ゼロの使い魔保管庫
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○。○○がいっぱい
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その日、才人は困っていた。
学院の門の前で、とてもとても困っていた。
具体的に言うと板ばさみだった。
むしろ、並んでいるのは板というより山脈だったが。
むしろ、挟まれるのは本望というか。
とにかく才人は困っていた。
挟まれて、困っていた。
事の起こりは、演習が中止になって才人が急に暇になったその...
メイドとて立派な職業である。
主に仕えているからといって、常に働いているわけではない。
たまには息抜きだって必要だし、休息も必要だ。
だから、学院で働くメイド達のほとんどは、定期的に交代で休...
だが、中には例外もいる。
休日返上で働くメイドだっている。
休日分も給金を稼ぐ必要があったり、することもないんで働い...
シエスタもその一人だ。
だが彼女はお金が必要だったり、することがないわけでもない。
彼女は、愛する主人の傍を離れたくないがゆえ、休日返上でメ...
しかし。
現代日本の一般常識を尺度に持つ彼女の主人は、休みもなく働...
自分が暇してすることもなく椅子で舟をこいでいるというのに...
男としてこの状況はよろしくない、と思っていた。
「なあ、シエスタ。たまには休んだら?」
洗濯物を干し終えて部屋に帰ってきて、箒を手に掃き掃除を始...
しかしシエスタは、床を掃く手を休めずに、応える。
「いいえ、お気遣いなく♪
サイトさんにお仕えするのは、私の人生そのものですから」
人生、とまで言い切った。
そんなシエスタに、でもなあ、と才人は食い下がる。
「休みも必要なんじゃない?身体壊しちゃ元も子もないだろ」
「そうなったら休みますよー」
シエスタは主人の話を軽く流し、今度はあらかじめ用意してお...
やれやれ、と才人はもう一度考える。
この頑固で一途なメイドを、休ませてやりたい。
そう考えた才人は、ない知恵を絞って考える。
そして。
「じゃあさ」
まーだ食い下がりますかー、次はどう反論しようかしら、とシ...
「一緒に街に買い物行こう。今から」
「え?今から?何かありましたっけ必要なもの」
「うん。ちょっとね。シエスタの服なんてどう?」
要するにデートのお誘いである。
その言葉にシエスタの動きが止まる。
「…だめ?」
やっぱダメかな、などと才人は思ったが。
シエスタはくるん!と振り向くと、にっこり笑って、応えた。
「じゃあすぐ支度してきますから!正門で待っててください!」
ばびゅん!と突風のように走り去ってしまった。
これが30分ほど前の出来事。
ペットは年中無休でペットである。
ペットの主な仕事といえば、主人に対して尻尾を振って愛想を...
しかし、ティファニアは最近、とんとそのお役目を果たせてい...
なぜかといえば、主人に接する機会があまりないからだ。
ティファニアが避けているわけではない。むしろ主人の方が避...
ティファニアの胸は凶器である。全力全開でそんなもの押し付...
だからこそ、才人は自身の健康のため、ティファニアとの接近...
役目を果たせず不満なペットは、今日こそ全力で主人を癒すべ...
「タニアっ!サイト見なかったっ?」
ここは通称『メイド長屋』。学院で働くメイド達が寝泊りする...
そこに学院の生徒が立ち入ることはあまりない。
メイド達のプライベートを邪魔するほど野暮な生徒はいなかっ...
しかし中には例外もいる。
専属のメイドを囲っているシュヴァリエ・サイトと、タニアの...
タニアはその日お休みの日で、仲のいいメイド達数人と、街に...
今のティファニアに、タニアのプライベートを気遣うほどの余...
鼻息も荒く、目をぎらつかせて個室の扉を開けるなりそう言っ...
「…いやテファお姉ちゃん必死すぎでしょ」
呆れたようにそう呟くタニア。
ティファニアははっとして、大きく深呼吸を三回。
そして改めてもう一度。
「タニア、サイトどこにいるか知らない?」
タニアははぁ、と大きく溜め息をつく。
くっつくまでは面白かったんだけど、くっついちゃたら面白く...
早いとこ自分も相手探さなきゃねえ、などと思いながら。
ついさっき、廊下で自分とぶつかりそうになりながら、物凄い...
『ご、ごめんねタニアさんっ』
『どうしたんですかシエスタ先輩』
『あ、うんちょっとね。あ、そうだ、私ウチのご主人様とお出...
『はーい』
…お出かけするんだったっけね。
「そーいえば、出かけるとか言ってたから正門に行けば逢える...
そこまで言うと。
「ありがとタニア!」
それだけ言うと、ティファニアはばびゅん!と突風のように走...
タニアは続きの言葉を言おうとしたが、急遽変更して呟いた。
「…テファお姉ちゃん必死すぎでしょ。マジで」
こりゃあ捕まったらタダじゃすまないなあ、お兄ちゃん。
これが10分ほど前の出来事。
そして現在。
「…どうしてミス・ウエストウッドがここにいるんですか」
「し、シエスタ目が怖いんだけど」
精一杯おめかしして、正門前にやってきたシエスタを待ち受け...
物の例えではなく、実際に首筋に全力で抱きつかれ、絡まれて...
まるで、大型の犬が主人にじゃれついているようだ。
ティファニアは敵対的な視線を向けるシエスタに、にっこり笑...
「私はサイトのペットだから、一緒に連れてってもらうの」
「…は?」
シエスタの目が点になる。
そしてシエスタは言葉の意味を飲み込んで、心の中だけで、ほ...
空いている才人の左腕に絡みついて、才人越しにティファニア...
