ゼロの使い魔保管庫
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それは蒼から始まった物語 (7):HEAT 2 バレッ...
#br
時は過ぎ、ハルケギニアの夜空に双月が浮かんで、太陽の代わ...
キュルケは1人街道にて馬を走らせていた。トリスタニア散策...
城下町から学院まで馬で3〜4時間。下手をすれば日付を超え...
睡眠不足はお肌の天敵だというのに、そんな事を言ってみせた...
ふと街道が2手に分かれている所に差し掛かった。
行きに使ったのは左側の広くきちんと整備された街道。
右側は森の中を突っ切る形の馬ぐらいは通れるが大して整って...
しかし代わりといっては何だが、こっちの方は学院の近くまで...
左側の整備されている方は森を迂回する形で遠回りなのだ。
もちろん――――キュルケは左を選んだ。
今は走り易さよりもかかる時間である。急がば回れは彼女の性...
ふと何故か昼間のコルベールの注意が脳裏に過ぎったが、あえ...
自分の情熱の証である炎なら、どんな物でも焼き尽くせる。
彼女はそう信じきっていた・・・・・・自信を通り越し、過信...
あの時続けて言ったコルベールの警告にいたっては―――彼女はと...
だから。
「へっ?きゃあっ!?」
突然馬の足元の地面が陥没し、馬の嘶きと共に宙へと放り出さ...
いきなりの事に杖を引き抜いて己に『レビテーション』をかけ...
黒い影に覆い被さられたのを最後の記憶に、キュルケは意識を...
鉄錆の臭いがした。
何かを啜り、水気の多い何かを引きずり出す異様な音でキュル...
目を開いた瞬間、焦点のハッキリしない瞳に飛び込んできたの...
首から下が荒々しく断ち切られていれば、当たり前だ。
「ひっ!?」
普段の気丈さが消え去った悲鳴を咄嗟に漏らす。
手をつくと雨上がりの地面のような嫌な感触。
しかし水分の正体は雨ではない。立ち込める臭いとすぐ隣に転...
馬の血。馬の血がキュルケの周り一面にぶちまけられている。...
2色の月光が広がり、キュルケの周りを仄かに照らし出す。
今度こそキュルケの脳裏を、恐怖が瞬く間に染め上げた。
彼女が跨っていたらしい馬は解体されていた。切り裂かれた腹...
遠目からならそれはジャイアントモールに見えただろうが、近...
全長5メイルはあるそれが纏っているのは毛皮ではなく竜のよ...
前足の爪も50サントはありそうな長さで鋭く、赤黒く染まっ...
オーク鬼より醜悪ではないが、代わりに暴虐さはこっちの方が...
顔を上げた怪物の瞳がキュルケと合った。
もう1つ普通のジャイアントモールとは違う点があった。奇妙...
「このぉっ・・・・・!」
全体像をハッキリと捉えた為か、少しは我を取り戻したキュル...
怪物の反応速度はキュルケの予想以上だった。5メイルほどの...
とにかく重い。キュルケ程度の力では振りほどけない。
杖を向けようにも、飛び掛られた衝撃で生憎杖はどこかに転が...
いや、幾ら洗練された豊満な肉体でも、日頃大半の作業を魔法...
スカートの上から何か熱い物が押し付けられている。
思わず当たっている部分を覗き見た。すぐ後悔した。
そこには今まで何度か見た事のあるのよりよほど巨大な―何せ根...
極端に短く改造されたスカートの裾から潜り込んで、今度は下...
――――こんな事になるんなら、丈を詰めるんじゃなかった!!
「この、離しなさいよ!ケダモノの癖にツェルプストーを襲う...
叫びが通じる訳も無く。女の力で数倍の体積で押さえ込んでく...
悲鳴だけが、空ろに夜に響く。
塗りたくられた先走りの粘液で湿った下着が、獣の雄の性器で...
割れ目を今や用を成していない下着越しに荒々しく擦られ、敏...
反応したくないのに、何故か身体は熱を持ってキュルケの脳髄...
#br
――――いや、何よこれぇ、塗りたくられてる所からどんどん熱く...
一部の動物が分泌する成分は、異性を性的に興奮させる媚薬と...
この場合・・・キュルケにとって不幸な事に、塗りたくられた...
