ゼロの使い魔保管庫
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622 名前:つづきの蛇足[sage ] 投稿日:2006/10/01(日) 18:4...
それは、貴族の結婚式としては余りにも粗末で、簡素なものだ...
呼ばれたのは、気の置けない友人たちと、恩人だけ。
豪華な料理こそ出なかったが、質素ではあるが心のこもった料...
久しぶりに会う顔もあれば、ずっと一緒だった者もいる。
彼らは、この宴の主賓を、今か今かと待ち構えていた。
「遅いわねぇ。ない胸に盛り土でもしてるのかしらあの子」
「…言いすぎ」
真紅の髪の貴婦人と、水色の髪の貴婦人が、料理を挟んで新婦...
「…ホント、早く終わらせて帰りたいわー。ダーリンが仲人じゃ...
「…私が誘っても?」
「…ガリアの王命じゃ、出ないわけにはいかないけどさあ」
真紅の髪の貴婦人は、困ったように肩を竦める。
「でさ。アンタは公務おっぽってなんでわざわざ来てるワケ」
「…新郎に文句言ってやろうと思って」
「…彼も勇気あるわよねえ。一国の女王の求婚を二件も断るなん...
「…私がいる限り二度と戦争はさせない」
「冗談よ冗談。あー早くしなさいよもー!」
その隣では、ブロンドの家族連れが、並べられた料理を蹴散ら...
「あーこらこら、貴族の子弟がそんな食べ方しちゃダメだろー」
「あなた、こっちも手伝ってよ!身重なんだから少しは気遣い...
「そ、そんなこと言ってもだな、こっちも三人見てるんだぞ」
「そっちの三人はほっときゃ自分で食べてるでしょ!八ヶ月二...
「で、でも、グラモン家の子弟として最低限のマナーはだな」
「貧乏貴族が見栄はってどーすんのよ!ていうか今日は平民貴...
金髪の夫はやれやれ、と肩を竦めて大きなお腹の金髪巻き毛の...
離れた席では、物腰の優雅な黒髪の街娘と、眼光の鋭い金髪の...
「陛下。いかに親友の結婚式とはいえ、ムリに予定をつめる必...
「親友?今親友とおっしゃって?あの子は親友などではないわ...
頬の七つも張ってやらないと気がすまないわ。ああもう憎い...
「…の、わりには嬉しそうですね」
「それはもう!久方ぶりにあの方と逢えるのですもの!公務な...
「…他人の夫に手を出す気ですか」
「本当ならね?王命で無理矢理奪ってもよかったのよ?でもね...
そう言って泣きはらす黒髪の街娘の後ろには、ワインの空き瓶...
「…酒でも飲まないとやってられんな、確かに」
そんな来賓たちに、ハーフエルフの女性が声をかける。
「みなさーん!新郎と新婦の準備が出来ましたよー!」
そして開いた小さな家の扉から、新郎と新婦が姿を現す。
『おめでとう!』
『おめでとうルイズ!』
『おめでとうサイト!』
祝福の声が、幸せな二人を出迎えた。
623 名前:つづきの蛇足[sage ] 投稿日:2006/10/01(日) 18:4...
会場の隅で給仕の手伝いをしながら、シエスタは二人を見守る。
「綺麗。ミス・ヴァリエール…」
祝福の声に応えるルイズは、ドレスとその輝く笑顔で、いつも...
自分も、あそこに立ちたかった。
でも、自分は選んだ。
死ぬまで、サイトさんのメイドでいます。
2番目でいい。1番でなくても、サイトさんの傍にいられればい...
ルイズと結婚する、と告げられた時、シエスタはそう返した。
それ以来、二人の間に関係はない。
だが、シエスタは幸せだ。
「私はお二人とも大好きですし。それに…」
そっと、自分の下腹部に手を添える。
十月後、このお腹は大きく膨れているだろう。その種は、今ル...
「一個勝ち、ですよ、ミス・ヴァリエール♪」
かと思ってたら。
「で、なんで若奥様も妊娠してるんですかっ!」
「アンタがサイトの子身篭ってることがおかしいんだけど!」
「それは置いといて。で、なんですかお願いって」
「…置いとくのもアレだと思うけど。
あのね、お医者様の話だと、私お乳が出ないらしいの」
「そりゃ胸もゼロですからね」
「いいから聞きなさい。だから、あなたに乳母をして欲しいの」
「えー?若奥様の子供にお乳あげるんですかぁー?」
「サイトの子よ」
「喜んで!」
「あなたねえ…」
こうして乳母となったシエスタは、それ以降も虎視眈々と才人...
それはまた、別の話。
624 名前:せんたいさん[sage ] 投稿日:2006/10/01(日) 18:4...
ふと思いついたので補足してみた。
詳細は
ttp://ja001.sukiwikiweb.com/zero/pg/%E3%81%9B%E3%82%93%E3...
