ゼロの使い魔保管庫
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せかんど・バージン1話.『愛は暗闇の中で』(2) ぎふと氏
#br
(なによなによなによ! いつもならほっといても襲い掛かっ...
毛布にもぐりこんだルイズは、あらためて心の中で悪態をつ...
悔しさのあまり、握り締めた毛布をひきむしってしまいそう...
(それともなにかしら。私の方から誘惑しないと相手にもでき...
そんなルイズの心配は、しかしすぐさま杞憂に変わった。
いくらも立たないうちに、腕に何かが触れる感触がしたから...
サイトだ。反射的に息を大きくのみこんだ。才人の指がほん...
ほっとすると同時に、嬉しさとにやにやがこみあげてきた。
そ、そうよね。男の子だもの。やっぱりサイトだって我慢で...
代わりに声がした。
「あの、ルイズ……、もう少しそっちに行っていい?」
押し殺したような声は興奮のせいかわずかに震えている。
ルイズは唇を噛んだ。なんでそんなこといちいち聞くのだろ...
そんなの返事のしようがない。それともダメと言ったら諦め...
きっとそうだ。勢いでも照れでも冗談でも、万が一にもそん...
仕方なしにルイズは言った。
「勝手にしなさいよ。でも……」
変なことしたらゆるさないんだからね。言葉の続きは声にな...
するすると二本の腕が伸びてきて、強く抱きすくめられてし...
近頃いっそう逞しくなったような気のする身体がぴたりと密...
ふわりと石鹸に混じって男っぽい香りが鼻をついた。
え? と思うまもなく耳もとに熱い息を吹きかけられて、ル...
なにするのよ、と抵抗するつもりがどういうわけか才人の背...
耳もとで「好き……」と囁く声。吐息とともに繰り返し流しこ...
それでわずかに残っていた『慎み』という単語さえ、たちま...
うっとりとして、ルイズは才人の腕に身をゆだねた。
暗闇の中。さらには毛布という狭い空間の中で。息を含んだ...
「サイト……」
無意識につぶやいた声を飲み込むように、才人の唇がルイズ...
意識が朦朧としてしまう。そんな熱いキスに、ルイズはただ...
+ + +
結果オーライ。そんな言葉が才人の頭をよぎった。
どうやらここまでは予定通りに運んでいるようだ。ほっと胸...
腕の中のルイズはすっかり出来上がってるみたいで、才人の...
なんだこれ。ルイズって甘い砂糖菓子か何かでできてるんじ...
無意識なのだろうが、その上達ぶりはなかなかのものだった。
(やだやだ言ってるわりに、ルイズもけっこうやらしいよなあ)
本人にバレたらおそらくぶん殴られるじゃ済まないようなこ...
(それに態度がさ、丸わかりなんだよな)
ベッドにもぐりこむまでは半信半疑だったのも確かである。...
そりゃ無理に押し倒せばそういう雰囲気になるかもしれない...
でもカーテンを閉めた時点で、ルイズの負け。気持ちばれば...
その行動の意味するところを聡くも汲みとった才人のテンシ...
そろそろと指を伸ばして、とりあえずルイズの場所を確かめ...
触れた途端、息をのむ音が聞こえた。普段なら気づかないほ...
カチッ。発火点すれすれのハートにあっさり火がつく。自分...
そこからは才人の独壇場である。
抱きしめて囁いてキスをして。慣れたものである。ここまで...
キスを続けたまま、ルイズの胸に向かって手を伸ばす。けれ...
(やっぱり嫌がるかな? だったらいっそ……)
ここはスルーすべきかと悩んでしまった。
ルイズから自分に向けられる想いにようやく確信が持てるよ...
そうなるといろんなことが見えてきた。霧が晴れるようにそ...
さすがに毎日一緒にいるだけあって、こう動いたらこうくる...
その最たるものがあれだ。胸。
ゼロとまでは言わないが、ルイズのそれは実につつましやか...
そのことに並々ならぬコンプレックスを抱いている。その原...
仕方ねーよな。大きいのに目がいくのは本能だし。自己弁護...
