ゼロの使い魔保管庫
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きみのかおり〜ティファニアのばあい せんたいさん
#br
才人が野外演習から帰ってきた日。
ティファニアは王都へ赴いてた。
トリステイン女王であり、ティファニアの従姉妹であり、奨学...
ティファニアのトリステイン魔法学院での様子を聞きたい、と...
「学院はどうですか?」
あくまでプライベート、ということで、人払いの済んだ執務室...
「…ほえ?」
執務机の前に置かれた椅子に掛けていたティファニアは、そう...
緊張のあまり放心していた、のではない。
この7日間、野外演習のせいで逢えない、自分の飼い主に思いを...
…サイト、今頃学院なんだろうなー。
学院に帰ったら思いっきり甘えよう、そして思いっきり可愛が...
仮にも女王の前だというのにである。
大した色ボケぶりであった。
「学院はどうですか、と聞きました」
軽く無視された形になったアンリエッタは、そう繰り返す。
「あ、はいそのえと」
言葉を綴ろうとしたティファニアを、アンリエッタの言葉が止...
「…何か、悩み事でもあるのですか?」
ティファニアの先ほどの放心した顔を思い出しながら、女王は...
そして、その間に思い当たる。
さっきのティファニアの顔。
それは、恋する乙女の顔。
…そう、ついに我が従姉妹にも春が!
この世の春を謳歌している真っ最中の女王には、その相手がま...
そして、この幸せをこの愛らしい従姉妹にも分けてあげましょ...
「…その悩み、殿方の事ですね?」
「え?え?なんで?」
なんでサイトの事考えてるって分かったんだろう、などと疑問...
「…言わずとも分かります。私も女ですもの。
辛い、恋をしているのね?」
…どえらい勘違いである。
どっちかっていうと、甘えたりなくて欲求不満で辛いペット生...
アンリエッタは勘違いしたまま、言葉を続ける。
「身分の差や生まれの違いなんて、気にすることはありません!
そう、惚れたら相手に尽くして尽くして尽くし尽くすのです!
己が身命を賭して、惚れた殿方に帰属する!好いた相手の物...
ティファニアの恋路(仮)を自分と才人の関係に当てはめ、そ...
思わず隷属とか危ない言葉を口走ってしまいそうになったが。
ティファニアは従姉妹のそんな主張にうんうん、と頷いてしま...
そうよね!やっぱり飼ってもらうのがいいよね!いっぱいたく...
最早完全に愛玩動物根性が骨身にしみているティファニアであ...
「『愛とは心を捉えられ、飼い慣らされること』と、偉大な詩...
実はその詩人とは最近アンリエッタの愛読書となっている、『...
ティファニアはその言葉にもその長い金髪を揺らしながらうん...
そうよね愛よね!飼ってもらうのは愛なんだよね!
どえらい愛もあったもんである。
「あなたがどんな相手を好きになったのかは問いません。
…でも、ティファニア。覚えておいて。
どんな障害があろうとも、お互いの愛があれば、容易く乗り...
そう言いながらティファニアの肩に両手を置く。
その心中は勿論こう続けている。
私とサイト様みたいに!やんやん!
もし口にしていれば、警護のため隣室に控えるアニエスから容...
実際、アンリエッタは才人に受勲した際に、何度か色ボケをか...
色ボケ女王ここに極まれりである。
「は、はい!」
従姉妹の言葉に感動し目を潤ませ、ティファニアは女王を見上...
そして決意した。
…よーし、帰ったら全力全開でサイトに甘えよう!
未だ逢えぬ飼い主の笑顔を想像して、身体を火照らせるティフ...
…トリステイン王家の命運が尽きる日も、近いかもしれない。
その日はもう遅い、というので、ティファニアはアンリエッタ...
そして次の日。
昼を待たずに、ティファニアは馬を駆り、王都を後にする。
「お世話になりましたっ!それじゃっ!」
昼食前でだらけていた厩舎番の兵士にそう礼を言って、ティフ...
もちろん最速で学院に帰って、才人に甘えるためである。
鳥すらも追い抜く勢いで走ったお陰で、昼過ぎには学院に到着...
もちろん馬は完全にバテている。
馬を厩舎番にまかせると、ティファニアは土埃すら巻き上げる...
愛しい愛しい飼い主の、才人に逢うためだ。
そして目標である、才人の住まうルイズの部屋に着く。
すうはあと数回深呼吸して。
こんこん。
軽くノックをする。
いつもなら、ここで黒髪のメイドか黒髪のガンダールヴが応対...
しーん。
今日に限っては何の反応もない。
「いないのかな?」
言いながらドアノブを回してみる。
がちゃがちゃと音を立て、しかしそのドアは開かない。
中で何かが動く気配もない。
どうやら完全に留守のようだ。
仕方なしに、ティファニアは才人を捜すため、学院の捜索を開...
