ゼロの使い魔保管庫
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猫と七夕〜猫のタバサ せんたいさん
#br
猫の身体も、意外と悪くない。
ひょいひょいと民家の屋根を渡りながら、人の化けた白い猫は...
いつもより体が軽い。まるで、『フライ』で飛んでいる時のよ...
これなら。
きっと、一番最初に彼のところへ辿り着ける。
猫となったタバサは、まるで白いつむじ風のように、屋根の谷...
どこだろう?『彼』はこの王都のどこいるのだろう?
魔法学院から来たのなら、西の城壁から入ってくるのが近道だ。
できるなら王宮に着くまでに、彼と合流したい。出遅れた間抜...
タバサは西へ西へと向かいながら、通りを見下ろしつつ才人の...
そして。
馬を引きながら王宮へと向かう、才人を見つけた。
…勝った。
タバサは勝利を確信し、才人の元へ向かった。
「…しっかし、姫さまもいきなりだよなあ。ルイズと一緒に呼び...
馬を引きつつ独り言を呟きながら、才人は王都の舗装された石...
西門から王宮までは直線ではなく、いくつかの通りが横切り、...
そんな道を、才人は急ぐわけでもなく歩いていく。刻限の夕方...
そしてその予想通り。
昼を少し回ったところで、才人は王宮の西門へと辿り着く。
門衛に王家の封蝋の入った書状を見せ、シュヴァリエの証を見...
門衛は詰め所に戻り、来訪予定者のリストを確認する。
『シュヴァリエ・サイト…来訪時、シュヴァリエ・アニエスに連...
そう書かれていた通りに、門衛は連絡係にアニエスを呼んでく...
才人は特に急ぐ用事もないので、門の前で待つことにした。
ふぁぁ、と退屈そうに欠伸をし、そして何の気なしに馬を見る。
「あれ?」
いつの間にか、馬の鞍の上に白い毛玉が乗っていた。
そこに居たのは毛足の短い、真っ白な仔猫。
才人が普段腰を下ろす、革の鞍の上で丸くなり、長い尻尾をゆ...
「…いつの間に。気付かなかったぞ」
言った才人の視線に気付いたのか、それまで前足に頭を載せて...
あ、逃げる。
今までの体験から、こういう時野良猫はどうするか、と考えた...
しかし現実では、仔猫は才人と視線を絡ませると、なん、と鳴...
「何だお前、ずいぶん人なれしてんだな」
言いながら才人は、恐る恐る仔猫に向かって手を伸ばす。
仔猫は、な、と短く鳴いて、伸びてきた大きな手を、ざらりと...
「はは。すげえ人懐っこいなあ。ひょっとして飼われてるのか...
そして、才人が両手を伸ばし、仔猫を抱こうとした瞬間。
「待たせたな」
背後から声を掛けられた。
才人が振り向くと、開いた門の前に、アニエスがいた。
才人は慌てて手を引っ込め、書状をアニエスに差し出す。
「これ。姫さまからの呼び出しなんだけど…」
アニエスは書状を受け取ってふむ、と唸る。
そして呆れたように言った。
「サイト。呼び出しの日付が明日になってるぞ」
「へ?」
それはおかしい。学院で見たときは、確かに『本日の夕刻まで...
才人はアニエスから書状を受け取ると、その中身を確認する。
確かにそこには、『明日の昼までに王宮に来られたし』と書か...
「アルェ?俺が見た時は確かに『夕刻までに』って…」
「だから見間違いだろう。…全く、世話の焼ける」
言いながらアニエスは自分の懐を探る。そして財布を探り当て...
その金貨を、才人に手渡して。
「お前の事だから、宿代も持ってきてないだろう?コレを貸し...
予報士の話だと、今日は夕方から大雨らしいからな。学院に...
「すいません、アニエスさん」
「礼はいい。それにコレは貸しだからな。来月の貴族年金から...
言ってアニエスは才人に背を向ける。
そしてぱたぱたと別離の手を振りながら、付け加えた。
「その馬の上の姫君にも、風邪をひかすんじゃないぞ」
「へ?」
言われて才人は思い出す。
馬の鞍の上を見ると、また馬上の仔猫と目が合った。
仔猫は丸まったまま顔だけ上げて、なん、と一声鳴いた。
才人が取った宿は、王宮そばの、そこそこいい宿。
店の従業員に案内された、掃除の行き届いたキレイな厩舎に馬...
そして、才人が馬から離れようとすると。
鞍の上の白猫がなー、と不満そうに鳴いて、背を向けた才人の...
「うわ?」
思わず慌てる才人。
猫がいきなり肩に乗ってくるなど、今までの彼の人生でも未体...
仔猫は器用に前足をマントにひっかけ、まるで猫の装飾のよう...
「…なんだお前。お前も一緒に行きたいのか?」
言葉が通じているとは思っていなかったが、才人は仔猫に向か...
だが仔猫はその言葉に応えるように、なーん、と鳴き、才人の...
「…しゃあねえなあ」
才人は嬉しそうなその猫の顔を見て、何も言えなくなってしま...
そしてそのまま宿に向かう。
もうすでにその頃には大粒の雨が降り始めており、厩舎からの...
ざあざあと降り注ぐ雨の音を聞きながら、才人は宿帳を書くべ...
宿屋のカウンターは渡り廊下を渡ってすぐ、食堂を兼ねるホー...
そこには初老の中年男が受付として居座っており、才人の姿を...
才人はカウンターへ向かい、そして、そのロマンスグレイの受...
「あのさ、ここってペット大丈夫?」
才人は言って肩にへばりついた仔猫を指差す。
受付は最初、才人が何を言っているのかわからない、という顔...
「何をおっしゃいます。お客様の持ち物でしょう?お客様がど...
少し質問の意図とはずれていたが、どうやらペットを連れてい...
まるでその言葉が分かったかのように、仔猫はなん、と鳴いた。
「はは。懐かれちゃってさ。離れてくれないもんで」
照れくさそうに頬を掻きながら才人は宿帳に名前を書き入れる。
受付はそれを確認すると、才人に部屋の鍵を手渡して、言った。
「可愛らしい姫君じゃないですか。では、よい夜を」
受付の言葉に、才人ではなく猫が、なーん、と嬉しそうに鳴い...
#br
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部屋は二階の隅、二面に窓のある結構立派な部屋だった。
大きなクローゼットと天蓋のついたベッドもある。さすがそこ...
「…腹減ったな」
そういえば、昼はまだだった事を思い出し、部屋にデルフリン...
下の食堂でなんか食ってこよう、そう思った才人だったが。
なーん。
ベッドに敷かれたふかふかのシーツの上で、白い仔猫が鳴いた。
「そういやお前も居たんだっけか」
とはいえ、人の食事をするところに動物を連れて行く、という...