でもだからといって胸に命かけたりはしない。胸のために異...
そこんとこなんでわかってくれないかな。男のロマンと現実...
ええいままよ。才人は自分に渇を入れなおした。今ここでや...
(男平賀才人いきます!)
恐る恐るネグリジェごしに胸に手を伸ばした。
そっと手のひらで触れた。すると驚いたことにルイズは抵抗...
ごくりと唾を飲み、才人は一層大胆になった。
+ + +
実のところ、ルイズの心は拒否するどころか、お空を舞って...
キスの最中、首に回した手から才人の鼓動が伝わってきた。
なんだか自分と同じぐらいに高鳴っているみたいだった。
その脈拍がいきなり速くなった。どうしたんだろう。思って...
しかもその瞬間、才人がどうしたかというと。ごくり唾をの...
ああ……。
ルイズの体の奥から、何か熱いものがぐっとこみあげてきた。
嘘じゃなかった……。
こんなちっちゃな胸でも才人にとっては特別なのだ。大きい...
ルイズには、それでもう何もかもが許せてしまう心地がした。
それになんていうか、胸を触られるのってそう嫌な気分じゃ...
目をつむった。
普段は剣を握る大きな手が、ルイズのわずかなふくらみを包...
さらに頂きを指できゅっとつまみあげたので、思わずふぁっ...
ときに優しくときに強く、休みなく与えられる刺激を、唇を...
何も考えずに相手の殿方のするのに任せなさい。そんな母様...
次に才人は片方の手を下に伸ばすと、ネグリジェの裾を大き...
以前にヴァリエール領の小船の中で太ももをなで上げられた...
あの時は拒んでしまったけれど今はそうできる自信がない。
というか、そうしてはいけない気がした。才人がそれを望ん...
ところが才人はそうはしなかった。
二人を覆っていた毛布を遠くに跳ねとばすと、ルイズの体を...
するするっとネグリジェを巻き上げると両腕をばんざいさせ...
そのために才人がどれだけ脳内演習を行ってたかなんてこと...
夜は下着をつけない習慣のルイズは、それだけで生まれたま...
ああ、もうだめ。ルイズは観念した。
この先はもう言い訳がきかない。
ごめんなさい、お母様。ルイズは……ルイズは……。お祈りのよ...
ルイズはすっかり遠い世界の人になっていた。
+ + +
そんなルイズをよそに、才人は才人でこれまたルイズとは別...
なんたって初めて目にする好きな女の子の全裸である。
否が応にも期待が高まった。ところがである。
(何も見えねえ……)
しばしばとまばたきして漆黒の闇に目をこらしたが、すでに...
才人は頭をふった。
そりゃね恥ずかしいのもわかるよ。俺だっていろいろと恥ず...
灯りつけられないかな、と思ったが魔法のランプを作動でき...
なにやらもごもごと呟いているのがちょっと怖い。
おかげで少し冷静になれた。
とにかくこのまま続けよう。そのうち目が慣れてくるかもし...
手順を反芻すべく脳内マニュアルをあらためた。
それは主に地球時代に目にしたアレとかコレとかの集大成で...
この世界、ハルケギニアではそういったものはあまり目にし...
内容こそ知らないがしょせんは文字メディア。
いったいハルケギニアの男どもはまともに女を抱けるんだろ...
気を取り直して、よっこらせとふたたびルイズの唇を塞ぎ、...
首筋や耳たぶにもキスを落としながら、そろりと足に手を伸...
太ももにそってなで上げるとルイズの体がぴくんと跳ねた。...
きつく閉じられた内腿の合間に手を割り込ませながら、その...
じっとりと暖かく柔らかなその場所に、いよいよ来るべき時...
ルイズの両足に手をかけ一気に大きく開かせようとした刹那...
何が起きたか一瞬わけがわからなかった。ただ目の前を星が...
「やだぁッ……」
涙声がした。その可愛らしさと裏腹にルイズのしたことは凶...
思いきり才人の顎を膝で蹴り上げたのである。
いつものように股間ではなかったのが幸いというべきか。
けれど才人にはさほど変わりあるとは思えなかった。拒否さ...
