ゼロの使い魔保管庫
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猫と七夕〜猫のルイズ せんたいさん
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曇天の下馬を飛ばし、才人はトリスタニアへとやって来ていた。
ルイズが学院を発ったのとほとんど入れ替わりで、女王からの...
その書簡には、『夕刻までに王宮に来られたし』と書いてあっ...
才人は仕方なく馬で王都へとやってきたのだが。
「陛下は明日まで予定が一杯なんだが。何かの間違いじゃない...
王宮の西門に着いた才人を出迎えたアニエスは、そう言った。
「でも確かにこの手紙には夕刻までにって」
言って才人は書簡をひら、と開けてみせる。
アニエスはそれを受け取って、呆れたように言った。
「サイト、字を読み違えたんじゃないのか?
ほれ、『明日の昼までに』って書いてあるぞ」
そう言って才人に向けて手紙を広げてみせる。
才人はそれを受け取ってしげしげと眺める。
確かにそこには、『明日の昼までに王宮に来られたし』と書か...
「アルェ?俺が見た時は確かに『夕刻までに』って…」
「だから見間違いだろう。私も忙しい身なんだ、仕事に戻らせ...
そう言ってアニエスは才人を西門に残し、さっさと王宮内に戻...
残された才人はぽけー、っと閉まっていく城門を見つめた。
用件がなければ一介の騎士でしかない才人に、閉じられた王宮...
ちなみにこの書簡、アンリエッタがインクに水魔法で細工をし...
そんな事は、『ディテクト・マジック』の使えない才人には知...
「…しゃーねえ、今日はここで一泊かなあ」
そーいやルイズも王都に来てたっけか。せっかくだし合流する...
などと考え、くるり、と西門に背を向ける。
そして、王宮の城壁に沿って東へ歩き出した。
魅惑の妖精亭のある、チクトンネ街へはこっちが近道だからだ。
正直宿代がもったいないので、魅惑の妖精亭の屋根裏でも借り...
ルイズは猫の身体を持て余していた。
そもそも四本足で歩くなんて経験は、今までなかった。
ベッドの上以外では。
『こ、今夜はアナタがご主人様にゃんっ』
じゃーなーくーてー!
思わず思い出してしまったとんでもなくイタく恥ずかしい記憶...
そしてもう一度、城壁の上を歩き出す。
短い寸足らずの足でてちてちと凹凸だらけの石壁の上を歩く。
肉球のおかげか、裸足で歩いていると言うのに痛くない。
…そういえば服とかそのまんまだけど、どうなってるのかしらね...
ちょっと疑問に思ったが、今は上手く歩くことの方が先決だ。
でないと、先行したタバサに才人を先に発見されてしまう。
それどころか、後発のわたあめとメイドにも、追い抜かれる恐...
ルイズはとりあえず、歩く事に集中する。
てち、てち、てち。
しかしルイズのイメージしているような、軽快な猫のステップ...
ルイズが猫の体に不慣れなせいもあるが、その猫の体にも問題...
クリーム色の毛並みはふわふわと羽毛のよう。そんなふわふわ...
小さな体のわりに大きな顔には、大きなブルーの瞳と、へにゃ...
そして、小さな身体を支える足は、身体に較べて極端に短い。...
そんな姿のルイズが、てちてちと城壁の上を歩く姿は、まるで...
あーもう!まだるっこしいいいいいいい!
ルイズは半ばヤケ気味に、短い尻尾をぴんと立て、四本の足を...
てちてちてちてちてちてち!
しかし。
そんな寸足らずな短い足を、体に見合わない速度で振り回すと。
てちてちてちてちてっ…。
凹凸に足が引っかかり、小さな体がくるん!と宙を舞う。
「に!?」
そしてそのまま、城壁の上から足を踏み外す。
「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
まっさかさまに、城壁の下へと落下していった。
「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
真上から聞こえた猫の鳴き声に、才人が上を仰ぐと。
クリーム色の毛玉が空から降ってきた。
「へ?」
べち。
避ける暇もなく、顔の上に毛玉が乗っかる。
「ぶは!なんだよもう!」
才人はその毛玉を抱き上げる。
そして、毛玉の正体に気付く。
「…なんだ猫か」
才人の手の中で、その寸足らずな猫は落下のショックで目を回...
「…可愛いなコイツ」
目を回してへにゃへにゃになっているが、その猫は今まで才人...
ふわふわでつやつやの毛に、ディフォルメされたような手足。...
ペット雑誌の写真でしか見たことのないような種類の猫だ。
…首輪はないな。野良なのかな?だったら飼ってもいいかな。ル...
などと考えながら目を回したその猫を才人は抱きなおし、胸に...
その才人の頬に、冷たいものが当たる。
ぽつ…。ぽつ…。
「げ、雨かよ…」
曇天だった空から、雨の糸が垂れ始めていた。
才人は猫を濡らさないように、パーカーの内側に入れ、道を急...
「コイツだけは濡らさないようにしねえとな」
雨は少しずつ、強さを増していた。
不意の夕立に、才人はずぶ濡れになってしまった。
「あはは。災難だったね?」
濡れ鼠の才人を出迎えたジェシカは、笑顔で温かいスープの入...
才人は借りたタオルで濡れた髪を拭きながら、カップを受け取...
「いきなりだったしなあ。ホント夕立はカンベンだぜ」
言いながら、少し膨らんだお腹の部分を空いた左手で庇いつつ...
「んんー?そのお腹なに?」
目ざとく膨らんだパーカーに目を付けたジェシカが尋ねる。
才人はパーカーの下から猫を取り出す。
「猫拾ってさ。濡らさないように抱えてたんだ」
「わ。可愛い!ナニコレ可愛い!」
すぴょすぴょ眠る寸足らずの丸い猫に、ジェシカは興奮する。
無防備に眠るそのクリーム色の毛玉は、この世の者とは思えな...
寸足らずな前足に大きな頭を載せ、薄く口を開けてひゅこひゅ...
「ね、ね、抱いていい?抱いていい?」
飛び跳ねそうに興奮するジェシカに、才人は応える。
「悪い、起きてからにしてやってくんない?
少し濡れたから拭いてやりたいんだ。服も乾かしたいし、屋...
心なしか、クリーム色のその猫は、少し震えている様な気がし...
「…起きたら抱かせてね?絶対だよ?」
残念そうにうなだれながら、ジェシカは屋根裏部屋の鍵をカウ...
「さんきゅ、ジェシカ。ま、コイツの機嫌しだいだけどな」
鍵を受け取り、スープを飲み終わった才人はそそくさと屋根裏...