トリステイン魔法学院では使い魔と一緒に食事を採るものもい...
しかし、才人はそれでも猫を連れて行こうとは思わなかった。
これだけ人懐っこい仔猫だ。もし他の客に食べ物なんてもらっ...
正直な話、才人はこの愛らしい仔猫を独り占めしたかったので...
「…よし。んじゃ食堂でお前の分も食いもんもらってきてやるか...
大人しく待ってろよ」
才人がベッドの上の姫君にそう言うと。
なぁん。
わかった、といわんばかりに仔猫は愛らしく首を縦に振ってそ...
才人の言っている事を理解しているようなその行動に、才人の...
「くぁー、かわええなあ。素直で従順で賢くて。まるで猫じゃ...
じゃあ待ってろよ、とびっきりのごちそう、持って来てやる...
そして、才人は意気揚々と食堂へと降りていく。
才人が選んだのは、豆のスープと鶏肉のソテーのセット。
それに、猫用にもらってきた山羊のミルクの瓶。
食事を盆に載せ、ミルクの瓶と水の入った籠を手に提げ、才人...
「お待たせー」
ニコニコ笑顔で才人が戻ってくると。
仔猫はベッドから降りて、扉の前でちょこん、と座って待って...
まるで、主人の帰りを待っているかのように。
そして、目を細めてまるで笑っているような顔で鳴いた。
なぁぁん。
そのあまりの愛らしさに才人は思わず料理の載った盆を取り落...
「くは、お、おま、それ反則だって…!ど、どこでそんなけしか...
最近の仔猫はけしからんな。ああ全くけしからん」
そんな事を言いながら、総崩れしたふにゃふにゃの笑顔で備え...
置きながら、才人の頭の中に不意にイメージが沸く。
扉の前で、じっと待っている青い髪の少女。才人にだけは従順...
どうしてだろう、と思ったが、あまり深く考えない事にする。
料理の並んだ円卓の上に、ガンダールヴを骨抜きにした真っ白...
才人は怒る事もせず、パンの乗っていた木製の大きな皿を空け...
「はい、お前の分。搾りたてだってさ」
猫の前に皿を差し出し、笑顔でそう言う。
仔猫はそれに応えるようになぁん、と鳴いて、ぴちゃぴちゃと...
「くっっっっあぁぁぁぁぁぁー!かっわえええなああもうっっ...
思わず食事を採る事を忘れ、身もだえしてしまう。
しかし、ぐうと鳴った腹の虫が、才人に空腹を思い出させる。
「…俺もメシにすっかぁ」
才人は席について、食事を採り始めた。
そして、それから間もなく。
仔猫はミルクを舐め終わり、てちてちと才人の食事の前まで寄...
そして、才人が上手そうに頬張る鶏肉のソテーに目をつけたの...
「…な、なんだよ」
ぢーっ。
「…お、お前食べたろ?お腹いっぱいじゃないの?」
ぢーっ。
「だ、だめだって。こんな味付けの濃いの。だめだってば」
ぢぃぃぃぃぃーっ。
「く、くう。助けてママン。管理局の白い悪魔が僕を食べに来...
ぢぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ…。
「あーもう、分かったよコンチクショー!」
才人はついに音をあげた。
ソテーを肉の繊維に沿って細かく裂くと、一度口に含んでソー...
そして、仔猫の前に置いた。
「ほれ、それなら食べられるだろ」
調理から時間もたっているので、温度は人肌ほど。猫でも食べ...
しかし。
何を思っているのか、仔猫はその肉の切れ端を前に、それを見...
「どした?お前が欲しそうに見てたから分けてやったんだぞ」
才人がせっつくと、仔猫はなん、と鳴いて、右の前足でその肉...
「?いらないのか?」
才人の言葉に、仔猫はんなん、と鳴いて再びぢーっ、と切れ端...
そして、その後。
フォークを持つ才人の手を、ぢぃぃっ、と眺めた。
まさか。
「ひょっとして。食べさせて欲しいのか?」
なぁん♪
才人の言葉に、仔猫はまた嬉しそうに目を細め、甘くそう鳴い...
才人のハートに目に見えない何か凄い太い楔のようなものが音...
「か、かは、くはっ、お前、ほんとにどこでそんなの覚えてく...
言って才人は仔猫に誘われるまま、指でその肉の切れ端をつま...
「ほらよ」
鼻先に突きつけられたそれに、仔猫はなぁん、と嬉しそうに鳴...
そこで、才人の心臓が止まりそうになる。
仔猫はなんと、その小さな両の前足で才人の指を掴むと。
まるで人間のように背筋を伸ばし、頭を上げて才人が垂らす肉...
「───────────っ!」
言葉すら出ない。
あまりの愛らしさに、才人はどうにかなってしまいそうだった。
な、なんだこの猫、いったいどこの回しもんだ!
コロサレル!俺萌えコロサレル!
『ぬっこぬこにされる』とはまさにこの事かァーーーーーーー...
両手を才人の指に沿え、くちくちと音を立てて肉の切れ端を食...
仔猫がその一切れを食べ終わると。
即座に才人はナイフで鶏肉を、今度は少し大きめに切り、ソー...
「ほ、ほれ、もう一個やるよ」
なぁん♪
嬉しそうにそう鳴いて、仔猫はもう一度、今度は少し長めの時...
食事が終わると、才人は仔猫を床に置き、自分はベッドに腰掛...
仔猫は気ままに床の上で転がり毛づくろいをし、時折自分の尻...
その動作動作にいちいち溜息をつき、才人はかなりキモい崩れ...
もう完全に骨抜きにされていた。
「かわぇぇなぁ…」
もう何度言ったかもわからない、同じ台詞を宙に向かって吐き...
仔猫はそんな才人を一切関知していないかのように、気ままに...
しばらくそんな時が続いただろうか。
急に、仔猫がそわそわし始めた。
絨毯の敷かれた床を見て、そして窓の方を見て、土砂降りの雨...
そしてそわそわと、その場を回り始める。
才人はすぐに異変を感じ、そして気付いた。
「ひょっとしておしっこか!」
この仔猫はこの部屋でオシッコをしていい場所が分からずに、...
よほどしっかりしつけられているらしい。才人はこの仔猫には...
だから余計に、もっと長い間、この仔猫と一緒に居たかった。
そう思いながら、才人はあわててオシッコの受け皿になりそう...
そして、目を付けたのは。
先ほど猫にミルクをやった、木の皿。
これなら、出したものをあとで洗って、返せばいい。部屋を汚...
才人はその木の皿を部屋の隅に持っていくと、仔猫を抱えてそ...
「ここなら、しても大丈夫だぞ」
仔猫はしかし、その上でもじもじするだけだ。
「大丈夫だって。ここなら誰も怒らないから。な?」
仔猫はなん…と恥ずかしがる様に鳴く。
なんだかその放尿を恥ずかしがる姿に、責めて漏らさせた時の...
