ゼロの使い魔保管庫
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退廃と哀歓の休暇〈下〉(前編) ボルボX氏
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その窓のすぐ外には薔薇のしげみがあって、ひらいた夏の花...
けれど西に面した書斎の窓辺にたたずむアンリエッタは、眼...
開いた窓の横わくに肩をあずけるようにもたれて、横向きに...
女王の離宮滞在も半月を越している。
予定ではそろそろ王宮に帰る準備をはじめるころだが、どう...
書斎の机に置かれたティーカップでは、飲みかけた二杯目の...
休暇とはいえ仕事をしないわけではないが、午前中にちょっ...
だからではあろうが、午後をつうじてアンリエッタがやった...
いちおう、机についているときは棚から持ちだした図鑑を開...
ときおり今のように、急に立ってしばらく窓辺で外をながめ...
夕刻のはじめ、おちついた古色をかもし出す煉瓦の室内。
トパーズ色の淡い陽光を浴びて、いつもの白いドレスのたた...
ぬるい風が一陣、髪を吹き散らして窓からふきこむ。
紫のラシャのカーテンが動き、机では広げられた図鑑がぱた...
クルミ材の机に置かれた、幾何学文様のある白磁のカップの...
壁には黒の額縁にはまったトロンプ・ルイユ(だまし絵風)の...
幻想的な空間となっている夕方の書斎のなかで、アンリエッ...
その頬は、夕陽のためだけでなくうす赤く染まっている。
窓の下からたちのぼる薔薇の香に、つやめく息がふわりと混...
心ここにあらずの主君からやや離れた場所にひかえ、用を言...
それに気づくこともなく、アンリエッタはわずかにあえぎを...
寄せられる形になった乳房が、ドレス胸部を張りつめさせて...
切なさをこらえるように自分の体を片腕で抱きしめる少女は...
連日、徹底的に「女」であることを刺激されている体は、よ...
元から柔らかな重みをたたえていた胸元は、最近ふっくらと...
ほかの箇所はやつれたのか肉が落ち、細腰のくびれなどは深...
もともと華奢な少女の体ながら、それらの要所要所はじゅう...
くわえて本人は無自覚ながら、最近はその立ち居ふるまいの...
新鮮な甘い香りで人を誘って、摘みとられるのを待つ若い花...
無垢な淫魔のごとき、透きとおった淫靡さがしたたっていた。
彼女が着ているのはいつもと同じ白ドレスだが、いま歩けば...
張りつめた胸や尻が、一歩ごとに体をひねるたびドレスの下...
その妖艶さに満ちた肉感的な情景を、すれちがった者に簡単...
彼女は公務のときは凛と張っていた雰囲気を、しどけなく弛...
桃色におぼろめく月、たとえるならそんなところだった。
そんな艶麗そのもののたたずまいで、ぼんやり花壇を見下ろ...
視界のすみで、離宮の門が開いたのである。
前庭のかなたにある鍛鉄の格子門が開き、荷物をかかえた黒...
彼は仲良くなった門の守衛となにか言葉を交わして笑いあい...
その姿を見るや窓辺から離れ、ふらふらとした足取りで書斎...
…………………………
………………
……
その部屋の煉瓦の色は暗い赤。
窓からの光をある程度さえぎっているのは朽葉色のカーテン...
部屋の中央、やや窓寄りには革張りの肘かけ椅子がある。古...
夕方の薄暗い室内、ドアのかたわらの壁によりかかりながら...
「ぁむ、ぅ……ぷぁ、姫さま……ちょっと落ち着いて」
アンリエッタの頬を両手でつつんで離し、才人が苦笑いした。
離宮の外での用事をすませて戻ってくると、廊下をいくらも...
そのまま、すぐ近くにあったこの部屋に連れ込まれたのだっ...
才人の首に腕をまわして抱きつき、背伸びして唇を奪ってい...
「大丈夫です、ちゃんとドアには鍵をかけましたもの……」
「いや、だからって急にこんな……」
言いさしたところで、少女に下唇をちろりと舐められる。
才人は黙った。口づけを要求するこの合図は、彼自身が教え...
要求された側は、相手の唇と舌に奉仕しなければならない。
……一見してまどろっこしい手順だが、あいだに一幕おいて「...
渇望がアンリエッタのうるんだ瞳の奥に秘められ、妖しいか...
魅入られたようについ目が離せず、才人はそろそろと顔を寄...
先ほどのキスで湿っていた柔らかな唇がふっくらと開き、少...
少女は自分から要求した深いキスを与えられ、夢中になって...
「ちゅっ、んむぅ、ん、ん、サイト殿ぉ……はむ、はふ」
蜂蜜漬けの甘い声。
彼の胸板にたおやかな体をあずけ、唇を「奪って」もらう。
合間合間に甘えきった声で何度も彼の名を呼び、才人に抱き...
指一本分だけ唇がはなれる。
あえぐ桜桃の唇を、今度は少女が舐められた。
熱い息を唇と唇の間からときおりこぼしながら、アンリエッ...
また軽く背伸びして上向き、少年をふわりと引き寄せて積極...
白ドレスの下で張り詰めた双乳を、意識せず少年の胸板にす...
同時にじゅわっと下腹部が熱くなり、切なく鼻を鳴らす。
きつく抱きつくようにして、少年に当てた胸をむにゅっとい...
鼓動とともに、乳房といっしょに押しつぶされた乳首が、ド...
少年のものか自分のものか、伝え合う鼓動がうるさく頭のな...
才人が少女の腰にまわしていた両手を、そろそろと少し下に...
スカートの上からいきなり両の尻房をつかまれ、ぐいと上に...
布地の上からでも指が沈むほど柔らかい、魅惑的な尻をわし...
男の手の感触に、脊髄をぞわりとしたものが駆け抜ける。
反射的に服の下できゅっと桃尻の谷間を閉じると、陰唇も締...
アンリエッタはとろんとした顔をうつむけ、才人に体の前面...
たった今まで外出していた少年の体臭を間近でかぐと、子宮...
それに、才人のズボンの前面はとうに大きく盛り上がってい...
発情の汗がアンリエッタの雪肌に噴く。体の淫熱が高まるの...
冬のオコジョのように優美な白ドレスの上体を、火照る双乳...
とたんに尻肉をもっと強くつかまれ、引き寄せられて腰の前...
少年のズボンの固い盛り上がりが、少女の柔らかい恥丘をぐ...
乳首に遅れて反応しかけていたクリトリスが、何枚もの布を...
前のめりに爪先立ちになって体重を才人にかけ、その首にす...
頬を少年の肩に埋めながら瞳をとろかし、ゆるんだ唇をひき...
「んんぅ――……っ」
誘う花のような少女の甘い香りにくらくらしそうになりなが...
腕のなかにあるアンリエッタの柔らかい女体が、尻をむにむ...
才人は、血の色を透かした少女の耳たぶに口を寄せ、呼気で...
「……また我慢できねーんだ?」
アンリエッタが、甘い蜜をからめた怨嗟の声で返事する。
「放っておかれたからです、あなたのせいだわ、
わたくしにあ、あれだけのことをしておいて、いきなり何も...
「なーに言ってんだ。何もしてないってことはないだろ、そっ...
鼻で笑った才人が、すこし確かめるような声を出した。
「そのう、いま、シたい気分になったんですよね?」
「い、いまじゃ、ないわ……」
きわめて小声で、熱に浮かされたようにつぶやく。
聞き取れなかったらしく「え? なんか言いました?」と首...
いまどころか、夜毎に抱かれることがなくなったこの四日間...
体が火照りっぱなしなのである。
一昨日からは夢まで「あのこと」で埋め尽くされていた。文...
今までされたときの情景――嬲られるように抱かれるかと思え...
そのせいで昨日の朝も今朝もアンリエッタは、目が覚めたと...
薄手の夜着の上から恥丘下部をぐっと押さえ、ネグリジェの...
思い返して恥ずかしさに目を閉じ、羞恥を忘れようとするか...
こんな状態は明らかにおかしい。それは自分でもわかってい...
それでも「あのこと」しか考えられない。理性が情欲に席を...
アンリエッタは発情の色に瞳をうっとり溶かし、才人の耳た...