「…どこ行ったんだろ…」
中庭、食堂、教室、ゼロ戦の格納庫。
才人の行きそうな場所をおおかた当たってみたものの、どこに...
仕方がないので、人海戦術を選択することに。
「ねえタニア〜」
「今取り込み中だ帰れ」
メイド長屋に赴き、タニアに助力を頼もうとしたが。
ドアをほんの少し開けた瞬間に、勢いよくドアを閉められてし...
「ほへ?」
思わずドアの前で目を点にするティファニア。
その薄いドアの向こうからは、話し声が聞こえる。
『ご、ごめんね、空気読めないお姉ちゃんで』
『いいの?一応挨拶とかしといた方が』
『いいのいいの、あんなちちおばけ目に毒だから』
片方はタニアの声。片方は、少年らしき声。
どうやら、ボーイフレンドを部屋に連れ込んでいるらしい。
保護者として一言言っておいたほうがいいのかな、などと一瞬...
すぐにこんな事している場合じゃない事を思い出す。
サイト捜さなきゃ。
そうしてティファニアは再び学院を彷徨う。
しかし。
結局才人は見つからない。
ティファニアは溜息をつき、戻ってきた女子寮の裏の縁石に腰...
「どこ行ったのかなぁ、サイト…」
主人であるルイズも一緒に姿が見えないのだから、ナニをして...
はぁ、と溜息をついて上を向くと、その顔の上にばふ、と何か...
「ぷわ!」
慌ててその布を剥ぎ取り、その正体を確かめる。
トリステインではあまり見慣れない、四角い縫製されたカラフ...
化学繊維で出来たそれは。
才人の履いているトランクスだった。
窓際に置いてあったそれが、女子寮裏で空を見上げたティファ...
なんという運命の悪戯。
ぴろん、とそれを広げたティファニアは、見覚えのあるそのカ...
さ、ささささサイトの、ぱんつ!
サイトの履いてるぱんつだ!
真っ赤になって思わずそれに魅入るティファニア。
少しずつ、その赤い顔が薄い布切れに近づいていく。
ティファニアは才人のトランクスの匂いを嗅ぐつもりだった。
普段主人のナニを覆っているその布キレからは、どんな匂いが...
背徳的な興奮に心臓をバクバク言わせながら、どんどんティフ...
そして、いよいよその美しい鼻筋を布切れに埋めようとした瞬...
「あら?ここに干しておいたサイトさんのパンツはどこへ…」
上から声がした。
そこはルイズの部屋。
脱ぎ散らかされていたルイズと才人のぱんつを、ぐちゃぐちゃ...
シエスタはおそらくトランクスが落ちて行ったであろう下の方...
そこには何もなかった。
「あっれー?おかしいなあ」
頭をぽりぽりと掻きながら、シエスタは顔を引っ込める。
そして、女子寮入り口。
才人のトランクスを抱き締め、ティファニアははぁはぁと荒い...
シエスタの声がした瞬間、思わずここに逃げ込んでいたのであ...
…ど、どーしよ。これ持ってきちゃった…。
思わず目の前で布を広げる。
ほわん、と己の体温で温まったその布から、主人の匂いがした...
ティファニアの瞳がとろん、と獣欲にとろけ、長い耳がへにゃ...
ハァハァと荒い息をつきながら、今度は舌まで出してその布に...
「あら?お姉さま、どうなさったのですか?」
びっくぅ!
床から軽く浮き上がるほど驚いて、ティファニアは慌てて布切...
そこにいたのは、ベアトリス。
ティファニアを『お姉さま』と呼び慕う、大貴族の娘。
ベアトリスはこくん、と小首をかしげ、その長いツインテール...
「どうなされたのですか?お顔が真っ赤ですけど」
ティファニアは真っ赤な顔のまま、右手をぶんぶんぶん!と振...
「うううううううううううん!なんでもないの!なんでも!そ...
そう言って疾風の如く女子寮の中に駆け込んでいってしまう。
「あ、あの、お姉さま?」
置いていかれたベアトリスはぽかん、とティファニアの去って...
…最近、お姉さまもタニアも構ってくれなくて寂しい…。
…私も男作ろうかなあ…。
はぁ、と溜息をつき、自室に戻るベアトリスだった。
部屋に戻るともう自制は利かなかった。
ティファニアはショーツだけを脱ぎ去り、ベッドに上がると、...
枕の前で膝を曲げて座っている形から倒れこんだので、自然と...
すはすはと今までガマンしていたその匂いを掻きこむ。
「サイトの匂い♪サイトの匂い♪サイトの匂いだぁ♪」
ふんかふんかと鼻を鳴らしながら、鼻腔いっぱいに入り込んだ...
