ゼロの使い魔保管庫
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Midnight Lovers ぎふと氏
#br
注)ややビターです。シエスタ好きの同志には申し訳ない展開...
#br
――どういうわけか、その夜に限って目が覚めてしまった。
窓に目を向けたが、外は暗く月の明かりさえない。漆黒にも...
まだ深夜から少し回ったぐらいだろうか。
すっかりと意識が冴えてしまった。
困ったなあ、と思った。
明日もいつものように、朝早くから水精霊騎士隊の訓練があ...
副隊長であるからには、皆にだらしない姿は見せられない。...
できることなら無様な真似は避けたい。たっぷりと体を休ま...
目を閉じてなんとか睡魔を捉まえようと苦しんでいると、左...
あまりにも気持ち良さそうに寝ているので、無性に羨ましく...
そんな自分だって日頃は相当に眠りが深いというのに現金な...
それにしても、と改めて考える。
こんなふうに女の子二人に挟まれるようにして寝ている自分...
加えて両者ともに可愛くて、しかも自分を好いてるとなれば...
(……なわけないだろっ!)
誰を相手にでもなく言って、すかさず自分でつっこんだ。
まったく。フタを開ければ針のむしろでしかない。神経をす...
もし誰かが代わってくれるというんなら、喜んで代わってや...
まあしかし。
(実際代われって言われたら、それも困るんだけどな……)
ひとりごちながら、顔を左に傾けた。
そちら側で眠っている姿を、目を凝らして見つめる。
暗いのでほとんどシルエットでしかない。けれど、なんなく...
それぐらいに見慣れている、今ではもう家族以上に近いぐら...
そっと手を伸ばして……、柔らかなほっぺたに触れた。
やっぱり、と顔が緩む。
口元によだれが垂れて、髪の毛が一すじ張りついている。ほ...
手で綺麗にぬぐってやるついでに、軽く頬を撫でる。つくづ...
そんなふうに最初に意識したのがいつだったか、今もはっき...
出会ってまもなく、ギーシュとの決闘で酷い怪我を負った時...
看病疲れで突っ伏して眠るルイズは、それはもう激しく可愛...
その後の成り行きはひどいものだったが……、すりこまれるに...
こうして毎晩見慣れてしまった今でも、その寝姿が魅力的な...
理由は単純だ。
究極に自分の好みだからだ。
なぜ他のやつらがルイズを取り合わないのか不思議でならな...
こっちの美意識は地球とは違ってるんだろうか。それとも単...
確かにルイズは子供っぽいし性格の方もちょっとアレだけれ...
むにゃ……。そのルイズが突然身じろぎしたので、慌てて手を...
危ない危ない。起こしでもしたら面倒だ。
何しろ人並み以上に寝るやつなのだ。その気になれば一日中...
だもんで寝不足にでもさせて機嫌を損ねたりしたら大変なこ...
『何言ってるのよ。当たり前でしょ? 使い魔なんだから』
何かにつけてこうだ。いつも俺を切ない気分につき落とすそ...
よくよく考えてみれば自分だって、ルイズがご主人様でなけ...
出会い頭にキスを交わし、使い魔として毎日を一緒に暮らし...
万が一、偶然ルイズに出あったとしても、
(うっわ、性格最悪。外見は可愛いけどこれはパスだなー)
ぐらいで終わっていたかもしれない。
見た目だけで命を賭けるほど、さすがに自分もバカじゃない...
だから。そろそろどうにかしなきゃいけない。
……などと、つらつらと物思いにふけっていたら。
いきなり襟元をきつく絞められた。窒息しそうになって、な...
するとふわりと鼻先に漂う甘い香り。
花と蜂蜜とミルクをごっちゃにしたような、馴染みのある匂...
んー、ぷはぁ。と息を吐き出して、その香りの主が俺の頬を...
なんだよ。起きてやがった。
その香りの主は、今度は胸の辺りに指をつきつけてきた。
もぞもぞと何をやってるのかと思えば、文字らしき物を書い...
なになに。……ば? か?
いきなりバカはないだろ。そりゃ起こしたのは悪いけどさ。
まだ続く。……い。……ぬ。
はいはい。どうせバカ犬ですよ。
さらに続く。……す。……き。
え? どきんと心臓が大きく鳴り、そのままバクバクと止ま...
何こいつ寝ぼけてる? それともまさか……、普段言えないこ...
くらりと参った。急速に抱きしめたい気持ちが沸き上がって...
ところが続きがあった。……じゃ、な、い、も、ん。
一気に書きなぐるから、後半は怪しかったけれど楽に予想で...
最後にピシリと強く指で弾かれた。かなり痛い。手加減なし...
はあっと息を吐いた。まったく女ってのは怖い。すっかり見...