「…今日は、サイトさんは私と『二人きりで』お出かけの予定な...
「…私も、行きます。ね、連れてってくれるよね、サイト?」
「サイトさんっ?」
「サイト?」
自分の両側から寄せられる二つの視線と胸に挟まれて。
才人は、困り果てていた。
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結局、才人は困り果てたまま。
荷馬車にメイドとペットを乗せて、街に向かっていた。
どっちを置いていっても角が立つのでじゃあとりあえず皆で行...
「あ、あはは、いい天気だね」
しーん。
「か、買い物日和かな、お店見て回るにはいいんじゃないかな」
しーん。
針のむしろとはこのことか。
返事のない二人に耐え切れず、才人は荷台を振り向く。
そっぽを向いて怒った顔の、外出用のベージュのワンピースの...
シエスタはとりあえず才人の節操のなさと、新たな女の存在が...
ティファニアはとりあえず才人と一緒にいられればそれでいい...
そんな二人の意図が奇妙に食い違い、気まずい空気を生み出し...
「あ、あのさ二人とも」
「あ、あの、シエスタさん!」
才人の声を遮るように、ティファニアが声をあげた。
ティファニアは不機嫌そうにそっぽを向くシエスタに続けて話...
「わ、私別にサイトを独り占めしようなんて思ってないから…」
「それはわかってます」
シエスタは理解していた。
この娘はただ才人の傍にいたいだけで、他に女がいようが関係...
自分もそうは思っていた。しかし。
いざ新しい女を目の前にすると、才人の節操のなさと、そして...
しかもなんか微妙に立場被ってるし。
「な、なあ二人とも仲良くしてくれよ…」
前の御者台から、そんな情けない声が聞こえてくる。
…ふんとにもう。この節操なしわぁ…。
流石のシエスタもガマンの限界だった。
「…ダレのせいだと思ってるんですか」
ちょっと怒った声で言ってみる。
さすがにこうかはばつぐんで、御者台で才人は小さくなった。
「…すいましぇん」
「あ、あの、サイトは悪くないの!」
謝る才人に、すかさずティファニアがフォローを入れる。
ペットにして、って言ったのは私だし…。
続けようとしたティファニアのその台詞を遮って、シエスタは...
「そーですよねー。悪いのは節操のない誰かさんの下半身です...
「ちょ、わ、シエスタっ?」
才人の背中にその豊満な胸を押し付けながら、才人の股間に手...
才人は手綱を繰らなければいけないので、その責めから逃げる...
最初はなだらかな丘だったズボンの前が、やがて徐々にその頂...
…いーなー…。
思わず指を咥えてその光景に見入ってしまうティファニア。
シエスタはそんなティファニアの視線に軽い優越感を感じなが...
「そんな節操のない下半身には、全力で責任とってもらわなき...
ねえ、サイトさんのペットのティファニアさん?」
淫靡に微笑んでティファニアの方を振り向き、ウインクするシ...
ティファニアは思わず頷き、
「あ、は、はいっ!そ、そうですね、責任とってもらわないと...
同意してしまう。
「あ、あのう?この場合責任って…?」
もうすでに時は遅し。
メイドはズボンの中で完全に屹立した主人をむにむにともみ上...
「メイドもペットも、『きちんと』面倒見ないとだめですよ、...
それが主人の義務というものです。ね。ティファニアさん?」
言いながら、ティファニアにおいでおいでをして、才人の左側...
「はい、はい!そのとおりです!飼い主はちゃんとペットの面...
シエスタの意図を理解したティファニアは、その空いたスペー...
才人の牡はいよいよ限界で、ズボンのジッパーが押し上げられ...
街はもうすぐそこまで迫っていた。
「あ、シエスタさん、その服カワイイです!」
「うん、いいかんじかも。ティファニアさん、あなたはどれに...
「あ、うん、これがいいかな、って…でも、お値段がちょっと…」
「それは気にしなくても、ご主人様がなんとかしてくれるでし...
「…聞かないでください…」
「…ちょっと、可哀想かも…」
「気にしたら負けですよ。サイトさん面倒みるって言ったし♪」
「あ、うん、でも…」
「すいませーん、これとこれでお願いしまーす」
これが仕立て屋での会話。
特級シルクの仕立て服二着、胸のサイズは大と特大。しめて貴...
「あ、今度はあの店行きましょう!りんごのパイが美味しいそ...
「け、結構食べるのねティファニアさん…」
「えへへ…甘いもの、大好きなんですよ実は」
「私も好きだけど…ここまでお店はしごしたのは初めてかも」
「もう限界ですか?」
「いやいやいや。甘いものは別腹だし!お財布は別にあるし!...
「…もう好きにして…」
これが、話題のスイーツのお店巡りの途中経過。
クロザクロのケーキセット二人分、特濃ミルクのココア二人分...
しめて貴族年金四分の一か月分。
「さてと、それじゃあ…」
「そ、そうですね」
すっかり打ち解けた二人は、才人を宿に残すと、昼間買った服...
才人は財布の中身を泣きながら確認する。
「うあー…こりゃ今月、水精霊騎士団の飲み会控えないとなあ…」
メイドとペットの浪費で、すでに貴族年金は底をつきかけてい...
そして今夜の宿代。
けっこう高級な宿で、才人の財布の中身が更に目減りするのは...
