管を震わせる。
朝にされたことを思い返すだけで、全身が恥辱の火にあぶら...
(朝は……いやぁ……あんな……)
朝の記憶がよみがえってくる。
いつものように全身を愛撫されたあと、ベッドの上にうつぶ...
アヌスに淫具を埋めこまれるときから声を上げてしまったが...
その前の全身愛撫ではそこは焦らされていて、溶けたように...
同時にお尻を自分で振って、淫具を肛内で動かすよう指示さ...
あまりの羞恥にすすり泣きながら上げた尻をしゃくるように...
それは指で犯される蜜壺と連動して、脳裏に重くひびく肉悦...
泣き言をもらして動きを止めれば、少年の右手の指で膣内の...
絶頂に達しながら潮を二、三度と噴かされた後は頭が真っ白...
いつものように幾度達したのかもわからなくなるころ、ずっ...
……帰ってきたらあらためて嬲られることを、息たえだえにベ...
…………………………
そしていま、アンリエッタは朝のときと同じように尻を振ら...
(あ、あんな、淫らな……あんな……お尻の奥がむずむずして、どん...
いまも、お口でしながらわたくし……)
才人に「上になったときのように」と指示されたため、左右...
肉棒をなよやかに口唇愛撫しながらゆすゆすと尻をゆさぶり...
そうするたびに肛道が淫具に刺激され、耐えがたくなるよう...
少女の湖水のような瞳はすっかり濡れてしめやかに伏せられ...
尻を卑猥にしゃくり、哀しげに長いまつげをそよがせながら...
(……とにかく……いまは、今はこうするしかないの……しかたないの...
切れ切れになってきた思考で自分に言い訳しながら、肉棒を...
こうしていて悔しいし悲しいし、恥ずかしいのだけれど、こ...
「こうして尽くしていれば、体だけだったとしてもきっと捨...
(いっそ……溺れてしまえば楽なのかしら……)
悩むことに疲れて、朦朧と瞳の焦点を拡散させていく。眉が...
肉欲に負けたかのように、奉仕に熱を入れていく。熱烈に尽...
あふれ出る唾液を愛液のようにからませて、首を大きく振る...
現実から目をそらして必死なほどに没頭していく奉仕の裏で...
淫艶にくねる美尻の動きからぎこちなさが取れていき、代わ...
才人がアンリエッタの頭を押さえた。たかぶりを抑えきれな...
約束を反故にされて、じゅぬっ、にゅぐっと柔媚な口を犯さ...
口を利用されながらも後ろ手でしゃがんだままの少女の頭か...
汗のにじんだ額に艶めかしくほつれた髪をまといつかせなが...
その薄い舌の上で、才人の肉棒が充血してひときわ膨れあが...
口のなかで始まった脈動に射精の予兆を感じとり、肉情に溶...
(……あぁ……出される……激しくて、熱いあれ……
……サイト殿の、精……びゅーって、のどの奥に……)
想像したとき、全身の血管を淫欲が火となって流れ、かあっ...
アンリエッタの止まっていた腰がうちわななき、桜色の唇が...
そのとたん、才人が目をかたく閉じて体を硬直させた。動き...
怖ろしいほど一気に快感がこみあげたためか、才人の肉棒は...
ドクドクと激しく噴出する精液を、アンリエッタは蜜壺に見...
少女の意識に桃色の霧がかかり、残っていたまともな思考が...
本当に下の口を犯されて、理性を散らされていくときと同じ...
(ひ……ひぃ……っ……)
精液は決して美味しいものではないはずなのだが、いつのま...
男に奉仕した結果を褒美として与えられるまま、のどに流し...
疑似女性器と化した口が無意識にうごめいて、にゅくっ、に...
いつもより大きい飲精の陶酔に、雪の肌がますます火照って...
気がつけば、吸い尽くした母犬の乳首をなごりおしげにくわ...
まるで「もっとちょうだい」とばかりに夢中になって。頬を...
陶酔に目を細め、甘やかに肉棒をしゃぶりつづける。
残り汁まで吸い終わっていることに気づく前に、才人に静止...
「っく、くぅ……終わってるってば、そんなにゅるにゅる舌動か...
……はは、今日もそんなトロけきって精液飲んじゃって……姫さ...
「……ぁ……ぇふ……?」
かすかに震える桜色の唇から、再度肉棒が抜かれる。精液と...
目頭が熱く、視界がうるみ、周囲の物体の輪郭がおぼろにし...
ふやけた脳裏で、才人といまは喧嘩していることを思い出し...
ぼんやりと才人を見上げる。
なにかを言おうとしたが、どうにも舌と口がしびれて、はふ...
美尻の奥が、とろ火であぶられているように疼いている。
「なあ、口、以前より感じてるよな? こんなふうだと、いつ...
……それとも、もしかして今のがそうだったりする?」
冷たさのある笑みを浮かべた才人に指摘された。
腕を後ろにまわしてしゃがんだ体勢のまま、アンリエッタは...
(わから……ない……そうかも…………)
深く感じていたことは間違いなかった。ドレスにかくれた下...
布を通してぽたぽたと愛液がしたたりそうなほどに。
不意に、じわんと新しい涙があふれた。
(……いままで抱かれたときも、はしたなく乱れてしまっていたけ...
嬲るようにされてもあんなに気持ちよくなってしまうのは、...
いまは、本当に嫌だったことを強要されている。怒りと、屈...
……それでも性感を高ぶらされてしまっている。
自分はとっくの昔に、思いやりなど与えられなくても体を嬲...
いや、それどころか、屈辱と恥辱の裏返しで余計に感じてし...
実はアンリエッタを全く好きでもなんでもなかった才人に、...
それだと、本当に救いようがなかった。
(いやです……いやよ、そんなのは惨めすぎるもの……)
けれどもし、自分は最初からルイズの代用品にすぎなくて、...
この先彼への奉仕を拒めばきっと、もともと愛情などなかっ...
あとに自分に残されるものなど、反応が心の深層部にとどい...
「ほら、立てよ……続きするから」
哀愁の涙をたたえてうなだれたアンリエッタの頭に、才人が...
言葉こそ乱暴ながら、見下ろす少年の表情には、手のなかの...
まつげを震わせながら、うつろに石の床を見つめるアンリエ...
…………………………
………………
……
アンリエッタは生まれてからずっと、周囲に対してごく自然...
いつか国の利益のために政略結婚させられるであろう黄金の...
それゆえ自分を対等とみなしてくる親しい人と、私事におい...
小さかったころのルイズとのいさかいくらいだが、なにぶん...
それにあれは子猫二匹がもつれあって転げまわっていたよう...
恋の複雑さとは無縁だった。
……だからこういうときに、姫君育ちの身で人生の経験が浅い...
いまは優位どころかまるで玩具のように扱われている。激怒...
そういうわけで、根っこに我の強さと未熟さが同居している...
しかもこの状況は直接的には、自分の不用意な「何でもする...
だからといって意に沿わない調教を、簡単に受け入れられる...
どんな行動をするにせよ、開きなおってしまえばいいわけだ...
癇癪を起こしたように反発するか、男の言うがままに従順に...
いまのところ、彼女は後者を選びつづけている。
「ほら、おま○ことっくにドロドロ。広げてるとエロい眺め……
綺麗なピンク色の穴が、俺のち○ぽ欲しそうに糸引きながらヒ...
ホカホカに蒸れてて、広げたとたんむわぁって熱気あがった...
「……や……やめて……」
「おま○こ穴がヒクヒクするたびにお肉の汁ふきこぼして、きゅ...
あーあ、奥のほうから白く濁った濃いお汁まで出てきた。姫...
さっき脱いだパンツも、おま○こから垂れ流してた恥ずかしい...
才人の言葉責めに、ただでさえ位置が下がって血がのぼって...
背後から耳からすべりこむ淫虐の言葉に、アンリエッタは羞...
足を肩幅より少し広めに開いて立ち、ひざをのばしたまま、...
「そんな広げないで……広げて見ないでくださいまし……」
濡れた声で哀訴しながらアンリエッタは、シルクの長手袋の...
ドレスを大きくまくりあげられて美尻をむきだしにされ、こ...
そして、陰唇をつままれて左右に開かれ、本能にしたがって...
……この数日でどれだけ気丈にふるまおうとしても、アンリエ...
自分の言った約束だけでなく、見返りに才人に与えられる濃...
毎回、最初のほうこそ凛然とした気概を見せるのだったが、...
意識が肉色に染まり、少年の言うことに心でさえも逆らえな...
いまでは才人を完全に失ってしまう可能性にさえ思い当たっ...
「おしっこ穴までこんなヒクヒクさせてさ……朝にここからお潮...
気持ちよすぎて、まだ体が忘れられないのかよ?」
才人にくにくにと尿道口を指の腹で揉みこまれ、アンリエッ...
膣口から出た濃い愛液が尿道口まで垂れてくると、そこをこ...
「あ、出てきたえっち汁、アンのお豆にまで伝って……とろぉっ...
その勃起しかけの牝おちんちん、完全にぷっくりさせちゃえ...
おっきくしたらいつもみたいに、指でシコシココリコリして...
「……なんでぇ……なんで、いやらしいことばかり言うのですか……」
アンリエッタが絶え入りそうな声を出した。
「よく言うよ」とつぶやき、才人は少女の淫らな姿にしげし...
レースのニーソックスにぴっちりと太ももまでを包まれて、...
その上では、男性を妖惑する桃尻がエロティックにかかげら...
尻房に手をかけてこねると、芯にある若い弾力が確認できる...
ハイヒールを履いてひざを伸ばし、上体を伏せている格好の...
最近はこうやって、執拗に尻を強調させるような姿勢をとら...
異物をうめこまれたアヌスからは、小さな輪をつけた細い鎖...
その下の秘肉は湯気がたちそうなほど熱くぬかるみ「殿方の...
「声もおま○このほうもトロトロじゃねえかよ。すっかり発情し...
俺のをしゃぶってただけでここまで感じたんだろ。それとも...
心までどうこうできると思うな、とか言ってたよな……体いじ...
「……ぅ……うっ……違います……
あ、あっ、うああっ!?」
「違うならそんな敏感に反応する必要ないぜ。
俺の指、こんなおいしそうにくわえてるくせに」
――にゅる、と蜜壺に才人の指が侵入してきたのだった。そろ...
