ゼロの使い魔保管庫
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王宮の迎賓館から逃げ出したのは、もうずいぶん前のような気...
ここは、ガリア王都リュティスの御用宿。
かつて、栄華を極めたガリア王都にやってくる、国外の貴族た...
しかし、今はこの部屋を除き宿泊客もおらず、今この宿で働く...
『聖戦』の開戦を告げられ、ガリアから民が逃げ出しているか...
貴族でもない人民に、己が信心の拠り所となる正教に、背信者...
それでも一部の、ガリア王室ゆかりの商人たち、そして王に近...
そして彼女も。
ガリア王女、イザベラ。
父王の狂心を知った彼女は、あの日、王宮から逃げ出した。
その後、御付の者から両用艦隊の出撃を聞かされたが、彼女に...
父王が王都から離れていくことに、逆に安堵すら覚えたほどで...
…あの人は…狂っている…!
以前から感じていた違和感が、あの日、父に相対して真意を問...
父は、ジョゼフ一世は狂っている。
世の全てを敵に回し、相手を滅ぼし、そしてなお、自らをも滅...
何が彼をそうさせたのかはようとして知れなかったが、あの瞳...
あの瞳は人のそれではない。
父王の瞳の色に恐怖を刷り込まれた彼女は、あれ以来、この御...
しかし、御付の者たちの王都から逃げようという進言を、彼女...
たとえ父王が狂っていても、自分は王女である。
ガリアを、王都を捨てて逃げ出すなど、できるはずもない。
この国が、なくならない限りは────────────────。
彼女の中にこびりついた王族としての最後の矜持が、イザベラ...
そして。
彼女がここ数日の間、夢想していた事が、現実になる。
寝巻きのまま、天蓋つきの豪奢なベッドの上で、物憂げに窓か...
「い、イザベラ様!」
ノックの音とともに、御付のメイドの声が、部屋の外から聞こ...
「なによ、煩いわね」
上半身だけを起こし、ドアの方を向いてそう応えるだけのイザ...
『入っていい』とは言わない。勝手に入られて困るようなこと...
イザベラの声を確認したメイドは、そのまま扉を開けて入って...
赤茶けた髪を短く切りそろえたそばかす面のメイドが、慌てて...
「どうしたの、そんなに慌てて」
宿代が尽きたのかしら、そういえば戦争で国庫も空になったし...
メイドの答に、その表情が完全に凍りつく。
「我が王が…ジョゼフ一世が…崩御なされました…」
「え」
一言、そう発するのが精一杯だった。
その答は、ある意味彼女の期待していたものだった。
しかし。
現実で突きつけられるのと、夢想するのとでは心に響く重さが...
「嘘でしょ…?」
「…いいえ。早馬の報せだけでなく、王都にもこの話は響いてお...
最初は、メイドの冗談だと思った。
しかし、彼女の言葉と、窓の外から聞こえる、人々のざわめき...
ぞくり、とイザベラの背中を悪寒が走る。
ガリア王、ジョゼフ一世の崩御が意味するもの。
それは、ガリア王家の解体に他ならない。
なぜなら、このガリア王国に正式な王位継承者はいない。
いや、正しくはイザベラ王女が第一王位継承者なのだが、今こ...
神より賜りし冠がなければ、王は王たりえないのが世の理であ...
そしてその冠は、父王ジョゼフが戴冠していた。
つまり、イザベラの冠するべき王冠は、ここには存在しないの...
そして、外のざわめきがイザベラをより深い絶望に叩き落す。
『シャルロット姫が、王位を継ぐらしいぞ!』
『正しい王家に、ガリアの冠が戻った!』
そう。彼女の属する王家は、本来ありえないとされる王家。
ジョゼフ一世が先王により認められなければ、ありえなかった...
そしてそのジョゼフ王は、自らの地位を守るため、兄であるオ...
当然、イザベラの耳にもその話は入ってきている。
そして、先日の父王の狂気を見、彼女の中にわだかまっていた...
父は、叔父を殺した。
証拠こそなかったが、イザベラはそう確信していた。
そして、だからこそ、今の自分の立場が偽りであると、思って...
だから、私は
そこまで考え、何を考ええいたのかわからなくなる。
何をしようと思っていた?あのシャルロットに王冠を返すつも...
聖教に王冠を返上するつもりだった?この王都から逃げ出し、...
混乱がイザベラの中に訪れていた。
あまりのショックに茫然自失とし、イザベラは呆ける。
普段からあまり威厳のある彼女ではなかったが、その呆けた顔...
「イザベラ様?イザベラ様!しっかりしてください!」
メイドの声で、イザベラは我に返った。
はっとして自分の肩をゆする彼女の腕を振り払う。
「離しなさい、下郎が!」
「ひっ?」
やさしく気遣ってくれたメイドに対し、思わず乱暴な言葉が口...
ある意味、それが彼女の本性であった。
偽りの高貴、その偽りに支えられたつくりもののプライド。
それが今、音を立てて崩れ去ろうとしていた。
自分の取ってしまった態度に思わず自分で驚き、目の前ですく...
「…で、あなたは何をしにここへ来たの」
違う。こんなことを言いたいんじゃない。
ここでも、偽りの矜持がイザベラの邪魔をする。
イザベラの冷たい言葉に、メイドの顔から表情が消えた。
しかし、イザベラは気づかない。彼女は、自分の中で暴れる偽...
「…はい。イザベラ様に、王都の外へお逃げ頂きたく思いまして」
メイドの言葉にイザベラは顔を上げる。
そばかす面のメイドは、満面の笑みを浮かべていた。
粗末なフード付のマントは、身分を隠すためと言われた。
荷物は何も持たず、寝巻きのまま宿を出された。
手持ちの貴金属は宿代として御用宿に渡したと言われた。
そして、木の靴を履かされ、路地裏を進んでいく。
少し早足のメイドの背中を、イザベラは追う。
「…ちょ、ちょっと待ちなさい。早すぎるわよあなた」
ただでさえ履き慣れない木靴をはかされ、障害物だらけの路地...
王室でぬくぬく贅沢三昧の日々を送っていたイザベラに、町娘...
「…お急ぎください。いつ追っ手がかかるやもしれませぬ」
彼女の言うことは的を射ていた。確かに、ぼやぼやしていては...
シャルロットが王位継承権を取り戻した今、ロマリアにとって...
できるだけ早いうちにジョゼフの跡継ぎの存在を消すのが、ロ...
しかし、理解はしていても体はついてこない。
路地裏の土壁に手をつき、息を整えるイザベラ。
そんなイザベラに、メイドが路地裏の入り口から声を掛ける。
「ほら、急いでください。すぐそこなんですから」
その声にはあからさまな苛立ちが混じっていたが、息を整える...
もう、脚が棒のようだった。
軽いお茶なら済むくらいの時間壁の前で休み、ようやくイザベ...
「…待たせたわね。さ、案内なさい」
「……………すぐ、そこですからね」
慇懃に言い放ったイザベラに、背を向けてメイドは応えた。
そして、メイドの言葉通り。
少し歩くと、古ぼけた倉庫の前に着いた。
「……ここですわ、イザベラ妃殿下」
ずいぶんと丁寧に、むしろ慇懃とすらいえる態度で、メイドは...
ぎぎぎ、と重い音をたてて、重厚な木の扉が開いた。
「…褒美は何がいいかしらね。好きなものをおっしゃいな」
こんな時にまで素直に謝辞の出ない自分の口に軽く苛立ちなが...
そしてそこで異変に気づいた。
倉庫の中には、四人の男がいた。
扉の脇に、小太りの、商人風の初老の男。貴族気取りの口ひげ...
その傍らに、痩せた中肉中背のひげ面の中年。黒い皮鎧に身を...
奥の影に、派手な格好の金髪の青年。胸元の大きく開いたシャ...
その三人とも、下卑た笑いでイザベラを見つめている。
そして、何より目をひいたのは。
奥の闇から自分を見つめる、大男。
らんらんと光る大きな瞳と、獣のような体臭が、入り口まで臭...
異常を感じ、イザベラは慌てて引き返そうとするが。
「ご褒美ならもう頂きました。そこの紳士にね」
メイドはそう言い放ち、どん、と振り返ったイザベラの胸を突...
長時間路地裏を走っていたせいでフラフラになっていたイザベ...
「あうっ!?な、何を?」
尋ねるまでもない事だったが、しかし半ば反射のようにイザベ...
そしてメイドが応える。
イザベラがかつて彼女を見下ろしていたような、冷酷な笑みで...
「あなたは売られたの、イザベラさま。
そこの商人がね、どうしても王族を抱きたいんだって。言い...
私はそのお金で、面白おかしく暮らさせてもらうつもり」
「…あ、あなた!何を言ってるかわかって」
「そうね、人として最低だと思うわ、自分でも。
…あなたがちょっとでも感謝の言葉を吐いたら、少しは私も悔...
名前でも呼ばれてたら、心変わりしたかもね」
イザベラの顔が絶望に塗りつぶされていくのを見て、メイドは...
そして、扉を閉じながらにっこり笑って、言ってのけた。
「じゃあね、お姫様。始祖の加護のあらんことを。
…ああ、あなたたちは信じる神が違うんでしたっけ。あははは...
ぎぎぎ…ばたん。
笑顔のまま、メイド───本名はイベット──は、無情に扉を閉じる。
辺りは、ランプの明かりのみが照らす、薄暗闇となった。
「待ちなさい!こ」
思わず扉にすがりつこうとしたイザベラの脚を。
「ひ、ひめさまだぁ」
がし。
大きな手が掴んだ。
それは、大男の手。
常人からはかけ離れた、大きな団扇のような手が、イザベラの...
からん、と音をたてて木靴が脱げ、そして、大男はイザベラを...
長い青い髪が逆さまに引きずられる。
「ひい!」
大声を上げようと思ったが、男の力の強さに恐怖し喉がすくみ...
そのまま、大男の下に組み敷かれる。
「ほ、ほんもののひめさまだ!ほんものだぁ!」
声とともに吹きかけられる生臭い吐息に、吐き気すら覚える。
しかし、目の前に覆いかぶさる大男に、体の芯がすくんでしま...
その大男の背後から、声がする。声の老け方から察するに、『...
「これこれ、ジョバンニ。がっついてはいかんぞ」
「は、はい、ちちうえ!」
大男は慌てて立ち上がり、イザベラの上から退く。
好機とばかりに、イザベラは逃げ出そうとするが。
「おっと、ダメだぜ姫様」
痩せたひげ面の傭兵がそう言いながら、あっという間にイザベ...