「見てるの恥ずかしいなら、俺あっち向いてるから。この皿の...
言って才人は背を向ける。
背を向けた才人の後ろで、仔猫は焦燥感でいっぱいの下腹部に...
てててててーっ、と外の大粒の雨だれが立てる音とは違う、可...
「しっかし、おしっこ恥ずかしがるなんて、まるでシャルロッ...
言いながら才人が振り向くと。
木の皿の上をまたいで膝を立て、その膝に両手を乗せ、飛沫の...
いつもの魔法学院の制服に、真っ白な猫耳と、真っ白な尻尾の...
「え…?しゃ、シャルロットさん…?
な、なにしてはるんですか…?」
思わず突っ込んだ才人の言葉に。
放尿の終わった愉悦にほぇ、と呆けていたタバサは。
自分の姿を確認して。
「──────────────────────────っっっっ!!!」
真っ赤になって、才人を突き飛ばした。
#br
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#br
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#br
「あ、あのー?」
「………ばか」
「しゃ、シャルロットさん?」
「………しらない」
才人が何度呼びかけても、部屋の隅っこを向いたまま、タバサ...
隅っこの、ランプの明かりの届かないところで、タバサはまる...
白い三角の耳が、青い髪にへにゃんとへばりついてる。白い尻...
下着を履いていないスカートを捲くってしまわないためだ。小...
中途半端な魔法の解け方といい、この指輪の設計者にはよほど...
恥ずかしくて消えてしまいたかった。
よりにもよって、才人の目の前で、放尿しているところを見ら...
今まで何度か、才人の目の前で放尿『させられた』ことはあっ...
しかし今回は違う。猫になっていたとはいえ、自らの意思で、...
さらにそれだけではない。
「なぁ、ごめんってばシャルロット」
名前を呼ばれ、謝られる。
その瞬間、腰が勝手にもぞり、と動き、むき出しの充血した秘...
「っ!………ばかぁ…」
意味のある声をなんとか絞り出し、才人に対する非難の形に落...
タバサの身体は名を呼ばれるだけで蠢き、ぴっちりと閉じられ...
外には漏れていないが、タバサのスカートの中ではちゅぷちゅ...
そう、タバサは欲情していた。
猫の姿で、才人の前で放尿を始めた瞬間から。
最初は、猫の姿でなら、別段どうということはない、と思って...
しかし。
放尿を始めた瞬間、タバサの中を妖しい快楽が蹂躙しはじめた...
サイトが、目の前にいる。おしっこの音を、聞かれてる。
そう考えるだけで、ぞくりぞくりとタバサの背筋を黒い痺れが...
そのどす黒い淫楽は、放尿の終わる頃、そう、才人がタバサの...
最後の数滴には、人間の彼女が吐き出した愛液も混じっていた。
そして、才人が振り向いた時。
タバサが呆けていたのは、放尿の愉悦にだけではない。
サイトに恥ずかしい格好、見られちゃうんだ…。たまった私のお...
その想像が、タバサのうなじの辺りからどくりどくりと熱い奔...
想像の中の彼女は、恥辱をすら快楽と感じる、淫ら極まりない...
しかしそれは想像の中だけでの話。
実際に、放尿の姿を、しかも人間の姿で見られたとなると。
その恥辱は、王女である、貴族である、騎士であるタバサの精...
ところが、である。
猫の時に感じていた負の快楽が、牝の器官にこびりつき、彼女...
精神を激しく苛む恥辱が、まるで触手のようにタバサの理性を...
完全に発情した肉体を持て余し、タバサは必死に部屋の隅の闇...
発情の対象から、少しでも離れるために。
「なあ、シャルロット…」
ぴと。
しかし、絶望は最愛の人の温もりとなって、タバサを襲った。
部屋の隅で啼きながら震えるタバサの肩を、才人が優しく掴ん...
「…ひ…!」
だめ、触っちゃだめ…!
「ごめん、ホントごめん。そんなに嫌がるなんて思わなくてさ」
言って才人はタバサの脇から手を通して抱き上げ、くるん、と...
ぞくぞくぞく!
神経の集中する場所を優しく擦り上げられ、タバサは声も出せ...
すとん、と正面を向かされて床に立たされた時、肺から押し出...
「…っあ、ぅん…」
頬が上気し、ほわんと瞳が蕩ける。何かにすがっていないと自...
しかし猫背で俯いているため、才人からはそんなタバサの甘い...
タバサが泣き止んだと思ったのか、少し才人は調子に乗る。
「でも、シャルロットも悪いっちゃ悪いんだぜ。なんで猫なん...
ごるごるごるごるごる…。
タバサは才人の言葉に応えない。いや、応えられない。
白い喉が低く音をたてる。発情期の牝猫独特の、甘えるような...
「にぅぅぅぅぅぅぅ…」
「…今更、猫の鳴き真似か?」
言って、才人は俯くタバサの顔を見ようと、その細い顎をつま...
「なぁぁんっ…♪」
雄の求愛行動と勘違いしたタバサの中の牝が、口許を甘く綻ば...
三角の耳が欲情にぷるぷると震え、長く細い尻尾がスカートの...
才人がタバサの異変に気付いた時には遅かった。
タバサは一瞬で才人の首に腕を絡めると、牡の唇を奪った。
あまりに勢い良く抱きついたため、才人は思わずよろけ、床に...
タバサは才人の上に乗っかって、腕を才人の首に絡ませたまま...
「ちょ、な、なんだよいきなり!」
慌てて才人はタバサの肩を掴んで引き剥がす。
別に嫌と言うわけではなかったのだが、タバサの行動に何か本...
タバサは一瞬、不満げな顔をしたが。
かろうじて残っていたタバサの理性が、才人の恐怖を感じ取り...
タバサは朱に染まった頬で、才人と視線を合わさないように、...
「…ごめんなさい」
「…い、いや別に謝んなくても。急だからびっくりしただけで」
ぽりぽりと頬を掻き、言い訳のようにそう言う才人。
その言葉を聞いて、タバサは顔を上げる。
潤んで泣きそうになっている瞳と、朱に染まった頬が目に入る。
ごくり、と才人の喉がなる。それは牡の本能。発情した牝を目...
「…えっと、あのさ」
才人は何か言おうと思うのだが、言葉にならない。何を言って...
「ガマン、できなくって…ごめんなさい」
言いながら、じりじりと距離を詰めるタバサ。もうすでにその...
キスしそうな距離まで唇を寄せ、そして、泣きそうな顔で続け...