愛液を指と膣壁のあいだから噴きそうなほど、一気に膣口が...
締めつけを無視して指でくちゅくちゅとかきまわされ、窮屈...
「朝は……このへんだったっけ? ああ、ここだここだ。
自分でわかるか姫さま? おま○こ肉のここらへん、コスって...
「……ぁ……ぁひ……っ」
朝にさんざん嬲られた箇所。
そこを責められて泣きながら恥辱的に尻を振り、繰りかえし...
その充血した肉壁が、その下に密集した快楽神経を指で刺激...
(なに……なんなの、この状況……)
空虚になりつつあるまなざしを陶酔したように震え細めて、...
いまは日のまだ高い午後、ここは中庭に面した柱廊。
人の姿はないとはいえ、陽光が中庭からふんだんに入り、初...
そんなところで自分は、ひざを伸ばし足首をつかんでお尻を...
殿方の性欲処理用に自分の恥部を提供させられるだけの存在...
それも、喧嘩して許していないはずの相手に。
そのうえで秘肉をもてあそばれ、しとどに濡らして甘く鳴き...
あまりに誇りを傷つけるこの状況を、理解したくない。恥辱...
と、才人が手首を返した。
過敏になっている膣内の別のポイントに触れられ、アンリエ...
「ぁうああっ!」
「ん……こっち側の壁も感触がこりっとしてきたな……ほら、気持...
膣内で反応して媚肉がしこってきた箇所を、男の指でコリコ...
耐え切れずアンリエッタは、あふれた愛液がつたわる太もも...
「昼のあいだはいっぱい我慢してただろうからな。ご褒美って...
いつでもお潮ふいてイッちゃっていいからな」
指の責めが要所を的確に責めてくる。ハイヒールのつま先か...
股間が溶けそうな切なさに目尻を下げ、たまらず尻をひゅく...
真っ赤な顔で「ああっ」と叫んでしまう。その存在を思い出...
「せ、せめてお尻のものを抜いてくださいまし!」
肛肉に恥知らずな甘がゆさを与えてくるこの淫具を、一刻も...
腹中でねじれる数珠つなぎの玉が、心底いとわしい。
「じゃ、取ってやるよ」
珍しいことに、訴えをすぐ聞いてもらえた。
少年の指がことさらに蜜壺内壁のポイントに押しつけられた...
彼女のつつましやかに固く締まっているアヌスからちょろん...
引っ張られると、最初の真鍮の玉がくすんだピンクの肛口を...
「ひぃ……っ」
白い桃尻がヒクンと動いた。
その大小のボールを何個もつなげた形の淫具が、ずる、ぬぷ...
「あっ……くっ……」
アンリエッタがあごを食いしばって、背徳的なその感覚に声...
かかげた牝尻の柔艶な二つの丘を、十指が食いこむほどわし...
淫具を途中まで引きだされたアヌスの下で、あざやかなほど...
何をされようとしているのかを認識する暇もなく、ずむっ、...
「ひっ、ひいいい゙ぃぃっ!?」
臨戦態勢だった才人の肉棒を、受け入れ準備を完全に終えて...
不意打ちされた秘肉がきゅんっと収縮し、官能が瞬時に沸騰...
さんざん焦らされていた女体があっさり崩落した。不自由な...
「ひあああぁぁっ! だめぇぇ、イきますぅっ」
三割ほど外に出ていた真鍮玉の淫具が、尻の悶えにあわせて...
まだ腸管に詰めこまれたままの七割ほどがぐねぐねうねり、...
脳裏が白くうるんでいた。
「ひぃ――ぃぃいっ……!」
……白熱が去って視界がようやく定まったとき、まだちゃんと...
彼女は倒れていなかった。どうにか姿勢をくずさなかったの...
自分の熱いあえぎ声が聞こえる。眼下の床にぽたぽたと落ち...
もっともその液体の大部分は、下にしたたるのではなく、内...
「やっぱりもう少し入れとこうか、これ。お尻刺激しながらの...
才人がひくひくするアヌスに、ふたたび淫具の玉をひとつひ...
アンリエッタの躾けをほどこされている肛口が、それらをい...
腸管でまたしてもそれらがきゅるきゅる動き、少女にまぶた...
「ひ……ひどいわ……」
その恨みあるつぶやきもよろめいて、震える唇がよだれを垂...
「ほら、終わりじゃないって。その姿勢つらけりゃ、目の前の...
才人の許可に、少女は足首を握りしめていた手を離した。
つながったまま上体を起こし、よろよろと眼前の石の円柱に...
アンリエッタが冷たい石に火照った頬をおしあてて、ぐった...
中には、ここしばらく閨で使っていた潤滑用のクリームが入...
「さっき言ったようにここも触ってやるよ」
円柱に必死でしがみつき、あえぐ少女ののどが反らされた。...
ここ最近は女肛とセットで毎日責められて、充血した過敏状...
その弱い肉を、包皮を完全に剥きあげられてクリームをぬり...
煩悦をもたらす苛烈な責めに、アンリエッタはつま先立ちに...
「うあああっ、そこ強くしないで、……あ、い、いやあっ、おな...
あひんんっ、せめてやさしく、やさしくしてくださいぃっ」
「なに言ってんだ、下ごしらえならさんざんしてやったろ。
ここまで体が出来上がってからなら、多少乱暴にしてもアン...
空いた手で、ドレスの胸元を引き下げられ、たわわな乳房が...
重みのある柔肉がタプタプ揉みあげられ、形がむんにゅりと...
乳首と肉豆をくりくりいじられつつ、からみつく肉ひだをめ...
…………………………
日がかたむいていく。
柱にすがりつくアンリエッタは、ドレスの下を腰までまくら...
雪白の肩と背中を剥きだしにされて、突き上げられるたびに...
いつものことだが、煮立たせられていた体で責めに長く耐え...
秘肉を犯されたまま、ふんわりした巨きな乳房をパン生地の...
柱にしがみついていないと床にくずおれそうになってしまう...
ゆっくり抽送されながら乳首や股間の肉豆をしごかれると、...
皮を剥いてクリームを塗られたクリトリスを指でつままれて...
「イくうぅぅっ……!」
悩乱の叫びをあげながらアンリエッタは大理石の柱を抱きし...
素足に履いたハイヒールでつま先立ちになって、白桃のよう...
しかし、まったく才人の手は休まなかった。抜き差しもかえ...
達したばかりのクリトリスをくりゅくりゅひねられ、少女の...
「イきました、とめて、もうお豆はぁ……くううっ、敏感すぎる...
あうっ、いっしょに奥も突かれたら、あ、ぁく、そんなああ...
延々と責められる肉豆のうけとる激烈な刺激に、上向いて牝...
そこに、才人がズヂュッと肉棒を根元までつきこむ。あがる...
柱に押しつけようとするかのようにぐいぐいと後ろから腰を...
甘い香り。振りたくる栗色の髪が乱れて匂い、雪肌がぽうと...
尻をむき出しにするべく腰までまくりあげられた夏用のドレ...
初夏にふさわしい薄生地の清雅な色のドレスだが、それをま...
「もう膝も伸ばしてられないっぽい? じゃ、床に伏せろよ」
才人がぬちゅり、とゆっくり肉棒を抜きだした。
とうにがくがくしていた膝がかくんと折れ、柱に抱きついた...
四つんばいにうずくまって、ひぃひぃと喘鳴しながら呼吸を...
「このまましてやるから。ほら、お尻上げて。
もっと頭を下げて朝みたいに這って、犬みたいな格好になれ...
そのあまりにも侮辱的な命令を聞いた刹那、アンリエッタは...
高ぶる淫情の中で忘れさせられかけていた怒りがこみあげ、...
このとき意識しないながら、生来このかた他者を従わせてき...
厳然とにらまれて、才人の表情に驚きとひるみが浮かんだ。
けれどためらいは一瞬だった。少年は少女の腰骨をつかんで...
腰の前にもまた才人のまさぐる手がまわされ、簡単にクリト...
「〜〜ふ、ぁっ……」
アンリエッタの眉が切なげに下がった。湖水のような瞳が、...
才人が淡々と言い聞かせるように命令を繰り返す。
「お尻しっかり上げろってば。まくりあげてるドレスのスカー...
ただでさえ肉を蕩かされながらの上に、もっともらしい理由...
恥じらいと哀しみの色をただよわせながら、アンリエッタは...
一度は強気を取りもどした少女がふたたび屈服する様を、才...
女王になる時以来、強くなろうともがいてきたアンリエッタ...
彼は手をのべて、言うことを聞いた少女の頭をやさしく撫で...
「そうそう……よし」
愛玩動物のように扱われて、アンリエッタは悲痛にうめく。
また頭を撫でられた。今度は牝犬の体勢でつながったまま背...
甘い愛撫にそういう反応をしてしまうまでに躾けられたとい...
(わたくし……こんな扱いをされているのに、どうして……)
自己嫌悪が多くを占める悲嘆を噛みしめていると、彼女の頭...
後ろから頬を撫でながら、才人が提案した。
「お尻振って自分で動いてみます?」
その提案に、アンリエッタはあえかに息をついて頭を重たげ...
このまま一方的に攻められるのは怖い。そういう意味では渡...
(けれど、お尻にまだ……)
淫具を詰めこまれたまま、肉棒を蜜壺に受けいれた状態で、...
それはいまも肛内から身をさいなむ、おぞましい背徳の快美...
まるで、前で男のものをむさぼりつつ後ろで自慰をしている...
「……じゃ、このままします」
答えを待たず、才人がいきなり動き出した。
興奮状態にある蜜壺を突き上げ、クリームにぬめった肉豆に...
アンリエッタは下がった子宮を揺らされて、「ひいいっ」と...
股間の結合部をまさぐってくる男の右手指の動きにも、血が...
「あ、ああ、だめよ、……いやぁ、またそんな……!」
少年の左手で、アヌスの締め付けからまたぷちぷちと玉を引...
ぞわんと鳥肌を立たせながら、真っ赤な顔で叫びっぱなしに...
床に這う格好に変わったとたん、責めてくる才人の動きはま...
少女の甘い苦鳴が柱廊に響き、清雅な水色のドレスの表面が...