そして、仰向けに寝かされたイザベラの両足を、金髪の青年が...
イザベラはその体勢のまま、声を荒げた。
「あ、あなたたち!私が誰か知っていて」
しかしその言葉は、片手でイザベラの両手を掴んだ傭兵が、開...
そして、下卑た笑みでイザベラを見下ろしながら、禿の商人が...
「イザベラ王女様。ガリアの姫君。よぉくご存知ですとも。
ふふふ。いい顔だ、さすがは王族ですな」
自分を憎憎しげな視線で睨み付けるイザベラに厭らしい笑みで...
「私は、高貴な女性の、処女を頂くのが無上の趣味でしてね。
金を失った商人の娘、借金で首の回らなくなった貴族の娘、...
言いながら、ぐふふふ、とくぐもった声で笑い、そして、脂ぎ...
不健康に色白く、しかし年頃の少女の瑞々しさをもったその脚...
イザベラの背筋に、生理的嫌悪を伴った悪寒が走る。
「そして、今日。ついに王族の娘の処女を味わう機会がやって...
…そう、あなたですよイザベラ様」
「父上、前口上長いぜ?さっさとはじめようぜ」
脚をおさえる金髪の青年が言った。どうやら、この青年と大男...
イザベラは必死に腕と脚に力を込めてもがくが、腕はがっしり...
「そう急くな、エドガーよ」
「だけどよー。暴れるんだよこのオヒメサマー」
弱弱しい力で暴れているのだが、その青年には力仕事に感じる...
商人は続ける。
「話がそれましたが。
まあ今回はせっかくの機会なので、我が息子達にも王族の娘...
特にジョバンニはこの体と、頭が少し弱いゆえまだ童貞でし...
商人の言葉に、ジョバンニがぬう、とその大きな顔をイザベラ...
長く伸ばし放題の髪に、まだらに生える無精髭。それに、オー...
「ひ、ひめさま、お、俺を男にしてくれえ」
涎がだら、とジョバンニの分厚い唇から垂れる。
それは、イザベラの顔に垂れる直前、じゅる、とジョバンニが...
そしてジョバンニは、いそいそと自分の下半身に手を伸ばす。
ベルトではなく太い麻縄で止められたズボンが大きな手でずり...
その異形の物体に、イザベラの背筋が凍った。
それはイザベラの手首ほども太さがあり、そして、赤黒く剥き...
臭っていた獣の臭いの原因は、これだったのだ。
「お、俺、ひめさまのために、一週間もおなにいガマンしてた...
あんな不潔な、歪な、巨大なものを入れられる。
それを想像しただけで、イザベラの背筋は凍った。
「これ、姫様の前で無礼だぞジョバンニ。それに、最初は父上...
お前は最後だぞ。その方が姫様も気楽でしょう」
息子をたしなめ、しかし下半身は剥き出しにさせたまま、承認...
もちろん、イザベラを気遣ってのことではない。
息子の巨大なイチモツで貫かれた後ではガバガバになってしま...
…たすけて、助けて…!
絶望に打ちひしがれ、イザベラは弱弱しく体を揺する。
それと同時に、涙がこぼれる。
それは本能的な恐怖によるもので、本来強者の保護欲をそそる...
しかし。
「おお、おお、いいねえ。いつ見ても、旦那に奪われる前の処...
腕を押さえる傭兵には逆効果のようで、抑える手によりいっそ...
そして、傭兵はイザベラに声をかける。
「なに、心配すんなやヒメサマ。ここの旦那は超紳士だからな。
処女のアンタでもバッチリ善がれるように、最高級のお薬を...
その声に商人が続ける。
「そのとおりですぞ、姫様。これな薬をご覧ください」
言って商人は、懐から小さな赤いガラス瓶を取り出す。
「コレの中身は、『オーガの血』と呼ばれる秘薬を、三日間か...
女性の中に塗り込めば、痛みなど些細なものになるほどの、...
商人はそう言って、瓶の蓋を開ける。
そして、脚を抑える息子に目配せする。
すると、エドガーは両足を掴んだまま、思い切り上に持ち上げ...
すると、寝巻きがべろんと捲れ、寝ていたせいで何も履いてい...
「ふーっ!ふぐーっ!」
ぼろきれを吐き出して声を荒げようとするが、上手くいかない。
「ほうほう、イザベラ様は意外に毛深くておられる。
ほれ、エドガーよ。肛門の周りにも、うっすら青い産毛が生...
「キレーなまんこじゃん。入れるの楽しみだな。早く済ませろ...
じろじろと王宮の女官以外には晒したことのない恥部を眺めら...
いっそ、舌を噛んでしまえればどれだけ楽だろう。
しかし、口の中に突っ込まれたぼろきれのせいでそれもできな...
そして。
「ぐふふ。それでは…と」
商人が、上を向いて開かれた、イザベラの股間の上で、薬瓶を...
どろり、と粘性の赤い液体が、イザベラの上に垂らされていく。
それは、大半はきつく閉ざされた陰唇をなぞって青い陰毛に絡...
そして、残りは巧妙に処女の守りを通り抜け、イザベラの膣内...
エドガーは薬を塗り終わったのを確認すると、今度はイザベラ...
しかし、イザベラの中にあるのはおぞましさだけ。快感などこ...
…な、何よ、ただのハッタリ…!?
商人の言葉を嘘と思い込んだイザベラは、沸きあがった怒りに...
それは、絶望に上塗りされた偽りの怒りで、その内に眠る絶望...
そんな弱い力では、もちろん腕も脚も自由にはならない。
抵抗するイザベラに、商人は下卑た笑みを向ける。
「焦りめさるな。薬は直ぐには効いてはきませぬ。
ぐふふ。では、効果が出るまで、不肖ながら私めと、息子が...
言って商人は、今まで後ろに控えていたジョバンニを手招きす...
ジョバンニは嬉しそうに寄ってくる。既にズボンも上着も脱ぎ...
イザベラは生理的嫌悪よりも、次の瞬間商人の放った言葉に恐...
「ジョバンニ、まずは口で綺麗にしてもらいなさい」
口で。
最初、イザベラには主語のないその文章の意味が分からなかっ...
しかし、すぐに思い当たる。
商人は、ジョバンニに、イザベラの口を犯させようというのだ。
イザベラは顔を振って抵抗する。
そのイザベラの鼻を、傭兵がつまみあげる。
息が、できなくなる。
苦しさに首を振るが、しかし傭兵の力は強く、解けそうにない。
息苦しさがつのり、胸に痛みを感じ始めた瞬間。
口の中に詰め込まれた、ぼろきれが抜き取られた。
「げほ、げほむぐっ!?」
息苦しさにむせ、空気をむさぼった瞬間。
イザベラの口の中に、生臭く、生暖かいものが押し込まれた。
それは。イザベラの手首ほどの太さのあるそれは。
ジョバンニの一物であった。
すぐに鼻を押さえていた手がどけられ、吐き気を覚えるほどの...
あまりの気持ち悪さと嫌悪感に涙ぐむイザベラ。
だが、口の中にそんなものを突っ込まれて黙っているほど、イ...
がり…。
歯で、思い切り噛んでやる。
しかし。
それは、あまりに太く、硬すぎた。
イザベラの顎の力では、その表面にこびりつく恥垢をこそげ取...
その奇妙な味に更なる吐き気を覚え、えづくが、ジョバンニに...
「おっおっおっおっ。ひ、ひめさまのお口、あったかい、キモ...
舌の上を生臭い、生暖かい、獣そのものが往復する。
イザベラは涙ぐみ、必死に口の中を犯す雄を吐き出そうとする...
それどころか、あろうことかジョバンニはイザベラの喉までを...
「おっ、おっおっおっおっ」
苦しさと生臭さに泣き喚きたかったが、口の中に肉の塊を突っ...
そんな二人の絡みを見ていた商人は、イザベラの股間に手を伸...
くちゅ…。
薬が、粘性の水音をたてる。
しかし。
それは薬だけの音ではなかった。
びくん!
イザベラの背筋が反り返る。
「─────────!?」
声も上げられず、イザベラは目を白黒させる。
背筋に走ったその感覚は。
むずがゆく、腰の奥を痺れさせるその甘い感覚は。
快感。
「ほう、ジョバンニのものを咥えながらもう濡れてきておる。
ジョバンニ喜べ、姫様はキモチイイらしいぞ」
ち、ちが、きもちよくなんか────!
しかし。
心の中で否定するが。
くちゅ、くちゅ。
商人の指が女陰をまさぐるたび、淫らな水音と背筋を走る電流...
「────!────────!!」
「おっおっおっ。ひめさまもぐもぐしてるう!」
「おお、よほどお前のモノが気に入ったようだな。
ぐふふ。こちらの口も、私の指がお気に入りになったようで...
薬によって強制的に高められた性感によって、跳ね回るイザベ...
跳ねる背筋が頭を前後させ、空気を求めて蠢く口がジョバンニ...
意思とは無関係に蠢く陰唇が愛撫と呼ぶには余りに自分勝手な...
イザベラの身体は、完全に発情していた。
そして。
ぐに。
商人の指が、まだ包皮に包まれたままのイザベラの女陰を、戯...
「──────────────────────!!!」
びくんびくんと身体を跳ね上げさせ、イザベラは。
生まれて初めての、視界が暗転するほどの絶頂に押し上げられ...
そして。
「おっ、いぐっ、いぐぅっ!」
どりゅどりゅどりゅ…!
イザベラの口内の一番奥、喉の入り口で、ジョバンニの一物が...
その中から、溜めこまれた、粘り気のある白濁が、イザベラの...
「おっ、おっおっおっ、おぅ〜〜〜〜」
どくんどくんと何度も脈打つ男性器を、ジョバンニはイザベラ...
ほとんどはイザベラの口内に吐き出されたが、一部は意図しな...
「おぐっ、おえっ、ごぼっ!」
激しくえづき、粘性の白濁を、逆流するにまかせ吐き出すイザ...
「うっわ汚ねえ!出しすぎだぞジョバンニぃ」
「うえへへへへ。いっぱいでたあ」
兄弟の掛け合いにしかし、イザベラはえづいて精液を吐き出す...
そんなイザベラの耳に、商人の声が届く。
「ぐふふふ…。これだけしとどに濡れておれば、もう大丈夫だろ...
では、そろそろ頂くとしますかな…。イザベラ妃殿下の、処女...
かちゃかちゃ。
…え…?しょじょ…?なんのおと…?うぐ、きもち、わるい…。
ずる、ばさ。
…きもちわるい…。あ、やだ、こしのおく…びくってしてる…あつ...