「でも…サイトが、いいなら…」
「お、俺が、いいなら何?」
「あまえて、いい…?」
言って、小首を傾げる。白い三角の耳がへなん、と潰れる。
才人はタバサの甘い声に、思わず。
「あ、ああ」
肯定の台詞を返してしまった。
その瞬間。
再び、タバサは才人に抱きつく。
きゅっと腕を首に回し、身体を密着させる。甘い吐息を耳に吐...
「サイト、サイトぉ…」
甘い甘い声で愛しい人の名を呼ぶ。
その声に、才人はタバサの頬に手を当てて、唇を奪う。
今度は啄ばむだけでは済まされなかった。お互いに舌を出し合...
「ん、ふ、ふぁ…」
タバサの鼻から甘い吐息が漏れる。体がくねり、服の上から薄...
腰が勝手に蠢き、硬い牡の身体にむき出しの秘唇を擦り付ける...
タバサは全身で、才人から快感を貪っていた。
しかし、これでは足りない。
タバサの奥で熱を持った牝の器官が、どろりと濃厚な涎を垂ら...
だが、感極まった才人は、抱きついてキスをしてくる小さなタ...
タバサは口付けてくる才人を嫌がるように、顔を振る。
「どした?」
才人は腕の中で抵抗を始めたタバサに疑問を投げかける。せっ...
温かい腕の中でタバサは視線を逸らし、一瞬考え、言葉を纏め...
「この状態じゃ、んっ…」
腰を動かし、ズボンを押し上げている才人に、スカートを捲り...
そして、潤みきった瞳で才人を見上げて、続けた。
「サイトのおちんちん…入れられないから……放して…?」
頭に載った白い猫耳と、幼い容姿からは想像もできない甘く淫...
「しょ、しょうがねえなあ」
才人は柔らかいタバサの身体を渋々手放す。
タバサは才人の上から一旦退くと、四つん這いでベッドに寄っ...
天蓋の着いたベッドに登ると、ころん、と仰向けに寝転ぶ。
そして、両手を膝の裏に入れて、股を開く。
とろとろと涎を零す女陰を、白く長い尻尾で隠す。そこからゆ...
牡を容赦なく誘う発情した牝に、才人の喉がごくり、と鳴る。
もう完全にケダモノの目になった才人に、ベッドの上からタバ...
「…はい、どうぞ…」
白い猫耳をぺたん、と青い髪につけ、潤んだ瞳でそう言った。
才人はズボンを下ろしながらベッドに上がり、そのままタバサ...
タバサは尻尾を横に退け、迫ってくる肉棒に秘唇を遠慮なく晒...
お互いの火照った性器の温度が、脈動が、僅かな隙間を経て伝...
早く入れろと。早く咥えこめと。互いの主人を急かす。
「じゃ、いれるよ、シャルロット」
「うん…」
宣言とほぼ同時に、待ちきれなくなった獣がタバサを貫く。
ずぷぷ…。
愛液に滑ったそこは、ぴっちりと閉じられているにも拘らず、...
膣内の襞を才人が削るたび、タバサの体がぴくん、ぴくんと揺...
そして。
タバサの一番奥を、才人がこつん、と叩いた瞬間。
「…っんふ!…っっつ!…」
きゅうううううううっ!
タバサのぴっちり締まった膣道が才人を締め上げた。
タバサは自分の膝の裏を握り締め、飛んでいきそうな意識を繋...
「あ、奥に当たっただけで逝っちゃった?」
一合だけで果てたくはなかったのだが、そうもいかなかった。
獣性で昂ぶったタバサの身体は、与えられる快感に酷く素直に...
「あ、ふ、うん…」
素直に肯定を返すと。
才人はいやらしくにやり、と笑った。
「じゃあ、激しくしたらどうなっちゃうのかなあ?」
そう言って、一気に腰を激しく突き動かし始めた。
ぱちゅぱちゅと音を立て、腰肉がぶつかり、愛液と先走りが攪...
「あっ、んっ、にゃぁんっ」
突き上げられるたびにタバサの視界に虹が走り、腰が震える。...
牝猫の鳴き声が、防音の行き届いた部屋に響く。
愛液の滑りと目の前の牝の痴態に、才人の腰がさらに加速して...
水音が激しさを増し、タバサの喉も激しく踊る。
「やっ、はげしっ、にゃぁっ、もっ、やぁっ…!、」
いつの間にか膝裏から手が外れ、シーツをぎゅっと握り締めて...
膝裏に腕を入れられているせいでV字に開いた足の指が、きゅ...
体が勝手にびくん!とよじられ、そして。
才人を締め付ける膣道も、っぎゅりっ、と凶悪な螺旋を描く。
「…っつ、い………っくぅっ!…」
「シャルロットっ…!」
才人はタバサの名を呼んで腰を突き出す。
そして、タバサの一番奥で。
びゅるびゅると音を立て、子種を待ち受ける牝猫の子宮に、熱...
その温度に、タバサの意識が暗転していく。
「ふ、あ…さいと、だいすき…」
一番言いたい言葉を、吐き出しながら。
そしてしばらくすると。
才人の腕枕の上で、タバサは目を醒ます。
「お、起きたか」
牡の仕事を果たした後ですっきりした顔の才人が、夢の世界か...
さっきの行為で服が汚れたので、二人とも全裸だった。
タバサは先ほどの才人の言葉を思い出す。
そして、ふにゃん、と呆けた笑顔を才人に向けた。
「なぁん♪」
猫のように鳴いて、才人の胸板に遠慮なく頬を摺り寄せる。
「お、おい?」
いつもと違う、甘えたタバサの態度に、才人は驚いた声を上げ...
そんな才人に、タバサは言った。
「甘えていいって、言った」
「へ?」
「サイト、さっき甘えていいって言ったから」
そして、不安そうな顔で、猫耳の乗った幼い顔で、才人をぢい...
その表情に、先ほど鳥をねだった白い仔猫がだぶった。
才人の胸がきゅうん、と何かイケナイもので締め付けられる。
「だから今日はいっぱい甘える」
「しょ、しょうがねえなあ」
言って才人は、じゃれつくタバサを抱きしめようとした。
しかし。
タバサはするり、と才人の腕を避けると、ベッドの反対側へ移...
そして、才人に桜色に染まった形のいいお尻を向け。
白い尻尾をゆらゆら揺らしながら、股間から愛液をたらたらと...
目に見えない何か凄い太い楔のようなものを、言の葉にのせて...
「まだ足りないから、して欲しい…」
くは、と息を吐く才人に、さらに追い討ちをかける。
にしゃあ、とイヤらしい笑顔を才人に向けて、タバサは猫なで...
「だから、早く入れてにゃん♪」
「ああもうわかったよコンチクショー!」
完全に捉えられた牡は、ケダモノを完全に開放して、牝に覆い...
結局、雨が止むまでタバサの甘えん坊は納まらず。
才人は、猫の抜けたタバサの看病の元、トリスタニアで二泊ほ...