したたる陽光は、物憂く熱い。
真白くそして夢ふかく、ドレスを半分剥かれた肌と光が溶け...
わずかのうちに、アンリエッタは提案をすぐ呑まなかったこ...
子宮口を突き上げられると腰がはねるようにわななき、する...
しかも少年に操られてその玉の連なりの三割ほどが、前後動...
自分で動かなくても、そこの背徳の悦びを存分に味わわされ...
二つの熱い粘膜の管を、道具と男の肉で犯されつつ、腰の前...
「お尻……お尻に入っている物だけでもぜんぶ抜いて……もう抜い...
後生です、どこか一つでいいのおっ、すこしだけ責めを堪忍...
「自分で動く?」
「うご……うごきますわ、動けばよろしいのれしょうっ!」
アンリエッタはろれつが回らなくなってきた口で自暴自棄に...
淫悦の奔騰をこらえかねて、シルクの長手袋でかきむしるよ...
前後二穴での感覚が相乗して、内奥から肉が震撼している。...
「それなら……」
だというのに、少年が腰骨を両手でがっちりつかみ、より激...
愛液が飛び散るほどの肉棒の抜き差しに、少女の燃えていた...
「あああ――たすけて、たふけてぇぇっ!
いくぅ、ああ、うああああっ……!!」
アンリエッタが達するぎりぎりの直前で、ぴたりと少年のす...
「…………あ……?」
床で乳房を押しつぶすように突っ伏し、ぼんやりと涙で視界...
恥を知らない肉体が、どうして止めるのとばかりに子宮をひ...
尻をぴしゃん、と平手で叩かれた。
「あひっ!」
「ほら、そこから動けよ。体がイきたくてたまらない状態から...
それと牝ちんちん触るのは勘弁してやるけど、俺もちょっと...
哀しげに蕩けた顔で肩越しに才人を見上げ、アンリエッタは...
言われたとおり、沸点寸前に生煮えで放り出された体が、し...
けれどなかなかふんぎりがつかず、濡れきった蜜壺で肉棒を...
あとは転がり落ちるように、牝の動きで尻をひゅくひゅくと...
腹中できゅむきゅむ転がる淫具の感覚に翻弄されつつも、開...
「は……ああっ……」
恥ずかしさに目を閉じ、双方の穴から湧き起こるそれぞれ違...
いつもこうである。何度気丈さを見せつけても、最後にはけ...
才人が、くなくな揺れる水色のドレスの細背におおいかぶさ...
「明日あたり下のお毛々、ぜんぶツルツルに剃ってやろうか?...
それからベッドの横の床に這わせて、お尻上げさせてペンペ...
それとも四つんばいのまま首輪と鎖だけ身につけて、部屋の...
犬みたいに扱ってやるよ。一晩中、人間の言葉を使わせない...
あまりに惨い嬲られ方をにおわせられて、アンリエッタは必...
「やめて……やめてください、変なことをおっしゃらないでっ……、
できません、しませぬから! そのようなこと決してぇ……」
「と言ったって、体がやらしー反応してるじゃねえかよ。おま○...
姫さま、表面ではあんま認めたがってないようだけど、体は...
嗜虐趣味全開でそう意地悪に指摘して、才人が後ろから耳た...
「ひ、耳、ちがいます、大好きなんてことは……ぁ、あひ、ひい...
小刻みに肉棒を抽送されて、アンリエッタの否定の声がとけ...
徐々に少年の動きが元のように速まっていくが、少女のほう...
互いに本能のままの交わりに近づいていく。
高まりきって媚声をふきこぼすアンリエッタの様子を見て、...
「お豆のかわりにこっちつまんでてやるよ。乳首もこんなしこ...
下向きで、たゆたゆ踊る白い乳肉の頂点が、指にきゅっとつ...
肉感のぷりっとした乳首をこすりつぶされながら、ぽよぽよ...
快美のわななきが女体に走り、あごを上げて甘くむせびなが...
「ああ、やめて、お乳もせつないのです……! お尻のなか灼け...
濃艶な熱を女体が放散する。無惨に剥かれかけたドレスが凄...
「イくんだな? じゃあ姫さまがイったときに、お尻のやつい...
あのとき、おま○こしながらお尻の道具何度も詰めこんで引っ...
「ひっ、いや、いやです、どうかそんなことはやめて、ひぅ、...
だめ、だめ、ひいいい、いく、あ、イきますう……ああああ、...
血を吐くような叫びとともに、アンリエッタが絶頂に到達す...
淫奔に振りたてられていた魅惑的な尻が、動きを止めて痙攣...
その瞬間、アヌスから淫具を一気に引き抜かれた。括約筋の...
「ひぃいいっっ――あああああああっ!」
淫具とともに魂を強引にひっこ抜かれたようだった。
宣言されていたのに、まったく耐えられなかった。いま達し...
「だめ、またイくううっ、ひあっ、らめ、ああああっ、イくぅ...
一瞬で火だるまになるような連続した絶頂に呑みこまれ、内...
蜜壺からも、好意たっぷりに熱く抱擁されていた肉棒が、ア...
噴き癖をつけられている潮が、ぴしゅぴしゅと断続的に飛ん...
うつぶせに完全に床にくずれ落ちたアンリエッタの体を、背...
肉棒を自分の手でしごきあげながら、びくびく脈打ちはじめ...
どぴゅっ、どぷっと大量の精液が、栗色の髪の上からぶっか...
力つきてぐったりし、火照った呼吸をつむいでいるアンリエ...
髪の生え際から美貌にとろとろと、熱い精液が流れ落ちてい...
頭上から白濁をぶっかけられて、くらくらする猛烈な男の精...
…………………………
「こんなお尻の穴ぽっかり開いちゃって……いや無理ないか、ず...
床に這ったアンリエッタが、いつまでも夢幻をさまよってい...
直径二サントほどの、コインくらいの大きさの穴を開き、ピ...
快楽に使えるよう、肉が十分にほぐれてきたかを確かめるよ...
彼女は「〜ひっ」と息をのみ、反射的に触られた場所を締め...
抜けかけている腰をよじって手をのばし、ドレスのすそで必...
恥じらいはもちろんだが、恐怖のほうが大きい。
いまは体が蕩けすぎている。つづけてすぐアヌスを犯された...
しかし、才人もこの場ではそれ以上するつもりはないようだ...
「一度お風呂はいって、晩ごはんもちゃんと食べてからまたし...
アンリエッタは複雑な気分になる。
いま嬲られずにすむことへの安堵が大きかったが、今夜もや...
まだ一日が終わっていないことが呪わしかった。
少女は石の床に腕を必死につっぱり、震える上体をようよう...
「ひ……ひきょう、ものぉ……」
へ? と目を丸くしている才人を必死ににらむ。
悦びを極めた直後のことで美貌はゆるみきり、水面のような...
「あなひゃが……あなたが、いやらしいことをしなければ……わた...
わた、わたくしは……ずっと怒っているのですからね……」
(言えた、ちゃんと言えたわ……)
本当はこのとき淫楽のなごりで、怒りの感情さえ一時的に溶...
才人にどんな反応をされるだろう、と怯えるかたわらで、言...
ここ数日、心身を陵辱されて乱れながらも、自分自身に言い...
毎回、快楽に弱りすぎて途中から狂わされてしまう。それは...
けれどどれだけ乱れても、終わって体の熱が冷めれば、心を...
そのことが、アンリエッタがしがみついている自尊心の柱な...
炎天下の氷のように濡れて溶けかけながら、どうにか意地を...
たぶんアンリエッタ自身は意識していないのだろうが、男を...
つい手をのばし、座りこんでいるアンリエッタの頬をなでる。
ひっ、と少女が一瞬おびえたように身をこわばらせ、それか...
その目が才人を悔しげににらもうとしながらも、安堵するよ...
才人はアンリエッタの目を見ながら、静かに考える。
(この人、弱い人だけど、けっして弱いばかりじゃないんだよな……
ほんとに複雑な人だよなぁ)
嬲ればすぐ骨抜きになるのに、最後のところではなかなか折...
それでも体を重ねて何度も屈服させていると、少しずつ深み...
自分の嗜虐的な行為に体で応えて、少女がしっとりと危うい...
〈中〉は分けました。後編に続きます。
終了行:
○前回に引きつづき、お尻調教でSM風味。属性ない人は注...
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「新しく刊行されたサヴァラン氏の著書は読みまして? ええ...
“食物の本じゃありませんか、あなたときたら食べることばか...
「大食哲学だろうと悪食魔法だろうとマラルメ夫人の言うとお...
あなたときたら今日のようにサロンに貴賓を迎える日にも、...
「まったくね。でも何を語りましょう?
あの歌姫はどこそこの家の貴公子と怪しい仲だとか、あの家...
「あのお調子者の詩人を、召使に粉をかけたからってここへの...
今ここにいたら陛下の美しさをたたえる詩でも作らせたのに」
「呼べばすっとんで来ると思うけど。このような高貴な佳人を...
「こらお黙り! 私達のサロンをいかがわしいものと陛下が誤...
失礼いたしました陛下。いえね、彼女らはちょっとお茶目ぞ...
「あらまあ、本当に。お顔が熱っぽいわ。いけません陛下、き...
い、いえ、謝られるなどそんなもったいない、もともと招待...
ほんとうに離宮まで何ともございませんの? ええ、ええ、...
…………………………
………………
……
初夏の午後。西に日が傾いているとはいえ、光のまだ白い昼...
離宮の最奥部、中庭に面した柱廊を一人きり、アンリエッタ...
いつもとは違う夏用デザインの清楚な水色のドレスは、シル...
少女が、同じ色のハイヒールの靴で歩むたびに、そのドレス...
王冠のかわりに頭にのせている貴婦人用ティアラが輝き、耳...
女王はたった今、招かれていた近場の貴婦人たちのサロンか...
よく見れば彼女の歩みは、妙に足どりがぎこちなくおぼつか...
目元が赤らんでゆるみ、しかし愁いをたたえている。
その麗貌がかすかに狼狽の色を浮かべて瞳を揺らめかせたの...
午後をとおし中庭で剣をふって自己鍛錬していたらしき才人...
列なる円柱の一つにもたれて、息をつこうとしているところ...
あらわな四肢はよりあわされた鋼線のごとくに見える。やや...