ぴと。
…あ、なにか、あたる…。あついの…あったかいの…?
「ぐふふふふ…。女王の処女は、どれだけすばらしいのでしょう...
…え?あ?わたし…私っ!
「いや、いやああああああああああ!たすけてっ!
誰か、助けてええええええええええええええええええっ!」
それは、数秒の出来事だった。
重い木の扉が轟音を立てて吹き飛ばされる。
ちょうど、扉を背にしていた傭兵は、その扉の一撃を後頭部に...
音に驚き、扉の外を見る三人。
そこに立っていたのは、少年と呼んでも差し支えないほどの、...
簡素な皮の鎧に身を包み、そして手にはメイジの証である杖。
「貴様、何者」
商人が勃起した下半身を慌てて隠しながら立ち上がろうとした...
少年は魔法の風を纏い、ジョバンニの目の前に一瞬立った。
「え?あれ?今」
間抜けな表情をするジョバンニに、少年はその顎を、下から蹴...
それも、普通に蹴り上げたのではない。
風を纏い、威力を数倍に上げた蹴り。さらに、両足を揃え、下...
戦槌なみに威力を増した少年の蹴りが、ジョバンニの顎を蹴り...
ジョバンニはその一撃で意識と、歯の半分を失った。
少年は相手の戦力の大半を奪ったのを確認すると、最後の戦力...
そして、腰の後ろに挿していた、大型のナイフを抜き放ち、エ...
「さあ、そのレディから手を離せ、下郎」
少し低めのよく通る声で、少年は凄みを利かせる。
その構えには隙が無く、たとえ商人とエドガーの二人がかりで...
しかし。
エドガーに、相手の実力を見抜く実力などない。
「くっそてめえ!」
無謀にも徒手で殴りかかる。
しかし、もちろん素人の拳など、訓練されたメイジである少年...
ドス。ぶしゅ。
少年の構えたナイフがエドガーの腕を貫き、そして引き抜かれ...
「う、うわあああああああああ!腕が、俺の腕えええええええ...
情けなく泣き喚くエドガー。
そんなエドガーを冷徹に見下ろし、今度は、腰を抜かして座り...
「まだやるか?」
「ひ、ひいいいいいいいいい!?」
じょぼぼぼぼぼ…。
恐怖のあまり、商人は失禁する。
あっという間にボディガードと息子達を失い、商人は身を守る...
少年は商人とエドガーから戦力がなくなったのを確認すると、...
背中と脚に手を回し、軽々と持ち上げる。
「大丈夫ですか?お嬢さん?」
そして、イザベラに語りかけるが。
…助かった?わたし、たすかっ…。
危機から助かった安堵と、疲れから、イザベラは気絶してしま...
目を覚ますと、粗末な藁のベッドに寝かされていた。
見上げる天井は隙間も見える板張り。どこかの納屋のようであ...
…あれ…?ここは…?
目を覚まして数瞬の間は、記憶が混濁していて自分の置かれて...
しかし、大きく息を吸い込んだ瞬間、否応なしに現実が襲い掛...
吸い込んだ息とともに、鼻腔の奥に蘇る生臭い雄の臭い。
ジョバンニの精液が、イザベラの口の中に染みこんでいた。
「うぇっ!えほっ、えほっ!」
気持ち悪さに咽こみ、両手をついてベッドの脇のむき出しの地...
胃液と、精液の混合物が逆流し、さらなる不快感を呼ぶ。
「おえ…おええ…」
涙を流しながら、最後の一滴まで吐き出す。
そして、嘔吐が終わると、慌てて自分の身体を確認する。
あの時とは違う、粗末な貫頭衣。
そして何より、汚れていない自分の身体。
そこまで確認して、あの救出劇が夢ではないと、ようやく認識...
ほっとしたのも束の間、自分の状況を思い出す。
そう、自分の身が窮地にあることに何ら変わりは無い。
王家が潰えて、国を追われる身であることに変わりは無い。
しかも、イザベラは今完全に身一つだけである。
他に頼るものもいない。期せずして天涯孤独の身となったので...
そう思った瞬間、とんでもない悪寒が身体を走りぬける。
毛布も何も無い藁を敷き詰めただけのベッドの上で、イザベラ...
そこへ。
きしんだ音を立て、納屋の扉が開く。
「あ、目が覚めましたか」
やってきたのは、イザベラを助けた銀髪の少年。皮鎧は脱いで...
手には、湯を満たした木桶と、タオルを抱えている。
「…大丈夫ですか!?」
少年は震えるイザベラの様子がただ事ではないことを見て取り...
そんな少年に、イザベラは思わず怒鳴ってしまう。
「あ、あなた、いったい何者なの!?何が目的なの!?」
ソレより前にすることがあるだろう、と言ってしまってから後...
しかし、なんと少年は、そんなイザベラに笑いかけた。
「はは。もう大丈夫です。僕はあなたに酷いことしたりしませ...
申し遅れました、僕はガリア北花壇騎士、エミリオといいま...
「え?…北花壇騎士…?」
イザベラは驚いた。
ガリアには各方角の花壇ごとに騎士団がある。
しかし、日の差さない北側には花壇はない。従って、公式に北...
王家直属の、汚れ仕事を片付けるための、裏の騎士団。それが...
この少年が、その一員だというのだ。
そして驚くイザベラに、少年は続ける。
「…っていっても見習い、っていうか騎士に任命される前に王家...
なるほど。
この少年は、その実力を買われ、北花壇騎士団に組み入れられ...
「…任命の書状がきて、王都に出てきたらこの有様で。
…あなたの悲鳴が聞こえたから、助けに走った次第です」
その話を聞いて、イザベラはほっとする。
エミリオは、自分の正体を知らない。きっと今も、自分のこと...
だから、彼が自分にとって脅威となることはない。今のところ...
そう、今のところは。
もし、この少年が自分の正体を知ればどうなるか。
それを想像せずにはいられなかった。
そして考える。
彼を、味方に引き込む方法を。
自分の正体を知っても、自分を裏切らない方法を。
思案を巡らせるイザベラに、エミリオは語りかける。
「あなたの名前、お聞きしてもいいですか?」
尋ねながら、湯に浸したタオルを差し出す。
はっとして床を見ると、自分の吐いたものが飛び散っていた。
イザベラは真っ赤になってタオルを受け取り、顔を拭く。
そんなイザベラに、エミリオはやさしい言葉をかける。
「酷い目に逢いましたね。もう大丈夫ですから」
屈託の無い笑顔で、イザベラを見つめる。
その瞳と視線を合わせた瞬間、きゅん、とイザベラの中で音が...
彼女の今までの人生の中で、こんな風に何の打算もなく、自分...
王族であるがゆえ、仕方なく優しくしたり、媚びへつらう者ば...
そして、イザベラは口を開く。
「…イザベラよ」
「え?」
「私の名前。イザベラ」
エミリオは思わずきょとんとする。
なぜなら、その名前は、本来自分が仕えるはずであった、王家...
そして彼は気づく。
今目の前にいる彼女の髪の色が、ガリア王家由来の青い色であ...
「え?イザベラ…王女様?」
エミリオの目が点になり、そして。
思わずずざざぁっ!と後ずさり、床に膝をつき、首を垂れる。
「しっ、知らぬこととはいえっ!不敬を致しました、申し訳あ...
エミリオの豹変した態度に、イザベラは思わず悲しくなった。
さっきまで、何の打算もなく接してくれた男の子ですら、ここ...
この時ほど、イザベラは王家の生まれであることを煩わしく思...
…ってちょっと待て。
よく考えてみると。
…王家、なくなったんじゃなかったっけ。
そう。
ガリア王ジョゼフ一世は崩御し、ガリアの王冠はシャルロット...
そして、今、自分はただのイザベラ。
王家の一員でもなんでもない、一人の女。
だがしかし、それを世間は認めないだろう。そして、目の前の...
だったら。
イザベラは考えた。
…ただの女に、なってしまえばいいんだ。
そうするには、どうすればいいか。
答は簡単だった。
自分の胸の奥で脈打つ器官が、それを教えてくれていた。
イザベラは心を決め、言葉を口に出す。
「いいわよ、そんな畏まらなくても。もう王家ないんだし」
「はっ、えっ?し、しかし」
「それとも何?私をロマリアに突き出す?それともここで殺す...
「そ、そんな畏れ多い!」
イザベラは慌てながらも態度を変えないエミリオにだんだんム...
まだ膝をつき首を垂れたまま、視線を合わそうともしないエミ...
「もうただのイザベラなんだってば。ただのオンナなの。
それにお金も持ってないし。仕えても給金だってビタイチだ...
「し、しかしですね」
「あーもう!」
イザベラは怒ったように言い放つと、エミリオの前に屈んだ。
そして、下からエミリオの顔を両手で包み込むと。
無理やり、その唇を奪った。
目を白黒させて王女の口付けを受ける騎士。
しばらく唇を重ねた後、イザベラはエミリオの顔を固定して、...
「…た、助けてくれたお礼!あげるから!」
「は、はぁ」
思わぬ展開に呆気にとられ、エミリオは呆ける。
そして、今のキスがお礼なのだと、『勘違い』してしまう。
「は、あ、ありがたき幸せです!わ、私騎士として王家に」
そして考えてきていた騎士叙勲の際の口上を述べようとして。
目の前で展開される光景に目が点になった。
イザベラは、エミリオの目の前で、着せられていた貫頭衣を、...
思わずエミリオは前かがみになる。
若さ溢れる10代前半、高貴な女性の裸を見て元気にならないは...
実際、先ほど汚れた寝巻きを着替えさせる際にも、溢れる情欲...
イザベラはそのまま、ころん、と藁葺きのベッドに仰向けに寝...
素肌に当たる藁の先端がチクチクと不快だったが、そんなこと...
なにせ、一世一代の大舞台なのだから。
惚れた人に、初めてを捧げるという。
ほとんど一目ぼれである。
まるで物語の王子様のように自分を窮地から救ってくれたエミ...
早鐘のように鳴り響く心臓を宥めながら、イザベラは言葉を搾...
「ほ、ほかにあげるもの、ないから」
「は、はひ」
「わ、私を抱きなさい!
け、結構高値みたいだから!十分でしょ?」
先ほどの商人とメイドのやりとりで思いついた台詞を言ってみ...
確かに、エミリオにとってこの申し出は破格の報酬であろう。
何せ、自分の仕えるべき王女が、その身体を自分に捧げるとい...
