ゼロの使い魔保管庫
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ぼくらの7日間戦争〜一日目 せんたいさん
※[[35-78]]「くじびきアンバランス!」の続きです
#br
「ええと…確かに、王宮からの紹介状ですね。
ミス…」
「シュトリ。アン・シュトリですわ」
受付の騎士に招待状を手渡し、アンリエッタの変装した街娘『...
もちろん、名乗ったその名は偽名。秘密を暴き、望みの異性を...
名乗る名前などどうでもよかったが、どうしても才人との一週...
騎士は招待状の入った書簡を開き、招待状の押印を確認する。...
「はい、確かに。では、箱の中から一つ、クジを引いてくださ...
言って騎士は箱を指す。
箱はだいたい大人の男が両の腕で抱えられる程度。その天辺に...
ちなみに、アンリエッタに先行してタバサとルイズがクジを引...
「何よ、『解体・始祖の祈祷書』って!!今更使い方解説して...
ルイズの引き当てたのは三等の景品。王家に伝わる、始祖の祈...
つい先日、王家の書庫で五代前の王が街娘に宛てたこっぱずか...
歴史学的にはものすごく貴重で、なおかつ虚無の担い手にとっ...
そしてタバサはといえば。
「…。………。」
無言で、中庭の隅に四等の景品である『破壊の杖』を埋めてい...
そんなライバルたちを尻目に、アンは優雅にクジの箱に手を差...
そして。
あった…!
そう。それこそは彼女が確実に才人を手に入れるために仕込ん...
才人のクジに仕込んだ、砂鉄まじりのインク。
それが、彼女の嵌めた磁力を持った指輪に、吸い寄せられ、白...
もし、先にこれを引かれたら。
そんな懸念もないではなかった。
しかし、もしこの数のクジの中から、才人を引き当てる運が彼...
だがそうはならなかった。
彼女達は、負けたのだ。
王との戦いに。
そして、遠慮して彼女より先にクジをひかなかった二人は、そ...
いかな手段を用いても、勝利を手にするのが王の道。悪く思わ...
心の中だけで二人に謝り、アンはクジを穴から取り出す。
「これでお願いしますわ」
三角に折られ、中身の見えないクジを、アンは騎士に手渡す。
騎士はそれを開け、そして、中身を告げる。
「一等です!おめでとうございます!」
騎士の声に、周囲から同情半分の拍手があがる。
そして、件の四人は。
「ちょ、待ちなさいよ!なんでそんな都合よく!」
「…やられた…!」
「こ、こんなことなら遠慮なんかするんじゃなかったぁ…!」
「…あとで混ぜてもらお…」
ルイズはアンに掴みかかろうとして事情を承知して中庭で警護...
四人四色の反応が交錯する中、アンはまるで本意でない、と言...
そして、中庭から引きずり出されたルイズを除いた、その表情...
「私、ただの街娘ですから。シュヴァリエをお借りするなんて...
つきましては、この景品は王家に返上したく思います」
言って、目の前に立つ係りの騎士にクジを突き返す。
その言葉に最初に合点がいったのはタバサ。
「…し、しまった…!」
気づいた時には遅かった。
バルコニーの女王は、階下よりのその報を聞くと、少し考える...
「では、シュヴァリエ・サイトには、一週間私の傍仕えを命じ...
これから一週間、公私共に仕えて頂きます。よろしいですね...
その発言に、周囲の貴族たちからやっぱりか、という声が上が...
当然と言えば当然なのだが、貴族たちの中で才人とアンリエッ...
事あるごとに才人の所属する水精霊騎士団には王家がらみの任...
七万の大軍を止めた若き英雄に、若い女王が熱を上げるのも当...
そして、この女王の言葉で、二人の関係はさらに進展すること...
今までは噂や憶測に過ぎなかった女王と英雄の関係は、この発...
いかに上納の代わりの役とはいえ、平民出の一介の貴族に、女...
それをアンリエッタ女王はさらりと命じた。
つまり、彼女は公式の場で『シュヴァリエ・サイトは女王と公...
今までは一介の騎士だった才人が、これにより『女王の番とな...
そして。
才人はその夜から、アンリエッタの公私を守る近衛として、王...
最初の日。
王城に泊まった最初の夜は何もなく過ぎた。
てっきり喜び勇んで寝室に夜這いをかけてくるだろうと予想さ...
才人は、あてがわれた女王の部屋の隣の小さな部屋でメイドの...
待つ退屈さに才人が大あくびをした瞬間。
ノックもせずにアニエスが入ってきた。
「…なんだその緊張感のない顔は」
「…ノックくらいしてくださいよ…」
才人の突っ込みにしかし、アニエスは呆れたように言う。
「何を暢気に言っている。一週間だけとはいえ、お前は今日か...
公私ともに女王に仕える身、気を抜く事など赦されぬと思え」
言ってアニエスは扉の陰から台車に乗った一着の甲冑を部屋に...
その甲冑は薄い鉄板でできており、腹部から胸だけを覆うデザ...
それに、肩当と、同じ材質であろう篭手が左手のぶんだけ、付...
白を基調として、各所に金の縁取りがある。
白い礼服の才人がこれを着れば、立派な近衛騎士のできあがり...
同じ台車の上には、同じような色遣いの、赤い鞘に収められた...