心が拒否しても、既に男を知る彼女の身体はその効果をどんど...
「やだ、やだぁ・・・こんな・・・いやよ・・・・・・」
下着ごと中に突き込まんと、ハッキリ獣の生殖器が宛がわれる。
生娘じゃない。それでもこんな異常な状況で、人里放れた森の...
恥も外聞も、普段の気丈さもかなぐり捨てて叫んだ彼女を、誰...
「誰か・・・・・・助けてっ!!」
懇願に対する返答は、闇から突如飛来した炎の蛇だった。
獣の体格と比べれは余りに細く小さな炎。
しかし岩の表面に触れた瞬間突如大きさを増し、火山のような...
すぐ下で圧し掛かられていた彼女の柔肌には火傷1つ無い。
完全な指向性を持った爆発。こんな芸当、トライアングルクラ...
それを放った本人の姿を捉えたキュルケは、見た瞬間思わず呆...
それほど、昼間に出会った時からは想像も出来ないような気配...
極寒の吹雪の様に冷酷で、しかし同時に溶岩よりも灼熱が混ざ...
見た者全てに死を告げる、死神のそれ。
「ミスタ・・・・・・コルベー、ル?」
冴えない魔法学院の教師は、静かにキュルケの傍らで膝を突く。
「怪我はありませんか、ミス・ツェルプストー?」
「は、はい、無いみたいです・・・」
「それは良かった。ならすぐにここから離れて下さい。アレの...
コルベールが地面に転がった獣を見やる。
一見その様子は研究対象を観察する学者のようだが、その目は...
こんな目をする男を見たのは、キュルケにとって生まれて初め...
と、地面に叩きつけられた獣が身体を起こしてコルベールを睨...
「早く行きなさい」
「え、ええ・・・っ!」
再度の警告にキュルケは立ち上がって・・・・・すぐに膝が勝...
足に力が入らない。その癖下腹部の内部は絶え間無く燃え盛っ...
キュルケが再び倒れた一瞬後、獣がまた巨体に似合わない俊敏...
すぐ後ろにキュルケが居るから、コルベールが避ければ彼女は...
獣が爪を振り上げる。
#br
鮮血が、飛び散った。
終了行:
それは蒼から始まった物語 (7):HEAT 2 バレッ...
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時は過ぎ、ハルケギニアの夜空に双月が浮かんで、太陽の代わ...
キュルケは1人街道にて馬を走らせていた。トリスタニア散策...
城下町から学院まで馬で3〜4時間。下手をすれば日付を超え...
睡眠不足はお肌の天敵だというのに、そんな事を言ってみせた...
ふと街道が2手に分かれている所に差し掛かった。
行きに使ったのは左側の広くきちんと整備された街道。
右側は森の中を突っ切る形の馬ぐらいは通れるが大して整って...
しかし代わりといっては何だが、こっちの方は学院の近くまで...
左側の整備されている方は森を迂回する形で遠回りなのだ。
もちろん――――キュルケは左を選んだ。
今は走り易さよりもかかる時間である。急がば回れは彼女の性...
ふと何故か昼間のコルベールの注意が脳裏に過ぎったが、あえ...
自分の情熱の証である炎なら、どんな物でも焼き尽くせる。
彼女はそう信じきっていた・・・・・・自信を通り越し、過信...
あの時続けて言ったコルベールの警告にいたっては―――彼女はと...
だから。
「へっ?きゃあっ!?」
突然馬の足元の地面が陥没し、馬の嘶きと共に宙へと放り出さ...
いきなりの事に杖を引き抜いて己に『レビテーション』をかけ...
黒い影に覆い被さられたのを最後の記憶に、キュルケは意識を...
鉄錆の臭いがした。
何かを啜り、水気の多い何かを引きずり出す異様な音でキュル...
目を開いた瞬間、焦点のハッキリしない瞳に飛び込んできたの...
首から下が荒々しく断ち切られていれば、当たり前だ。
「ひっ!?」
普段の気丈さが消え去った悲鳴を咄嗟に漏らす。
手をつくと雨上がりの地面のような嫌な感触。
しかし水分の正体は雨ではない。立ち込める臭いとすぐ隣に転...
馬の血。馬の血がキュルケの周り一面にぶちまけられている。...