その躍動するような引き締まった筋肉のうえに、長時間の運...
少年と少女の目が合った。才人が目を丸くする。
「あれ、夕方まで出かけてるんじゃなかった?」
よくもそんなことを、とアンリエッタは恨みを抱いて唇を噛...
自分が帰ってくることになったのは、彼のほどこしたことが...
そのせいで会話に集中できずもじもじしているのを見咎めら...
すっと才人から目をそらし、離宮での自分の寝室に入るべく...
「ちょっと待った」
手首をつかまれた。
つかんでくる手にはほとんど力がこめられておらず、振りほ...
無言のまま諦念と怨情をこめ、苦しげに唇をひきむすんだ表...
その目が大きく見開かれたのは、腰を抱きよせられて唇を重...
「んん――!?」
柳のような細腰に男の腕がまわされ、今度はしっかり抱きと...
「ほどこされたこと」のせいで、抱き寄せられたときグチャ...
とっさに才人の胸板に手をおいて押しのけようとしたものの...
ましてや突きとばすことなどできるはずもなく、混乱したま...
「んっ、ふ、ぁ――」
一瞬口づけが止んでわずかに唇を離され、あえいで息をつい...
口をぴったりふさがれて舌を吸われる。
いままで鍛錬していた少年の、濃い汗のにおいを密着してか...
抱きすくめてくる少年の体は、豹のような力強さのほかに、...
くらりとして目元をじんわりゆるませてから、アンリエッタ...
あごをひいて唇をはなし、顔をそむける。
その横顔に顔を近づけて、おっかぶせるように才人が低い声...
「忘れてないよな……朝に、『帰ってきたら』って約束しただろ...
「……わたくしに、あ、あのようなことをしながらあなたが無理...
あっ!? ひ、だめっ!」
アンリエッタの夏用ドレスのスカート部分は、一見してそう...
そのスリットからするりと才人の手が入ってきて、下着の上...
幸いにもそれ以上をすることなく手はすっとドレスから抜か...
アンリエッタはすそを押さえ、顔を真っ赤にしてうつむき、...
ずっと何かをされていたのは前の部分ではない。だが、そこ...
才人が、半分は意識してよそおっているらしき笑みを浮かべ...
「自分で我慢できないほど繰り返しイったのは、アンの体がえ...
『後でかならずご奉仕しますからいまは許して』って、お潮...
その場しのぎでそう言ったにしても、ちゃんと守ってもらう...
「そんな、あれだけ焦らすように触られたあとで……あんな……こ...
……ぁ、ン……」
才人の手が少女のおとがいに触れて顔を上向かせた。
口を封じるようにまたキス。
アンリエッタは後ろによろめき、円柱のひとつに背中をあず...
汗をひたいににじませ、悔しくも心にわきあがる甘い熱が体...
(なんで、こんなことに……)
…………………………
数日前。あの恥辱の夜の記憶。
浣腸液をそそぎこまれ、最低の恥をさらした後に浴室内で二...
失神し、意識が戻ったのは寝室のベッドに寝かされてからで...
嬲られている最中は心を折られてひたすら哀願するしかでき...
これまでも才人との交わりのたび、嗜虐的に責められるのは...
けれど、それはあくまで「情交に刺激を添える」ためのもの...
本当にアンリエッタの心を傷つけるような抱き方を、これま...
今回は――ひどすぎた。
遊びとして許容できる範囲を、はるかに超えていた。
(今度という今度は、簡単に許さないわ!)
アンリエッタとてあまり面には出さないが本来、高貴な身分...
礼儀と物腰しとやかな上品さが表面をとりつくろっているが...
だから、ベッドのそばに付き添っていた才人を目覚めて見た...
アンリエッタは怒りと悲哀を声にこめて、才人に「なぜこん...
その問いかけに「なんでって……」とつぶやいたきり、才人の...
アンリエッタの涙でにじんだ視界の向こうに、生乾きになっ...
才人も八つ当たりのようなことをしてしまった自分が情けな...
そのときは少したってから、複雑ないらだちのこもった声が...
「……最初の夜に自分の言ったこと思い返してください。
心当たりまったくないとは言えねーだろ」
「……それは」
アンリエッタは、ぴくんと反応した。
「あるだろ……?」
苦い才人の声。
才人は、アンリエッタがルイズと同じく「(隠してることは)...
少女たちに正面から向き合ってもらえない不満と、疎外感か...
才人はナイーブな面も強く持ち、落ちこむときは落ちこむ少...
だからこそ今回傷つけられて抱いた衝動は、体を重ねて以来...
しかしこのとき、アンリエッタは才人の言葉を間違って受け...
彼女は懊悩する。
(たしかにあの夜「なんでもいたします」と言ったわ、けれど……)
秘密のことはごまかしてうやむやにできたと信じているアン...
そう自分から言った以上、たしかにどんなことだろうと彼の...
(でも、こんな辱めを受けるとは思わなかったもの……ひどいわ、...
でも、我慢しなければ嘘をついたことになるわ……今だって避...
けっきょくそのとき、アンリエッタは涙をためた目をきっと...
「……わかりました、あなたの好きに……好きになさればよろしい...
でも、わたくしの心の奥までどうこうできると思わないで」
このことは恨んでやるんだから、と胸中で続けている。
言質をとって恥辱を強いてくる才人に怒りを覚えつつも、口...
砕かれたプライドの残りをどうにかかき集めて、敢然と顔を...
一方、アンリエッタの意地をはる様子を見て、才人もまた怒...
根底には、こっちにも勘違いがあった。
(……あー、そうかよ。また「俺にちょっとでも秘密にかかわるこ...
本当に俺なんて信用してねえんだな、この人もルイズも。
そこまで言うならほんとに、とことん好きなだけやらせても...
双方の言葉足らずと思いこみから、またしてもすれ違ったわ...
この場にいないルイズを含め、彼らはまだまだ若く未熟なの...
若さはときに落ち着きと思慮を欠けさせ、感情と情欲を突っ...
…………………………
現在。
離宮の中庭に面した柱廊で、ドレスのよそおい華やかな少女...
柱廊に一陣ふきぬけた夏風にドレスが揺れ、花の香がほのめ...
アンリエッタは円柱に背をあずけて口づけを受けている。と...
その桜桃のような唇が優しく咬まれる。
閉じようとしていた少女の唇がゆるむと、それを割るように...
湿った音をたてて味わわれる深いキスの中で、アンリエッタ...
夕べの近づく夏の午後、円柱のかげで行われる息苦しく、く...
ここ数日の荒淫で抵抗力を弱められていた少女の肉体が、お...
「……ン……ぁむ、ん……」
気がつくとアンリエッタは自分からも、少年の舌と唇に奉仕...
アンリエッタがその気になってきたと見てとってか、才人が...
……あふ……と少女の濡れた唇から、どこか名残を惜しむような...
貴婦人たちのサロンで熱っぽいと言われた頬は、今やさらに...
「……まだ、キス欲しい?」
「ち……ちが、違います……」
「へえ、そう?」
才人がアンリエッタの腰に回した手をさらに下にすべらせ、...
びくんっと身をはねさせるように反応し、目に見えて少女の...
「もうおま○こしたいってことかよ?
それともお尻されたい? そのために今日の朝から道具入れ...
才人のからかいの言葉にあらためて意識させられたとたん、...
少年が言うとおり、いまアンリエッタの肛内には淫具が埋ま...
おそらく歓楽街の怪しげな店あたりで買ってきたのであろう...
(あの日から、こんなものまでわたくしに使って……!)
朝、着替える前に才人に「離宮近くのサロンを訪問するのは...
最近は朝となく夜となく、唐突にみだらな行為を強要される...
それも以前とはちがい、双方がどこかで納得した「遊び」で...
お尻の恥ずかしすぎる「準備」だけは自分ですることを許さ...
そのまま、まずは全身をえんえんと長く焦らすように愛撫さ...
それは恥辱をともなわせて容赦なく追いこむやり方で、アン...
「出かける前に腰が抜けてしまうからこれ以上はしないで」...
肛道につめこまれたまま抜かせてもらえなかった淫具のせい...
(だ、だって……これ、うっかり腰をよじるとお尻のなかで動きま...
どうしても落ち着けなくて……ああ……)
思いかえすだに恥ずかしく情けなくなり、顔をおおいたくな...
埋めこまれたその淫具とさきほどのキスでとろかされていた...
「……最初のときから、そんな場所をされるのを本心から望んだ...
こんなことまでして、最近のサイト殿は……ぁ……」
すぐ口づけされ、もう何度目かに黙らされる。
アンリエッタにはわけがわからないが、最近の才人はひどい...
だから、喧嘩をしていてもこれだけは拒みにくい。
――結果としてその後の淫虐の行為にも溺れさせられてしまう...
アンリエッタの唇をなぞるように軽いキスをほどこしつつ、...
「おま○こやお尻するのは後からな。俺も朝から我慢してて限界。
さっそくだけど、まずこの唇で一回抜かせてもらうから。姫...
アンリエッタは悔しげに眉をよせ、下唇を噛んだ。
それでも才人の要求を受け入れるしかない。最初の夜に「何...
言われるとおり口で奉仕するため、アンリエッタは才人の前...
と、才人がとどめた。
「あ、違う違う」
「え?」
「ひざを床につけるんじゃなくて、足をふんばるようにして腰...
手は使うなよ、口だけでやってもらうから」
言葉が耳にとどいても、その意味を正しく理解するまで数瞬...
なにを言われたのかわかったとき、かっと少女の顔が火照っ...
アンリエッタはわなわなと震える。
「あ……あなたという人は……」
壺の上にしゃがむ格好。
離宮滞在三日目の夜、二回目にアヌスを犯されたときのこと...
あのときも、しゃがんだまま才人のものに口で奉仕させられ...
あの夜の一連の恥ずかしい記憶は、ぬぐいようもなくべっと...
あんなことをされたのに、体は反応して肉悦に泣き叫んだ。...
心と肉体に刻まれたその苦悩に近い快楽の記憶が、思いかえ...
才人もそれがわかっているから時々このように、あの屈辱の...
「〜〜くっ……」
けっきょく、憤激と恥じらいで美貌に朱を散らしつつ、アン...