…二人のいない間に、逃げちゃおうかなあ…。
そんな事すら考える。
しかし。
そんな暇はなかったのである。
「ただいま帰りました!」
「た、ただいま…」
謎の荷物を手にして、メイドとペットが帰ってきた。
二人とも、大きめの布袋を手にしている。
どうやら二人は、その袋の中身を買いに、街に出ていたらしい。
才人がそれなに、と尋ねる前にシエスタが応えた。
「あ、心配しなくても、この袋の中身は私たちの自腹ですよ〜」
「い、いろいろ捜してきたの…」
そして広げられた二つの袋の口からは。
薬品の入っているらしきガラス瓶や、どう見ても男のアレにし...
当然、今からの行為で使うつもりなのだ。
シエスタは自分の袋から一本の薬品を取り出した。
そして、才人に突きつける。
「それじゃあ、まずは、コレ飲んでください」
「あ、あの、一応聞くけどコレ何」
「もちろん、
ガンガンに効く精力剤に決まってるじゃないですか♪」
言ってシエスタは袋を床に置いて、がばぁ!と上着を脱ぎ去る。
豊満な胸がぽよよん、と揺れた。
その隣では、ティファニアが同じように上着を脱ぐ。
凶悪な胸がぼよよん、と震えた。
「今夜はそれ飲んで頑張ってくださいね…旦那様♪」
「今夜は…寝かさないんだからっ…!」
言って二つの肉の球が、才人の前で揺れた。
才人は、何も言わずにその瓶の中身を一気飲みした。
血の味がした。
あまりにも圧倒的な物量だった。
ベッドに腰掛ける才人の太股は、今や完全に白い柔肉に覆われ...
右側では黒い髪がリズミカルに揺れ、左側では長い金髪がぎこ...
そして時折白い谷間から姿を見せる充血した牡に、交替でキス...
それと同時に、互いの唾液を才人に塗りこむ。唾液と先走りが...
才人の一物は、シエスタとティファニアの合わされた胸の谷間...
尋常ではありえない文字通り肉の快楽に、才人の堰は容易く崩...
「くぁっ!」
びゅるるるるるっ!
肉の隙間に埋もれた才人から、火山から湧き出る溶岩のように...
それは圧倒的な肉の圧力の中で行き場を失い、二人の胸の隙間...
「あは…出ましたね、サイトさん…」
「あ…熱い…熱いよぉ…」
主人の射精を感じ取ったメイドとペットは、ようやく互いの身...
ぬちょぉ…。
大と特大の肉の球の間で、白い粘液が糸を引く。
それは、通常の射精ではありえないほどの量。精力剤の効果で...
二匹の牝は下腹部に零れた白い粘液を掬い、本能のまま口許へ...
ぺろ…ぺろ…にちゃ…。
「んッ…にがぁい……でも、でも、おいしいですっ…んふ」
「サイトの…せいえきのあじ…えっちなあじぃ…」
シエスタは何度も味わった才人の味を反芻し、ティファニアは...
そして、下腹部だけでなく、胸にも飛び散った精液を、二人は...
自分の乳房を掲げ持ち、飛び散った白濁を、届く範囲で舌で舐...
ちゅる…ぴちゃ…ぴちゃ…。
自分の出した子種を必死に舐め取る二匹の牝に、才人の息子は...
さて、どうすっかな。
剣は一本。収める鞘は二本。
どちらに収めるべきか、才人は考える。
その前には、白濁を舐めきり、主人に向かって熱い潤んだ視線...
同時とか、正直しんどいのよね…。
そして思いつく。
「ね、二人とも、欲しい?」
「はい!」
「う、うん…」
朱に染まった頬で、床にぺたんと腰を下ろす二人は、期待に満...
そして。
二人の主人は、命令を下す。
「でも俺のちんぽは一本しかないんだよね。
それじゃ、こうしよう。
二人で弄りっこして、先に逝っちゃった方を、抱いたげる」
「え」
「それって…」
「そ、そういうのって普通、『相手を逝かせたほうが』じゃな...
「んー。まあ俺もしんどいし。こういう変わった趣向もいいん...
ティファニアと絡むのを躊躇していたシエスタは、そう反論す...
才人は一切それに取り合わない。そして。
隣で呆気に取られる己がペットに、目配せする。
ティファニアはその視線の意味を汲み取ると。
「えいっ」
「え、ちょ、何っ?」
シエスタに抱きつき、床に押し倒す。
そしてすぐ近くに転がっていた例の布袋をまさぐると、中から...
「あ、それ!」
シエスタはその丸薬が何か知っていた。
感度を高め、性交の際の不感症を補う薬。
ただし、不感症でない人間が使うと過敏になり、軽度の刺激で...
ティファニアはそれをあっという間に飲み込む。
もちろん、先に逝って才人に抱いてもらうためだ。
シエスタはそんなティファニアの思惑に気付くと。
自分もその布袋に手を伸ばし、同じ丸薬を取り出す。
そして同じように丸呑みする。
しかし、さすがに飲んだ直後では効いてこない。
そこで、シエスタはもう一度布袋に手を突っ込むと。
今度は、真っ黒な張形を取り出す。
それは、二本の男性自身を根元でくっつけたような形をしてい...
シエスタはそれを、自分の股間に突き刺す。
ぶちゅう…。
「あはっ…」
既に才人の精液の味と匂いで濡れていた女性器は、容易く異形...
シエスタはそれでずぷずぷと自らを犯す。
少しでも、ティファニアに対して先んじるために。
「あ、ずるいですシエスタさんっ!」
シエスタの意図に気づいたティファニアは、その反対側、余っ...
ぐぶぶぶ…。
しかしそれは中ほどまでも行かずに止まってしまう。
ティファニアが止めたのではない。肉の抵抗でこれ以上先に進...
シエスタよりも開発の進んでいないティファニアの肉体は、ま...
