ゼロの使い魔保管庫
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反・胸革命!
=4=
その日の昼休み、女子生徒たちが庭の白いテーブルを囲んで話...
「呆れたわねぇー」
キュルケがそう苦笑いを浮かべたのを見て、モンモランシーが...
「全くよ! ギーシュったら、あそこまで節操ないとは思わな...
「ホントに思ってなかった……?」
「あ、いや、ギーシュならやりかねないわ、とも思ってたけど…...
モンモランシーも何だかんだで粘り強いわね、とキュルケは感...
そして、ムスっとした顔のまま眉をぴくぴくとさせているルイ...
「テファの一件の頃は評価右肩上がりだったのに、もったいな...
それが彼の使い魔、平賀才人のことを指すのは自明だった。
「しばらく再起不能になるくらい鞭打ちしてやろうかとも思っ...
怒りの余り、ルイズはもはや激情を表すことさえ忘れているよ...
あらあら、とキュルケはその負のオーラに気圧され、反らすよ...
すると、周囲からは他の女子たちのそれはそれは厳しい話し声...
「信じられませんわ! まさか地下まで穴掘って覗きにくるな...
「本当は変態の集まりだったのね!」
「淑女の敵よっ!」
あはは、とキュルケは笑うしかない。
なぜこんな噂話で持ちきりなのかは彼女自身、昨日の出来事を...
そう、好評価著しかった水精霊騎士隊が一転、ハレンチ隊の汚...
昨夜のことである。
彼らは女子入浴中の大浴場をなんと地下までトンネルを掘って...
それも、騎士隊全員という組織的犯行である。
バレた後、あえなく全員が捕縛され、激昂した女子から手痛い...
キュルケにとってもなぜこんな時期に彼ら水精霊騎士隊の面々...
だが、他の女子よりも男の欲求というものを知っている彼女に...
なんとなくだが同年代の少年ばかりで構成されている彼らが何...
しかし
(もう……そもそも裸見たいんなら私がいるでしょうに……!)
キュルケにはそこだけが気になった。そう、他でもない、覗き...
つい先日の言葉を思い出す。
『君がいると、月が綺麗だ……』
「……そう言ってくれたじゃない……」
悲しげにポツリと呟く。
「何か、あったの?」
「え?!」
キュルケがいつの間にか憂いの表情になっていたのを、隣で本...
「な、何でもないわ」
「……そう?」
普通の人間が見れば無表情だが、タバサの顔には確かに心配そ...
(タバサになら打ち明けてもいいんでしょうけど……)
サイトとの関係については遅かれ早かれそうするつもりでいた...
しかも、ルイズの折檻なり学院側からの罰則なりをしばらく受...
なぜと問い正したい気持ちももちろんあるが、それ以上にサイ...
・
・・
・・・
(何してるんでしょ、私……)
夕方になってキュルケは自室とそう遠くないルイズの部屋の前...
この中にはサイトが事実上軟禁されているはずだ。
本当ならほとぼりが冷めてからの方がいいはずだ。彼女はその...
だが、今はなぜか無性に彼のことが気になって仕方がなかった。
せめて一目会いたい。しかし、ルイズに不審に思われない程度...
と、
「ぜぇぜぇ」
突然扉が開いた。
中からは凄まじい形相のルイズと、彼女の手に引きずられてい...
ボロ雑巾? とキュルケは一瞬ぎょっとしたが、よく見るとそ...
「あらら……」
昼間言ってたこと、有言実行したのね、とキュルケは悟った。
そんな彼女にルイズは目尻のつり上がった視線を送る。
「アタシの部屋の前で、何してんのよ?」
「え? ええ、たまたま通りがかったら何か凄い音が聞こえる...
キュルケはルイズの問いに咄嗟にそう答えていた。
半分嘘で、半分本当である。これだけのことをサイトにしてお...
「ふんっ! ほら、キュルケ、アンタの使い魔のエサにでもし...
きゅるきゅる、とキュルケの背後に控えていたフレイムが、心...
逆に、思わぬ収穫を得ることになったキュルケは、できるだけ...
「あら、いいの?」
「知らないわっ!」
そう言い残して彼女はずんずんと歩いて行った。
おそらく、夕飯もとらずに彼をしばき倒していたのだろう。
「今更ながらよく生きてるわねぇ……」
ツンツンと肉塊寸前のサイトをつつき、キュルケはその生命力...