左手でトランクスを顔に押し当て、そして余った右手で劣情の...
「はぅ…んッ」
この指はサイトのゆび。
そう思いながら、主人の匂いを掻き込みながら、ティファニア...
しかしその行為は長く続かない。
7日にも及ぶ別離と、匂いと言う物理的な刺激が、ティファニア...
自慰を始めて三分もしないうちに、ティファニアの膝が張り詰...
「ひぁ─────────────────!」
ぷしゃっ………。
高く上げられた女陰から潮を吹き、カクカクと腰が痙攣する。
下半身の緊張が止むと、くなん、と腰がベッドの布の上に軟着...
しかし。
くちゃ、くちゃ、くちゃ…。
指は止まらなかった。
「や、らめ、サイト、今イったばっからからぁ!
そ、な、コスっ、ちゃ、やらぁ!」
想像の中で、絶頂に達したティファニアを、才人は指で犯し続...
ティファニアの指がまるで別人のソレのように動き、己を犯す。
「くぁ、ひぁ!あっ、あ───────────────!」
ぷしっ…。
そして、へたり込んだ足の間でティファニアは再び小さな潮を...
「はぁぁぁぁぁ……」
達した体をベッドの上に放り出し、とろんととろけた瞳で、テ...
…キモチ、よかったぁ…。
しかし、ティファニアの、才人のペットの欲求が、こんなもの...
「よし。今度こそ本人捕まえてこよう」
絶頂の余韻が抜けてから、ティファニアはショーツもはかずに...
すぐに才人は見つかった。
女子寮一階の廊下で、ばったり出会ったのである。
「あ、サイト!」
「おー、テファひさしぶり」
7日ぶりに見る本物の才人は。
なんだか逞しくなって、ワイルドで、ちょっと男臭くて、やっ...
思わず抱きつきそうになったティファニアだったが、ここでは...
そのへんはきっちり自制して、ティファニアはかがみこみなが...
『夜伽の達人 〜ひと目でわかる殿方の悦ばせ方講習〜』にあ...
「なにしてるの?」
才人はそんなティファニアの扇情的なポーズに、いかんいかん...
「ああ。部屋に干しといた下着がどっかいっちゃってさ。
裏庭に落ちたかも、ってシエスタが言うから探しに行こうか...
下着。それは先ほどティファニアがオナニーに使用し、涎でべ...
…こ れ は チ ャ ン ス。
ティファニアの中の演算装置が、高速で処理を始める。
『拾った』と言って部屋に連れ込めば。
ず っ と 私 の タ ー ン!
ティファニアは、全力全開で顔を作り、才人に答えを返す。
「えっと、下着ってサイトのはいてた変な四角い布?」
「あ、たぶんそれだよ」
「それなら、拾って私の部屋にあるから…取りにきて」
才人の中の何かがキュぴィーン!と稲光を出しながら反応する。
臭う!臭うぜェ!罠の匂いがプンプンとなァ!
しかし、才人の中の軍師が格好付けながらそう宣言したのも束...
むぎゅう。
ティファニアは神速で己の谷間に才人を埋めてしまう。
「それじゃ、イこ♪」
ついでに、にっこり笑顔で才人を見上げる。
…まあ、なんとか断れば大丈夫だろ…。
その一見純粋に見える笑顔に、そう思ってしまった才人だった。
ティファニアの部屋に二人が入った瞬間。
後ろ手にティファニアはドアの鍵をかけてしまう。
そして。
「サイトぉーーーーーーっ♪」
全力全開で才人に抱きついた。
ももりんごの容赦ない爆撃に、才人は思わずバランスを崩し、...
ペットの絡みつく上半身を引き起こしながら、才人は言う。
「ちょ、いきなり何すんだよテファ!」
「サイトだっ♪本物のサイトだっ♪」
才人の抗議もしかし、完全にペットモードに入った淫乱エロエ...
ごろにゃんと言わんばかりに抱きつき、首筋に顔を埋め、ふん...
「は、放せって!俺今日はもうムリなんだって!」
淫魔モードのご主人様に、薬まで使って抜きまくられたのであ...
精も根も尽き果てる、とはこのことか。
しかし。
「嘘!だってカチコチだもん、サイトってば」
確かにティファニアの言うとおり。
彼女の下腹部に、ズボンの布越しに、硬い何かが当たる感触が...
薬の影響と、男の悲しいサガであった。
「こ、これは護身用の短剣で」
その場しのぎの嘘をつく。
しかしその嘘はすぐに見破られる。
「ふーん。じゃあこうしても大丈夫なんだ」
言って、ティファニアは柔らかい下腹部で、才人の『護身用の...
「くぁ!」
もちろん『護身用の短剣』は盛大に反応し、才人は背筋を仰け...