青みがかったシルクの長手袋をはめた手を、体の後ろにまわ...
しゃがんだ尻の奥で、連なった玉がぐりゅと動き、思わず声...
「ほら」
才人が自らのものを取りだして口元につきつけてくる。それ...
桜色のぷるぷるした唇が亀頭をきゅっと包み、呑みこみなが...
口内では舌でカリ周りをなぞり、ぬりぬりと裏筋をこすりあ...
才人がかすかにうめき、アンリエッタのティアラをのせた栗...
ゆっくりではあったが肉の猿ぐつわをのどまで押しこまれ、...
けれど同時に、口内ではねる男の肉の感触は、これまで躾け...
汗のにおい、そして男性器そのものの雄のにおい。それがア...
肉棒を丁寧にねぶりつつとろんと瞳を弛緩させてから、少女...
(ま、また……だめ、わたくしはいま怒っているのだから……)
こういうことに徹底的に慣らされて、簡単に反応するように...
アンリエッタは気をひきしめて、少年を憎々しげににらみつ...
けれど見下ろしている才人の観察するような目と視線がかち...
ただ視線を伏せたり眉を気弱に下げたりしないことだけで、...
なにしろ、いかに気を張ろうとしても、自分は相手の少年の...
こうしているときの上下関係をはっきりさせられている。
少年に支配されている状況、と思えば、理不尽な満足感さえ...
(こんな……いつのまに、心のほうまでこんなにまで……)
アンリエッタは、自分の心身が予想以上に躾けられていたこ...
奉仕中の顔を見られていることを意識するだけで、脳裏が熱...
誇りを見せて、毅然とした態度でにらみつける……はずなのに...
気をぬくとすぐ芯を抜かれて、「弱い女」の表情に戻ってし...
とくとくと鼓動がはやまっていた。
にらむのを諦めて目を伏せてから、アンリエッタは悲壮に決...
(やっぱり、いままでサイト殿に好きにさせすぎたんだわ。この...
……でないとわたくし、どんどん……今だって、悔しいのに体が...
…………………………
でも、と奉仕しながらアンリエッタの思考が揺れる。
(こういうことをさせなくなったとたん、サイト殿がわたくしを...
そ、そんなことないわ、わたくしだって少しは気にかけても...
でも……サイト殿はきっと、ルイズにはこんなひどいこと、無...
いくら「好きにしていい」と言ったからとはいえ、なんでこ...
理由をさぐろうとして、ここしばらくの意思を無視して性感...
恥じらいと憤りをあらためて覚え、(いままでも時々言いたか...
(こんな、わたくしの心を無視するようなことをするのは、もと...
もしかして、愛情なんて一片もなくてずっと、か、体だけ求...
その可能性に思いあたったとき、アンリエッタは体が内側か...
意地をはる余裕もなく気弱になってしまい、つい涙がにじん...
もごもごと口を使いながら、暗い底なしの悩みに沈んでいく。
これまでに才人からほどこされてきた「躾け」は、いわば情...
嗜虐的な形の情欲を才人が見せても、根底には愛情があるの...
けれど強引にお尻の処女を奪われてからこっち、それほど確...
思ってしまう。自分はずっと欲望のはけ口にされていただけ...
もしそうだったなら……と思うだけで、悲哀に心がうずく。
つぎに「それなら、絶対に許さないわ」と恨みをいだく自尊...
それと反するように「体だけを求められているなら、この先...
怯えに続くように「それでも従っていれば、そばにいてくれ...
それがまた、自尊心とぶつかって堂々めぐりになる。
複雑に想いがこんがらかり、アンリエッタはどうすればいい...
彼女の胸の奥底には「すがれるものがほしい」という、暗く...
それゆえ「手に入れたと思っていた愛情が、完全にまやかし...
「馬鹿にして! もうこんなことはさせないわ」と決意した...
気持ちの揺れ幅が大きくなり、自分でそれに振り回されてし...
そうやって混乱している自分にも、アンリエッタは歯がゆさ...
(ルイズならきっと……こんな情けないことにはならないわ。あの...
だから……ルイズなら、こんなとききちんと自分の誇りを保て...
アンリエッタはルイズに昔から羨望をいだいている【9巻】...
(あの子は喧嘩しても何をしても、きっとずっとサイト殿に好き...
けれど、わたくしは……? 意地を張りとおしても嫌われない...
でも、いまさら捨てられるのはもっといや……)
初めて抱かれる前ならまだ諦められたが、いろいろあった今...
才人は一番、ルイズが好きなのだ。アンリエッタはそう解釈...
ただ、自分にも心の一部を向けてくれるなら。自分も愛して...
いつからか、そう思うようになっていた。
――そして、少しは愛されているはず、と無邪気に信じきって...
…………………………
考えごとをしているあいだも、体はなめらかに動いて愛戯を...
頭をすこし前後にゆらして、肉棒を唇で柔らかくすべらかに...
それに気づいたとき、またしても狼狽を覚える。
(うそ……お口、勝手に動いております……こんなことまでするほど...
意識しなくても、従順な口奉仕ができるほどに仕込まれた体。
身の置き所もない恥ずかしさにうろたえていると、才人の静...
「姫さまのお口ま○こ、気持ちいいな……本物のおま○こみたいに...
舌づかいもうまくなってて、口の中で先っぽにからめながら...
耳から流れこむその淫猥なほめ言葉が、身をよじりたくなる...
それなのに、奉仕で悦ばれてほめてもらえたことに、温かく...
(だめ、気をしっかり……あ、いや、そんなのど奥のほうまで入れ...
大きい、く、苦し、い…………)
また才人が深く呑みこませようと腰を送ってきたのだった。
苦しさに涙ぐみ、思考がともすれば麻痺しそうになる。
かわって口の中の肉棒の味、のどから鼻腔に入ってくるにお...
窒息から逃れようとするかのように、口内のそれを吸い上げ...
急に才人が腰をひいた。
ぬぽん、と少女の唇から、唾液の糸をひと筋ひいて肉棒が抜...
男のほうから中断させられた口淫に、アンリエッタは顔を上...
紅潮して蕩け、本人の意思に反して哀しいほどに艶めいた表...
「首を前後にふって、もっと唇でしごいて。
それが嫌なら、今みたいに俺が自分で動くけど」
どっちか選べよ、と問いかけてくる才人を見上げたまま、ア...
無言のなかに被虐的な色香をただよわせ、悩ましくまつげを...
思いやりの感じられなさそうな動きで口を一方的に利用され...
「……自分で動くんだ?
じゃあ任せるから、その小さなお口ま○こでいやらしくクチュ...
投げられた卑猥な言葉に、アンリエッタの唇が男の肉をふく...
腰をわずかにうねらせ、真っ赤な顔をふせて大きく呑みこん...
少女の温かくうるんだ口粘膜が、柔媚に肉棒にまといついて...
輪になった唇をすぼめると同時に、おずおずと首を前後にふ...
最初に言われたとおり律儀に手をつかわず、口だけで少年の...
ねりねりと肉棒にからめた舌を波うたせて、男の先走りを舌...
才人がティアラをよけるように手を置いて、無言でアンリエ...
優しい手つきに、すん、と少女は子犬のように鼻を鳴らしか...
(怒らないと……ちゃんと怒っていないと駄目なのよ……
駄目、許していないと示さなくてはならないのに……)
最低のことをしてくる才人に対して、純粋に怒っていたはず...
いつのまにか愁いを覚えたり切なく悩んだり、心が千々に乱...
どうすればいいのかわからなくなった弱い精神が、ちゃんと...
けっきょく、アンリエッタは男の性欲処理のために口を提供...
上気した美貌を伏せて無心に舌を使っていく。
汗を流したあとの濃い少年のにおいを、いやおうなしに間近...
淫らな奉仕に集中することで、弱い心と性感に無防備な体が...
感じてはいけないはずの妖しい興奮が、血流をはやめて全身...
口淫奉仕で勝手に得てしまった淫心の高ぶりに耐えかね、思...
そのとたん、埋めこまれた真鍮の玉の連なりが、ぐにぐにと...
順調に育てられつつあるおぞましい肛肉性感が、ぞわんっと...
口を肉棒にふさがれていなければ、甘叫びしていただろう。
体温が上がっていく。真鍮の玉で拡張されている肛肉が熱を...
じゅんと秘肉が熱くなり、なにかをどろっと吐き出した。
(……いやぁ……信じられない……わたくし、また濡らして……)
下腹全体が熱い。肛肉だけでなく、蜜壺が奥の子宮からひく...
止まらない愛液が、きっとぐっしょり下着を濡らしてしまっ...
涙が目にたまり、しばたたいたまつげが湿って光った。
(こんな、いやらしい女にされて……
強要されてるのに……お口をいっぱい使いながら、お、お尻ま...
屈辱になぜか汗がにじみ、呼吸が浅く速くなる。
感じたくないと意識するほど、逆に全身の感覚が鋭敏になっ...
男の手にこねまわしてほしい、とばかりに乳房が張りつめて...
両方の乳首が服の下でぷくんと張りつめ、ドレス裏地にこす...
アンリエッタは感情や肉欲に振り回されている理性を、必死...
そのあいだも口粘膜がやすみなく動き、恋い慕うように少年...
丁寧に舌を使いながら、アンリエッタは真っ赤な顔で半ばべ...
(思考なんてまとまりません……
もう……頭がどうにかなってしまいそう……)
…………………………
……奉仕されている才人のほうもまた、アンリエッタを見下ろ...
鍛錬のなごりの汗が、彼の首筋から鎖骨に流れ落ちた。
俺本格的にやばいかも、と少年はひそかに息をのんで見とれ...
ここ連日の才人が彼らしくもなく無茶なことをしているのは...
それとはまた、別の心の動きとして。
(前から知ってはいたけど、こういうことしてる時の姫さま、と...
いや、すっかり慣れてたけど、ほんとはこの状況からしてす...
このひと女王さまだし。年からいっても、まだお姫さまって...
この水の国のお姫さま。そんな人を、自分が好きなように扱...
その彼女はハイヒールで腰を落としてしゃがみ、後ろに手を...
いつもの女王のドレスとは違って、肩や胸元をむきだしにし...
アンリエッタが首をふるたびにその双の乳肉はたゆたゆと揺...