終了行:
猫と七夕〜猫のタバサ せんたいさん
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猫の身体も、意外と悪くない。
ひょいひょいと民家の屋根を渡りながら、人の化けた白い猫は...
いつもより体が軽い。まるで、『フライ』で飛んでいる時のよ...
これなら。
きっと、一番最初に彼のところへ辿り着ける。
猫となったタバサは、まるで白いつむじ風のように、屋根の谷...
どこだろう?『彼』はこの王都のどこいるのだろう?
魔法学院から来たのなら、西の城壁から入ってくるのが近道だ。
できるなら王宮に着くまでに、彼と合流したい。出遅れた間抜...
タバサは西へ西へと向かいながら、通りを見下ろしつつ才人の...
そして。
馬を引きながら王宮へと向かう、才人を見つけた。
…勝った。
タバサは勝利を確信し、才人の元へ向かった。
「…しっかし、姫さまもいきなりだよなあ。ルイズと一緒に呼び...
馬を引きつつ独り言を呟きながら、才人は王都の舗装された石...
西門から王宮までは直線ではなく、いくつかの通りが横切り、...
そんな道を、才人は急ぐわけでもなく歩いていく。刻限の夕方...
そしてその予想通り。
昼を少し回ったところで、才人は王宮の西門へと辿り着く。
門衛に王家の封蝋の入った書状を見せ、シュヴァリエの証を見...
門衛は詰め所に戻り、来訪予定者のリストを確認する。
『シュヴァリエ・サイト…来訪時、シュヴァリエ・アニエスに連...
そう書かれていた通りに、門衛は連絡係にアニエスを呼んでく...
才人は特に急ぐ用事もないので、門の前で待つことにした。
ふぁぁ、と退屈そうに欠伸をし、そして何の気なしに馬を見る。
「あれ?」
いつの間にか、馬の鞍の上に白い毛玉が乗っていた。
そこに居たのは毛足の短い、真っ白な仔猫。
才人が普段腰を下ろす、革の鞍の上で丸くなり、長い尻尾をゆ...
「…いつの間に。気付かなかったぞ」
言った才人の視線に気付いたのか、それまで前足に頭を載せて...
あ、逃げる。
今までの体験から、こういう時野良猫はどうするか、と考えた...
しかし現実では、仔猫は才人と視線を絡ませると、なん、と鳴...
「何だお前、ずいぶん人なれしてんだな」
言いながら才人は、恐る恐る仔猫に向かって手を伸ばす。
仔猫は、な、と短く鳴いて、伸びてきた大きな手を、ざらりと...
「はは。すげえ人懐っこいなあ。ひょっとして飼われてるのか...
そして、才人が両手を伸ばし、仔猫を抱こうとした瞬間。
「待たせたな」
背後から声を掛けられた。
才人が振り向くと、開いた門の前に、アニエスがいた。
才人は慌てて手を引っ込め、書状をアニエスに差し出す。
「これ。姫さまからの呼び出しなんだけど…」
アニエスは書状を受け取ってふむ、と唸る。
そして呆れたように言った。
「サイト。呼び出しの日付が明日になってるぞ」
「へ?」
それはおかしい。学院で見たときは、確かに『本日の夕刻まで...
才人はアニエスから書状を受け取ると、その中身を確認する。
確かにそこには、『明日の昼までに王宮に来られたし』と書か...
「アルェ?俺が見た時は確かに『夕刻までに』って…」
「だから見間違いだろう。…全く、世話の焼ける」
言いながらアニエスは自分の懐を探る。そして財布を探り当て...
その金貨を、才人に手渡して。
「お前の事だから、宿代も持ってきてないだろう?コレを貸し...
予報士の話だと、今日は夕方から大雨らしいからな。学院に...
「すいません、アニエスさん」
「礼はいい。それにコレは貸しだからな。来月の貴族年金から...
言ってアニエスは才人に背を向ける。
そしてぱたぱたと別離の手を振りながら、付け加えた。
「その馬の上の姫君にも、風邪をひかすんじゃないぞ」
「へ?」
言われて才人は思い出す。
馬の鞍の上を見ると、また馬上の仔猫と目が合った。
仔猫は丸まったまま顔だけ上げて、なん、と一声鳴いた。
才人が取った宿は、王宮そばの、そこそこいい宿。
店の従業員に案内された、掃除の行き届いたキレイな厩舎に馬...
そして、才人が馬から離れようとすると。
鞍の上の白猫がなー、と不満そうに鳴いて、背を向けた才人の...
「うわ?」
思わず慌てる才人。
猫がいきなり肩に乗ってくるなど、今までの彼の人生でも未体...
仔猫は器用に前足をマントにひっかけ、まるで猫の装飾のよう...
「…なんだお前。お前も一緒に行きたいのか?」
言葉が通じているとは思っていなかったが、才人は仔猫に向か...
だが仔猫はその言葉に応えるように、なーん、と鳴き、才人の...
「…しゃあねえなあ」
才人は嬉しそうなその猫の顔を見て、何も言えなくなってしま...
そしてそのまま宿に向かう。
もうすでにその頃には大粒の雨が降り始めており、厩舎からの...
ざあざあと降り注ぐ雨の音を聞きながら、才人は宿帳を書くべ...
宿屋のカウンターは渡り廊下を渡ってすぐ、食堂を兼ねるホー...
そこには初老の中年男が受付として居座っており、才人の姿を...
才人はカウンターへ向かい、そして、そのロマンスグレイの受...
「あのさ、ここってペット大丈夫?」
才人は言って肩にへばりついた仔猫を指差す。
受付は最初、才人が何を言っているのかわからない、という顔...
「何をおっしゃいます。お客様の持ち物でしょう?お客様がど...
少し質問の意図とはずれていたが、どうやらペットを連れてい...
まるでその言葉が分かったかのように、仔猫はなん、と鳴いた。
「はは。懐かれちゃってさ。離れてくれないもんで」
照れくさそうに頬を掻きながら才人は宿帳に名前を書き入れる。
受付はそれを確認すると、才人に部屋の鍵を手渡して、言った。
「可愛らしい姫君じゃないですか。では、よい夜を」
受付の言葉に、才人ではなく猫が、なーん、と嬉しそうに鳴い...
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部屋は二階の隅、二面に窓のある結構立派な部屋だった。
大きなクローゼットと天蓋のついたベッドもある。さすがそこ...
「…腹減ったな」
そういえば、昼はまだだった事を思い出し、部屋にデルフリン...
下の食堂でなんか食ってこよう、そう思った才人だったが。
なーん。
ベッドに敷かれたふかふかのシーツの上で、白い仔猫が鳴いた。
「そういやお前も居たんだっけか」
とはいえ、人の食事をするところに動物を連れて行く、という...