年の割りに子供っぽいと思っていたルイズも、これで日々進...
やっぱりどうにかしないといけない。……シエスタのこと。
最近のルイズとシエスタはとても仲が良さそうで、二人して...
けどそれは二人が同じ気持ちを共有しているからで。要する...
『いいかげん、はっきりしてよね!』
うわあ。すみませんごめんなさい。俺がすべて悪い。何もか...
弁解の余地なし。わかってる。
でも……、でもね。シエスタはやっぱり大事な人で、一緒にい...
身勝手とわかっていても、これが正直な気持ちだ。
手を伸ばして、ルイズの背中に書いた。
――ご・め・ん。
ぴくりとルイズの体が動いた。この後どう続けようかと迷っ...
ぐいっと強く引っ張られる。そして顔の前まで持ってきた手...
そのうち、すうすうと寝息らしきものが聞こえてきた。
え? 寝るのか? このままの体勢で?
右手に感じる柔らかな温もりと唇の感触。規則正しくあたる...
心臓の鼓動が早くなり、じわりと熱い固まりのようなものが...
ああ、もう。かまうもんか。
寝れるもんなら寝てみろと少しだけ驚かしてやるつもりで、...
すると息をのむ音とともに、ルイズが大きくかぶりをふった。
ダメだと言いたげなその仕草に、そんな理性など吹き飛ばし...
後方に耳をそばだててみたが、もう一つの寝息は規則正しく...
出来るだけ音を立てないように、ベッドを揺らさないように...
ルイズの体が大きく跳ねた。それをなだめるようにさらに強...
静かに。動いちゃいけない。と口に指を添えて伝える。
どう理解したのか、ルイズは身を固くしておとなしくなった。
ただ耐えるように唇を噛みしめて、時おり息を苦しげに紛ら...
そんな様子に、さてどこまで耐えられるかと試したくなって...
感じやすいルイズはそれだけでぶるぶると体を震わせる。再...
まだまだ余裕があるだろうと、意に介さずに片方の足に手を...
驚いたことにその場所は既にぐっしょりと濡れそぼっていた...
いつにないルイズの敏感な反応に興奮を覚えて、思わず喉を...
何がそうさせるのか、よくわかっている。見られているかも...
抑えつけるほどに高まる欲望が一層身体を熱くさせる。
うだる下半身を持て余し、少しだけならと自分を誤魔化して...
予想外に大きく響いた声に、慌ててルイズの口を塞ぎ……、凍...
触れ合っている場所から、じっとりとルイズの物が溢れ出し...
息をつめて、背後で眠っているシエスタの寝息をうかがった。
……特に変わりはないようだ。
ほっとしたその時、きゅうっと今までに一度も覚えのない強...
ぞくりと快感が駆け上り、急いで別のことを考えてかろうじ...
このまま体を離して終わらせるべきだ。わかってはいても、...
動けないままどうしようもなくなっていると、不意にルイズ...
さすがに堪えきれず、腰を動かしてじわじわと押し入れた。...
感じている証拠だ。さらにそそりたてるように大きくかき回...
自由になった手を前に伸ばして、最も感じやすい場所を探る...
すすり泣くような嗚咽。繋がった場所から絶え間なく水音が...
それでも高ぶる快楽にストップをかけることはできない。迷...
その瞬間。背後で息をつめるような気配がした、ような気が...
気のせいかもしれない。すぐに寝息が続いたからだ。
まだ引き返すことはできるだろうかと考える。けれど、気づ...
答えをルイズに委ねようと、指で突起をつまみあげた。
するとルイズはぶるりと大きく震えて、口を覆っていた手を...
その様子にもう戻れないことを覚悟した。
こうなったら一刻も早く終わらせるだけだ。腰に手を添えて...
声を上げられない苦しさからかえって情動をかき立てられる...
そろそろ限界を感じ始めた時、膣壁がぎゅうっと強く締めつ...
唯一こいつが素直に感情を吐露する時だ。その瞬間例えよう...
さらに擦り立てるように激しく突きたてると、内側が絡み付...
ぎりぎりの瞬間に引き抜いて、いつものようにルイズの上に...
視界の端に別の人影。
忘れていなかったけれど、忘れていた。……すっかりと。
途端、高まった射精欲も瞬間冷凍された。
ルイズもばつの悪そうな顔で、恥ずかしげにシエスタの方を...
さすがに申し訳ない気持ちでいっぱいになる。ごめん、本当...
ベッドを揺らさないようにゆっくりと降りながら、トイレに...
いったい明日、どんな顔をして、二人の同居人におはようを...