「ね、ね、サイト、一回だけだから!一回だけでいいから!」
『護身用の短剣』が嘘だと証明されるや、ティファニアは尻尾...
ここが正念場。ここで引いたらまたお預け生活に逆戻り。
ティファニアも必死である。
「し、しょーがねえなあ…一回だけだぞ、テファ」
「はぁーい♪」
飼い主の許可が下りると。
ティファニアは、いそいそと才人のズボンをずり下ろす。
トランクスを履いていない才人のモノは、ずり下ろすとぼろん...
ソレと同時に、むぁ、とむせ返るような雄の香りがする。
きゅぅぅんっ…!
その匂いだけで、ティファニアの牝は反応し、涎をこぼし始め...
そして、淫らに乱れた彼女の思考は、あることを思いつく。
「ねえ、サイト」
「ん?何?」
「なめっこ、しようよ…」
言ってティファニアは。
既に準備万端な自分の下半身を、才人の鼻先に押し当てる。
むぁ、とむせ返るような牝の淫臭が、才人の煩悩を刺激する。
「しょ、しょうがねえなあ…」
言いながらもまんざらではない様子で、才人はティファニアの...
そして彼女のリクエストどおり、そのびしょ濡れの股間を、容...
「あっ…♪サイトの舌だぁっ…」
股間を嘗め回される感覚に、悦びの声を上げるティファニア。
そして、目の前でそそりたつ、臭い立つほどの雄。
「サイトの、おちんちんだぁ…♪」
はく。
そう言って口に含んでねっとりと舌を絡ませ、久方ぶりの才人...
ぬるりと不快な味のする粘液。少し塩辛い皮脂の味。どれもこ...
先端に口付け、返しを口に含み、竿を舐めあげる。
そして、腰を振ってぐちゃぐちゃに融けた女陰を才人の鼻先に...
そうしてお互いを高めあっていると、先に才人の方に限界が来...
「く、テファ、出るっ…」
その声を聞くと、ティファニアは喉の奥まで一気に才人をくわ...
絡みつく舌と口内の筋肉の感覚が、才人の堰を破る。
どくどくどくっ!
ティファニアの口の中で、あまりにも生臭い、美味には程遠い...
ティファニアはそれを飲み干しながら。
「んふ、ふぅぅーーーーーーーっ!」
同時に、才人の顔に潮を吹きかけ、絶頂していた。
才人は、絶頂してひくひくと痙攣し、口の端から精液を零すテ...
「ふぇ…」
才人にもたれかかるように抱きつきながら、ティファニアはさ...
とさ、とベッドの上に横たえられると、ティファニアの規格外...
「ふぁ、さいと…?」
気の抜けた顔で、才人を見上げる。
才人はティファニアの呼びかけにも応えず、ベッドに上がる。
下半身裸で、その股間では限界まで彼の肉棒がそそり立ってい...
目が完全にイっている。
やた♪計画通り♪
心の中で喝采するティファニアだったが、もちろんその思考は...
怯えた演技で、才人に尋ねる。
「あ、あの、サイト?一回だけって話じゃなかった…?」
「ここまでされて我慢きくわきゃねーだろー!
日本男児ナメんな。エロエルフ!」
「やんっ、サイト乱暴だよぅ♪」
覆いかぶさってくる才人に、ティファニアは笑顔でされるがま...
結局。
薬の影響もあったとはいえ、才人は欲望に抗えず、ティファニ...
「…も、もう煙も出ねえぞ…」
全裸でベッドの縁に腰掛け、うなだれる才人。
そんな才人に、同じく全裸のティファニアが、ベッドの上を四...
その右手には、才人のトランクス。先ほど自慰に使用したその...
「あの、サイト、これ…」
言ってティファニアは、自分の涎でべちょべちょのそれを、両...
「…あのーティファニアさん?謎の液体でべとべとなのはどーし...
当然の疑問であった。
そして、ティファニアの回答は、そんな才人の予想をはるか斜...
「あ、あのね?そのね?
わ、私、サイトのぱんつでオナニーしちゃったの。だから…」
そして、才人のトランクスを脇に置くと、いつの間にか履いて...
両手でぴろん、と広げられたティファニアの小さなショーツに...
溢れ出したティファニアの愛液で、いくつも染みがついていた。
「せ、洗濯して返すから。
それまで、代わりに私の履いてたぱんつ。
『使って』いいよ…」
どこをどうしたらそんなトンデモな理屈が沸いてくるのか。
恥ずかしそうに、それでも笑顔でそう囁くティファニア。
『夜伽の達人 〜ひと目でわかる殿方の悦ばせ方講習〜』にあ...