トリステイン魔法学院では使い魔と一緒に食事を採るものもい...
しかし、才人はそれでも猫を連れて行こうとは思わなかった。
これだけ人懐っこい仔猫だ。もし他の客に食べ物なんてもらっ...
正直な話、才人はこの愛らしい仔猫を独り占めしたかったので...
「…よし。んじゃ食堂でお前の分も食いもんもらってきてやるか...
大人しく待ってろよ」
才人がベッドの上の姫君にそう言うと。
なぁん。
わかった、といわんばかりに仔猫は愛らしく首を縦に振ってそ...
才人の言っている事を理解しているようなその行動に、才人の...
「くぁー、かわええなあ。素直で従順で賢くて。まるで猫じゃ...
じゃあ待ってろよ、とびっきりのごちそう、持って来てやる...
そして、才人は意気揚々と食堂へと降りていく。
才人が選んだのは、豆のスープと鶏肉のソテーのセット。
それに、猫用にもらってきた山羊のミルクの瓶。
食事を盆に載せ、ミルクの瓶と水の入った籠を手に提げ、才人...
「お待たせー」
ニコニコ笑顔で才人が戻ってくると。
仔猫はベッドから降りて、扉の前でちょこん、と座って待って...
まるで、主人の帰りを待っているかのように。
そして、目を細めてまるで笑っているような顔で鳴いた。
なぁぁん。
そのあまりの愛らしさに才人は思わず料理の載った盆を取り落...
「くは、お、おま、それ反則だって…!ど、どこでそんなけしか...
最近の仔猫はけしからんな。ああ全くけしからん」
そんな事を言いながら、総崩れしたふにゃふにゃの笑顔で備え...
置きながら、才人の頭の中に不意にイメージが沸く。
扉の前で、じっと待っている青い髪の少女。才人にだけは従順...
どうしてだろう、と思ったが、あまり深く考えない事にする。
料理の並んだ円卓の上に、ガンダールヴを骨抜きにした真っ白...
才人は怒る事もせず、パンの乗っていた木製の大きな皿を空け...
「はい、お前の分。搾りたてだってさ」
猫の前に皿を差し出し、笑顔でそう言う。
仔猫はそれに応えるようになぁん、と鳴いて、ぴちゃぴちゃと...
「くっっっっあぁぁぁぁぁぁー!かっわえええなああもうっっ...
思わず食事を採る事を忘れ、身もだえしてしまう。
しかし、ぐうと鳴った腹の虫が、才人に空腹を思い出させる。
「…俺もメシにすっかぁ」
才人は席について、食事を採り始めた。
そして、それから間もなく。
仔猫はミルクを舐め終わり、てちてちと才人の食事の前まで寄...
そして、才人が上手そうに頬張る鶏肉のソテーに目をつけたの...
「…な、なんだよ」
ぢーっ。
「…お、お前食べたろ?お腹いっぱいじゃないの?」
ぢーっ。
「だ、だめだって。こんな味付けの濃いの。だめだってば」
ぢぃぃぃぃぃーっ。
「く、くう。助けてママン。管理局の白い悪魔が僕を食べに来...
ぢぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ…。
「あーもう、分かったよコンチクショー!」
才人はついに音をあげた。
ソテーを肉の繊維に沿って細かく裂くと、一度口に含んでソー...
そして、仔猫の前に置いた。
「ほれ、それなら食べられるだろ」
調理から時間もたっているので、温度は人肌ほど。猫でも食べ...
しかし。
何を思っているのか、仔猫はその肉の切れ端を前に、それを見...
「どした?お前が欲しそうに見てたから分けてやったんだぞ」
才人がせっつくと、仔猫はなん、と鳴いて、右の前足でその肉...
「?いらないのか?」
才人の言葉に、仔猫はんなん、と鳴いて再びぢーっ、と切れ端...
そして、その後。
フォークを持つ才人の手を、ぢぃぃっ、と眺めた。
まさか。
「ひょっとして。食べさせて欲しいのか?」
なぁん♪
才人の言葉に、仔猫はまた嬉しそうに目を細め、甘くそう鳴い...
才人のハートに目に見えない何か凄い太い楔のようなものが音...
「か、かは、くはっ、お前、ほんとにどこでそんなの覚えてく...
言って才人は仔猫に誘われるまま、指でその肉の切れ端をつま...
「ほらよ」
鼻先に突きつけられたそれに、仔猫はなぁん、と嬉しそうに鳴...
そこで、才人の心臓が止まりそうになる。
仔猫はなんと、その小さな両の前足で才人の指を掴むと。
まるで人間のように背筋を伸ばし、頭を上げて才人が垂らす肉...
「───────────っ!」
言葉すら出ない。
あまりの愛らしさに、才人はどうにかなってしまいそうだった。
な、なんだこの猫、いったいどこの回しもんだ!
コロサレル!俺萌えコロサレル!
『ぬっこぬこにされる』とはまさにこの事かァーーーーーーー...
両手を才人の指に沿え、くちくちと音を立てて肉の切れ端を食...
仔猫がその一切れを食べ終わると。
即座に才人はナイフで鶏肉を、今度は少し大きめに切り、ソー...
「ほ、ほれ、もう一個やるよ」
なぁん♪
嬉しそうにそう鳴いて、仔猫はもう一度、今度は少し長めの時...
食事が終わると、才人は仔猫を床に置き、自分はベッドに腰掛...
仔猫は気ままに床の上で転がり毛づくろいをし、時折自分の尻...
その動作動作にいちいち溜息をつき、才人はかなりキモい崩れ...
もう完全に骨抜きにされていた。
「かわぇぇなぁ…」
もう何度言ったかもわからない、同じ台詞を宙に向かって吐き...
仔猫はそんな才人を一切関知していないかのように、気ままに...
しばらくそんな時が続いただろうか。
急に、仔猫がそわそわし始めた。
絨毯の敷かれた床を見て、そして窓の方を見て、土砂降りの雨...
そしてそわそわと、その場を回り始める。
才人はすぐに異変を感じ、そして気付いた。
「ひょっとしておしっこか!」
この仔猫はこの部屋でオシッコをしていい場所が分からずに、...
よほどしっかりしつけられているらしい。才人はこの仔猫には...
だから余計に、もっと長い間、この仔猫と一緒に居たかった。
そう思いながら、才人はあわててオシッコの受け皿になりそう...
そして、目を付けたのは。
先ほど猫にミルクをやった、木の皿。
これなら、出したものをあとで洗って、返せばいい。部屋を汚...
才人はその木の皿を部屋の隅に持っていくと、仔猫を抱えてそ...
「ここなら、しても大丈夫だぞ」
仔猫はしかし、その上でもじもじするだけだ。
「大丈夫だって。ここなら誰も怒らないから。な?」
仔猫はなん…と恥ずかしがる様に鳴く。
なんだかその放尿を恥ずかしがる姿に、責めて漏らさせた時の...