しかし、負けてはいられない。
ティファニアは腰を捻り、突き出し、より深く張形を飲み込も...
「ひぁ!」
その動きにシエスタの中で反対側の男性器が暴れ、シエスタの...
快楽に意識の煙始めたシエスタは、ティファニアに釣られるよ...
ぶちゅ、ぶちゅ、ぶちゅ…。
二人の間で、淫液をかき回す濁った音が響く。
「ふぁ、ティファニア、さんっ、つよっ、つよいぃっ!」
「や、やぁ!奥ぅっ、ぐりぐりっ、しないれぇ!」
二匹の牝の声と水音が淫らに響き渡る。
傍らのベッドの上で主人は二人の対決が終わるのを待つばかり...
そして。
均衡が崩れる。
シエスタの視界が急にぼやける。
身体中の神経に電流を流されたような感覚が、全身に駆け巡る。
薬の効果が現れ始めたのだ。
シエスタの身体ががくがくと震え始める。開いた口から、長い...
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、やぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
それに数刻遅れて、ティファニアの視界に光が弾ける。
視界に映るものが急速に色を失い、そして虹色に染まる。
呼吸が止まり、身体中の血が沸騰したような感覚に襲われる。
ティファニアの身体が快楽に硬直し、開いた口はぱくぱくと動...
「かっ────────!はぁっ─────────!」
二人の間で潮が飛ぶ。
互いの身体を汚した潮が吹き終ると、二人の意識が暗転する。
そして、身体が意識を放棄する。
とさ。
とさっ…。
二つの音が続けて聞こえ、二匹の牝は床に突っ伏し、ひくひく...
二人の主人は、その片方、先に床に横たわった方に、約束どお...
黒髪の方。シエスタが、先に絶頂し、事切れていた。
才人はシエスタから乱暴に張形を引き抜く。
「くはっ──────!」
ぴゅるるるるっ!
それすらも絶頂の波となり、シエスタは股間から潮を吹く。
そして主人の腕の中に抱かれていることに気付き、意識を保と...
しかし、愛する人の匂いが、体温が、触れ合う肌の感覚が、重...
「は、はぁ、はぁっ」
濃厚な快楽の刺激の中、息をするだけで精一杯だった。
トびそうになる意識を必死に繋ぎとめるしか、今シエスタにで...
とさ。
永遠に思えた数瞬の後、シエスタは快楽の波から放り出される。
肌に触れたのはシーツの感覚。
才人はシエスタを抱き上げ、ベッドの上に横たえたのである。
桜色に染まった白い肌。上気した頬。広がる黒髪。そして、扇...
才人は限界近くまで勃起している己自身で、あっという間にシ...
「あひ────────────!」
先ほどの快楽にも倍する快楽が、一瞬でシエスタを絶頂に導く。
進入するまでは完全に脱力していた膣肉がわななき、襞を締め...
才人は絶頂を繰り返すシエスタの中を、乱暴に割り開いていく。
ぶじゅじゅじゅじゅじゅっ!
引きつる肉を引き裂く音が、水音混じりに響く。
シエスタの蜜壷は容赦なく牡を締め上げ、そしてそれによって...
最奥に達するまで、実にシエスタは3回の絶頂を迎えていた。
ぶりゅりゅりゅりゅりゅっ!
「ふわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
今度は返しがシエスタの中を削る。
掻き出される愛液と、削り取られる肉襞に、シエスタの中は再...
混濁した意識の中、ついにシエスタは屈服する。
「やは、ひぁぁぁぁぁぁぁぁ!も、やらあ!こ、な、いきっぱ...
絶頂の頂から降りてこられない。
まるで責め苦のような快楽の渦の中、シエスタは絶頂を繰り返...
そして。
「だ、出すよシエスタっ!」
もう何合しただろう。もう何回向こう側を見ただろう。
視界が歪み、意識が朦朧とし、息も絶え絶えなシエスタに。
才人は、その膣内に熱い精液をぶちまける。
「─────────────────────────っ!」
最後の絶頂は、完全に色を失った世界が、暗転すると同時に訪...
声も出せずにシエスタの身体は意識を手放し、まるで糸の切れ...
完全に、失神していた。
「ふいー」
才人は気絶したシエスタをベッドに横たえると、一息つく。
やっぱり、二人に絡ませて正解だった。
もし、二人同時に相手していれば、疲労はこの程度では済まな...
さらに、二人に絡ませる事で、前戯に割く時間もなくて済んだ。
…今度から、これでいってみようかなあ。
などと不埒な事を考える才人。
それに、天罰が下る。
「さいとぉ♪」
どさ。
突然ももりんごに襲われ、才人はベッドに押し倒される。
横たわる才人の上で、ティファニアが馬乗りになり、完全にイ...
どうやら、ティファニアには微妙に薬の効き方が違っているら...
「うふふ。さいと。さいとぉ♪」
腰を持ち上げ、愛液を滴らせる花弁で才人を飲み込もうとする。
悲しいかな、才人の一物は本能と薬のお陰で元気いっぱいだっ...
「ちょ、ま、テファおちつ────」
「いっただっきまぁす♪」
ぶちゅり。
あっという間にティファニアは才人を飲み込み。
『お預け』を食ったペットは、思う存分主人を貪ったのであっ...
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翌日。
三人は一日遅れで学院に帰る。
別人のようにやせ細り、目の虚ろな才人と、妙に血色のいいシ...
怒り狂った主人の手を止めたのは、二人の買ってきた『おみや...
そしてその夜、『おみやげ』と称したもろもろのいろんな道具...