というより、エミリオだって健全な男子である。
騎士叙勲の暁には、王女とお近づきになって云々、なんて妄想...
それがまさか。
まさかこんなカタチで訪れるとは。
だがしかし。
「え、えと。そのですねえ」
エミリオは焦っていた。
こんな時、どうすればいいのかさっぱりわからなかったのだ。
辺境貴族の末弟に生まれ、各地の騎士団で盗賊狩の日々を送っ...
むしろ、女の子と付き合ったことすらないのである。
混乱するなというほうに無理があった。
そして。
逆サイドではイザベラも混乱の極みだった。
勢いでここまでしてしまったものの。
心臓はまるで早鐘のよう、体中火照って火が着きそう、視界は...
恥ずかしい。恥ずかしくて死にそう。
でも、こうするしかないのだ。
もう身体一つしか残っていないイザベラは、あとは突っ走るし...
そして。
もう一つの要因が、イザベラの背中を押した。
どくん。
心臓が鳴った。
さっきまでの早鐘のような鼓動とは違う、重く、深い鼓動。
そして、視界に桃色の靄がかかりはじめる。
息が荒くなり、背中に当たる藁の先端が、ぴりぴりと電流を発...
それから間を置かず、腰の奥が熱を帯び始めた。
そこは、本で知識だけはあった場所。
子宮。
先ほど商人に使われた薬が、完全にイザベラの体中に回ってし...
「はっ…はぁっ…はぁっ…!」
荒い息をつき、真っ赤な顔をしているイザベラの異変に、前か...
「だ、大丈夫ですかっ?王女様っ?」
声を掛けるが、どうやら聞こえていないようだ。イザベラは荒...
仕方なしに声を届けるため、エミリオはイザベラに近寄ってい...
イザベラがベッドに横たわっていたので、自然と覆いかぶさる...
そして。
ぎゅむ。
イザベラの両腕が一瞬で、エミリオの首を捕まえた。
「え?」
「大丈夫じゃ、ないわよ…っ!
も、ガマンできないっ…!」
そして、不自然な格好でイザベラに覆いかぶさっていたエミリ...
不意をつかれ、あっさりとマウントを取られるエミリオ。
「え」
仮にも騎士候補である自分があっさりと上を取られたことより...
エミリオは、尋常でないイザベラの表情に驚いた。
頬が真っ赤に上気し、耳までばら色に染まり、目は泣きそうな...
その火照ったため息が、ふわりとエミリオの鼻先にかかる。甘...
その瞬間、エミリオの全身の毛穴がぞわり、と逆立つ。
雌の誘惑に、雄の本能が応え始めていた。
自然界では、本来雄に選択権はない。雌に選んでもらうため、...
しかし、今この場では真逆の事が起きていた。
雌が、雄を誘っている。遺伝子レベルで雌に逆らえない雄は、...
その証拠に。
エミリオの下半身には、顔に見合わぬ立派な山ができていた。
もちろん、イザベラが目をつけたのはそこ。
そして彼女の中によぎるのは、先ほどのおぞましい行為。
無理やり男性器を口に含まされ、射精された。
イザベラは、びんびんに薄いズボンを押し上げているエミリオ...
「ね、ねえ。男って、コレ咥えてもらうのってきもちいいの?」
エミリオもひょっとして、ああいうのが好きなのだろうか。
そう思ったイザベラは、素直にその質問を口にした。
もちろん、エミリオにそういう経験どころか、そういう行為な...
しかし、普通に自分でいじってもキモチイイのだ。
女の子の口で咥えてもらったら、それはきっと。
「い、いや、きもちいいんじゃないでしょうかねえ・・・たぶん」
思わず反射でそう応えたエミリオに。
「じゃあ、してあげる」
イザベラは、油断していたエミリオのズボンをずり下げてしま...
初心な表情と幼い顔には似合わない、太く長い立派な一物が露...
イザベラはそのまま、屹立したエミリオの男性器に顔を寄せて...
「ちょっ、姫様っ?な、何をっ!?きたないですよっ!?」
しかし、エミリオのその声はイザベラに届かない。
イザベラは、立ち昇る雄の臭いで、完全に理性が吹き飛んでい...
…なに、この、におい…。
…あたま、ぐらぐら、するぅ…。
完全に回った媚薬がイザベラの脳髄まで溶かし、思考を奪って...
今の彼女の頭には、目の前の雄を貪ることしかなかった。
目覚めた雌は、そのまま口を開け、目の前の雄に喰らい付いた。
なぜなら、先刻自分の口の中を犯し、善がっていた雄がいたか...
しかしエミリオのモノは大きく、小さなイザベラの口の中には...
選んだ雄を喜ばせること。それが、雌の本能だった。
イザベラはつたない舌使いと、貪欲なまでの吸い上げで、エミ...
「う、うわぁっ?」
初めての感覚に、エミリオは悲鳴を上げ、腰を跳ねさせる。
自慰しか知らない初心な少年に、この衝撃はきつすぎた。
勝手に腰が痙攣し、無意識にイザベラの口を犯す。
腰をグラインドさせ、悲鳴を上げるエミリオに、イザベラの中...
…キモチ、いいんだ…。私のクチ、気持ちいいんだ…。
思わず嬉しくなり、頬をすぼめてさらに吸い上げ、舌を絡ませ...
そして、口で雄を味わいながら、イザベラの奥で、心臓以上に...
雄を受け止める場所。大陰唇から始まり、陰道、子宮から、卵...
目の前の雄を貪れと、本能が吼えていた。
左手を沿え、ぢゅうぢゅうと唾液ごと男性器を吸い上げながら...
その痴態を見せ付けられ、あまりにも苛烈に吸い上げられ、た...
「だ、だめですっ、ひめさまっ!」
イザベラの口の奥、喉の入り口で、エミリオは初めての口淫で...
どくどくどくどくと、熱い大量の精液が、イザベラの喉と脳髄...
ジョバンニの精液はあまりの気持ち悪さに吐き出してしまった...
エミリオのそれは、まるで、濃いワインのように、イザベラを...
なかなか止まらないエミリオの射精を、んくんくんくと喉を鳴...
…まずい…ずるずる…でも…。
…あたまが、くらくらするあじ…。
…だいすき…。
欲求にまかせ、尿道に残った精液まで残らず吸い上げ、イザベ...
「はっ、はっ、はぁっ」
射精を残らず吸い上げられたエミリオは、藁葺きのベッドの上...
そんな雄を見て、雌は支配欲をそそられる。
口の端から零れる涎と精液の混合物を拭おうともせず、イザベ...
そのまま腰を下ろせば、イザベラはエミリオを完全に捕食でき...
混濁した理性と、覚醒した野生、そして王族の矜持が、イザベ...
あまりに淫らな笑みで、イザベラは自らに指を沿え、割り開い...
「…それじゃあ、受け取りなさい?一生感謝するのよ。いいね?」
「え…?なに…?」
口淫の衝撃に半分意識の飛びかけていたエミリオは、そう応え...
ぶつん、と二人の間で何かの裂ける音がした。
童貞の雄が、処女の雌に食われた瞬間であった。
肉の裂ける痛みがイザベラを襲う。しかし。
そんなちっぽけなものなど洗い流すほど、強烈な快感が彼女を...
膣の襞の一枚一枚がむき出しの神経器官となり果て、くわえ込...
イザベラの性器では余るほどのエミリオの性器が、王女の子宮...
目の前が白く染まり、体中の筋肉が痙攣し、腰の奥の器官が勝...
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああああああぁぁぁぁぁっ!?」
処女とは思えないような、濁った獣のような声を上げ、イザベ...
それは、この上ない喪失感だった。
そして、この上ない快楽だった。
『おんな』になった瞬間に訪れた最高の快楽が、イザベラを襲...
そして。
イザベラの膣襞はまるで百本の舌のようにエミリオの茎を嘗め...
口の中とは比べ物にならないイザベラの器に、エミリオも。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
腰をびくんと跳ねさせ、ごぼりとイザベラの中で弾けた。
その射精は一度では収まらず、ごぷん、ごぷんと何度もイザベ...
そのたびにイザベラの細い身体が跳ね上げられ、青い長い髪と...
「ひ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!」
イザベラを再び襲った絶頂は、今度は彼女の視界を紅に染める。
苦痛にすら感じる凄まじい快感が、イザベラの神経を焼き切っ...
大量の精液を受け、どさ、とイザベラの身体がエミリオの上で...
そして、腰を持ち上げて射精していたエミリオも。
「う…あぁ…」
腰をかくん、と落とし、気を失ってしまった。
目を覚ますと、オヒメサマが隣で微笑んでいた。
裸で。
自分のやったことを思い出す。エミリオの顔が真っ赤になる。
そして。
「うわぁぁぁぁぁぁっ?」
王女と同衾してることに思い至り、裸のまま、土むき出しの床...
そしてその口からスムースに流れ出す謝罪の文句。
「も、申し訳ありません!私、とんでもないことを!」
げし。
そんな銀髪の頭を、裸の足が踏みつけた。
「コラ。何謝ってるの。アレはお礼だって言ったでしょう」
「は、え、しかし」
ここまできてまで態度の変わらないエミリオに、イザベラは苛...
だが、思い直す。
…だったら、いいわよ。
「そんなに気にするならいいわよ。分かったわよ。
一生かけてその罪償いなさい。いいね」
言いながら、両足をキレイにくみ上げ、はだしのつま先でエミ...
エミリオから見たイザベラはもちろん裸だったが。
エミリオの今まで見てきた世界で、最も可憐で高貴な、お姫さ...
「そうね。とりあえず」
「は、はひ」
無理やり顎を持ち上げられているせいで、間抜けな返事になっ...
そしてイザベラは、わがままを言った。
「なんだか甘いものが食べたいわ」
「へ?」
一瞬意味が分からず呆けてしまうエミリオ。
そんなエミリオに、くすり、と笑いながら、いつもどおりの酷...
「いますぐに。
この意味分かったら、さっさとなさい?
ちょっと、ちゃんと聞いてるの?エミリオ?」
間抜けな顔で自分を見上げる愛しい騎士に、イザベラは言った。
「は、はい、ただ今!」
慌ててベッドに置かれていた服を着込んで、外に出て行くエミ...
残されたイザベラは裸のまま、ころん、とベッドに横になる。
そして、今この場にいない愛しい人に向けて、言った。
「一生掛けて償わせてあげるわ。
今日の鈍感っぷりをね。私の王子様♪
一生、面倒みさせるんだから。私のワガママは半端ないわよ♪」
くすくす笑いながら、とりあえず最初は庭付き一戸建てかしら...