けれど一方で思う。今日みたいなのも悪くないなと。
いつかチャンスがあればまた……。
こっそりと胸の内に収めた。
〜FIN〜
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終了行:
Midnight Lovers ぎふと氏
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注)ややビターです。シエスタ好きの同志には申し訳ない展開...
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――どういうわけか、その夜に限って目が覚めてしまった。
窓に目を向けたが、外は暗く月の明かりさえない。漆黒にも...
まだ深夜から少し回ったぐらいだろうか。
すっかりと意識が冴えてしまった。
困ったなあ、と思った。
明日もいつものように、朝早くから水精霊騎士隊の訓練があ...
副隊長であるからには、皆にだらしない姿は見せられない。...
できることなら無様な真似は避けたい。たっぷりと体を休ま...
目を閉じてなんとか睡魔を捉まえようと苦しんでいると、左...
あまりにも気持ち良さそうに寝ているので、無性に羨ましく...
そんな自分だって日頃は相当に眠りが深いというのに現金な...
それにしても、と改めて考える。
こんなふうに女の子二人に挟まれるようにして寝ている自分...
加えて両者ともに可愛くて、しかも自分を好いてるとなれば...
(……なわけないだろっ!)
誰を相手にでもなく言って、すかさず自分でつっこんだ。
まったく。フタを開ければ針のむしろでしかない。神経をす...
もし誰かが代わってくれるというんなら、喜んで代わってや...
まあしかし。
(実際代われって言われたら、それも困るんだけどな……)
ひとりごちながら、顔を左に傾けた。
そちら側で眠っている姿を、目を凝らして見つめる。
暗いのでほとんどシルエットでしかない。けれど、なんなく...
それぐらいに見慣れている、今ではもう家族以上に近いぐら...
そっと手を伸ばして……、柔らかなほっぺたに触れた。
やっぱり、と顔が緩む。
口元によだれが垂れて、髪の毛が一すじ張りついている。ほ...
手で綺麗にぬぐってやるついでに、軽く頬を撫でる。つくづ...
そんなふうに最初に意識したのがいつだったか、今もはっき...
出会ってまもなく、ギーシュとの決闘で酷い怪我を負った時...
看病疲れで突っ伏して眠るルイズは、それはもう激しく可愛...
その後の成り行きはひどいものだったが……、すりこまれるに...
こうして毎晩見慣れてしまった今でも、その寝姿が魅力的な...
理由は単純だ。
究極に自分の好みだからだ。
なぜ他のやつらがルイズを取り合わないのか不思議でならな...
こっちの美意識は地球とは違ってるんだろうか。それとも単...
確かにルイズは子供っぽいし性格の方もちょっとアレだけれ...
むにゃ……。そのルイズが突然身じろぎしたので、慌てて手を...
危ない危ない。起こしでもしたら面倒だ。
何しろ人並み以上に寝るやつなのだ。その気になれば一日中...
だもんで寝不足にでもさせて機嫌を損ねたりしたら大変なこ...
『何言ってるのよ。当たり前でしょ? 使い魔なんだから』
何かにつけてこうだ。いつも俺を切ない気分につき落とすそ...
よくよく考えてみれば自分だって、ルイズがご主人様でなけ...
出会い頭にキスを交わし、使い魔として毎日を一緒に暮らし...
万が一、偶然ルイズに出あったとしても、
(うっわ、性格最悪。外見は可愛いけどこれはパスだなー)
ぐらいで終わっていたかもしれない。
見た目だけで命を賭けるほど、さすがに自分もバカじゃない...
だから。そろそろどうにかしなきゃいけない。
……などと、つらつらと物思いにふけっていたら。
いきなり襟元をきつく絞められた。窒息しそうになって、な...
するとふわりと鼻先に漂う甘い香り。
花と蜂蜜とミルクをごっちゃにしたような、馴染みのある匂...
んー、ぷはぁ。と息を吐き出して、その香りの主が俺の頬を...
なんだよ。起きてやがった。
その香りの主は、今度は胸の辺りに指をつきつけてきた。
もぞもぞと何をやってるのかと思えば、文字らしき物を書い...
なになに。……ば? か?
いきなりバカはないだろ。そりゃ起こしたのは悪いけどさ。
まだ続く。……い。……ぬ。
はいはい。どうせバカ犬ですよ。
さらに続く。……す。……き。
え? どきんと心臓が大きく鳴り、そのままバクバクと止ま...
何こいつ寝ぼけてる? それともまさか……、普段言えないこ...
くらりと参った。急速に抱きしめたい気持ちが沸き上がって...
ところが続きがあった。……じゃ、な、い、も、ん。
一気に書きなぐるから、後半は怪しかったけれど楽に予想で...
最後にピシリと強く指で弾かれた。かなり痛い。手加減なし...
はあっと息を吐いた。まったく女ってのは怖い。すっかり見...