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せかんど・バージン1話.『愛は暗闇の中で』(2) ぎふと氏
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(なによなによなによ! いつもならほっといても襲い掛かっ...
毛布にもぐりこんだルイズは、あらためて心の中で悪態をつ...
悔しさのあまり、握り締めた毛布をひきむしってしまいそう...
(それともなにかしら。私の方から誘惑しないと相手にもでき...
そんなルイズの心配は、しかしすぐさま杞憂に変わった。
いくらも立たないうちに、腕に何かが触れる感触がしたから...
サイトだ。反射的に息を大きくのみこんだ。才人の指がほん...
ほっとすると同時に、嬉しさとにやにやがこみあげてきた。
そ、そうよね。男の子だもの。やっぱりサイトだって我慢で...
代わりに声がした。
「あの、ルイズ……、もう少しそっちに行っていい?」
押し殺したような声は興奮のせいかわずかに震えている。
ルイズは唇を噛んだ。なんでそんなこといちいち聞くのだろ...
そんなの返事のしようがない。それともダメと言ったら諦め...
きっとそうだ。勢いでも照れでも冗談でも、万が一にもそん...
仕方なしにルイズは言った。
「勝手にしなさいよ。でも……」
変なことしたらゆるさないんだからね。言葉の続きは声にな...
するすると二本の腕が伸びてきて、強く抱きすくめられてし...
近頃いっそう逞しくなったような気のする身体がぴたりと密...
ふわりと石鹸に混じって男っぽい香りが鼻をついた。
え? と思うまもなく耳もとに熱い息を吹きかけられて、ル...
なにするのよ、と抵抗するつもりがどういうわけか才人の背...
耳もとで「好き……」と囁く声。吐息とともに繰り返し流しこ...
それでわずかに残っていた『慎み』という単語さえ、たちま...
うっとりとして、ルイズは才人の腕に身をゆだねた。
暗闇の中。さらには毛布という狭い空間の中で。息を含んだ...
「サイト……」
無意識につぶやいた声を飲み込むように、才人の唇がルイズ...
意識が朦朧としてしまう。そんな熱いキスに、ルイズはただ...
+ + +
結果オーライ。そんな言葉が才人の頭をよぎった。
どうやらここまでは予定通りに運んでいるようだ。ほっと胸...
腕の中のルイズはすっかり出来上がってるみたいで、才人の...
なんだこれ。ルイズって甘い砂糖菓子か何かでできてるんじ...
無意識なのだろうが、その上達ぶりはなかなかのものだった。
(やだやだ言ってるわりに、ルイズもけっこうやらしいよなあ)
本人にバレたらおそらくぶん殴られるじゃ済まないようなこ...
(それに態度がさ、丸わかりなんだよな)
ベッドにもぐりこむまでは半信半疑だったのも確かである。...
そりゃ無理に押し倒せばそういう雰囲気になるかもしれない...
でもカーテンを閉めた時点で、ルイズの負け。気持ちばれば...
その行動の意味するところを聡くも汲みとった才人のテンシ...
そろそろと指を伸ばして、とりあえずルイズの場所を確かめ...
触れた途端、息をのむ音が聞こえた。普段なら気づかないほ...
カチッ。発火点すれすれのハートにあっさり火がつく。自分...
そこからは才人の独壇場である。
抱きしめて囁いてキスをして。慣れたものである。ここまで...
キスを続けたまま、ルイズの胸に向かって手を伸ばす。けれ...
(やっぱり嫌がるかな? だったらいっそ……)
ここはスルーすべきかと悩んでしまった。
ルイズから自分に向けられる想いにようやく確信が持てるよ...
そうなるといろんなことが見えてきた。霧が晴れるようにそ...
さすがに毎日一緒にいるだけあって、こう動いたらこうくる...
その最たるものがあれだ。胸。
ゼロとまでは言わないが、ルイズのそれは実につつましやか...
そのことに並々ならぬコンプレックスを抱いている。その原...
仕方ねーよな。大きいのに目がいくのは本能だし。自己弁護...