それはまた、別の話。〜fin
終了行:
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その日、才人は困っていた。
学院の門の前で、とてもとても困っていた。
具体的に言うと板ばさみだった。
むしろ、並んでいるのは板というより山脈だったが。
むしろ、挟まれるのは本望というか。
とにかく才人は困っていた。
挟まれて、困っていた。
事の起こりは、演習が中止になって才人が急に暇になったその...
メイドとて立派な職業である。
主に仕えているからといって、常に働いているわけではない。
たまには息抜きだって必要だし、休息も必要だ。
だから、学院で働くメイド達のほとんどは、定期的に交代で休...
だが、中には例外もいる。
休日返上で働くメイドだっている。
休日分も給金を稼ぐ必要があったり、することもないんで働い...
シエスタもその一人だ。
だが彼女はお金が必要だったり、することがないわけでもない。
彼女は、愛する主人の傍を離れたくないがゆえ、休日返上でメ...
しかし。
現代日本の一般常識を尺度に持つ彼女の主人は、休みもなく働...
自分が暇してすることもなく椅子で舟をこいでいるというのに...
男としてこの状況はよろしくない、と思っていた。
「なあ、シエスタ。たまには休んだら?」
洗濯物を干し終えて部屋に帰ってきて、箒を手に掃き掃除を始...
しかしシエスタは、床を掃く手を休めずに、応える。
「いいえ、お気遣いなく♪
サイトさんにお仕えするのは、私の人生そのものですから」
人生、とまで言い切った。
そんなシエスタに、でもなあ、と才人は食い下がる。
「休みも必要なんじゃない?身体壊しちゃ元も子もないだろ」
「そうなったら休みますよー」
シエスタは主人の話を軽く流し、今度はあらかじめ用意してお...
やれやれ、と才人はもう一度考える。
この頑固で一途なメイドを、休ませてやりたい。
そう考えた才人は、ない知恵を絞って考える。
そして。
「じゃあさ」
まーだ食い下がりますかー、次はどう反論しようかしら、とシ...
「一緒に街に買い物行こう。今から」
「え?今から?何かありましたっけ必要なもの」
「うん。ちょっとね。シエスタの服なんてどう?」
要するにデートのお誘いである。
その言葉にシエスタの動きが止まる。
「…だめ?」
やっぱダメかな、などと才人は思ったが。
シエスタはくるん!と振り向くと、にっこり笑って、応えた。
「じゃあすぐ支度してきますから!正門で待っててください!」
ばびゅん!と突風のように走り去ってしまった。
これが30分ほど前の出来事。
ペットは年中無休でペットである。
ペットの主な仕事といえば、主人に対して尻尾を振って愛想を...
しかし、ティファニアは最近、とんとそのお役目を果たせてい...
なぜかといえば、主人に接する機会があまりないからだ。
ティファニアが避けているわけではない。むしろ主人の方が避...
ティファニアの胸は凶器である。全力全開でそんなもの押し付...
だからこそ、才人は自身の健康のため、ティファニアとの接近...
役目を果たせず不満なペットは、今日こそ全力で主人を癒すべ...
「タニアっ!サイト見なかったっ?」
ここは通称『メイド長屋』。学院で働くメイド達が寝泊りする...
そこに学院の生徒が立ち入ることはあまりない。
メイド達のプライベートを邪魔するほど野暮な生徒はいなかっ...
しかし中には例外もいる。
専属のメイドを囲っているシュヴァリエ・サイトと、タニアの...
タニアはその日お休みの日で、仲のいいメイド達数人と、街に...
今のティファニアに、タニアのプライベートを気遣うほどの余...
鼻息も荒く、目をぎらつかせて個室の扉を開けるなりそう言っ...
「…いやテファお姉ちゃん必死すぎでしょ」
呆れたようにそう呟くタニア。
ティファニアははっとして、大きく深呼吸を三回。
そして改めてもう一度。
「タニア、サイトどこにいるか知らない?」
タニアははぁ、と大きく溜め息をつく。
くっつくまでは面白かったんだけど、くっついちゃたら面白く...
早いとこ自分も相手探さなきゃねえ、などと思いながら。
ついさっき、廊下で自分とぶつかりそうになりながら、物凄い...
『ご、ごめんねタニアさんっ』
『どうしたんですかシエスタ先輩』
『あ、うんちょっとね。あ、そうだ、私ウチのご主人様とお出...
『はーい』
…お出かけするんだったっけね。
「そーいえば、出かけるとか言ってたから正門に行けば逢える...
そこまで言うと。
「ありがとタニア!」
それだけ言うと、ティファニアはばびゅん!と突風のように走...
タニアは続きの言葉を言おうとしたが、急遽変更して呟いた。
「…テファお姉ちゃん必死すぎでしょ。マジで」
こりゃあ捕まったらタダじゃすまないなあ、お兄ちゃん。
これが10分ほど前の出来事。
そして現在。
「…どうしてミス・ウエストウッドがここにいるんですか」
「し、シエスタ目が怖いんだけど」
精一杯おめかしして、正門前にやってきたシエスタを待ち受け...
物の例えではなく、実際に首筋に全力で抱きつかれ、絡まれて...
まるで、大型の犬が主人にじゃれついているようだ。
ティファニアは敵対的な視線を向けるシエスタに、にっこり笑...
「私はサイトのペットだから、一緒に連れてってもらうの」
「…は?」
シエスタの目が点になる。
そしてシエスタは言葉の意味を飲み込んで、心の中だけで、ほ...
空いている才人の左腕に絡みついて、才人越しにティファニア...