そして、フレイムに命じて彼を自室へと引きずっていったのだ...
・
・・
・・・
「う、う〜ん……」
サイトは朦朧とする意識の中、ようやく目を開けることができ...
どれくらい気を失っていただろうか、今は何時で、果たして自...
そんなことを考えてしまうほど、今回のルイズの仕置きは凄ま...
薄れ行く意識の中で、思い浮かべたのは……
「……キュルケ?」
そう、彼の初めての相手であり、確信はないもののおそらく恋...
その彼女が今目の前にいた。
ということはこれは気を失った後の夢の続きなのだろうか。
(あれえ、でも夢とはちょっと違うような……?)
夢で慈母のように微笑んでいた彼女とは違い、今の彼女の笑み...
そして、なぜかセクシーな黒いガーターベルト姿でこちらを見...
もう夜になっているのか、部屋は蝋燭の光で満たされている。
その中に浮かび上がるガーターベルトに身を際だたせた彼女の...
「気がついたようねぇ?」
「あ、ああ、おかげさまで」
間抜けな返事だったが、それは今自分がおかれた状況がどうい...
具体的には、なぜか両手両脚がベッドの支柱にロープで繋がれ...
「こ、これは一体……?」
「今頃ね、モンモランシーはギーシュを水責めしてるらしいわ...
「は、はあ、そうなんだ?」
「でね、私はどんなお仕置きをすべきなのかしらって考えたわ...
「え、えーと……」
サイトは嫌な予感に冷や汗をかく。
「これ以上責められたらさすがに命が危ないんですが……」
なんとかそれだけを伝えると、ベッドの柵に綺麗な脚を組んで...
「なあに言ってるのよ、ここ、こんなにしといて?」
「あぅ!?」
ペニスの裏筋に、ストッキングの柔らかな感触が走った。
いつの間にか、彼の股間はボロボロの身体に反して固くそそり...
「そういえば知ってるかしら? 殿方の身体は命の危機に直面...
クスクスと笑いながら、キュルケは足の裏で彼のペニスを弄び...
疲れマラと同じ原理なのだろうか、既にクライマックス状態だ...
「あぁっ! だ、ダメだ! も、出ち……」
「誰がイッて良いって言ったかしらぁ?」
キュルケがひょいと杖を振った。
すると、頑丈そうな紐が飛んできたかと思うと、彼のペニスの...
「あぐっ!? ちょ、こ、これじゃっ!?」
「あは、出ないでしょ?」
こみ上げてきた精液が、行き場を失って根本で暴れている。
ビクンと腰を痙攣させ、サイトはまるで拷問される罪人のよう...
「た、頼む! い、一回出させて!」
「だめよぉ、簡単にイカせちゃお仕置きにならないでしょう?」
そう言っている間にも、彼女の足先は彼のヒクつくペニスを刺...
「あああぁああぁああぁ」
「煩いわねぇ」
彼女は立ち上がり、彼の眼前でパンティに手をかけた。
するり、とそのムチムチの太股を伝って下着が脱がされていく。
その間に、愛液の銀色の糸がかかっているのを、サイトははっ...
不幸なことに、本来なら快感のはずのその視覚的刺激は、せき...
再び悲鳴じみた声を上げる彼に、キュルケは脱ぎ去った下着を...
「これでも噛んでなさい」
「うぐぐ!?」
そのまま口の中へと押し込み、猿ぐつわ代わりにしてしまう。
この世界では珍しいブラジャーも外してしまい、彼女はガータ...
彼の上に乗ったキュルケは、自分の尻に押し当てられている固...
「あらあら、そんなに私に射精したいのかしら?」
「うーっ! ううーっ!」
「ホント、ルイズが言ってた通りあなた最低よ。節操なく発情...
ギーシュがモンモランシーに水責めされているのなら、キュル...
「あらら、サイト、あなた私に罵られて感じちゃってるのかし...
「うう……」
「節操ないだけじゃないわ、あなた変態よ」
冷めた目でサイトを見下し、彼女は続けた。
「変態相手に本番許したんじゃゲルマニア貴族として名誉にか...
「っ!?」
この世の終わりのような表情を浮かべるサイトに、キュルケは...