2色の月光が広がり、キュルケの周りを仄かに照らし出す。
今度こそキュルケの脳裏を、恐怖が瞬く間に染め上げた。
彼女が跨っていたらしい馬は解体されていた。切り裂かれた腹...
遠目からならそれはジャイアントモールに見えただろうが、近...
全長5メイルはあるそれが纏っているのは毛皮ではなく竜のよ...
前足の爪も50サントはありそうな長さで鋭く、赤黒く染まっ...
オーク鬼より醜悪ではないが、代わりに暴虐さはこっちの方が...
顔を上げた怪物の瞳がキュルケと合った。
もう1つ普通のジャイアントモールとは違う点があった。奇妙...
「このぉっ・・・・・!」
全体像をハッキリと捉えた為か、少しは我を取り戻したキュル...
怪物の反応速度はキュルケの予想以上だった。5メイルほどの...
とにかく重い。キュルケ程度の力では振りほどけない。
杖を向けようにも、飛び掛られた衝撃で生憎杖はどこかに転が...
いや、幾ら洗練された豊満な肉体でも、日頃大半の作業を魔法...
スカートの上から何か熱い物が押し付けられている。
思わず当たっている部分を覗き見た。すぐ後悔した。
そこには今まで何度か見た事のあるのよりよほど巨大な―何せ根...
極端に短く改造されたスカートの裾から潜り込んで、今度は下...
――――こんな事になるんなら、丈を詰めるんじゃなかった!!
「この、離しなさいよ!ケダモノの癖にツェルプストーを襲う...
叫びが通じる訳も無く。女の力で数倍の体積で押さえ込んでく...
悲鳴だけが、空ろに夜に響く。
塗りたくられた先走りの粘液で湿った下着が、獣の雄の性器で...
割れ目を今や用を成していない下着越しに荒々しく擦られ、敏...
反応したくないのに、何故か身体は熱を持ってキュルケの脳髄...
#br
――――いや、何よこれぇ、塗りたくられてる所からどんどん熱く...
一部の動物が分泌する成分は、異性を性的に興奮させる媚薬と...
この場合・・・キュルケにとって不幸な事に、塗りたくられた...
心が拒否しても、既に男を知る彼女の身体はその効果をどんど...
「やだ、やだぁ・・・こんな・・・いやよ・・・・・・」
下着ごと中に突き込まんと、ハッキリ獣の生殖器が宛がわれる。
生娘じゃない。それでもこんな異常な状況で、人里放れた森の...
恥も外聞も、普段の気丈さもかなぐり捨てて叫んだ彼女を、誰...
「誰か・・・・・・助けてっ!!」
懇願に対する返答は、闇から突如飛来した炎の蛇だった。
獣の体格と比べれは余りに細く小さな炎。
しかし岩の表面に触れた瞬間突如大きさを増し、火山のような...
すぐ下で圧し掛かられていた彼女の柔肌には火傷1つ無い。
完全な指向性を持った爆発。こんな芸当、トライアングルクラ...
それを放った本人の姿を捉えたキュルケは、見た瞬間思わず呆...
それほど、昼間に出会った時からは想像も出来ないような気配...
極寒の吹雪の様に冷酷で、しかし同時に溶岩よりも灼熱が混ざ...
見た者全てに死を告げる、死神のそれ。
「ミスタ・・・・・・コルベー、ル?」
冴えない魔法学院の教師は、静かにキュルケの傍らで膝を突く。
「怪我はありませんか、ミス・ツェルプストー?」
「は、はい、無いみたいです・・・」
「それは良かった。ならすぐにここから離れて下さい。アレの...
コルベールが地面に転がった獣を見やる。
一見その様子は研究対象を観察する学者のようだが、その目は...
こんな目をする男を見たのは、キュルケにとって生まれて初め...
と、地面に叩きつけられた獣が身体を起こしてコルベールを睨...
「早く行きなさい」
「え、ええ・・・っ!」
再度の警告にキュルケは立ち上がって・・・・・すぐに膝が勝...
足に力が入らない。その癖下腹部の内部は絶え間無く燃え盛っ...
キュルケが再び倒れた一瞬後、獣がまた巨体に似合わない俊敏...
すぐ後ろにキュルケが居るから、コルベールが避ければ彼女は...
獣が爪を振り上げる。
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鮮血が、飛び散った。
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