ゼロの使い魔保管庫
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〇月×日
6日目です
昨日の夕食は、私お得意のヨシェナヴェでした
夕食に出たお肉は蛇ですよ。デッかい大蛇を、仕留めて来てま...
淡白で美味しかったです
そして昨日の賭けは、ミスタバサ33、ミスグラモン27、ミスモ...
ひ、酷い、まさかピンゾロ三連発なんて……神様のバカ〜〜〜え...
まぁ、そんなこんなで、今、木の上で書いてます
何でこんな所に居るかと言うと、翼人に招待されちゃいました
も、びっくりです
一体、何がどうなったやら
それじゃ、今から出来事を書きますね
「んっと、次のは此処等辺を縄張りにしてる狩人達の噂の、森...
「ふ〜ん、眉唾もんか?」
ミスツェルプストーが確認し、才人さんが信憑度を尋ねます
「まぁ、狩人が何かに襲われて気を失った後に、森の入口付近...
「何がしかの、マジックアイテムの可能性って事か?」
「そういう事みたい」
ふむ、と皆が考え込んでます
私はさっぱり解らないので、後ろから付いて行くだけです
暫く森の中を進んでたら声がしました
「風よ、我と契約せし「相棒、今直ぐ俺を抜いて上に掲げろ!!」
デルフさんが切迫した声で鯉口切って警戒したので、才人さん...
そしたら、皆眠気が来たと思ったら、暫くしたら何も起きなく...
「今、一瞬眠くなったな」
才人さんがデルフさんに尋ねます
私達も眠気で膝を付いたんですけど、頭を振ってます
「今のは先住の眠りの魔法だ。全員警戒しろ」
デルフさんがそう言ったので、皆の顔に緊張が走ります
「人間よ、何故眠らない?」
声をかけられた先には、翼をはためかせた人が数人、宙に浮い...
「翼人ね」
ミスツェルプストーが杖を構えます
「キュルケ、ちょっと待て。いきなり攻撃しなかったんだから...
「その通りだ。人間」
「何か理由でも有るのかい?」
「我々の子育ての季節だ。人間に邪魔されては困る。この先に...
「それじゃ、しょうがないな。邪魔して悪かった。獣の狩り位...
「此所から先に、近寄らねば構わぬ」
翼人さんって、話が判るんだ
「話が判るね」
「ねぇ、ダーリン。本当に良いの?」
「別に彼らに恨みが有る訳じゃないし、オークみたいに害が有...
「其もそうね。邪魔して悪かったわ、翼人さん」
ミスツェルプストーを筆頭に、全員謝って立ち去ろうとしたん...
「…待て、人間」
「へ、俺らに用?」
才人さんが振り返って、話かけました
「青髪の娘。お前に聞きたい事がある」
「…何?」
ミスタバサが振り返り、皆も倣いました。何か用なのでしょう...
「アイーシャと言う名に、聞き覚えは無いか?」
「……ガリアの翼人の娘?」
「やはりそうか。聞いた風体とそっくりだったものでな」
翼人さんが一人、降りて来て、ミスタバサの手を取りました
「我が姪の結婚に尽力してくれたと、この前訪れた時に聞いて...
「あらん、タバサ。貴女、翼人に知り合い居たの?」
ミスツェルプストーがびっくりしてます。私達もびっくりです
「…皆居るし、使い魔も居る。子育ての迷惑になる」
「客人となれば話は別だ。其所の男、アヌビスに縁の者では無...
「アヌビス?」
ミスタバサが、思わず問い返しました
「エルフの6000年前の聖人だ。我等もエルフと同様、大いなる...
「なぁ、アヌビスってのは何だ?俺の国だと、異国の神様にな...
思わず才人さんが聞いてます
「お前の左手だ。輝く左手を、アヌビスも持っていた」
「はぁ?」
才人さんがまじまじと、使い魔のルーンを覗き込んでます
「つまり、エルフの聖人は、人間の可能性が有るって事か?」
「6000年前だからな。何が有っても、不思議ではあるまい」
私はさっぱり解らないんですけど、貴族の皆様はどうなんでし...
「ミスモンモランシ。解りますか?」
「解る訳ないじゃない。エルフの聖人なんて、今初めて聞いた...
皆も頷いてしまいました
才人さんだけ、何か考え込んでます
顔を上げると、翼人に話かけました
「タバサのついでで悪いけど、お邪魔するよ。後、うちらには...
「ふむ、では我等が用意しよう。ではお客人。我等の巣に招待...
あっさり、才人さんがまとめてしまいました
「あの、才人さん。良いんですか?」
「人間と違う知的種族は、俺の国には居なかったからね。凄い...
才人さんの目が、好奇心で一杯です
ミスグラモンが、肩をすくめて言いました
「ほっとくと、才人とタバサだけで行っちゃうし、僕らも行く...
そう言って、まとめてしまいました
私も翼人さんの生活に興味深々です。何か、私に知らない野草...
で、木ノ上に翼人さんに上げて貰ったんですけど、立派な家が...
通されたのは、族長さんの家みたいです
「客人。急な招待に応じてくれて感謝する」
ミスタバサが応えました
「私は任務でやっただけ」
「其でも、人間と翼人の婚姻は、我の知る限り、例が無い。人...
