ゼロの使い魔保管庫
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青春時代H ツンデレ王子
#br
結局朝食を取り損ねたルイズだったが、その後は普段と変わ...
ていた。いつぞやにもサイトが居なくなった事はあったが、あ...
は直前に喧嘩をした訳でも無い。そして決定的に違うのが、今...
情報が得られているのである。
だからなのか、今日の昼には戻ってくるだろうと考えていた...
その上、自分が授業にも出ず部屋で帰りを待っているとする...
ぼせ上がらせる事になってしまうとも。
(か、帰ってきたら、おお、おしおきなんだから!)
ところが、授業が終わって部屋に戻ってみても、サイトが帰...
見つからなかった。そのまま時間が過ぎて夕食の時間となり、...
なってもサイトは姿を現さない。
途端にモンモランシーたちから言われた言葉が、現実のもの...
襲いかかった。
普段は三人で寝ているベッド。ルイズとシエスタの間には人...
ースが設けられている。何時もならそこに居るはずの人物を抱...
て――
「サイトぉ…」
空を切ると同時に、その鳶色のはずの目から大粒の涙がぽろ...
ちる。
「やだ…置いて行かないでよ…」
「泣かないで下さい、ミス・ヴァリエール」
やはり眠れなかったのだろう。シエスタは隣でしゃくり出し...
て手を伸ばし、彼女の頬を濡らす雫を、目尻に溜まった雫を拭...
「大丈夫、サイトさんがミスを棄てたりするはずありませんよ...
だって貴女の下に戻ってきたんですから」
釣られて泣き出しそうになるのを堪えて、勇気付ける様に語...
だって辛いはずなのに、その表情は慈愛に満ち溢れていた。
ここで思いもよらぬ事が起こった。
なんと、ルイズは己の手を頬に宛がわれたシエスタの手に重...
ま頬ずりを始めたのだ。
思わず手を引っ込めてしまう。
「あ…サイトぉ…」
追いかけるルイズの視線が彷徨う。
「どこ、どこ行っちゃったの?サイト、サイト、サイトぉ」
――今しがたまで自分の頬に当てられていた彼の手が、突然に跡...
ルイズの瞳にはそう映っていたのだ。
止まったはずの涙がまたもや溢れ出し、シーツに濃い斑点模...
(ミス・ヴァリエール…)
二人の間に出来た空間を見つめるその鳶色のはずの目は、シ...
若干澱んでいる様にも見えた。
意を決した彼女は布団の中でもぞもぞと動くと、身体をずら...
寄る。サイト用のスペース、そこに身を置くと、彼女の桃色の...
でた。
「サイト、戻って来てくれたのね」
虚ろな瞳をシエスタに向けて弱々しく笑いかける。
「ああ、おやすみルイズ」
シエスタがサイトの口調を真似て囁きかけると漸く安心した...
手伝って、やがて彼女は安らかな寝息を立て始めた。
幼馴染がそんな状態になっているとは露知らず、トリステイ...
分の物であるベッドの傍らでサイトと向き合っていた。いや、...
い。彼等の距離はゼロと言ってもおかしくない状況で、二人の...
絡み合う淫靡な水音と、鼻から漏れる悩ましげな息遣いが響い...
「姫さま」
「サイト殿」
漸く接点を切り離した二人だったが、【アンリエッタ】の口...
も濁りを増した互いの混合した唾液が溢れている。更には二人...
銀の橋までもが架けられていた。
これからの行為とそれがもたらすであろう結果に不安と緊張...
のだろう。しかしながら期待を多分に含んだ目で見つめ合うと...
【サイト】の、サイトは【アンリエッタ】の夜着に手を掛ける。
尚、この時点でもまだサイトの精神は【アンリエッタ】の躯...
精神は【サイト】の躯に入ったままである為、彼も彼女も自ら...
なる。
少しの躊躇いを見せながらも一糸纏わぬ姿となった二人は、...
しめ合うい、そして――そのまま【サイト】が押し倒す形でベッ...
「ん…」
今度はただ触れるだけの軽い口付けを交わした後アンリエッ...
肩へと舌を這わせて行き、物理的に客観的に見る事となった自...