今、サイトの全てを支配し、かつ最高の快楽を与えることがで...
しかし、いじめ倒したい一方で、自身も彼のそそり立つものを...
彼に救いの手をさしのべるように、そっと耳打ちする。
「どうしようかしら、一回だけイカせてあげてもいいけど、イ...
「ううっ!」
コクコクと首を縦に振る。
それを見た彼女は、ニヤリと意味深な笑みを浮かべた。
「た・だ・し……」
彼女の手がペニスを捉え、自らの膣口に先端の照準を合わせる。
クチョリと彼女の愛液が先端をぬらす。
「私がイクまで我慢するのよっ!」
その瞬間、彼女が腰を落とした。
「あうぅーっ!」
「うぐぉっ!?」
獣のような声で二人が結合する。
熱いキュルケの膣内は、石のように固くなったサイトのものを...
同時に、二人ともその爆発的な行為に普段では感じられない興...
しかし、サイトにとってはキュルケのワンサイドゲームであり...
とはいっても、自由のきかない彼にできることなど限られてい...
「あんっ! あんっ! 凄いわっ! こんな固いの初めてよっ...
キュルケが腰を激しく振る度に、サイトはじりじりと追い詰め...
「ぐううぅぅーーっ!」
「ああん! 中でビクビクいってるわ!」
だが、その絶頂に射精は伴わない。
彼女の膣内で、空しく肉棒を震わせるしかないのだ。
サイトはその破滅的な絶頂感に、今にも気を失いそうになる。
「ダメよ! まだ私はイッてないんだから」
キュルケは馬に拍車をかけるように膣壁を締めて彼の意識を取...
そして再び激しい律動を始め、彼を責めたてた。
彼女の絶頂が近くなる頃には、サイトはもう意識を保っている...
腹上死という、冗談のような死因が頭をチラつく。
だが、キュルケとセックスして死ねるならそれはそれで幸せか...
(キュルケは結局俺のことを好きでいてくれてるのかな……?)
ギーシュたちが覗きをやろうと企画したのも、実は彼女との関...
ため息ばかりついていたのを騎士隊の連中が見かねたからだっ...
そういえば、そのことについてもまだキュルケには説明してい...
「あっ! イク、イクわっ! 私も……私もイクぅーっ!」
彼女の中が激しく収縮し、もう感覚がなくなりかけたペニスも...
「あはぁっ! 偉いわ、最後までがんばったわね!」
「うう……」
「ご褒美よ!」
彼女はさっと腰を浮かせて膣内から男性器を引き抜くと、紐を...
いわゆるスマタの形だが、縛めを解かれたサイトのものは、最...
ドックンッ!!
「きゃあっ!?」
噴水のように吹き出した精液は、キュルケの顔まで一直線に飛...
そして、断続的に射精を続け、あっという間に彼女の身体全身...
「あふ……凄いわ、こんなに出されたの初めて……」
彼女は顔にかかった黄ばんだ精液を指先ですくい、その量と強...
それはとてもではないが一人の男性が一度に出す量ではない。
サイトは意識が朦朧としてくるのを感じていた。
「あら、そういえば口に下着入れたままだったわね」
キュルケはひょいと彼の口から自分で入れた下着を取り出した。
「あ……ふぁ……」
「サイト?」
「きゅる……け」
彼の目の焦点が合っていないことに、彼女も気づく。
「ちょ、大丈夫!? サイト!」
彼女の声が遠のいていく。
「ダーリンしっかり!」
ああ、良かった。
俺のこと、まだ『ダーリン』って呼んでくれるのか……
彼は安堵の表情を浮かべると、そのまま暗い意識の果てへと旅...
・
・・
・・・
ルイズが腰に手を当てて叫んだ。
「どーして一回飯抜いたくらいで倒れるのかしらね!」
「だから、あんだけ痛めつけられたら普通そうなるってば!」
サイトは包帯だらけのミイラのような姿で反論した。
彼はまた医務室の常連と化していたのだ。
むろん、今は他の水精霊騎士隊の面々と同様、見舞いにくる女...
ルイズはひとしきり憤慨すると、彼の粗末なベッドに一発蹴り...
「同情するよぅ」
マリコルヌが隣で言った。
「ありがとさん」
サイトは薄い毛布をひっかぶって久方ぶりの睡眠につくことに...
