ゼロの使い魔保管庫
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昼過ぎにタルブに降下し、約3000の部隊を徐々に編制しつつあ...
焼き付くされる迄、進軍は無理だろう
「平民を逃がしたか、まぁ良い。進路の邪魔しなければ問題は...
ワルドはそう呟き、追撃の要求をした騎士を押し留め、空を差す
騎士達は真なる獲物が現れた事に興奮し、逃がした平民の事な...
其処には、トリステインの竜騎士隊が2個小隊6騎が飛び、漸...
村を焼くなぞ、竜騎士に取っては退屈な命令だ。やはり、空戦...
「ふむ、良かろう。損害は無しで完封してみせろ」
ワルドは風魔法で、各騎士に命令を伝達し、竜騎士達は我先に...
アルビオンの竜騎士は強い
特に火竜の火力と数に任せた一斉ブレスの前では、例え相手が...
だが、今回の相手は変だ
偵察目的で風竜に乗って居る。其はまだ良い、理解出来る
だが、離脱もしないで回避と牽制攻撃に終始し、アルビオンの...
一番先に気付いたのはワルドだ
「ちっ、奴ら時間稼ぎだ。さっさと撃ち落とせ、援軍が来るぞ!...
ワルドの命令に竜騎士達は本気になり、隊列を組み、編隊飛行...
数には勝るので、着実に一騎ずつ、高空から落とせば良い
一つの隊が格闘戦を行ってる間に、別の隊が上昇し、高空から...
流石に回避が困難になったのだろう。少しずつ、トリステイン...
だが、何時まで経っても援軍は来ない
「どういう事だ?」
ワルドが怪訝な顔をして考え込む間に、竜騎士達がトリステイ...
既に空戦を始めて数時間、トリステイン竜騎士達は防御に努める
時間稼ぎなのは明らかなのに、攻めきれないし、時間ばかり過...
流石に竜騎士達にも疲労の色が出始めた。此は潮時かと思い始...
その内、騎兵が先に到着し、歩兵が列を連ね、編制中だ
配下の騎士に攻撃を指示すると、首を振る
ブレスを使い過ぎて、もう放てないと
空にはまだ一騎トリステイン竜騎士が残って居るが、損害無し...
「後は艦砲だな、全隊退却」
ワルドが命令し、全隊を先導する為、先にアルビオン艦隊に戻...
次の出撃は明日だ
竜騎士達が離脱すると、レキシントンは容赦なく艦砲を放つ
通常では有り得ない射程にトリステイン軍はパニックを起こし...
が、制空権が奪われた為、為す術が無い
アルビオン軍は布陣と進路確保の為、トリステイン軍は艦砲の...
* * *
「整列!!陣を構え〜!!」
ド=ゼッザールが号令を出し、付いて来た衛士隊と騎馬が先に...
歩兵連隊はまだ後続に続いており、補給部隊も砲兵と共にやや...
そして本陣に百合の旗を掲げ、アンリエッタが陣を構えた事を...
恐らく、近くの森に避難してる平民達にも、目立つだろう
王族は、決して平民を見捨て無かったのだと
彼らに、一抹の希望を見せられるならと、アンリエッタは身体...
「戦場は初めてですかな?殿下」
「はい、マザリーニ。タルブの村が燃えてしまってます」
「上空では竜騎士が時間稼ぎしておりますな。来ますかな?例...
「現物を見たのはアニエスですね。どう思いますか?アニエス」
「来ます。必ず。才人が、約束を違える訳が無い」
「カガクとは、強力なのでしょうか?」
「竜より速いのは本当です。この眼でしかと見ました」
「ならば、我らの副長殿が来る迄、醜態を晒さぬ様にせねば。...
「駄目ですな。2500〜3000メイル辺りで戦っております。せめ...
「では、敵戦列艦を制圧は?」
「距離が有りすぎますな。せめて、後1リーグは縮めないと、...
「つまり、今は指を加えて見ていろと」
「その代わり、こちらの陣容が整うとお考え下さい。集まらね...
「その通りですね。流石はド=ゼッザール。私が逸り過ぎた様...
素直にアンリエッタは、ド=ゼッザールに頭を下げる
「有り難きお言葉。ですが、頭をお上げ下さい。殿下は考える...
「ド=ゼッザール殿の言う通りですな、殿下。殿下はこの後の...
グラモンの言い分に、皆から笑いが起きる
「我らでは花が足りぬか?ジェラール殿」
アニエスが言い、そうだそうだと、銃士隊から不満の声が出る
「アニエス殿。銃士隊の花は、棘が沢山飛んで来てしまってね」
思わず首をすくめるジェラールに、皆がまた笑う
「クスクス。貴方達が配下に居る事を、頼もしく思いますわ」
アンリエッタは笑い、こんな時でもユーモアを忘れない部下達...
『やはり、グラモンを衛士隊に引き抜いて正解でした。其に、...
艦隊指揮官としても非常に優秀であり、空軍が非常に渋ったの...