ひゃ、と少年がくすぐったそうな声をあげている。
その耳を甘噛みしてくいくい引っ張り、押しつける心音を高...
「毎晩あれだけしていたのに、なんでいまさら……この前まで無...
才人が、少女の腰のなめらかな曲線を愛しむような手つきで...
「それですよ。ついこの前まで無茶しちゃってましたから。
反省して、このへんで少しつつしむべきかなと」
「うそつき……そんなの信じられるわけがないでしょう……」
すねた声にかまわず、才人が少女の腰にまわしていた腕をほ...
とまどうアンリエッタに、彼は命令した。
「――後ろを向いて。スカートを自分で広げて」
少女はわずかにためらいながらも、言われるままに後ろを向...
ドレスに隠されていた下半身の前面、白い下着とニーソック...
「こうでしょうか、……あっ……サ、サイト殿……」
後ろからあらためて優美な肢体を抱かれる。
ぎゅうっときつく抱きしめられ、肩越しに少年をふりむいた...
服ごしに勃起した男根が、こんどは桃尻の谷間に押し付けら...
男そのものの熱さと硬さが伝わってきた気がして、無意識に...
ドレスの上から妖艶な丸みをみせる尻が、誘うように肉棒を...
前に回された才人の腕が動いた。
すっ、と左手が、ドレス裾の深いスリットから差し入れられ...
太ももに指を当てられ、つぅぅっと白のガーターベルトの横...
アンリエッタの首筋がぞわっとした。
少年の指がミルク色の綺麗な肌をなぞりあげ、下着やガータ...
その指が止まったのはすべやかな下腹の中央である。そこは...
指の当てられたアンリエッタの下腹に、細腰ごと微細に震え...
おびえと期待のこもった妖しいそのわななきは、子宮で起こ...
が、予想に反して男の手はすぐには責めてこなかった。
背中に密着した才人がふと、いったんまさぐる動きを中断し...
「だいたいさ。なんでわざわざこの部屋まで来たんです?」
その問いにアンリエッタが答える間もなく、心得顔で才人が...
「……ほんとはわかってるけどさ。『あれ』だろ?」
後ろからアンリエッタの肩を抱きしめるように回されていた...
「あれ」を目にさせられて、少女は恥じらいに呼吸を乱した。
それは部屋の中央にある、古風な様式の肘かけ椅子である。
「昨日はそこの椅子の上で、アンのたまった欲求を優しくヌい...
ここに俺を連れ込めばまたしてもらえると思ったんだ?
忘れられなかったわけね、気持ちよさそうだったもんなあ……」
揶揄をこめた声。
あごを持っていた手が上にすべってきた。剣ダコのあるやや...
柔らかくなめらかな頬をごくごく繊細になであげられ、アン...
昨日乱れた、というのは事実である。
とぎれとぎれの思考で言い訳をつむぐ。
(だ、だって、我慢できなかった、もの……)
今のように、高まるばかりの淫情にこらえかねて、何度もた...
そしてこの部屋で、指で「欲求の処理」をしてもらった。
すぐそこにある肘かけ椅子に上がらされ、後ろ向きの膝立ち...
純白の果実のような尻を少年のほうに突き出し、ドレスの裾...
肘かけ椅子の背もたれ――赤い上等の子牛革張り――を抱きしめ...
こぼした官能の汗やよだれで、椅子の革に染みをつくってい...
潮は何度も噴かされた。粘っこく蕩けて吸い付くように反応...
後ろに陣取った少年がいちいち「お豆の裏っかわのおま○こ壁...
こころえたもので才人は木綿のタオルを持ってきていた。
背もたれにしがみついたアンリエッタがぶるぶると胴震いし...
おかげで潮を漏らしても、すぐさま当てられたタオルに吸い...
それがあるからこそ、いたたまれないほどの恥ずかしさと快...
「お潮漏らしそうなときは言ってくれよ」とうながされなが...
熟れとろけてにゅるにゅるになった蜜壺をかき回されて、尿...
その自分が拡散してしまうような快楽の時間のなかで、潮液...
夢見心地で椅子の背を抱きながら、喜悦の涙の幕をはったう...
昼間にこちらから誘って、してもらっているという状況が背...
いつのまにかクリトリスの包皮まで指で剥きあげられていた...
もっともっととせがむように、腰を微妙にゆすって。
――けれど最後まで、挿入されることはなかった。
快楽に疲れて椅子にへたりこみながら、「わたくしの淫らな...
くすぶる肉情の火種までは消してもらえず、夜にはまた救い...
「……さきほど言ったではありませんか、あなたのせいです……」
ドレスをかたく握り締めて全身をふるふる震わせつつ、愛欲...
「あんな毎晩いやらしいことをしておいて、いきなり、あ、相...
「ちょっと待てよ。
ていうかさ、おま○こしてないっていっても、たったの四日じ...
それに、ち○ぽ入れてないだけで、いろいろ可愛がってあげた...
「で……ですけれど……中途半端では……」
「明瞭に言ったら?
ちょっとおま○こされなかっただけで、いやらしい体が夜泣き...
おま○こにち○ぽ入れられてグシュグシュ磨かれて、子宮を精...
それって、もう完全に淫乱じゃねえの?」
突き放す口調で言葉を浴びせられる。
同時に小蛇のようにするんと、下着のなかに才人の指が入っ...
言われたことをとっさに否定するより先に、「ひぁん」と甘...
恥丘のふくらみを撫で、少女のさらさらした恥毛をしゃりし...
八割がた勃起していた快楽の芽を、包皮の上から人さし指と...
それに合わせて少女の脳裏に、熱い感覚がジンジンとしみと...
「ぁ、あふ」
腰がぷるぷる震えるのが、もう止められなくなっていた。そ...
そんな様子を見とおしたように、少女の顔の横で才人が薄く...
アンリエッタは上気した横顔を彼からそむけて、切なげに唇...
くにゅる……と肉豆の根元まで、完全に包皮をずり下ろされる。
反射的にきゅっと尻がかたく締まり、かかとがはねてつま先...
叫びをこらえたのは奇跡的だったけれども、その努力を次の...
「なに我慢してんだよ、声を出したほうが可愛いんだからさ。
さ、よがってみろよ」
「ひんっ!」
指の腹を剥けでた肉豆にあてがわれた。じわんと青の瞳が淫...
くにくにと快楽器官をあやされだすと、「〜くっ、ひぅ、や...
背後から抱きしめられたまま愛撫され、やすやすと肉体を操...
満足したように指が離れ、さらに下りていく。
肉体の興奮にふっくら盛り上がった大陰唇をすりすりとさす...
すぐに濡れそぼった肉が指にうがたれる淫靡な音がたちのぼ...
「またこんな熱くぐちゃぐちゃにしちゃってる……ったく、しょ...
昨日のようにスッキリさせとこうな。今日も指でしてほしい...
才人が耳元でささやきながら、下着にすべりこませた手を卑...
膣口のあたりを浅くくちくちと男の指に責められ、子宮がき...
抱きしめてくる手はいつのまにかドレスの上から、重く張っ...
アンリエッタの汗ばむ肌から甘い淫気がむわっとあがった。...
あえぎながら長いまつ毛をしっとりと伏せたアンリエッタは...
が、すぐに才人のほうが首をひねって「いや、そうだな……」...
「今日は口でしてあげますよ。昨日とまったく同じじゃ芸がね...
椅子に座って」
…………………………
………………
……
室内はしだいに暗くなっていくが、ほどこされる愛戯にアン...
背は椅子の座席の上に乗っている。座った肘かけ椅子からず...
白いニーソックスの美脚は大きく扇のように開かれて、ふく...
脚の間にはかがみこんだ才人の頭が埋められている。
「んんん」とアンリエッタは目をほそめて天井を見上げ、う...
自分の腰が、愛液をすすり飲まれる肉の杯になった気がして...
下着を取られたあとに、肘かけ椅子のうえでひっくり返った...
円い牝尻に少年の両手をかけられ、ふんわりした尻房を持ち...
少年の目に女の陰部のすべてをさらけ出して、舌や指で快楽...