終了行:
王宮の迎賓館から逃げ出したのは、もうずいぶん前のような気...
ここは、ガリア王都リュティスの御用宿。
かつて、栄華を極めたガリア王都にやってくる、国外の貴族た...
しかし、今はこの部屋を除き宿泊客もおらず、今この宿で働く...
『聖戦』の開戦を告げられ、ガリアから民が逃げ出しているか...
貴族でもない人民に、己が信心の拠り所となる正教に、背信者...
それでも一部の、ガリア王室ゆかりの商人たち、そして王に近...
そして彼女も。
ガリア王女、イザベラ。
父王の狂心を知った彼女は、あの日、王宮から逃げ出した。
その後、御付の者から両用艦隊の出撃を聞かされたが、彼女に...
父王が王都から離れていくことに、逆に安堵すら覚えたほどで...
…あの人は…狂っている…!
以前から感じていた違和感が、あの日、父に相対して真意を問...
父は、ジョゼフ一世は狂っている。
世の全てを敵に回し、相手を滅ぼし、そしてなお、自らをも滅...
何が彼をそうさせたのかはようとして知れなかったが、あの瞳...
あの瞳は人のそれではない。
父王の瞳の色に恐怖を刷り込まれた彼女は、あれ以来、この御...
しかし、御付の者たちの王都から逃げようという進言を、彼女...
たとえ父王が狂っていても、自分は王女である。
ガリアを、王都を捨てて逃げ出すなど、できるはずもない。
この国が、なくならない限りは────────────────。
彼女の中にこびりついた王族としての最後の矜持が、イザベラ...
そして。
彼女がここ数日の間、夢想していた事が、現実になる。
寝巻きのまま、天蓋つきの豪奢なベッドの上で、物憂げに窓か...
「い、イザベラ様!」
ノックの音とともに、御付のメイドの声が、部屋の外から聞こ...
「なによ、煩いわね」
上半身だけを起こし、ドアの方を向いてそう応えるだけのイザ...
『入っていい』とは言わない。勝手に入られて困るようなこと...
イザベラの声を確認したメイドは、そのまま扉を開けて入って...
赤茶けた髪を短く切りそろえたそばかす面のメイドが、慌てて...
「どうしたの、そんなに慌てて」
宿代が尽きたのかしら、そういえば戦争で国庫も空になったし...
メイドの答に、その表情が完全に凍りつく。
「我が王が…ジョゼフ一世が…崩御なされました…」
「え」
一言、そう発するのが精一杯だった。
その答は、ある意味彼女の期待していたものだった。
しかし。
現実で突きつけられるのと、夢想するのとでは心に響く重さが...
「嘘でしょ…?」
「…いいえ。早馬の報せだけでなく、王都にもこの話は響いてお...
最初は、メイドの冗談だと思った。
しかし、彼女の言葉と、窓の外から聞こえる、人々のざわめき...
ぞくり、とイザベラの背中を悪寒が走る。
ガリア王、ジョゼフ一世の崩御が意味するもの。
それは、ガリア王家の解体に他ならない。
なぜなら、このガリア王国に正式な王位継承者はいない。
いや、正しくはイザベラ王女が第一王位継承者なのだが、今こ...
神より賜りし冠がなければ、王は王たりえないのが世の理であ...
そしてその冠は、父王ジョゼフが戴冠していた。
つまり、イザベラの冠するべき王冠は、ここには存在しないの...
そして、外のざわめきがイザベラをより深い絶望に叩き落す。
『シャルロット姫が、王位を継ぐらしいぞ!』
『正しい王家に、ガリアの冠が戻った!』
そう。彼女の属する王家は、本来ありえないとされる王家。
ジョゼフ一世が先王により認められなければ、ありえなかった...
そしてそのジョゼフ王は、自らの地位を守るため、兄であるオ...
当然、イザベラの耳にもその話は入ってきている。
そして、先日の父王の狂気を見、彼女の中にわだかまっていた...
父は、叔父を殺した。
証拠こそなかったが、イザベラはそう確信していた。
そして、だからこそ、今の自分の立場が偽りであると、思って...
だから、私は
そこまで考え、何を考ええいたのかわからなくなる。
何をしようと思っていた?あのシャルロットに王冠を返すつも...
聖教に王冠を返上するつもりだった?この王都から逃げ出し、...
混乱がイザベラの中に訪れていた。
あまりのショックに茫然自失とし、イザベラは呆ける。
普段からあまり威厳のある彼女ではなかったが、その呆けた顔...
「イザベラ様?イザベラ様!しっかりしてください!」
メイドの声で、イザベラは我に返った。
はっとして自分の肩をゆする彼女の腕を振り払う。
「離しなさい、下郎が!」
「ひっ?」
やさしく気遣ってくれたメイドに対し、思わず乱暴な言葉が口...
ある意味、それが彼女の本性であった。
偽りの高貴、その偽りに支えられたつくりもののプライド。
それが今、音を立てて崩れ去ろうとしていた。
自分の取ってしまった態度に思わず自分で驚き、目の前ですく...
「…で、あなたは何をしにここへ来たの」
違う。こんなことを言いたいんじゃない。
ここでも、偽りの矜持がイザベラの邪魔をする。
イザベラの冷たい言葉に、メイドの顔から表情が消えた。
しかし、イザベラは気づかない。彼女は、自分の中で暴れる偽...
「…はい。イザベラ様に、王都の外へお逃げ頂きたく思いまして」
メイドの言葉にイザベラは顔を上げる。
そばかす面のメイドは、満面の笑みを浮かべていた。
粗末なフード付のマントは、身分を隠すためと言われた。
荷物は何も持たず、寝巻きのまま宿を出された。
手持ちの貴金属は宿代として御用宿に渡したと言われた。
そして、木の靴を履かされ、路地裏を進んでいく。
少し早足のメイドの背中を、イザベラは追う。
「…ちょ、ちょっと待ちなさい。早すぎるわよあなた」
ただでさえ履き慣れない木靴をはかされ、障害物だらけの路地...
王室でぬくぬく贅沢三昧の日々を送っていたイザベラに、町娘...
「…お急ぎください。いつ追っ手がかかるやもしれませぬ」
彼女の言うことは的を射ていた。確かに、ぼやぼやしていては...
シャルロットが王位継承権を取り戻した今、ロマリアにとって...
できるだけ早いうちにジョゼフの跡継ぎの存在を消すのが、ロ...
しかし、理解はしていても体はついてこない。
路地裏の土壁に手をつき、息を整えるイザベラ。
そんなイザベラに、メイドが路地裏の入り口から声を掛ける。
「ほら、急いでください。すぐそこなんですから」
その声にはあからさまな苛立ちが混じっていたが、息を整える...
もう、脚が棒のようだった。
軽いお茶なら済むくらいの時間壁の前で休み、ようやくイザベ...
「…待たせたわね。さ、案内なさい」
「……………すぐ、そこですからね」
慇懃に言い放ったイザベラに、背を向けてメイドは応えた。
そして、メイドの言葉通り。
少し歩くと、古ぼけた倉庫の前に着いた。
「……ここですわ、イザベラ妃殿下」
ずいぶんと丁寧に、むしろ慇懃とすらいえる態度で、メイドは...
ぎぎぎ、と重い音をたてて、重厚な木の扉が開いた。
「…褒美は何がいいかしらね。好きなものをおっしゃいな」
こんな時にまで素直に謝辞の出ない自分の口に軽く苛立ちなが...
そしてそこで異変に気づいた。
倉庫の中には、四人の男がいた。
扉の脇に、小太りの、商人風の初老の男。貴族気取りの口ひげ...
その傍らに、痩せた中肉中背のひげ面の中年。黒い皮鎧に身を...
奥の影に、派手な格好の金髪の青年。胸元の大きく開いたシャ...
その三人とも、下卑た笑いでイザベラを見つめている。
そして、何より目をひいたのは。
奥の闇から自分を見つめる、大男。
らんらんと光る大きな瞳と、獣のような体臭が、入り口まで臭...
異常を感じ、イザベラは慌てて引き返そうとするが。
「ご褒美ならもう頂きました。そこの紳士にね」
メイドはそう言い放ち、どん、と振り返ったイザベラの胸を突...
長時間路地裏を走っていたせいでフラフラになっていたイザベ...
「あうっ!?な、何を?」
尋ねるまでもない事だったが、しかし半ば反射のようにイザベ...
そしてメイドが応える。
イザベラがかつて彼女を見下ろしていたような、冷酷な笑みで...
「あなたは売られたの、イザベラさま。
そこの商人がね、どうしても王族を抱きたいんだって。言い...
私はそのお金で、面白おかしく暮らさせてもらうつもり」
「…あ、あなた!何を言ってるかわかって」
「そうね、人として最低だと思うわ、自分でも。
…あなたがちょっとでも感謝の言葉を吐いたら、少しは私も悔...
名前でも呼ばれてたら、心変わりしたかもね」
イザベラの顔が絶望に塗りつぶされていくのを見て、メイドは...
そして、扉を閉じながらにっこり笑って、言ってのけた。
「じゃあね、お姫様。始祖の加護のあらんことを。
…ああ、あなたたちは信じる神が違うんでしたっけ。あははは...
ぎぎぎ…ばたん。
笑顔のまま、メイド───本名はイベット──は、無情に扉を閉じる。
辺りは、ランプの明かりのみが照らす、薄暗闇となった。
「待ちなさい!こ」
思わず扉にすがりつこうとしたイザベラの脚を。
「ひ、ひめさまだぁ」
がし。
大きな手が掴んだ。
それは、大男の手。
常人からはかけ離れた、大きな団扇のような手が、イザベラの...
からん、と音をたてて木靴が脱げ、そして、大男はイザベラを...
長い青い髪が逆さまに引きずられる。
「ひい!」
大声を上げようと思ったが、男の力の強さに恐怖し喉がすくみ...
そのまま、大男の下に組み敷かれる。
「ほ、ほんもののひめさまだ!ほんものだぁ!」
声とともに吹きかけられる生臭い吐息に、吐き気すら覚える。
しかし、目の前に覆いかぶさる大男に、体の芯がすくんでしま...
その大男の背後から、声がする。声の老け方から察するに、『...
「これこれ、ジョバンニ。がっついてはいかんぞ」
「は、はい、ちちうえ!」
大男は慌てて立ち上がり、イザベラの上から退く。
好機とばかりに、イザベラは逃げ出そうとするが。
「おっと、ダメだぜ姫様」
痩せたひげ面の傭兵がそう言いながら、あっという間にイザベ...