ルイズが目を醒ますと。
何か温かい肌色の上に乗っかっていた。
…なんだろこれ…?
寝ぼけ眼で辺りを見渡す。
肌色の上には、見慣れた顔があった。
「お、起きたか」
その顔は、見慣れた使い魔の顔。
才人は上着を脱いで部屋の梁に渡した細いロープに干し、上半...
才人にとっては寝ている猫を愛でているだけだったが。
ルイズにとっては違っていた。
さ、ささささささささサイトだ!い、いつの間に?
いつの間にか目標に接敵しているこの状況に、混乱してしまう。
そして思わず、才人の裸の胸の上で暴れてしまう。
「にー!」
猫の本能で爪が飛び出し、才人の胸板をかしかしかしと削って...
「いててててててて!」
仔猫とはいえ、鋭く尖った爪で生肌を削られてはたまらない。...
その声にルイズは平静を取り戻す。
「ふにっ」
一声鳴いて、才人の胸板の上でへちょん、と伏せる。
『ごめんなさい』と言いつつ、頭を下げたつもりだった。
しかし、意外なことに謝ったのは才人の方だった。
「わ、悪ぃ、驚かせちゃったか」
そう言いながら、才人はそっとルイズを持ち上げる。
そのままベッドから起き上がり、床の上に仔猫を置いた。
「に?」
な、なんで?
お座りの姿勢で思わず小首をかしげるルイズ。
大きなくりくりの青い目が、驚きに見開き、傾けられた右側の...
ジェシカがこの場にいたなら、あまりの可愛さに腰をくねらせ...
「お前目ぇ回してたし、濡れるとまずいと思ってな。悪かった...
言って、ルイズの頭をくしゃくしゃと撫でる。
それがなんだか気持ちよく、ルイズは思わず。
「な〜〜〜〜〜〜ぅ」
ごろごろごろと喉を鳴らし、頭を才人の手に擦り付けて甘えた...
はっ!?私なにやってんのっ!?
「なんだ、ずいぶん甘えん坊だなお前」
才人は抱いても大丈夫と思ったのか、もう一度ルイズを抱き上...
仔猫のほわっとした体温と、ふわふわの毛が心地よい。
そしてそのまま、抵抗の素振りを見せないクリーム色の仔猫の...
「ふにぃ、にぃ、にぃ」
撫でられるたび、ルイズは浮き上がるような心地よさを感じて...
あ、だめ、なんかこれすっごいキモチイイ…。
才人の体温と、頭を愛撫される快感に、ルイズはとろけてしま...
「はは。人懐っこいなあお前。やっぱ飼おうかな」
そんな言葉が降ってくる。
ルイズはほわんとした頭で考える。
サイトに飼われるのかぁ…。
毎日だっこされて…。
毎日なでなでしてもらって…。
あーだめ、すっごい幸せかもそれぇ…。
そんな事を夢想しながら、夢心地で才人の手にじゃれつくルイ...
「にぃ、にぃ、な〜〜〜〜〜ん」
ごろごろごろと鳴る喉から、甘い甘い鳴き声が漏れる。
もうこのまま猫でもいいやぁ、だってサイトが飼ってくれるっ...
「そだな、じゃあ名前決めないとな」
「に〜?」
名前を考えるために顎に手を当てたせいで、才人の愛撫は止ま...
ルイズはそれに不満の声を上げる。
え〜?なに?やめちゃやだ、もっとナデナデして。ナデナデ〜...
「に。に。に〜」
目を細めたまま、才人の胸板に自分で頭を擦りつけ、おねだり...
そして、奇跡が起きる。
「よし、なんか甘えてる時の雰囲気が似てるし」
「にぃ、にぃ」
今度はてちてちと爪を引っ込めた前足で胸板を叩いて抗議。
ちょっとぉ、もっとナデナデしなさいよぉ、ナデナデだってば...
「ルイズにしよう!」
ぼふん!
奇妙な爆発と共に、魔法が解ける。
上半身裸の才人の上に、半分だけ元に戻った制服を着たいつも...
へにゃりと折れたクリーム色の丸い耳の生えた。
短いスカートの下から丸いふわふわの毛の短い尻尾の生えた。
ちょっと八重歯の鋭い。
ルイズが、背中を丸めて、才人の胸板に手を丸めて、てちてち...
「なによぅ、名前なんてどーでもいいからもっとナデナデしな...
「…る、ルイズ…?」
「へ?」
才人の驚いたような視線に、ルイズは思わず自分の身体を確認...
元 に 戻 っ て る。
そして、先ほどの発言を思い出し。
一気に真っ赤になると。
「ばかーーーーーーーーーーーーー!」
顔を逸らして、全力で才人を両手で突き飛ばしたのだった。
吹き飛ばされた才人はすぐに復活した。
「な、なんでルイズがいるんだよ!」
当然の疑問である。
ていうかむしろ。
「そ、それにその耳は何の冗談だ!」
ルイズの頭の横にはへにゃりとしおれたクリーム色の三角形が...
それは間違いなく、先ほど才人が胸に抱いていた仔猫の耳。
問われたルイズといえば、才人の腰の上に乗っかって、真っ赤...
「べ、べつにどうってことはないわよ。ちょっと中途半端に魔...
言いたい事はわかるが、質問の答えになっていない。
「いやそうじゃなくてだな」
しかし続く才人の言葉はルイズの耳に届いていなかった。
やばいまずいどうしよう。
ルイズは焦っていた。
今自分がしなきゃいけない事は理解している。
まず、何故猫に化けていたのかを説明し、そしてアンリエッタ...
しかし、そんな前提など軽くすっ飛ばすほど魔法が半端に解け...
無意識のうちに、腰がぐねりと蠢く。
ぐぶ、と重い音がルイズの中に響く。溜まりはじめた濃い液体...
まるで灼熱の溶岩のように感じられるその液体は、ルイズの中...
その粘り気のある濁った液体は、容赦なく牝の裂け目から溢れ...
真っ赤に染まった顔で、ルイズははぁ、と溜息をつく。
それが終わると、今度は息を吸う。
個室に満たされた、雄の香りと、雄の空気が、ルイズの鼻腔と...
そう。
ルイズは発情していた。自分でもはっきりと分かるほどに発情...
それは、今まで才人に対して感じたことのある、ヒトとしての...
いや、感情ですらない。
身体が、訴えるのだ。まるで空腹になった胃袋が、餌を寄越せ...
ルイズの子宮が、『子種を寄越せ』と吼えていたのだ。
それは、猫と人間の狭間となった今のルイズの身体が原因だっ...
『サイトに抱かれたい』という欲求と、『サイトと一緒にいた...