けれどそれすらもう甘酸っぱい愛悦の一部だった。
乱暴な快楽ではない。
もどかしいほどに、大切に悦びを育てられていく。
最初は艶やかに薄く紅潮した内ももから会陰部までに、舌を...
自分の指で広げるように命じられ、火がつきそうなほど耳を...
膣前庭の粘膜の肉色をさらけ出させられると、そこに才人が...
小陰唇も尿道口も、恥ずかしげにきつく収縮して閉じた膣口...
うごめいて男を誘う濃ピンクの膣口からくぷ……と新たな愛液...
ゆっくり舌をくねらせられると、アンリエッタの背筋に甘美...
クリトリスに吸い付かれ、男の舌と唇だけで延々と愛撫され...
脚をはねあげなかったのは激烈な刺激ではなく、あくまでも...
とろりとろりと上り詰めそうになって、「ふゃぁぁ」とお腹...
蜂蜜を砂糖菓子にかけまわしたような濃い甘さの官能が、と...
充血した粘膜を柔らかく舐めしゃぶられるのは、こんなにも...
決定的なところでは責めを中断され、なかなか達することが...
そのもどかしさも、いまはまだ甘受できている。
才人の舌が広げられた膣前庭をつつと移動し、潮を噴きそう...
脳裏をひりひりさせる悩ましい感覚に酔い痴れ、アンリエッ...
もっと舌が欲しくて、自分で広げた大陰唇をくにゅっとさら...
花弁が開いたあとから、剥き身になった肉花がより鮮明にあ...
温かい湯気がたつほど熱くうるおった蜜壺の入り口に、また...
少年に持たれた尻がわなないてぐぐっと上がり、淫麗な肉の...
ピンク色の膣口が、才人の舌に浅く犯されて卑猥にうごめき...
ぴとっと膣口に唇をつけられて音を立てて愛液をすすられ、...
少年のほどこす濃厚な口唇愛撫に、温まった生クリームの風...
才人に口でされるのはもちろん初めてではないけれど、ここ...
恍惚の涙ににじむアンリエッタの視界のむこうで、顔をあげ...
「ぷぁ……後からどんどんお肉の汁でてくる。
無理ねえか。俺もそうだけど病みつきになっちゃうんだよな...
ところで、ただよがってるだけじゃなくて、いつもみたいに...
「あ……」
どんなことを言えばいいのか、これまでの経験が教えてくれ...
責められながら、卑猥なことを言わされる。アンリエッタが...
それでもためらいを覚え、もじもじする。その煮え切らない...
期待していたとしたら、それは与えられた。
少年が「言えっての」とうながしてからまたクリトリスをつ...
紅玉のような快楽器官をそっと唇でくるまれ、やわやわねろ...
官能が高められ続け、さすがにここらで限界が来そうだった。
アンリエッタは悩ましいすすり泣きをもらしながら、要求さ...
女王として臣下に接するときのはっきりした語調とはほど遠...
「『わ……わたくしの、はしたない女の欲求を、お口で鎮めてい...
ぺろぺろしてもらって気持ちいいの……ひっ、そこ、お豆……は...
皮を剥いてもらって、ぷくって膨らんだのをちゅうちゅうさ...
……ゃあ、もう駄目、だめぇっ! んうぅん、イくっ、イっ――」
そこで唇をはなされた。
今日で最初の絶頂を味わえる、その直前だった。
また焦らされた少女はくったり椅子に身を沈めつつ、汗の浮...
アンリエッタに劣らないほど情欲を瞳に宿し、ただしそれを...
「……姫さまのすけべ」
わざと呆れをふくませた少年のからかいの言葉に、少女の羞...
思わず力んだ抗議の声を、自分の股のあいだにある少年の顔...
「あ、あなたが言わせてきたことでしょう! それに毎回あん...
そんなことを言うのであれば……あ、や、やぁ……ン……」
陰唇をくつろげた秘部の粘膜にキスされると、それだけで肉...
「ちゅ、ちゅ……ごめんごめん、お詫びにもっとぺろぺろしてや...
だからほら、姫さまもやらしーこと、もっと言って。もっと...
「んっ……ううっ、ふぁん、し、しかたのない方ぁ……あんっ……
言ってあげますから、あの、わたくしを……」
「わかってるって。きっちり最後までイかせてあげるから。
ちょっと広げますよ」
少年の両手の人さし指が膣口に入ってきた。それぞれの指が...
突然に節くれだった指をむかえ、反射的に緊縮しようとする...
横に少し伸び広げられて暗い膣内をのぞかせ、水気たっぷり...
奥の子宮口が見えそうなほど広げられて羞恥の鳴き声をあげ...
子宮まで息が届いた気がしたとたん、鮮紅色の濡れた肉洞が...
「ひゃぁっ! ……んふぅっ、んんん、ぁやぅぅっ……
『い、今おま○こを、広げられて、ふーっとされて……おなかの...
サ……サイト殿、そこをそんなまじまじと見ないでくださいま...
どうか、ただこのまま気をやらせて……切なくてたまらないの…...
アンリエッタのささやきはあきらかに、才人の要求にかこつ...
才人はそえに直接答えず、閉じようとうごめく膣口をひっか...
アンリエッタの肌がますます紅潮し、薔薇の色を頬に散らし...
今度は、入り口近くの膣壁横手にある敏感なポイントの一つ...
少女は自分の陰唇から両手を離した。秘部を開くのを男の手...
自身の体をぎゅっとかきいだき、けんめいに羞恥と快楽に耐...
「っ〜〜、うぅっ……
『抱かれていないと、さみしくてたまらないのです……
おま○この穴、奥まであなたのもので愛していただきたくて、...
ぁふ、あぁん、ふわふわします……もっと……して、もっとお口...
その言葉にあわせて自分の股ぐらからピチャ、プチャと恥ず...
甘露をあふれさせた蜜壺が、空気と愛液を内部でまじらせて...
指をひっかけられた入り口を、コインくらいに穴が開くまで...
才人が引き伸ばしていた膣口から指を抜く。その入り口は生...
彼はこんどは両側の小陰唇のあたりに親指を置いて、むきゅ...
膣穴の周縁部からクリトリス下の尿口まで、熱をはらんだ肉...
アンリエッタは目を細めて繊細なまつ毛を重ね、われ知らず...
全身に快美のおののきがはしり、尻がもぞもぞとかすかにく...
本当はアンリエッタにもわかっている。しかたない女なのは...
いまの自分は彼の前でころんとひっくり返って恥部をすべて...
宮廷の官僚たちや貴族など、たばねるべき臣下にはけっして...
まるで飼い犬になった気がした。主人に甘えて、服従のポー...
あるいは楽器。管楽器のように唇と舌で奏でられ、また弦楽...
今回は才人に奉仕されている――とは言うものの、どちらが主...
才人が「指、一本だけ入れるからな」と声をかけてきた。
そのときにはすでに少年の中指が、熱くぬめった膣口をくじ...
くいっとその指を膣内で曲げられて、恥骨裏の肉壁に指腹を...
瞬時に、小さく叫び声をあげて括約筋を締め、蜜壺の肉で男...
「あ、あ、それは、そのやり方は、わたくし……っ」
「どうなんの?」
才人が楽しそうに、指で膣壁に弱い刺激を送りこんでくる。...
何を言わせられようとしているのかアンリエッタも悟り、栗...
「『そこを指でこすられたらいっぱい、お、お潮を漏らしてし...
「ほんとはお漏らししたいんじゃないの? すっきりお潮出し...
正直に言えたら、ご褒美あげますよ」
間髪いれず才人がそう言ってきた。確認というより、次の淫...
くちくちと快楽ポイントを押し揉みされ、発情した体を巧み...
(どうあっても言わされるのだもの)と自分の矜持に言い訳し...
「『はい、そうです……昨日のようにしてほしいわ……
指でされて、気をやって、あなたにタオルを当てられてお漏...
サ、サイト殿っ、そこ駄目ぇ、あ、あっ、息がぁ……!」
才人が指を使いながら、赤くしこったクリトリスに至近距離...
的確に膣内のポイントを刺激する指の動きが、丁寧なままや...
存分に肉豆を息だけで嬲られてから――そこにちゅっと吸い付...
「ひゃうん……っ!」
もう何度目かのクリトリスへの責めで、またすぐ焦らされる...