そして、仰向けに寝かされたイザベラの両足を、金髪の青年が...
イザベラはその体勢のまま、声を荒げた。
「あ、あなたたち!私が誰か知っていて」
しかしその言葉は、片手でイザベラの両手を掴んだ傭兵が、開...
そして、下卑た笑みでイザベラを見下ろしながら、禿の商人が...
「イザベラ王女様。ガリアの姫君。よぉくご存知ですとも。
ふふふ。いい顔だ、さすがは王族ですな」
自分を憎憎しげな視線で睨み付けるイザベラに厭らしい笑みで...
「私は、高貴な女性の、処女を頂くのが無上の趣味でしてね。
金を失った商人の娘、借金で首の回らなくなった貴族の娘、...
言いながら、ぐふふふ、とくぐもった声で笑い、そして、脂ぎ...
不健康に色白く、しかし年頃の少女の瑞々しさをもったその脚...
イザベラの背筋に、生理的嫌悪を伴った悪寒が走る。
「そして、今日。ついに王族の娘の処女を味わう機会がやって...
…そう、あなたですよイザベラ様」
「父上、前口上長いぜ?さっさとはじめようぜ」
脚をおさえる金髪の青年が言った。どうやら、この青年と大男...
イザベラは必死に腕と脚に力を込めてもがくが、腕はがっしり...
「そう急くな、エドガーよ」
「だけどよー。暴れるんだよこのオヒメサマー」
弱弱しい力で暴れているのだが、その青年には力仕事に感じる...
商人は続ける。
「話がそれましたが。
まあ今回はせっかくの機会なので、我が息子達にも王族の娘...
特にジョバンニはこの体と、頭が少し弱いゆえまだ童貞でし...
商人の言葉に、ジョバンニがぬう、とその大きな顔をイザベラ...
長く伸ばし放題の髪に、まだらに生える無精髭。それに、オー...
「ひ、ひめさま、お、俺を男にしてくれえ」
涎がだら、とジョバンニの分厚い唇から垂れる。
それは、イザベラの顔に垂れる直前、じゅる、とジョバンニが...
そしてジョバンニは、いそいそと自分の下半身に手を伸ばす。
ベルトではなく太い麻縄で止められたズボンが大きな手でずり...
その異形の物体に、イザベラの背筋が凍った。
それはイザベラの手首ほども太さがあり、そして、赤黒く剥き...
臭っていた獣の臭いの原因は、これだったのだ。
「お、俺、ひめさまのために、一週間もおなにいガマンしてた...
あんな不潔な、歪な、巨大なものを入れられる。
それを想像しただけで、イザベラの背筋は凍った。
「これ、姫様の前で無礼だぞジョバンニ。それに、最初は父上...
お前は最後だぞ。その方が姫様も気楽でしょう」
息子をたしなめ、しかし下半身は剥き出しにさせたまま、承認...
もちろん、イザベラを気遣ってのことではない。
息子の巨大なイチモツで貫かれた後ではガバガバになってしま...
…たすけて、助けて…!
絶望に打ちひしがれ、イザベラは弱弱しく体を揺する。
それと同時に、涙がこぼれる。
それは本能的な恐怖によるもので、本来強者の保護欲をそそる...
しかし。
「おお、おお、いいねえ。いつ見ても、旦那に奪われる前の処...
腕を押さえる傭兵には逆効果のようで、抑える手によりいっそ...
そして、傭兵はイザベラに声をかける。
「なに、心配すんなやヒメサマ。ここの旦那は超紳士だからな。
処女のアンタでもバッチリ善がれるように、最高級のお薬を...
その声に商人が続ける。
「そのとおりですぞ、姫様。これな薬をご覧ください」
言って商人は、懐から小さな赤いガラス瓶を取り出す。
「コレの中身は、『オーガの血』と呼ばれる秘薬を、三日間か...
女性の中に塗り込めば、痛みなど些細なものになるほどの、...
商人はそう言って、瓶の蓋を開ける。
そして、脚を抑える息子に目配せする。
すると、エドガーは両足を掴んだまま、思い切り上に持ち上げ...
すると、寝巻きがべろんと捲れ、寝ていたせいで何も履いてい...
「ふーっ!ふぐーっ!」
ぼろきれを吐き出して声を荒げようとするが、上手くいかない。
「ほうほう、イザベラ様は意外に毛深くておられる。
ほれ、エドガーよ。肛門の周りにも、うっすら青い産毛が生...
「キレーなまんこじゃん。入れるの楽しみだな。早く済ませろ...
じろじろと王宮の女官以外には晒したことのない恥部を眺めら...
いっそ、舌を噛んでしまえればどれだけ楽だろう。
しかし、口の中に突っ込まれたぼろきれのせいでそれもできな...
そして。
「ぐふふ。それでは…と」
商人が、上を向いて開かれた、イザベラの股間の上で、薬瓶を...
どろり、と粘性の赤い液体が、イザベラの上に垂らされていく。
それは、大半はきつく閉ざされた陰唇をなぞって青い陰毛に絡...
そして、残りは巧妙に処女の守りを通り抜け、イザベラの膣内...
エドガーは薬を塗り終わったのを確認すると、今度はイザベラ...
しかし、イザベラの中にあるのはおぞましさだけ。快感などこ...
…な、何よ、ただのハッタリ…!?
商人の言葉を嘘と思い込んだイザベラは、沸きあがった怒りに...
それは、絶望に上塗りされた偽りの怒りで、その内に眠る絶望...
そんな弱い力では、もちろん腕も脚も自由にはならない。
抵抗するイザベラに、商人は下卑た笑みを向ける。
「焦りめさるな。薬は直ぐには効いてはきませぬ。
ぐふふ。では、効果が出るまで、不肖ながら私めと、息子が...
言って商人は、今まで後ろに控えていたジョバンニを手招きす...
ジョバンニは嬉しそうに寄ってくる。既にズボンも上着も脱ぎ...
イザベラは生理的嫌悪よりも、次の瞬間商人の放った言葉に恐...
「ジョバンニ、まずは口で綺麗にしてもらいなさい」
口で。
最初、イザベラには主語のないその文章の意味が分からなかっ...
しかし、すぐに思い当たる。
商人は、ジョバンニに、イザベラの口を犯させようというのだ。
イザベラは顔を振って抵抗する。
そのイザベラの鼻を、傭兵がつまみあげる。
息が、できなくなる。
苦しさに首を振るが、しかし傭兵の力は強く、解けそうにない。
息苦しさがつのり、胸に痛みを感じ始めた瞬間。
口の中に詰め込まれた、ぼろきれが抜き取られた。
「げほ、げほむぐっ!?」
息苦しさにむせ、空気をむさぼった瞬間。
イザベラの口の中に、生臭く、生暖かいものが押し込まれた。
それは。イザベラの手首ほどの太さのあるそれは。
ジョバンニの一物であった。
すぐに鼻を押さえていた手がどけられ、吐き気を覚えるほどの...
あまりの気持ち悪さと嫌悪感に涙ぐむイザベラ。
だが、口の中にそんなものを突っ込まれて黙っているほど、イ...
がり…。
歯で、思い切り噛んでやる。
しかし。
それは、あまりに太く、硬すぎた。
イザベラの顎の力では、その表面にこびりつく恥垢をこそげ取...
その奇妙な味に更なる吐き気を覚え、えづくが、ジョバンニに...
「おっおっおっおっ。ひ、ひめさまのお口、あったかい、キモ...
舌の上を生臭い、生暖かい、獣そのものが往復する。
イザベラは涙ぐみ、必死に口の中を犯す雄を吐き出そうとする...
それどころか、あろうことかジョバンニはイザベラの喉までを...
「おっ、おっおっおっおっ」
苦しさと生臭さに泣き喚きたかったが、口の中に肉の塊を突っ...
そんな二人の絡みを見ていた商人は、イザベラの股間に手を伸...
くちゅ…。
薬が、粘性の水音をたてる。
しかし。
それは薬だけの音ではなかった。
びくん!
イザベラの背筋が反り返る。
「─────────!?」
声も上げられず、イザベラは目を白黒させる。
背筋に走ったその感覚は。
むずがゆく、腰の奥を痺れさせるその甘い感覚は。
快感。
「ほう、ジョバンニのものを咥えながらもう濡れてきておる。
ジョバンニ喜べ、姫様はキモチイイらしいぞ」
ち、ちが、きもちよくなんか────!
しかし。
心の中で否定するが。
くちゅ、くちゅ。
商人の指が女陰をまさぐるたび、淫らな水音と背筋を走る電流...
「────!────────!!」
「おっおっおっ。ひめさまもぐもぐしてるう!」
「おお、よほどお前のモノが気に入ったようだな。
ぐふふ。こちらの口も、私の指がお気に入りになったようで...
薬によって強制的に高められた性感によって、跳ね回るイザベ...
跳ねる背筋が頭を前後させ、空気を求めて蠢く口がジョバンニ...
意思とは無関係に蠢く陰唇が愛撫と呼ぶには余りに自分勝手な...
イザベラの身体は、完全に発情していた。
そして。
ぐに。
商人の指が、まだ包皮に包まれたままのイザベラの女陰を、戯...
「──────────────────────!!!」
びくんびくんと身体を跳ね上げさせ、イザベラは。
生まれて初めての、視界が暗転するほどの絶頂に押し上げられ...
そして。
「おっ、いぐっ、いぐぅっ!」
どりゅどりゅどりゅ…!
イザベラの口内の一番奥、喉の入り口で、ジョバンニの一物が...
その中から、溜めこまれた、粘り気のある白濁が、イザベラの...
「おっ、おっおっおっ、おぅ〜〜〜〜」
どくんどくんと何度も脈打つ男性器を、ジョバンニはイザベラ...
ほとんどはイザベラの口内に吐き出されたが、一部は意図しな...
「おぐっ、おえっ、ごぼっ!」
激しくえづき、粘性の白濁を、逆流するにまかせ吐き出すイザ...
「うっわ汚ねえ!出しすぎだぞジョバンニぃ」
「うえへへへへ。いっぱいでたあ」
兄弟の掛け合いにしかし、イザベラはえづいて精液を吐き出す...
そんなイザベラの耳に、商人の声が届く。
「ぐふふふ…。これだけしとどに濡れておれば、もう大丈夫だろ...
では、そろそろ頂くとしますかな…。イザベラ妃殿下の、処女...
かちゃかちゃ。
…え…?しょじょ…?なんのおと…?うぐ、きもち、わるい…。
ずる、ばさ。
…きもちわるい…。あ、やだ、こしのおく…びくってしてる…あつ...