ヒトの理性と妄想と、ケモノの野生と感覚が、混じりあった結...
今、ルイズは『獣のように交わりたくない』という最後のプラ...
こんな状態で才人の顔を見たら、きっと間違いなく。
ルイズは、自分から腰を振り、才人を求めるだろう。
とんでもなく淫らな声で啼きながら、哀願しながら、脚を開き...
そんな恥ずかしいコト、できるわけないじゃない…!
だから、才人とは視線を交わさないようにしていた。
「なあルイズ、聞いてんのか?」
聞いてない。聞こえない。聞いたら負けなんだから聞かさない...
必死に聞こえない振りを続けていたルイズだったが、それは無...
甘い台詞を囁かれているわけでもないのに、才人の言葉が、雄...
そのたびに雄を誘う蜜がこぷこぷと際限なく溢れてくる。
上に乗っかっているせいで、伝わってくる雄の体温が余計にそ...
そしてルイズは間違いに気がついた。
こんな風に密着しているから、欲情してしまうんだ。
ルイズはそう考え、才人の方にはけして目はやらずに、ベッド...
隅の方に、畳まれた毛布が置かれているのが見える。
ルイズは最後の気力を振り絞って、そこに逃げ込んだ。
…なにやってんでしょうねこのご主人サマは。
今、ルイズは俺の目の前で、毛布を頭からひっかぶってぷるぷ...
ていうか、さっきのアレは何だったんだほんとに。
可愛い仔猫がルイズになって、そのルイズにはその仔猫と同じ...
状況から考えるとさっきの猫はルイズが化けてたってことだろ...
…まあ可愛かったな。仔猫も、猫ルイズも。
なんで猫に化けてたのかはしらないけど、まあ俺にじゃれ付い...
だけど、今は違う。
全身毛布の中に納まって、丸まってぷるぷるしてる。
何かガマンしてるようにも見えるけど。
…ひょっとしておしっこか?
まあとりあえず聞いてみるか。
「おーい、ルイズー?」
俺はとりあえず、手前側にある、ルイズのお尻がある辺りの毛...
毛布の塊は一回ぴくん!と震えたが、声は返ってこない。
くい。
ん?なんかお尻が上がったぞ…?
「おーい、どしたー?」
ぽふぽふ、ともう一度叩いてみる。
くい、くい。
さらに、お尻が上がってくる。
しかし声は返ってこない。
「おーい、おいってば」
ぽぽぽぽぽぽぽ。
今度はリズミカルに何度も。
くいっくいっ、くいっ。
ルイズのお尻は膝が完全に伸びた状態まで一度限界まで押し上...
でも返事はナシ。
…何のつもりなんだか。
仕方なく、俺はルイズから毛布をひっぺがした。
…そして、理性がキレイに吹っ飛んだ。
才人が毛布を剥ぐと。
そこには、ひくひくと震えながら、白く濁った粘液をにゅるに...
ルイズはうつ伏せから脚だけで腰を高く上げ、下半身だけ裸で...
「やら、こんなの、やらのにっ…」
ひっく、ひっくと嗚咽を漏らしながら、肥大化した八重歯を覗...
その花弁には白魚のような指が桜色に染まって添えられ、ひく...
才人の喉がごくりと鳴る。
溢れ出る牝の液体が芳香を放ち、目の前で晒される痴態が、才...
新たに視線という刺激を得た牝は悦び、子宮から新たな蜜を溢...
膣圧によって押し出された酷く粘液質なルイズの愛液は、こぷ...
「やらのにっ…やなのに…!
ばかいぬ、あほいぬ、見てないでなんとかしなさいよぉっ…!」
否定の言葉が懇願の言葉に代わる。
そして。
才人は、主人の言葉通り、高く高く上げられた真っ赤な熟れた...
くちくち。
「ひにゃああああああああああああああっ!?」
粘液をかき混ぜる音と同時に、ルイズの喉が弾けた。
蜜の溢れる秘唇を擦られるだけで、ルイズはとんでもなく感じ...
視界に虹が弾け、欲望が理性やプライドを押し流す。
「うわ…すげえにちゃにちゃだな、今日のルイズ」
ぶじゅ、ぶじゅる。
まるで蜜を指に絡ませているような感覚に、才人は感嘆の声を...
「なぁ、んっ、にゃぁんっ」
びくびくと身体を震わせ、啼くルイズ。
その声はまるで猫のよう。確かに喉もごるごると鳴っていた。...
熟れきって割れ、溢れんばかりの果汁を零すルイズの実を、才...
指を差し込むたび、ルイズの腰は淫らにうねり、才人の指をく...
まるでおねだりしているようなルイズの動き。愛撫を止めるの...
「やらっ、こんにゃの、やらぁっ」
しかしルイズは泣き声を上げ、猫の耳をしならせて頭を振る。
才人はその声と動きに、背徳的な嗜虐心を覚えてしまう。
ぬぷんっ。
粘った音と粘液の糸を引きながら、才人はルイズの果実から指...
嫌がる素振りを見せたルイズを、虐めてやろうと思ったのだ。
「そうかぁ、イヤならやめちゃおうか?」
指に絡みついたルイズの粘液を弄びながら、才人はルイズに言...
しかし。
ルイズは、嫌がっているのではなかったのだ。
身体中を縛り付ける快楽の電流が止んだおかげで自由になった...
指を股間に絡めて、先ほどしていたように自らの花弁を引き伸...
掻き回された愛液が白濁となってこぷり、と溢れる。
そして、甘い甘い甘い声で啼きはじめた。
「ゆびじゃやなのぉ…とどかないのぉ…」
「…へ?」
才人の動きが止まる。指先に絡む液体をこね回すポーズのまま。
ルイズは構わずに続けた。甘い甘い甘い、蕩けそうな声で。
「サイトのながくて…ふといのでぇ…」
「は、はひ」
「おくまで、ちゃんと、おくまでずぷずぷしてぇ…」
一番熱く疼く子宮の裂け目に、雄を押し当てて欲しいと懇願し...
指でさらに牝の顎を押し開く。くぱぁと開いたルイズの水門か...
ここまで甘く誘われて、応えない雄はいないだろう。
そして才人の沸点は、通常の雄よりも微妙に低い。
才人はあっという間にズボンを脱ぎさる。その下半身では、熱...
そして、際限なく涎を零す牝猫の腰を両手で抱え込む。
「よ、よし、じゃあするぞルイズ」
「うん…サイトがしたいこと、して…」
待ちきれないルイズは、さらに腰を上げ、甘えるように視線を...
柔らかいクリーム色の耳がへなん、と頭に張り付き、短い尻尾...