乳房へと吸い付いた。
(な、なんだこれ。昨日自分で触った時とは全然違う)
(凄い!普段は邪魔にしかならないモノなのに…)
サイトにしてもアンリエッタにしても、躯からの信号を心が...
る。図らずとも昨晩の自慰が功を成した様であった。だが、本...
感じ得なかった感覚に戸惑いを覚えていたのも事実である。
乳房へと行っていた口撃[コウゲキ]を、その頂で頭をもたげつつ...
移すと同時に、逆の乳房を揉み始めた。
「きゃふ…」
意識せずに漏れ出した声に慌てて口を噤むと、ギュッと目を...
てしまうサイト。
「い、痛かったですか?」
たとえ昨夜の事があったとしても、肉体が入れ替わって未だ...
男の躯での力加減に完全には慣れきっていないアンリエッタは...
うに声を掛ける。
ところがサイトは、背けた顔を僅かに揺らして否定の意思を...
かな逡巡の後アンリエッタが取ったのは、彼の表情を見ながら...
だった。
「ん…ぁあ…」
切なげに歪ませながらも決して痛がっている風ではない表情...
エッタは安心して【サイト】の手と口を動かし続ける。力加減...
強めにしながら。
一度は止まった愛撫に物足りなさを感じたものの、再び流れ...
強めの波にサイトは絶えず声を漏らし続ける。
(なん、で…だ…声が止め…られな…い…)
自身が発する声を止める事が出来ず、また本来男である自分...
ているという事実が彼の羞恥を高ぶらせており、しかもその声...
のものであるという矛盾が相乗効果を生み出し、更にサイトを...
げていく。
だが…どれだけ昇ったとしても、頂上へと到達するには至らな...
決定的な何かが足りないのだ。
サイトがそんな事を考えていた時だ。まるで彼の思いが通じ...
乳房を揉みしだいていた手が離れたかと思うと、触れるか触れ...
た微妙な加減で肌を滑り降りて行く。
やがて【サイト】の手は【アンリエッタ】の股間へと宛がわ...
――クチュ
既にしとどに溢れ出していた蜜に触れ、淫猥な音を立てさせた。
「あっ…」
異物を飲み込んだ経験は無いに等しいながらも十分に濡って...
宛がわれただけの指に物欲しげに蠢き、僅かな力でも簡単に侵...
しまう。
女の指とは太さ硬さ共に違う男の指の侵入、しかもそれまで...
存在を訴え始めていた陰核に掌が当たり、それまでに無い大き...
込まれ――背を大きく反らして絶頂を迎えてたのだった。
女性の性感は、男性の数倍にも及ぶと言われている。
それを身をもって体感したサイトは、あまりにも強烈な快感...
識を手放す事となった。
恍惚とした表情を浮かべながらもぐったりとしている彼をゆ...
そうとするが、呼びかけてみても反応が得られない。
(わたくしは一体どうすれば…)
アンリエッタは困り果てていた。
それもそのはず、彼女とて未だ生娘なのだ。
今回の目的は子を宿す事では無いにしろ、【サイト】が【ア...
“果てる”事にある。だが、慣れない男の躯では次にどういった...
ば良いのかが分からない。
サイトが達するのを目の当たりにして既に臨戦態勢を取って...
肉棒を持て余し、おろおろとしながら【アンリエッタ】を揺さ...
彼は気だるそうに躯を起こした。
「サイト殿、大丈夫ですか?」
心配そうに顔を覗き込むアンリエッタに微笑んで応えると、...
を押し倒しその躯に跨っていく。そして仰向けになった【サイ...
一物に手を添えると【アンリエッタ】の秘唇へと宛がい、その...
塗すかの様に、手を前後に動かし始めた。
(初めての時って痛いらしいけど、上になったら多少はマシだ...
だ気がするしな)
何度か往復させて亀頭が十分に蜜で濡れると、入口に狙いを...
リエッタ】の躯をゆっくりと落とし始める。ところが、亀頭を...
激しい痛みに襲われ足に力が入らず、重力に従って一気に肉棒...