ぴと。
…あ、なにか、あたる…。あついの…あったかいの…?
「ぐふふふふ…。女王の処女は、どれだけすばらしいのでしょう...
…え?あ?わたし…私っ!
「いや、いやああああああああああ!たすけてっ!
誰か、助けてええええええええええええええええええっ!」
それは、数秒の出来事だった。
重い木の扉が轟音を立てて吹き飛ばされる。
ちょうど、扉を背にしていた傭兵は、その扉の一撃を後頭部に...
音に驚き、扉の外を見る三人。
そこに立っていたのは、少年と呼んでも差し支えないほどの、...
簡素な皮の鎧に身を包み、そして手にはメイジの証である杖。
「貴様、何者」
商人が勃起した下半身を慌てて隠しながら立ち上がろうとした...
少年は魔法の風を纏い、ジョバンニの目の前に一瞬立った。
「え?あれ?今」
間抜けな表情をするジョバンニに、少年はその顎を、下から蹴...
それも、普通に蹴り上げたのではない。
風を纏い、威力を数倍に上げた蹴り。さらに、両足を揃え、下...
戦槌なみに威力を増した少年の蹴りが、ジョバンニの顎を蹴り...
ジョバンニはその一撃で意識と、歯の半分を失った。
少年は相手の戦力の大半を奪ったのを確認すると、最後の戦力...
そして、腰の後ろに挿していた、大型のナイフを抜き放ち、エ...
「さあ、そのレディから手を離せ、下郎」
少し低めのよく通る声で、少年は凄みを利かせる。
その構えには隙が無く、たとえ商人とエドガーの二人がかりで...
しかし。
エドガーに、相手の実力を見抜く実力などない。
「くっそてめえ!」
無謀にも徒手で殴りかかる。
しかし、もちろん素人の拳など、訓練されたメイジである少年...
ドス。ぶしゅ。
少年の構えたナイフがエドガーの腕を貫き、そして引き抜かれ...
「う、うわあああああああああ!腕が、俺の腕えええええええ...
情けなく泣き喚くエドガー。
そんなエドガーを冷徹に見下ろし、今度は、腰を抜かして座り...
「まだやるか?」
「ひ、ひいいいいいいいいい!?」
じょぼぼぼぼぼ…。
恐怖のあまり、商人は失禁する。
あっという間にボディガードと息子達を失い、商人は身を守る...
少年は商人とエドガーから戦力がなくなったのを確認すると、...
背中と脚に手を回し、軽々と持ち上げる。
「大丈夫ですか?お嬢さん?」
そして、イザベラに語りかけるが。
…助かった?わたし、たすかっ…。
危機から助かった安堵と、疲れから、イザベラは気絶してしま...
目を覚ますと、粗末な藁のベッドに寝かされていた。
見上げる天井は隙間も見える板張り。どこかの納屋のようであ...
…あれ…?ここは…?
目を覚まして数瞬の間は、記憶が混濁していて自分の置かれて...
しかし、大きく息を吸い込んだ瞬間、否応なしに現実が襲い掛...
吸い込んだ息とともに、鼻腔の奥に蘇る生臭い雄の臭い。
ジョバンニの精液が、イザベラの口の中に染みこんでいた。
「うぇっ!えほっ、えほっ!」
気持ち悪さに咽こみ、両手をついてベッドの脇のむき出しの地...
胃液と、精液の混合物が逆流し、さらなる不快感を呼ぶ。
「おえ…おええ…」
涙を流しながら、最後の一滴まで吐き出す。
そして、嘔吐が終わると、慌てて自分の身体を確認する。
あの時とは違う、粗末な貫頭衣。
そして何より、汚れていない自分の身体。
そこまで確認して、あの救出劇が夢ではないと、ようやく認識...
ほっとしたのも束の間、自分の状況を思い出す。
そう、自分の身が窮地にあることに何ら変わりは無い。
王家が潰えて、国を追われる身であることに変わりは無い。
しかも、イザベラは今完全に身一つだけである。
他に頼るものもいない。期せずして天涯孤独の身となったので...
そう思った瞬間、とんでもない悪寒が身体を走りぬける。
毛布も何も無い藁を敷き詰めただけのベッドの上で、イザベラ...
そこへ。
きしんだ音を立て、納屋の扉が開く。
「あ、目が覚めましたか」
やってきたのは、イザベラを助けた銀髪の少年。皮鎧は脱いで...
手には、湯を満たした木桶と、タオルを抱えている。
「…大丈夫ですか!?」
少年は震えるイザベラの様子がただ事ではないことを見て取り...
そんな少年に、イザベラは思わず怒鳴ってしまう。
「あ、あなた、いったい何者なの!?何が目的なの!?」
ソレより前にすることがあるだろう、と言ってしまってから後...
しかし、なんと少年は、そんなイザベラに笑いかけた。
「はは。もう大丈夫です。僕はあなたに酷いことしたりしませ...
申し遅れました、僕はガリア北花壇騎士、エミリオといいま...
「え?…北花壇騎士…?」
イザベラは驚いた。
ガリアには各方角の花壇ごとに騎士団がある。
しかし、日の差さない北側には花壇はない。従って、公式に北...
王家直属の、汚れ仕事を片付けるための、裏の騎士団。それが...
この少年が、その一員だというのだ。
そして驚くイザベラに、少年は続ける。
「…っていっても見習い、っていうか騎士に任命される前に王家...
なるほど。
この少年は、その実力を買われ、北花壇騎士団に組み入れられ...
「…任命の書状がきて、王都に出てきたらこの有様で。
…あなたの悲鳴が聞こえたから、助けに走った次第です」
その話を聞いて、イザベラはほっとする。
エミリオは、自分の正体を知らない。きっと今も、自分のこと...
だから、彼が自分にとって脅威となることはない。今のところ...
そう、今のところは。
もし、この少年が自分の正体を知ればどうなるか。
それを想像せずにはいられなかった。
そして考える。
彼を、味方に引き込む方法を。
自分の正体を知っても、自分を裏切らない方法を。
思案を巡らせるイザベラに、エミリオは語りかける。
「あなたの名前、お聞きしてもいいですか?」
尋ねながら、湯に浸したタオルを差し出す。
はっとして床を見ると、自分の吐いたものが飛び散っていた。
イザベラは真っ赤になってタオルを受け取り、顔を拭く。
そんなイザベラに、エミリオはやさしい言葉をかける。
「酷い目に逢いましたね。もう大丈夫ですから」
屈託の無い笑顔で、イザベラを見つめる。
その瞳と視線を合わせた瞬間、きゅん、とイザベラの中で音が...
彼女の今までの人生の中で、こんな風に何の打算もなく、自分...
王族であるがゆえ、仕方なく優しくしたり、媚びへつらう者ば...
そして、イザベラは口を開く。
「…イザベラよ」
「え?」
「私の名前。イザベラ」
エミリオは思わずきょとんとする。
なぜなら、その名前は、本来自分が仕えるはずであった、王家...
そして彼は気づく。
今目の前にいる彼女の髪の色が、ガリア王家由来の青い色であ...
「え?イザベラ…王女様?」
エミリオの目が点になり、そして。
思わずずざざぁっ!と後ずさり、床に膝をつき、首を垂れる。
「しっ、知らぬこととはいえっ!不敬を致しました、申し訳あ...
エミリオの豹変した態度に、イザベラは思わず悲しくなった。
さっきまで、何の打算もなく接してくれた男の子ですら、ここ...
この時ほど、イザベラは王家の生まれであることを煩わしく思...
…ってちょっと待て。
よく考えてみると。
…王家、なくなったんじゃなかったっけ。
そう。
ガリア王ジョゼフ一世は崩御し、ガリアの王冠はシャルロット...
そして、今、自分はただのイザベラ。
王家の一員でもなんでもない、一人の女。
だがしかし、それを世間は認めないだろう。そして、目の前の...
だったら。
イザベラは考えた。
…ただの女に、なってしまえばいいんだ。
そうするには、どうすればいいか。
答は簡単だった。
自分の胸の奥で脈打つ器官が、それを教えてくれていた。
イザベラは心を決め、言葉を口に出す。
「いいわよ、そんな畏まらなくても。もう王家ないんだし」
「はっ、えっ?し、しかし」
「それとも何?私をロマリアに突き出す?それともここで殺す...
「そ、そんな畏れ多い!」
イザベラは慌てながらも態度を変えないエミリオにだんだんム...
まだ膝をつき首を垂れたまま、視線を合わそうともしないエミ...
「もうただのイザベラなんだってば。ただのオンナなの。
それにお金も持ってないし。仕えても給金だってビタイチだ...
「し、しかしですね」
「あーもう!」
イザベラは怒ったように言い放つと、エミリオの前に屈んだ。
そして、下からエミリオの顔を両手で包み込むと。
無理やり、その唇を奪った。
目を白黒させて王女の口付けを受ける騎士。
しばらく唇を重ねた後、イザベラはエミリオの顔を固定して、...
「…た、助けてくれたお礼!あげるから!」
「は、はぁ」
思わぬ展開に呆気にとられ、エミリオは呆ける。
そして、今のキスがお礼なのだと、『勘違い』してしまう。
「は、あ、ありがたき幸せです!わ、私騎士として王家に」
そして考えてきていた騎士叙勲の際の口上を述べようとして。
目の前で展開される光景に目が点になった。
イザベラは、エミリオの目の前で、着せられていた貫頭衣を、...
思わずエミリオは前かがみになる。
若さ溢れる10代前半、高貴な女性の裸を見て元気にならないは...
実際、先ほど汚れた寝巻きを着替えさせる際にも、溢れる情欲...
イザベラはそのまま、ころん、と藁葺きのベッドに仰向けに寝...
素肌に当たる藁の先端がチクチクと不快だったが、そんなこと...
なにせ、一世一代の大舞台なのだから。
惚れた人に、初めてを捧げるという。
ほとんど一目ぼれである。
まるで物語の王子様のように自分を窮地から救ってくれたエミ...
早鐘のように鳴り響く心臓を宥めながら、イザベラは言葉を搾...
「ほ、ほかにあげるもの、ないから」
「は、はひ」
「わ、私を抱きなさい!
け、結構高値みたいだから!十分でしょ?」
先ほどの商人とメイドのやりとりで思いついた台詞を言ってみ...
確かに、エミリオにとってこの申し出は破格の報酬であろう。
何せ、自分の仕えるべき王女が、その身体を自分に捧げるとい...
というより、エミリオだって健全な男子である。
騎士叙勲の暁には、王女とお近づきになって云々、なんて妄想...
