ゼロの使い魔保管庫
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569 名前:萌えろ!トリステイン学園[sage ] 投稿日:2006/09/...
風光明媚な山の上に、その学園はある。
というよりも、山全体が、学園そのものであった。
幼稚園から大学までを擁するマンモス学園。
その名は、『私立トリステイン学園』。
平賀才人は転校生である。
賞罰ナシ。彼女ナシ。好奇心旺盛なことが欠点でもあり、長所...
父親の転勤に伴い、住み慣れた東京を離れ、人里離れた「春ヶ...
ここの高等部は、良家の子女が通う全寮制の高校である。
当然才人も、今日からここの寮暮らしだ。
「えーっと、ここだっけか」
トリステイン学院の寮は、春ヶ木沢の街から少し離れた位置に...
「あー、平賀才人君ね。確かに承ってるけど、ごめんねえ」
受け付けてくれたやけに若い寮の管理人は、ミス・ロングヒル...
なにがごめんねなんだろう、と才人が疑問に思っていると。
「今寮が満室なのよー。街の方で部屋探してもらえないかしら」
はい?どういうことなんですか、そんな話聞いてませんよ、と才...
「連絡に手違いがあったのかしら?あのボケ学園長にも困ったも...
知り合いの不動産業者に連絡は取ってあげるから、とミス・ロ...
どうやら、全寮制とは銘打っているものの、少し事情が違うら...
ミス・ロングビルの言によれば、全寮制であるのは良家の子女...
春ヶ木沢以外からの入学者の一部は、確かに寮以外の部屋に住...
ただ、確かに遠方からの入学者が多いので、「全寮」と銘打っ...
その建前でとばっちりを食った才人は、まあ不運だったと思い...
春ヶ木沢の街に降りた才人は、ミス・ロングヒルの教えてくれ...
「…や、休み?」
紹介された不動産業者の名は「ギトー不動産」。その入り口に...
不動産業者が休みということもありえないが、その理由がさら...
こんな業者に部屋を紹介されたら、犬に亡夫の名前をつけた未...
才人は仕方なく、そのへんのコンビニで手に入れた住宅情報誌...
すると。
わふわふっ!
「わわわっ!?」
巨大な毛の塊が、正面から才人にのしかかってきた。才人は避...
白と黒に塗り分けられた、巨大なモップ、と表現すればいいだ...
その巨大なモップはもふもふと才人の顔の匂いを嗅ぐ。息が生...
才人の頭はいらん分析結果をはじき出した。こいつはオールド...
「くっそ、どけよこの犬!」
しかし犬は言うことを聞かず、もふもふと才人の匂いを嗅ぎ続...
「あらあら、だめよデルフちゃん」
570 名前:萌えろ!トリステイン学園[sage ] 投稿日:2006/09/...
モップの上から、影がさした。
その影は桃色がかったブロンドの、ウェーブのかかった髪の女...
高価そうな薄紫のカーディガンを羽織り、薄黄色のレースのつ...
その手には、犬用のリード。その先が繋がっていないことから...
「ほら、その子困ってるじゃない?どいてあげなさいな」
飼い主の言葉に、モップはわふ!と応えると才人の上からどいた。
しかし、主人の下に戻ることはせず、才人の横にちょこなんと...
どうやら才人が気に入ったらしい。
「うっわ、べたべただよ」
才人の前髪と住宅情報誌は、モップの吐き出したよだれでべた...
「あらあらごめんなさいね。うちのデルフちゃんがとんだ粗相...
言って女性は上着のポケットから小さなハンカチを取り出し、...
あ、なんかすごいいい匂いがする…。
才人が少しぽーっとしていると、なかなか落ちないわねえ、と...
「あらあなた、この街でお部屋をお探しなの?」
「あ、はい。一応そうですけど」
「ならうちにいらっしゃいな。ちょうど一部屋空きがあるわ」
にっこり笑って言った女性は、カトレアと名乗った。
カトレアの家はこの春ヶ木沢の名士で、大地主の家らしい。
不動産を何件も持ち、このこぢんまりとした2階建てのアパー...
アパートの名前は「かとれあ」。どうやら彼女の名前にちなん...
「私がここの管理人をしているの」
言ってカトレアは「管理人室」と書かれた部屋のドアを開け、...
才人は彼女の言うがままにドアを潜る。後ろからデルフがつい...
「こら、お前は外だろ」
才人は追い出そうとするが、デルフは言うことを聞かない。そ...
「あらあらダメよ。デルフちゃんはここの王様なんだから」
カトレアの言葉に、デルフは嬉しそうにわふ!と応える。
犬のクセに王様かよ、と才人が半分呆れていると、カトレアが...
「この子すっごい寂しがりやでね。人がいないとダメなの。だ...
その台詞と同時に、カトレアははいこれ、と才人に鍵と書類を...
「あなたのお部屋の、103号室の鍵と、各種契約書ね。家賃は月...
「え、いいんすか?オレまだ何も」
「どうせここより条件のいい物件なんてないわよ。それにあな...
