ゼロの使い魔保管庫
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「なぁ、ルイズ」
「何よ?」
「ルイズ達で一番成績の良い奴って誰?」
「あたしよ」
「本当か?」
「疑ってるの?」
「だって、実技でマイナスされてると思うんだが?」
「う〜、座学に関してはTOPクラスよ!!」
「一番じゃないのか」
「一人どうしても適わないのが居る」
「誰?」
「タバサよ」
「どの子?」
「ツェルプストーが絡んでる青髪の子が居るでしょ?」
「あぁ、あの娘か」
「そんなの聞いてどうすんの?」
「ん〜?文字とか教えて貰おうかと思って」
「そんなのあたしが教えて上げるわよ」
そこで、才人がルイズの耳元に口を近付けひそりと話す
「ルイズの友達を増やせれば良いかなって」
ぽんっと顔が紅くなる
「よ、よ、余計なお世話よ」
「使い魔たるもの、主人が過ごし易くなる為に動くものであり...
耳元で囁く言葉と刺激にルイズはくらくらする
「馬鹿犬は私の側に居なさい」
「ま、大丈夫だって、この前みたいな事は起きないだろ」
決闘後、才人やルイズを直接からかう相手が激減しての台詞で...
特に、ギーシュと連れだって行動する事が多くなり、女生徒は...
また、コック長たるマルトーの男惚れっぷりは強烈であり、才...
同じ平民たるメイド達からの人気は凄く、黒髪メイドのシエス...
そんな訳で、例え自分の為でも、女の子に近付いて欲しくない...
序でにギーシュバイ説は、広まりが抑えられない状態で、ギー...
「あらダーリン、ようやく私の誘いに乗ってくれるの?」
「それも良いね、でも今回はタバサに用が有るんだ」
「んもう、連れないんだから、ダーリンの為なら何時でも扉は...
「用って、何?」
「この前俺を運んでくれたんだって?ありがとう。実はさ、文...
「貴方は平民、文字はともかく、魔法を使えないのに何で?」
「だからだよ、ギーシュとやりあった時は、ギーシュが温情を...
「…構わない」
「やっぱり駄目か、変な事頼んで悪かったな」
「ダーリン、構わないって言ってるわよ」
「へ?良いの?」
タバサはこくんと頷く
「頼んでばかりだと何か悪いな、俺に出来る事無い?」
「…貴方の国の話を聞かせて」
「そんな事で良いのか?」
再度こくんと頷く
「有り難うな、タバサ」
タバサの手を取りぶんぶん振る
タバサが興味を示す事に、キュルケは興味をそそられた
『あのタバサが、本以外に興味を示すとはねぇ』
視界の端には、その様子に、燃え上がる様にタバサを睨むのを...
他の生徒があからさまに避けていく中、其処に一人座っていた
『あらあら、ヴァリエールったら、あんなに余裕無くしちゃっ...
其処でいたずらを思いつく
「ねぇ、ダーリン」
「何?キュルケ」
「あたしも参加して良いかしら?」
「良いのか、タバサ?」
タバサはこくんと頷く
「やぁん、タバサ有り難う」
タバサをキュルケがその胸で抱擁する
タバサは抱擁そのままで、読書に勉める
羨ましいかなと才人が思ってると、ガタっと音がして、ルイズ...
「ここここの馬鹿犬は、あたしの使い魔だからあたしが教える」
「ヴァリエールじゃ、実践を教えられないじゃない」
「そそそれでも、ツェルプストーにだけは、任せられないの」
「タバサ、良いのか?」
再度、タバサが頷く
「じゃ、皆で教えてくれ」
「じゃ、放課後図書室ね」
キュルケが仕切る
「…解った」
「はいよ」
「し、仕方ないわね」
女生徒と連れだって教室に入って来たギーシュが、最後の部分...
「才人が勉強するんだったら僕も」
周りの女生徒がギーシュに生温かい視線を送りながら
「あら、ギーシュ様、私との勉強はお嫌ですの?」
「私とは?」
「私達より、殿方とが良いんですのね」
「やっぱり、あの噂は本当でしたのね」
「……ねぇ、ギーシュ。一度楽になってみる?」
背後からの声に女生徒達が逃げ去り、ギーシュ一人が取り残さ...
「や、やぁ、僕のモンモランシー、何の事だい?」
「あら、解りきってるのに、そういう事言うの?」
「とりあえず、頭冷やしなさいな」
トプンと水に包まれる
「ガボボボ!?」
「本当に楽になりたいなら、そう言ってね?」
水の中で必死に頷く
すぐに解放されるが、モンモランシーは何も言わず去って行く
誰にも聞こえ無い様にギーシュは呟く
「僕だって、解ってるさ」
モンモランシーも廊下で呟く
「まったく、どいつもこいつも不器用すぎよ」
「何をやってるんだ?ギーシュは?」
才人がその様子を見て呆れる
「モンモランシーとギーシュは、いつもあんな感じよ」
「そうなんだ」
才人はそれ以上考えるのは止め、タバサに小声で話かける
「で、本当に二人を参加させて良かったのか?タバサの邪魔に...
「…キュルケは炎の応用力が非常に高いから、その線では私より...
「そっか、有り難うな」
コクンと頷く
思わず手が伸びタバサの頭を撫でる
「…///」
タバサを撫で始めてから、タバサの顔色が少し良くなった感じ...