の下二つよりです。
まー思い付きだけなんでいまいち…アレだなあ…。
他の書いてきますノシ
終了行:
622 名前:つづきの蛇足[sage ] 投稿日:2006/10/01(日) 18:4...
それは、貴族の結婚式としては余りにも粗末で、簡素なものだ...
呼ばれたのは、気の置けない友人たちと、恩人だけ。
豪華な料理こそ出なかったが、質素ではあるが心のこもった料...
久しぶりに会う顔もあれば、ずっと一緒だった者もいる。
彼らは、この宴の主賓を、今か今かと待ち構えていた。
「遅いわねぇ。ない胸に盛り土でもしてるのかしらあの子」
「…言いすぎ」
真紅の髪の貴婦人と、水色の髪の貴婦人が、料理を挟んで新婦...
「…ホント、早く終わらせて帰りたいわー。ダーリンが仲人じゃ...
「…私が誘っても?」
「…ガリアの王命じゃ、出ないわけにはいかないけどさあ」
真紅の髪の貴婦人は、困ったように肩を竦める。
「でさ。アンタは公務おっぽってなんでわざわざ来てるワケ」
「…新郎に文句言ってやろうと思って」
「…彼も勇気あるわよねえ。一国の女王の求婚を二件も断るなん...
「…私がいる限り二度と戦争はさせない」
「冗談よ冗談。あー早くしなさいよもー!」
その隣では、ブロンドの家族連れが、並べられた料理を蹴散ら...
「あーこらこら、貴族の子弟がそんな食べ方しちゃダメだろー」
「あなた、こっちも手伝ってよ!身重なんだから少しは気遣い...
「そ、そんなこと言ってもだな、こっちも三人見てるんだぞ」
「そっちの三人はほっときゃ自分で食べてるでしょ!八ヶ月二...
「で、でも、グラモン家の子弟として最低限のマナーはだな」
「貧乏貴族が見栄はってどーすんのよ!ていうか今日は平民貴...
金髪の夫はやれやれ、と肩を竦めて大きなお腹の金髪巻き毛の...
離れた席では、物腰の優雅な黒髪の街娘と、眼光の鋭い金髪の...
「陛下。いかに親友の結婚式とはいえ、ムリに予定をつめる必...
「親友?今親友とおっしゃって?あの子は親友などではないわ...
頬の七つも張ってやらないと気がすまないわ。ああもう憎い...
「…の、わりには嬉しそうですね」
「それはもう!久方ぶりにあの方と逢えるのですもの!公務な...
「…他人の夫に手を出す気ですか」
「本当ならね?王命で無理矢理奪ってもよかったのよ?でもね...
そう言って泣きはらす黒髪の街娘の後ろには、ワインの空き瓶...
「…酒でも飲まないとやってられんな、確かに」
そんな来賓たちに、ハーフエルフの女性が声をかける。
「みなさーん!新郎と新婦の準備が出来ましたよー!」
そして開いた小さな家の扉から、新郎と新婦が姿を現す。
『おめでとう!』
『おめでとうルイズ!』
『おめでとうサイト!』
祝福の声が、幸せな二人を出迎えた。
623 名前:つづきの蛇足[sage ] 投稿日:2006/10/01(日) 18:4...
会場の隅で給仕の手伝いをしながら、シエスタは二人を見守る。
「綺麗。ミス・ヴァリエール…」
祝福の声に応えるルイズは、ドレスとその輝く笑顔で、いつも...
自分も、あそこに立ちたかった。
でも、自分は選んだ。
死ぬまで、サイトさんのメイドでいます。
2番目でいい。1番でなくても、サイトさんの傍にいられればい...
ルイズと結婚する、と告げられた時、シエスタはそう返した。
それ以来、二人の間に関係はない。
だが、シエスタは幸せだ。
「私はお二人とも大好きですし。それに…」
そっと、自分の下腹部に手を添える。
十月後、このお腹は大きく膨れているだろう。その種は、今ル...
「一個勝ち、ですよ、ミス・ヴァリエール♪」
かと思ってたら。
「で、なんで若奥様も妊娠してるんですかっ!」
「アンタがサイトの子身篭ってることがおかしいんだけど!」
「それは置いといて。で、なんですかお願いって」
「…置いとくのもアレだと思うけど。
あのね、お医者様の話だと、私お乳が出ないらしいの」
「そりゃ胸もゼロですからね」
「いいから聞きなさい。だから、あなたに乳母をして欲しいの」
「えー?若奥様の子供にお乳あげるんですかぁー?」
「サイトの子よ」
「喜んで!」
「あなたねえ…」
こうして乳母となったシエスタは、それ以降も虎視眈々と才人...
それはまた、別の話。
624 名前:せんたいさん[sage ] 投稿日:2006/10/01(日) 18:4...
ふと思いついたので補足してみた。
詳細は
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の下二つよりです。
まー思い付きだけなんでいまいち…アレだなあ…。
他の書いてきますノシ
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