もう、限界だった。
ずぷぷぷ…!
「んにゃぁっ!」
柔らかく蕩けきっていると思っていたルイズのそこは、雄が入...
しかし、溢れんばかりに滲み出た牝猫の潤滑油が、いやらしく...
そして、才人の槌はルイズの底に容易く達する。
ぎちゅ…。
「ふにぃぃぃぃぃ…」
奥を突かれて夢心地のルイズの表情は緩みきり、はふはふと舌...
しかし。
才人はルイズの子宮口に己の先端が当たった瞬間、動きを止め...
先ほど刺激された嗜虐心が、再び彼の中で復活していた。
「ふに…?どうしたのサイト…?」
膣内を満たす雄の温度に焼かれながら、しかしさらに強い刺激...
才人はそんなルイズの耳元で、いやらしく囁く。
「ほんっと、ルイズは天性の淫乱だな?」
「ふにっ!?」
『淫乱』という言葉にルイズのプライドが蘇る。
違うもん…!私、淫乱なんかじゃっ…!
「ちが、ちがうもんっ」
「じゃあ何?この止まっててもウニウニ動いて締め付けてくる...
才人の言葉どおり。
動きを止めている間も、ルイズの膣肉は休まず動き続け、もっ...
「いやらしくないもん…!う、うごいちゃうのは、お、女の子な...
「ふーん?じゃあ、そのお尻を押し付けてくる脚はエッチじゃ...
最奥までくわえ込んでいるにも関わらず、ルイズは膝で腰を押...
それに気付いたルイズは、なんとか脚の動きを止めようとする...
仕方なく、言葉だけで抵抗するルイズ。
「にゃぁっ、ち、ちあうのぉ!そんなの、ちがうのぉ!」
「挿れてから、尻尾も嬉しそうに振りっぱだし、涎だって垂ら...
言って才人は、ふりふりと悦びを表すふわふわの尻尾をつまみ...
「ふにぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?」
その瞬間、ルイズの喉から猫の声が漏れ、視界が真っ白に染ま...
「うわ、すげえ締めつけ…」
「だめ、しっぽだめぇ!」
尻尾を擦られた瞬間、ルイズの理性が完全に飛び、腰が勝手に...
自分の身体が自分のモノではなくなったようなその感覚に、ル...
しかし。
その声に、才人はさらに興奮してしまう。
「何がだめなんだよ。尻尾こすった瞬間、腰がびくびくってし...
キモチイイんだろ?ご・しゅ・じ・ん・さ・ま♪」
言って、こしゅこしゅと再びルイズの新しい性感帯を擦りあげ...
「ひにゃぁ、にぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
擦りあげられるたびに腰と足が勝手に動き、淫らなピストンを...
才人は一切動かず、ルイズが四つん這いで激しく腰を使ってい...
粘り気のあるぢぷぢぷという愛液の泡立つ淫乱極まりない音が...
まるで、淫らな淫魔が、快楽を貪るために雄を喰らっているよ...
「だめっ、ふかいのだめっ!だめだったらぁ!にゃぁ!」
否定の言葉を吐き続ける上の口とは全く別の生き物のように、...
そして、ルイズの腰の動きに合わせるように、徐々に子宮口が...
直接どろどろの愛液を才人の先端に吐き出し、膣肉で絡め、さ...
「何がダメなのかな?俺何もしてないぜ」
もう、才人は尻尾をしごいてすらいなかった。
ルイズの暴れる腰に手を優しく沿え、ルイズが動くがままにし...
しかし。
ルイズにはもうその言葉は届いていない。
「だめっ、だめだめだめぇ!いくっ、いっちゃうにゃぁ!」
猫の鳴き声と同時に、ルイズの腰がぎゅぷ、と押し付けられ、...
「くぁ…」
押し当てられた子宮口がぱっくりと開き、才人の亀頭を咥えこ...
その締め付けに才人の雄が応える。
ごぷりごぷりと、ルイズの弛緩した子宮に熱い熱い精子が吐き...
「ふに、ふにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ…」
その刺激に、ルイズの腰がふたたびびゅくんびゅくんと脈動し...
才人が性器をルイズから引き抜くと、そこからどろり、と白濁...
その白濁の半分はルイズの愛液で、半分は溢れた才人の精液だ...
「ふいー、良かったぜ、ルイズ」
猫耳のルイズを堪能した才人は、ベッドの上でうつ伏せのまま...
そして、そのままベッドから降りようとする。
がし。
その手を。
少し爪の鋭い、ルイズの手が掴んだ。
「へ?」
嫌な予感がする。
才人は屋根裏部屋の壁に逸らしていた視線を、ルイズに戻した。
半分泣いているような、半分怒っているような顔と、目が合っ...
「…待ちなさいよばかいぬ」
言いながらルイズは才人の下半身に覆いかぶさる。
腰は半分抜けていたので、腕でひきずるようにしながら。
「あ、あの、ルイズさん?」
「誰が淫乱よ。エロいことすんのはあんたでしょうが。私は淫...
言いながら、ルイズは才人のしおれた一物をきゅむ、と握る。
少し飛び出た爪が、かりっ、と才人の返しを削る。
その瞬間、悲しいかな、雄は刺激に完全復活する。
復活した才人を見て。
ルイズは、これ以上ないくらい、淫らで優しい笑顔になった。
それはまるで、発情した牝猫のよう。
「ほら、こんだけでおったてて。エロいぬのくせに生意気なの...
「あ、あのすんません撤回しますから許して?」
その笑顔に背筋の凍るような何かを感じた才人は、思わず腰を...
「許さない。絶対許さない。ちゃんとできるまで許さないんだ...
「あ、あの。できるって何が?」
ルイズは才人の間抜けな質問に、再び熱く滾り始めた才人のナ...
「ちゃんと孕むまでスルんだから。逃がさないんだから。へん...
言って、ごるごるごると喉を鳴らして、才人の肉棒にすりすり...
「ま、待って、今日危険日なんすかルイズさんっ?」
「ふに?違うわよ?アブない日は明後日からかにゃあ」
ま さ か。
「あ、あのまさかルイズさん?」
「うーふーふー。だからー。明後日までずーっとスルのよ。ち...
「いやまってムリだってそれムリ!」
「反論禁止ー。言い訳禁止ー。ついでに私が音を上げるまでこ...
「悪かった俺が悪かったからーーーーーーーっ!
アッー!!」
世の理不尽を全身で感じながら、ルイズのちょっとザラザラし...
次の日。
魔法が解けて完全に『猫』の抜けたルイズは、猫だった期間の...
世の中は理不尽で出来ている、そう心の底から実感した才人で...