けれど、今度は違った。あいかわらず唇と舌だけには違いな...
快楽神経の密集した器官を、アメ玉を転がすように執拗にし...
すでに剥けた肉豆から、さらに舌で薄皮をくりくり剥こうと...
そろそろご褒美にしてやるよといわんばかりに、才人が、女...
「あんっ――うあぁ、ひん、あぅっ」
嬌声が止められない。
こりこりとしこった肉壁の上側を、鉤状に曲げられた中指が...
アンリエッタの腰がぶるりと大きくわななき、そしてひゅく...
「え、な、何なの、これっ、あ、ああっ!?」
少女の肉体が、少年の指に翻弄される操り人形のように、ア...
自分ではどうにもならない卑猥な空腰を使いながら、当惑に...
肉豆をきつく吸いあげられて、ちゅぽんっ、と唇を外された...
「あ、あっ、イきます、あんんっ、イクぅ……っ!!」
「あ……姫さまのおしっこ穴、ぱくぱくしてる。お潮出そうなん...
クリトリスから口を離した才人がそうつぶやき、顔を寄せて...
アンリエッタの脳裏に白いうるみが生まれ、それが急速にふ...
「……ひいいいいっ……!!」
先ほどまではゆるやかに高められていた快楽曲線が急にはね...
ニーソックスを履いた脚のひざから先が、開かされたままは...
指に導かれて、潮が尿道を走って出ていく。そのほとばしり...
眩めくほどに激しいけれども、たまらない甘美の極みだった。
少女は与えられた絶頂に、組んだ両腕を目隠しのように顔に...
奥歯をかみしめて「……くっ……ふぅっ……くっ……」と悩ましいう...
――至福の深みから戻ってきたあとも、アンリエッタは夢うつ...
椅子の上でぐったり沈み込むように脚を開いたまま、心身を...
潮をさんざん吸い上げられた尿道が、妖しい官能に内部から...
「いつも俺が姫さまに口でせーえき抜いてもらうときは、たい...
たまには逆の立場もいいだろ。ところでどう、すこしは落ち...
そう言って、才人が口をぬぐいつつ立ち上がった。
アンリエッタは彼を見る。淫楽のなごりで朦朧としてはいた...
少年のズボンの前は、最初から大きく張ったままである。
(……サイト殿もずっと興奮してらっしゃるのね……我慢しているの?
あんなに大きくして……つらくないのかしら……)
我慢などしなくてもいいのに。
そう思ってしまった自分に気づいて、アンリエッタの意識に...
少年への気づかいもあるけれど、やはり少し――自分の体にも...
そのことを意識して恥じながらも、淫らな渇望がおさまらず...
(とても良かったけれど……でも、いつもならもっと何度もしてく...
今日はたった一度だけの絶頂である。
前戯だけなのは昨日もおなじだが、昨日は疲弊して突っ伏し...
もちろん、才人は意識して責めの趣向を変えたのだろう。丁...
それはアンリエッタにもわかっているし、実際に素敵な恍惚...
昨日でさえ夜には我慢できなくなっていたのだ。前戯だけし...
(まだ、したいわ……もっとしてほしい……)
白ドレスの下でじっとり汗ばんだ玉の肌が、新たな火照りに...
息が、わずかにせわしなくなる。血管のうちをとどめられな...
なぜ最近ここまで自分の体が貪欲になっているのか疑問では...
部屋の夕闇は濃くなっており、視界は明瞭ではない。大胆な...
……M字に開いた美脚のひざ裏を持って、もっと頭のほうに引き...
体を折りたたんだため桃尻が淫美に丸みを増し、熱くうるむ...
アンリエッタはそれから大陰唇にほそやかな指をそっと当て...
見て、とばかりに。
薄闇のなか、強調させられた少女の恥部を才人が見たのがわ...
はっきりとは見えないがその驚きの表情と、自分の股間に釘...
膣口が開閉して濡れた淫靡な音がわずかに立ち、新たに分泌...
茫洋としながらも静かに誘う少女から、甘い発情の香りがほ...
ごくりと少年が固唾を飲む音が聞こえた。その視線がちくち...
男の強烈な情欲が、油断していたところに不意打ちを食らっ...
もともと性欲旺盛な年頃なのである。
アンリエッタは秘部と同じく濡れとろけた瞳をしばたたき、...
(……なにをやっているの、わたくし……でもサイト殿、あんなに見...
ああ……情欲を抱いてくれている……)
自分でやっている挑発なのに、羞恥で消えたくなる。だが同...
以前みたいに、すべてを見せながら自慰することを命じられ...
あるいは、今度はこちらが口や胸や手を使って、女の柔らか...
そうでなければ、きっと……数日ぶりで、交わることになるだ...
自制心を捨てた少年にこのまま襲われ、椅子の上でのしかか...
被虐的な想像で背徳感が満ちていき、じんじんと頭の中が痺...
美麗な赤らんだ頬に、体熱の高まりによる汗がひと筋、つぅ…...
けれど予想は、全部はずれた。
迷いをふっきるように才人は首をふり、ごそごそとズボンの...
縁がレースになった薄い白絹のハンカチは女物で、本来はア...
少女の股間に覆いをかけた才人が椅子の横にまわり、横手か...
少年の左手が、もの問いたげに見上げた少女の濡れた股間に...
ぷにゅぷにゅした白い蒸したてのパンのような感触が、薄い...
「んっ」と切なそうにアンリエッタは目を細めた。
間近でその赤らみ顔を見下ろしながら、才人が秘部を軽く圧...
「くふっ……んぅ……」
達した直後の愛戯に快楽電流が流れ、甘声をもらして少女は...
白絹のハンカチは、濡れた瞬間にたちまち透けて恥部の肌と...
それどころか女の肉に吸着したその薄布は、そこをより淫ら...
ふっくら張って内股ごとほのかな桜色になった大陰唇の土手...
その縦筋の上端では、プクンと目立とうとする肉豆が張りつ...
才人がその湯気がたちそうなほど熱い女性器を、ねっとりと...
ややかさついた男の唇が、少女の紅のさした白磁のような頬...
恥ずかしい格好のまま、張り付いたハンカチを通して濡れた...
後戯にしてはやはり刺激が濃かった。が、簡単に再度の絶頂...
先ほど慰めてもらった肉体のうずきを、またふつふつと煮立...
ゆるやかに流される股間の甘悦に、我慢できなくなる。せっ...
いつのまにかアンリエッタは双の手をあげて、下から才人の...
口づけを「ちゅ、ちゅ」と返し、合間に情感の高揚をこめて...
「ああ、こんなぁ……もどかしいのはやめて、切ないのはもう嫌...
「……切ないんだ? 親切で拭いてやってるだけじゃねーかよ。...
なんだよこのべとべとの股間、もうハンカチが完全にぐっち...
この皮が剥けたお豆なんか、布の下からはっきり浮きあがっ...
言葉責めされ、クリトリスをごく軽くつままれた。
「ゃぁんんっ! ……よ、よく言えますこと、わたくしばかりが...
こんな触り方をしているくせにぃ……あなたがそうして触るか...
こんな、上手で意地悪な……あふ……ぅぅ……」
鳴かされたのもつかの間、続いてキスの雨をふらされ、軽い...
この休暇ではっきりさせられた嬲る側と嬲られる側という立...
濃い背徳感のある行為を才人と共有することに、今ではアン...
影と艶が混然となった室内で交わされる、痴酔の夕の夢がた...
むつみあう少年と少女の、情欲の息が溶けあっている。
「さっき挑発してくれたろ。ちょっとしたお仕置きみたいなも...
だいたい、してほしいことがあるならはっきり口で言えって...
聞いてあげなくもないですよ、ちゃんと言うならな」
夕くれないの色に染まったわななく耳に、そっと息をふきこ...
アンリエッタは艶っぽくにらみ上げ、ほんのわずかに逡巡し―...
「……あなたにちゃんと抱いてほしいのです……抱いてくださいま...
「ん、よしよし……あのさ、まだ日もあるけど、もうそっちの寝...
食べ物も、おやつくらいのものなら台所で取ってこれるし。...