才人の目が点になり。
そして。
「日本男児ナメんなー!どスケベ淫乱長耳娘ーっ!」
「やん、もう全然意味不明だよサイトっ♪」
結局五回を果たして、才人は完全に沈黙したという。〜fin
終了行:
きみのかおり〜ティファニアのばあい せんたいさん
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才人が野外演習から帰ってきた日。
ティファニアは王都へ赴いてた。
トリステイン女王であり、ティファニアの従姉妹であり、奨学...
ティファニアのトリステイン魔法学院での様子を聞きたい、と...
「学院はどうですか?」
あくまでプライベート、ということで、人払いの済んだ執務室...
「…ほえ?」
執務机の前に置かれた椅子に掛けていたティファニアは、そう...
緊張のあまり放心していた、のではない。
この7日間、野外演習のせいで逢えない、自分の飼い主に思いを...
…サイト、今頃学院なんだろうなー。
学院に帰ったら思いっきり甘えよう、そして思いっきり可愛が...
仮にも女王の前だというのにである。
大した色ボケぶりであった。
「学院はどうですか、と聞きました」
軽く無視された形になったアンリエッタは、そう繰り返す。
「あ、はいそのえと」
言葉を綴ろうとしたティファニアを、アンリエッタの言葉が止...
「…何か、悩み事でもあるのですか?」
ティファニアの先ほどの放心した顔を思い出しながら、女王は...
そして、その間に思い当たる。
さっきのティファニアの顔。
それは、恋する乙女の顔。
…そう、ついに我が従姉妹にも春が!
この世の春を謳歌している真っ最中の女王には、その相手がま...
そして、この幸せをこの愛らしい従姉妹にも分けてあげましょ...
「…その悩み、殿方の事ですね?」
「え?え?なんで?」
なんでサイトの事考えてるって分かったんだろう、などと疑問...
「…言わずとも分かります。私も女ですもの。
辛い、恋をしているのね?」
…どえらい勘違いである。
どっちかっていうと、甘えたりなくて欲求不満で辛いペット生...
アンリエッタは勘違いしたまま、言葉を続ける。
「身分の差や生まれの違いなんて、気にすることはありません!
そう、惚れたら相手に尽くして尽くして尽くし尽くすのです!
己が身命を賭して、惚れた殿方に帰属する!好いた相手の物...
ティファニアの恋路(仮)を自分と才人の関係に当てはめ、そ...
思わず隷属とか危ない言葉を口走ってしまいそうになったが。
ティファニアは従姉妹のそんな主張にうんうん、と頷いてしま...
そうよね!やっぱり飼ってもらうのがいいよね!いっぱいたく...
最早完全に愛玩動物根性が骨身にしみているティファニアであ...
「『愛とは心を捉えられ、飼い慣らされること』と、偉大な詩...
実はその詩人とは最近アンリエッタの愛読書となっている、『...
ティファニアはその言葉にもその長い金髪を揺らしながらうん...
そうよね愛よね!飼ってもらうのは愛なんだよね!
どえらい愛もあったもんである。
「あなたがどんな相手を好きになったのかは問いません。
…でも、ティファニア。覚えておいて。
どんな障害があろうとも、お互いの愛があれば、容易く乗り...
そう言いながらティファニアの肩に両手を置く。
その心中は勿論こう続けている。
私とサイト様みたいに!やんやん!
もし口にしていれば、警護のため隣室に控えるアニエスから容...
実際、アンリエッタは才人に受勲した際に、何度か色ボケをか...
色ボケ女王ここに極まれりである。
「は、はい!」
従姉妹の言葉に感動し目を潤ませ、ティファニアは女王を見上...
そして決意した。
…よーし、帰ったら全力全開でサイトに甘えよう!
未だ逢えぬ飼い主の笑顔を想像して、身体を火照らせるティフ...
…トリステイン王家の命運が尽きる日も、近いかもしれない。
その日はもう遅い、というので、ティファニアはアンリエッタ...
そして次の日。
昼を待たずに、ティファニアは馬を駆り、王都を後にする。
「お世話になりましたっ!それじゃっ!」
昼食前でだらけていた厩舎番の兵士にそう礼を言って、ティフ...
もちろん最速で学院に帰って、才人に甘えるためである。
鳥すらも追い抜く勢いで走ったお陰で、昼過ぎには学院に到着...
もちろん馬は完全にバテている。
馬を厩舎番にまかせると、ティファニアは土埃すら巻き上げる...
愛しい愛しい飼い主の、才人に逢うためだ。
そして目標である、才人の住まうルイズの部屋に着く。
すうはあと数回深呼吸して。
こんこん。
軽くノックをする。
いつもなら、ここで黒髪のメイドか黒髪のガンダールヴが応対...
しーん。
今日に限っては何の反応もない。
「いないのかな?」
言いながらドアノブを回してみる。
がちゃがちゃと音を立て、しかしそのドアは開かない。
中で何かが動く気配もない。
どうやら完全に留守のようだ。
仕方なしに、ティファニアは才人を捜すため、学院の捜索を開...