「見てるの恥ずかしいなら、俺あっち向いてるから。この皿の...
言って才人は背を向ける。
背を向けた才人の後ろで、仔猫は焦燥感でいっぱいの下腹部に...
てててててーっ、と外の大粒の雨だれが立てる音とは違う、可...
「しっかし、おしっこ恥ずかしがるなんて、まるでシャルロッ...
言いながら才人が振り向くと。
木の皿の上をまたいで膝を立て、その膝に両手を乗せ、飛沫の...
いつもの魔法学院の制服に、真っ白な猫耳と、真っ白な尻尾の...
「え…?しゃ、シャルロットさん…?
な、なにしてはるんですか…?」
思わず突っ込んだ才人の言葉に。
放尿の終わった愉悦にほぇ、と呆けていたタバサは。
自分の姿を確認して。
「──────────────────────────っっっっ!!!」
真っ赤になって、才人を突き飛ばした。
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#br
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#br
「あ、あのー?」
「………ばか」
「しゃ、シャルロットさん?」
「………しらない」
才人が何度呼びかけても、部屋の隅っこを向いたまま、タバサ...
隅っこの、ランプの明かりの届かないところで、タバサはまる...
白い三角の耳が、青い髪にへにゃんとへばりついてる。白い尻...
下着を履いていないスカートを捲くってしまわないためだ。小...
中途半端な魔法の解け方といい、この指輪の設計者にはよほど...
恥ずかしくて消えてしまいたかった。
よりにもよって、才人の目の前で、放尿しているところを見ら...
今まで何度か、才人の目の前で放尿『させられた』ことはあっ...
しかし今回は違う。猫になっていたとはいえ、自らの意思で、...
さらにそれだけではない。
「なぁ、ごめんってばシャルロット」
名前を呼ばれ、謝られる。
その瞬間、腰が勝手にもぞり、と動き、むき出しの充血した秘...
「っ!………ばかぁ…」
意味のある声をなんとか絞り出し、才人に対する非難の形に落...
タバサの身体は名を呼ばれるだけで蠢き、ぴっちりと閉じられ...
外には漏れていないが、タバサのスカートの中ではちゅぷちゅ...
そう、タバサは欲情していた。
猫の姿で、才人の前で放尿を始めた瞬間から。
最初は、猫の姿でなら、別段どうということはない、と思って...
しかし。
放尿を始めた瞬間、タバサの中を妖しい快楽が蹂躙しはじめた...
サイトが、目の前にいる。おしっこの音を、聞かれてる。
そう考えるだけで、ぞくりぞくりとタバサの背筋を黒い痺れが...
そのどす黒い淫楽は、放尿の終わる頃、そう、才人がタバサの...
最後の数滴には、人間の彼女が吐き出した愛液も混じっていた。
そして、才人が振り向いた時。
タバサが呆けていたのは、放尿の愉悦にだけではない。
サイトに恥ずかしい格好、見られちゃうんだ…。たまった私のお...
その想像が、タバサのうなじの辺りからどくりどくりと熱い奔...
想像の中の彼女は、恥辱をすら快楽と感じる、淫ら極まりない...
しかしそれは想像の中だけでの話。
実際に、放尿の姿を、しかも人間の姿で見られたとなると。
その恥辱は、王女である、貴族である、騎士であるタバサの精...
ところが、である。
猫の時に感じていた負の快楽が、牝の器官にこびりつき、彼女...
精神を激しく苛む恥辱が、まるで触手のようにタバサの理性を...
完全に発情した肉体を持て余し、タバサは必死に部屋の隅の闇...
発情の対象から、少しでも離れるために。
「なあ、シャルロット…」
ぴと。
しかし、絶望は最愛の人の温もりとなって、タバサを襲った。
部屋の隅で啼きながら震えるタバサの肩を、才人が優しく掴ん...
「…ひ…!」
だめ、触っちゃだめ…!
「ごめん、ホントごめん。そんなに嫌がるなんて思わなくてさ」
言って才人はタバサの脇から手を通して抱き上げ、くるん、と...
ぞくぞくぞく!
神経の集中する場所を優しく擦り上げられ、タバサは声も出せ...
すとん、と正面を向かされて床に立たされた時、肺から押し出...
「…っあ、ぅん…」
頬が上気し、ほわんと瞳が蕩ける。何かにすがっていないと自...
しかし猫背で俯いているため、才人からはそんなタバサの甘い...
タバサが泣き止んだと思ったのか、少し才人は調子に乗る。
「でも、シャルロットも悪いっちゃ悪いんだぜ。なんで猫なん...
ごるごるごるごるごる…。
タバサは才人の言葉に応えない。いや、応えられない。
白い喉が低く音をたてる。発情期の牝猫独特の、甘えるような...
「にぅぅぅぅぅぅぅ…」
「…今更、猫の鳴き真似か?」
言って、才人は俯くタバサの顔を見ようと、その細い顎をつま...
「なぁぁんっ…♪」
雄の求愛行動と勘違いしたタバサの中の牝が、口許を甘く綻ば...
三角の耳が欲情にぷるぷると震え、長く細い尻尾がスカートの...
才人がタバサの異変に気付いた時には遅かった。
タバサは一瞬で才人の首に腕を絡めると、牡の唇を奪った。
あまりに勢い良く抱きついたため、才人は思わずよろけ、床に...
タバサは才人の上に乗っかって、腕を才人の首に絡ませたまま...
「ちょ、な、なんだよいきなり!」
慌てて才人はタバサの肩を掴んで引き剥がす。
別に嫌と言うわけではなかったのだが、タバサの行動に何か本...
タバサは一瞬、不満げな顔をしたが。
かろうじて残っていたタバサの理性が、才人の恐怖を感じ取り...
タバサは朱に染まった頬で、才人と視線を合わさないように、...
「…ごめんなさい」
「…い、いや別に謝んなくても。急だからびっくりしただけで」
ぽりぽりと頬を掻き、言い訳のようにそう言う才人。
その言葉を聞いて、タバサは顔を上げる。
潤んで泣きそうになっている瞳と、朱に染まった頬が目に入る。
ごくり、と才人の喉がなる。それは牡の本能。発情した牝を目...
「…えっと、あのさ」
才人は何か言おうと思うのだが、言葉にならない。何を言って...
「ガマン、できなくって…ごめんなさい」
言いながら、じりじりと距離を詰めるタバサ。もうすでにその...
キスしそうな距離まで唇を寄せ、そして、泣きそうな顔で続け...