彼らにも、報いなければ
アンリエッタは決意し、歩兵が整列しつつ有るのを見ていると...
「どうしたのでしょうか?」
「稼働限界に達したのでしょう。艦隊を焼き、村を焼き、更に...
ド=ゼッザールが冷静に評する
「成程。では、我が竜騎士隊は、防御戦を達成したのですね?」
「その通りです、殿下。並大抵の働きでは有りません。一騎だ...
「充分に報いましょう。撤退指示を」
「了解です。殿下」
マザリーニが指示を下し、発光信号で撤退指示を伝えると、竜...
ドドーン!!
その時、一番前のレキシントンから火を噴き、整列中の歩兵に...
「な!?」
「届くのか!?」
近衛隊長達が全員驚く
「殿下、後退指示を。此処ではやられます!!」
ド=ゼッザールが具申する
「逃げるのは」
「落ち着いて下さい、殿下。逃げるのでは有りません。攻撃を...
ジェラールが、敢えてお気楽に言い放つ
「そ、そうですね。では、攻撃をする力を温存する為に、後退!...
「ウィ!!総員後退だ」
次々に命令が伝達され、近衛は整然と、集結中の連隊は少々慌...
日が傾き、本日はお互い睨み合いで終わった
「夜襲を警戒。総員交代で休息しろ」
指示をグラモン,ゼッザール、アニエスが下し、アンリエッタの...
「ミラン殿」
「何でしょう、ゼッザール殿」
「ヒュドラの勇者は来られますか?」
「主役は遅れて来ると、相場が決まっているんですよ」
「其もそうですな」
あっさり、才人の事を思考の外に捨てる。今居ない人間に、期...
「しかし、参ったな。あのレキシントンに近付くにはどうすれ...
ジェラールが唸る
「上しか無かろう」
アニエスが答える
「その上には、竜騎士がな。高高度からブレス吐かれたら、逃...
グラモンが応じ
「全くだ。此方の空戦高度迄、先ず下がって来ないだろうな。...
ゼッザールが評する
「ゼッザール殿。カッタートルネードで何とかならぬか?」
「せいぜい一個小隊だ。大勢には余り影響せん」
グラモンとゼッザールが、何とか打開策を打とうと議論を交わす
「なら、俺が上空から支援しよう。ジェラール、引き付けてる...
天幕に竜騎士が入って来る
「アベル。お前単騎じゃないか」
「良いのか?ガイド殿」
ジェラールがしかめ、アニエスが確認する
「俺はよ、まだ奴に名乗って無いんだわ。だから、死ぬ気は無...
「竜の羽衣、運んで来た連中か?」
「…全員、撃墜された」
「そうか」
アニエスは口をつぐむ
「宜しいのか?ガイド殿」
ゼッザールが確認する
「まだ奴が来てない。俺の承けた要請は、まだ達成されてない」
「徒に死を選ぶのは許しません。貴方は貴重な竜騎士なのです...
「勿論です、殿下。持ってるロングランスを、使う機会が欲し...
学院にアニエスを送迎してた竜騎士、アベル=ガイドはニヤリ...
* * *
「ほぅ、本陣にアンリエッタがな」
ボーウッドは報告を受け、考え込む
命令はトリスタニアを落とす事、アンリエッタを生きて確保す...
今回は、死体では駄目だと念を押されてる
「ワルド卿。サークロムウェルの命令を、どう解釈する?」
「私が思うに、始祖の血統かと思われます」
「ふむ。自身が虚無でも、やはり欲しいか」
「更に強力な力が、得られる可能性が有るのでは?」
「成程な。ならば始祖の血統であれば、多少は問題は無いと解...
「生け捕りを放棄するのですかな?サーボーウッド」
「サージョンストン卿。戦場に出た相手を生け捕りするのは、...
「成程。では、アンリエッタの母マリアンヌとヴァリエール家...
「では、兵を勢い付かせる為にも、手加減抜きでやりますぞ?」
「委細はサーボーウッドに任せると、陛下の申し出である」
「イエス・サー」
ボーウッドは敬礼し、会議を終了させ、各自の部屋に戻る
ワルドが部屋に戻ると、フーケが部屋で待っていた
「珍しいな」
「報告が有るからね。竜の休息は、夜明け迄休息させれば大丈...
「了解した。騎士にも、夜明け迄休息取らせろ。飲酒も泥酔し...
「あいよ」
フーケはそのまま出ようとするが、ワルドが押し留め様として...
「言ったろ?アタイは、あんたが嫌いだ」
「…悪かった。もう少し、居てくれないか」
「何だい?珍しいね。アタイに触れないってなら、付き合って...
「其で良い」
「で、何だい?」
「自分の目的と、今の頭の目的がかち合ったら、フーケならど...
「アタイはアタイの考えで生きている。アタイの目的を邪魔す...