「これを着て、着いて来い。早速仕事だ」
才人は言われるがまま、甲冑を着こんで、剣を腰に提げ、アニ...
王宮の廊下を進んでいくと、すぐに謁見の間についた。
朝早い謁見の間は、掃除をする下働き以外は姿はない。
そしてアニエスは言った。
「まずは、謁見の間に異常がないかチェックしろ。傍仕えの大...
常に権謀術数の中にいる王のために、夜の間に、謁見の間に何...
才人は言われるまま、謁見の間を隅から隅へ見て回る。
そう広くはない謁見の間なので、意外とすぐにチェックは終わ...
その間に、下働きたちの掃除も終わり、謁見の間に残ったのは...
「終わりましたー」
「異常はなかったようだな。女王陛下がここに見える前に必ず...
明日からは一人で起きて、ちゃんとやるんだぞ」
まるで弟に対するような口調でアニエスは言う。
そしてそれを見計らったかのように、女王とマザリーニが謁見...
「おはようございます、シュヴァリエ。今日から一週間、よろ...
「おはようございます。ひ…じゃない女王陛下。こちらこそヨロ...
思わずクセで『ひめさま』と言いそうになり、慌てて言い換え...
そんな才人を、まるで婿を品定めする花嫁の父親のような視線...
「今日から一週間、陛下の近衛を頼むぞ、シュヴァリエ」
「まかせてください。…でも何すりゃいいんですか?」
当然だが、才人はこれから何をすればいいのかを知らない。
マザリーニは言った。
「女王陛下の脇に控え、万が一の際には陛下を守る盾となるの...
具体的に言うとだな、謁見が終わるまで、玉座の横で立って...
つまり、謁見の間のボディガード。
何事もなければただ立っているだけの仕事、ということだ。
なんだ楽な仕事じゃん、と才人はタカをくくっていたが。
アニエスの言葉に、近衛がいかに大変か思い知らされる。
「ちなみに今日は謁見が夕方までひっきりなしだ。
謁見の間は昼も喰えないし休憩もできんからな。覚悟してお...
それを聞いた才人の甲冑が、少し重くなった、気がした。
そして、何事もなく一日が過ぎる。
「疲れた〜〜!」
最後の謁見の貴族が帰った後、才人はほっと胸を撫で下ろす。
そんな才人に、アンリエッタが労いの声をかける。
「お疲れ様でした、シュヴァリエ。
これで今日の公務はお終いです。よかったら私の部屋で一緒...
マザリーニもそれを聞いていたが、とりあえず何も言わない。...
アンリエッタのその言葉を聞いた途端、才人の腹がぎゅう〜っ...
才人は節操のない自分の腹の虫に、女王に頭を下げた。
「あはは。…すいません」
「うふふ。私もお腹がペコペコ。
マザリーニ郷、二人分の食事を私の部屋へお願いします」
マザリーニは「畏まりました」とそれを受けつけ、謁見の間を...
当然、アンリエッタも才人も昼食は抜きである。
二人は女王の部屋で、少し早めのディナーをとることにした。
まあ、上納の義務の代わりだってえならこのしんどいのも仕方...
なんて考えながら、俺たちは女王陛下の部屋につく。
つったって何回も出入りしているアンの部屋なんだけども。
でも、この部屋はぶっちゃけトリステイン魔法学院の女子寮よ...
簡素な木の丸テーブルが中央にあって、頑丈な木の椅子が二脚...
部屋の奥には衣装部屋。女王陛下の服は全部ここに入っている。
そして、他の家具といえば大きめの棚が一つと、鏡台が一つ、...
本棚やら箪笥やら大きなランプやらのある学院の寮とはえらい...
なんでも前の戦争で国民が被った損を、王家の私財を投げ打っ...
そのせいでトリステイン王家は下手な貴族よりも金がないらし...
まあそれでも王様だから、お金を稼ぐなんてことはしなくても...
アンは王冠を脱いで大切そうに鏡台に置いて、机にかける。
その机の上には、ずいぶんと質素な晩御飯。
パンに、野菜のシチューに、薄い肉を焼いたステーキ。申し訳...
…下手すりゃ学院の食堂のランチのが豪華だぞこりゃ。
「さ、サイト様も掛けて」
アンはそう言って俺を促す。
俺は、食事の邪魔になるので、今まで纏っていた甲冑を脱ぐ。
すると。
むわ。
うわなんだコレ。
汗で蒸れてめっちゃ臭う!
俺は、鎧の下で汗を掻いていたことをすっかり忘れていた。
しっかし我ながらくっせー!
俺がそうして自分の汗のにおいに辟易していると。
「どうました?お食事が冷めてしまいますわ」
なんて言うので仕方なく、俺は席に着く。
…でもやっぱ気になるなあ。
「…あのさ、臭わない?」
恐る恐る俺はアンに尋ねる。
アンはこくん、と首を傾げて応える。
「?シチューのいい香りがしますけど?」
…よかった。そんなに臭ってるわけじゃないんだな。
俺はほっと胸を撫で下ろし、食事にありつくことにした。
そして、食事は二人で今日の事を話している内に終わる。
「ごちそうさまでした」
スプーンを置いて、食器を纏めるアン。
女王なのにそんなことすんの?なんて尋ねたら、
「食事を自室で頂いたときは、食器を纏めてドアの前に出すん...