彼にはキュルケのベッドで気を失ってからの記憶がすっぱりな...
気がつけば包帯を巻かれてここに寝かされていた。
日付を聞くと、キュルケの部屋から一晩たっていたそうだ。
マリコルヌによると、夜遅くにここへ担ぎ込んだのは一匹のサ...
周囲では行き倒れているところを使い魔仲間のよしみでフレイ...
「はあ、キュルケにはなんて説明しよ……」
なんだか、まだ何も解決していないような気がする。
「あれえ、フレイムじゃないか」
同じく隣で水責めの怪我により入院中のギーシュが声を上げた。
「きゅるきゅる」
身を起こすと、確かにそこにはゆらゆらと炎を灯した尻尾を持...
学院探してもサラマンダーの使い魔をもっているのは一人しか...
「良かったなサイト、使い魔仲間の見舞いがあって」
そう自嘲的な笑い声を上げて、部屋の同僚たちはフレイムから...
フレイムはサイトの側へ寄ると、ずいと首を突っ込んできた。
「何だ?」
ただの見舞いかと思いきや、よく見るとフレイムの首輪に何か...
(手紙?)
サイトはそれを引っこ抜いて開いてみた。
それを確認したのか、フレイムはさっさと部屋を去っていって...
(なんだったんだ?)
ベッドの中でこっそりと蝋で封じられた手紙を開けてみる。
(こ、これって!?)
タバサに教えてもらって、なんとか読める程度だが、その手紙...
ハァイ 怪我の具合はどうかしら?
こないだの騒ぎでもう懲りたでしょ。
だから、女の子の裸がみたいなら私にまず頼みなさい!
私との約束。
追伸
あの夜はちょっと私もやりすぎちゃったかも、ごめんなさいね...
身体、早く良くなるといいわね。
あなたの『恋人』 キュルケより
手紙の最後には口紅の跡が付けられ、紙からはほのかにキュル...
「……恋人、か」
(なんだ、最初から全部解決してるんじゃないか)
ぎゅ、と胸にその手紙を忍ばせる。
キュルケの微熱で、心なしか温かくなったような気がした。
<続く?>
終了行:
反・胸革命!
=4=
その日の昼休み、女子生徒たちが庭の白いテーブルを囲んで話...
「呆れたわねぇー」
キュルケがそう苦笑いを浮かべたのを見て、モンモランシーが...
「全くよ! ギーシュったら、あそこまで節操ないとは思わな...
「ホントに思ってなかった……?」
「あ、いや、ギーシュならやりかねないわ、とも思ってたけど…...
モンモランシーも何だかんだで粘り強いわね、とキュルケは感...
そして、ムスっとした顔のまま眉をぴくぴくとさせているルイ...
「テファの一件の頃は評価右肩上がりだったのに、もったいな...
それが彼の使い魔、平賀才人のことを指すのは自明だった。
「しばらく再起不能になるくらい鞭打ちしてやろうかとも思っ...
怒りの余り、ルイズはもはや激情を表すことさえ忘れているよ...
あらあら、とキュルケはその負のオーラに気圧され、反らすよ...
すると、周囲からは他の女子たちのそれはそれは厳しい話し声...
「信じられませんわ! まさか地下まで穴掘って覗きにくるな...
「本当は変態の集まりだったのね!」
「淑女の敵よっ!」
あはは、とキュルケは笑うしかない。
なぜこんな噂話で持ちきりなのかは彼女自身、昨日の出来事を...
そう、好評価著しかった水精霊騎士隊が一転、ハレンチ隊の汚...
昨夜のことである。
彼らは女子入浴中の大浴場をなんと地下までトンネルを掘って...
それも、騎士隊全員という組織的犯行である。
バレた後、あえなく全員が捕縛され、激昂した女子から手痛い...
キュルケにとってもなぜこんな時期に彼ら水精霊騎士隊の面々...
だが、他の女子よりも男の欲求というものを知っている彼女に...
なんとなくだが同年代の少年ばかりで構成されている彼らが何...
しかし
(もう……そもそも裸見たいんなら私がいるでしょうに……!)
キュルケにはそこだけが気になった。そう、他でもない、覗き...