「フーケらしい答えだな」
「まぁね。だからアンタも、アタイの邪魔すんじゃないよ」
「頭の隅に入れておこう。で、今のフーケの目的は?」
「ある相手に借りを返す」
「フーケに、貸しを作る相手が居たのか」
「失礼しちゃうね。此でも、アタイはモテるんだよ?レキシン...
「ほぅ、初耳だ」
「一々言う必要無いからね。仕事にゃ、関係無い」
「かっちりしてるな」
「仕事をやる上じゃ、大事な事さね」
「そうだな、楽になった。私も酒飲んで寝る」
「きちんと飯食ってから寝なよ。おやすみ」
「あぁ」
パタン
「…まぁ、アンリエッタを捕縛出来れば、問題無いか」
* * *
ルイズは明後日に迎える結婚式の為、一人部屋に篭り、祝詞を...
未だに祝詞が出来ない為、授業は此方を優先させ、今日は許可...
でも、浮かんで来るのは自身の使い魔の事ばかり
アンリエッタのアの字も出ない
「なななな何で馬鹿犬のこここ事ばかり思い浮かぶのよ?ああ...
「ち、違うもん、使い魔だから好きなんだもん。こここ恋とか...
完全にテンパり、最早ルイズ自身も何をしてるか理解してない
「だから、姫様の事……姫様とキスするサイト………うがああぁぁあ...
アンリエッタに間違えてキスした事を思い出し、頭をわしゃわ...
「……サイト……モンモランシーと、一夜を過ごしたサイト………むき...
天井を仰ぎ、叫ぶルイズ
「あたしとの喧嘩中に、皆でサイトにそそそ添い寝……ゆゆゆ許...
更に雄叫びを上げるルイズ
「ぜぇ、ぜぇ、アニエスとディープキスするサイト。い、いや...
遂にベッドに飛び込み手足をバタバタさせるルイズ。端から見...
一応、公爵家三女。桃色がかった金髪と鳶色の瞳。少々胸が足...
才人の影響か、はたまた頑だった部分が剥げ落ち、地が出始め...
だが、どんなに考えようとしても、全てが才人に行き着いてし...
「ななな何これ?色々考えても、全部サイトに行ってしまうっ...
「えっと、喧嘩中は……サイトの事しか考えてない」
ズンと落ち込む
「喧嘩の前は………サイトの事しか考えてない」
ズズンと落ち込む
「惚れ薬の時は……サイトと結婚する事しか考えてない」
ズズズンと落ち込む
「ワルドの後は………サイトと星になる事しか考えてない」
ズズズズンと落ち込む
「アルビオンの時は……サイトに嫉妬して貰う事しか考えてない」
ズズズズズンと落ち込む
「フーケの後は……サイトに、あたし自身を見て貰う事しか、考...
ズズズズズズンと落ち込む
「だだだ駄目だもん。あたしの頭から、サイトを取ったら、何...
改めて、自身の頭の空っぽぶりに呆れるルイズ
「あたし、沢山勉強したよね?サイトは、テストで良い成績見...
「で、でも、サイトに褒められる迄は、勉強嫌いだったな。だ...
ゴロンと仰向けになる
「でも、サイトが来てから、本当に楽しくて。こんな見方はど...
えへへへと、にんまり笑いを浮かべるルイズ
「サイトにテストの点数見せると、良く頑張ったって、頭をく...
「サイトがはなまるくれる時は、滅多に無いけど、はなまる欲...
「はなまるは、本当に出来た時だけくれるんだもん。貴族の誇...
「サイトの私達への見方って、本当に先生かお兄ちゃんみたい...
「サイトが来てから、魔法を使えない事にも、あんまり気にな...
「言われてみればそうよね。サイトが伝説の使い魔なんだから...
「ま、幾ら何でも、其は都合良すぎよね?サイトがガンダール...
「あぁ、此でサイトが伯爵ならなぁ。何も問題無いのに」
自身の妄想にイヤンイヤンと頬に両手を当て、首を振る
ギィ
ガバッとベッドから飛び起き、扉を見ると、キュルケが生暖か...
「どどどどうしてキュルケが居るのよ?授業中でしょ?」
「……忘れ物を取りに戻って来たのよ。ほら、これ。きちんと許...
「いいい何時から其処に?」
「うがぁぁぁ辺りかしら?」
殆ど可哀想な所、全部である
「ななな何で黙って見てたのよ?」
「一応祝詞考えてるんでしょ?ゲルマニア人としちゃ、邪魔し...
正論を、棒読みで読み上げるキュルケ
「ああ、其とね。ルイズの妄想、実現する方法有るわよ?」
「……嘘?」
「本当よ。ダーリンがゲルマニアで爵位を持つ。其で障害が無...
「ゲルマニアなら、爵位持てるの?」
「平民でも、金払えば持てるわよ。此で、問題無くなるんじゃ...
「ななな、何か裏が無い?」
「別に、条件が有るだけよ」
「…何?」
「ダーリンの浮気を許す事。其だけよ」
「ままままた、ツェルプストーの記録更新する積もり?」
「其も有るけど、言っておくけど、ダーリン凄すぎるわ。あん...