そうしておけば、下働きの人も手早く食器を片付けられるで...
そうか。
下働きの人たちが、こうした晩御飯の食器を下げに来るのは、...
もし今のうちにそうしなければ、寝ているアンが起きて部屋を...
なるほどなあ。こんな細かいことまで気を遣ってんのか。いい...
なんて俺が感心していると。
いつの間にか俺の隣に来ていたアンが、鼻をすんすん言わせて...
…ま しゃ か 。
「汗臭いですわね、確かに♪」
やっぱ臭ってたかー!
…ん?ちょっとまて?今語尾に音符マークついてなかったか?
「サイト様。ちょっとこっちへ来てくださいな」
言ってアンは俺の手を引く。どうやらベッドに連れて行くつも...
…やっぱそーか。そーくるか。
まあアンだしロイヤルビッチだししょうがないかあ、などと俺...
「はい、脱いで脱いで。ばんざーい」
俺をベッドに腰掛けさせたアンが、目の前でばんざいしてみせ...
よーするに脱がせるから俺にばんざいしろと。
「いや自分で脱げますから」
「はい、ばんざーい、ばんざーいですよ」
反論したけど、アンは俺がいう事を聞くまで諦める気はないら...
…正直このぽよんぽよん揺れるのをもうちょっと見てたい気もし...
「…ばんざーい」
俺は諦めて両手を上げる。
すると、アンは手馴れた手つきで礼服の前を開け、するりと上...
もちろん、下に来ていた綿の下着も脱がせてしまう。
俺は上半身すっぽんぽんにされた。
そして、俺が腕を下ろそうとすると。
「はい、そのままばんざいしててくださいねー」
…?なんじゃ?
アンの言うまま、俺は両手を上げたままにする。
すると。
アンは意外な行動に出た。
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ぺろ。
「うわひゃっ?」
才人の一番汗で汚れた場所…脇の下を、アンリエッタは舌で舐め...
少しの塩気と…濃縮された男の味。
才人の汗を味わい、アンリエッタの芯がじん、と疼く。
頬を赤らめ、唇に指を沿え、才人の味を反芻する女王に、才人...
「な、なにやってんすか!」
もちろん、汗を舐めたのである。
まるで恥らう乙女のように上半身を両腕で抱えて捻る才人に、...
「駄目ですよサイト様。汗掻いてるんだから、吹かなきゃ♪」
淫靡な笑顔でそう言って、アンリエッタは才人の肌に顔を寄せ...
「いやちょいまち!ていうか舌で舐めるなって!タオルドコー...
ベッドの奥へ後ずさり、逃げる才人。ベッドに這い上がり、才...
いつもとは逆の立場になりつつあることに、才人は本能的に軽...
命令してこういうことをさせるのならまったく問題ないが、無...
「タオルなぞありませぬ。しいて言うなら、今は私の舌がタオ...
「何ぞそれ!そんなタオル聞いたことないって!つうかくすぐ...
あくまで抵抗の姿勢を見せる才人に、アンリエッタはむっとす...
「シュヴァリエ。私は公私共に仕えなさいと言った筈。あなた...
「い、いや確かにそうだけども!」
「なら、この一週間はあなたは私の忠実な下僕ですわ。ですか...
「いやまってその理屈おかし…むぐっ」
なおも抵抗を続ける生意気な騎士の唇を、女王は自らのひとさ...
そしてそのまま指で才人の口を封じて、言った。
「ちょっとお黙りなさい。それと、噛んだりしたら、承知しま...
口の中に白魚のような指を突っ込まれ、そのまま頭をベッドに...
才人は、抵抗を諦めることにした。
両腕を開き、裸の上半身をアンリエッタに晒す。
その胸板に、アンリエッタは今度こそ遠慮なく、舌を這わせる。
しかし気化しやすい汗は、先の騒ぎの間に大半が乾いていた。
だが、本来の目的は汗ではない。
才人の肌を、才人の味を、才人の匂いを愉しむ。
それこそが、アンリエッタの目的。
才人が普段自分の乳房にしているように、アンリエッタはぴち...
「んぐ!…んっ!」
指でくぐもった才人の声が漏れる。
その嗜虐心をそそる声と、舌に広がる才人の肌の味が、より一...
「ん…うふ。サイト様のあじ、おいし…」
淫らに微笑みながら、才人を味わう女王。
舌を這わせながら、才人の口の中でアンリエッタの指が蠢く。
…くっそ、なんか悔しいぞ…!
舌での刺激もなかなか心地よいものがあったが、なんだか負け...
なにせ、いつもは自分が主人で、目の前で痴態を晒すこの娘は...
なんとかして逆襲できないものか、と思案する。
すぐに、才人は思いつく。
口内でもぞもぞと蠢く白百合の花弁に例えられる指。
そこへ、才人は舌を絡ませる。
「ひゃんっ!?」
その瞬間、胸板を舐めていたアンリエッタの動きが止まる。
効果アリと悟った才人は、口の中に差し込まれたままの指を、...
口内から指を出すだけでいいのだが、才人を黙らせるために口...
しかし、この刺激は疼く自分の芯を蕩けさせてしまう。
隙間のある口内を必死に逃げ回るが、才人の舌は容易くアンリ...