「人間と翼人が……結婚!?」
ミスツェルプストーが驚いてます
私達もびっくりです
「うむ、我が姪は、きちんと身篭る事が出来た。人間と翼人は...
今度は族長さんじゃなく、アイーシャさんの叔父さんが、話し...
「つまり、翼人と人間は近縁種って訳か」
才人さんが、また考え込んでます
そんな才人さんを、興味深そうに族長さんが話します
「そなたの物言い、まるでエルフだな」
「そうか?」
「うむ。やはり、アヌビスの縁では無いのか?」
「いや、此は使い魔の刻印だ。俺は何処にも縁は無い」
「ならば、どうやって産まれて来た?まさか、木の股からでは...
「似た様なもんさ。使い魔召喚で呼ばれて来た。此方には本当...
「…難儀しておる様だな」
「まぁね。此処に居る皆には助けられてるよ」
「我等としても、アヌビスに縁の者とは、縁を結びたいのだが...
「いやいや、だからアヌビスとは関係無いって」
「其は大いなる意思が定める事だ。其所の娘が我等と人間を結...
「へぇ、そういう考えか」
才人さん、随分と楽しそう
私達は、会話に付いて行けません
ってか、何か縁を結ぶって古風に言ってますけど、どういう事...
「必然を、必然として結びつけるのは我等の務め。我等の中に...
へ?まさか?
そう思った途端、叔父さんが才人さんをがしりと掴んで引きず...
「ちょっと待て、いきなり何すんだ〜〜〜!?」
あ〜あ、別の家に飛んで行っちゃった
「…才人を何処にやったの?」
「何、我等の娘達とつがって貰うだけだ。この季節を過ぎると...
「知り合って間もないのに?」
「そなた達は、あの男の雌だろう?」
皆、ぎくりとします
「ええと、解りますか?」
ミスグラモンが聞いてます
「無論だ。我も伊達に齢を重ねておらぬ。済まぬが、本当に困...
「嫌だと言ったら?」
ミスツェルプストーが剣呑そのもので聞いてます
「我等の子を産むか?。此処は我等の契約の場所。そなた等で...
「才人以外の子なんてお断り」
ミスモンモランシが杖を構えて睨み付けます
すると、私達に枝が絡み付いて、身動き取れなくなってしまい...
「もう一度言う。我等は時間が無い。次の季節迄、娘達を放っ...
「…一晩で出来るの?」
ミスタバサが聞きました
「言ったであろう。子育ての季節だと。今なら子を作れる。次...
5年……ですか
皆、黙ってしまいました
ミスタバサが、続けて聞きます
「貴方達の繁殖の都合は解った。でも、何故才人?」
「其が大いなる意思に叶うからだ。アヌビスに、縁の者だと言...
「貴方達がそう考えるのは構わない。でも、才人自身が否定し...
「其はきっかけに過ぎない。此方に縁が無いと言って居たので...
最早私達には、どうする事も出来ません
「相手の娘達の人数は?」
「二人だ。どちらも初季節だ。群れにつがえる相手が居なかっ...
「息子さん、ですか?」
私が聞きます
「そうだ。其に、つがえぬ娘達の親でもある」
「はぁ」
「娘の婿探しに必死なのかぁ。何か、他人事に思えない話よね...
ミスツェルプストーが言って、私達も頷いてしまいました
「私達に手を出さないって誓える?」
ミスモンモランシが確認します
「無論だ。歳若い男達は、つがい相手が皆居る。他に手を出す...
そう言って、私達を解放してくれました
「其に我等は、翼が美しい娘が好みだ。残念ながら、趣味に外...
「失礼しちゃうわね」
ミスツェルプストーが、ぷんぷん怒ってしまいました
「さて、客人。ささやかながらもてなそう。我等、翼人の文化...
そう言って、軽く微笑んでくれました
料理は木の実がメインで、私達が知らない果実と果実酒や、多...
焼いたり蒸したりしたモノで、生もありましたけど、結構美味...
「あの、この木の実ってどれから採るんですか?」
私が聞くと
「あぁ、其は断崖絶壁に生える樹木の実でな、我等翼人で無け...
「本当に美味しいわ。此、人間に売っても儲かるわよ?」
「我等に、人間の貨幣は必要無いのでな」
「そう言えばそうね。残念だわ」
ミスモンモランシが、本当に残念そうに言ってます
「実は沢山採れる。土産に持って行け。栄養豊富で我等に取っ...
「有り難うございます」
此で才人さんを絶倫にしちゃいましょう
あ、イケナイ、涎がって思ったら、ミスモンモランシとミスグ...
皆、考える事は一緒ですね
はぁ
ひいお爺ちゃん
才人さんが翼人さんのお婿さんに、強制的になってしまいました
実は、取り返そうとミスタバサがフライで飛んだんですけど、...
先住魔法は強力です
私達は諦めて、才人さんが帰って来るのを待ちましょう
翼人さん、最初から才人さんが狙いだったんじゃないんですか?
グスン
〇月×日
7日目です
才人さんが翼人の娘さん二人に両側から抱かれて、族長さんの...
「有り難うな」
「いえ、妻として当然ですわ。アナタ」
「私達、あなたの子を頑張って産みますから、季節でなくても...