それを見た瞬間、ルイズが一瞬にして沸騰する
「……馬鹿犬」
「……わん」
「何で他の女の頭を撫でてるのかしらぁ?」
「撫でちゃ駄目なのか?」
「駄目よ」
「理由をお教え下さい、マイロード」
「そんな事言える訳無いでしょ!!」
「そんなんで納得出来るか!!」
「駄目なもんは駄目〜〜〜」
「グハッ!?」
ドロップキックをまともに喰らい、才人が吹っ飛ばされる
「ねぇタバサ、頭撫でられただけよね?」
コクンと頷く
「良かったの?」
コクンと頷く
「魔性の手だねぇ」
「…キュルケもして貰えば解る」
「じゃあ、放課後にして貰おうかしら」
放課後、才人達は先ずは全員で図書室に入り、ハルケギニア文...
その時、初めて違和感を才人が感じた
「なぁ、俺の言葉解るか?」
「何言ってるの?当然じゃない」
「…どうしてそう思う?」
「なんて言うのかな?発音としゃべってる意味が一致しないん...
それを聞いてルイズが首を傾げる
「タバサ,キュルケ、使い魔って皆言葉通じるよね?」
二人とも頷く
「多分使い魔契約のせいじゃ無いかしら?」
「契約前から通じてたぞ?」
ルイズはうって詰まる
「召喚門をくぐった時かしら?」
キュルケがそれを受けて答える
「…そうだとすると、こちらの文字にも影響があるかもしれない」
タバサは簡単な単語録を持ち出し、才人に示す
「…この単語の発音と意味を教えるから、復唱して」
「解った」
タバサの予測は当たり、才人は単語をどんどん吸収していく
一時間もすると、簡単な文章なら書ける様になっていた
「凄いじゃない」
「流石はダーリンだわ」
「いやいや、此は明らかに魔法の影響だって。こんな短時間に...
「…今日の仕上げにこれ読んで聞かせて」
渡されたのは、イーヴァルディの勇者
子供向けに優しい文章で書かれてる物語を持って来ていた
「では」
「才人、奇遇だね」
「やぁ才人、ギーシュが図書室に行こうって煩くてさぁ」
「なんだ、ギーシュとマリコルヌか、おまえらも勉強か」
才人がギーシュ達と話し始めると、タバサは本を広げ読み始めた
何時もと違う仕草にキュルケが気付き、ルイズに肘打ちで知ら...
「何よ?」
「タバサがヘソ曲げた」
「解るの?」
「えぇ、才人の朗読楽しみにしてたみたい、ルイズは?」
「そりゃ、あれだけ出来る様になった成果を見るのはね」
「じゃ、決まりね」
「あたしがやるの?」
「ダーリンは優しいから」
「解ったわよ」
「後でご褒美貰えば良いじゃない、ほら撫でて貰う奴」
一瞬で真っ赤にゆで上がる
「知ってるの?」
「知らないわよ、むしろ知りたい位だわ」
「絶対駄目」
「何でよ?」
「あんなに気持ち良くて安らぐのは、絶対あげない」
そして席を立ち、ルイズはギーシュ達に話かける
ギーシュがしぶしぶ引き下がる間に、キュルケはタバサに話し...
「ねぇ、タバサ」
「…何?」
「ダーリンの手って、気持ち良くて安心出来るの?」
コクンと頷く
「どれ位?」
「…癖になる」
「あらあら、歳上の魅力かしらね?」
ルイズが事情を才人に耳打ちし、才人が慌てて、タバサの所に...
「タバサ、ごめん遅れた」
ふるふると首を振る
「…構わない」
「じゃあ改めてっと」
朗読を始めてから、タバサの眼は才人から見ても、非常に楽し...
「三人とも今日は有り難うな」
「…ん」
タバサは、撫でやすい位置に移動し、才人はタバサを撫でた
和らいだ表情でタバサは撫でられ続けるが、横から浴びせられ...
すると次はキュルケが才人に催促する
「ダーリン、あたしも」
皆子供っぽいんだなぁと思いながらも、同じように撫でる
キュルケも暫くすると淘然とした表情を浮かべ
「やだこれ、良いわぁ、癖になっちゃう」
「ツツツツェルプストー」
「邪魔しないでよ、ヴァリエール、今日の報酬よ」
「う゛〜〜〜」
キュルケを撫でた後、ルイズが期待に満ちた目を才人に向ける...
「タバサ、今日はどんな話が聞きたい?」
「…今日は貴方の国の言葉が気になった、それを知りたい」
「解った。じゃあ平仮名からだな」
部屋に戻ると、ルイズは振り向き抱きつく
「どうしたルイズ?」
「撫でて」
「ん?」
「頑張ったご主人様にご褒美!!」
「ルイズは良く頑張ったな」
「うん」
「仲良くなれそうか?」
「ツェルプストーは嫌い。でも凄い」
「タバサもキュルケもルイズの事、褒めてたぞ」
「二人の事よりサイトは?」
「俺?」
「サイトは?」
「偉いぞ、ルイズ」
「うん」
抱きつきながら寝てしまったルイズを、ベッドに運び着替えさ...