「ふぁ、だめ、なめないでぇ…っ!」
指先で感じる感覚は鋭く確実に、アンリエッタの芯を融かして...
指を嬲られるだけで、アンリエッタは才人の胸板で溶けていく。
しかし。
負けるわけにはいかなかった。
せめて、才人と対等にならなくては。
王と奴隷では、意味がないのだ。
アンリエッタは気丈に目的を思い出し、負けるものかと才人の...
ぴちゃぴちゃと互いに舌を使う音が室内にこだまする。
このままでは埒が明かない。
才人はアンリエッタの腕を両手でつかみ、指先に微妙な力を込...
アンリエッタは余った指で、才人のわき腹を優しく、時に爪で...
互いに最も感じる部分を刺激せず、やわやわと高めあっていく。
才人の胸板はアンリエッタが零した涎でべとべとになり、アン...
そして、中天を照らしていた双つの月が傾きはじめた時。
二人はほとんど同時に、互いの舌を相手から離す。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
「ん、ふぅ、ふぁ…」
唇の周りを涎でべとべとにし、獣の目になった二人は、見詰め...
しかし。
アンリエッタは、すぐに目的を思い出し、必死に自分の獣を押...
「な、なあ。姫様、俺もう…」
肩を掴もうとする才人の手を、アンリエッタは払った。
「だめです」
「え」
アンリエッタの急変した態度に、きょとんとする才人。
アンリエッタはそんな才人に淫靡な笑顔を向けると、言った。
「先に私を満足させなさい…」
言って、スカートをたくし上げ、すらりとした脚をM字に開く。
白いニーハイソックスがガーターベルトで吊られ、その奥の純...
才人はこくん、と頷いた。
「合点承知だ女王さまーっ!」
そう吼えて極上の芳香を放つアンリエッタの下半身にむしゃぶ...
邪魔な薄い白い布を横に引き伸ばし、露になった桜色の裂け目...
上の口以上に涎を零していたその穴は、易々と才人の侵入を許...
才人は舌を奥まで差込み、アンリエッタ中に溜まった女王の愛...
そのまま、舌で女陰を嘗め回し、肛門のほうまで舐めまわす。
「ふぁ、そ、そう、いいっ…!」
天井を見上げ、荒い息をつきながら、快楽に震えるアンリエッ...
嘗め回されるたびにその細い肢体がふるふると震え、声に切な...
そして、才人は舐めるだけでは飽き足らず。
雌の裂け目の頂点で勃起し始めた、アンリエッタの核に指をか...
「あっ…!?」
その鋭い感覚にアンリエッタの身体がびくん!と震える。
そして、これから襲い来る衝撃に、背筋を丸まらせ、身体を強...
抵抗は、しない。自分が望んだことだから。
そして。
才人の指が、ちゅるん、と女王の皮を剥きあげた。
「──────────ひぃ!」
身体を強張らせ備えていたが、その強すぎる刺激に、容赦なく...
女王の反応に気をよくした才人は、そのまま舌で、剥き出しの...
唾液でべとべとの舌が絡むたび、涎交じりの吐息で撫でられる...
だが、気丈に耐えようとする彼女の矜持が、絶頂の手前で女王...
しかし。
才人が舌と同時に指を女陰に突っ込んだ瞬間。
アンリエッタの視界ははじけた。
「──────────────ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
びくんびくんと膣道が痙攣し、背筋が踊る。
股間から盛大に潮を吹き、アンリエッタは達してしまう。
まるでブリッジのように背筋が反り返り、しかしその緊張はす...
はぁはぁと荒い息をつき、ベッドに広がる女王に、才人は覆い...
「どう?満足した?」
アンリエッタの顔にかかるその息は荒く、発情した獣の匂いが...
確かに、アンリエッタは一度絶頂した。
ここまでは筋書き通り。
アンリエッタは気丈に緩んだ腰の筋肉をぎゅ、と締めなおし、...
アンリエッタが起き上がったせいで、才人はベッドから追い出...
そして普段とは違う女王の様子に呆ける騎士に言ってのけた。
「お勤めご苦労様でした、シュヴァリエ」
「うん、だからさ。続き。ね、続き!」
今にもズボンを脱いで襲い掛かってきそうな才人の鼻先に、ア...
「本日のお勤めはここまでです。お部屋にお帰りなさい」
「へ?」
思わず呆けてしまう才人に、アンリエッタは散らかった才人の...
そのまま才人をぐいぐいと部屋の外へ押し出してしまう。
「え、あの?ヒメサマ?」
「お勤め、ご苦労でしたっ!」
後ろ髪を引かれながらも、なんとかアンリエッタは自室から恋...
…これでいい。これで。
はぁ、とドアにもたれかかりながらため息をつくアンリエッタ...
『そ、そりゃないよヒメサマ〜…。このままじゃ俺納まりがつか...
才人の哀れな声にしかし、アンリエッタは気丈に耐え、自室の...
こうなってしまっては、才人は部屋に帰る他ない。
去っていく気配を感じながら、アンリエッタはほう、とため息...
これでいい。続きは、明日…。
夜空に煌々と輝く双つの月を眺めながら、アンリエッタは明日...