終了行:
猫と七夕〜猫のルイズ せんたいさん
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曇天の下馬を飛ばし、才人はトリスタニアへとやって来ていた。
ルイズが学院を発ったのとほとんど入れ替わりで、女王からの...
その書簡には、『夕刻までに王宮に来られたし』と書いてあっ...
才人は仕方なく馬で王都へとやってきたのだが。
「陛下は明日まで予定が一杯なんだが。何かの間違いじゃない...
王宮の西門に着いた才人を出迎えたアニエスは、そう言った。
「でも確かにこの手紙には夕刻までにって」
言って才人は書簡をひら、と開けてみせる。
アニエスはそれを受け取って、呆れたように言った。
「サイト、字を読み違えたんじゃないのか?
ほれ、『明日の昼までに』って書いてあるぞ」
そう言って才人に向けて手紙を広げてみせる。
才人はそれを受け取ってしげしげと眺める。
確かにそこには、『明日の昼までに王宮に来られたし』と書か...
「アルェ?俺が見た時は確かに『夕刻までに』って…」
「だから見間違いだろう。私も忙しい身なんだ、仕事に戻らせ...
そう言ってアニエスは才人を西門に残し、さっさと王宮内に戻...
残された才人はぽけー、っと閉まっていく城門を見つめた。
用件がなければ一介の騎士でしかない才人に、閉じられた王宮...
ちなみにこの書簡、アンリエッタがインクに水魔法で細工をし...
そんな事は、『ディテクト・マジック』の使えない才人には知...
「…しゃーねえ、今日はここで一泊かなあ」
そーいやルイズも王都に来てたっけか。せっかくだし合流する...
などと考え、くるり、と西門に背を向ける。
そして、王宮の城壁に沿って東へ歩き出した。
魅惑の妖精亭のある、チクトンネ街へはこっちが近道だからだ。
正直宿代がもったいないので、魅惑の妖精亭の屋根裏でも借り...
ルイズは猫の身体を持て余していた。
そもそも四本足で歩くなんて経験は、今までなかった。
ベッドの上以外では。
『こ、今夜はアナタがご主人様にゃんっ』
じゃーなーくーてー!
思わず思い出してしまったとんでもなくイタく恥ずかしい記憶...
そしてもう一度、城壁の上を歩き出す。
短い寸足らずの足でてちてちと凹凸だらけの石壁の上を歩く。
肉球のおかげか、裸足で歩いていると言うのに痛くない。
…そういえば服とかそのまんまだけど、どうなってるのかしらね...
ちょっと疑問に思ったが、今は上手く歩くことの方が先決だ。
でないと、先行したタバサに才人を先に発見されてしまう。
それどころか、後発のわたあめとメイドにも、追い抜かれる恐...
ルイズはとりあえず、歩く事に集中する。
てち、てち、てち。
しかしルイズのイメージしているような、軽快な猫のステップ...
ルイズが猫の体に不慣れなせいもあるが、その猫の体にも問題...
クリーム色の毛並みはふわふわと羽毛のよう。そんなふわふわ...
小さな体のわりに大きな顔には、大きなブルーの瞳と、へにゃ...
そして、小さな身体を支える足は、身体に較べて極端に短い。...
そんな姿のルイズが、てちてちと城壁の上を歩く姿は、まるで...
あーもう!まだるっこしいいいいいいい!
ルイズは半ばヤケ気味に、短い尻尾をぴんと立て、四本の足を...
てちてちてちてちてちてち!
しかし。
そんな寸足らずな短い足を、体に見合わない速度で振り回すと。
てちてちてちてちてっ…。
凹凸に足が引っかかり、小さな体がくるん!と宙を舞う。
「に!?」
そしてそのまま、城壁の上から足を踏み外す。
「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
まっさかさまに、城壁の下へと落下していった。
「にゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
真上から聞こえた猫の鳴き声に、才人が上を仰ぐと。
クリーム色の毛玉が空から降ってきた。
「へ?」
べち。
避ける暇もなく、顔の上に毛玉が乗っかる。
「ぶは!なんだよもう!」
才人はその毛玉を抱き上げる。
そして、毛玉の正体に気付く。
「…なんだ猫か」
才人の手の中で、その寸足らずな猫は落下のショックで目を回...
「…可愛いなコイツ」
目を回してへにゃへにゃになっているが、その猫は今まで才人...
ふわふわでつやつやの毛に、ディフォルメされたような手足。...
ペット雑誌の写真でしか見たことのないような種類の猫だ。
…首輪はないな。野良なのかな?だったら飼ってもいいかな。ル...
などと考えながら目を回したその猫を才人は抱きなおし、胸に...
その才人の頬に、冷たいものが当たる。
ぽつ…。ぽつ…。
「げ、雨かよ…」
曇天だった空から、雨の糸が垂れ始めていた。
才人は猫を濡らさないように、パーカーの内側に入れ、道を急...
「コイツだけは濡らさないようにしねえとな」
雨は少しずつ、強さを増していた。
不意の夕立に、才人はずぶ濡れになってしまった。
「あはは。災難だったね?」
濡れ鼠の才人を出迎えたジェシカは、笑顔で温かいスープの入...
才人は借りたタオルで濡れた髪を拭きながら、カップを受け取...
「いきなりだったしなあ。ホント夕立はカンベンだぜ」
言いながら、少し膨らんだお腹の部分を空いた左手で庇いつつ...
「んんー?そのお腹なに?」
目ざとく膨らんだパーカーに目を付けたジェシカが尋ねる。
才人はパーカーの下から猫を取り出す。
「猫拾ってさ。濡らさないように抱えてたんだ」
「わ。可愛い!ナニコレ可愛い!」
すぴょすぴょ眠る寸足らずの丸い猫に、ジェシカは興奮する。
無防備に眠るそのクリーム色の毛玉は、この世の者とは思えな...
寸足らずな前足に大きな頭を載せ、薄く口を開けてひゅこひゅ...
「ね、ね、抱いていい?抱いていい?」
飛び跳ねそうに興奮するジェシカに、才人は応える。
「悪い、起きてからにしてやってくんない?
少し濡れたから拭いてやりたいんだ。服も乾かしたいし、屋...
心なしか、クリーム色のその猫は、少し震えている様な気がし...
「…起きたら抱かせてね?絶対だよ?」
残念そうにうなだれながら、ジェシカは屋根裏部屋の鍵をカウ...
「さんきゅ、ジェシカ。ま、コイツの機嫌しだいだけどな」
鍵を受け取り、スープを飲み終わった才人はそそくさと屋根裏...
ルイズが目を醒ますと。
何か温かい肌色の上に乗っかっていた。
…なんだろこれ…?