中庭から差しこむ光と、ならぶ円柱の影があわく混ざりあう...
湿った音が秘めやかにひびき、奉仕に没頭する少女のまわり...
ティアラの宝石が、かたむき始めた夏の陽に燦ときらめいて...
才人はその艶麗な情景に、目がはなせなくなりつつある。
(やっぱりどんどん綺麗になってる気がする……いじめてたら綺麗...
やばい……もっとそれを見てみたいと思ってる、俺……)
彼を見上げてくるアンリエッタの顔の変化も楽しい。
赤くなったり青くなったり、凛としてにらみつけてきたかと...
怯えるように目をかたく閉じたり、なにかを考えて狼狽した...
今のアンリエッタは、眉を下げて頬を染め、やや伏せた目に...
ますます自身のものが興奮に怒張していくのを感じながら、...
「さっきみたいに、お尻を揺すりながらしてみろよ……
……なんだよ、ふつうに気づいたってば、俺のしゃぶりながら...
ほら口を止めてないで。腰も振ってみろってば」
…………………………
……呆然と見上げた状態からわれに返って、アンリエッタは哀...
ここ数日での経験上、もし今ここで言うとおりにしなかった...
どのみち選択権などないのだった。
強要されているのだから、ということを免罪符にして、ハイ...
ドレスの上から妖艶な丸みを見せている美尻が、ひくりひく...
とたんにきゅるりと淫具が動き、ぐにゅぐにゅと腸管を内部...
アンリエッタの肩がびくんと上がった。
(ひぃぃっ……くぅ、ん……やはりねじれて……)
大きさの違う真鍮玉をつらねた淫具は、棒状だが微妙にジグ...
さらに、そういう構造なのか何かの魔法でも利用しているの...
肛肉がグズグズと熱くとろけていくようで、アンリエッタは...
「俺の上になった時みたいな腰使いでユサユサしてみせろよ。...
五日くらい前からは毎日、その道具入れてお尻を振らせてき...
そうすればアンも気持ちよくなれるんだから、朝みたいに……...
才人の言葉が、呪わしく子宮と腸管を震わせる。
朝にされたことを思い返すだけで、全身が恥辱の火にあぶら...
(朝は……いやぁ……あんな……)
朝の記憶がよみがえってくる。
いつものように全身を愛撫されたあと、ベッドの上にうつぶ...
アヌスに淫具を埋めこまれるときから声を上げてしまったが...
その前の全身愛撫ではそこは焦らされていて、溶けたように...
同時にお尻を自分で振って、淫具を肛内で動かすよう指示さ...
あまりの羞恥にすすり泣きながら上げた尻をしゃくるように...
それは指で犯される蜜壺と連動して、脳裏に重くひびく肉悦...
泣き言をもらして動きを止めれば、少年の右手の指で膣内の...
絶頂に達しながら潮を二、三度と噴かされた後は頭が真っ白...
いつものように幾度達したのかもわからなくなるころ、ずっ...
……帰ってきたらあらためて嬲られることを、息たえだえにベ...
…………………………
そしていま、アンリエッタは朝のときと同じように尻を振ら...
(あ、あんな、淫らな……あんな……お尻の奥がむずむずして、どん...
いまも、お口でしながらわたくし……)
才人に「上になったときのように」と指示されたため、左右...
肉棒をなよやかに口唇愛撫しながらゆすゆすと尻をゆさぶり...
そうするたびに肛道が淫具に刺激され、耐えがたくなるよう...
少女の湖水のような瞳はすっかり濡れてしめやかに伏せられ...
尻を卑猥にしゃくり、哀しげに長いまつげをそよがせながら...
(……とにかく……いまは、今はこうするしかないの……しかたないの...
切れ切れになってきた思考で自分に言い訳しながら、肉棒を...
こうしていて悔しいし悲しいし、恥ずかしいのだけれど、こ...
「こうして尽くしていれば、体だけだったとしてもきっと捨...
(いっそ……溺れてしまえば楽なのかしら……)
悩むことに疲れて、朦朧と瞳の焦点を拡散させていく。眉が...
肉欲に負けたかのように、奉仕に熱を入れていく。熱烈に尽...
あふれ出る唾液を愛液のようにからませて、首を大きく振る...
現実から目をそらして必死なほどに没頭していく奉仕の裏で...
淫艶にくねる美尻の動きからぎこちなさが取れていき、代わ...
才人がアンリエッタの頭を押さえた。たかぶりを抑えきれな...
約束を反故にされて、じゅぬっ、にゅぐっと柔媚な口を犯さ...
口を利用されながらも後ろ手でしゃがんだままの少女の頭か...
汗のにじんだ額に艶めかしくほつれた髪をまといつかせなが...
その薄い舌の上で、才人の肉棒が充血してひときわ膨れあが...
口のなかで始まった脈動に射精の予兆を感じとり、肉情に溶...
(……あぁ……出される……激しくて、熱いあれ……
……サイト殿の、精……びゅーって、のどの奥に……)
想像したとき、全身の血管を淫欲が火となって流れ、かあっ...
アンリエッタの止まっていた腰がうちわななき、桜色の唇が...
そのとたん、才人が目をかたく閉じて体を硬直させた。動き...
怖ろしいほど一気に快感がこみあげたためか、才人の肉棒は...
ドクドクと激しく噴出する精液を、アンリエッタは蜜壺に見...
少女の意識に桃色の霧がかかり、残っていたまともな思考が...
本当に下の口を犯されて、理性を散らされていくときと同じ...
(ひ……ひぃ……っ……)
精液は決して美味しいものではないはずなのだが、いつのま...
男に奉仕した結果を褒美として与えられるまま、のどに流し...
疑似女性器と化した口が無意識にうごめいて、にゅくっ、に...
いつもより大きい飲精の陶酔に、雪の肌がますます火照って...
気がつけば、吸い尽くした母犬の乳首をなごりおしげにくわ...
まるで「もっとちょうだい」とばかりに夢中になって。頬を...
陶酔に目を細め、甘やかに肉棒をしゃぶりつづける。
残り汁まで吸い終わっていることに気づく前に、才人に静止...
「っく、くぅ……終わってるってば、そんなにゅるにゅる舌動か...
……はは、今日もそんなトロけきって精液飲んじゃって……姫さ...
「……ぁ……ぇふ……?」
かすかに震える桜色の唇から、再度肉棒が抜かれる。精液と...
目頭が熱く、視界がうるみ、周囲の物体の輪郭がおぼろにし...
ふやけた脳裏で、才人といまは喧嘩していることを思い出し...
ぼんやりと才人を見上げる。
なにかを言おうとしたが、どうにも舌と口がしびれて、はふ...
美尻の奥が、とろ火であぶられているように疼いている。
「なあ、口、以前より感じてるよな? こんなふうだと、いつ...
……それとも、もしかして今のがそうだったりする?」
冷たさのある笑みを浮かべた才人に指摘された。
腕を後ろにまわしてしゃがんだ体勢のまま、アンリエッタは...
(わから……ない……そうかも…………)
深く感じていたことは間違いなかった。ドレスにかくれた下...
布を通してぽたぽたと愛液がしたたりそうなほどに。
不意に、じわんと新しい涙があふれた。
(……いままで抱かれたときも、はしたなく乱れてしまっていたけ...
嬲るようにされてもあんなに気持ちよくなってしまうのは、...
いまは、本当に嫌だったことを強要されている。怒りと、屈...
……それでも性感を高ぶらされてしまっている。
自分はとっくの昔に、思いやりなど与えられなくても体を嬲...
いや、それどころか、屈辱と恥辱の裏返しで余計に感じてし...
実はアンリエッタを全く好きでもなんでもなかった才人に、...
それだと、本当に救いようがなかった。
(いやです……いやよ、そんなのは惨めすぎるもの……)
けれどもし、自分は最初からルイズの代用品にすぎなくて、...
この先彼への奉仕を拒めばきっと、もともと愛情などなかっ...
あとに自分に残されるものなど、反応が心の深層部にとどい...
「ほら、立てよ……続きするから」
哀愁の涙をたたえてうなだれたアンリエッタの頭に、才人が...
言葉こそ乱暴ながら、見下ろす少年の表情には、手のなかの...
まつげを震わせながら、うつろに石の床を見つめるアンリエ...
…………………………
………………
……
アンリエッタは生まれてからずっと、周囲に対してごく自然...
いつか国の利益のために政略結婚させられるであろう黄金の...
それゆえ自分を対等とみなしてくる親しい人と、私事におい...
小さかったころのルイズとのいさかいくらいだが、なにぶん...
それにあれは子猫二匹がもつれあって転げまわっていたよう...
恋の複雑さとは無縁だった。
……だからこういうときに、姫君育ちの身で人生の経験が浅い...
いまは優位どころかまるで玩具のように扱われている。激怒...
そういうわけで、根っこに我の強さと未熟さが同居している...
しかもこの状況は直接的には、自分の不用意な「何でもする...
だからといって意に沿わない調教を、簡単に受け入れられる...
どんな行動をするにせよ、開きなおってしまえばいいわけだ...
癇癪を起こしたように反発するか、男の言うがままに従順に...
いまのところ、彼女は後者を選びつづけている。
「ほら、おま○ことっくにドロドロ。広げてるとエロい眺め……
綺麗なピンク色の穴が、俺のち○ぽ欲しそうに糸引きながらヒ...
ホカホカに蒸れてて、広げたとたんむわぁって熱気あがった...
「……や……やめて……」
「おま○こ穴がヒクヒクするたびにお肉の汁ふきこぼして、きゅ...
あーあ、奥のほうから白く濁った濃いお汁まで出てきた。姫...
さっき脱いだパンツも、おま○こから垂れ流してた恥ずかしい...
才人の言葉責めに、ただでさえ位置が下がって血がのぼって...
背後から耳からすべりこむ淫虐の言葉に、アンリエッタは羞...
足を肩幅より少し広めに開いて立ち、ひざをのばしたまま、...
「そんな広げないで……広げて見ないでくださいまし……」
濡れた声で哀訴しながらアンリエッタは、シルクの長手袋の...
ドレスを大きくまくりあげられて美尻をむきだしにされ、こ...
そして、陰唇をつままれて左右に開かれ、本能にしたがって...