でもだからといって胸に命かけたりはしない。胸のために異...
そこんとこなんでわかってくれないかな。男のロマンと現実...
ええいままよ。才人は自分に渇を入れなおした。今ここでや...
(男平賀才人いきます!)
恐る恐るネグリジェごしに胸に手を伸ばした。
そっと手のひらで触れた。すると驚いたことにルイズは抵抗...
ごくりと唾を飲み、才人は一層大胆になった。
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実のところ、ルイズの心は拒否するどころか、お空を舞って...
キスの最中、首に回した手から才人の鼓動が伝わってきた。
なんだか自分と同じぐらいに高鳴っているみたいだった。
その脈拍がいきなり速くなった。どうしたんだろう。思って...
しかもその瞬間、才人がどうしたかというと。ごくり唾をの...
ああ……。
ルイズの体の奥から、何か熱いものがぐっとこみあげてきた。
嘘じゃなかった……。
こんなちっちゃな胸でも才人にとっては特別なのだ。大きい...
ルイズには、それでもう何もかもが許せてしまう心地がした。
それになんていうか、胸を触られるのってそう嫌な気分じゃ...
目をつむった。
普段は剣を握る大きな手が、ルイズのわずかなふくらみを包...
さらに頂きを指できゅっとつまみあげたので、思わずふぁっ...
ときに優しくときに強く、休みなく与えられる刺激を、唇を...
何も考えずに相手の殿方のするのに任せなさい。そんな母様...
次に才人は片方の手を下に伸ばすと、ネグリジェの裾を大き...
以前にヴァリエール領の小船の中で太ももをなで上げられた...
あの時は拒んでしまったけれど今はそうできる自信がない。
というか、そうしてはいけない気がした。才人がそれを望ん...
ところが才人はそうはしなかった。
二人を覆っていた毛布を遠くに跳ねとばすと、ルイズの体を...
するするっとネグリジェを巻き上げると両腕をばんざいさせ...
そのために才人がどれだけ脳内演習を行ってたかなんてこと...
夜は下着をつけない習慣のルイズは、それだけで生まれたま...
ああ、もうだめ。ルイズは観念した。
この先はもう言い訳がきかない。
ごめんなさい、お母様。ルイズは……ルイズは……。お祈りのよ...
ルイズはすっかり遠い世界の人になっていた。
+ + +
そんなルイズをよそに、才人は才人でこれまたルイズとは別...
なんたって初めて目にする好きな女の子の全裸である。
否が応にも期待が高まった。ところがである。
(何も見えねえ……)
しばしばとまばたきして漆黒の闇に目をこらしたが、すでに...
才人は頭をふった。
そりゃね恥ずかしいのもわかるよ。俺だっていろいろと恥ず...
灯りつけられないかな、と思ったが魔法のランプを作動でき...
なにやらもごもごと呟いているのがちょっと怖い。
おかげで少し冷静になれた。
とにかくこのまま続けよう。そのうち目が慣れてくるかもし...
手順を反芻すべく脳内マニュアルをあらためた。
それは主に地球時代に目にしたアレとかコレとかの集大成で...
この世界、ハルケギニアではそういったものはあまり目にし...
内容こそ知らないがしょせんは文字メディア。
いったいハルケギニアの男どもはまともに女を抱けるんだろ...
気を取り直して、よっこらせとふたたびルイズの唇を塞ぎ、...
首筋や耳たぶにもキスを落としながら、そろりと足に手を伸...
太ももにそってなで上げるとルイズの体がぴくんと跳ねた。...
きつく閉じられた内腿の合間に手を割り込ませながら、その...
じっとりと暖かく柔らかなその場所に、いよいよ来るべき時...
ルイズの両足に手をかけ一気に大きく開かせようとした刹那...
何が起きたか一瞬わけがわからなかった。ただ目の前を星が...
「やだぁッ……」
涙声がした。その可愛らしさと裏腹にルイズのしたことは凶...
思いきり才人の顎を膝で蹴り上げたのである。
いつものように股間ではなかったのが幸いというべきか。
けれど才人にはさほど変わりあるとは思えなかった。拒否さ...
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