部屋に戻ったら、四日ぶりでいっぱいしましょうか」
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退廃と哀歓の休暇〈下〉(前編) ボルボX氏
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その窓のすぐ外には薔薇のしげみがあって、ひらいた夏の花...
けれど西に面した書斎の窓辺にたたずむアンリエッタは、眼...
開いた窓の横わくに肩をあずけるようにもたれて、横向きに...
女王の離宮滞在も半月を越している。
予定ではそろそろ王宮に帰る準備をはじめるころだが、どう...
書斎の机に置かれたティーカップでは、飲みかけた二杯目の...
休暇とはいえ仕事をしないわけではないが、午前中にちょっ...
だからではあろうが、午後をつうじてアンリエッタがやった...
いちおう、机についているときは棚から持ちだした図鑑を開...
ときおり今のように、急に立ってしばらく窓辺で外をながめ...
夕刻のはじめ、おちついた古色をかもし出す煉瓦の室内。
トパーズ色の淡い陽光を浴びて、いつもの白いドレスのたた...
ぬるい風が一陣、髪を吹き散らして窓からふきこむ。
紫のラシャのカーテンが動き、机では広げられた図鑑がぱた...
クルミ材の机に置かれた、幾何学文様のある白磁のカップの...
壁には黒の額縁にはまったトロンプ・ルイユ(だまし絵風)の...
幻想的な空間となっている夕方の書斎のなかで、アンリエッ...
その頬は、夕陽のためだけでなくうす赤く染まっている。
窓の下からたちのぼる薔薇の香に、つやめく息がふわりと混...
心ここにあらずの主君からやや離れた場所にひかえ、用を言...
それに気づくこともなく、アンリエッタはわずかにあえぎを...
寄せられる形になった乳房が、ドレス胸部を張りつめさせて...
切なさをこらえるように自分の体を片腕で抱きしめる少女は...
連日、徹底的に「女」であることを刺激されている体は、よ...
元から柔らかな重みをたたえていた胸元は、最近ふっくらと...
ほかの箇所はやつれたのか肉が落ち、細腰のくびれなどは深...
もともと華奢な少女の体ながら、それらの要所要所はじゅう...
くわえて本人は無自覚ながら、最近はその立ち居ふるまいの...
新鮮な甘い香りで人を誘って、摘みとられるのを待つ若い花...
無垢な淫魔のごとき、透きとおった淫靡さがしたたっていた。
彼女が着ているのはいつもと同じ白ドレスだが、いま歩けば...
張りつめた胸や尻が、一歩ごとに体をひねるたびドレスの下...
その妖艶さに満ちた肉感的な情景を、すれちがった者に簡単...
彼女は公務のときは凛と張っていた雰囲気を、しどけなく弛...
桃色におぼろめく月、たとえるならそんなところだった。
そんな艶麗そのもののたたずまいで、ぼんやり花壇を見下ろ...
視界のすみで、離宮の門が開いたのである。
前庭のかなたにある鍛鉄の格子門が開き、荷物をかかえた黒...
彼は仲良くなった門の守衛となにか言葉を交わして笑いあい...
その姿を見るや窓辺から離れ、ふらふらとした足取りで書斎...
…………………………
………………
……
その部屋の煉瓦の色は暗い赤。
窓からの光をある程度さえぎっているのは朽葉色のカーテン...
部屋の中央、やや窓寄りには革張りの肘かけ椅子がある。古...
夕方の薄暗い室内、ドアのかたわらの壁によりかかりながら...
「ぁむ、ぅ……ぷぁ、姫さま……ちょっと落ち着いて」
アンリエッタの頬を両手でつつんで離し、才人が苦笑いした。
離宮の外での用事をすませて戻ってくると、廊下をいくらも...
そのまま、すぐ近くにあったこの部屋に連れ込まれたのだっ...
才人の首に腕をまわして抱きつき、背伸びして唇を奪ってい...
「大丈夫です、ちゃんとドアには鍵をかけましたもの……」
「いや、だからって急にこんな……」
言いさしたところで、少女に下唇をちろりと舐められる。
才人は黙った。口づけを要求するこの合図は、彼自身が教え...
要求された側は、相手の唇と舌に奉仕しなければならない。
……一見してまどろっこしい手順だが、あいだに一幕おいて「...
渇望がアンリエッタのうるんだ瞳の奥に秘められ、妖しいか...
魅入られたようについ目が離せず、才人はそろそろと顔を寄...
先ほどのキスで湿っていた柔らかな唇がふっくらと開き、少...
少女は自分から要求した深いキスを与えられ、夢中になって...
「ちゅっ、んむぅ、ん、ん、サイト殿ぉ……はむ、はふ」
蜂蜜漬けの甘い声。
彼の胸板にたおやかな体をあずけ、唇を「奪って」もらう。
合間合間に甘えきった声で何度も彼の名を呼び、才人に抱き...
指一本分だけ唇がはなれる。
あえぐ桜桃の唇を、今度は少女が舐められた。
熱い息を唇と唇の間からときおりこぼしながら、アンリエッ...
また軽く背伸びして上向き、少年をふわりと引き寄せて積極...
白ドレスの下で張り詰めた双乳を、意識せず少年の胸板にす...
同時にじゅわっと下腹部が熱くなり、切なく鼻を鳴らす。
きつく抱きつくようにして、少年に当てた胸をむにゅっとい...
鼓動とともに、乳房といっしょに押しつぶされた乳首が、ド...
少年のものか自分のものか、伝え合う鼓動がうるさく頭のな...
才人が少女の腰にまわしていた両手を、そろそろと少し下に...
スカートの上からいきなり両の尻房をつかまれ、ぐいと上に...
布地の上からでも指が沈むほど柔らかい、魅惑的な尻をわし...
男の手の感触に、脊髄をぞわりとしたものが駆け抜ける。
反射的に服の下できゅっと桃尻の谷間を閉じると、陰唇も締...
アンリエッタはとろんとした顔をうつむけ、才人に体の前面...
たった今まで外出していた少年の体臭を間近でかぐと、子宮...
それに、才人のズボンの前面はとうに大きく盛り上がってい...
発情の汗がアンリエッタの雪肌に噴く。体の淫熱が高まるの...
冬のオコジョのように優美な白ドレスの上体を、火照る双乳...
とたんに尻肉をもっと強くつかまれ、引き寄せられて腰の前...
少年のズボンの固い盛り上がりが、少女の柔らかい恥丘をぐ...
乳首に遅れて反応しかけていたクリトリスが、何枚もの布を...
前のめりに爪先立ちになって体重を才人にかけ、その首にす...
頬を少年の肩に埋めながら瞳をとろかし、ゆるんだ唇をひき...
「んんぅ――……っ」
誘う花のような少女の甘い香りにくらくらしそうになりなが...
腕のなかにあるアンリエッタの柔らかい女体が、尻をむにむ...
才人は、血の色を透かした少女の耳たぶに口を寄せ、呼気で...
「……また我慢できねーんだ?」
アンリエッタが、甘い蜜をからめた怨嗟の声で返事する。
「放っておかれたからです、あなたのせいだわ、
わたくしにあ、あれだけのことをしておいて、いきなり何も...
「なーに言ってんだ。何もしてないってことはないだろ、そっ...
鼻で笑った才人が、すこし確かめるような声を出した。
「そのう、いま、シたい気分になったんですよね?」
「い、いまじゃ、ないわ……」
きわめて小声で、熱に浮かされたようにつぶやく。
聞き取れなかったらしく「え? なんか言いました?」と首...
いまどころか、夜毎に抱かれることがなくなったこの四日間...
体が火照りっぱなしなのである。
一昨日からは夢まで「あのこと」で埋め尽くされていた。文...
今までされたときの情景――嬲られるように抱かれるかと思え...
そのせいで昨日の朝も今朝もアンリエッタは、目が覚めたと...
薄手の夜着の上から恥丘下部をぐっと押さえ、ネグリジェの...
思い返して恥ずかしさに目を閉じ、羞恥を忘れようとするか...
こんな状態は明らかにおかしい。それは自分でもわかってい...
それでも「あのこと」しか考えられない。理性が情欲に席を...
アンリエッタは発情の色に瞳をうっとり溶かし、才人の耳た...