生殺しはマジキツイなと思いながら、才人は外に出た
「こりゃ見損なってた、兄ちゃん使い手かい?」
自身を握った才人に、インテリジェンスソード「デルフリンガ...
「兄ちゃん俺を買いな」
「ふむ」
才人はその剣を見る
日本刀に酷似した反りをもつ片刃の剣、刀身は柄迄含めると才...
剣の台詞が才人には引っ掛かる
「主人、こいつをくれ、幾らだい」
「デルフだったら只でいいわ、持ってってくれた方が助かる」
「ちょっとサイト、そんなボロい剣より、マシなの有るじゃな...
「大丈夫だってルイズ。それにこいつ面白いし」
「そんな理由で選ばないでよ」
「ま、心配すんな」
「もう」
「主人、砥石付けてくれ」
「あいよ」
「これからよろしくな、相棒」
才人の為の勉強会はギーシュとモンモランシーを加えた。参加...
報酬となる才人の話にコルベールが飛び付き、最早補修授業と...
マリコルヌに言わせると
「面白い時と、全然解らん時の落差が激し過ぎる。良く皆、付...
との事
その時の話で、盗賊『土くれのフーケ』を捕まえる為、才人に...
キュルケからは立派な剣、ルイズからデルフを貰い、才人はデ...
「相棒、研ぎ方上手いねぇ、プロだろ?」
「ねぇ、才人」
「なんだ?」
「暇さえあればボロ剣を研いでるけど、キュルケの剣のが良い...
「フーケの時には使うって決まったから使うけど、デルフも中...
「流石相棒、解ってるじゃねぇか」
「解るの?」
「元々、鉄とかの金属を加工する職人だからね、多少は解る。...
「じゃあ、何であの時」
「見栄は二人ともあったかもしれないけど、善意で動いてくれ...
「馬鹿」
「何を今更」
「ふん」
『サイトがあたしの剣のが使い易そうだって、ウフフフフフフ...
才人は無言でデルフを研ぐ
「相棒」
「なんだ、デルフ」
「嬢ちゃんから気持ち悪い笑い声が」
「聞かなかった事にしとけ」
「相棒も苦労人だねぇ」
どうやってフーケを捕まえるか考えるてる内に、学院内の倉庫...
此に追跡部隊として志願したのは、キュルケ,タバサ,ルイズ...
ミスロングビルの案内で、森の小屋迄追跡したルイズ達
偵察役の才人が小屋に着いた瞬間、扉が弾け出現するゴーレム
「でけぇ、ワルキューレより三倍でかくないか?」
「下がって」
キュルケとタバサが同時に呪文を詠唱し、それぞれ炎と氷の槍...
ゴーレムの一撃を剣を握ったままバク転で回避した才人の後方...
「「やった!!」」
突き立った場所を破壊したは良いが、すぐに形状を復元され、...
「あちゃ〜、こりゃ駄目だ。練習通りには行かないわね。タバ...
「…ゴーレム相手じゃ意味無い。爆炎」
「タバサのジャベリンにファイアランスの威力合わせたせいで...
「…ブレイド」
「あれ相手じゃ、死ぬわね」
「…撤退」
「しかないわね」
バキン!!
「なんだ、この鈍は〜!?ギーシュの剣のがましじゃねぇか!!」
剣が折れたらしく、牽制攻撃を仕掛けてた才人から、怒声が上...
ヒュイ
タバサが口笛で飛竜を呼ぶ
「ダーリン撤退よ」
「ルイズ連れて下がれ、殿をする」
「嫌よ」
「…ルイズ」
「馬鹿な事言わないで!!あんたの失敗魔法で相手出来る奴じゃ...
キュルケとタバサの二人から説得されるが、ルイズは構わず才...
「サイト!!」
「何でこっち来てんだ!!この馬鹿!!」
才人は折れた剣を手に、ゴーレムの攻撃をキュルケ達からそら...
「だって」
「だってじゃねぇ!!全体を見ろ!!俺の脚なら振りきれるが、ル...
『サイトは貴族じゃないのに、サイトが戦ってるのに貴族のあ...
サイトは、その間もルイズから注意をそらす為に、必死にゴー...
「敵から逃げないから貴族なの!!」
ルイズは魔法の詠唱を行いゴーレムに杖を向けるが、パンとな...
それに気付いたゴーレムは才人からルイズに目標を移し、その...
更に詠唱を行い攻撃するが効かない
「ひっ」
拳が届く刹那、ルイズは抱きしめられ、何かと一緒に転がる
我に返ると男の胸が眼の前、そして頭が何か暖かいもので濡れ...
「サイト?」
「大丈夫か?ルイズ」
「サイト、血が」
「頭の皮が切れただけだ、キュルケ、頼む」
「解った、ルイズ、こっちよ」
二人が転がったのを見て、キュルケが駆け寄りルイズを引き渡す
「だったらサイトも」
「俺達の仕事はなんだ?」
「フーケを捕まえる」
「違う、破壊の杖の奪還だ」
「だったら、あたしも」
「ルイズ、今のでまだ懲りないの?私達が居ると、ダーリンの...
ピタリとルイズの動きが止まる
「い、犬。きちんと破壊の杖を奪還して、ご主人様に手柄を立...