つい先日の言葉を思い出す。
『君がいると、月が綺麗だ……』
「……そう言ってくれたじゃない……」
悲しげにポツリと呟く。
「何か、あったの?」
「え?!」
キュルケがいつの間にか憂いの表情になっていたのを、隣で本...
「な、何でもないわ」
「……そう?」
普通の人間が見れば無表情だが、タバサの顔には確かに心配そ...
(タバサになら打ち明けてもいいんでしょうけど……)
サイトとの関係については遅かれ早かれそうするつもりでいた...
しかも、ルイズの折檻なり学院側からの罰則なりをしばらく受...
なぜと問い正したい気持ちももちろんあるが、それ以上にサイ...
・
・・
・・・
(何してるんでしょ、私……)
夕方になってキュルケは自室とそう遠くないルイズの部屋の前...
この中にはサイトが事実上軟禁されているはずだ。
本当ならほとぼりが冷めてからの方がいいはずだ。彼女はその...
だが、今はなぜか無性に彼のことが気になって仕方がなかった。
せめて一目会いたい。しかし、ルイズに不審に思われない程度...
と、
「ぜぇぜぇ」
突然扉が開いた。
中からは凄まじい形相のルイズと、彼女の手に引きずられてい...
ボロ雑巾? とキュルケは一瞬ぎょっとしたが、よく見るとそ...
「あらら……」
昼間言ってたこと、有言実行したのね、とキュルケは悟った。
そんな彼女にルイズは目尻のつり上がった視線を送る。
「アタシの部屋の前で、何してんのよ?」
「え? ええ、たまたま通りがかったら何か凄い音が聞こえる...
キュルケはルイズの問いに咄嗟にそう答えていた。
半分嘘で、半分本当である。これだけのことをサイトにしてお...
「ふんっ! ほら、キュルケ、アンタの使い魔のエサにでもし...
きゅるきゅる、とキュルケの背後に控えていたフレイムが、心...
逆に、思わぬ収穫を得ることになったキュルケは、できるだけ...
「あら、いいの?」
「知らないわっ!」
そう言い残して彼女はずんずんと歩いて行った。
おそらく、夕飯もとらずに彼をしばき倒していたのだろう。
「今更ながらよく生きてるわねぇ……」
ツンツンと肉塊寸前のサイトをつつき、キュルケはその生命力...
そして、フレイムに命じて彼を自室へと引きずっていったのだ...
・
・・
・・・
「う、う〜ん……」
サイトは朦朧とする意識の中、ようやく目を開けることができ...
どれくらい気を失っていただろうか、今は何時で、果たして自...
そんなことを考えてしまうほど、今回のルイズの仕置きは凄ま...
薄れ行く意識の中で、思い浮かべたのは……
「……キュルケ?」
そう、彼の初めての相手であり、確信はないもののおそらく恋...
その彼女が今目の前にいた。
ということはこれは気を失った後の夢の続きなのだろうか。
(あれえ、でも夢とはちょっと違うような……?)
夢で慈母のように微笑んでいた彼女とは違い、今の彼女の笑み...
そして、なぜかセクシーな黒いガーターベルト姿でこちらを見...
もう夜になっているのか、部屋は蝋燭の光で満たされている。
その中に浮かび上がるガーターベルトに身を際だたせた彼女の...
「気がついたようねぇ?」
「あ、ああ、おかげさまで」
間抜けな返事だったが、それは今自分がおかれた状況がどうい...
具体的には、なぜか両手両脚がベッドの支柱にロープで繋がれ...
「こ、これは一体……?」
「今頃ね、モンモランシーはギーシュを水責めしてるらしいわ...
「は、はあ、そうなんだ?」
「でね、私はどんなお仕置きをすべきなのかしらって考えたわ...
「え、えーと……」
サイトは嫌な予感に冷や汗をかく。
「これ以上責められたらさすがに命が危ないんですが……」
なんとかそれだけを伝えると、ベッドの柵に綺麗な脚を組んで...
「なあに言ってるのよ、ここ、こんなにしといて?」
「あぅ!?」
ペニスの裏筋に、ストッキングの柔らかな感触が走った。
いつの間にか、彼の股間はボロボロの身体に反して固くそそり...
「そういえば知ってるかしら? 殿方の身体は命の危機に直面...
クスクスと笑いながら、キュルケは足の裏で彼のペニスを弄び...