年の割りに子供っぽいと思っていたルイズも、これで日々進...
やっぱりどうにかしないといけない。……シエスタのこと。
最近のルイズとシエスタはとても仲が良さそうで、二人して...
けどそれは二人が同じ気持ちを共有しているからで。要する...
『いいかげん、はっきりしてよね!』
うわあ。すみませんごめんなさい。俺がすべて悪い。何もか...
弁解の余地なし。わかってる。
でも……、でもね。シエスタはやっぱり大事な人で、一緒にい...
身勝手とわかっていても、これが正直な気持ちだ。
手を伸ばして、ルイズの背中に書いた。
――ご・め・ん。
ぴくりとルイズの体が動いた。この後どう続けようかと迷っ...
ぐいっと強く引っ張られる。そして顔の前まで持ってきた手...
そのうち、すうすうと寝息らしきものが聞こえてきた。
え? 寝るのか? このままの体勢で?
右手に感じる柔らかな温もりと唇の感触。規則正しくあたる...
心臓の鼓動が早くなり、じわりと熱い固まりのようなものが...
ああ、もう。かまうもんか。
寝れるもんなら寝てみろと少しだけ驚かしてやるつもりで、...
すると息をのむ音とともに、ルイズが大きくかぶりをふった。
ダメだと言いたげなその仕草に、そんな理性など吹き飛ばし...
後方に耳をそばだててみたが、もう一つの寝息は規則正しく...
出来るだけ音を立てないように、ベッドを揺らさないように...
ルイズの体が大きく跳ねた。それをなだめるようにさらに強...
静かに。動いちゃいけない。と口に指を添えて伝える。
どう理解したのか、ルイズは身を固くしておとなしくなった。
ただ耐えるように唇を噛みしめて、時おり息を苦しげに紛ら...
そんな様子に、さてどこまで耐えられるかと試したくなって...
感じやすいルイズはそれだけでぶるぶると体を震わせる。再...
まだまだ余裕があるだろうと、意に介さずに片方の足に手を...
驚いたことにその場所は既にぐっしょりと濡れそぼっていた...
いつにないルイズの敏感な反応に興奮を覚えて、思わず喉を...
何がそうさせるのか、よくわかっている。見られているかも...
抑えつけるほどに高まる欲望が一層身体を熱くさせる。
うだる下半身を持て余し、少しだけならと自分を誤魔化して...
予想外に大きく響いた声に、慌ててルイズの口を塞ぎ……、凍...
触れ合っている場所から、じっとりとルイズの物が溢れ出し...
息をつめて、背後で眠っているシエスタの寝息をうかがった。
……特に変わりはないようだ。
ほっとしたその時、きゅうっと今までに一度も覚えのない強...
ぞくりと快感が駆け上り、急いで別のことを考えてかろうじ...
このまま体を離して終わらせるべきだ。わかってはいても、...
動けないままどうしようもなくなっていると、不意にルイズ...
さすがに堪えきれず、腰を動かしてじわじわと押し入れた。...
感じている証拠だ。さらにそそりたてるように大きくかき回...
自由になった手を前に伸ばして、最も感じやすい場所を探る...
すすり泣くような嗚咽。繋がった場所から絶え間なく水音が...
それでも高ぶる快楽にストップをかけることはできない。迷...
その瞬間。背後で息をつめるような気配がした、ような気が...
気のせいかもしれない。すぐに寝息が続いたからだ。
まだ引き返すことはできるだろうかと考える。けれど、気づ...
答えをルイズに委ねようと、指で突起をつまみあげた。
するとルイズはぶるりと大きく震えて、口を覆っていた手を...
その様子にもう戻れないことを覚悟した。
こうなったら一刻も早く終わらせるだけだ。腰に手を添えて...
声を上げられない苦しさからかえって情動をかき立てられる...
そろそろ限界を感じ始めた時、膣壁がぎゅうっと強く締めつ...
唯一こいつが素直に感情を吐露する時だ。その瞬間例えよう...
さらに擦り立てるように激しく突きたてると、内側が絡み付...
ぎりぎりの瞬間に引き抜いて、いつものようにルイズの上に...
視界の端に別の人影。
忘れていなかったけれど、忘れていた。……すっかりと。
途端、高まった射精欲も瞬間冷凍された。
ルイズもばつの悪そうな顔で、恥ずかしげにシエスタの方を...
さすがに申し訳ない気持ちでいっぱいになる。ごめん、本当...
ベッドを揺らさないようにゆっくりと降りながら、トイレに...
いったい明日、どんな顔をして、二人の同居人におはようを...
けれど一方で思う。今日みたいなのも悪くないなと。
いつかチャンスがあればまた……。
こっそりと胸の内に収めた。
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