「いえす。マイロード」
小屋の方に走りながら、Vサインを送る
ルイズ達はタバサの風竜で離脱した
「どうやら小娘達は、あんた見捨てて逃げ出したみたいじゃな...
フーケが姿を現し、才人に話かける
「ダンスの相手としては不服かな?お嬢さん」
「あんたなんかに、アタイのダンスに付き合えると思うのかい...
「ありゃ、バレてら」
「アタイのゴーレム倒せたら、ダンスの相手してやるよ。何な...
「熱いラブコールだねぇ。ようし、パパ頑張っちゃうぞ〜」
「誰がパパなんだい!?」
才人がフーケの台詞の後半から、一気に駆け小屋を目指す
当然ゴーレムが先を塞ぐが、フェイントをかけ、股下を潜り抜...
フーケはその速さに改めて驚く
「さっきから見てるが速いね。あれが人間の動きかい」
小屋の中に破壊の杖と呼ばれる物が無いかと見回すと、すぐに...
「こいつは?」
小屋に一撃を加えたゴーレムの脇に行く為、窓から飛び出し、...
「ベッドの約束守れよ!!フーケ!!」
トリガーを引くと、ロケットが飛び出しゴーレムに直撃
爆発と共にゴーレムが四散する
「きゅい!?」
風竜が驚き声を上げる
「サイト!?タバサ、降ろして」
「まだ駄目、状況が解らない」
「ルイズ、さっき言ったの忘れたの?」
「サイト、サイト、サイト」
ゴーレムを撃破した後、ホッと一息着いた時に、後ろから破壊...
「おわっ!?」
フーケが直接奪ってこちらに破壊の杖を向ける
「ベッドの話はまた今度になりそうだねぇ。破壊の杖を奪った...
「ありゃ、ロングビルさん」
爆風でフードが外れて、素顔が露出している
「魔法学院の連中なら誰か使い方が解るだろうと、餌撒いたん...
「いやいや、これからベッドルームの時間だと思うよ」
「随分余裕だねぇ、じゃあ、さよならだ」
「余裕って訳じゃ無いんだけどね」
カチ、カチ、カチ
フーケが幾らトリガーを押しても、何も反応しない
「なんだい、一体どうして出ないんだい?」
「そいつの名前は破壊の杖じゃなくて、M72ロケットランチャー...
「単発って、なんだい?」
フーケが混乱している最中、才人は一気に詰め寄り、慌てて杖...
「さて、ベッドの時間かな?」
「アタイの負けだ。好きにしな」
それを聞いた才人は、刃は軽く当てたまま、フーケの唇を奪う
舌を絡め、先程迄の戦闘の余韻がお互いの興奮に火を付ける
「ふぅ、ん」
互いの口内を犯し、すすり、ねぶり、また犯す
唇を離した時、フーケはすっかり出来上がっていた
「此処でするのかい?アタイは構わないけど」
「いやぁ、怖いご主人様が上で待ってるからねぇ、お預けだね」
「じゃあ、捕えるかい?」
「捕える気にもならんのよ。話は聞いたけど、フーケみたいな...
「キャッツ?」
「俺の国の美女怪盗3人組」
「変な男だね。じゃあどうしたいんだい?」
「何でこんな事してるんだ?食わせなきゃいけない連中でも、...
フーケが硬直する
「うっわ、解り易っ」
「だ、だったら、なんだって言うんだい?」
フーケが開き直る
「泥棒なんか止めて、真当な仕事するってんなら、逃がす」
「何馬鹿な事言ってるんだい?アタイは泥棒だよ?音に聞こえ...
「さてね。後ろで食わせてる子達に、誇れる仕事をしなって言...
「何も知らない癖に」
そっぽを向きつつ赤面する
「そうだな、今度会った時にでも聞かせてくれ」
「逃がす積もりかい?」
「こっちは、どうとでもなるから気にすんな」
「ちっ、アタイも焼きが回ったよ、剣貸してくれ」
下げてた道具袋から取り出した人形に、自ら傷つけた指から滴...
「スゲー、コピーロボットみたい、何これ?」
「スキルニル、本人の身代わりになる最高級の人形さ、以前忍...
「あんたの命令を聞く様にしてある。これを捕まえれば、あん...
「しかし、フーケってスタイル良いなぁ」
「じろじろ見るな!!馬鹿!!」
「あだ」
全裸のスキルニルを上から下迄観察し、フーケにはたかれる
フーケは自身の服をスキルニルに着せ、マントだけで離脱する
「その格好だと痴女だな」
「うるさい!!借りはいつか返す」
「おぅ、ベッドで待ってる」
「馬鹿!!」
フーケが去って行った後、スキルニルに軽い拘束をし、フーケ...
風竜が降りて来てルイズが才人に抱きつく
「サイト!!」
右手を頭の上に乗せ
「終わったよ。ルイズ」
其所で初めて、才人の左手が動いてないのにルイズは気付く
「サイト、左手は?」
「ゴーレムとやりあってた時にやっちまって、痛だだだだだだ」
今迄ルーンと脳内麻薬で無視してた痛みが一気にぶり返し、才...
「も、駄目、後頼むわ」
才人はあまりの痛みに気絶した
「サイト!?」
「ダーリン!?」
「…痛みで気絶しただけ。一応軽い手当は私がする。キュルケは...