「…有る。身内に一人」
「…ヴァリエールは相変わらず、化物の家系ね。先代や先々代と...
「ツェルプストーの戦話も相当よ。其に寝取りは、ヴァリエー...
「ヴァリエールには政治や経済にも一通り通じて、技術者とし...
「父さまが近い…かな?」
「他には?」
「…考えつかない」
「ウチは技術者は沢山居るけど、政治経済はあんたの所と似た...
「でもね、ルイズ。どちらの問題も、ダーリンが居るだけで解...
ルイズは深く頷く
「ねぇ、先代達迄の遺恨も、私達の代で水に流せるかも知れな...
「其が、サイト?」
「そうよ。私ね、本気になっても良いかなって、思い始めてる...
「…タバサも?」
「あんたとは違った境遇だけど、やっぱりダーリンが、タバサ...
「タバサも、何か抱えてるの?」
「脳天気なのは、私だけよ」
「珍しく、おちゃらけるのね」
「事実だから、しょうがないわね」
キュルケは肩をすくめる
「ま、今のはあくまで一案だけど、トリステインにこだわる必...
少し考えて、ルイズは答える
「少なくとも、あたしは知らない。母さまがあれだから、隠し...
「価値有りと認めた訳だ?」
「かかか可能性は、常に考慮すべきよね」
「前向きで宜しい。多分、ダーリンは嫌がるわね。地位が大嫌...
「じゃあ、意味無いじゃない」
「そういう方向に、追い詰めれば良いのよ」
「……酷くない?」
「ダーリンの帰る場所を作るって、考えてみたら?」
「……成程、発想の転換ね」
「後これ、ダーリンには内緒ね。感知すると逃げるわよ?」
「わわわ解ったわよ」
「じゃ、授業に戻るわ。祝詞、期待してるわよ」
キュルケは手をひらひらとし、廊下の窓からフライを詠唱し、...
「サイトが伯爵………伯爵!うぇへへへへへ」
口から涎を足らし、その後は妄想に突入するルイズ
目の前に有るのは才人が使ってる枕、才人の匂いがたっぷり染...
以前は自分で使ってた物だが、才人の腕枕より良いものが無い...
才人は香水とか一切付けない為、素の男の匂いで、汗と混じり...
『この匂いを嗅ぐと、どうしようも無くアソコがウズいて、安...
枕に抱きつき、くんかくんか匂いを嗅ぎながら、股間を擦り付...
『ワルドには感じなかった。父さまにも感じない。執事にも感...
「あたしは、何時でも良いのに、ずっと刺激してるのに。サイ...
ルイズは自身の陰核が明確に勃起し、皮が剥けて、ぐしょ濡れ...
「はっはっはっ、サイト、サイト、んんん〜〜〜〜!?」
軽く絶頂するが、物足りない気分をルイズは味わう
「あの時、惚れ薬飲んでた時の、あの刺激が欲しいの。サイト...
ルイズは切ない声を出し、涙を溜め、才人が要求した時の格好...
ルイズにとっては、才人が興奮を覚える格好は、自身にとって...
「もっと酷い事してよぉ。あたしを星にしてぇ」
そのままの姿勢で手を伸ばし、自身で慰め始めた
陰核に手を伸ばし、布ごしに触れる
「あん、あっあっあっあっ」
でも、才人のもたらす刺激には、遠く及ばない
才人の猛り狂ったイチモツを思い出す
硬くて、何かグロテスクで、其でも目を離せなかった、とにか...
あれが、自分の中にゆっくり入り、蹂躙する様を想像すると、...
「ふぅ、危ない。サイトが入る時迄は駄目。とにかく、駄目」
もう、完全に祝詞を忘れ、自慰に没頭するルイズ
「サイト、今戻って来て。そしたらあたし、そのまま星になっ...
才人に四つん這いのまま、獣の如く犯される様を想像し、その...
「あたし、子供じゃないよ?こんなにえっちだよ?サイトが欲...
また絶頂し、才人の匂いに顔を埋める
「サイト、早く来てよ」
ルイズは、また枕を抱き締め、腰を振り始める
「はっはっ、サ・イ・ト、んく」
ずっと自慰に没頭し、気が付いたら日が傾いている
昼食を取るのすら忘れてたらしい
「あれ?」
幾ら何でもおかしい
「サイトがいつ来ても、良い様にしてたのに」
洗濯物を取り込んで来た才人の前で、恥ずかしい様を見せ付け...
才人は、日課をサボる事は、先ず無い
コンコン
「誰?」
「メイドです。才人さんの代わりに、洗濯物をお届けに参りま...
服装を直し、慌てて机の椅子に座る
「入って」
「失礼します」
ガチャ
赤毛で巻き毛の、自分より、ちょっとだけ背の高い、年下のメ...
「何でサイトがやらないの?」
「サイトさんは、出撃準備だそうです」
「出撃準備?」
「アルビオンが攻めて来ました」
* * *
終了行:
昼過ぎにタルブに降下し、約3000の部隊を徐々に編制しつつあ...