寝ぼけ眼で辺りを見渡す。
肌色の上には、見慣れた顔があった。
「お、起きたか」
その顔は、見慣れた使い魔の顔。
才人は上着を脱いで部屋の梁に渡した細いロープに干し、上半...
才人にとっては寝ている猫を愛でているだけだったが。
ルイズにとっては違っていた。
さ、ささささささささサイトだ!い、いつの間に?
いつの間にか目標に接敵しているこの状況に、混乱してしまう。
そして思わず、才人の裸の胸の上で暴れてしまう。
「にー!」
猫の本能で爪が飛び出し、才人の胸板をかしかしかしと削って...
「いててててててて!」
仔猫とはいえ、鋭く尖った爪で生肌を削られてはたまらない。...
その声にルイズは平静を取り戻す。
「ふにっ」
一声鳴いて、才人の胸板の上でへちょん、と伏せる。
『ごめんなさい』と言いつつ、頭を下げたつもりだった。
しかし、意外なことに謝ったのは才人の方だった。
「わ、悪ぃ、驚かせちゃったか」
そう言いながら、才人はそっとルイズを持ち上げる。
そのままベッドから起き上がり、床の上に仔猫を置いた。
「に?」
な、なんで?
お座りの姿勢で思わず小首をかしげるルイズ。
大きなくりくりの青い目が、驚きに見開き、傾けられた右側の...
ジェシカがこの場にいたなら、あまりの可愛さに腰をくねらせ...
「お前目ぇ回してたし、濡れるとまずいと思ってな。悪かった...
言って、ルイズの頭をくしゃくしゃと撫でる。
それがなんだか気持ちよく、ルイズは思わず。
「な〜〜〜〜〜〜ぅ」
ごろごろごろと喉を鳴らし、頭を才人の手に擦り付けて甘えた...
はっ!?私なにやってんのっ!?
「なんだ、ずいぶん甘えん坊だなお前」
才人は抱いても大丈夫と思ったのか、もう一度ルイズを抱き上...
仔猫のほわっとした体温と、ふわふわの毛が心地よい。
そしてそのまま、抵抗の素振りを見せないクリーム色の仔猫の...
「ふにぃ、にぃ、にぃ」
撫でられるたび、ルイズは浮き上がるような心地よさを感じて...
あ、だめ、なんかこれすっごいキモチイイ…。
才人の体温と、頭を愛撫される快感に、ルイズはとろけてしま...
「はは。人懐っこいなあお前。やっぱ飼おうかな」
そんな言葉が降ってくる。
ルイズはほわんとした頭で考える。
サイトに飼われるのかぁ…。
毎日だっこされて…。
毎日なでなでしてもらって…。
あーだめ、すっごい幸せかもそれぇ…。
そんな事を夢想しながら、夢心地で才人の手にじゃれつくルイ...
「にぃ、にぃ、な〜〜〜〜〜ん」
ごろごろごろと鳴る喉から、甘い甘い鳴き声が漏れる。
もうこのまま猫でもいいやぁ、だってサイトが飼ってくれるっ...
「そだな、じゃあ名前決めないとな」
「に〜?」
名前を考えるために顎に手を当てたせいで、才人の愛撫は止ま...
ルイズはそれに不満の声を上げる。
え〜?なに?やめちゃやだ、もっとナデナデして。ナデナデ〜...
「に。に。に〜」
目を細めたまま、才人の胸板に自分で頭を擦りつけ、おねだり...
そして、奇跡が起きる。
「よし、なんか甘えてる時の雰囲気が似てるし」
「にぃ、にぃ」
今度はてちてちと爪を引っ込めた前足で胸板を叩いて抗議。
ちょっとぉ、もっとナデナデしなさいよぉ、ナデナデだってば...
「ルイズにしよう!」
ぼふん!
奇妙な爆発と共に、魔法が解ける。
上半身裸の才人の上に、半分だけ元に戻った制服を着たいつも...
へにゃりと折れたクリーム色の丸い耳の生えた。
短いスカートの下から丸いふわふわの毛の短い尻尾の生えた。
ちょっと八重歯の鋭い。
ルイズが、背中を丸めて、才人の胸板に手を丸めて、てちてち...
「なによぅ、名前なんてどーでもいいからもっとナデナデしな...
「…る、ルイズ…?」
「へ?」
才人の驚いたような視線に、ルイズは思わず自分の身体を確認...
元 に 戻 っ て る。
そして、先ほどの発言を思い出し。
一気に真っ赤になると。
「ばかーーーーーーーーーーーーー!」
顔を逸らして、全力で才人を両手で突き飛ばしたのだった。
吹き飛ばされた才人はすぐに復活した。
「な、なんでルイズがいるんだよ!」
当然の疑問である。
ていうかむしろ。
「そ、それにその耳は何の冗談だ!」
ルイズの頭の横にはへにゃりとしおれたクリーム色の三角形が...
それは間違いなく、先ほど才人が胸に抱いていた仔猫の耳。
問われたルイズといえば、才人の腰の上に乗っかって、真っ赤...
「べ、べつにどうってことはないわよ。ちょっと中途半端に魔...
言いたい事はわかるが、質問の答えになっていない。
「いやそうじゃなくてだな」
しかし続く才人の言葉はルイズの耳に届いていなかった。
やばいまずいどうしよう。
ルイズは焦っていた。
今自分がしなきゃいけない事は理解している。
まず、何故猫に化けていたのかを説明し、そしてアンリエッタ...
しかし、そんな前提など軽くすっ飛ばすほど魔法が半端に解け...
無意識のうちに、腰がぐねりと蠢く。
ぐぶ、と重い音がルイズの中に響く。溜まりはじめた濃い液体...
まるで灼熱の溶岩のように感じられるその液体は、ルイズの中...
その粘り気のある濁った液体は、容赦なく牝の裂け目から溢れ...
真っ赤に染まった顔で、ルイズははぁ、と溜息をつく。
それが終わると、今度は息を吸う。
個室に満たされた、雄の香りと、雄の空気が、ルイズの鼻腔と...
そう。
ルイズは発情していた。自分でもはっきりと分かるほどに発情...
それは、今まで才人に対して感じたことのある、ヒトとしての...
いや、感情ですらない。
身体が、訴えるのだ。まるで空腹になった胃袋が、餌を寄越せ...
ルイズの子宮が、『子種を寄越せ』と吼えていたのだ。
それは、猫と人間の狭間となった今のルイズの身体が原因だっ...
『サイトに抱かれたい』という欲求と、『サイトと一緒にいた...
ヒトの理性と妄想と、ケモノの野生と感覚が、混じりあった結...