事となってしまった。
「―――っっ!!!」
声にならない叫びを上げて【サイト】の胸へと倒れこむ。
(いってー、こりゃ七万なんか目じゃない痛さだ)
荒い息を吐くサイトとは対照的に、破瓜の血を漏らしながら...
してきた肉棒へ絡みつく襞。本来の彼ならばそれくらいでは絶...
ないのだろうが、男の肉体で感じる女の膣の感触に肉体ではな...
れなかったのであろう。アンリエッタは【アンリエッタ】の膣...
同時に、破瓜の直後であるとは言え騎乗位で男を奥深くまで飲...
女の躯は子宮口に迸りを受ける事となり、痛みで朦朧としつつ...
が反応したのか、サイトは絶頂を迎えるのだった。
さて、何故に昨日の今日でこうなったのか、それは――
『二人同時に、何かしらの強い刺激を味わえば戻るかもしれな...
というサイトの提案が切っ掛けであった。そして次いで彼が言...
を味わう方法、それがこの“行為”であったのだ。
アンリエッタ自身、“二人同時”という台詞から浮かんだのは...
たが為に断る理由もなく、しかも彼女にとってそれは願っても...
た。
彼の言う行為が子を宿す為の営みである事は勿論知っていた...
ニアの倫理観からして婚前交渉は好ましくない事であるのは理...
しかも自分は女王である。禁忌を犯す事になるのだ。
しかし、一国の女王という立場にいたとはしても、彼女とて...
愛する男に捧げたいと思うのは無理の無い事。しかも彼女には...
を遂げれなかった苦い思い出さえあるのだ。人一倍その思いが...
して誰が責められよう。
「…姫さま」
「サイト殿…」
息を整えながらもお互いを呼び合うその声は、ここにきて漸...
発せられていた。サイトの予想通り、そしてアンリエッタの予...
肉体を交える事によって二人は元に戻る事が出来たのだ。
(この痛み、これがサイト殿を迎えた証なのですね)
身体に残る痛み、それは確かに凄まじいものではあったが、...
サイトが感じたものと比べると大したものでは無い。またそれ...
今肌を重ねている愛する男によってもたらされたものである為...
は愛おしさを感じていた。
サイトとしては彼女の膣内に埋まったままの肉棒も未だ衰え...
このまま第二ラウンドへと突入したい気持ちも有ったのだが、...
躯で感じた痛み、それが未だ引いていないのは明らかだったの...
のを堪えて彼女を抱きしめると唇へと吸い付いた。
「ぁむ……んむ……んぁ…」
舌を絡め合い、唾液を混ぜ合わせてお互いを貪り合う。アン...
被さる格好になっている為に、彼女の唾液がサイトの口内へと...
クゴクと喉を鳴らしてそれを飲み込むと、アンリエッタははに...
はっきりとした口調で告げた。
「サイト殿、動いてくださって大丈夫ですよ」
「え、でも…まだ痛いんじゃ…」
「あの時のサイト殿に比べたら、我慢できない程ではありませ...
「それに?」
「この痛みは貴方がわたくしに与えてくださったものですもの」
健気なその言葉に、サイトは胸の奥が熱くなるのを感じてい...
「姫さま…」
その想いに応えようと、サイトは繋がったままにそっと身体...
今度は彼女を下に組み伏せる形になる。
「じゃあ…」
一応念のためにとサイトが同意を得ようと口を開いたところ...
は頬を染めて見上げながら『お願いがあるのですが…』と切り出...
「お願い?」
「あの…今だけ、今だけで良いのです。わたくしのことを『姫さ...
でもなく…『アンリエッタ』とお呼びくださいませんか?」
幾度と無く見てきた、女王としての彼女の貌。そしてそれし...
自ら宣言しながらも時折見せる縋る様な表情。そのどちらでも...
で見つめられ、思わずクスッと笑ってしまう。すると彼女はそ...
たのか寂しそうにすると、
「も、申し訳ありません、忘れてください」
と顔を真っ赤にして背けてしまった。
「…わかったよ、アンリエッタ」
「――!サイト様!」
要望を聞き入れられた事に満面に笑みを湛えると、感極まっ...
涙まで浮かべるてサイトにしがみ付く。
それを合図にサイトは動きを開始し――結局この夜、アンリエ...