「…どこ行ったんだろ…」
中庭、食堂、教室、ゼロ戦の格納庫。
才人の行きそうな場所をおおかた当たってみたものの、どこに...
仕方がないので、人海戦術を選択することに。
「ねえタニア〜」
「今取り込み中だ帰れ」
メイド長屋に赴き、タニアに助力を頼もうとしたが。
ドアをほんの少し開けた瞬間に、勢いよくドアを閉められてし...
「ほへ?」
思わずドアの前で目を点にするティファニア。
その薄いドアの向こうからは、話し声が聞こえる。
『ご、ごめんね、空気読めないお姉ちゃんで』
『いいの?一応挨拶とかしといた方が』
『いいのいいの、あんなちちおばけ目に毒だから』
片方はタニアの声。片方は、少年らしき声。
どうやら、ボーイフレンドを部屋に連れ込んでいるらしい。
保護者として一言言っておいたほうがいいのかな、などと一瞬...
すぐにこんな事している場合じゃない事を思い出す。
サイト捜さなきゃ。
そうしてティファニアは再び学院を彷徨う。
しかし。
結局才人は見つからない。
ティファニアは溜息をつき、戻ってきた女子寮の裏の縁石に腰...
「どこ行ったのかなぁ、サイト…」
主人であるルイズも一緒に姿が見えないのだから、ナニをして...
はぁ、と溜息をついて上を向くと、その顔の上にばふ、と何か...
「ぷわ!」
慌ててその布を剥ぎ取り、その正体を確かめる。
トリステインではあまり見慣れない、四角い縫製されたカラフ...
化学繊維で出来たそれは。
才人の履いているトランクスだった。
窓際に置いてあったそれが、女子寮裏で空を見上げたティファ...
なんという運命の悪戯。
ぴろん、とそれを広げたティファニアは、見覚えのあるそのカ...
さ、ささささサイトの、ぱんつ!
サイトの履いてるぱんつだ!
真っ赤になって思わずそれに魅入るティファニア。
少しずつ、その赤い顔が薄い布切れに近づいていく。
ティファニアは才人のトランクスの匂いを嗅ぐつもりだった。
普段主人のナニを覆っているその布キレからは、どんな匂いが...
背徳的な興奮に心臓をバクバク言わせながら、どんどんティフ...
そして、いよいよその美しい鼻筋を布切れに埋めようとした瞬...
「あら?ここに干しておいたサイトさんのパンツはどこへ…」
上から声がした。
そこはルイズの部屋。
脱ぎ散らかされていたルイズと才人のぱんつを、ぐちゃぐちゃ...
シエスタはおそらくトランクスが落ちて行ったであろう下の方...
そこには何もなかった。
「あっれー?おかしいなあ」
頭をぽりぽりと掻きながら、シエスタは顔を引っ込める。
そして、女子寮入り口。
才人のトランクスを抱き締め、ティファニアははぁはぁと荒い...
シエスタの声がした瞬間、思わずここに逃げ込んでいたのであ...
…ど、どーしよ。これ持ってきちゃった…。
思わず目の前で布を広げる。
ほわん、と己の体温で温まったその布から、主人の匂いがした...
ティファニアの瞳がとろん、と獣欲にとろけ、長い耳がへにゃ...
ハァハァと荒い息をつきながら、今度は舌まで出してその布に...
「あら?お姉さま、どうなさったのですか?」
びっくぅ!
床から軽く浮き上がるほど驚いて、ティファニアは慌てて布切...
そこにいたのは、ベアトリス。
ティファニアを『お姉さま』と呼び慕う、大貴族の娘。
ベアトリスはこくん、と小首をかしげ、その長いツインテール...
「どうなされたのですか?お顔が真っ赤ですけど」
ティファニアは真っ赤な顔のまま、右手をぶんぶんぶん!と振...
「うううううううううううん!なんでもないの!なんでも!そ...
そう言って疾風の如く女子寮の中に駆け込んでいってしまう。
「あ、あの、お姉さま?」
置いていかれたベアトリスはぽかん、とティファニアの去って...
…最近、お姉さまもタニアも構ってくれなくて寂しい…。
…私も男作ろうかなあ…。
はぁ、と溜息をつき、自室に戻るベアトリスだった。
部屋に戻るともう自制は利かなかった。
ティファニアはショーツだけを脱ぎ去り、ベッドに上がると、...
枕の前で膝を曲げて座っている形から倒れこんだので、自然と...
すはすはと今までガマンしていたその匂いを掻きこむ。
「サイトの匂い♪サイトの匂い♪サイトの匂いだぁ♪」
ふんかふんかと鼻を鳴らしながら、鼻腔いっぱいに入り込んだ...
左手でトランクスを顔に押し当て、そして余った右手で劣情の...