……この数日でどれだけ気丈にふるまおうとしても、アンリエ...
自分の言った約束だけでなく、見返りに才人に与えられる濃...
毎回、最初のほうこそ凛然とした気概を見せるのだったが、...
意識が肉色に染まり、少年の言うことに心でさえも逆らえな...
いまでは才人を完全に失ってしまう可能性にさえ思い当たっ...
「おしっこ穴までこんなヒクヒクさせてさ……朝にここからお潮...
気持ちよすぎて、まだ体が忘れられないのかよ?」
才人にくにくにと尿道口を指の腹で揉みこまれ、アンリエッ...
膣口から出た濃い愛液が尿道口まで垂れてくると、そこをこ...
「あ、出てきたえっち汁、アンのお豆にまで伝って……とろぉっ...
その勃起しかけの牝おちんちん、完全にぷっくりさせちゃえ...
おっきくしたらいつもみたいに、指でシコシココリコリして...
「……なんでぇ……なんで、いやらしいことばかり言うのですか……」
アンリエッタが絶え入りそうな声を出した。
「よく言うよ」とつぶやき、才人は少女の淫らな姿にしげし...
レースのニーソックスにぴっちりと太ももまでを包まれて、...
その上では、男性を妖惑する桃尻がエロティックにかかげら...
尻房に手をかけてこねると、芯にある若い弾力が確認できる...
ハイヒールを履いてひざを伸ばし、上体を伏せている格好の...
最近はこうやって、執拗に尻を強調させるような姿勢をとら...
異物をうめこまれたアヌスからは、小さな輪をつけた細い鎖...
その下の秘肉は湯気がたちそうなほど熱くぬかるみ「殿方の...
「声もおま○このほうもトロトロじゃねえかよ。すっかり発情し...
俺のをしゃぶってただけでここまで感じたんだろ。それとも...
心までどうこうできると思うな、とか言ってたよな……体いじ...
「……ぅ……うっ……違います……
あ、あっ、うああっ!?」
「違うならそんな敏感に反応する必要ないぜ。
俺の指、こんなおいしそうにくわえてるくせに」
――にゅる、と蜜壺に才人の指が侵入してきたのだった。そろ...
愛液を指と膣壁のあいだから噴きそうなほど、一気に膣口が...
締めつけを無視して指でくちゅくちゅとかきまわされ、窮屈...
「朝は……このへんだったっけ? ああ、ここだここだ。
自分でわかるか姫さま? おま○こ肉のここらへん、コスって...
「……ぁ……ぁひ……っ」
朝にさんざん嬲られた箇所。
そこを責められて泣きながら恥辱的に尻を振り、繰りかえし...
その充血した肉壁が、その下に密集した快楽神経を指で刺激...
(なに……なんなの、この状況……)
空虚になりつつあるまなざしを陶酔したように震え細めて、...
いまは日のまだ高い午後、ここは中庭に面した柱廊。
人の姿はないとはいえ、陽光が中庭からふんだんに入り、初...
そんなところで自分は、ひざを伸ばし足首をつかんでお尻を...
殿方の性欲処理用に自分の恥部を提供させられるだけの存在...
それも、喧嘩して許していないはずの相手に。
そのうえで秘肉をもてあそばれ、しとどに濡らして甘く鳴き...
あまりに誇りを傷つけるこの状況を、理解したくない。恥辱...
と、才人が手首を返した。
過敏になっている膣内の別のポイントに触れられ、アンリエ...
「ぁうああっ!」
「ん……こっち側の壁も感触がこりっとしてきたな……ほら、気持...
膣内で反応して媚肉がしこってきた箇所を、男の指でコリコ...
耐え切れずアンリエッタは、あふれた愛液がつたわる太もも...
「昼のあいだはいっぱい我慢してただろうからな。ご褒美って...
いつでもお潮ふいてイッちゃっていいからな」
指の責めが要所を的確に責めてくる。ハイヒールのつま先か...
股間が溶けそうな切なさに目尻を下げ、たまらず尻をひゅく...
真っ赤な顔で「ああっ」と叫んでしまう。その存在を思い出...
「せ、せめてお尻のものを抜いてくださいまし!」
肛肉に恥知らずな甘がゆさを与えてくるこの淫具を、一刻も...
腹中でねじれる数珠つなぎの玉が、心底いとわしい。
「じゃ、取ってやるよ」
珍しいことに、訴えをすぐ聞いてもらえた。
少年の指がことさらに蜜壺内壁のポイントに押しつけられた...
彼女のつつましやかに固く締まっているアヌスからちょろん...
引っ張られると、最初の真鍮の玉がくすんだピンクの肛口を...
「ひぃ……っ」
白い桃尻がヒクンと動いた。
その大小のボールを何個もつなげた形の淫具が、ずる、ぬぷ...
「あっ……くっ……」
アンリエッタがあごを食いしばって、背徳的なその感覚に声...
かかげた牝尻の柔艶な二つの丘を、十指が食いこむほどわし...
淫具を途中まで引きだされたアヌスの下で、あざやかなほど...
何をされようとしているのかを認識する暇もなく、ずむっ、...
「ひっ、ひいいい゙ぃぃっ!?」
臨戦態勢だった才人の肉棒を、受け入れ準備を完全に終えて...
不意打ちされた秘肉がきゅんっと収縮し、官能が瞬時に沸騰...
さんざん焦らされていた女体があっさり崩落した。不自由な...
「ひあああぁぁっ! だめぇぇ、イきますぅっ」
三割ほど外に出ていた真鍮玉の淫具が、尻の悶えにあわせて...
まだ腸管に詰めこまれたままの七割ほどがぐねぐねうねり、...
脳裏が白くうるんでいた。
「ひぃ――ぃぃいっ……!」
……白熱が去って視界がようやく定まったとき、まだちゃんと...
彼女は倒れていなかった。どうにか姿勢をくずさなかったの...
自分の熱いあえぎ声が聞こえる。眼下の床にぽたぽたと落ち...
もっともその液体の大部分は、下にしたたるのではなく、内...
「やっぱりもう少し入れとこうか、これ。お尻刺激しながらの...
才人がひくひくするアヌスに、ふたたび淫具の玉をひとつひ...
アンリエッタの躾けをほどこされている肛口が、それらをい...
腸管でまたしてもそれらがきゅるきゅる動き、少女にまぶた...
「ひ……ひどいわ……」
その恨みあるつぶやきもよろめいて、震える唇がよだれを垂...
「ほら、終わりじゃないって。その姿勢つらけりゃ、目の前の...
才人の許可に、少女は足首を握りしめていた手を離した。
つながったまま上体を起こし、よろよろと眼前の石の円柱に...
アンリエッタが冷たい石に火照った頬をおしあてて、ぐった...
中には、ここしばらく閨で使っていた潤滑用のクリームが入...
「さっき言ったようにここも触ってやるよ」
円柱に必死でしがみつき、あえぐ少女ののどが反らされた。...
ここ最近は女肛とセットで毎日責められて、充血した過敏状...
その弱い肉を、包皮を完全に剥きあげられてクリームをぬり...
煩悦をもたらす苛烈な責めに、アンリエッタはつま先立ちに...
「うあああっ、そこ強くしないで、……あ、い、いやあっ、おな...
あひんんっ、せめてやさしく、やさしくしてくださいぃっ」
「なに言ってんだ、下ごしらえならさんざんしてやったろ。
ここまで体が出来上がってからなら、多少乱暴にしてもアン...
空いた手で、ドレスの胸元を引き下げられ、たわわな乳房が...
重みのある柔肉がタプタプ揉みあげられ、形がむんにゅりと...
乳首と肉豆をくりくりいじられつつ、からみつく肉ひだをめ...
…………………………
日がかたむいていく。
柱にすがりつくアンリエッタは、ドレスの下を腰までまくら...
雪白の肩と背中を剥きだしにされて、突き上げられるたびに...
いつものことだが、煮立たせられていた体で責めに長く耐え...
秘肉を犯されたまま、ふんわりした巨きな乳房をパン生地の...
柱にしがみついていないと床にくずおれそうになってしまう...
ゆっくり抽送されながら乳首や股間の肉豆をしごかれると、...
皮を剥いてクリームを塗られたクリトリスを指でつままれて...
「イくうぅぅっ……!」
悩乱の叫びをあげながらアンリエッタは大理石の柱を抱きし...
素足に履いたハイヒールでつま先立ちになって、白桃のよう...
しかし、まったく才人の手は休まなかった。抜き差しもかえ...
達したばかりのクリトリスをくりゅくりゅひねられ、少女の...
「イきました、とめて、もうお豆はぁ……くううっ、敏感すぎる...
あうっ、いっしょに奥も突かれたら、あ、ぁく、そんなああ...
延々と責められる肉豆のうけとる激烈な刺激に、上向いて牝...
そこに、才人がズヂュッと肉棒を根元までつきこむ。あがる...
柱に押しつけようとするかのようにぐいぐいと後ろから腰を...
甘い香り。振りたくる栗色の髪が乱れて匂い、雪肌がぽうと...
尻をむき出しにするべく腰までまくりあげられた夏用のドレ...
初夏にふさわしい薄生地の清雅な色のドレスだが、それをま...
「もう膝も伸ばしてられないっぽい? じゃ、床に伏せろよ」
才人がぬちゅり、とゆっくり肉棒を抜きだした。
とうにがくがくしていた膝がかくんと折れ、柱に抱きついた...
四つんばいにうずくまって、ひぃひぃと喘鳴しながら呼吸を...
「このまましてやるから。ほら、お尻上げて。
もっと頭を下げて朝みたいに這って、犬みたいな格好になれ...
そのあまりにも侮辱的な命令を聞いた刹那、アンリエッタは...
高ぶる淫情の中で忘れさせられかけていた怒りがこみあげ、...
このとき意識しないながら、生来このかた他者を従わせてき...
厳然とにらまれて、才人の表情に驚きとひるみが浮かんだ。
けれどためらいは一瞬だった。少年は少女の腰骨をつかんで...
腰の前にもまた才人のまさぐる手がまわされ、簡単にクリト...
「〜〜ふ、ぁっ……」
アンリエッタの眉が切なげに下がった。湖水のような瞳が、...
才人が淡々と言い聞かせるように命令を繰り返す。
「お尻しっかり上げろってば。まくりあげてるドレスのスカー...