彼は合計三度の精を放つのだった。
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終了行:
青春時代H ツンデレ王子
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結局朝食を取り損ねたルイズだったが、その後は普段と変わ...
ていた。いつぞやにもサイトが居なくなった事はあったが、あ...
は直前に喧嘩をした訳でも無い。そして決定的に違うのが、今...
情報が得られているのである。
だからなのか、今日の昼には戻ってくるだろうと考えていた...
その上、自分が授業にも出ず部屋で帰りを待っているとする...
ぼせ上がらせる事になってしまうとも。
(か、帰ってきたら、おお、おしおきなんだから!)
ところが、授業が終わって部屋に戻ってみても、サイトが帰...
見つからなかった。そのまま時間が過ぎて夕食の時間となり、...
なってもサイトは姿を現さない。
途端にモンモランシーたちから言われた言葉が、現実のもの...
襲いかかった。
普段は三人で寝ているベッド。ルイズとシエスタの間には人...
ースが設けられている。何時もならそこに居るはずの人物を抱...
て――
「サイトぉ…」
空を切ると同時に、その鳶色のはずの目から大粒の涙がぽろ...
ちる。
「やだ…置いて行かないでよ…」
「泣かないで下さい、ミス・ヴァリエール」
やはり眠れなかったのだろう。シエスタは隣でしゃくり出し...
て手を伸ばし、彼女の頬を濡らす雫を、目尻に溜まった雫を拭...
「大丈夫、サイトさんがミスを棄てたりするはずありませんよ...
だって貴女の下に戻ってきたんですから」
釣られて泣き出しそうになるのを堪えて、勇気付ける様に語...
だって辛いはずなのに、その表情は慈愛に満ち溢れていた。
ここで思いもよらぬ事が起こった。
なんと、ルイズは己の手を頬に宛がわれたシエスタの手に重...
ま頬ずりを始めたのだ。
思わず手を引っ込めてしまう。
「あ…サイトぉ…」
追いかけるルイズの視線が彷徨う。
「どこ、どこ行っちゃったの?サイト、サイト、サイトぉ」
――今しがたまで自分の頬に当てられていた彼の手が、突然に跡...
ルイズの瞳にはそう映っていたのだ。
止まったはずの涙がまたもや溢れ出し、シーツに濃い斑点模...
(ミス・ヴァリエール…)
二人の間に出来た空間を見つめるその鳶色のはずの目は、シ...
若干澱んでいる様にも見えた。
意を決した彼女は布団の中でもぞもぞと動くと、身体をずら...
寄る。サイト用のスペース、そこに身を置くと、彼女の桃色の...
でた。
「サイト、戻って来てくれたのね」
虚ろな瞳をシエスタに向けて弱々しく笑いかける。
「ああ、おやすみルイズ」
シエスタがサイトの口調を真似て囁きかけると漸く安心した...
手伝って、やがて彼女は安らかな寝息を立て始めた。
幼馴染がそんな状態になっているとは露知らず、トリステイ...
分の物であるベッドの傍らでサイトと向き合っていた。いや、...
い。彼等の距離はゼロと言ってもおかしくない状況で、二人の...
絡み合う淫靡な水音と、鼻から漏れる悩ましげな息遣いが響い...
「姫さま」
「サイト殿」
漸く接点を切り離した二人だったが、【アンリエッタ】の口...
も濁りを増した互いの混合した唾液が溢れている。更には二人...
銀の橋までもが架けられていた。
これからの行為とそれがもたらすであろう結果に不安と緊張...
のだろう。しかしながら期待を多分に含んだ目で見つめ合うと...
【サイト】の、サイトは【アンリエッタ】の夜着に手を掛ける。
尚、この時点でもまだサイトの精神は【アンリエッタ】の躯...
精神は【サイト】の躯に入ったままである為、彼も彼女も自ら...
なる。
少しの躊躇いを見せながらも一糸纏わぬ姿となった二人は、...
しめ合うい、そして――そのまま【サイト】が押し倒す形でベッ...
「ん…」
今度はただ触れるだけの軽い口付けを交わした後アンリエッ...
肩へと舌を這わせて行き、物理的に客観的に見る事となった自...