疲れマラと同じ原理なのだろうか、既にクライマックス状態だ...
「あぁっ! だ、ダメだ! も、出ち……」
「誰がイッて良いって言ったかしらぁ?」
キュルケがひょいと杖を振った。
すると、頑丈そうな紐が飛んできたかと思うと、彼のペニスの...
「あぐっ!? ちょ、こ、これじゃっ!?」
「あは、出ないでしょ?」
こみ上げてきた精液が、行き場を失って根本で暴れている。
ビクンと腰を痙攣させ、サイトはまるで拷問される罪人のよう...
「た、頼む! い、一回出させて!」
「だめよぉ、簡単にイカせちゃお仕置きにならないでしょう?」
そう言っている間にも、彼女の足先は彼のヒクつくペニスを刺...
「あああぁああぁああぁ」
「煩いわねぇ」
彼女は立ち上がり、彼の眼前でパンティに手をかけた。
するり、とそのムチムチの太股を伝って下着が脱がされていく。
その間に、愛液の銀色の糸がかかっているのを、サイトははっ...
不幸なことに、本来なら快感のはずのその視覚的刺激は、せき...
再び悲鳴じみた声を上げる彼に、キュルケは脱ぎ去った下着を...
「これでも噛んでなさい」
「うぐぐ!?」
そのまま口の中へと押し込み、猿ぐつわ代わりにしてしまう。
この世界では珍しいブラジャーも外してしまい、彼女はガータ...
彼の上に乗ったキュルケは、自分の尻に押し当てられている固...
「あらあら、そんなに私に射精したいのかしら?」
「うーっ! ううーっ!」
「ホント、ルイズが言ってた通りあなた最低よ。節操なく発情...
ギーシュがモンモランシーに水責めされているのなら、キュル...
「あらら、サイト、あなた私に罵られて感じちゃってるのかし...
「うう……」
「節操ないだけじゃないわ、あなた変態よ」
冷めた目でサイトを見下し、彼女は続けた。
「変態相手に本番許したんじゃゲルマニア貴族として名誉にか...
「っ!?」
この世の終わりのような表情を浮かべるサイトに、キュルケは...
今、サイトの全てを支配し、かつ最高の快楽を与えることがで...
しかし、いじめ倒したい一方で、自身も彼のそそり立つものを...
彼に救いの手をさしのべるように、そっと耳打ちする。
「どうしようかしら、一回だけイカせてあげてもいいけど、イ...
「ううっ!」
コクコクと首を縦に振る。
それを見た彼女は、ニヤリと意味深な笑みを浮かべた。
「た・だ・し……」
彼女の手がペニスを捉え、自らの膣口に先端の照準を合わせる。
クチョリと彼女の愛液が先端をぬらす。
「私がイクまで我慢するのよっ!」
その瞬間、彼女が腰を落とした。
「あうぅーっ!」
「うぐぉっ!?」
獣のような声で二人が結合する。
熱いキュルケの膣内は、石のように固くなったサイトのものを...
同時に、二人ともその爆発的な行為に普段では感じられない興...
しかし、サイトにとってはキュルケのワンサイドゲームであり...
とはいっても、自由のきかない彼にできることなど限られてい...
「あんっ! あんっ! 凄いわっ! こんな固いの初めてよっ...
キュルケが腰を激しく振る度に、サイトはじりじりと追い詰め...
「ぐううぅぅーーっ!」
「ああん! 中でビクビクいってるわ!」
だが、その絶頂に射精は伴わない。
彼女の膣内で、空しく肉棒を震わせるしかないのだ。
サイトはその破滅的な絶頂感に、今にも気を失いそうになる。
「ダメよ! まだ私はイッてないんだから」
キュルケは馬に拍車をかけるように膣壁を締めて彼の意識を取...
そして再び激しい律動を始め、彼を責めたてた。
彼女の絶頂が近くなる頃には、サイトはもう意識を保っている...
腹上死という、冗談のような死因が頭をチラつく。
だが、キュルケとセックスして死ねるならそれはそれで幸せか...
(キュルケは結局俺のことを好きでいてくれてるのかな……?)
ギーシュたちが覗きをやろうと企画したのも、実は彼女との関...
ため息ばかりついていたのを騎士隊の連中が見かねたからだっ...
そういえば、そのことについてもまだキュルケには説明してい...