「…今日は、サイトさんは私と『二人きりで』お出かけの予定な...
「…私も、行きます。ね、連れてってくれるよね、サイト?」
「サイトさんっ?」
「サイト?」
自分の両側から寄せられる二つの視線と胸に挟まれて。
才人は、困り果てていた。
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結局、才人は困り果てたまま。
荷馬車にメイドとペットを乗せて、街に向かっていた。
どっちを置いていっても角が立つのでじゃあとりあえず皆で行...
「あ、あはは、いい天気だね」
しーん。
「か、買い物日和かな、お店見て回るにはいいんじゃないかな」
しーん。
針のむしろとはこのことか。
返事のない二人に耐え切れず、才人は荷台を振り向く。
そっぽを向いて怒った顔の、外出用のベージュのワンピースの...
シエスタはとりあえず才人の節操のなさと、新たな女の存在が...
ティファニアはとりあえず才人と一緒にいられればそれでいい...
そんな二人の意図が奇妙に食い違い、気まずい空気を生み出し...
「あ、あのさ二人とも」
「あ、あの、シエスタさん!」
才人の声を遮るように、ティファニアが声をあげた。
ティファニアは不機嫌そうにそっぽを向くシエスタに続けて話...
「わ、私別にサイトを独り占めしようなんて思ってないから…」
「それはわかってます」
シエスタは理解していた。
この娘はただ才人の傍にいたいだけで、他に女がいようが関係...
自分もそうは思っていた。しかし。
いざ新しい女を目の前にすると、才人の節操のなさと、そして...
しかもなんか微妙に立場被ってるし。
「な、なあ二人とも仲良くしてくれよ…」
前の御者台から、そんな情けない声が聞こえてくる。
…ふんとにもう。この節操なしわぁ…。
流石のシエスタもガマンの限界だった。
「…ダレのせいだと思ってるんですか」
ちょっと怒った声で言ってみる。
さすがにこうかはばつぐんで、御者台で才人は小さくなった。
「…すいましぇん」
「あ、あの、サイトは悪くないの!」
謝る才人に、すかさずティファニアがフォローを入れる。
ペットにして、って言ったのは私だし…。
続けようとしたティファニアのその台詞を遮って、シエスタは...
「そーですよねー。悪いのは節操のない誰かさんの下半身です...
「ちょ、わ、シエスタっ?」
才人の背中にその豊満な胸を押し付けながら、才人の股間に手...
才人は手綱を繰らなければいけないので、その責めから逃げる...
最初はなだらかな丘だったズボンの前が、やがて徐々にその頂...
…いーなー…。
思わず指を咥えてその光景に見入ってしまうティファニア。
シエスタはそんなティファニアの視線に軽い優越感を感じなが...
「そんな節操のない下半身には、全力で責任とってもらわなき...
ねえ、サイトさんのペットのティファニアさん?」
淫靡に微笑んでティファニアの方を振り向き、ウインクするシ...
ティファニアは思わず頷き、
「あ、は、はいっ!そ、そうですね、責任とってもらわないと...
同意してしまう。
「あ、あのう?この場合責任って…?」
もうすでに時は遅し。
メイドはズボンの中で完全に屹立した主人をむにむにともみ上...
「メイドもペットも、『きちんと』面倒見ないとだめですよ、...
それが主人の義務というものです。ね。ティファニアさん?」
言いながら、ティファニアにおいでおいでをして、才人の左側...
「はい、はい!そのとおりです!飼い主はちゃんとペットの面...
シエスタの意図を理解したティファニアは、その空いたスペー...
才人の牡はいよいよ限界で、ズボンのジッパーが押し上げられ...
街はもうすぐそこまで迫っていた。
「あ、シエスタさん、その服カワイイです!」
「うん、いいかんじかも。ティファニアさん、あなたはどれに...
「あ、うん、これがいいかな、って…でも、お値段がちょっと…」
「それは気にしなくても、ご主人様がなんとかしてくれるでし...
「…聞かないでください…」
「…ちょっと、可哀想かも…」
「気にしたら負けですよ。サイトさん面倒みるって言ったし♪」
「あ、うん、でも…」
「すいませーん、これとこれでお願いしまーす」
これが仕立て屋での会話。
特級シルクの仕立て服二着、胸のサイズは大と特大。しめて貴...
「あ、今度はあの店行きましょう!りんごのパイが美味しいそ...
「け、結構食べるのねティファニアさん…」
「えへへ…甘いもの、大好きなんですよ実は」
「私も好きだけど…ここまでお店はしごしたのは初めてかも」
「もう限界ですか?」
「いやいやいや。甘いものは別腹だし!お財布は別にあるし!...
「…もう好きにして…」
これが、話題のスイーツのお店巡りの途中経過。
クロザクロのケーキセット二人分、特濃ミルクのココア二人分...
しめて貴族年金四分の一か月分。
「さてと、それじゃあ…」
「そ、そうですね」
すっかり打ち解けた二人は、才人を宿に残すと、昼間買った服...
才人は財布の中身を泣きながら確認する。
「うあー…こりゃ今月、水精霊騎士団の飲み会控えないとなあ…」
メイドとペットの浪費で、すでに貴族年金は底をつきかけてい...
そして今夜の宿代。
けっこう高級な宿で、才人の財布の中身が更に目減りするのは...