乳房へと吸い付いた。
(な、なんだこれ。昨日自分で触った時とは全然違う)
(凄い!普段は邪魔にしかならないモノなのに…)
サイトにしてもアンリエッタにしても、躯からの信号を心が...
る。図らずとも昨晩の自慰が功を成した様であった。だが、本...
感じ得なかった感覚に戸惑いを覚えていたのも事実である。
乳房へと行っていた口撃[コウゲキ]を、その頂で頭をもたげつつ...
移すと同時に、逆の乳房を揉み始めた。
「きゃふ…」
意識せずに漏れ出した声に慌てて口を噤むと、ギュッと目を...
てしまうサイト。
「い、痛かったですか?」
たとえ昨夜の事があったとしても、肉体が入れ替わって未だ...
男の躯での力加減に完全には慣れきっていないアンリエッタは...
うに声を掛ける。
ところがサイトは、背けた顔を僅かに揺らして否定の意思を...
かな逡巡の後アンリエッタが取ったのは、彼の表情を見ながら...
だった。
「ん…ぁあ…」
切なげに歪ませながらも決して痛がっている風ではない表情...
エッタは安心して【サイト】の手と口を動かし続ける。力加減...
強めにしながら。
一度は止まった愛撫に物足りなさを感じたものの、再び流れ...
強めの波にサイトは絶えず声を漏らし続ける。
(なん、で…だ…声が止め…られな…い…)
自身が発する声を止める事が出来ず、また本来男である自分...
ているという事実が彼の羞恥を高ぶらせており、しかもその声...
のものであるという矛盾が相乗効果を生み出し、更にサイトを...
げていく。
だが…どれだけ昇ったとしても、頂上へと到達するには至らな...
決定的な何かが足りないのだ。
サイトがそんな事を考えていた時だ。まるで彼の思いが通じ...
乳房を揉みしだいていた手が離れたかと思うと、触れるか触れ...
た微妙な加減で肌を滑り降りて行く。
やがて【サイト】の手は【アンリエッタ】の股間へと宛がわ...
――クチュ
既にしとどに溢れ出していた蜜に触れ、淫猥な音を立てさせた。
「あっ…」
異物を飲み込んだ経験は無いに等しいながらも十分に濡って...
宛がわれただけの指に物欲しげに蠢き、僅かな力でも簡単に侵...
しまう。
女の指とは太さ硬さ共に違う男の指の侵入、しかもそれまで...
存在を訴え始めていた陰核に掌が当たり、それまでに無い大き...
込まれ――背を大きく反らして絶頂を迎えてたのだった。
女性の性感は、男性の数倍にも及ぶと言われている。
それを身をもって体感したサイトは、あまりにも強烈な快感...
識を手放す事となった。
恍惚とした表情を浮かべながらもぐったりとしている彼をゆ...
そうとするが、呼びかけてみても反応が得られない。
(わたくしは一体どうすれば…)
アンリエッタは困り果てていた。
それもそのはず、彼女とて未だ生娘なのだ。
今回の目的は子を宿す事では無いにしろ、【サイト】が【ア...
“果てる”事にある。だが、慣れない男の躯では次にどういった...
ば良いのかが分からない。
サイトが達するのを目の当たりにして既に臨戦態勢を取って...
肉棒を持て余し、おろおろとしながら【アンリエッタ】を揺さ...
彼は気だるそうに躯を起こした。
「サイト殿、大丈夫ですか?」
心配そうに顔を覗き込むアンリエッタに微笑んで応えると、...
を押し倒しその躯に跨っていく。そして仰向けになった【サイ...
一物に手を添えると【アンリエッタ】の秘唇へと宛がい、その...
塗すかの様に、手を前後に動かし始めた。
(初めての時って痛いらしいけど、上になったら多少はマシだ...
だ気がするしな)
何度か往復させて亀頭が十分に蜜で濡れると、入口に狙いを...
リエッタ】の躯をゆっくりと落とし始める。ところが、亀頭を...
激しい痛みに襲われ足に力が入らず、重力に従って一気に肉棒...