「「解ったわ」」
[[次:http://zerokan.g.ribbon.to/wiki/index.php?40-280]]
終了行:
「なぁ、ルイズ」
「何よ?」
「ルイズ達で一番成績の良い奴って誰?」
「あたしよ」
「本当か?」
「疑ってるの?」
「だって、実技でマイナスされてると思うんだが?」
「う〜、座学に関してはTOPクラスよ!!」
「一番じゃないのか」
「一人どうしても適わないのが居る」
「誰?」
「タバサよ」
「どの子?」
「ツェルプストーが絡んでる青髪の子が居るでしょ?」
「あぁ、あの娘か」
「そんなの聞いてどうすんの?」
「ん〜?文字とか教えて貰おうかと思って」
「そんなのあたしが教えて上げるわよ」
そこで、才人がルイズの耳元に口を近付けひそりと話す
「ルイズの友達を増やせれば良いかなって」
ぽんっと顔が紅くなる
「よ、よ、余計なお世話よ」
「使い魔たるもの、主人が過ごし易くなる為に動くものであり...
耳元で囁く言葉と刺激にルイズはくらくらする
「馬鹿犬は私の側に居なさい」
「ま、大丈夫だって、この前みたいな事は起きないだろ」
決闘後、才人やルイズを直接からかう相手が激減しての台詞で...
特に、ギーシュと連れだって行動する事が多くなり、女生徒は...
また、コック長たるマルトーの男惚れっぷりは強烈であり、才...
同じ平民たるメイド達からの人気は凄く、黒髪メイドのシエス...
そんな訳で、例え自分の為でも、女の子に近付いて欲しくない...
序でにギーシュバイ説は、広まりが抑えられない状態で、ギー...
「あらダーリン、ようやく私の誘いに乗ってくれるの?」
「それも良いね、でも今回はタバサに用が有るんだ」
「んもう、連れないんだから、ダーリンの為なら何時でも扉は...
「用って、何?」
「この前俺を運んでくれたんだって?ありがとう。実はさ、文...
「貴方は平民、文字はともかく、魔法を使えないのに何で?」
「だからだよ、ギーシュとやりあった時は、ギーシュが温情を...
「…構わない」
「やっぱり駄目か、変な事頼んで悪かったな」
「ダーリン、構わないって言ってるわよ」
「へ?良いの?」
タバサはこくんと頷く
「頼んでばかりだと何か悪いな、俺に出来る事無い?」
「…貴方の国の話を聞かせて」
「そんな事で良いのか?」
再度こくんと頷く
「有り難うな、タバサ」
タバサの手を取りぶんぶん振る
タバサが興味を示す事に、キュルケは興味をそそられた
『あのタバサが、本以外に興味を示すとはねぇ』
視界の端には、その様子に、燃え上がる様にタバサを睨むのを...
他の生徒があからさまに避けていく中、其処に一人座っていた
『あらあら、ヴァリエールったら、あんなに余裕無くしちゃっ...
其処でいたずらを思いつく
「ねぇ、ダーリン」
「何?キュルケ」
「あたしも参加して良いかしら?」
「良いのか、タバサ?」
タバサはこくんと頷く
「やぁん、タバサ有り難う」
タバサをキュルケがその胸で抱擁する
タバサは抱擁そのままで、読書に勉める
羨ましいかなと才人が思ってると、ガタっと音がして、ルイズ...
「ここここの馬鹿犬は、あたしの使い魔だからあたしが教える」
「ヴァリエールじゃ、実践を教えられないじゃない」
「そそそれでも、ツェルプストーにだけは、任せられないの」
「タバサ、良いのか?」
再度、タバサが頷く
「じゃ、皆で教えてくれ」
「じゃ、放課後図書室ね」
キュルケが仕切る
「…解った」
「はいよ」
「し、仕方ないわね」
女生徒と連れだって教室に入って来たギーシュが、最後の部分...
「才人が勉強するんだったら僕も」
周りの女生徒がギーシュに生温かい視線を送りながら
「あら、ギーシュ様、私との勉強はお嫌ですの?」
「私とは?」
「私達より、殿方とが良いんですのね」
「やっぱり、あの噂は本当でしたのね」
「……ねぇ、ギーシュ。一度楽になってみる?」
背後からの声に女生徒達が逃げ去り、ギーシュ一人が取り残さ...
「や、やぁ、僕のモンモランシー、何の事だい?」
「あら、解りきってるのに、そういう事言うの?」
「とりあえず、頭冷やしなさいな」
トプンと水に包まれる
「ガボボボ!?」
「本当に楽になりたいなら、そう言ってね?」
水の中で必死に頷く
すぐに解放されるが、モンモランシーは何も言わず去って行く
誰にも聞こえ無い様にギーシュは呟く
「僕だって、解ってるさ」
モンモランシーも廊下で呟く
「まったく、どいつもこいつも不器用すぎよ」
「何をやってるんだ?ギーシュは?」
才人がその様子を見て呆れる
「モンモランシーとギーシュは、いつもあんな感じよ」
「そうなんだ」
才人はそれ以上考えるのは止め、タバサに小声で話かける
「で、本当に二人を参加させて良かったのか?タバサの邪魔に...
「…キュルケは炎の応用力が非常に高いから、その線では私より...