今、ルイズは『獣のように交わりたくない』という最後のプラ...
こんな状態で才人の顔を見たら、きっと間違いなく。
ルイズは、自分から腰を振り、才人を求めるだろう。
とんでもなく淫らな声で啼きながら、哀願しながら、脚を開き...
そんな恥ずかしいコト、できるわけないじゃない…!
だから、才人とは視線を交わさないようにしていた。
「なあルイズ、聞いてんのか?」
聞いてない。聞こえない。聞いたら負けなんだから聞かさない...
必死に聞こえない振りを続けていたルイズだったが、それは無...
甘い台詞を囁かれているわけでもないのに、才人の言葉が、雄...
そのたびに雄を誘う蜜がこぷこぷと際限なく溢れてくる。
上に乗っかっているせいで、伝わってくる雄の体温が余計にそ...
そしてルイズは間違いに気がついた。
こんな風に密着しているから、欲情してしまうんだ。
ルイズはそう考え、才人の方にはけして目はやらずに、ベッド...
隅の方に、畳まれた毛布が置かれているのが見える。
ルイズは最後の気力を振り絞って、そこに逃げ込んだ。
…なにやってんでしょうねこのご主人サマは。
今、ルイズは俺の目の前で、毛布を頭からひっかぶってぷるぷ...
ていうか、さっきのアレは何だったんだほんとに。
可愛い仔猫がルイズになって、そのルイズにはその仔猫と同じ...
状況から考えるとさっきの猫はルイズが化けてたってことだろ...
…まあ可愛かったな。仔猫も、猫ルイズも。
なんで猫に化けてたのかはしらないけど、まあ俺にじゃれ付い...
だけど、今は違う。
全身毛布の中に納まって、丸まってぷるぷるしてる。
何かガマンしてるようにも見えるけど。
…ひょっとしておしっこか?
まあとりあえず聞いてみるか。
「おーい、ルイズー?」
俺はとりあえず、手前側にある、ルイズのお尻がある辺りの毛...
毛布の塊は一回ぴくん!と震えたが、声は返ってこない。
くい。
ん?なんかお尻が上がったぞ…?
「おーい、どしたー?」
ぽふぽふ、ともう一度叩いてみる。
くい、くい。
さらに、お尻が上がってくる。
しかし声は返ってこない。
「おーい、おいってば」
ぽぽぽぽぽぽぽ。
今度はリズミカルに何度も。
くいっくいっ、くいっ。
ルイズのお尻は膝が完全に伸びた状態まで一度限界まで押し上...
でも返事はナシ。
…何のつもりなんだか。
仕方なく、俺はルイズから毛布をひっぺがした。
…そして、理性がキレイに吹っ飛んだ。
才人が毛布を剥ぐと。
そこには、ひくひくと震えながら、白く濁った粘液をにゅるに...
ルイズはうつ伏せから脚だけで腰を高く上げ、下半身だけ裸で...
「やら、こんなの、やらのにっ…」
ひっく、ひっくと嗚咽を漏らしながら、肥大化した八重歯を覗...
その花弁には白魚のような指が桜色に染まって添えられ、ひく...
才人の喉がごくりと鳴る。
溢れ出る牝の液体が芳香を放ち、目の前で晒される痴態が、才...
新たに視線という刺激を得た牝は悦び、子宮から新たな蜜を溢...
膣圧によって押し出された酷く粘液質なルイズの愛液は、こぷ...
「やらのにっ…やなのに…!
ばかいぬ、あほいぬ、見てないでなんとかしなさいよぉっ…!」
否定の言葉が懇願の言葉に代わる。
そして。
才人は、主人の言葉通り、高く高く上げられた真っ赤な熟れた...
くちくち。
「ひにゃああああああああああああああっ!?」
粘液をかき混ぜる音と同時に、ルイズの喉が弾けた。
蜜の溢れる秘唇を擦られるだけで、ルイズはとんでもなく感じ...
視界に虹が弾け、欲望が理性やプライドを押し流す。
「うわ…すげえにちゃにちゃだな、今日のルイズ」
ぶじゅ、ぶじゅる。
まるで蜜を指に絡ませているような感覚に、才人は感嘆の声を...
「なぁ、んっ、にゃぁんっ」
びくびくと身体を震わせ、啼くルイズ。
その声はまるで猫のよう。確かに喉もごるごると鳴っていた。...
熟れきって割れ、溢れんばかりの果汁を零すルイズの実を、才...
指を差し込むたび、ルイズの腰は淫らにうねり、才人の指をく...
まるでおねだりしているようなルイズの動き。愛撫を止めるの...
「やらっ、こんにゃの、やらぁっ」
しかしルイズは泣き声を上げ、猫の耳をしならせて頭を振る。
才人はその声と動きに、背徳的な嗜虐心を覚えてしまう。
ぬぷんっ。
粘った音と粘液の糸を引きながら、才人はルイズの果実から指...
嫌がる素振りを見せたルイズを、虐めてやろうと思ったのだ。
「そうかぁ、イヤならやめちゃおうか?」
指に絡みついたルイズの粘液を弄びながら、才人はルイズに言...
しかし。
ルイズは、嫌がっているのではなかったのだ。
身体中を縛り付ける快楽の電流が止んだおかげで自由になった...
指を股間に絡めて、先ほどしていたように自らの花弁を引き伸...
掻き回された愛液が白濁となってこぷり、と溢れる。
そして、甘い甘い甘い声で啼きはじめた。
「ゆびじゃやなのぉ…とどかないのぉ…」
「…へ?」
才人の動きが止まる。指先に絡む液体をこね回すポーズのまま。
ルイズは構わずに続けた。甘い甘い甘い、蕩けそうな声で。
「サイトのながくて…ふといのでぇ…」
「は、はひ」
「おくまで、ちゃんと、おくまでずぷずぷしてぇ…」
一番熱く疼く子宮の裂け目に、雄を押し当てて欲しいと懇願し...
指でさらに牝の顎を押し開く。くぱぁと開いたルイズの水門か...
ここまで甘く誘われて、応えない雄はいないだろう。
そして才人の沸点は、通常の雄よりも微妙に低い。
才人はあっという間にズボンを脱ぎさる。その下半身では、熱...
そして、際限なく涎を零す牝猫の腰を両手で抱え込む。
「よ、よし、じゃあするぞルイズ」
「うん…サイトがしたいこと、して…」
待ちきれないルイズは、さらに腰を上げ、甘えるように視線を...
柔らかいクリーム色の耳がへなん、と頭に張り付き、短い尻尾...
もう、限界だった。
ずぷぷぷ…!