「あぁ、まぁ」
「クス。昨晩だけでは足りませんわ。アナタ」
「カチュア、ラクチェ。余り困らせないでくれ」
「「嫌ですわ」」
えぇ、私達の前でそりゃもう睦ましく、金色の髪の毛の娘さん...
ムカムカムカムカ
「貴女達、名前は?」
「私はラクチェ」
「わたしはカチュア、貴女は?」
「私はモンモランシー=マルガリタ=ラ=フェール=ド=モン...
完全に努気を発したミスモンモランシ
彼処迄怒ったミスモンモランシは、初めて見ました
そんなミスモンモランシに近付いて、クンクン匂いを嗅いでます
「あら、貴女からは、余り旦那様の匂いがしないわね」
「そうね。余り、可愛いがって貰ってないみたい」
「そういうあんた達は?」
「私は10回」
「わたしは11回。見る?」
そう言ってたくし上げて、股間から才人さんの精が垂れてるの...
むう、回数もそうですが、人間の女の人より身体が細いですよ
羨ましいなぁ
「ちょっと、待ちなさいよ。何で男の限界超えてるのよ?変じ...
「お爺様に聞かなった?あの赤い実の事」
「即効性なの?」
「そうよ。私、憶えて無い位イカされちゃった」
「わたしは途中で失神何回もしちゃった。でも初めての時は凄...
二人共、うっとりしちゃってます
「…つまり、無理矢理なのね?」
「最初だけよ〜。赤い実を大量に食べて貰ってからは、ノリノ...
「そうね、ラクチェ。わたし達はもう、身も心も旦那様のモノ...
「私達は此処で子供産むから付いては行けないけど、才人様の...
「いい加減にしなさい!!あんた達が妾なのよ!!本妻は私!!」
「じゃあ、私達より先に子供産めば良いのにね」
「人間にはタイミングってのが有るのよ。あんた達も5年に一...
「あら、何か勘違いしてらっしゃるみたいだけど、私達に子供...
そう言って、クスクス笑ってます
あはは、参った
才人さんは堅いから、中々可愛いがってくれないのに
「才人」
「……イエッサ」
「…翼人って、良かった?」
「赤い実の効果があったから、ノーコメントで」
「私より良かった?」
「どっちも魅力的。日本じゃ有り得ねぇ。此だけは断言するわ」
バシーン!!
あ〜あ、思い切り叩かれてます
「此で許してアゲル。ラクチェ、カチュア」
「なぁに?」
「旦那様叩かないでよ」
「才人は使い魔で、非常に嫉妬深い女の主人が居るの。逢い引...
「逢い引きしても良いの?」
「私はね、許すと決めてるの。でも翼人は想定外よ」
「有り難う。ええっと、モンモン?」
「モンモランシーよ。モンモンは才人だけよ。間違っても呼ば...
「そう、宜しくね。モンモン」
「カチュア!!呼ばないでって、言ってるでしょ!!」
「余裕無い女は嫌われるわよ。モンモン」
「ラクチェ迄」
ミスモンモランシはがっくりしてます。二人共からかってますね
才人さんは、完全に頭抱えてます
でも、先住魔法と赤い実の組み合わせじゃ、才人さんでも抵抗...
仕方ないです
「ねぇ、ダーリン」
「何?」
「何でデルフで、魔法吸わなかったの?」
「デルフは色事に付いては、完全に敵なんだよ。吸う訳がねぇ」
「へぇ、良い事聞いちゃった」
ミスツェルプストーも、無理矢理やる積もりでしょうか?
「じゃあ、次行くか。悪いけど下に降ろしてくれ」
「はい、アナタ」
「名残惜しいですわ、あなた」
「はぁ、まぁ今度な」
「「はい!!」」
あ〜あ、才人さんにお嫁さんが出来ちゃった
よ、翼人だからノーカウントです
ぜ、絶対にノーカウントなんです
先住魔法なんてずる過ぎる〜〜〜〜〜!!
ははは、え?今日の移動後ですか?
外れでしたよ
魔獣が出たけど皆やる気無し状態で、才人さん一人で掃討しち...
才人さんの剣技は荒れてて、死体を斬り刻んでたらしいです
それ見て怯えた他の魔獣は、逃走しちゃったとか
本日は、夕食にあの赤い実を擦り潰して火を通して、あげちゃ...
此で準備万端かと思ってたら
「この色はもしかして」
「はい、栄養豊富だって、お土産に持たせてくれました。たっ...
「…頂きます」
才人さんは覚悟して口にしたみたいですけど、食べ終わっても...
「あれ?才人さん、何かこう、ぐわって来るって、翼人さんに...
「多分、火を通したせいじゃないかな?美味かったけど、昨日...
し、しまったぁぁぁぁぁ!?
生食限定ですかぁぁぁぁ!?
あ、期待してた皆が、あからさまに落ち込んでます
「ちょっと、シエスタ。何失敗してんのよ?」
「私だって、初めての食材なんです。ごめんなさい」
ミスモンモランシから責められてしまいました
この一夜の為に、お土産全部使ってしまったから、もう出来な...
ぐすん
ひいお爺ちゃん
翼人は敵ですよね?
絶対そうですよね?
まさか、空から鳥にお肉浚われるとは思わなかったぁ〜〜〜
あの二人とは、いつかケリ付けさせて頂きます
待ってなさい、鳥女
〇月×日
8日目ですよ
本日も宝探しは外れでした
才人さんは黄昏てます
本日も、魔獣狩りは才人さん無双だったそうです
翼人さんに、無理矢理されたのがショックなのかなぁ?