「そっか、有り難うな」
コクンと頷く
思わず手が伸びタバサの頭を撫でる
「…///」
タバサを撫で始めてから、タバサの顔色が少し良くなった感じ...
それを見た瞬間、ルイズが一瞬にして沸騰する
「……馬鹿犬」
「……わん」
「何で他の女の頭を撫でてるのかしらぁ?」
「撫でちゃ駄目なのか?」
「駄目よ」
「理由をお教え下さい、マイロード」
「そんな事言える訳無いでしょ!!」
「そんなんで納得出来るか!!」
「駄目なもんは駄目〜〜〜」
「グハッ!?」
ドロップキックをまともに喰らい、才人が吹っ飛ばされる
「ねぇタバサ、頭撫でられただけよね?」
コクンと頷く
「良かったの?」
コクンと頷く
「魔性の手だねぇ」
「…キュルケもして貰えば解る」
「じゃあ、放課後にして貰おうかしら」
放課後、才人達は先ずは全員で図書室に入り、ハルケギニア文...
その時、初めて違和感を才人が感じた
「なぁ、俺の言葉解るか?」
「何言ってるの?当然じゃない」
「…どうしてそう思う?」
「なんて言うのかな?発音としゃべってる意味が一致しないん...
それを聞いてルイズが首を傾げる
「タバサ,キュルケ、使い魔って皆言葉通じるよね?」
二人とも頷く
「多分使い魔契約のせいじゃ無いかしら?」
「契約前から通じてたぞ?」
ルイズはうって詰まる
「召喚門をくぐった時かしら?」
キュルケがそれを受けて答える
「…そうだとすると、こちらの文字にも影響があるかもしれない」
タバサは簡単な単語録を持ち出し、才人に示す
「…この単語の発音と意味を教えるから、復唱して」
「解った」
タバサの予測は当たり、才人は単語をどんどん吸収していく
一時間もすると、簡単な文章なら書ける様になっていた
「凄いじゃない」
「流石はダーリンだわ」
「いやいや、此は明らかに魔法の影響だって。こんな短時間に...
「…今日の仕上げにこれ読んで聞かせて」
渡されたのは、イーヴァルディの勇者
子供向けに優しい文章で書かれてる物語を持って来ていた
「では」
「才人、奇遇だね」
「やぁ才人、ギーシュが図書室に行こうって煩くてさぁ」
「なんだ、ギーシュとマリコルヌか、おまえらも勉強か」
才人がギーシュ達と話し始めると、タバサは本を広げ読み始めた
何時もと違う仕草にキュルケが気付き、ルイズに肘打ちで知ら...
「何よ?」
「タバサがヘソ曲げた」
「解るの?」
「えぇ、才人の朗読楽しみにしてたみたい、ルイズは?」
「そりゃ、あれだけ出来る様になった成果を見るのはね」
「じゃ、決まりね」
「あたしがやるの?」
「ダーリンは優しいから」
「解ったわよ」
「後でご褒美貰えば良いじゃない、ほら撫でて貰う奴」
一瞬で真っ赤にゆで上がる
「知ってるの?」
「知らないわよ、むしろ知りたい位だわ」
「絶対駄目」
「何でよ?」
「あんなに気持ち良くて安らぐのは、絶対あげない」
そして席を立ち、ルイズはギーシュ達に話かける
ギーシュがしぶしぶ引き下がる間に、キュルケはタバサに話し...
「ねぇ、タバサ」
「…何?」
「ダーリンの手って、気持ち良くて安心出来るの?」
コクンと頷く
「どれ位?」
「…癖になる」
「あらあら、歳上の魅力かしらね?」
ルイズが事情を才人に耳打ちし、才人が慌てて、タバサの所に...
「タバサ、ごめん遅れた」
ふるふると首を振る
「…構わない」
「じゃあ改めてっと」
朗読を始めてから、タバサの眼は才人から見ても、非常に楽し...
「三人とも今日は有り難うな」
「…ん」
タバサは、撫でやすい位置に移動し、才人はタバサを撫でた
和らいだ表情でタバサは撫でられ続けるが、横から浴びせられ...
すると次はキュルケが才人に催促する
「ダーリン、あたしも」
皆子供っぽいんだなぁと思いながらも、同じように撫でる
キュルケも暫くすると淘然とした表情を浮かべ
「やだこれ、良いわぁ、癖になっちゃう」
「ツツツツェルプストー」
「邪魔しないでよ、ヴァリエール、今日の報酬よ」
「う゛〜〜〜」
キュルケを撫でた後、ルイズが期待に満ちた目を才人に向ける...
「タバサ、今日はどんな話が聞きたい?」
「…今日は貴方の国の言葉が気になった、それを知りたい」
「解った。じゃあ平仮名からだな」
部屋に戻ると、ルイズは振り向き抱きつく
「どうしたルイズ?」
「撫でて」
「ん?」
「頑張ったご主人様にご褒美!!」
「ルイズは良く頑張ったな」
「うん」
「仲良くなれそうか?」
「ツェルプストーは嫌い。でも凄い」
「タバサもキュルケもルイズの事、褒めてたぞ」
「二人の事よりサイトは?」
「俺?」
「サイトは?」
「偉いぞ、ルイズ」
「うん」
抱きつきながら寝てしまったルイズを、ベッドに運び着替えさ...