―つづく
→[[35-276]]「ぼくらの7日間戦争〜二日目」
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ぼくらの7日間戦争〜一日目 せんたいさん
※[[35-78]]「くじびきアンバランス!」の続きです
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「ええと…確かに、王宮からの紹介状ですね。
ミス…」
「シュトリ。アン・シュトリですわ」
受付の騎士に招待状を手渡し、アンリエッタの変装した街娘『...
もちろん、名乗ったその名は偽名。秘密を暴き、望みの異性を...
名乗る名前などどうでもよかったが、どうしても才人との一週...
騎士は招待状の入った書簡を開き、招待状の押印を確認する。...
「はい、確かに。では、箱の中から一つ、クジを引いてくださ...
言って騎士は箱を指す。
箱はだいたい大人の男が両の腕で抱えられる程度。その天辺に...
ちなみに、アンリエッタに先行してタバサとルイズがクジを引...
「何よ、『解体・始祖の祈祷書』って!!今更使い方解説して...
ルイズの引き当てたのは三等の景品。王家に伝わる、始祖の祈...
つい先日、王家の書庫で五代前の王が街娘に宛てたこっぱずか...
歴史学的にはものすごく貴重で、なおかつ虚無の担い手にとっ...
そしてタバサはといえば。
「…。………。」
無言で、中庭の隅に四等の景品である『破壊の杖』を埋めてい...
そんなライバルたちを尻目に、アンは優雅にクジの箱に手を差...
そして。
あった…!
そう。それこそは彼女が確実に才人を手に入れるために仕込ん...
才人のクジに仕込んだ、砂鉄まじりのインク。
それが、彼女の嵌めた磁力を持った指輪に、吸い寄せられ、白...
もし、先にこれを引かれたら。
そんな懸念もないではなかった。
しかし、もしこの数のクジの中から、才人を引き当てる運が彼...
だがそうはならなかった。
彼女達は、負けたのだ。
王との戦いに。
そして、遠慮して彼女より先にクジをひかなかった二人は、そ...
いかな手段を用いても、勝利を手にするのが王の道。悪く思わ...
心の中だけで二人に謝り、アンはクジを穴から取り出す。
「これでお願いしますわ」
三角に折られ、中身の見えないクジを、アンは騎士に手渡す。
騎士はそれを開け、そして、中身を告げる。
「一等です!おめでとうございます!」
騎士の声に、周囲から同情半分の拍手があがる。
そして、件の四人は。
「ちょ、待ちなさいよ!なんでそんな都合よく!」
「…やられた…!」
「こ、こんなことなら遠慮なんかするんじゃなかったぁ…!」
「…あとで混ぜてもらお…」
ルイズはアンに掴みかかろうとして事情を承知して中庭で警護...
四人四色の反応が交錯する中、アンはまるで本意でない、と言...
そして、中庭から引きずり出されたルイズを除いた、その表情...
「私、ただの街娘ですから。シュヴァリエをお借りするなんて...
つきましては、この景品は王家に返上したく思います」
言って、目の前に立つ係りの騎士にクジを突き返す。
その言葉に最初に合点がいったのはタバサ。
「…し、しまった…!」
気づいた時には遅かった。
バルコニーの女王は、階下よりのその報を聞くと、少し考える...
「では、シュヴァリエ・サイトには、一週間私の傍仕えを命じ...
これから一週間、公私共に仕えて頂きます。よろしいですね...
その発言に、周囲の貴族たちからやっぱりか、という声が上が...
当然と言えば当然なのだが、貴族たちの中で才人とアンリエッ...
事あるごとに才人の所属する水精霊騎士団には王家がらみの任...
七万の大軍を止めた若き英雄に、若い女王が熱を上げるのも当...
そして、この女王の言葉で、二人の関係はさらに進展すること...
今までは噂や憶測に過ぎなかった女王と英雄の関係は、この発...
いかに上納の代わりの役とはいえ、平民出の一介の貴族に、女...
それをアンリエッタ女王はさらりと命じた。
つまり、彼女は公式の場で『シュヴァリエ・サイトは女王と公...
今までは一介の騎士だった才人が、これにより『女王の番とな...
そして。
才人はその夜から、アンリエッタの公私を守る近衛として、王...
最初の日。
王城に泊まった最初の夜は何もなく過ぎた。
てっきり喜び勇んで寝室に夜這いをかけてくるだろうと予想さ...
才人は、あてがわれた女王の部屋の隣の小さな部屋でメイドの...
待つ退屈さに才人が大あくびをした瞬間。
ノックもせずにアニエスが入ってきた。
「…なんだその緊張感のない顔は」
「…ノックくらいしてくださいよ…」
才人の突っ込みにしかし、アニエスは呆れたように言う。
「何を暢気に言っている。一週間だけとはいえ、お前は今日か...
公私ともに女王に仕える身、気を抜く事など赦されぬと思え」
言ってアニエスは扉の陰から台車に乗った一着の甲冑を部屋に...
その甲冑は薄い鉄板でできており、腹部から胸だけを覆うデザ...
それに、肩当と、同じ材質であろう篭手が左手のぶんだけ、付...
白を基調として、各所に金の縁取りがある。
白い礼服の才人がこれを着れば、立派な近衛騎士のできあがり...
同じ台車の上には、同じような色遣いの、赤い鞘に収められた...