焼き付くされる迄、進軍は無理だろう
「平民を逃がしたか、まぁ良い。進路の邪魔しなければ問題は...
ワルドはそう呟き、追撃の要求をした騎士を押し留め、空を差す
騎士達は真なる獲物が現れた事に興奮し、逃がした平民の事な...
其処には、トリステインの竜騎士隊が2個小隊6騎が飛び、漸...
村を焼くなぞ、竜騎士に取っては退屈な命令だ。やはり、空戦...
「ふむ、良かろう。損害は無しで完封してみせろ」
ワルドは風魔法で、各騎士に命令を伝達し、竜騎士達は我先に...
アルビオンの竜騎士は強い
特に火竜の火力と数に任せた一斉ブレスの前では、例え相手が...
だが、今回の相手は変だ
偵察目的で風竜に乗って居る。其はまだ良い、理解出来る
だが、離脱もしないで回避と牽制攻撃に終始し、アルビオンの...
一番先に気付いたのはワルドだ
「ちっ、奴ら時間稼ぎだ。さっさと撃ち落とせ、援軍が来るぞ!...
ワルドの命令に竜騎士達は本気になり、隊列を組み、編隊飛行...
数には勝るので、着実に一騎ずつ、高空から落とせば良い
一つの隊が格闘戦を行ってる間に、別の隊が上昇し、高空から...
流石に回避が困難になったのだろう。少しずつ、トリステイン...
だが、何時まで経っても援軍は来ない
「どういう事だ?」
ワルドが怪訝な顔をして考え込む間に、竜騎士達がトリステイ...
既に空戦を始めて数時間、トリステイン竜騎士達は防御に努める
時間稼ぎなのは明らかなのに、攻めきれないし、時間ばかり過...
流石に竜騎士達にも疲労の色が出始めた。此は潮時かと思い始...
その内、騎兵が先に到着し、歩兵が列を連ね、編制中だ
配下の騎士に攻撃を指示すると、首を振る
ブレスを使い過ぎて、もう放てないと
空にはまだ一騎トリステイン竜騎士が残って居るが、損害無し...
「後は艦砲だな、全隊退却」
ワルドが命令し、全隊を先導する為、先にアルビオン艦隊に戻...
次の出撃は明日だ
竜騎士達が離脱すると、レキシントンは容赦なく艦砲を放つ
通常では有り得ない射程にトリステイン軍はパニックを起こし...
が、制空権が奪われた為、為す術が無い
アルビオン軍は布陣と進路確保の為、トリステイン軍は艦砲の...
* * *
「整列!!陣を構え〜!!」
ド=ゼッザールが号令を出し、付いて来た衛士隊と騎馬が先に...
歩兵連隊はまだ後続に続いており、補給部隊も砲兵と共にやや...
そして本陣に百合の旗を掲げ、アンリエッタが陣を構えた事を...
恐らく、近くの森に避難してる平民達にも、目立つだろう
王族は、決して平民を見捨て無かったのだと
彼らに、一抹の希望を見せられるならと、アンリエッタは身体...
「戦場は初めてですかな?殿下」
「はい、マザリーニ。タルブの村が燃えてしまってます」
「上空では竜騎士が時間稼ぎしておりますな。来ますかな?例...
「現物を見たのはアニエスですね。どう思いますか?アニエス」
「来ます。必ず。才人が、約束を違える訳が無い」
「カガクとは、強力なのでしょうか?」
「竜より速いのは本当です。この眼でしかと見ました」
「ならば、我らの副長殿が来る迄、醜態を晒さぬ様にせねば。...
「駄目ですな。2500〜3000メイル辺りで戦っております。せめ...
「では、敵戦列艦を制圧は?」
「距離が有りすぎますな。せめて、後1リーグは縮めないと、...
「つまり、今は指を加えて見ていろと」
「その代わり、こちらの陣容が整うとお考え下さい。集まらね...
「その通りですね。流石はド=ゼッザール。私が逸り過ぎた様...
素直にアンリエッタは、ド=ゼッザールに頭を下げる
「有り難きお言葉。ですが、頭をお上げ下さい。殿下は考える...
「ド=ゼッザール殿の言う通りですな、殿下。殿下はこの後の...
グラモンの言い分に、皆から笑いが起きる
「我らでは花が足りぬか?ジェラール殿」
アニエスが言い、そうだそうだと、銃士隊から不満の声が出る
「アニエス殿。銃士隊の花は、棘が沢山飛んで来てしまってね」
思わず首をすくめるジェラールに、皆がまた笑う
「クスクス。貴方達が配下に居る事を、頼もしく思いますわ」
アンリエッタは笑い、こんな時でもユーモアを忘れない部下達...
『やはり、グラモンを衛士隊に引き抜いて正解でした。其に、...
艦隊指揮官としても非常に優秀であり、空軍が非常に渋ったの...