嬉しそうにカトレアは笑う。
571 名前:萌えろ!トリステイン学園[sage ] 投稿日:2006/09/...
なんだろうこの自信は、とか思ったが、書類に書いてある102号...
ここに決めた方がよさそうだ。
「じゃあ、ここにします」
「決まりね。お姉さん嬉しいわ。じゃ、各種契約書は1週間後...
とりあえず、住む場所が落ち着いて才人はほっとしていた。
「103号室、103号室、っと」
103号室は4部屋ある1階の、管理人室の二つ隣の部屋だった。...
管理人室を出て数メートルの場所に、そのドアはあった。
あんな綺麗な管理人さんと一つ屋根の下かあ。
少し鼻の下の伸びた才人を、足元から聞こえるわふわふ!という...
デルフは管理人室から出てきた才人についてきていた。本気で...
「あのなあお前、管理人さんのとこに戻らなくていいのか?」
わふ!デルフは前足で器用に103号室のドアを指す。開けろ、と...
しょーがねーなー、と思いながら才人はドアを開ける。真っ先...
「誰の部屋だと思ってんだよ」
まあいいか、凶暴な犬ってわけでもないし、と才人は前向きに...
デルフは西側、つまり104号室側を向きながら、ばしばしとはた...
「?なんかあんのか?」
才人がそちらを向くと、そこには奇妙なものがあった。
それは、壁に空いた大穴。それを無理やりカーテンで隠してい...
一体何があったんだ、と思う前に、才人にとって驚愕の事態が...
デルフがもう一度わふ!と鳴くと、そのカーテンの向こうから女...
『デルフー?そこにいるの?』
カトレアのそれとは違う声。幼さを含む、少女の声。
デルフはもう一度わふ!と鳴く。
『待ってよ、今シャワー浴びたとこなんだから』
その声に反応し、デルフはさらにわふ!と鳴くと、カーテンめ...
カーテンはいともたやすくビリビリと破け、その向こう側の風...
そこにいたのは、桃色の髪の、タオルを一枚身体に巻いただけ...
「い…」
「い?」
一瞬の硬直のあと、彼女は叫んだ。当然である。
「いっやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁァ!」
声と一緒に飛んできた中身の入ったペットボトルをまともに食...
572 名前:なかがつ[sage ] 投稿日:2006/09/17(日) 01:16:17...
なんていうかパロりすぎて名称以外ゼロ魔じゃない気がす(ry
続き書いていいもんか悩んでます…orz
もしOKなら続きは後日うpしましゅ
終了行:
569 名前:萌えろ!トリステイン学園[sage ] 投稿日:2006/09/...
風光明媚な山の上に、その学園はある。
というよりも、山全体が、学園そのものであった。
幼稚園から大学までを擁するマンモス学園。
その名は、『私立トリステイン学園』。
平賀才人は転校生である。
賞罰ナシ。彼女ナシ。好奇心旺盛なことが欠点でもあり、長所...
父親の転勤に伴い、住み慣れた東京を離れ、人里離れた「春ヶ...
ここの高等部は、良家の子女が通う全寮制の高校である。
当然才人も、今日からここの寮暮らしだ。
「えーっと、ここだっけか」
トリステイン学院の寮は、春ヶ木沢の街から少し離れた位置に...
「あー、平賀才人君ね。確かに承ってるけど、ごめんねえ」
受け付けてくれたやけに若い寮の管理人は、ミス・ロングヒル...
なにがごめんねなんだろう、と才人が疑問に思っていると。
「今寮が満室なのよー。街の方で部屋探してもらえないかしら」
はい?どういうことなんですか、そんな話聞いてませんよ、と才...
「連絡に手違いがあったのかしら?あのボケ学園長にも困ったも...
知り合いの不動産業者に連絡は取ってあげるから、とミス・ロ...
どうやら、全寮制とは銘打っているものの、少し事情が違うら...
ミス・ロングビルの言によれば、全寮制であるのは良家の子女...
春ヶ木沢以外からの入学者の一部は、確かに寮以外の部屋に住...
ただ、確かに遠方からの入学者が多いので、「全寮」と銘打っ...
その建前でとばっちりを食った才人は、まあ不運だったと思い...
春ヶ木沢の街に降りた才人は、ミス・ロングヒルの教えてくれ...
「…や、休み?」
紹介された不動産業者の名は「ギトー不動産」。その入り口に...
不動産業者が休みということもありえないが、その理由がさら...
こんな業者に部屋を紹介されたら、犬に亡夫の名前をつけた未...
才人は仕方なく、そのへんのコンビニで手に入れた住宅情報誌...
すると。
わふわふっ!
「わわわっ!?」
巨大な毛の塊が、正面から才人にのしかかってきた。才人は避...
白と黒に塗り分けられた、巨大なモップ、と表現すればいいだ...
その巨大なモップはもふもふと才人の顔の匂いを嗅ぐ。息が生...
才人の頭はいらん分析結果をはじき出した。こいつはオールド...