生殺しはマジキツイなと思いながら、才人は外に出た
「こりゃ見損なってた、兄ちゃん使い手かい?」
自身を握った才人に、インテリジェンスソード「デルフリンガ...
「兄ちゃん俺を買いな」
「ふむ」
才人はその剣を見る
日本刀に酷似した反りをもつ片刃の剣、刀身は柄迄含めると才...
剣の台詞が才人には引っ掛かる
「主人、こいつをくれ、幾らだい」
「デルフだったら只でいいわ、持ってってくれた方が助かる」
「ちょっとサイト、そんなボロい剣より、マシなの有るじゃな...
「大丈夫だってルイズ。それにこいつ面白いし」
「そんな理由で選ばないでよ」
「ま、心配すんな」
「もう」
「主人、砥石付けてくれ」
「あいよ」
「これからよろしくな、相棒」
才人の為の勉強会はギーシュとモンモランシーを加えた。参加...
報酬となる才人の話にコルベールが飛び付き、最早補修授業と...
マリコルヌに言わせると
「面白い時と、全然解らん時の落差が激し過ぎる。良く皆、付...
との事
その時の話で、盗賊『土くれのフーケ』を捕まえる為、才人に...
キュルケからは立派な剣、ルイズからデルフを貰い、才人はデ...
「相棒、研ぎ方上手いねぇ、プロだろ?」
「ねぇ、才人」
「なんだ?」
「暇さえあればボロ剣を研いでるけど、キュルケの剣のが良い...
「フーケの時には使うって決まったから使うけど、デルフも中...
「流石相棒、解ってるじゃねぇか」
「解るの?」
「元々、鉄とかの金属を加工する職人だからね、多少は解る。...
「じゃあ、何であの時」
「見栄は二人ともあったかもしれないけど、善意で動いてくれ...
「馬鹿」
「何を今更」
「ふん」
『サイトがあたしの剣のが使い易そうだって、ウフフフフフフ...
才人は無言でデルフを研ぐ
「相棒」
「なんだ、デルフ」
「嬢ちゃんから気持ち悪い笑い声が」
「聞かなかった事にしとけ」
「相棒も苦労人だねぇ」
どうやってフーケを捕まえるか考えるてる内に、学院内の倉庫...
此に追跡部隊として志願したのは、キュルケ,タバサ,ルイズ...
ミスロングビルの案内で、森の小屋迄追跡したルイズ達
偵察役の才人が小屋に着いた瞬間、扉が弾け出現するゴーレム
「でけぇ、ワルキューレより三倍でかくないか?」
「下がって」
キュルケとタバサが同時に呪文を詠唱し、それぞれ炎と氷の槍...
ゴーレムの一撃を剣を握ったままバク転で回避した才人の後方...
「「やった!!」」
突き立った場所を破壊したは良いが、すぐに形状を復元され、...
「あちゃ〜、こりゃ駄目だ。練習通りには行かないわね。タバ...
「…ゴーレム相手じゃ意味無い。爆炎」
「タバサのジャベリンにファイアランスの威力合わせたせいで...
「…ブレイド」
「あれ相手じゃ、死ぬわね」
「…撤退」
「しかないわね」
バキン!!
「なんだ、この鈍は〜!?ギーシュの剣のがましじゃねぇか!!」
剣が折れたらしく、牽制攻撃を仕掛けてた才人から、怒声が上...
ヒュイ
タバサが口笛で飛竜を呼ぶ
「ダーリン撤退よ」
「ルイズ連れて下がれ、殿をする」
「嫌よ」
「…ルイズ」
「馬鹿な事言わないで!!あんたの失敗魔法で相手出来る奴じゃ...
キュルケとタバサの二人から説得されるが、ルイズは構わず才...
「サイト!!」
「何でこっち来てんだ!!この馬鹿!!」
才人は折れた剣を手に、ゴーレムの攻撃をキュルケ達からそら...
「だって」
「だってじゃねぇ!!全体を見ろ!!俺の脚なら振りきれるが、ル...
『サイトは貴族じゃないのに、サイトが戦ってるのに貴族のあ...
サイトは、その間もルイズから注意をそらす為に、必死にゴー...
「敵から逃げないから貴族なの!!」
ルイズは魔法の詠唱を行いゴーレムに杖を向けるが、パンとな...
それに気付いたゴーレムは才人からルイズに目標を移し、その...
更に詠唱を行い攻撃するが効かない
「ひっ」
拳が届く刹那、ルイズは抱きしめられ、何かと一緒に転がる
我に返ると男の胸が眼の前、そして頭が何か暖かいもので濡れ...
「サイト?」
「大丈夫か?ルイズ」
「サイト、血が」
「頭の皮が切れただけだ、キュルケ、頼む」
「解った、ルイズ、こっちよ」
二人が転がったのを見て、キュルケが駆け寄りルイズを引き渡す
「だったらサイトも」
「俺達の仕事はなんだ?」
「フーケを捕まえる」
「違う、破壊の杖の奪還だ」
「だったら、あたしも」
「ルイズ、今のでまだ懲りないの?私達が居ると、ダーリンの...
ピタリとルイズの動きが止まる
「い、犬。きちんと破壊の杖を奪還して、ご主人様に手柄を立...