女のコ好きって言ってるのに、何故か他の男性みたいには動か...
本当に不思議な人です
「あら、また日記書いてるのね」
「ミスツェルプストー。他の皆様は?」
「才人は、フレイムに寄りかかって寝てるわ。狩りには、三人...
「あ、そうなんですか。才人さんは狩りに出さないんですか?」
「シエスタも解ってるでしょ?少々荒れてるのよ。動物相手じ...
「魔獣狩りって凄かったんですか?」
「ヘルハウンドだったんだけど、交叉した瞬間に、相手の首一...
「ヘルハウンドって、馬より速い狼より強い魔獣じゃないです...
「一斉に襲いかかった連中を2刀を数閃したら、終わってたわ...
「何か、更に強くなってませんか?」
「なってるわよ。信じられない位。翼人が種欲しがるのも解る...
ミスツェルプストーが、肩をすくめてます
「ミスツェルプストーは、才人さんが翼人さんのお嫁さんを貰...
「私達が迂濶だったのよ。貴女は先住に対抗出来る?」
「無理に決まってるじゃないですか」
「じゃあ、才人の事を責めるのは、お門違いなのは解るわね?」
「はい、でも」
「彼らには彼らの理由が有るのよ。族長に聞いたんだけど、初...
「2回目に見つけるのは、相当大変みたい。アイーシャさんの...
「はい」
「アイーシャさんの人間との結婚が認められたのは、その2回...
「あっ」
「解った?人間と結婚でもしないと、子供も出来ず、ずっと一...
「何か、私達よりシビアですね」
「数が元々少ないし、近隣の氏族とは、血縁殆ど結んでしまっ...
「はぁ、翼人さんも、大変なんですね」
「エルフの聖人云々は、本当にきっかけに過ぎないみたいね。...
「少し、話しただけじゃないですか」
「ダーリンの事、凄い気に入ってたわよ。本当にしつこく聞か...
「でも私達、才人さんの事なんて」
「そう、才人の国や技術はともかく、才人個人の事は、私達は...
「ミスツェルプストーは、腐った貴族ですか?」
「ダーリンが傍に居てくれてるから、そうじゃないと思いたい...
「ミスツェルプストーにそうされたら、とても困ってしまうん...
「あら、貴女メイド服に隠してるけど、スタイル抜群じゃない...
「才人さん以外に、近付かれても嫌ですから」
「一途ねぇ」
ミスツェルプストーは気だるく髪を掻き上げました
うぅ、凄い色っぽい
「まぁ、ダーリン攻める方法を、教えてくれたのは感謝よね」
「攻める方法ですか?」
「袋小路に追い込む」
「…成程」
「シエスタ、貴女も何回もかわされてるんでしょ?」
「はい」
「なら、絡め手で行ってご覧なさい。ダーリン仕留めるのは、...
アドバイスしてくれてますけど、構わないんでしょうか?聞い...
「はい。その、良いんですか?」
「貴族に愛妾はつきものよ。そんなの一々気になんかならない...
「寛大なんですね」
「ヴァリエールが狭量なのよ。勘違いしないで欲しいのは、私...
「翼人さんとの事は?」
「そりゃ、もう。彼らの家じゃ無かったら、燃やしてたわ。全...
「あの、まさかわざと、寝相悪くしてるんですか?ミスグラモ...
「下も穿いてないわ」
「へ?」
「汚れるのよ、すんごく。替えが中々洗濯出来ないじゃない」
あぁ、つまり、濡れちゃうんですか
ミスツェルプストーは顔真っ赤にしてます
「でも、何時も男性が声かけてますよね?」
「他の男達とダーリンは違うわ。ダーリンの傍だと安心出来る...
「美女も大変ですね」
「あら、有り難う」
「もしかして、本当に才人さんを、貴族にする積もりですか?」
「えぇ、そうよ。ダーリンが一番貴族らしいもの」
「じゃあ、今回の報酬出たら、貯めるんですか?」
「勿論。タバサとそう決めちゃった。モンモランシーは、薬代...
「特に考えて無いです」
「実家に幾ばくか送金して、後は私達に協力しない?」
「ですが、ゲルマニア貴族になってしまったら、トリステイン...
「あ〜そっか。じゃあ問題、タバサはガリア、私はゲルマニア...
「…トリステインです」
「正解、どう?」
「私は頭が良くないですが、少し考えさせて下さい」
「ん〜そっか。別に封建貴族は領地に篭ったまんまじゃないの...
「はい」
「だからね、ダーリンにやって貰うのは、その代官を選任して...
「はぁ」
「良い返事、期待してるわ」
ミスツェルプストーが、テントから去ろうとしてます
「あの、どちらに?」
「ダーリンと添い寝。私、賭事弱いんだもの。実は、さっき迄...
「あぁ、ズルイ!!」
「だったら、さっさと日記終らせるのね」
クスって笑って、出て行ってしまいました
こ、こうしてはいられません!!
ひいお爺ちゃん
私はお嫁さんになれるんでしょうか?
貴族の皆様の陰謀が始まってます
あぁ、何をどうすれば良いのでしょう?
私は、お世話しか出来ません
それでも、頑張れ私
終了行:
〇月×日
6日目です
昨日の夕食は、私お得意のヨシェナヴェでした
夕食に出たお肉は蛇ですよ。デッかい大蛇を、仕留めて来てま...
淡白で美味しかったです
そして昨日の賭けは、ミスタバサ33、ミスグラモン27、ミスモ...
ひ、酷い、まさかピンゾロ三連発なんて……神様のバカ〜〜〜え...
まぁ、そんなこんなで、今、木の上で書いてます
何でこんな所に居るかと言うと、翼人に招待されちゃいました
も、びっくりです
一体、何がどうなったやら
それじゃ、今から出来事を書きますね
「んっと、次のは此処等辺を縄張りにしてる狩人達の噂の、森...
「ふ〜ん、眉唾もんか?」
ミスツェルプストーが確認し、才人さんが信憑度を尋ねます
「まぁ、狩人が何かに襲われて気を失った後に、森の入口付近...
「何がしかの、マジックアイテムの可能性って事か?」
「そういう事みたい」
ふむ、と皆が考え込んでます
私はさっぱり解らないので、後ろから付いて行くだけです
暫く森の中を進んでたら声がしました
「風よ、我と契約せし「相棒、今直ぐ俺を抜いて上に掲げろ!!」
デルフさんが切迫した声で鯉口切って警戒したので、才人さん...
そしたら、皆眠気が来たと思ったら、暫くしたら何も起きなく...
「今、一瞬眠くなったな」
才人さんがデルフさんに尋ねます
私達も眠気で膝を付いたんですけど、頭を振ってます
「今のは先住の眠りの魔法だ。全員警戒しろ」
デルフさんがそう言ったので、皆の顔に緊張が走ります
「人間よ、何故眠らない?」
声をかけられた先には、翼をはためかせた人が数人、宙に浮い...
「翼人ね」
ミスツェルプストーが杖を構えます
「キュルケ、ちょっと待て。いきなり攻撃しなかったんだから...
「その通りだ。人間」
「何か理由でも有るのかい?」
「我々の子育ての季節だ。人間に邪魔されては困る。この先に...
「それじゃ、しょうがないな。邪魔して悪かった。獣の狩り位...
「此所から先に、近寄らねば構わぬ」
翼人さんって、話が判るんだ
「話が判るね」
「ねぇ、ダーリン。本当に良いの?」
「別に彼らに恨みが有る訳じゃないし、オークみたいに害が有...
「其もそうね。邪魔して悪かったわ、翼人さん」
ミスツェルプストーを筆頭に、全員謝って立ち去ろうとしたん...
「…待て、人間」
「へ、俺らに用?」
才人さんが振り返って、話かけました
「青髪の娘。お前に聞きたい事がある」
「…何?」
ミスタバサが振り返り、皆も倣いました。何か用なのでしょう...
「アイーシャと言う名に、聞き覚えは無いか?」
「……ガリアの翼人の娘?」
「やはりそうか。聞いた風体とそっくりだったものでな」
翼人さんが一人、降りて来て、ミスタバサの手を取りました
「我が姪の結婚に尽力してくれたと、この前訪れた時に聞いて...
「あらん、タバサ。貴女、翼人に知り合い居たの?」
ミスツェルプストーがびっくりしてます。私達もびっくりです
「…皆居るし、使い魔も居る。子育ての迷惑になる」
「客人となれば話は別だ。其所の男、アヌビスに縁の者では無...
「アヌビス?」
ミスタバサが、思わず問い返しました
「エルフの6000年前の聖人だ。我等もエルフと同様、大いなる...
「なぁ、アヌビスってのは何だ?俺の国だと、異国の神様にな...
思わず才人さんが聞いてます
「お前の左手だ。輝く左手を、アヌビスも持っていた」
「はぁ?」
才人さんがまじまじと、使い魔のルーンを覗き込んでます
「つまり、エルフの聖人は、人間の可能性が有るって事か?」
「6000年前だからな。何が有っても、不思議ではあるまい」
私はさっぱり解らないんですけど、貴族の皆様はどうなんでし...
「ミスモンモランシ。解りますか?」
「解る訳ないじゃない。エルフの聖人なんて、今初めて聞いた...
皆も頷いてしまいました
才人さんだけ、何か考え込んでます
顔を上げると、翼人に話かけました
「タバサのついでで悪いけど、お邪魔するよ。後、うちらには...
「ふむ、では我等が用意しよう。ではお客人。我等の巣に招待...
あっさり、才人さんがまとめてしまいました
「あの、才人さん。良いんですか?」
「人間と違う知的種族は、俺の国には居なかったからね。凄い...
才人さんの目が、好奇心で一杯です
ミスグラモンが、肩をすくめて言いました
「ほっとくと、才人とタバサだけで行っちゃうし、僕らも行く...
そう言って、まとめてしまいました
私も翼人さんの生活に興味深々です。何か、私に知らない野草...
で、木ノ上に翼人さんに上げて貰ったんですけど、立派な家が...
通されたのは、族長さんの家みたいです
「客人。急な招待に応じてくれて感謝する」
ミスタバサが応えました
「私は任務でやっただけ」
「其でも、人間と翼人の婚姻は、我の知る限り、例が無い。人...
「人間と翼人が……結婚!?」
ミスツェルプストーが驚いてます
私達もびっくりです
「うむ、我が姪は、きちんと身篭る事が出来た。人間と翼人は...
今度は族長さんじゃなく、アイーシャさんの叔父さんが、話し...
「つまり、翼人と人間は近縁種って訳か」
才人さんが、また考え込んでます
そんな才人さんを、興味深そうに族長さんが話します
「そなたの物言い、まるでエルフだな」
「そうか?」
「うむ。やはり、アヌビスの縁では無いのか?」
「いや、此は使い魔の刻印だ。俺は何処にも縁は無い」
「ならば、どうやって産まれて来た?まさか、木の股からでは...
「似た様なもんさ。使い魔召喚で呼ばれて来た。此方には本当...
「…難儀しておる様だな」
「まぁね。此処に居る皆には助けられてるよ」
「我等としても、アヌビスに縁の者とは、縁を結びたいのだが...
「いやいや、だからアヌビスとは関係無いって」
「其は大いなる意思が定める事だ。其所の娘が我等と人間を結...
「へぇ、そういう考えか」
才人さん、随分と楽しそう
私達は、会話に付いて行けません
ってか、何か縁を結ぶって古風に言ってますけど、どういう事...
「必然を、必然として結びつけるのは我等の務め。我等の中に...
へ?まさか?
そう思った途端、叔父さんが才人さんをがしりと掴んで引きず...
「ちょっと待て、いきなり何すんだ〜〜〜!?」
あ〜あ、別の家に飛んで行っちゃった
「…才人を何処にやったの?」
「何、我等の娘達とつがって貰うだけだ。この季節を過ぎると...
「知り合って間もないのに?」
「そなた達は、あの男の雌だろう?」
皆、ぎくりとします
「ええと、解りますか?」
ミスグラモンが聞いてます
「無論だ。我も伊達に齢を重ねておらぬ。済まぬが、本当に困...
「嫌だと言ったら?」
ミスツェルプストーが剣呑そのもので聞いてます
「我等の子を産むか?。此処は我等の契約の場所。そなた等で...
「才人以外の子なんてお断り」
ミスモンモランシが杖を構えて睨み付けます
すると、私達に枝が絡み付いて、身動き取れなくなってしまい...
「もう一度言う。我等は時間が無い。次の季節迄、娘達を放っ...
「…一晩で出来るの?」
ミスタバサが聞きました
「言ったであろう。子育ての季節だと。今なら子を作れる。次...
5年……ですか
皆、黙ってしまいました
ミスタバサが、続けて聞きます
「貴方達の繁殖の都合は解った。でも、何故才人?」
「其が大いなる意思に叶うからだ。アヌビスに、縁の者だと言...
「貴方達がそう考えるのは構わない。でも、才人自身が否定し...
「其はきっかけに過ぎない。此方に縁が無いと言って居たので...
最早私達には、どうする事も出来ません
「相手の娘達の人数は?」
「二人だ。どちらも初季節だ。群れにつがえる相手が居なかっ...
「息子さん、ですか?」
私が聞きます
「そうだ。其に、つがえぬ娘達の親でもある」
「はぁ」
「娘の婿探しに必死なのかぁ。何か、他人事に思えない話よね...
ミスツェルプストーが言って、私達も頷いてしまいました
「私達に手を出さないって誓える?」
ミスモンモランシが確認します
「無論だ。歳若い男達は、つがい相手が皆居る。他に手を出す...
そう言って、私達を解放してくれました
「其に我等は、翼が美しい娘が好みだ。残念ながら、趣味に外...
「失礼しちゃうわね」
ミスツェルプストーが、ぷんぷん怒ってしまいました
「さて、客人。ささやかながらもてなそう。我等、翼人の文化...
そう言って、軽く微笑んでくれました
料理は木の実がメインで、私達が知らない果実と果実酒や、多...
焼いたり蒸したりしたモノで、生もありましたけど、結構美味...
「あの、この木の実ってどれから採るんですか?」
私が聞くと
「あぁ、其は断崖絶壁に生える樹木の実でな、我等翼人で無け...
「本当に美味しいわ。此、人間に売っても儲かるわよ?」
「我等に、人間の貨幣は必要無いのでな」
「そう言えばそうね。残念だわ」
ミスモンモランシが、本当に残念そうに言ってます
「実は沢山採れる。土産に持って行け。栄養豊富で我等に取っ...
「有り難うございます」
此で才人さんを絶倫にしちゃいましょう
あ、イケナイ、涎がって思ったら、ミスモンモランシとミスグ...
皆、考える事は一緒ですね
はぁ
ひいお爺ちゃん
才人さんが翼人さんのお婿さんに、強制的になってしまいました
実は、取り返そうとミスタバサがフライで飛んだんですけど、...
先住魔法は強力です
私達は諦めて、才人さんが帰って来るのを待ちましょう
翼人さん、最初から才人さんが狙いだったんじゃないんですか?
グスン
〇月×日
7日目です
才人さんが翼人の娘さん二人に両側から抱かれて、族長さんの...
「有り難うな」
「いえ、妻として当然ですわ。アナタ」
「私達、あなたの子を頑張って産みますから、季節でなくても...
「あぁ、まぁ」
「クス。昨晩だけでは足りませんわ。アナタ」
「カチュア、ラクチェ。余り困らせないでくれ」
「「嫌ですわ」」
えぇ、私達の前でそりゃもう睦ましく、金色の髪の毛の娘さん...
ムカムカムカムカ
「貴女達、名前は?」
「私はラクチェ」
「わたしはカチュア、貴女は?」
「私はモンモランシー=マルガリタ=ラ=フェール=ド=モン...
完全に努気を発したミスモンモランシ
彼処迄怒ったミスモンモランシは、初めて見ました
そんなミスモンモランシに近付いて、クンクン匂いを嗅いでます
「あら、貴女からは、余り旦那様の匂いがしないわね」
「そうね。余り、可愛いがって貰ってないみたい」
「そういうあんた達は?」
「私は10回」
「わたしは11回。見る?」
そう言ってたくし上げて、股間から才人さんの精が垂れてるの...
むう、回数もそうですが、人間の女の人より身体が細いですよ
羨ましいなぁ
「ちょっと、待ちなさいよ。何で男の限界超えてるのよ?変じ...
「お爺様に聞かなった?あの赤い実の事」
「即効性なの?」
「そうよ。私、憶えて無い位イカされちゃった」
「わたしは途中で失神何回もしちゃった。でも初めての時は凄...
二人共、うっとりしちゃってます
「…つまり、無理矢理なのね?」
「最初だけよ〜。赤い実を大量に食べて貰ってからは、ノリノ...
「そうね、ラクチェ。わたし達はもう、身も心も旦那様のモノ...
「私達は此処で子供産むから付いては行けないけど、才人様の...
「いい加減にしなさい!!あんた達が妾なのよ!!本妻は私!!」
「じゃあ、私達より先に子供産めば良いのにね」
「人間にはタイミングってのが有るのよ。あんた達も5年に一...
「あら、何か勘違いしてらっしゃるみたいだけど、私達に子供...
そう言って、クスクス笑ってます
あはは、参った
才人さんは堅いから、中々可愛いがってくれないのに
「才人」
「……イエッサ」
「…翼人って、良かった?」
「赤い実の効果があったから、ノーコメントで」
「私より良かった?」
「どっちも魅力的。日本じゃ有り得ねぇ。此だけは断言するわ」
バシーン!!
あ〜あ、思い切り叩かれてます
「此で許してアゲル。ラクチェ、カチュア」
「なぁに?」
「旦那様叩かないでよ」
「才人は使い魔で、非常に嫉妬深い女の主人が居るの。逢い引...
「逢い引きしても良いの?」
「私はね、許すと決めてるの。でも翼人は想定外よ」
「有り難う。ええっと、モンモン?」
「モンモランシーよ。モンモンは才人だけよ。間違っても呼ば...
「そう、宜しくね。モンモン」
「カチュア!!呼ばないでって、言ってるでしょ!!」
「余裕無い女は嫌われるわよ。モンモン」
「ラクチェ迄」
ミスモンモランシはがっくりしてます。二人共からかってますね
才人さんは、完全に頭抱えてます
でも、先住魔法と赤い実の組み合わせじゃ、才人さんでも抵抗...
仕方ないです
「ねぇ、ダーリン」
「何?」
「何でデルフで、魔法吸わなかったの?」
「デルフは色事に付いては、完全に敵なんだよ。吸う訳がねぇ」
「へぇ、良い事聞いちゃった」
ミスツェルプストーも、無理矢理やる積もりでしょうか?
「じゃあ、次行くか。悪いけど下に降ろしてくれ」
「はい、アナタ」
「名残惜しいですわ、あなた」
「はぁ、まぁ今度な」
「「はい!!」」
あ〜あ、才人さんにお嫁さんが出来ちゃった
よ、翼人だからノーカウントです
ぜ、絶対にノーカウントなんです
先住魔法なんてずる過ぎる〜〜〜〜〜!!
ははは、え?今日の移動後ですか?
外れでしたよ
魔獣が出たけど皆やる気無し状態で、才人さん一人で掃討しち...
才人さんの剣技は荒れてて、死体を斬り刻んでたらしいです
それ見て怯えた他の魔獣は、逃走しちゃったとか
本日は、夕食にあの赤い実を擦り潰して火を通して、あげちゃ...
此で準備万端かと思ってたら
「この色はもしかして」
「はい、栄養豊富だって、お土産に持たせてくれました。たっ...
「…頂きます」
才人さんは覚悟して口にしたみたいですけど、食べ終わっても...
「あれ?才人さん、何かこう、ぐわって来るって、翼人さんに...
「多分、火を通したせいじゃないかな?美味かったけど、昨日...
し、しまったぁぁぁぁぁ!?
生食限定ですかぁぁぁぁ!?
あ、期待してた皆が、あからさまに落ち込んでます
「ちょっと、シエスタ。何失敗してんのよ?」
「私だって、初めての食材なんです。ごめんなさい」
ミスモンモランシから責められてしまいました
この一夜の為に、お土産全部使ってしまったから、もう出来な...
ぐすん
ひいお爺ちゃん
翼人は敵ですよね?
絶対そうですよね?
まさか、空から鳥にお肉浚われるとは思わなかったぁ〜〜〜
あの二人とは、いつかケリ付けさせて頂きます
待ってなさい、鳥女
〇月×日
8日目ですよ
本日も宝探しは外れでした
才人さんは黄昏てます
本日も、魔獣狩りは才人さん無双だったそうです
翼人さんに、無理矢理されたのがショックなのかなぁ?