「でも…サイトが、いいなら…」
「お、俺が、いいなら何?」
「あまえて、いい…?」
言って、小首を傾げる。白い三角の耳がへなん、と潰れる。
才人はタバサの甘い声に、思わず。
「あ、ああ」
肯定の台詞を返してしまった。
その瞬間。
再び、タバサは才人に抱きつく。
きゅっと腕を首に回し、身体を密着させる。甘い吐息を耳に吐...
「サイト、サイトぉ…」
甘い甘い声で愛しい人の名を呼ぶ。
その声に、才人はタバサの頬に手を当てて、唇を奪う。
今度は啄ばむだけでは済まされなかった。お互いに舌を出し合...
「ん、ふ、ふぁ…」
タバサの鼻から甘い吐息が漏れる。体がくねり、服の上から薄...
腰が勝手に蠢き、硬い牡の身体にむき出しの秘唇を擦り付ける...
タバサは全身で、才人から快感を貪っていた。
しかし、これでは足りない。
タバサの奥で熱を持った牝の器官が、どろりと濃厚な涎を垂ら...
だが、感極まった才人は、抱きついてキスをしてくる小さなタ...
タバサは口付けてくる才人を嫌がるように、顔を振る。
「どした?」
才人は腕の中で抵抗を始めたタバサに疑問を投げかける。せっ...
温かい腕の中でタバサは視線を逸らし、一瞬考え、言葉を纏め...
「この状態じゃ、んっ…」
腰を動かし、ズボンを押し上げている才人に、スカートを捲り...
そして、潤みきった瞳で才人を見上げて、続けた。
「サイトのおちんちん…入れられないから……放して…?」
頭に載った白い猫耳と、幼い容姿からは想像もできない甘く淫...
「しょ、しょうがねえなあ」
才人は柔らかいタバサの身体を渋々手放す。
タバサは才人の上から一旦退くと、四つん這いでベッドに寄っ...
天蓋の着いたベッドに登ると、ころん、と仰向けに寝転ぶ。
そして、両手を膝の裏に入れて、股を開く。
とろとろと涎を零す女陰を、白く長い尻尾で隠す。そこからゆ...
牡を容赦なく誘う発情した牝に、才人の喉がごくり、と鳴る。
もう完全にケダモノの目になった才人に、ベッドの上からタバ...
「…はい、どうぞ…」
白い猫耳をぺたん、と青い髪につけ、潤んだ瞳でそう言った。
才人はズボンを下ろしながらベッドに上がり、そのままタバサ...
タバサは尻尾を横に退け、迫ってくる肉棒に秘唇を遠慮なく晒...
お互いの火照った性器の温度が、脈動が、僅かな隙間を経て伝...
早く入れろと。早く咥えこめと。互いの主人を急かす。
「じゃ、いれるよ、シャルロット」
「うん…」
宣言とほぼ同時に、待ちきれなくなった獣がタバサを貫く。
ずぷぷ…。
愛液に滑ったそこは、ぴっちりと閉じられているにも拘らず、...
膣内の襞を才人が削るたび、タバサの体がぴくん、ぴくんと揺...
そして。
タバサの一番奥を、才人がこつん、と叩いた瞬間。
「…っんふ!…っっつ!…」
きゅうううううううっ!
タバサのぴっちり締まった膣道が才人を締め上げた。
タバサは自分の膝の裏を握り締め、飛んでいきそうな意識を繋...
「あ、奥に当たっただけで逝っちゃった?」
一合だけで果てたくはなかったのだが、そうもいかなかった。
獣性で昂ぶったタバサの身体は、与えられる快感に酷く素直に...
「あ、ふ、うん…」
素直に肯定を返すと。
才人はいやらしくにやり、と笑った。
「じゃあ、激しくしたらどうなっちゃうのかなあ?」
そう言って、一気に腰を激しく突き動かし始めた。
ぱちゅぱちゅと音を立て、腰肉がぶつかり、愛液と先走りが攪...
「あっ、んっ、にゃぁんっ」
突き上げられるたびにタバサの視界に虹が走り、腰が震える。...
牝猫の鳴き声が、防音の行き届いた部屋に響く。
愛液の滑りと目の前の牝の痴態に、才人の腰がさらに加速して...
水音が激しさを増し、タバサの喉も激しく踊る。
「やっ、はげしっ、にゃぁっ、もっ、やぁっ…!、」
いつの間にか膝裏から手が外れ、シーツをぎゅっと握り締めて...
膝裏に腕を入れられているせいでV字に開いた足の指が、きゅ...
体が勝手にびくん!とよじられ、そして。
才人を締め付ける膣道も、っぎゅりっ、と凶悪な螺旋を描く。
「…っつ、い………っくぅっ!…」
「シャルロットっ…!」
才人はタバサの名を呼んで腰を突き出す。
そして、タバサの一番奥で。
びゅるびゅると音を立て、子種を待ち受ける牝猫の子宮に、熱...
その温度に、タバサの意識が暗転していく。
「ふ、あ…さいと、だいすき…」
一番言いたい言葉を、吐き出しながら。
そしてしばらくすると。
才人の腕枕の上で、タバサは目を醒ます。
「お、起きたか」
牡の仕事を果たした後ですっきりした顔の才人が、夢の世界か...
さっきの行為で服が汚れたので、二人とも全裸だった。
タバサは先ほどの才人の言葉を思い出す。
そして、ふにゃん、と呆けた笑顔を才人に向けた。
「なぁん♪」
猫のように鳴いて、才人の胸板に遠慮なく頬を摺り寄せる。
「お、おい?」
いつもと違う、甘えたタバサの態度に、才人は驚いた声を上げ...
そんな才人に、タバサは言った。
「甘えていいって、言った」
「へ?」
「サイト、さっき甘えていいって言ったから」
そして、不安そうな顔で、猫耳の乗った幼い顔で、才人をぢい...
その表情に、先ほど鳥をねだった白い仔猫がだぶった。
才人の胸がきゅうん、と何かイケナイもので締め付けられる。
「だから今日はいっぱい甘える」
「しょ、しょうがねえなあ」
言って才人は、じゃれつくタバサを抱きしめようとした。
しかし。
タバサはするり、と才人の腕を避けると、ベッドの反対側へ移...
そして、才人に桜色に染まった形のいいお尻を向け。
白い尻尾をゆらゆら揺らしながら、股間から愛液をたらたらと...
目に見えない何か凄い太い楔のようなものを、言の葉にのせて...
「まだ足りないから、して欲しい…」
くは、と息を吐く才人に、さらに追い討ちをかける。
にしゃあ、とイヤらしい笑顔を才人に向けて、タバサは猫なで...
「だから、早く入れてにゃん♪」
「ああもうわかったよコンチクショー!」
完全に捉えられた牡は、ケダモノを完全に開放して、牝に覆い...
結局、雨が止むまでタバサの甘えん坊は納まらず。
才人は、猫の抜けたタバサの看病の元、トリスタニアで二泊ほ...
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