彼らにも、報いなければ
アンリエッタは決意し、歩兵が整列しつつ有るのを見ていると...
「どうしたのでしょうか?」
「稼働限界に達したのでしょう。艦隊を焼き、村を焼き、更に...
ド=ゼッザールが冷静に評する
「成程。では、我が竜騎士隊は、防御戦を達成したのですね?」
「その通りです、殿下。並大抵の働きでは有りません。一騎だ...
「充分に報いましょう。撤退指示を」
「了解です。殿下」
マザリーニが指示を下し、発光信号で撤退指示を伝えると、竜...
ドドーン!!
その時、一番前のレキシントンから火を噴き、整列中の歩兵に...
「な!?」
「届くのか!?」
近衛隊長達が全員驚く
「殿下、後退指示を。此処ではやられます!!」
ド=ゼッザールが具申する
「逃げるのは」
「落ち着いて下さい、殿下。逃げるのでは有りません。攻撃を...
ジェラールが、敢えてお気楽に言い放つ
「そ、そうですね。では、攻撃をする力を温存する為に、後退!...
「ウィ!!総員後退だ」
次々に命令が伝達され、近衛は整然と、集結中の連隊は少々慌...
日が傾き、本日はお互い睨み合いで終わった
「夜襲を警戒。総員交代で休息しろ」
指示をグラモン,ゼッザール、アニエスが下し、アンリエッタの...
「ミラン殿」
「何でしょう、ゼッザール殿」
「ヒュドラの勇者は来られますか?」
「主役は遅れて来ると、相場が決まっているんですよ」
「其もそうですな」
あっさり、才人の事を思考の外に捨てる。今居ない人間に、期...
「しかし、参ったな。あのレキシントンに近付くにはどうすれ...
ジェラールが唸る
「上しか無かろう」
アニエスが答える
「その上には、竜騎士がな。高高度からブレス吐かれたら、逃...
グラモンが応じ
「全くだ。此方の空戦高度迄、先ず下がって来ないだろうな。...
ゼッザールが評する
「ゼッザール殿。カッタートルネードで何とかならぬか?」
「せいぜい一個小隊だ。大勢には余り影響せん」
グラモンとゼッザールが、何とか打開策を打とうと議論を交わす
「なら、俺が上空から支援しよう。ジェラール、引き付けてる...
天幕に竜騎士が入って来る
「アベル。お前単騎じゃないか」
「良いのか?ガイド殿」
ジェラールがしかめ、アニエスが確認する
「俺はよ、まだ奴に名乗って無いんだわ。だから、死ぬ気は無...
「竜の羽衣、運んで来た連中か?」
「…全員、撃墜された」
「そうか」
アニエスは口をつぐむ
「宜しいのか?ガイド殿」
ゼッザールが確認する
「まだ奴が来てない。俺の承けた要請は、まだ達成されてない」
「徒に死を選ぶのは許しません。貴方は貴重な竜騎士なのです...
「勿論です、殿下。持ってるロングランスを、使う機会が欲し...
学院にアニエスを送迎してた竜騎士、アベル=ガイドはニヤリ...
* * *
「ほぅ、本陣にアンリエッタがな」
ボーウッドは報告を受け、考え込む
命令はトリスタニアを落とす事、アンリエッタを生きて確保す...
今回は、死体では駄目だと念を押されてる
「ワルド卿。サークロムウェルの命令を、どう解釈する?」
「私が思うに、始祖の血統かと思われます」
「ふむ。自身が虚無でも、やはり欲しいか」
「更に強力な力が、得られる可能性が有るのでは?」
「成程な。ならば始祖の血統であれば、多少は問題は無いと解...
「生け捕りを放棄するのですかな?サーボーウッド」
「サージョンストン卿。戦場に出た相手を生け捕りするのは、...
「成程。では、アンリエッタの母マリアンヌとヴァリエール家...
「では、兵を勢い付かせる為にも、手加減抜きでやりますぞ?」
「委細はサーボーウッドに任せると、陛下の申し出である」
「イエス・サー」
ボーウッドは敬礼し、会議を終了させ、各自の部屋に戻る
ワルドが部屋に戻ると、フーケが部屋で待っていた
「珍しいな」
「報告が有るからね。竜の休息は、夜明け迄休息させれば大丈...
「了解した。騎士にも、夜明け迄休息取らせろ。飲酒も泥酔し...
「あいよ」
フーケはそのまま出ようとするが、ワルドが押し留め様として...
「言ったろ?アタイは、あんたが嫌いだ」
「…悪かった。もう少し、居てくれないか」
「何だい?珍しいね。アタイに触れないってなら、付き合って...
「其で良い」
「で、何だい?」
「自分の目的と、今の頭の目的がかち合ったら、フーケならど...
「アタイはアタイの考えで生きている。アタイの目的を邪魔す...