「あっ! イク、イクわっ! 私も……私もイクぅーっ!」
彼女の中が激しく収縮し、もう感覚がなくなりかけたペニスも...
「あはぁっ! 偉いわ、最後までがんばったわね!」
「うう……」
「ご褒美よ!」
彼女はさっと腰を浮かせて膣内から男性器を引き抜くと、紐を...
いわゆるスマタの形だが、縛めを解かれたサイトのものは、最...
ドックンッ!!
「きゃあっ!?」
噴水のように吹き出した精液は、キュルケの顔まで一直線に飛...
そして、断続的に射精を続け、あっという間に彼女の身体全身...
「あふ……凄いわ、こんなに出されたの初めて……」
彼女は顔にかかった黄ばんだ精液を指先ですくい、その量と強...
それはとてもではないが一人の男性が一度に出す量ではない。
サイトは意識が朦朧としてくるのを感じていた。
「あら、そういえば口に下着入れたままだったわね」
キュルケはひょいと彼の口から自分で入れた下着を取り出した。
「あ……ふぁ……」
「サイト?」
「きゅる……け」
彼の目の焦点が合っていないことに、彼女も気づく。
「ちょ、大丈夫!? サイト!」
彼女の声が遠のいていく。
「ダーリンしっかり!」
ああ、良かった。
俺のこと、まだ『ダーリン』って呼んでくれるのか……
彼は安堵の表情を浮かべると、そのまま暗い意識の果てへと旅...
・
・・
・・・
ルイズが腰に手を当てて叫んだ。
「どーして一回飯抜いたくらいで倒れるのかしらね!」
「だから、あんだけ痛めつけられたら普通そうなるってば!」
サイトは包帯だらけのミイラのような姿で反論した。
彼はまた医務室の常連と化していたのだ。
むろん、今は他の水精霊騎士隊の面々と同様、見舞いにくる女...
ルイズはひとしきり憤慨すると、彼の粗末なベッドに一発蹴り...
「同情するよぅ」
マリコルヌが隣で言った。
「ありがとさん」
サイトは薄い毛布をひっかぶって久方ぶりの睡眠につくことに...
彼にはキュルケのベッドで気を失ってからの記憶がすっぱりな...
気がつけば包帯を巻かれてここに寝かされていた。
日付を聞くと、キュルケの部屋から一晩たっていたそうだ。
マリコルヌによると、夜遅くにここへ担ぎ込んだのは一匹のサ...
周囲では行き倒れているところを使い魔仲間のよしみでフレイ...
「はあ、キュルケにはなんて説明しよ……」
なんだか、まだ何も解決していないような気がする。
「あれえ、フレイムじゃないか」
同じく隣で水責めの怪我により入院中のギーシュが声を上げた。
「きゅるきゅる」
身を起こすと、確かにそこにはゆらゆらと炎を灯した尻尾を持...
学院探してもサラマンダーの使い魔をもっているのは一人しか...
「良かったなサイト、使い魔仲間の見舞いがあって」
そう自嘲的な笑い声を上げて、部屋の同僚たちはフレイムから...
フレイムはサイトの側へ寄ると、ずいと首を突っ込んできた。
「何だ?」
ただの見舞いかと思いきや、よく見るとフレイムの首輪に何か...
(手紙?)
サイトはそれを引っこ抜いて開いてみた。
それを確認したのか、フレイムはさっさと部屋を去っていって...
(なんだったんだ?)
ベッドの中でこっそりと蝋で封じられた手紙を開けてみる。
(こ、これって!?)
タバサに教えてもらって、なんとか読める程度だが、その手紙...
ハァイ 怪我の具合はどうかしら?
こないだの騒ぎでもう懲りたでしょ。
だから、女の子の裸がみたいなら私にまず頼みなさい!
私との約束。
追伸
あの夜はちょっと私もやりすぎちゃったかも、ごめんなさいね...
身体、早く良くなるといいわね。
あなたの『恋人』 キュルケより
手紙の最後には口紅の跡が付けられ、紙からはほのかにキュル...
「……恋人、か」
(なんだ、最初から全部解決してるんじゃないか)
ぎゅ、と胸にその手紙を忍ばせる。
キュルケの微熱で、心なしか温かくなったような気がした。
<続く?>
ページ名: