ゼロの使い魔保管庫
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開始行:
新婚さんごっこ(ルイズVer) ぎふと氏
#br
「サイトさん、よかったらまた新婚さんごっこしましょうね。
たっぷりサービスしちゃいますよ?」
そう言ってにっこりと笑ったシエスタは、手を振る代わりに...
ぽよんぽよ〜〜んと弾ませながら、食堂の手伝いへと消えて...
残された才人と、桃色髪のご主人様の間に、なんとも気まず...
わずかに皮肉をきかせた声で、ルイズが尋ねた。
「ねえ。た〜っぷりのサービスってどんなサービスなのかしら...
「い、いや……、俺にはちっともわかんないな。なんだろうねそ...
「たぶん私が思うに、それはとっても甘くて、柔らかくて、す...
「そ、そうか。それはぜひ食べてみた……あ、いやじゃなくて、...
甘いのは苦手でさ。はは」
「それは初耳ね。じゃあこれもサイトはいらないってわけね。...
これ? ……っていったい何? と思っていると、
ルイズはいきなり立ち上がって、クローゼットから何かを取...
そしてそのまま扉の陰でいそいそと何かしている。しばらく...
(こ、これは……)
ルイズの着用しているのは、いかにも新婚ほやほや若奥様が...
ふりふりレースの純白エプロンであった。短い裾からはすら...
上から下まで艶々のナマ脚だ。というか全身エプロン以外に...
(で、伝説の裸エプロン、括弧ルイズVerっっ!!!!!!)
うしゃあ!と才人は胸の内でガッツポーズした。偉いぞルイ...
シエスタの裸エプロンも見事であるが、ご主人様のだってな...
花の種類は数あれど、各々に違った味わいがあるのであった。
さて。若奥様ルイズは、もじもじと顔を赤らめながら聞いて...
「え、えっと……、お帰りなさいサイト。疲れたでしょ?」
「あー、まあ疲れたっていえば、そうかな?」
「ちち違うでしょ! まずは『ただいま』じゃない!」叱られ...
「そ、そっかごめん」
「もう一度いくわよ? お帰りなさい。お仕事大変だったでし...
「ただいまルイズ。ふう疲れた疲れた。今日はほんと大変だっ...
なんかシエスタの時とは随分違うな、と才人は思った。何か...
これじゃごく普通の中年夫婦の会話だ。
頭の中でシエスタとの時のをおさらいしてみる。
あれだ!
『あ・な・た(はぁと)』で頬を染めてぷはぁ!
あれが足りない!
ぜひともルイズに言わせなくてはと思ったが、いつのまにか...
「それでご飯にする? それともお風呂?」
「……………」
「どっち?」
「……あのう、選択肢はそれだけ?」
「他に何があるってのよ」
あるじゃないか大事なのが!
「あ、そうね。忘れてたわ!」
「そうそう。それそれ」
「ご飯? お風呂? それとも……お酒?」
切ない気分で才人は「ご飯」と答えた。
まあいいか。いそいそと食事の支度をする裸エプロンの新妻...
鑑賞するのも……って、台所ねえじゃん!! 料理ねえじゃん...
ルイズはう〜んと考える素振りの後で、声を張り上げた。
「誰かーー! 旦那様にお食事のお支度をーー!」
パチパチと手を鳴らす。使用人でも呼んでるつもりなんだろ...
部屋には才人以外は誰もいないので、当然返ってくる返事も...
そのまま静寂の時間が流れた。
「や、やっぱりご飯はいいから。お風呂……いやお酒……いや……」
「うんっ」
ルイズは可愛らしく待っているが、
いくら懸命に考えても「たっぷりのサービス」が思いつけな...
新婚だぞ。新妻だぞ。しかも裸エプロン!!!
ああ、それなのに。……才人はこほんと咳をして言った。
「あールイズや。じゃなくて、新婚ほやほやの奥様や。
実はな。新婚の時にサービスするのは、奥さんじゃなくて旦...
……1分と経たずに。そのレースのエプロンは用なしとなって、
床の上に丸まるはめとなった。
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新婚さんごっこ(ルイズVer) ぎふと氏
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「サイトさん、よかったらまた新婚さんごっこしましょうね。
たっぷりサービスしちゃいますよ?」
そう言ってにっこりと笑ったシエスタは、手を振る代わりに...
ぽよんぽよ〜〜んと弾ませながら、食堂の手伝いへと消えて...
残された才人と、桃色髪のご主人様の間に、なんとも気まず...
わずかに皮肉をきかせた声で、ルイズが尋ねた。
「ねえ。た〜っぷりのサービスってどんなサービスなのかしら...
「い、いや……、俺にはちっともわかんないな。なんだろうねそ...
「たぶん私が思うに、それはとっても甘くて、柔らかくて、す...
「そ、そうか。それはぜひ食べてみた……あ、いやじゃなくて、...
甘いのは苦手でさ。はは」
「それは初耳ね。じゃあこれもサイトはいらないってわけね。...
これ? ……っていったい何? と思っていると、
ルイズはいきなり立ち上がって、クローゼットから何かを取...
そしてそのまま扉の陰でいそいそと何かしている。しばらく...
(こ、これは……)
ルイズの着用しているのは、いかにも新婚ほやほや若奥様が...
ふりふりレースの純白エプロンであった。短い裾からはすら...
上から下まで艶々のナマ脚だ。というか全身エプロン以外に...
(で、伝説の裸エプロン、括弧ルイズVerっっ!!!!!!)
うしゃあ!と才人は胸の内でガッツポーズした。偉いぞルイ...
シエスタの裸エプロンも見事であるが、ご主人様のだってな...
花の種類は数あれど、各々に違った味わいがあるのであった。
さて。若奥様ルイズは、もじもじと顔を赤らめながら聞いて...
「え、えっと……、お帰りなさいサイト。疲れたでしょ?」
「あー、まあ疲れたっていえば、そうかな?」
「ちち違うでしょ! まずは『ただいま』じゃない!」叱られ...
「そ、そっかごめん」
「もう一度いくわよ? お帰りなさい。お仕事大変だったでし...
「ただいまルイズ。ふう疲れた疲れた。今日はほんと大変だっ...
なんかシエスタの時とは随分違うな、と才人は思った。何か...
これじゃごく普通の中年夫婦の会話だ。
頭の中でシエスタとの時のをおさらいしてみる。
あれだ!
『あ・な・た(はぁと)』で頬を染めてぷはぁ!
あれが足りない!
ぜひともルイズに言わせなくてはと思ったが、いつのまにか...
「それでご飯にする? それともお風呂?」
「……………」
「どっち?」
「……あのう、選択肢はそれだけ?」
「他に何があるってのよ」
あるじゃないか大事なのが!
「あ、そうね。忘れてたわ!」
「そうそう。それそれ」
「ご飯? お風呂? それとも……お酒?」
切ない気分で才人は「ご飯」と答えた。
まあいいか。いそいそと食事の支度をする裸エプロンの新妻...
鑑賞するのも……って、台所ねえじゃん!! 料理ねえじゃん...
ルイズはう〜んと考える素振りの後で、声を張り上げた。
「誰かーー! 旦那様にお食事のお支度をーー!」
パチパチと手を鳴らす。使用人でも呼んでるつもりなんだろ...
部屋には才人以外は誰もいないので、当然返ってくる返事も...
そのまま静寂の時間が流れた。
「や、やっぱりご飯はいいから。お風呂……いやお酒……いや……」
「うんっ」
ルイズは可愛らしく待っているが、
いくら懸命に考えても「たっぷりのサービス」が思いつけな...
新婚だぞ。新妻だぞ。しかも裸エプロン!!!
ああ、それなのに。……才人はこほんと咳をして言った。
「あールイズや。じゃなくて、新婚ほやほやの奥様や。
実はな。新婚の時にサービスするのは、奥さんじゃなくて旦...
……1分と経たずに。そのレースのエプロンは用なしとなって、
床の上に丸まるはめとなった。
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