「フーケらしい答えだな」
「まぁね。だからアンタも、アタイの邪魔すんじゃないよ」
「頭の隅に入れておこう。で、今のフーケの目的は?」
「ある相手に借りを返す」
「フーケに、貸しを作る相手が居たのか」
「失礼しちゃうね。此でも、アタイはモテるんだよ?レキシン...
「ほぅ、初耳だ」
「一々言う必要無いからね。仕事にゃ、関係無い」
「かっちりしてるな」
「仕事をやる上じゃ、大事な事さね」
「そうだな、楽になった。私も酒飲んで寝る」
「きちんと飯食ってから寝なよ。おやすみ」
「あぁ」
パタン
「…まぁ、アンリエッタを捕縛出来れば、問題無いか」
* * *
ルイズは明後日に迎える結婚式の為、一人部屋に篭り、祝詞を...
未だに祝詞が出来ない為、授業は此方を優先させ、今日は許可...
でも、浮かんで来るのは自身の使い魔の事ばかり
アンリエッタのアの字も出ない
「なななな何で馬鹿犬のこここ事ばかり思い浮かぶのよ?ああ...
「ち、違うもん、使い魔だから好きなんだもん。こここ恋とか...
完全にテンパり、最早ルイズ自身も何をしてるか理解してない
「だから、姫様の事……姫様とキスするサイト………うがああぁぁあ...
アンリエッタに間違えてキスした事を思い出し、頭をわしゃわ...
「……サイト……モンモランシーと、一夜を過ごしたサイト………むき...
天井を仰ぎ、叫ぶルイズ
「あたしとの喧嘩中に、皆でサイトにそそそ添い寝……ゆゆゆ許...
更に雄叫びを上げるルイズ
「ぜぇ、ぜぇ、アニエスとディープキスするサイト。い、いや...
遂にベッドに飛び込み手足をバタバタさせるルイズ。端から見...
一応、公爵家三女。桃色がかった金髪と鳶色の瞳。少々胸が足...
才人の影響か、はたまた頑だった部分が剥げ落ち、地が出始め...
だが、どんなに考えようとしても、全てが才人に行き着いてし...
「ななな何これ?色々考えても、全部サイトに行ってしまうっ...
「えっと、喧嘩中は……サイトの事しか考えてない」
ズンと落ち込む
「喧嘩の前は………サイトの事しか考えてない」
ズズンと落ち込む
「惚れ薬の時は……サイトと結婚する事しか考えてない」
ズズズンと落ち込む
「ワルドの後は………サイトと星になる事しか考えてない」
ズズズズンと落ち込む
「アルビオンの時は……サイトに嫉妬して貰う事しか考えてない」
ズズズズズンと落ち込む
「フーケの後は……サイトに、あたし自身を見て貰う事しか、考...
ズズズズズズンと落ち込む
「だだだ駄目だもん。あたしの頭から、サイトを取ったら、何...
改めて、自身の頭の空っぽぶりに呆れるルイズ
「あたし、沢山勉強したよね?サイトは、テストで良い成績見...
「で、でも、サイトに褒められる迄は、勉強嫌いだったな。だ...
ゴロンと仰向けになる
「でも、サイトが来てから、本当に楽しくて。こんな見方はど...
えへへへと、にんまり笑いを浮かべるルイズ
「サイトにテストの点数見せると、良く頑張ったって、頭をく...
「サイトがはなまるくれる時は、滅多に無いけど、はなまる欲...
「はなまるは、本当に出来た時だけくれるんだもん。貴族の誇...
「サイトの私達への見方って、本当に先生かお兄ちゃんみたい...
「サイトが来てから、魔法を使えない事にも、あんまり気にな...
「言われてみればそうよね。サイトが伝説の使い魔なんだから...
「ま、幾ら何でも、其は都合良すぎよね?サイトがガンダール...
「あぁ、此でサイトが伯爵ならなぁ。何も問題無いのに」
自身の妄想にイヤンイヤンと頬に両手を当て、首を振る
ギィ
ガバッとベッドから飛び起き、扉を見ると、キュルケが生暖か...
「どどどどうしてキュルケが居るのよ?授業中でしょ?」
「……忘れ物を取りに戻って来たのよ。ほら、これ。きちんと許...
「いいい何時から其処に?」
「うがぁぁぁ辺りかしら?」
殆ど可哀想な所、全部である
「ななな何で黙って見てたのよ?」
「一応祝詞考えてるんでしょ?ゲルマニア人としちゃ、邪魔し...
正論を、棒読みで読み上げるキュルケ
「ああ、其とね。ルイズの妄想、実現する方法有るわよ?」
「……嘘?」
「本当よ。ダーリンがゲルマニアで爵位を持つ。其で障害が無...
「ゲルマニアなら、爵位持てるの?」
「平民でも、金払えば持てるわよ。此で、問題無くなるんじゃ...
「ななな、何か裏が無い?」
「別に、条件が有るだけよ」
「…何?」
「ダーリンの浮気を許す事。其だけよ」
「ままままた、ツェルプストーの記録更新する積もり?」
「其も有るけど、言っておくけど、ダーリン凄すぎるわ。あん...