「くっそ、どけよこの犬!」
しかし犬は言うことを聞かず、もふもふと才人の匂いを嗅ぎ続...
「あらあら、だめよデルフちゃん」
570 名前:萌えろ!トリステイン学園[sage ] 投稿日:2006/09/...
モップの上から、影がさした。
その影は桃色がかったブロンドの、ウェーブのかかった髪の女...
高価そうな薄紫のカーディガンを羽織り、薄黄色のレースのつ...
その手には、犬用のリード。その先が繋がっていないことから...
「ほら、その子困ってるじゃない?どいてあげなさいな」
飼い主の言葉に、モップはわふ!と応えると才人の上からどいた。
しかし、主人の下に戻ることはせず、才人の横にちょこなんと...
どうやら才人が気に入ったらしい。
「うっわ、べたべただよ」
才人の前髪と住宅情報誌は、モップの吐き出したよだれでべた...
「あらあらごめんなさいね。うちのデルフちゃんがとんだ粗相...
言って女性は上着のポケットから小さなハンカチを取り出し、...
あ、なんかすごいいい匂いがする…。
才人が少しぽーっとしていると、なかなか落ちないわねえ、と...
「あらあなた、この街でお部屋をお探しなの?」
「あ、はい。一応そうですけど」
「ならうちにいらっしゃいな。ちょうど一部屋空きがあるわ」
にっこり笑って言った女性は、カトレアと名乗った。
カトレアの家はこの春ヶ木沢の名士で、大地主の家らしい。
不動産を何件も持ち、このこぢんまりとした2階建てのアパー...
アパートの名前は「かとれあ」。どうやら彼女の名前にちなん...
「私がここの管理人をしているの」
言ってカトレアは「管理人室」と書かれた部屋のドアを開け、...
才人は彼女の言うがままにドアを潜る。後ろからデルフがつい...
「こら、お前は外だろ」
才人は追い出そうとするが、デルフは言うことを聞かない。そ...
「あらあらダメよ。デルフちゃんはここの王様なんだから」
カトレアの言葉に、デルフは嬉しそうにわふ!と応える。
犬のクセに王様かよ、と才人が半分呆れていると、カトレアが...
「この子すっごい寂しがりやでね。人がいないとダメなの。だ...
その台詞と同時に、カトレアははいこれ、と才人に鍵と書類を...
「あなたのお部屋の、103号室の鍵と、各種契約書ね。家賃は月...
「え、いいんすか?オレまだ何も」
「どうせここより条件のいい物件なんてないわよ。それにあな...
嬉しそうにカトレアは笑う。
571 名前:萌えろ!トリステイン学園[sage ] 投稿日:2006/09/...
なんだろうこの自信は、とか思ったが、書類に書いてある102号...
ここに決めた方がよさそうだ。
「じゃあ、ここにします」
「決まりね。お姉さん嬉しいわ。じゃ、各種契約書は1週間後...
とりあえず、住む場所が落ち着いて才人はほっとしていた。
「103号室、103号室、っと」
103号室は4部屋ある1階の、管理人室の二つ隣の部屋だった。...
管理人室を出て数メートルの場所に、そのドアはあった。
あんな綺麗な管理人さんと一つ屋根の下かあ。
少し鼻の下の伸びた才人を、足元から聞こえるわふわふ!という...
デルフは管理人室から出てきた才人についてきていた。本気で...
「あのなあお前、管理人さんのとこに戻らなくていいのか?」
わふ!デルフは前足で器用に103号室のドアを指す。開けろ、と...
しょーがねーなー、と思いながら才人はドアを開ける。真っ先...
「誰の部屋だと思ってんだよ」
まあいいか、凶暴な犬ってわけでもないし、と才人は前向きに...
デルフは西側、つまり104号室側を向きながら、ばしばしとはた...
「?なんかあんのか?」
才人がそちらを向くと、そこには奇妙なものがあった。
それは、壁に空いた大穴。それを無理やりカーテンで隠してい...
一体何があったんだ、と思う前に、才人にとって驚愕の事態が...
デルフがもう一度わふ!と鳴くと、そのカーテンの向こうから女...
『デルフー?そこにいるの?』
カトレアのそれとは違う声。幼さを含む、少女の声。
デルフはもう一度わふ!と鳴く。
『待ってよ、今シャワー浴びたとこなんだから』
その声に反応し、デルフはさらにわふ!と鳴くと、カーテンめ...
カーテンはいともたやすくビリビリと破け、その向こう側の風...
そこにいたのは、桃色の髪の、タオルを一枚身体に巻いただけ...
「い…」
「い?」
一瞬の硬直のあと、彼女は叫んだ。当然である。
「いっやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁァ!」
声と一緒に飛んできた中身の入ったペットボトルをまともに食...
572 名前:なかがつ[sage ] 投稿日:2006/09/17(日) 01:16:17...
なんていうかパロりすぎて名称以外ゼロ魔じゃない気がす(ry
続き書いていいもんか悩んでます…orz
もしOKなら続きは後日うpしましゅ
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