「はぅ…んッ」
この指はサイトのゆび。
そう思いながら、主人の匂いを掻き込みながら、ティファニア...
しかしその行為は長く続かない。
7日にも及ぶ別離と、匂いと言う物理的な刺激が、ティファニア...
自慰を始めて三分もしないうちに、ティファニアの膝が張り詰...
「ひぁ─────────────────!」
ぷしゃっ………。
高く上げられた女陰から潮を吹き、カクカクと腰が痙攣する。
下半身の緊張が止むと、くなん、と腰がベッドの布の上に軟着...
しかし。
くちゃ、くちゃ、くちゃ…。
指は止まらなかった。
「や、らめ、サイト、今イったばっからからぁ!
そ、な、コスっ、ちゃ、やらぁ!」
想像の中で、絶頂に達したティファニアを、才人は指で犯し続...
ティファニアの指がまるで別人のソレのように動き、己を犯す。
「くぁ、ひぁ!あっ、あ───────────────!」
ぷしっ…。
そして、へたり込んだ足の間でティファニアは再び小さな潮を...
「はぁぁぁぁぁ……」
達した体をベッドの上に放り出し、とろんととろけた瞳で、テ...
…キモチ、よかったぁ…。
しかし、ティファニアの、才人のペットの欲求が、こんなもの...
「よし。今度こそ本人捕まえてこよう」
絶頂の余韻が抜けてから、ティファニアはショーツもはかずに...
すぐに才人は見つかった。
女子寮一階の廊下で、ばったり出会ったのである。
「あ、サイト!」
「おー、テファひさしぶり」
7日ぶりに見る本物の才人は。
なんだか逞しくなって、ワイルドで、ちょっと男臭くて、やっ...
思わず抱きつきそうになったティファニアだったが、ここでは...
そのへんはきっちり自制して、ティファニアはかがみこみなが...
『夜伽の達人 〜ひと目でわかる殿方の悦ばせ方講習〜』にあ...
「なにしてるの?」
才人はそんなティファニアの扇情的なポーズに、いかんいかん...
「ああ。部屋に干しといた下着がどっかいっちゃってさ。
裏庭に落ちたかも、ってシエスタが言うから探しに行こうか...
下着。それは先ほどティファニアがオナニーに使用し、涎でべ...
…こ れ は チ ャ ン ス。
ティファニアの中の演算装置が、高速で処理を始める。
『拾った』と言って部屋に連れ込めば。
ず っ と 私 の タ ー ン!
ティファニアは、全力全開で顔を作り、才人に答えを返す。
「えっと、下着ってサイトのはいてた変な四角い布?」
「あ、たぶんそれだよ」
「それなら、拾って私の部屋にあるから…取りにきて」
才人の中の何かがキュぴィーン!と稲光を出しながら反応する。
臭う!臭うぜェ!罠の匂いがプンプンとなァ!
しかし、才人の中の軍師が格好付けながらそう宣言したのも束...
むぎゅう。
ティファニアは神速で己の谷間に才人を埋めてしまう。
「それじゃ、イこ♪」
ついでに、にっこり笑顔で才人を見上げる。
…まあ、なんとか断れば大丈夫だろ…。
その一見純粋に見える笑顔に、そう思ってしまった才人だった。
ティファニアの部屋に二人が入った瞬間。
後ろ手にティファニアはドアの鍵をかけてしまう。
そして。
「サイトぉーーーーーーっ♪」
全力全開で才人に抱きついた。
ももりんごの容赦ない爆撃に、才人は思わずバランスを崩し、...
ペットの絡みつく上半身を引き起こしながら、才人は言う。
「ちょ、いきなり何すんだよテファ!」
「サイトだっ♪本物のサイトだっ♪」
才人の抗議もしかし、完全にペットモードに入った淫乱エロエ...
ごろにゃんと言わんばかりに抱きつき、首筋に顔を埋め、ふん...
「は、放せって!俺今日はもうムリなんだって!」
淫魔モードのご主人様に、薬まで使って抜きまくられたのであ...
精も根も尽き果てる、とはこのことか。
しかし。
「嘘!だってカチコチだもん、サイトってば」
確かにティファニアの言うとおり。
彼女の下腹部に、ズボンの布越しに、硬い何かが当たる感触が...
薬の影響と、男の悲しいサガであった。
「こ、これは護身用の短剣で」
その場しのぎの嘘をつく。
しかしその嘘はすぐに見破られる。
「ふーん。じゃあこうしても大丈夫なんだ」
言って、ティファニアは柔らかい下腹部で、才人の『護身用の...
「くぁ!」
もちろん『護身用の短剣』は盛大に反応し、才人は背筋を仰け...
「ね、ね、サイト、一回だけだから!一回だけでいいから!」
『護身用の短剣』が嘘だと証明されるや、ティファニアは尻尾...