女のコ好きって言ってるのに、何故か他の男性みたいには動か...
本当に不思議な人です
「あら、また日記書いてるのね」
「ミスツェルプストー。他の皆様は?」
「才人は、フレイムに寄りかかって寝てるわ。狩りには、三人...
「あ、そうなんですか。才人さんは狩りに出さないんですか?」
「シエスタも解ってるでしょ?少々荒れてるのよ。動物相手じ...
「魔獣狩りって凄かったんですか?」
「ヘルハウンドだったんだけど、交叉した瞬間に、相手の首一...
「ヘルハウンドって、馬より速い狼より強い魔獣じゃないです...
「一斉に襲いかかった連中を2刀を数閃したら、終わってたわ...
「何か、更に強くなってませんか?」
「なってるわよ。信じられない位。翼人が種欲しがるのも解る...
ミスツェルプストーが、肩をすくめてます
「ミスツェルプストーは、才人さんが翼人さんのお嫁さんを貰...
「私達が迂濶だったのよ。貴女は先住に対抗出来る?」
「無理に決まってるじゃないですか」
「じゃあ、才人の事を責めるのは、お門違いなのは解るわね?」
「はい、でも」
「彼らには彼らの理由が有るのよ。族長に聞いたんだけど、初...
「2回目に見つけるのは、相当大変みたい。アイーシャさんの...
「はい」
「アイーシャさんの人間との結婚が認められたのは、その2回...
「あっ」
「解った?人間と結婚でもしないと、子供も出来ず、ずっと一...
「何か、私達よりシビアですね」
「数が元々少ないし、近隣の氏族とは、血縁殆ど結んでしまっ...
「はぁ、翼人さんも、大変なんですね」
「エルフの聖人云々は、本当にきっかけに過ぎないみたいね。...
「少し、話しただけじゃないですか」
「ダーリンの事、凄い気に入ってたわよ。本当にしつこく聞か...
「でも私達、才人さんの事なんて」
「そう、才人の国や技術はともかく、才人個人の事は、私達は...
「ミスツェルプストーは、腐った貴族ですか?」
「ダーリンが傍に居てくれてるから、そうじゃないと思いたい...
「ミスツェルプストーにそうされたら、とても困ってしまうん...
「あら、貴女メイド服に隠してるけど、スタイル抜群じゃない...
「才人さん以外に、近付かれても嫌ですから」
「一途ねぇ」
ミスツェルプストーは気だるく髪を掻き上げました
うぅ、凄い色っぽい
「まぁ、ダーリン攻める方法を、教えてくれたのは感謝よね」
「攻める方法ですか?」
「袋小路に追い込む」
「…成程」
「シエスタ、貴女も何回もかわされてるんでしょ?」
「はい」
「なら、絡め手で行ってご覧なさい。ダーリン仕留めるのは、...
アドバイスしてくれてますけど、構わないんでしょうか?聞い...
「はい。その、良いんですか?」
「貴族に愛妾はつきものよ。そんなの一々気になんかならない...
「寛大なんですね」
「ヴァリエールが狭量なのよ。勘違いしないで欲しいのは、私...
「翼人さんとの事は?」
「そりゃ、もう。彼らの家じゃ無かったら、燃やしてたわ。全...
「あの、まさかわざと、寝相悪くしてるんですか?ミスグラモ...
「下も穿いてないわ」
「へ?」
「汚れるのよ、すんごく。替えが中々洗濯出来ないじゃない」
あぁ、つまり、濡れちゃうんですか
ミスツェルプストーは顔真っ赤にしてます
「でも、何時も男性が声かけてますよね?」
「他の男達とダーリンは違うわ。ダーリンの傍だと安心出来る...
「美女も大変ですね」
「あら、有り難う」
「もしかして、本当に才人さんを、貴族にする積もりですか?」
「えぇ、そうよ。ダーリンが一番貴族らしいもの」
「じゃあ、今回の報酬出たら、貯めるんですか?」
「勿論。タバサとそう決めちゃった。モンモランシーは、薬代...
「特に考えて無いです」
「実家に幾ばくか送金して、後は私達に協力しない?」
「ですが、ゲルマニア貴族になってしまったら、トリステイン...
「あ〜そっか。じゃあ問題、タバサはガリア、私はゲルマニア...
「…トリステインです」
「正解、どう?」
「私は頭が良くないですが、少し考えさせて下さい」
「ん〜そっか。別に封建貴族は領地に篭ったまんまじゃないの...
「はい」
「だからね、ダーリンにやって貰うのは、その代官を選任して...
「はぁ」
「良い返事、期待してるわ」
ミスツェルプストーが、テントから去ろうとしてます
「あの、どちらに?」
「ダーリンと添い寝。私、賭事弱いんだもの。実は、さっき迄...
「あぁ、ズルイ!!」
「だったら、さっさと日記終らせるのね」
クスって笑って、出て行ってしまいました
こ、こうしてはいられません!!
ひいお爺ちゃん
私はお嫁さんになれるんでしょうか?
貴族の皆様の陰謀が始まってます
あぁ、何をどうすれば良いのでしょう?
私は、お世話しか出来ません
それでも、頑張れ私
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