ただでさえ肉を蕩かされながらの上に、もっともらしい理由...
恥じらいと哀しみの色をただよわせながら、アンリエッタは...
一度は強気を取りもどした少女がふたたび屈服する様を、才...
女王になる時以来、強くなろうともがいてきたアンリエッタ...
彼は手をのべて、言うことを聞いた少女の頭をやさしく撫で...
「そうそう……よし」
愛玩動物のように扱われて、アンリエッタは悲痛にうめく。
また頭を撫でられた。今度は牝犬の体勢でつながったまま背...
甘い愛撫にそういう反応をしてしまうまでに躾けられたとい...
(わたくし……こんな扱いをされているのに、どうして……)
自己嫌悪が多くを占める悲嘆を噛みしめていると、彼女の頭...
後ろから頬を撫でながら、才人が提案した。
「お尻振って自分で動いてみます?」
その提案に、アンリエッタはあえかに息をついて頭を重たげ...
このまま一方的に攻められるのは怖い。そういう意味では渡...
(けれど、お尻にまだ……)
淫具を詰めこまれたまま、肉棒を蜜壺に受けいれた状態で、...
それはいまも肛内から身をさいなむ、おぞましい背徳の快美...
まるで、前で男のものをむさぼりつつ後ろで自慰をしている...
「……じゃ、このままします」
答えを待たず、才人がいきなり動き出した。
興奮状態にある蜜壺を突き上げ、クリームにぬめった肉豆に...
アンリエッタは下がった子宮を揺らされて、「ひいいっ」と...
股間の結合部をまさぐってくる男の右手指の動きにも、血が...
「あ、ああ、だめよ、……いやぁ、またそんな……!」
少年の左手で、アヌスの締め付けからまたぷちぷちと玉を引...
ぞわんと鳥肌を立たせながら、真っ赤な顔で叫びっぱなしに...
床に這う格好に変わったとたん、責めてくる才人の動きはま...
少女の甘い苦鳴が柱廊に響き、清雅な水色のドレスの表面が...
したたる陽光は、物憂く熱い。
真白くそして夢ふかく、ドレスを半分剥かれた肌と光が溶け...
わずかのうちに、アンリエッタは提案をすぐ呑まなかったこ...
子宮口を突き上げられると腰がはねるようにわななき、する...
しかも少年に操られてその玉の連なりの三割ほどが、前後動...
自分で動かなくても、そこの背徳の悦びを存分に味わわされ...
二つの熱い粘膜の管を、道具と男の肉で犯されつつ、腰の前...
「お尻……お尻に入っている物だけでもぜんぶ抜いて……もう抜い...
後生です、どこか一つでいいのおっ、すこしだけ責めを堪忍...
「自分で動く?」
「うご……うごきますわ、動けばよろしいのれしょうっ!」
アンリエッタはろれつが回らなくなってきた口で自暴自棄に...
淫悦の奔騰をこらえかねて、シルクの長手袋でかきむしるよ...
前後二穴での感覚が相乗して、内奥から肉が震撼している。...
「それなら……」
だというのに、少年が腰骨を両手でがっちりつかみ、より激...
愛液が飛び散るほどの肉棒の抜き差しに、少女の燃えていた...
「あああ――たすけて、たふけてぇぇっ!
いくぅ、ああ、うああああっ……!!」
アンリエッタが達するぎりぎりの直前で、ぴたりと少年のす...
「…………あ……?」
床で乳房を押しつぶすように突っ伏し、ぼんやりと涙で視界...
恥を知らない肉体が、どうして止めるのとばかりに子宮をひ...
尻をぴしゃん、と平手で叩かれた。
「あひっ!」
「ほら、そこから動けよ。体がイきたくてたまらない状態から...
それと牝ちんちん触るのは勘弁してやるけど、俺もちょっと...
哀しげに蕩けた顔で肩越しに才人を見上げ、アンリエッタは...
言われたとおり、沸点寸前に生煮えで放り出された体が、し...
けれどなかなかふんぎりがつかず、濡れきった蜜壺で肉棒を...
あとは転がり落ちるように、牝の動きで尻をひゅくひゅくと...
腹中できゅむきゅむ転がる淫具の感覚に翻弄されつつも、開...
「は……ああっ……」
恥ずかしさに目を閉じ、双方の穴から湧き起こるそれぞれ違...
いつもこうである。何度気丈さを見せつけても、最後にはけ...
才人が、くなくな揺れる水色のドレスの細背におおいかぶさ...
「明日あたり下のお毛々、ぜんぶツルツルに剃ってやろうか?...
それからベッドの横の床に這わせて、お尻上げさせてペンペ...
それとも四つんばいのまま首輪と鎖だけ身につけて、部屋の...
犬みたいに扱ってやるよ。一晩中、人間の言葉を使わせない...
あまりに惨い嬲られ方をにおわせられて、アンリエッタは必...
「やめて……やめてください、変なことをおっしゃらないでっ……、
できません、しませぬから! そのようなこと決してぇ……」
「と言ったって、体がやらしー反応してるじゃねえかよ。おま○...
姫さま、表面ではあんま認めたがってないようだけど、体は...
嗜虐趣味全開でそう意地悪に指摘して、才人が後ろから耳た...
「ひ、耳、ちがいます、大好きなんてことは……ぁ、あひ、ひい...
小刻みに肉棒を抽送されて、アンリエッタの否定の声がとけ...
徐々に少年の動きが元のように速まっていくが、少女のほう...
互いに本能のままの交わりに近づいていく。
高まりきって媚声をふきこぼすアンリエッタの様子を見て、...
「お豆のかわりにこっちつまんでてやるよ。乳首もこんなしこ...
下向きで、たゆたゆ踊る白い乳肉の頂点が、指にきゅっとつ...
肉感のぷりっとした乳首をこすりつぶされながら、ぽよぽよ...
快美のわななきが女体に走り、あごを上げて甘くむせびなが...
「ああ、やめて、お乳もせつないのです……! お尻のなか灼け...
濃艶な熱を女体が放散する。無惨に剥かれかけたドレスが凄...
「イくんだな? じゃあ姫さまがイったときに、お尻のやつい...
あのとき、おま○こしながらお尻の道具何度も詰めこんで引っ...
「ひっ、いや、いやです、どうかそんなことはやめて、ひぅ、...
だめ、だめ、ひいいい、いく、あ、イきますう……ああああ、...
血を吐くような叫びとともに、アンリエッタが絶頂に到達す...
淫奔に振りたてられていた魅惑的な尻が、動きを止めて痙攣...
その瞬間、アヌスから淫具を一気に引き抜かれた。括約筋の...
「ひぃいいっっ――あああああああっ!」
淫具とともに魂を強引にひっこ抜かれたようだった。
宣言されていたのに、まったく耐えられなかった。いま達し...
「だめ、またイくううっ、ひあっ、らめ、ああああっ、イくぅ...
一瞬で火だるまになるような連続した絶頂に呑みこまれ、内...
蜜壺からも、好意たっぷりに熱く抱擁されていた肉棒が、ア...
噴き癖をつけられている潮が、ぴしゅぴしゅと断続的に飛ん...
うつぶせに完全に床にくずれ落ちたアンリエッタの体を、背...
肉棒を自分の手でしごきあげながら、びくびく脈打ちはじめ...
どぴゅっ、どぷっと大量の精液が、栗色の髪の上からぶっか...
力つきてぐったりし、火照った呼吸をつむいでいるアンリエ...
髪の生え際から美貌にとろとろと、熱い精液が流れ落ちてい...
頭上から白濁をぶっかけられて、くらくらする猛烈な男の精...
…………………………
「こんなお尻の穴ぽっかり開いちゃって……いや無理ないか、ず...
床に這ったアンリエッタが、いつまでも夢幻をさまよってい...
直径二サントほどの、コインくらいの大きさの穴を開き、ピ...
快楽に使えるよう、肉が十分にほぐれてきたかを確かめるよ...
彼女は「〜ひっ」と息をのみ、反射的に触られた場所を締め...
抜けかけている腰をよじって手をのばし、ドレスのすそで必...
恥じらいはもちろんだが、恐怖のほうが大きい。
いまは体が蕩けすぎている。つづけてすぐアヌスを犯された...
しかし、才人もこの場ではそれ以上するつもりはないようだ...
「一度お風呂はいって、晩ごはんもちゃんと食べてからまたし...
アンリエッタは複雑な気分になる。
いま嬲られずにすむことへの安堵が大きかったが、今夜もや...
まだ一日が終わっていないことが呪わしかった。
少女は石の床に腕を必死につっぱり、震える上体をようよう...
「ひ……ひきょう、ものぉ……」
へ? と目を丸くしている才人を必死ににらむ。
悦びを極めた直後のことで美貌はゆるみきり、水面のような...
「あなひゃが……あなたが、いやらしいことをしなければ……わた...
わた、わたくしは……ずっと怒っているのですからね……」
(言えた、ちゃんと言えたわ……)
本当はこのとき淫楽のなごりで、怒りの感情さえ一時的に溶...
才人にどんな反応をされるだろう、と怯えるかたわらで、言...
ここ数日、心身を陵辱されて乱れながらも、自分自身に言い...
毎回、快楽に弱りすぎて途中から狂わされてしまう。それは...
けれどどれだけ乱れても、終わって体の熱が冷めれば、心を...
そのことが、アンリエッタがしがみついている自尊心の柱な...
炎天下の氷のように濡れて溶けかけながら、どうにか意地を...
たぶんアンリエッタ自身は意識していないのだろうが、男を...
つい手をのばし、座りこんでいるアンリエッタの頬をなでる。
ひっ、と少女が一瞬おびえたように身をこわばらせ、それか...
その目が才人を悔しげににらもうとしながらも、安堵するよ...
才人はアンリエッタの目を見ながら、静かに考える。
(この人、弱い人だけど、けっして弱いばかりじゃないんだよな……
ほんとに複雑な人だよなぁ)
嬲ればすぐ骨抜きになるのに、最後のところではなかなか折...
それでも体を重ねて何度も屈服させていると、少しずつ深み...
自分の嗜虐的な行為に体で応えて、少女がしっとりと危うい...
〈中〉は分けました。後編に続きます。
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