「…有る。身内に一人」
「…ヴァリエールは相変わらず、化物の家系ね。先代や先々代と...
「ツェルプストーの戦話も相当よ。其に寝取りは、ヴァリエー...
「ヴァリエールには政治や経済にも一通り通じて、技術者とし...
「父さまが近い…かな?」
「他には?」
「…考えつかない」
「ウチは技術者は沢山居るけど、政治経済はあんたの所と似た...
「でもね、ルイズ。どちらの問題も、ダーリンが居るだけで解...
ルイズは深く頷く
「ねぇ、先代達迄の遺恨も、私達の代で水に流せるかも知れな...
「其が、サイト?」
「そうよ。私ね、本気になっても良いかなって、思い始めてる...
「…タバサも?」
「あんたとは違った境遇だけど、やっぱりダーリンが、タバサ...
「タバサも、何か抱えてるの?」
「脳天気なのは、私だけよ」
「珍しく、おちゃらけるのね」
「事実だから、しょうがないわね」
キュルケは肩をすくめる
「ま、今のはあくまで一案だけど、トリステインにこだわる必...
少し考えて、ルイズは答える
「少なくとも、あたしは知らない。母さまがあれだから、隠し...
「価値有りと認めた訳だ?」
「かかか可能性は、常に考慮すべきよね」
「前向きで宜しい。多分、ダーリンは嫌がるわね。地位が大嫌...
「じゃあ、意味無いじゃない」
「そういう方向に、追い詰めれば良いのよ」
「……酷くない?」
「ダーリンの帰る場所を作るって、考えてみたら?」
「……成程、発想の転換ね」
「後これ、ダーリンには内緒ね。感知すると逃げるわよ?」
「わわわ解ったわよ」
「じゃ、授業に戻るわ。祝詞、期待してるわよ」
キュルケは手をひらひらとし、廊下の窓からフライを詠唱し、...
「サイトが伯爵………伯爵!うぇへへへへへ」
口から涎を足らし、その後は妄想に突入するルイズ
目の前に有るのは才人が使ってる枕、才人の匂いがたっぷり染...
以前は自分で使ってた物だが、才人の腕枕より良いものが無い...
才人は香水とか一切付けない為、素の男の匂いで、汗と混じり...
『この匂いを嗅ぐと、どうしようも無くアソコがウズいて、安...
枕に抱きつき、くんかくんか匂いを嗅ぎながら、股間を擦り付...
『ワルドには感じなかった。父さまにも感じない。執事にも感...
「あたしは、何時でも良いのに、ずっと刺激してるのに。サイ...
ルイズは自身の陰核が明確に勃起し、皮が剥けて、ぐしょ濡れ...
「はっはっはっ、サイト、サイト、んんん〜〜〜〜!?」
軽く絶頂するが、物足りない気分をルイズは味わう
「あの時、惚れ薬飲んでた時の、あの刺激が欲しいの。サイト...
ルイズは切ない声を出し、涙を溜め、才人が要求した時の格好...
ルイズにとっては、才人が興奮を覚える格好は、自身にとって...
「もっと酷い事してよぉ。あたしを星にしてぇ」
そのままの姿勢で手を伸ばし、自身で慰め始めた
陰核に手を伸ばし、布ごしに触れる
「あん、あっあっあっあっ」
でも、才人のもたらす刺激には、遠く及ばない
才人の猛り狂ったイチモツを思い出す
硬くて、何かグロテスクで、其でも目を離せなかった、とにか...
あれが、自分の中にゆっくり入り、蹂躙する様を想像すると、...
「ふぅ、危ない。サイトが入る時迄は駄目。とにかく、駄目」
もう、完全に祝詞を忘れ、自慰に没頭するルイズ
「サイト、今戻って来て。そしたらあたし、そのまま星になっ...
才人に四つん這いのまま、獣の如く犯される様を想像し、その...
「あたし、子供じゃないよ?こんなにえっちだよ?サイトが欲...
また絶頂し、才人の匂いに顔を埋める
「サイト、早く来てよ」
ルイズは、また枕を抱き締め、腰を振り始める
「はっはっ、サ・イ・ト、んく」
ずっと自慰に没頭し、気が付いたら日が傾いている
昼食を取るのすら忘れてたらしい
「あれ?」
幾ら何でもおかしい
「サイトがいつ来ても、良い様にしてたのに」
洗濯物を取り込んで来た才人の前で、恥ずかしい様を見せ付け...
才人は、日課をサボる事は、先ず無い
コンコン
「誰?」
「メイドです。才人さんの代わりに、洗濯物をお届けに参りま...
服装を直し、慌てて机の椅子に座る
「入って」
「失礼します」
ガチャ
赤毛で巻き毛の、自分より、ちょっとだけ背の高い、年下のメ...
「何でサイトがやらないの?」
「サイトさんは、出撃準備だそうです」
「出撃準備?」
「アルビオンが攻めて来ました」
* * *
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