事となってしまった。
「―――っっ!!!」
声にならない叫びを上げて【サイト】の胸へと倒れこむ。
(いってー、こりゃ七万なんか目じゃない痛さだ)
荒い息を吐くサイトとは対照的に、破瓜の血を漏らしながら...
してきた肉棒へ絡みつく襞。本来の彼ならばそれくらいでは絶...
ないのだろうが、男の肉体で感じる女の膣の感触に肉体ではな...
れなかったのであろう。アンリエッタは【アンリエッタ】の膣...
同時に、破瓜の直後であるとは言え騎乗位で男を奥深くまで飲...
女の躯は子宮口に迸りを受ける事となり、痛みで朦朧としつつ...
が反応したのか、サイトは絶頂を迎えるのだった。
さて、何故に昨日の今日でこうなったのか、それは――
『二人同時に、何かしらの強い刺激を味わえば戻るかもしれな...
というサイトの提案が切っ掛けであった。そして次いで彼が言...
を味わう方法、それがこの“行為”であったのだ。
アンリエッタ自身、“二人同時”という台詞から浮かんだのは...
たが為に断る理由もなく、しかも彼女にとってそれは願っても...
た。
彼の言う行為が子を宿す為の営みである事は勿論知っていた...
ニアの倫理観からして婚前交渉は好ましくない事であるのは理...
しかも自分は女王である。禁忌を犯す事になるのだ。
しかし、一国の女王という立場にいたとはしても、彼女とて...
愛する男に捧げたいと思うのは無理の無い事。しかも彼女には...
を遂げれなかった苦い思い出さえあるのだ。人一倍その思いが...
して誰が責められよう。
「…姫さま」
「サイト殿…」
息を整えながらもお互いを呼び合うその声は、ここにきて漸...
発せられていた。サイトの予想通り、そしてアンリエッタの予...
肉体を交える事によって二人は元に戻る事が出来たのだ。
(この痛み、これがサイト殿を迎えた証なのですね)
身体に残る痛み、それは確かに凄まじいものではあったが、...
サイトが感じたものと比べると大したものでは無い。またそれ...
今肌を重ねている愛する男によってもたらされたものである為...
は愛おしさを感じていた。
サイトとしては彼女の膣内に埋まったままの肉棒も未だ衰え...
このまま第二ラウンドへと突入したい気持ちも有ったのだが、...
躯で感じた痛み、それが未だ引いていないのは明らかだったの...
のを堪えて彼女を抱きしめると唇へと吸い付いた。
「ぁむ……んむ……んぁ…」
舌を絡め合い、唾液を混ぜ合わせてお互いを貪り合う。アン...
被さる格好になっている為に、彼女の唾液がサイトの口内へと...
クゴクと喉を鳴らしてそれを飲み込むと、アンリエッタははに...
はっきりとした口調で告げた。
「サイト殿、動いてくださって大丈夫ですよ」
「え、でも…まだ痛いんじゃ…」
「あの時のサイト殿に比べたら、我慢できない程ではありませ...
「それに?」
「この痛みは貴方がわたくしに与えてくださったものですもの」
健気なその言葉に、サイトは胸の奥が熱くなるのを感じてい...
「姫さま…」
その想いに応えようと、サイトは繋がったままにそっと身体...
今度は彼女を下に組み伏せる形になる。
「じゃあ…」
一応念のためにとサイトが同意を得ようと口を開いたところ...
は頬を染めて見上げながら『お願いがあるのですが…』と切り出...
「お願い?」
「あの…今だけ、今だけで良いのです。わたくしのことを『姫さ...
でもなく…『アンリエッタ』とお呼びくださいませんか?」
幾度と無く見てきた、女王としての彼女の貌。そしてそれし...
自ら宣言しながらも時折見せる縋る様な表情。そのどちらでも...
で見つめられ、思わずクスッと笑ってしまう。すると彼女はそ...
たのか寂しそうにすると、
「も、申し訳ありません、忘れてください」
と顔を真っ赤にして背けてしまった。
「…わかったよ、アンリエッタ」
「――!サイト様!」
要望を聞き入れられた事に満面に笑みを湛えると、感極まっ...
涙まで浮かべるてサイトにしがみ付く。
それを合図にサイトは動きを開始し――結局この夜、アンリエ...
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