それがまさか。
まさかこんなカタチで訪れるとは。
だがしかし。
「え、えと。そのですねえ」
エミリオは焦っていた。
こんな時、どうすればいいのかさっぱりわからなかったのだ。
辺境貴族の末弟に生まれ、各地の騎士団で盗賊狩の日々を送っ...
むしろ、女の子と付き合ったことすらないのである。
混乱するなというほうに無理があった。
そして。
逆サイドではイザベラも混乱の極みだった。
勢いでここまでしてしまったものの。
心臓はまるで早鐘のよう、体中火照って火が着きそう、視界は...
恥ずかしい。恥ずかしくて死にそう。
でも、こうするしかないのだ。
もう身体一つしか残っていないイザベラは、あとは突っ走るし...
そして。
もう一つの要因が、イザベラの背中を押した。
どくん。
心臓が鳴った。
さっきまでの早鐘のような鼓動とは違う、重く、深い鼓動。
そして、視界に桃色の靄がかかりはじめる。
息が荒くなり、背中に当たる藁の先端が、ぴりぴりと電流を発...
それから間を置かず、腰の奥が熱を帯び始めた。
そこは、本で知識だけはあった場所。
子宮。
先ほど商人に使われた薬が、完全にイザベラの体中に回ってし...
「はっ…はぁっ…はぁっ…!」
荒い息をつき、真っ赤な顔をしているイザベラの異変に、前か...
「だ、大丈夫ですかっ?王女様っ?」
声を掛けるが、どうやら聞こえていないようだ。イザベラは荒...
仕方なしに声を届けるため、エミリオはイザベラに近寄ってい...
イザベラがベッドに横たわっていたので、自然と覆いかぶさる...
そして。
ぎゅむ。
イザベラの両腕が一瞬で、エミリオの首を捕まえた。
「え?」
「大丈夫じゃ、ないわよ…っ!
も、ガマンできないっ…!」
そして、不自然な格好でイザベラに覆いかぶさっていたエミリ...
不意をつかれ、あっさりとマウントを取られるエミリオ。
「え」
仮にも騎士候補である自分があっさりと上を取られたことより...
エミリオは、尋常でないイザベラの表情に驚いた。
頬が真っ赤に上気し、耳までばら色に染まり、目は泣きそうな...
その火照ったため息が、ふわりとエミリオの鼻先にかかる。甘...
その瞬間、エミリオの全身の毛穴がぞわり、と逆立つ。
雌の誘惑に、雄の本能が応え始めていた。
自然界では、本来雄に選択権はない。雌に選んでもらうため、...
しかし、今この場では真逆の事が起きていた。
雌が、雄を誘っている。遺伝子レベルで雌に逆らえない雄は、...
その証拠に。
エミリオの下半身には、顔に見合わぬ立派な山ができていた。
もちろん、イザベラが目をつけたのはそこ。
そして彼女の中によぎるのは、先ほどのおぞましい行為。
無理やり男性器を口に含まされ、射精された。
イザベラは、びんびんに薄いズボンを押し上げているエミリオ...
「ね、ねえ。男って、コレ咥えてもらうのってきもちいいの?」
エミリオもひょっとして、ああいうのが好きなのだろうか。
そう思ったイザベラは、素直にその質問を口にした。
もちろん、エミリオにそういう経験どころか、そういう行為な...
しかし、普通に自分でいじってもキモチイイのだ。
女の子の口で咥えてもらったら、それはきっと。
「い、いや、きもちいいんじゃないでしょうかねえ・・・たぶん」
思わず反射でそう応えたエミリオに。
「じゃあ、してあげる」
イザベラは、油断していたエミリオのズボンをずり下げてしま...
初心な表情と幼い顔には似合わない、太く長い立派な一物が露...
イザベラはそのまま、屹立したエミリオの男性器に顔を寄せて...
「ちょっ、姫様っ?な、何をっ!?きたないですよっ!?」
しかし、エミリオのその声はイザベラに届かない。
イザベラは、立ち昇る雄の臭いで、完全に理性が吹き飛んでい...
…なに、この、におい…。
…あたま、ぐらぐら、するぅ…。
完全に回った媚薬がイザベラの脳髄まで溶かし、思考を奪って...
今の彼女の頭には、目の前の雄を貪ることしかなかった。
目覚めた雌は、そのまま口を開け、目の前の雄に喰らい付いた。
なぜなら、先刻自分の口の中を犯し、善がっていた雄がいたか...
しかしエミリオのモノは大きく、小さなイザベラの口の中には...
選んだ雄を喜ばせること。それが、雌の本能だった。
イザベラはつたない舌使いと、貪欲なまでの吸い上げで、エミ...
「う、うわぁっ?」
初めての感覚に、エミリオは悲鳴を上げ、腰を跳ねさせる。
自慰しか知らない初心な少年に、この衝撃はきつすぎた。
勝手に腰が痙攣し、無意識にイザベラの口を犯す。
腰をグラインドさせ、悲鳴を上げるエミリオに、イザベラの中...
…キモチ、いいんだ…。私のクチ、気持ちいいんだ…。
思わず嬉しくなり、頬をすぼめてさらに吸い上げ、舌を絡ませ...
そして、口で雄を味わいながら、イザベラの奥で、心臓以上に...
雄を受け止める場所。大陰唇から始まり、陰道、子宮から、卵...
目の前の雄を貪れと、本能が吼えていた。
左手を沿え、ぢゅうぢゅうと唾液ごと男性器を吸い上げながら...
その痴態を見せ付けられ、あまりにも苛烈に吸い上げられ、た...
「だ、だめですっ、ひめさまっ!」
イザベラの口の奥、喉の入り口で、エミリオは初めての口淫で...
どくどくどくどくと、熱い大量の精液が、イザベラの喉と脳髄...
ジョバンニの精液はあまりの気持ち悪さに吐き出してしまった...
エミリオのそれは、まるで、濃いワインのように、イザベラを...
なかなか止まらないエミリオの射精を、んくんくんくと喉を鳴...
…まずい…ずるずる…でも…。
…あたまが、くらくらするあじ…。
…だいすき…。
欲求にまかせ、尿道に残った精液まで残らず吸い上げ、イザベ...
「はっ、はっ、はぁっ」
射精を残らず吸い上げられたエミリオは、藁葺きのベッドの上...
そんな雄を見て、雌は支配欲をそそられる。
口の端から零れる涎と精液の混合物を拭おうともせず、イザベ...
そのまま腰を下ろせば、イザベラはエミリオを完全に捕食でき...
混濁した理性と、覚醒した野生、そして王族の矜持が、イザベ...
あまりに淫らな笑みで、イザベラは自らに指を沿え、割り開い...
「…それじゃあ、受け取りなさい?一生感謝するのよ。いいね?」
「え…?なに…?」
口淫の衝撃に半分意識の飛びかけていたエミリオは、そう応え...
ぶつん、と二人の間で何かの裂ける音がした。
童貞の雄が、処女の雌に食われた瞬間であった。
肉の裂ける痛みがイザベラを襲う。しかし。
そんなちっぽけなものなど洗い流すほど、強烈な快感が彼女を...
膣の襞の一枚一枚がむき出しの神経器官となり果て、くわえ込...
イザベラの性器では余るほどのエミリオの性器が、王女の子宮...
目の前が白く染まり、体中の筋肉が痙攣し、腰の奥の器官が勝...
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああああああぁぁぁぁぁっ!?」
処女とは思えないような、濁った獣のような声を上げ、イザベ...
それは、この上ない喪失感だった。
そして、この上ない快楽だった。
『おんな』になった瞬間に訪れた最高の快楽が、イザベラを襲...
そして。
イザベラの膣襞はまるで百本の舌のようにエミリオの茎を嘗め...
口の中とは比べ物にならないイザベラの器に、エミリオも。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
腰をびくんと跳ねさせ、ごぼりとイザベラの中で弾けた。
その射精は一度では収まらず、ごぷん、ごぷんと何度もイザベ...
そのたびにイザベラの細い身体が跳ね上げられ、青い長い髪と...
「ひ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!」
イザベラを再び襲った絶頂は、今度は彼女の視界を紅に染める。
苦痛にすら感じる凄まじい快感が、イザベラの神経を焼き切っ...
大量の精液を受け、どさ、とイザベラの身体がエミリオの上で...
そして、腰を持ち上げて射精していたエミリオも。
「う…あぁ…」
腰をかくん、と落とし、気を失ってしまった。
目を覚ますと、オヒメサマが隣で微笑んでいた。
裸で。
自分のやったことを思い出す。エミリオの顔が真っ赤になる。
そして。
「うわぁぁぁぁぁぁっ?」
王女と同衾してることに思い至り、裸のまま、土むき出しの床...
そしてその口からスムースに流れ出す謝罪の文句。
「も、申し訳ありません!私、とんでもないことを!」
げし。
そんな銀髪の頭を、裸の足が踏みつけた。
「コラ。何謝ってるの。アレはお礼だって言ったでしょう」
「は、え、しかし」
ここまできてまで態度の変わらないエミリオに、イザベラは苛...
だが、思い直す。
…だったら、いいわよ。
「そんなに気にするならいいわよ。分かったわよ。
一生かけてその罪償いなさい。いいね」
言いながら、両足をキレイにくみ上げ、はだしのつま先でエミ...
エミリオから見たイザベラはもちろん裸だったが。
エミリオの今まで見てきた世界で、最も可憐で高貴な、お姫さ...
「そうね。とりあえず」
「は、はひ」
無理やり顎を持ち上げられているせいで、間抜けな返事になっ...
そしてイザベラは、わがままを言った。
「なんだか甘いものが食べたいわ」
「へ?」
一瞬意味が分からず呆けてしまうエミリオ。
そんなエミリオに、くすり、と笑いながら、いつもどおりの酷...
「いますぐに。
この意味分かったら、さっさとなさい?
ちょっと、ちゃんと聞いてるの?エミリオ?」
間抜けな顔で自分を見上げる愛しい騎士に、イザベラは言った。
「は、はい、ただ今!」
慌ててベッドに置かれていた服を着込んで、外に出て行くエミ...
残されたイザベラは裸のまま、ころん、とベッドに横になる。
そして、今この場にいない愛しい人に向けて、言った。
「一生掛けて償わせてあげるわ。
今日の鈍感っぷりをね。私の王子様♪
一生、面倒みさせるんだから。私のワガママは半端ないわよ♪」
くすくす笑いながら、とりあえず最初は庭付き一戸建てかしら...
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