「これを着て、着いて来い。早速仕事だ」
才人は言われるがまま、甲冑を着こんで、剣を腰に提げ、アニ...
王宮の廊下を進んでいくと、すぐに謁見の間についた。
朝早い謁見の間は、掃除をする下働き以外は姿はない。
そしてアニエスは言った。
「まずは、謁見の間に異常がないかチェックしろ。傍仕えの大...
常に権謀術数の中にいる王のために、夜の間に、謁見の間に何...
才人は言われるまま、謁見の間を隅から隅へ見て回る。
そう広くはない謁見の間なので、意外とすぐにチェックは終わ...
その間に、下働きたちの掃除も終わり、謁見の間に残ったのは...
「終わりましたー」
「異常はなかったようだな。女王陛下がここに見える前に必ず...
明日からは一人で起きて、ちゃんとやるんだぞ」
まるで弟に対するような口調でアニエスは言う。
そしてそれを見計らったかのように、女王とマザリーニが謁見...
「おはようございます、シュヴァリエ。今日から一週間、よろ...
「おはようございます。ひ…じゃない女王陛下。こちらこそヨロ...
思わずクセで『ひめさま』と言いそうになり、慌てて言い換え...
そんな才人を、まるで婿を品定めする花嫁の父親のような視線...
「今日から一週間、陛下の近衛を頼むぞ、シュヴァリエ」
「まかせてください。…でも何すりゃいいんですか?」
当然だが、才人はこれから何をすればいいのかを知らない。
マザリーニは言った。
「女王陛下の脇に控え、万が一の際には陛下を守る盾となるの...
具体的に言うとだな、謁見が終わるまで、玉座の横で立って...
つまり、謁見の間のボディガード。
何事もなければただ立っているだけの仕事、ということだ。
なんだ楽な仕事じゃん、と才人はタカをくくっていたが。
アニエスの言葉に、近衛がいかに大変か思い知らされる。
「ちなみに今日は謁見が夕方までひっきりなしだ。
謁見の間は昼も喰えないし休憩もできんからな。覚悟してお...
それを聞いた才人の甲冑が、少し重くなった、気がした。
そして、何事もなく一日が過ぎる。
「疲れた〜〜!」
最後の謁見の貴族が帰った後、才人はほっと胸を撫で下ろす。
そんな才人に、アンリエッタが労いの声をかける。
「お疲れ様でした、シュヴァリエ。
これで今日の公務はお終いです。よかったら私の部屋で一緒...
マザリーニもそれを聞いていたが、とりあえず何も言わない。...
アンリエッタのその言葉を聞いた途端、才人の腹がぎゅう〜っ...
才人は節操のない自分の腹の虫に、女王に頭を下げた。
「あはは。…すいません」
「うふふ。私もお腹がペコペコ。
マザリーニ郷、二人分の食事を私の部屋へお願いします」
マザリーニは「畏まりました」とそれを受けつけ、謁見の間を...
当然、アンリエッタも才人も昼食は抜きである。
二人は女王の部屋で、少し早めのディナーをとることにした。
まあ、上納の義務の代わりだってえならこのしんどいのも仕方...
なんて考えながら、俺たちは女王陛下の部屋につく。
つったって何回も出入りしているアンの部屋なんだけども。
でも、この部屋はぶっちゃけトリステイン魔法学院の女子寮よ...
簡素な木の丸テーブルが中央にあって、頑丈な木の椅子が二脚...
部屋の奥には衣装部屋。女王陛下の服は全部ここに入っている。
そして、他の家具といえば大きめの棚が一つと、鏡台が一つ、...
本棚やら箪笥やら大きなランプやらのある学院の寮とはえらい...
なんでも前の戦争で国民が被った損を、王家の私財を投げ打っ...
そのせいでトリステイン王家は下手な貴族よりも金がないらし...
まあそれでも王様だから、お金を稼ぐなんてことはしなくても...
アンは王冠を脱いで大切そうに鏡台に置いて、机にかける。
その机の上には、ずいぶんと質素な晩御飯。
パンに、野菜のシチューに、薄い肉を焼いたステーキ。申し訳...
…下手すりゃ学院の食堂のランチのが豪華だぞこりゃ。
「さ、サイト様も掛けて」
アンはそう言って俺を促す。
俺は、食事の邪魔になるので、今まで纏っていた甲冑を脱ぐ。
すると。
むわ。
うわなんだコレ。
汗で蒸れてめっちゃ臭う!
俺は、鎧の下で汗を掻いていたことをすっかり忘れていた。
しっかし我ながらくっせー!
俺がそうして自分の汗のにおいに辟易していると。
「どうました?お食事が冷めてしまいますわ」
なんて言うので仕方なく、俺は席に着く。
…でもやっぱ気になるなあ。
「…あのさ、臭わない?」
恐る恐る俺はアンに尋ねる。
アンはこくん、と首を傾げて応える。
「?シチューのいい香りがしますけど?」
…よかった。そんなに臭ってるわけじゃないんだな。
俺はほっと胸を撫で下ろし、食事にありつくことにした。
そして、食事は二人で今日の事を話している内に終わる。
「ごちそうさまでした」
スプーンを置いて、食器を纏めるアン。
女王なのにそんなことすんの?なんて尋ねたら、
「食事を自室で頂いたときは、食器を纏めてドアの前に出すん...