ここが正念場。ここで引いたらまたお預け生活に逆戻り。
ティファニアも必死である。
「し、しょーがねえなあ…一回だけだぞ、テファ」
「はぁーい♪」
飼い主の許可が下りると。
ティファニアは、いそいそと才人のズボンをずり下ろす。
トランクスを履いていない才人のモノは、ずり下ろすとぼろん...
ソレと同時に、むぁ、とむせ返るような雄の香りがする。
きゅぅぅんっ…!
その匂いだけで、ティファニアの牝は反応し、涎をこぼし始め...
そして、淫らに乱れた彼女の思考は、あることを思いつく。
「ねえ、サイト」
「ん?何?」
「なめっこ、しようよ…」
言ってティファニアは。
既に準備万端な自分の下半身を、才人の鼻先に押し当てる。
むぁ、とむせ返るような牝の淫臭が、才人の煩悩を刺激する。
「しょ、しょうがねえなあ…」
言いながらもまんざらではない様子で、才人はティファニアの...
そして彼女のリクエストどおり、そのびしょ濡れの股間を、容...
「あっ…♪サイトの舌だぁっ…」
股間を嘗め回される感覚に、悦びの声を上げるティファニア。
そして、目の前でそそりたつ、臭い立つほどの雄。
「サイトの、おちんちんだぁ…♪」
はく。
そう言って口に含んでねっとりと舌を絡ませ、久方ぶりの才人...
ぬるりと不快な味のする粘液。少し塩辛い皮脂の味。どれもこ...
先端に口付け、返しを口に含み、竿を舐めあげる。
そして、腰を振ってぐちゃぐちゃに融けた女陰を才人の鼻先に...
そうしてお互いを高めあっていると、先に才人の方に限界が来...
「く、テファ、出るっ…」
その声を聞くと、ティファニアは喉の奥まで一気に才人をくわ...
絡みつく舌と口内の筋肉の感覚が、才人の堰を破る。
どくどくどくっ!
ティファニアの口の中で、あまりにも生臭い、美味には程遠い...
ティファニアはそれを飲み干しながら。
「んふ、ふぅぅーーーーーーーっ!」
同時に、才人の顔に潮を吹きかけ、絶頂していた。
才人は、絶頂してひくひくと痙攣し、口の端から精液を零すテ...
「ふぇ…」
才人にもたれかかるように抱きつきながら、ティファニアはさ...
とさ、とベッドの上に横たえられると、ティファニアの規格外...
「ふぁ、さいと…?」
気の抜けた顔で、才人を見上げる。
才人はティファニアの呼びかけにも応えず、ベッドに上がる。
下半身裸で、その股間では限界まで彼の肉棒がそそり立ってい...
目が完全にイっている。
やた♪計画通り♪
心の中で喝采するティファニアだったが、もちろんその思考は...
怯えた演技で、才人に尋ねる。
「あ、あの、サイト?一回だけって話じゃなかった…?」
「ここまでされて我慢きくわきゃねーだろー!
日本男児ナメんな。エロエルフ!」
「やんっ、サイト乱暴だよぅ♪」
覆いかぶさってくる才人に、ティファニアは笑顔でされるがま...
結局。
薬の影響もあったとはいえ、才人は欲望に抗えず、ティファニ...
「…も、もう煙も出ねえぞ…」
全裸でベッドの縁に腰掛け、うなだれる才人。
そんな才人に、同じく全裸のティファニアが、ベッドの上を四...
その右手には、才人のトランクス。先ほど自慰に使用したその...
「あの、サイト、これ…」
言ってティファニアは、自分の涎でべちょべちょのそれを、両...
「…あのーティファニアさん?謎の液体でべとべとなのはどーし...
当然の疑問であった。
そして、ティファニアの回答は、そんな才人の予想をはるか斜...
「あ、あのね?そのね?
わ、私、サイトのぱんつでオナニーしちゃったの。だから…」
そして、才人のトランクスを脇に置くと、いつの間にか履いて...
両手でぴろん、と広げられたティファニアの小さなショーツに...
溢れ出したティファニアの愛液で、いくつも染みがついていた。
「せ、洗濯して返すから。
それまで、代わりに私の履いてたぱんつ。
『使って』いいよ…」
どこをどうしたらそんなトンデモな理屈が沸いてくるのか。
恥ずかしそうに、それでも笑顔でそう囁くティファニア。
『夜伽の達人 〜ひと目でわかる殿方の悦ばせ方講習〜』にあ...
才人の目が点になり。
そして。
「日本男児ナメんなー!どスケベ淫乱長耳娘ーっ!」
「やん、もう全然意味不明だよサイトっ♪」
結局五回を果たして、才人は完全に沈黙したという。〜fin
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