「んにゃぁっ!」
柔らかく蕩けきっていると思っていたルイズのそこは、雄が入...
しかし、溢れんばかりに滲み出た牝猫の潤滑油が、いやらしく...
そして、才人の槌はルイズの底に容易く達する。
ぎちゅ…。
「ふにぃぃぃぃぃ…」
奥を突かれて夢心地のルイズの表情は緩みきり、はふはふと舌...
しかし。
才人はルイズの子宮口に己の先端が当たった瞬間、動きを止め...
先ほど刺激された嗜虐心が、再び彼の中で復活していた。
「ふに…?どうしたのサイト…?」
膣内を満たす雄の温度に焼かれながら、しかしさらに強い刺激...
才人はそんなルイズの耳元で、いやらしく囁く。
「ほんっと、ルイズは天性の淫乱だな?」
「ふにっ!?」
『淫乱』という言葉にルイズのプライドが蘇る。
違うもん…!私、淫乱なんかじゃっ…!
「ちが、ちがうもんっ」
「じゃあ何?この止まっててもウニウニ動いて締め付けてくる...
才人の言葉どおり。
動きを止めている間も、ルイズの膣肉は休まず動き続け、もっ...
「いやらしくないもん…!う、うごいちゃうのは、お、女の子な...
「ふーん?じゃあ、そのお尻を押し付けてくる脚はエッチじゃ...
最奥までくわえ込んでいるにも関わらず、ルイズは膝で腰を押...
それに気付いたルイズは、なんとか脚の動きを止めようとする...
仕方なく、言葉だけで抵抗するルイズ。
「にゃぁっ、ち、ちあうのぉ!そんなの、ちがうのぉ!」
「挿れてから、尻尾も嬉しそうに振りっぱだし、涎だって垂ら...
言って才人は、ふりふりと悦びを表すふわふわの尻尾をつまみ...
「ふにぃぃぃぃぃぃぃぃっ!?」
その瞬間、ルイズの喉から猫の声が漏れ、視界が真っ白に染ま...
「うわ、すげえ締めつけ…」
「だめ、しっぽだめぇ!」
尻尾を擦られた瞬間、ルイズの理性が完全に飛び、腰が勝手に...
自分の身体が自分のモノではなくなったようなその感覚に、ル...
しかし。
その声に、才人はさらに興奮してしまう。
「何がだめなんだよ。尻尾こすった瞬間、腰がびくびくってし...
キモチイイんだろ?ご・しゅ・じ・ん・さ・ま♪」
言って、こしゅこしゅと再びルイズの新しい性感帯を擦りあげ...
「ひにゃぁ、にぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
擦りあげられるたびに腰と足が勝手に動き、淫らなピストンを...
才人は一切動かず、ルイズが四つん這いで激しく腰を使ってい...
粘り気のあるぢぷぢぷという愛液の泡立つ淫乱極まりない音が...
まるで、淫らな淫魔が、快楽を貪るために雄を喰らっているよ...
「だめっ、ふかいのだめっ!だめだったらぁ!にゃぁ!」
否定の言葉を吐き続ける上の口とは全く別の生き物のように、...
そして、ルイズの腰の動きに合わせるように、徐々に子宮口が...
直接どろどろの愛液を才人の先端に吐き出し、膣肉で絡め、さ...
「何がダメなのかな?俺何もしてないぜ」
もう、才人は尻尾をしごいてすらいなかった。
ルイズの暴れる腰に手を優しく沿え、ルイズが動くがままにし...
しかし。
ルイズにはもうその言葉は届いていない。
「だめっ、だめだめだめぇ!いくっ、いっちゃうにゃぁ!」
猫の鳴き声と同時に、ルイズの腰がぎゅぷ、と押し付けられ、...
「くぁ…」
押し当てられた子宮口がぱっくりと開き、才人の亀頭を咥えこ...
その締め付けに才人の雄が応える。
ごぷりごぷりと、ルイズの弛緩した子宮に熱い熱い精子が吐き...
「ふに、ふにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ…」
その刺激に、ルイズの腰がふたたびびゅくんびゅくんと脈動し...
才人が性器をルイズから引き抜くと、そこからどろり、と白濁...
その白濁の半分はルイズの愛液で、半分は溢れた才人の精液だ...
「ふいー、良かったぜ、ルイズ」
猫耳のルイズを堪能した才人は、ベッドの上でうつ伏せのまま...
そして、そのままベッドから降りようとする。
がし。
その手を。
少し爪の鋭い、ルイズの手が掴んだ。
「へ?」
嫌な予感がする。
才人は屋根裏部屋の壁に逸らしていた視線を、ルイズに戻した。
半分泣いているような、半分怒っているような顔と、目が合っ...
「…待ちなさいよばかいぬ」
言いながらルイズは才人の下半身に覆いかぶさる。
腰は半分抜けていたので、腕でひきずるようにしながら。
「あ、あの、ルイズさん?」
「誰が淫乱よ。エロいことすんのはあんたでしょうが。私は淫...
言いながら、ルイズは才人のしおれた一物をきゅむ、と握る。
少し飛び出た爪が、かりっ、と才人の返しを削る。
その瞬間、悲しいかな、雄は刺激に完全復活する。
復活した才人を見て。
ルイズは、これ以上ないくらい、淫らで優しい笑顔になった。
それはまるで、発情した牝猫のよう。
「ほら、こんだけでおったてて。エロいぬのくせに生意気なの...
「あ、あのすんません撤回しますから許して?」
その笑顔に背筋の凍るような何かを感じた才人は、思わず腰を...
「許さない。絶対許さない。ちゃんとできるまで許さないんだ...
「あ、あの。できるって何が?」
ルイズは才人の間抜けな質問に、再び熱く滾り始めた才人のナ...
「ちゃんと孕むまでスルんだから。逃がさないんだから。へん...
言って、ごるごるごると喉を鳴らして、才人の肉棒にすりすり...
「ま、待って、今日危険日なんすかルイズさんっ?」
「ふに?違うわよ?アブない日は明後日からかにゃあ」
ま さ か。
「あ、あのまさかルイズさん?」
「うーふーふー。だからー。明後日までずーっとスルのよ。ち...
「いやまってムリだってそれムリ!」
「反論禁止ー。言い訳禁止ー。ついでに私が音を上げるまでこ...
「悪かった俺が悪かったからーーーーーーーっ!
アッー!!」
世の理不尽を全身で感じながら、ルイズのちょっとザラザラし...
次の日。
魔法が解けて完全に『猫』の抜けたルイズは、猫だった期間の...
世の中は理不尽で出来ている、そう心の底から実感した才人で...
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