…二人のいない間に、逃げちゃおうかなあ…。
そんな事すら考える。
しかし。
そんな暇はなかったのである。
「ただいま帰りました!」
「た、ただいま…」
謎の荷物を手にして、メイドとペットが帰ってきた。
二人とも、大きめの布袋を手にしている。
どうやら二人は、その袋の中身を買いに、街に出ていたらしい。
才人がそれなに、と尋ねる前にシエスタが応えた。
「あ、心配しなくても、この袋の中身は私たちの自腹ですよ〜」
「い、いろいろ捜してきたの…」
そして広げられた二つの袋の口からは。
薬品の入っているらしきガラス瓶や、どう見ても男のアレにし...
当然、今からの行為で使うつもりなのだ。
シエスタは自分の袋から一本の薬品を取り出した。
そして、才人に突きつける。
「それじゃあ、まずは、コレ飲んでください」
「あ、あの、一応聞くけどコレ何」
「もちろん、
ガンガンに効く精力剤に決まってるじゃないですか♪」
言ってシエスタは袋を床に置いて、がばぁ!と上着を脱ぎ去る。
豊満な胸がぽよよん、と揺れた。
その隣では、ティファニアが同じように上着を脱ぐ。
凶悪な胸がぼよよん、と震えた。
「今夜はそれ飲んで頑張ってくださいね…旦那様♪」
「今夜は…寝かさないんだからっ…!」
言って二つの肉の球が、才人の前で揺れた。
才人は、何も言わずにその瓶の中身を一気飲みした。
血の味がした。
あまりにも圧倒的な物量だった。
ベッドに腰掛ける才人の太股は、今や完全に白い柔肉に覆われ...
右側では黒い髪がリズミカルに揺れ、左側では長い金髪がぎこ...
そして時折白い谷間から姿を見せる充血した牡に、交替でキス...
それと同時に、互いの唾液を才人に塗りこむ。唾液と先走りが...
才人の一物は、シエスタとティファニアの合わされた胸の谷間...
尋常ではありえない文字通り肉の快楽に、才人の堰は容易く崩...
「くぁっ!」
びゅるるるるるっ!
肉の隙間に埋もれた才人から、火山から湧き出る溶岩のように...
それは圧倒的な肉の圧力の中で行き場を失い、二人の胸の隙間...
「あは…出ましたね、サイトさん…」
「あ…熱い…熱いよぉ…」
主人の射精を感じ取ったメイドとペットは、ようやく互いの身...
ぬちょぉ…。
大と特大の肉の球の間で、白い粘液が糸を引く。
それは、通常の射精ではありえないほどの量。精力剤の効果で...
二匹の牝は下腹部に零れた白い粘液を掬い、本能のまま口許へ...
ぺろ…ぺろ…にちゃ…。
「んッ…にがぁい……でも、でも、おいしいですっ…んふ」
「サイトの…せいえきのあじ…えっちなあじぃ…」
シエスタは何度も味わった才人の味を反芻し、ティファニアは...
そして、下腹部だけでなく、胸にも飛び散った精液を、二人は...
自分の乳房を掲げ持ち、飛び散った白濁を、届く範囲で舌で舐...
ちゅる…ぴちゃ…ぴちゃ…。
自分の出した子種を必死に舐め取る二匹の牝に、才人の息子は...
さて、どうすっかな。
剣は一本。収める鞘は二本。
どちらに収めるべきか、才人は考える。
その前には、白濁を舐めきり、主人に向かって熱い潤んだ視線...
同時とか、正直しんどいのよね…。
そして思いつく。
「ね、二人とも、欲しい?」
「はい!」
「う、うん…」
朱に染まった頬で、床にぺたんと腰を下ろす二人は、期待に満...
そして。
二人の主人は、命令を下す。
「でも俺のちんぽは一本しかないんだよね。
それじゃ、こうしよう。
二人で弄りっこして、先に逝っちゃった方を、抱いたげる」
「え」
「それって…」
「そ、そういうのって普通、『相手を逝かせたほうが』じゃな...
「んー。まあ俺もしんどいし。こういう変わった趣向もいいん...
ティファニアと絡むのを躊躇していたシエスタは、そう反論す...
才人は一切それに取り合わない。そして。
隣で呆気に取られる己がペットに、目配せする。
ティファニアはその視線の意味を汲み取ると。
「えいっ」
「え、ちょ、何っ?」
シエスタに抱きつき、床に押し倒す。
そしてすぐ近くに転がっていた例の布袋をまさぐると、中から...
「あ、それ!」
シエスタはその丸薬が何か知っていた。
感度を高め、性交の際の不感症を補う薬。
ただし、不感症でない人間が使うと過敏になり、軽度の刺激で...
ティファニアはそれをあっという間に飲み込む。
もちろん、先に逝って才人に抱いてもらうためだ。
シエスタはそんなティファニアの思惑に気付くと。
自分もその布袋に手を伸ばし、同じ丸薬を取り出す。
そして同じように丸呑みする。
しかし、さすがに飲んだ直後では効いてこない。
そこで、シエスタはもう一度布袋に手を突っ込むと。
今度は、真っ黒な張形を取り出す。
それは、二本の男性自身を根元でくっつけたような形をしてい...
シエスタはそれを、自分の股間に突き刺す。
ぶちゅう…。
「あはっ…」
既に才人の精液の味と匂いで濡れていた女性器は、容易く異形...
シエスタはそれでずぷずぷと自らを犯す。
少しでも、ティファニアに対して先んじるために。
「あ、ずるいですシエスタさんっ!」
シエスタの意図に気づいたティファニアは、その反対側、余っ...
ぐぶぶぶ…。
しかしそれは中ほどまでも行かずに止まってしまう。
ティファニアが止めたのではない。肉の抵抗でこれ以上先に進...
シエスタよりも開発の進んでいないティファニアの肉体は、ま...