ひゃ、と少年がくすぐったそうな声をあげている。
その耳を甘噛みしてくいくい引っ張り、押しつける心音を高...
「毎晩あれだけしていたのに、なんでいまさら……この前まで無...
才人が、少女の腰のなめらかな曲線を愛しむような手つきで...
「それですよ。ついこの前まで無茶しちゃってましたから。
反省して、このへんで少しつつしむべきかなと」
「うそつき……そんなの信じられるわけがないでしょう……」
すねた声にかまわず、才人が少女の腰にまわしていた腕をほ...
とまどうアンリエッタに、彼は命令した。
「――後ろを向いて。スカートを自分で広げて」
少女はわずかにためらいながらも、言われるままに後ろを向...
ドレスに隠されていた下半身の前面、白い下着とニーソック...
「こうでしょうか、……あっ……サ、サイト殿……」
後ろからあらためて優美な肢体を抱かれる。
ぎゅうっときつく抱きしめられ、肩越しに少年をふりむいた...
服ごしに勃起した男根が、こんどは桃尻の谷間に押し付けら...
男そのものの熱さと硬さが伝わってきた気がして、無意識に...
ドレスの上から妖艶な丸みをみせる尻が、誘うように肉棒を...
前に回された才人の腕が動いた。
すっ、と左手が、ドレス裾の深いスリットから差し入れられ...
太ももに指を当てられ、つぅぅっと白のガーターベルトの横...
アンリエッタの首筋がぞわっとした。
少年の指がミルク色の綺麗な肌をなぞりあげ、下着やガータ...
その指が止まったのはすべやかな下腹の中央である。そこは...
指の当てられたアンリエッタの下腹に、細腰ごと微細に震え...
おびえと期待のこもった妖しいそのわななきは、子宮で起こ...
が、予想に反して男の手はすぐには責めてこなかった。
背中に密着した才人がふと、いったんまさぐる動きを中断し...
「だいたいさ。なんでわざわざこの部屋まで来たんです?」
その問いにアンリエッタが答える間もなく、心得顔で才人が...
「……ほんとはわかってるけどさ。『あれ』だろ?」
後ろからアンリエッタの肩を抱きしめるように回されていた...
「あれ」を目にさせられて、少女は恥じらいに呼吸を乱した。
それは部屋の中央にある、古風な様式の肘かけ椅子である。
「昨日はそこの椅子の上で、アンのたまった欲求を優しくヌい...
ここに俺を連れ込めばまたしてもらえると思ったんだ?
忘れられなかったわけね、気持ちよさそうだったもんなあ……」
揶揄をこめた声。
あごを持っていた手が上にすべってきた。剣ダコのあるやや...
柔らかくなめらかな頬をごくごく繊細になであげられ、アン...
昨日乱れた、というのは事実である。
とぎれとぎれの思考で言い訳をつむぐ。
(だ、だって、我慢できなかった、もの……)
今のように、高まるばかりの淫情にこらえかねて、何度もた...
そしてこの部屋で、指で「欲求の処理」をしてもらった。
すぐそこにある肘かけ椅子に上がらされ、後ろ向きの膝立ち...
純白の果実のような尻を少年のほうに突き出し、ドレスの裾...
肘かけ椅子の背もたれ――赤い上等の子牛革張り――を抱きしめ...
こぼした官能の汗やよだれで、椅子の革に染みをつくってい...
潮は何度も噴かされた。粘っこく蕩けて吸い付くように反応...
後ろに陣取った少年がいちいち「お豆の裏っかわのおま○こ壁...
こころえたもので才人は木綿のタオルを持ってきていた。
背もたれにしがみついたアンリエッタがぶるぶると胴震いし...
おかげで潮を漏らしても、すぐさま当てられたタオルに吸い...
それがあるからこそ、いたたまれないほどの恥ずかしさと快...
「お潮漏らしそうなときは言ってくれよ」とうながされなが...
熟れとろけてにゅるにゅるになった蜜壺をかき回されて、尿...
その自分が拡散してしまうような快楽の時間のなかで、潮液...
夢見心地で椅子の背を抱きながら、喜悦の涙の幕をはったう...
昼間にこちらから誘って、してもらっているという状況が背...
いつのまにかクリトリスの包皮まで指で剥きあげられていた...
もっともっととせがむように、腰を微妙にゆすって。
――けれど最後まで、挿入されることはなかった。
快楽に疲れて椅子にへたりこみながら、「わたくしの淫らな...
くすぶる肉情の火種までは消してもらえず、夜にはまた救い...
「……さきほど言ったではありませんか、あなたのせいです……」
ドレスをかたく握り締めて全身をふるふる震わせつつ、愛欲...
「あんな毎晩いやらしいことをしておいて、いきなり、あ、相...
「ちょっと待てよ。
ていうかさ、おま○こしてないっていっても、たったの四日じ...
それに、ち○ぽ入れてないだけで、いろいろ可愛がってあげた...
「で……ですけれど……中途半端では……」
「明瞭に言ったら?
ちょっとおま○こされなかっただけで、いやらしい体が夜泣き...
おま○こにち○ぽ入れられてグシュグシュ磨かれて、子宮を精...
それって、もう完全に淫乱じゃねえの?」
突き放す口調で言葉を浴びせられる。
同時に小蛇のようにするんと、下着のなかに才人の指が入っ...
言われたことをとっさに否定するより先に、「ひぁん」と甘...
恥丘のふくらみを撫で、少女のさらさらした恥毛をしゃりし...
八割がた勃起していた快楽の芽を、包皮の上から人さし指と...
それに合わせて少女の脳裏に、熱い感覚がジンジンとしみと...
「ぁ、あふ」
腰がぷるぷる震えるのが、もう止められなくなっていた。そ...
そんな様子を見とおしたように、少女の顔の横で才人が薄く...
アンリエッタは上気した横顔を彼からそむけて、切なげに唇...
くにゅる……と肉豆の根元まで、完全に包皮をずり下ろされる。
反射的にきゅっと尻がかたく締まり、かかとがはねてつま先...
叫びをこらえたのは奇跡的だったけれども、その努力を次の...
「なに我慢してんだよ、声を出したほうが可愛いんだからさ。
さ、よがってみろよ」
「ひんっ!」
指の腹を剥けでた肉豆にあてがわれた。じわんと青の瞳が淫...
くにくにと快楽器官をあやされだすと、「〜くっ、ひぅ、や...
背後から抱きしめられたまま愛撫され、やすやすと肉体を操...
満足したように指が離れ、さらに下りていく。
肉体の興奮にふっくら盛り上がった大陰唇をすりすりとさす...
すぐに濡れそぼった肉が指にうがたれる淫靡な音がたちのぼ...
「またこんな熱くぐちゃぐちゃにしちゃってる……ったく、しょ...
昨日のようにスッキリさせとこうな。今日も指でしてほしい...
才人が耳元でささやきながら、下着にすべりこませた手を卑...
膣口のあたりを浅くくちくちと男の指に責められ、子宮がき...
抱きしめてくる手はいつのまにかドレスの上から、重く張っ...
アンリエッタの汗ばむ肌から甘い淫気がむわっとあがった。...
あえぎながら長いまつ毛をしっとりと伏せたアンリエッタは...
が、すぐに才人のほうが首をひねって「いや、そうだな……」...
「今日は口でしてあげますよ。昨日とまったく同じじゃ芸がね...
椅子に座って」
…………………………
………………
……
室内はしだいに暗くなっていくが、ほどこされる愛戯にアン...
背は椅子の座席の上に乗っている。座った肘かけ椅子からず...
白いニーソックスの美脚は大きく扇のように開かれて、ふく...
脚の間にはかがみこんだ才人の頭が埋められている。
「んんん」とアンリエッタは目をほそめて天井を見上げ、う...
自分の腰が、愛液をすすり飲まれる肉の杯になった気がして...
下着を取られたあとに、肘かけ椅子のうえでひっくり返った...
円い牝尻に少年の両手をかけられ、ふんわりした尻房を持ち...
少年の目に女の陰部のすべてをさらけ出して、舌や指で快楽...
けれどそれすらもう甘酸っぱい愛悦の一部だった。
乱暴な快楽ではない。
もどかしいほどに、大切に悦びを育てられていく。
最初は艶やかに薄く紅潮した内ももから会陰部までに、舌を...