そうしておけば、下働きの人も手早く食器を片付けられるで...
そうか。
下働きの人たちが、こうした晩御飯の食器を下げに来るのは、...
もし今のうちにそうしなければ、寝ているアンが起きて部屋を...
なるほどなあ。こんな細かいことまで気を遣ってんのか。いい...
なんて俺が感心していると。
いつの間にか俺の隣に来ていたアンが、鼻をすんすん言わせて...
…ま しゃ か 。
「汗臭いですわね、確かに♪」
やっぱ臭ってたかー!
…ん?ちょっとまて?今語尾に音符マークついてなかったか?
「サイト様。ちょっとこっちへ来てくださいな」
言ってアンは俺の手を引く。どうやらベッドに連れて行くつも...
…やっぱそーか。そーくるか。
まあアンだしロイヤルビッチだししょうがないかあ、などと俺...
「はい、脱いで脱いで。ばんざーい」
俺をベッドに腰掛けさせたアンが、目の前でばんざいしてみせ...
よーするに脱がせるから俺にばんざいしろと。
「いや自分で脱げますから」
「はい、ばんざーい、ばんざーいですよ」
反論したけど、アンは俺がいう事を聞くまで諦める気はないら...
…正直このぽよんぽよん揺れるのをもうちょっと見てたい気もし...
「…ばんざーい」
俺は諦めて両手を上げる。
すると、アンは手馴れた手つきで礼服の前を開け、するりと上...
もちろん、下に来ていた綿の下着も脱がせてしまう。
俺は上半身すっぽんぽんにされた。
そして、俺が腕を下ろそうとすると。
「はい、そのままばんざいしててくださいねー」
…?なんじゃ?
アンの言うまま、俺は両手を上げたままにする。
すると。
アンは意外な行動に出た。
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ぺろ。
「うわひゃっ?」
才人の一番汗で汚れた場所…脇の下を、アンリエッタは舌で舐め...
少しの塩気と…濃縮された男の味。
才人の汗を味わい、アンリエッタの芯がじん、と疼く。
頬を赤らめ、唇に指を沿え、才人の味を反芻する女王に、才人...
「な、なにやってんすか!」
もちろん、汗を舐めたのである。
まるで恥らう乙女のように上半身を両腕で抱えて捻る才人に、...
「駄目ですよサイト様。汗掻いてるんだから、吹かなきゃ♪」
淫靡な笑顔でそう言って、アンリエッタは才人の肌に顔を寄せ...
「いやちょいまち!ていうか舌で舐めるなって!タオルドコー...
ベッドの奥へ後ずさり、逃げる才人。ベッドに這い上がり、才...
いつもとは逆の立場になりつつあることに、才人は本能的に軽...
命令してこういうことをさせるのならまったく問題ないが、無...
「タオルなぞありませぬ。しいて言うなら、今は私の舌がタオ...
「何ぞそれ!そんなタオル聞いたことないって!つうかくすぐ...
あくまで抵抗の姿勢を見せる才人に、アンリエッタはむっとす...
「シュヴァリエ。私は公私共に仕えなさいと言った筈。あなた...
「い、いや確かにそうだけども!」
「なら、この一週間はあなたは私の忠実な下僕ですわ。ですか...
「いやまってその理屈おかし…むぐっ」
なおも抵抗を続ける生意気な騎士の唇を、女王は自らのひとさ...
そしてそのまま指で才人の口を封じて、言った。
「ちょっとお黙りなさい。それと、噛んだりしたら、承知しま...
口の中に白魚のような指を突っ込まれ、そのまま頭をベッドに...
才人は、抵抗を諦めることにした。
両腕を開き、裸の上半身をアンリエッタに晒す。
その胸板に、アンリエッタは今度こそ遠慮なく、舌を這わせる。
しかし気化しやすい汗は、先の騒ぎの間に大半が乾いていた。
だが、本来の目的は汗ではない。
才人の肌を、才人の味を、才人の匂いを愉しむ。
それこそが、アンリエッタの目的。
才人が普段自分の乳房にしているように、アンリエッタはぴち...
「んぐ!…んっ!」
指でくぐもった才人の声が漏れる。
その嗜虐心をそそる声と、舌に広がる才人の肌の味が、より一...
「ん…うふ。サイト様のあじ、おいし…」
淫らに微笑みながら、才人を味わう女王。
舌を這わせながら、才人の口の中でアンリエッタの指が蠢く。
…くっそ、なんか悔しいぞ…!
舌での刺激もなかなか心地よいものがあったが、なんだか負け...
なにせ、いつもは自分が主人で、目の前で痴態を晒すこの娘は...
なんとかして逆襲できないものか、と思案する。
すぐに、才人は思いつく。
口内でもぞもぞと蠢く白百合の花弁に例えられる指。
そこへ、才人は舌を絡ませる。
「ひゃんっ!?」
その瞬間、胸板を舐めていたアンリエッタの動きが止まる。
効果アリと悟った才人は、口の中に差し込まれたままの指を、...
口内から指を出すだけでいいのだが、才人を黙らせるために口...
しかし、この刺激は疼く自分の芯を蕩けさせてしまう。
隙間のある口内を必死に逃げ回るが、才人の舌は容易くアンリ...