しかし、負けてはいられない。
ティファニアは腰を捻り、突き出し、より深く張形を飲み込も...
「ひぁ!」
その動きにシエスタの中で反対側の男性器が暴れ、シエスタの...
快楽に意識の煙始めたシエスタは、ティファニアに釣られるよ...
ぶちゅ、ぶちゅ、ぶちゅ…。
二人の間で、淫液をかき回す濁った音が響く。
「ふぁ、ティファニア、さんっ、つよっ、つよいぃっ!」
「や、やぁ!奥ぅっ、ぐりぐりっ、しないれぇ!」
二匹の牝の声と水音が淫らに響き渡る。
傍らのベッドの上で主人は二人の対決が終わるのを待つばかり...
そして。
均衡が崩れる。
シエスタの視界が急にぼやける。
身体中の神経に電流を流されたような感覚が、全身に駆け巡る。
薬の効果が現れ始めたのだ。
シエスタの身体ががくがくと震え始める。開いた口から、長い...
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、やぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
それに数刻遅れて、ティファニアの視界に光が弾ける。
視界に映るものが急速に色を失い、そして虹色に染まる。
呼吸が止まり、身体中の血が沸騰したような感覚に襲われる。
ティファニアの身体が快楽に硬直し、開いた口はぱくぱくと動...
「かっ────────!はぁっ─────────!」
二人の間で潮が飛ぶ。
互いの身体を汚した潮が吹き終ると、二人の意識が暗転する。
そして、身体が意識を放棄する。
とさ。
とさっ…。
二つの音が続けて聞こえ、二匹の牝は床に突っ伏し、ひくひく...
二人の主人は、その片方、先に床に横たわった方に、約束どお...
黒髪の方。シエスタが、先に絶頂し、事切れていた。
才人はシエスタから乱暴に張形を引き抜く。
「くはっ──────!」
ぴゅるるるるっ!
それすらも絶頂の波となり、シエスタは股間から潮を吹く。
そして主人の腕の中に抱かれていることに気付き、意識を保と...
しかし、愛する人の匂いが、体温が、触れ合う肌の感覚が、重...
「は、はぁ、はぁっ」
濃厚な快楽の刺激の中、息をするだけで精一杯だった。
トびそうになる意識を必死に繋ぎとめるしか、今シエスタにで...
とさ。
永遠に思えた数瞬の後、シエスタは快楽の波から放り出される。
肌に触れたのはシーツの感覚。
才人はシエスタを抱き上げ、ベッドの上に横たえたのである。
桜色に染まった白い肌。上気した頬。広がる黒髪。そして、扇...
才人は限界近くまで勃起している己自身で、あっという間にシ...
「あひ────────────!」
先ほどの快楽にも倍する快楽が、一瞬でシエスタを絶頂に導く。
進入するまでは完全に脱力していた膣肉がわななき、襞を締め...
才人は絶頂を繰り返すシエスタの中を、乱暴に割り開いていく。
ぶじゅじゅじゅじゅじゅっ!
引きつる肉を引き裂く音が、水音混じりに響く。
シエスタの蜜壷は容赦なく牡を締め上げ、そしてそれによって...
最奥に達するまで、実にシエスタは3回の絶頂を迎えていた。
ぶりゅりゅりゅりゅりゅっ!
「ふわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
今度は返しがシエスタの中を削る。
掻き出される愛液と、削り取られる肉襞に、シエスタの中は再...
混濁した意識の中、ついにシエスタは屈服する。
「やは、ひぁぁぁぁぁぁぁぁ!も、やらあ!こ、な、いきっぱ...
絶頂の頂から降りてこられない。
まるで責め苦のような快楽の渦の中、シエスタは絶頂を繰り返...
そして。
「だ、出すよシエスタっ!」
もう何合しただろう。もう何回向こう側を見ただろう。
視界が歪み、意識が朦朧とし、息も絶え絶えなシエスタに。
才人は、その膣内に熱い精液をぶちまける。
「─────────────────────────っ!」
最後の絶頂は、完全に色を失った世界が、暗転すると同時に訪...
声も出せずにシエスタの身体は意識を手放し、まるで糸の切れ...
完全に、失神していた。
「ふいー」
才人は気絶したシエスタをベッドに横たえると、一息つく。
やっぱり、二人に絡ませて正解だった。
もし、二人同時に相手していれば、疲労はこの程度では済まな...
さらに、二人に絡ませる事で、前戯に割く時間もなくて済んだ。
…今度から、これでいってみようかなあ。
などと不埒な事を考える才人。
それに、天罰が下る。
「さいとぉ♪」
どさ。
突然ももりんごに襲われ、才人はベッドに押し倒される。
横たわる才人の上で、ティファニアが馬乗りになり、完全にイ...
どうやら、ティファニアには微妙に薬の効き方が違っているら...
「うふふ。さいと。さいとぉ♪」
腰を持ち上げ、愛液を滴らせる花弁で才人を飲み込もうとする。
悲しいかな、才人の一物は本能と薬のお陰で元気いっぱいだっ...
「ちょ、ま、テファおちつ────」
「いっただっきまぁす♪」
ぶちゅり。
あっという間にティファニアは才人を飲み込み。
『お預け』を食ったペットは、思う存分主人を貪ったのであっ...
#br
翌日。
三人は一日遅れで学院に帰る。
別人のようにやせ細り、目の虚ろな才人と、妙に血色のいいシ...
怒り狂った主人の手を止めたのは、二人の買ってきた『おみや...
そしてその夜、『おみやげ』と称したもろもろのいろんな道具...
それはまた、別の話。〜fin
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