自分の指で広げるように命じられ、火がつきそうなほど耳を...
膣前庭の粘膜の肉色をさらけ出させられると、そこに才人が...
小陰唇も尿道口も、恥ずかしげにきつく収縮して閉じた膣口...
うごめいて男を誘う濃ピンクの膣口からくぷ……と新たな愛液...
ゆっくり舌をくねらせられると、アンリエッタの背筋に甘美...
クリトリスに吸い付かれ、男の舌と唇だけで延々と愛撫され...
脚をはねあげなかったのは激烈な刺激ではなく、あくまでも...
とろりとろりと上り詰めそうになって、「ふゃぁぁ」とお腹...
蜂蜜を砂糖菓子にかけまわしたような濃い甘さの官能が、と...
充血した粘膜を柔らかく舐めしゃぶられるのは、こんなにも...
決定的なところでは責めを中断され、なかなか達することが...
そのもどかしさも、いまはまだ甘受できている。
才人の舌が広げられた膣前庭をつつと移動し、潮を噴きそう...
脳裏をひりひりさせる悩ましい感覚に酔い痴れ、アンリエッ...
もっと舌が欲しくて、自分で広げた大陰唇をくにゅっとさら...
花弁が開いたあとから、剥き身になった肉花がより鮮明にあ...
温かい湯気がたつほど熱くうるおった蜜壺の入り口に、また...
少年に持たれた尻がわなないてぐぐっと上がり、淫麗な肉の...
ピンク色の膣口が、才人の舌に浅く犯されて卑猥にうごめき...
ぴとっと膣口に唇をつけられて音を立てて愛液をすすられ、...
少年のほどこす濃厚な口唇愛撫に、温まった生クリームの風...
才人に口でされるのはもちろん初めてではないけれど、ここ...
恍惚の涙ににじむアンリエッタの視界のむこうで、顔をあげ...
「ぷぁ……後からどんどんお肉の汁でてくる。
無理ねえか。俺もそうだけど病みつきになっちゃうんだよな...
ところで、ただよがってるだけじゃなくて、いつもみたいに...
「あ……」
どんなことを言えばいいのか、これまでの経験が教えてくれ...
責められながら、卑猥なことを言わされる。アンリエッタが...
それでもためらいを覚え、もじもじする。その煮え切らない...
期待していたとしたら、それは与えられた。
少年が「言えっての」とうながしてからまたクリトリスをつ...
紅玉のような快楽器官をそっと唇でくるまれ、やわやわねろ...
官能が高められ続け、さすがにここらで限界が来そうだった。
アンリエッタは悩ましいすすり泣きをもらしながら、要求さ...
女王として臣下に接するときのはっきりした語調とはほど遠...
「『わ……わたくしの、はしたない女の欲求を、お口で鎮めてい...
ぺろぺろしてもらって気持ちいいの……ひっ、そこ、お豆……は...
皮を剥いてもらって、ぷくって膨らんだのをちゅうちゅうさ...
……ゃあ、もう駄目、だめぇっ! んうぅん、イくっ、イっ――」
そこで唇をはなされた。
今日で最初の絶頂を味わえる、その直前だった。
また焦らされた少女はくったり椅子に身を沈めつつ、汗の浮...
アンリエッタに劣らないほど情欲を瞳に宿し、ただしそれを...
「……姫さまのすけべ」
わざと呆れをふくませた少年のからかいの言葉に、少女の羞...
思わず力んだ抗議の声を、自分の股のあいだにある少年の顔...
「あ、あなたが言わせてきたことでしょう! それに毎回あん...
そんなことを言うのであれば……あ、や、やぁ……ン……」
陰唇をくつろげた秘部の粘膜にキスされると、それだけで肉...
「ちゅ、ちゅ……ごめんごめん、お詫びにもっとぺろぺろしてや...
だからほら、姫さまもやらしーこと、もっと言って。もっと...
「んっ……ううっ、ふぁん、し、しかたのない方ぁ……あんっ……
言ってあげますから、あの、わたくしを……」
「わかってるって。きっちり最後までイかせてあげるから。
ちょっと広げますよ」
少年の両手の人さし指が膣口に入ってきた。それぞれの指が...
突然に節くれだった指をむかえ、反射的に緊縮しようとする...
横に少し伸び広げられて暗い膣内をのぞかせ、水気たっぷり...
奥の子宮口が見えそうなほど広げられて羞恥の鳴き声をあげ...
子宮まで息が届いた気がしたとたん、鮮紅色の濡れた肉洞が...
「ひゃぁっ! ……んふぅっ、んんん、ぁやぅぅっ……
『い、今おま○こを、広げられて、ふーっとされて……おなかの...
サ……サイト殿、そこをそんなまじまじと見ないでくださいま...
どうか、ただこのまま気をやらせて……切なくてたまらないの…...
アンリエッタのささやきはあきらかに、才人の要求にかこつ...
才人はそえに直接答えず、閉じようとうごめく膣口をひっか...
アンリエッタの肌がますます紅潮し、薔薇の色を頬に散らし...
今度は、入り口近くの膣壁横手にある敏感なポイントの一つ...
少女は自分の陰唇から両手を離した。秘部を開くのを男の手...
自身の体をぎゅっとかきいだき、けんめいに羞恥と快楽に耐...
「っ〜〜、うぅっ……
『抱かれていないと、さみしくてたまらないのです……
おま○この穴、奥まであなたのもので愛していただきたくて、...
ぁふ、あぁん、ふわふわします……もっと……して、もっとお口...
その言葉にあわせて自分の股ぐらからピチャ、プチャと恥ず...
甘露をあふれさせた蜜壺が、空気と愛液を内部でまじらせて...
指をひっかけられた入り口を、コインくらいに穴が開くまで...
才人が引き伸ばしていた膣口から指を抜く。その入り口は生...
彼はこんどは両側の小陰唇のあたりに親指を置いて、むきゅ...
膣穴の周縁部からクリトリス下の尿口まで、熱をはらんだ肉...
アンリエッタは目を細めて繊細なまつ毛を重ね、われ知らず...
全身に快美のおののきがはしり、尻がもぞもぞとかすかにく...
本当はアンリエッタにもわかっている。しかたない女なのは...
いまの自分は彼の前でころんとひっくり返って恥部をすべて...
宮廷の官僚たちや貴族など、たばねるべき臣下にはけっして...
まるで飼い犬になった気がした。主人に甘えて、服従のポー...
あるいは楽器。管楽器のように唇と舌で奏でられ、また弦楽...
今回は才人に奉仕されている――とは言うものの、どちらが主...
才人が「指、一本だけ入れるからな」と声をかけてきた。
そのときにはすでに少年の中指が、熱くぬめった膣口をくじ...
くいっとその指を膣内で曲げられて、恥骨裏の肉壁に指腹を...
瞬時に、小さく叫び声をあげて括約筋を締め、蜜壺の肉で男...
「あ、あ、それは、そのやり方は、わたくし……っ」
「どうなんの?」
才人が楽しそうに、指で膣壁に弱い刺激を送りこんでくる。...
何を言わせられようとしているのかアンリエッタも悟り、栗...
「『そこを指でこすられたらいっぱい、お、お潮を漏らしてし...
「ほんとはお漏らししたいんじゃないの? すっきりお潮出し...
正直に言えたら、ご褒美あげますよ」
間髪いれず才人がそう言ってきた。確認というより、次の淫...
くちくちと快楽ポイントを押し揉みされ、発情した体を巧み...
(どうあっても言わされるのだもの)と自分の矜持に言い訳し...
「『はい、そうです……昨日のようにしてほしいわ……
指でされて、気をやって、あなたにタオルを当てられてお漏...
サ、サイト殿っ、そこ駄目ぇ、あ、あっ、息がぁ……!」
才人が指を使いながら、赤くしこったクリトリスに至近距離...
的確に膣内のポイントを刺激する指の動きが、丁寧なままや...
存分に肉豆を息だけで嬲られてから――そこにちゅっと吸い付...
「ひゃうん……っ!」
もう何度目かのクリトリスへの責めで、またすぐ焦らされる...