「ふぁ、だめ、なめないでぇ…っ!」
指先で感じる感覚は鋭く確実に、アンリエッタの芯を融かして...
指を嬲られるだけで、アンリエッタは才人の胸板で溶けていく。
しかし。
負けるわけにはいかなかった。
せめて、才人と対等にならなくては。
王と奴隷では、意味がないのだ。
アンリエッタは気丈に目的を思い出し、負けるものかと才人の...
ぴちゃぴちゃと互いに舌を使う音が室内にこだまする。
このままでは埒が明かない。
才人はアンリエッタの腕を両手でつかみ、指先に微妙な力を込...
アンリエッタは余った指で、才人のわき腹を優しく、時に爪で...
互いに最も感じる部分を刺激せず、やわやわと高めあっていく。
才人の胸板はアンリエッタが零した涎でべとべとになり、アン...
そして、中天を照らしていた双つの月が傾きはじめた時。
二人はほとんど同時に、互いの舌を相手から離す。
「はぁ、はぁ、はぁ…」
「ん、ふぅ、ふぁ…」
唇の周りを涎でべとべとにし、獣の目になった二人は、見詰め...
しかし。
アンリエッタは、すぐに目的を思い出し、必死に自分の獣を押...
「な、なあ。姫様、俺もう…」
肩を掴もうとする才人の手を、アンリエッタは払った。
「だめです」
「え」
アンリエッタの急変した態度に、きょとんとする才人。
アンリエッタはそんな才人に淫靡な笑顔を向けると、言った。
「先に私を満足させなさい…」
言って、スカートをたくし上げ、すらりとした脚をM字に開く。
白いニーハイソックスがガーターベルトで吊られ、その奥の純...
才人はこくん、と頷いた。
「合点承知だ女王さまーっ!」
そう吼えて極上の芳香を放つアンリエッタの下半身にむしゃぶ...
邪魔な薄い白い布を横に引き伸ばし、露になった桜色の裂け目...
上の口以上に涎を零していたその穴は、易々と才人の侵入を許...
才人は舌を奥まで差込み、アンリエッタ中に溜まった女王の愛...
そのまま、舌で女陰を嘗め回し、肛門のほうまで舐めまわす。
「ふぁ、そ、そう、いいっ…!」
天井を見上げ、荒い息をつきながら、快楽に震えるアンリエッ...
嘗め回されるたびにその細い肢体がふるふると震え、声に切な...
そして、才人は舐めるだけでは飽き足らず。
雌の裂け目の頂点で勃起し始めた、アンリエッタの核に指をか...
「あっ…!?」
その鋭い感覚にアンリエッタの身体がびくん!と震える。
そして、これから襲い来る衝撃に、背筋を丸まらせ、身体を強...
抵抗は、しない。自分が望んだことだから。
そして。
才人の指が、ちゅるん、と女王の皮を剥きあげた。
「──────────ひぃ!」
身体を強張らせ備えていたが、その強すぎる刺激に、容赦なく...
女王の反応に気をよくした才人は、そのまま舌で、剥き出しの...
唾液でべとべとの舌が絡むたび、涎交じりの吐息で撫でられる...
だが、気丈に耐えようとする彼女の矜持が、絶頂の手前で女王...
しかし。
才人が舌と同時に指を女陰に突っ込んだ瞬間。
アンリエッタの視界ははじけた。
「──────────────ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
びくんびくんと膣道が痙攣し、背筋が踊る。
股間から盛大に潮を吹き、アンリエッタは達してしまう。
まるでブリッジのように背筋が反り返り、しかしその緊張はす...
はぁはぁと荒い息をつき、ベッドに広がる女王に、才人は覆い...
「どう?満足した?」
アンリエッタの顔にかかるその息は荒く、発情した獣の匂いが...
確かに、アンリエッタは一度絶頂した。
ここまでは筋書き通り。
アンリエッタは気丈に緩んだ腰の筋肉をぎゅ、と締めなおし、...
アンリエッタが起き上がったせいで、才人はベッドから追い出...
そして普段とは違う女王の様子に呆ける騎士に言ってのけた。
「お勤めご苦労様でした、シュヴァリエ」
「うん、だからさ。続き。ね、続き!」
今にもズボンを脱いで襲い掛かってきそうな才人の鼻先に、ア...
「本日のお勤めはここまでです。お部屋にお帰りなさい」
「へ?」
思わず呆けてしまう才人に、アンリエッタは散らかった才人の...
そのまま才人をぐいぐいと部屋の外へ押し出してしまう。
「え、あの?ヒメサマ?」
「お勤め、ご苦労でしたっ!」
後ろ髪を引かれながらも、なんとかアンリエッタは自室から恋...
…これでいい。これで。
はぁ、とドアにもたれかかりながらため息をつくアンリエッタ...
『そ、そりゃないよヒメサマ〜…。このままじゃ俺納まりがつか...
才人の哀れな声にしかし、アンリエッタは気丈に耐え、自室の...
こうなってしまっては、才人は部屋に帰る他ない。
去っていく気配を感じながら、アンリエッタはほう、とため息...
これでいい。続きは、明日…。
夜空に煌々と輝く双つの月を眺めながら、アンリエッタは明日...
―つづく
→[[35-276]]「ぼくらの7日間戦争〜二日目」
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