ゼロの使い魔保管庫
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開始行:
219 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(...
夜中にそっと目を覚ます、キュルケに気付かれないように、ベ...
出発は明日……今回のチャンスは今夜だけ。
足音を立てないように廊下に出る。
目指すのは………母さまの部屋。
幼い頃から通りなれた道を、そっと辿る。
部屋の前に着く、聞き耳……良かった……寝ている。
音を立てないように部屋に入る。
ペルスランが扉に油を差しておいてくれたよう……ありがとう。
母さまの顔を見る……よく寝ている。
穏やかな母さまの顔を見れるのは……もうこんな時しかない。
『お疲れ様、タバサ。』
くたびれた人形をそっと、どける。
母さまの横に身体を滑り込ませて、私はやっとシャルロットに...
(母さま、友達が出来ました。)
(母さま、クラスの人たちはとても騒がしいけど……)
(母さま、トリスティンの書庫はとても広いです。)
(………
色々な報告、でも……心の中で。
報告が終わって……
(ごめんなさい……母さま)
トリスティンの書庫をどれだけ探しても、かけられた魔法の手...
(ごめんなさい……母さま)
本当は、私が掛かっていたはずの魔法。
(ごめんなさい……母さま)
父さまが亡くなった後、私が居なければ、母さまは静かに暮ら...
(ごめんなさい……母さま)
父さまが殺されたのだって、兄と違い子供が居たのも後援の大...
(ごめんなさい……母さま)
私は………産まれて来なければ良かったね。
涙が止まらない、タバサと違って、シャルロットは泣き虫だ。
『ごめんなさい、母さま今だけ……今だけですから……』
声を殺して泣き続ける。
髪を撫でる手に気が付く。
身体が恐怖に凍りつく、もし……今、母さまに拒絶されたら……
きっと、シャルロットの心は壊れてしまうから。
恐る恐る、母さまを伺う……眠っていた。
「良い子ね……シャルロット。」
寝言だ………髪を撫でる手も、寝惚けているのだ……。
でも……
『これで……シャルロットは、まだ頑張れるよ、母さま。』
そっと起き出して、タバサを手に取る。
『お願いね……シャルロット。』
廊下に出ると、キュルケが立っていた。
何も言わずに、抱きしめてくれた。
頑張ろう……暖かいキュルケの胸の中で、私は堅く心に誓った。
終了行:
219 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/09/10(...
夜中にそっと目を覚ます、キュルケに気付かれないように、ベ...
出発は明日……今回のチャンスは今夜だけ。
足音を立てないように廊下に出る。
目指すのは………母さまの部屋。
幼い頃から通りなれた道を、そっと辿る。
部屋の前に着く、聞き耳……良かった……寝ている。
音を立てないように部屋に入る。
ペルスランが扉に油を差しておいてくれたよう……ありがとう。
母さまの顔を見る……よく寝ている。
穏やかな母さまの顔を見れるのは……もうこんな時しかない。
『お疲れ様、タバサ。』
くたびれた人形をそっと、どける。
母さまの横に身体を滑り込ませて、私はやっとシャルロットに...
(母さま、友達が出来ました。)
(母さま、クラスの人たちはとても騒がしいけど……)
(母さま、トリスティンの書庫はとても広いです。)
(………
色々な報告、でも……心の中で。
報告が終わって……
(ごめんなさい……母さま)
トリスティンの書庫をどれだけ探しても、かけられた魔法の手...
(ごめんなさい……母さま)
本当は、私が掛かっていたはずの魔法。
(ごめんなさい……母さま)
父さまが亡くなった後、私が居なければ、母さまは静かに暮ら...
(ごめんなさい……母さま)
父さまが殺されたのだって、兄と違い子供が居たのも後援の大...
(ごめんなさい……母さま)
私は………産まれて来なければ良かったね。
涙が止まらない、タバサと違って、シャルロットは泣き虫だ。
『ごめんなさい、母さま今だけ……今だけですから……』
声を殺して泣き続ける。
髪を撫でる手に気が付く。
身体が恐怖に凍りつく、もし……今、母さまに拒絶されたら……
きっと、シャルロットの心は壊れてしまうから。
恐る恐る、母さまを伺う……眠っていた。
「良い子ね……シャルロット。」
寝言だ………髪を撫でる手も、寝惚けているのだ……。
でも……
『これで……シャルロットは、まだ頑張れるよ、母さま。』
そっと起き出して、タバサを手に取る。
『お願いね……シャルロット。』
廊下に出ると、キュルケが立っていた。
何も言わずに、抱きしめてくれた。
頑張ろう……暖かいキュルケの胸の中で、私は堅く心に誓った。
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