けれど、今度は違った。あいかわらず唇と舌だけには違いな...
快楽神経の密集した器官を、アメ玉を転がすように執拗にし...
すでに剥けた肉豆から、さらに舌で薄皮をくりくり剥こうと...
そろそろご褒美にしてやるよといわんばかりに、才人が、女...
「あんっ――うあぁ、ひん、あぅっ」
嬌声が止められない。
こりこりとしこった肉壁の上側を、鉤状に曲げられた中指が...
アンリエッタの腰がぶるりと大きくわななき、そしてひゅく...
「え、な、何なの、これっ、あ、ああっ!?」
少女の肉体が、少年の指に翻弄される操り人形のように、ア...
自分ではどうにもならない卑猥な空腰を使いながら、当惑に...
肉豆をきつく吸いあげられて、ちゅぽんっ、と唇を外された...
「あ、あっ、イきます、あんんっ、イクぅ……っ!!」
「あ……姫さまのおしっこ穴、ぱくぱくしてる。お潮出そうなん...
クリトリスから口を離した才人がそうつぶやき、顔を寄せて...
アンリエッタの脳裏に白いうるみが生まれ、それが急速にふ...
「……ひいいいいっ……!!」
先ほどまではゆるやかに高められていた快楽曲線が急にはね...
ニーソックスを履いた脚のひざから先が、開かされたままは...
指に導かれて、潮が尿道を走って出ていく。そのほとばしり...
眩めくほどに激しいけれども、たまらない甘美の極みだった。
少女は与えられた絶頂に、組んだ両腕を目隠しのように顔に...
奥歯をかみしめて「……くっ……ふぅっ……くっ……」と悩ましいう...
――至福の深みから戻ってきたあとも、アンリエッタは夢うつ...
椅子の上でぐったり沈み込むように脚を開いたまま、心身を...
潮をさんざん吸い上げられた尿道が、妖しい官能に内部から...
「いつも俺が姫さまに口でせーえき抜いてもらうときは、たい...
たまには逆の立場もいいだろ。ところでどう、すこしは落ち...
そう言って、才人が口をぬぐいつつ立ち上がった。
アンリエッタは彼を見る。淫楽のなごりで朦朧としてはいた...
少年のズボンの前は、最初から大きく張ったままである。
(……サイト殿もずっと興奮してらっしゃるのね……我慢しているの?
あんなに大きくして……つらくないのかしら……)
我慢などしなくてもいいのに。
そう思ってしまった自分に気づいて、アンリエッタの意識に...
少年への気づかいもあるけれど、やはり少し――自分の体にも...
そのことを意識して恥じながらも、淫らな渇望がおさまらず...
(とても良かったけれど……でも、いつもならもっと何度もしてく...
今日はたった一度だけの絶頂である。
前戯だけなのは昨日もおなじだが、昨日は疲弊して突っ伏し...
もちろん、才人は意識して責めの趣向を変えたのだろう。丁...
それはアンリエッタにもわかっているし、実際に素敵な恍惚...
昨日でさえ夜には我慢できなくなっていたのだ。前戯だけし...
(まだ、したいわ……もっとしてほしい……)
白ドレスの下でじっとり汗ばんだ玉の肌が、新たな火照りに...
息が、わずかにせわしなくなる。血管のうちをとどめられな...
なぜ最近ここまで自分の体が貪欲になっているのか疑問では...
部屋の夕闇は濃くなっており、視界は明瞭ではない。大胆な...
……M字に開いた美脚のひざ裏を持って、もっと頭のほうに引き...
体を折りたたんだため桃尻が淫美に丸みを増し、熱くうるむ...
アンリエッタはそれから大陰唇にほそやかな指をそっと当て...
見て、とばかりに。
薄闇のなか、強調させられた少女の恥部を才人が見たのがわ...
はっきりとは見えないがその驚きの表情と、自分の股間に釘...
膣口が開閉して濡れた淫靡な音がわずかに立ち、新たに分泌...
茫洋としながらも静かに誘う少女から、甘い発情の香りがほ...
ごくりと少年が固唾を飲む音が聞こえた。その視線がちくち...
男の強烈な情欲が、油断していたところに不意打ちを食らっ...
もともと性欲旺盛な年頃なのである。
アンリエッタは秘部と同じく濡れとろけた瞳をしばたたき、...
(……なにをやっているの、わたくし……でもサイト殿、あんなに見...
ああ……情欲を抱いてくれている……)
自分でやっている挑発なのに、羞恥で消えたくなる。だが同...
以前みたいに、すべてを見せながら自慰することを命じられ...
あるいは、今度はこちらが口や胸や手を使って、女の柔らか...
そうでなければ、きっと……数日ぶりで、交わることになるだ...
自制心を捨てた少年にこのまま襲われ、椅子の上でのしかか...
被虐的な想像で背徳感が満ちていき、じんじんと頭の中が痺...
美麗な赤らんだ頬に、体熱の高まりによる汗がひと筋、つぅ…...
けれど予想は、全部はずれた。
迷いをふっきるように才人は首をふり、ごそごそとズボンの...
縁がレースになった薄い白絹のハンカチは女物で、本来はア...
少女の股間に覆いをかけた才人が椅子の横にまわり、横手か...
少年の左手が、もの問いたげに見上げた少女の濡れた股間に...
ぷにゅぷにゅした白い蒸したてのパンのような感触が、薄い...
「んっ」と切なそうにアンリエッタは目を細めた。
間近でその赤らみ顔を見下ろしながら、才人が秘部を軽く圧...
「くふっ……んぅ……」
達した直後の愛戯に快楽電流が流れ、甘声をもらして少女は...
白絹のハンカチは、濡れた瞬間にたちまち透けて恥部の肌と...
それどころか女の肉に吸着したその薄布は、そこをより淫ら...
ふっくら張って内股ごとほのかな桜色になった大陰唇の土手...
その縦筋の上端では、プクンと目立とうとする肉豆が張りつ...
才人がその湯気がたちそうなほど熱い女性器を、ねっとりと...
ややかさついた男の唇が、少女の紅のさした白磁のような頬...
恥ずかしい格好のまま、張り付いたハンカチを通して濡れた...
後戯にしてはやはり刺激が濃かった。が、簡単に再度の絶頂...
先ほど慰めてもらった肉体のうずきを、またふつふつと煮立...
ゆるやかに流される股間の甘悦に、我慢できなくなる。せっ...
いつのまにかアンリエッタは双の手をあげて、下から才人の...
口づけを「ちゅ、ちゅ」と返し、合間に情感の高揚をこめて...
「ああ、こんなぁ……もどかしいのはやめて、切ないのはもう嫌...
「……切ないんだ? 親切で拭いてやってるだけじゃねーかよ。...
なんだよこのべとべとの股間、もうハンカチが完全にぐっち...
この皮が剥けたお豆なんか、布の下からはっきり浮きあがっ...
言葉責めされ、クリトリスをごく軽くつままれた。
「ゃぁんんっ! ……よ、よく言えますこと、わたくしばかりが...
こんな触り方をしているくせにぃ……あなたがそうして触るか...
こんな、上手で意地悪な……あふ……ぅぅ……」
鳴かされたのもつかの間、続いてキスの雨をふらされ、軽い...
この休暇ではっきりさせられた嬲る側と嬲られる側という立...
濃い背徳感のある行為を才人と共有することに、今ではアン...
影と艶が混然となった室内で交わされる、痴酔の夕の夢がた...
むつみあう少年と少女の、情欲の息が溶けあっている。
「さっき挑発してくれたろ。ちょっとしたお仕置きみたいなも...
だいたい、してほしいことがあるならはっきり口で言えって...
聞いてあげなくもないですよ、ちゃんと言うならな」
夕くれないの色に染まったわななく耳に、そっと息をふきこ...
アンリエッタは艶っぽくにらみ上げ、ほんのわずかに逡巡し―...
「……あなたにちゃんと抱いてほしいのです……抱いてくださいま...
「ん、よしよし……あのさ、まだ日もあるけど、もうそっちの寝...
食べ物も、おやつくらいのものなら台所で取ってこれるし。...
部屋に戻ったら、四日ぶりでいっぱいしましょうか」
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