「いえす。マイロード」
小屋の方に走りながら、Vサインを送る
ルイズ達はタバサの風竜で離脱した
「どうやら小娘達は、あんた見捨てて逃げ出したみたいじゃな...
フーケが姿を現し、才人に話かける
「ダンスの相手としては不服かな?お嬢さん」
「あんたなんかに、アタイのダンスに付き合えると思うのかい...
「ありゃ、バレてら」
「アタイのゴーレム倒せたら、ダンスの相手してやるよ。何な...
「熱いラブコールだねぇ。ようし、パパ頑張っちゃうぞ〜」
「誰がパパなんだい!?」
才人がフーケの台詞の後半から、一気に駆け小屋を目指す
当然ゴーレムが先を塞ぐが、フェイントをかけ、股下を潜り抜...
フーケはその速さに改めて驚く
「さっきから見てるが速いね。あれが人間の動きかい」
小屋の中に破壊の杖と呼ばれる物が無いかと見回すと、すぐに...
「こいつは?」
小屋に一撃を加えたゴーレムの脇に行く為、窓から飛び出し、...
「ベッドの約束守れよ!!フーケ!!」
トリガーを引くと、ロケットが飛び出しゴーレムに直撃
爆発と共にゴーレムが四散する
「きゅい!?」
風竜が驚き声を上げる
「サイト!?タバサ、降ろして」
「まだ駄目、状況が解らない」
「ルイズ、さっき言ったの忘れたの?」
「サイト、サイト、サイト」
ゴーレムを撃破した後、ホッと一息着いた時に、後ろから破壊...
「おわっ!?」
フーケが直接奪ってこちらに破壊の杖を向ける
「ベッドの話はまた今度になりそうだねぇ。破壊の杖を奪った...
「ありゃ、ロングビルさん」
爆風でフードが外れて、素顔が露出している
「魔法学院の連中なら誰か使い方が解るだろうと、餌撒いたん...
「いやいや、これからベッドルームの時間だと思うよ」
「随分余裕だねぇ、じゃあ、さよならだ」
「余裕って訳じゃ無いんだけどね」
カチ、カチ、カチ
フーケが幾らトリガーを押しても、何も反応しない
「なんだい、一体どうして出ないんだい?」
「そいつの名前は破壊の杖じゃなくて、M72ロケットランチャー...
「単発って、なんだい?」
フーケが混乱している最中、才人は一気に詰め寄り、慌てて杖...
「さて、ベッドの時間かな?」
「アタイの負けだ。好きにしな」
それを聞いた才人は、刃は軽く当てたまま、フーケの唇を奪う
舌を絡め、先程迄の戦闘の余韻がお互いの興奮に火を付ける
「ふぅ、ん」
互いの口内を犯し、すすり、ねぶり、また犯す
唇を離した時、フーケはすっかり出来上がっていた
「此処でするのかい?アタイは構わないけど」
「いやぁ、怖いご主人様が上で待ってるからねぇ、お預けだね」
「じゃあ、捕えるかい?」
「捕える気にもならんのよ。話は聞いたけど、フーケみたいな...
「キャッツ?」
「俺の国の美女怪盗3人組」
「変な男だね。じゃあどうしたいんだい?」
「何でこんな事してるんだ?食わせなきゃいけない連中でも、...
フーケが硬直する
「うっわ、解り易っ」
「だ、だったら、なんだって言うんだい?」
フーケが開き直る
「泥棒なんか止めて、真当な仕事するってんなら、逃がす」
「何馬鹿な事言ってるんだい?アタイは泥棒だよ?音に聞こえ...
「さてね。後ろで食わせてる子達に、誇れる仕事をしなって言...
「何も知らない癖に」
そっぽを向きつつ赤面する
「そうだな、今度会った時にでも聞かせてくれ」
「逃がす積もりかい?」
「こっちは、どうとでもなるから気にすんな」
「ちっ、アタイも焼きが回ったよ、剣貸してくれ」
下げてた道具袋から取り出した人形に、自ら傷つけた指から滴...
「スゲー、コピーロボットみたい、何これ?」
「スキルニル、本人の身代わりになる最高級の人形さ、以前忍...
「あんたの命令を聞く様にしてある。これを捕まえれば、あん...
「しかし、フーケってスタイル良いなぁ」
「じろじろ見るな!!馬鹿!!」
「あだ」
全裸のスキルニルを上から下迄観察し、フーケにはたかれる
フーケは自身の服をスキルニルに着せ、マントだけで離脱する
「その格好だと痴女だな」
「うるさい!!借りはいつか返す」
「おぅ、ベッドで待ってる」
「馬鹿!!」
フーケが去って行った後、スキルニルに軽い拘束をし、フーケ...
風竜が降りて来てルイズが才人に抱きつく
「サイト!!」
右手を頭の上に乗せ
「終わったよ。ルイズ」
其所で初めて、才人の左手が動いてないのにルイズは気付く
「サイト、左手は?」
「ゴーレムとやりあってた時にやっちまって、痛だだだだだだ」
今迄ルーンと脳内麻薬で無視してた痛みが一気にぶり返し、才...
「も、駄目、後頼むわ」
才人はあまりの痛みに気絶した
「サイト!?」
「ダーリン!?」
「…痛みで気絶しただけ。一応軽い手当は私がする。キュルケは...
「「解ったわ」」
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