ゼロの使い魔保管庫
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開始行:
「シエスタ、なにそれ?」
ド・オルニエールのお屋敷のある一室。いつものように才人と...
「これですか?これは、シロチュメの髪飾りです。このハート...
雑草をを頭に着けて、真顔でてへ、なんて言うシエスタに思わ...
というか、ハートの葉っぱ?どこかで見たような……才人は首を...
「なにそれ、ハート型の葉っぱなんてあるの?ちょっと見せて...
「あ、ちょっと引っ張らないで下さいよミス」
シエスタが頭をベッドに座っているルイズの目線にまで下げた...
緑のハート型の葉っぱが三枚丸くなるようにくっついている。...
「シエスタ、それ、俺の世界ではクローバーって名前なんだよ」
「へえ、サイトさんの世界にもこの葉っぱあるんですか!」
「うん、懐かしいなー……」
昔、幼なじみの女の子と一緒に作ったなー、なんか無理矢理冠...
「俺の世界ではさ、葉っぱが四枚ある四つ葉のクローバーって...
「さあ、知らないわ」
「どうでしょう……私は見たことないですね」
「そっか。ま、俺の世界でも珍しいし、仕方ないか」
そう言って、才人は頭の後ろで手を組んでベッドに身体を倒し...
ティファニアの忘却がかかってから、才人はルイズの前でも故...
ルイズは、そんな才人になにかしてやれないかと思った。すぐ...
「サイト、ちょっと出掛けてくるわ」
「え、なんだよいきなり。用意するからちょっと待てよ」
「いいわ、サイトは留守番してて」
ルイズは怪訝そうな顔で見つめる才人とシエスタを残し、屋敷...
勢いで出てきたけど、無理でしょ。見つからないでしょ。こん...
早くも諦めようかと迷いだしたルイズの頭に、嬉しそうな才人...
「そうよ、何怖じけづいてんのかしら私ったら。珍しい?それ...
今はそんなことは全然関係ないのだが、ぶつぶつ呟いてるうち...
「草の根分けてでも探しだしてやるわ! 見てなさい!」
その後のルイズの様子は一言、鬼の様だったとだけ記しておく。
「ちょっと出掛けるって言って、何時間出掛けるつもりだよ」
夕方、才人はなかなか帰ってこないルイズを探していた。出て...
「ルイズーどこだー?寝てんのかー?」
少し背の高い草がしげるところに入る。ここは昼寝には最適で...
何度か見た場所だが、向こうの方が明らかにいつもと違ってい...
「なんか草が抜かれて土がぼこぼこしてるんだけど……何があっ...
そこは荒れ地のようにぐちゃぐちゃになっていた。見通しがよ...
「なにやってんだよ」
ルイズはドロドロだった。泥んこ遊びをした子供のように汚れ...
「……うるさいわね、なんでもいいじゃない」
「いやいや、いきなり飛び出して行って泥んこ遊びって…いつか...
ルイズはなにも答えずに右手を才人に突き出した。
「え、なに?」
「……四つ葉のクローバー」
なるほど、ルイズの手には、少し萎れてはいるものの、四つ葉...
「え、お前、もしかしてこれを探してこんなドロドロに?」
「なによ、悪い?サイトの故郷にもあるものなんでしょ。わざ...
ルイズ、俺のために……。
才人は激しく感動した。汚れているのも気にせず、ルイズを抱...
「ルイズ、ありがとう」
「ふ、ふん、少しは寂しさも紛れるかな、って思っただけよ」
頬を軽く染めてそっぽを向くルイズは、泥で汚れていても、す...
「寂しい?俺が?」
「え、あんた、さっき落ち込んでたじゃない。違うの?」
「違うよ。クローバーには特に嬉しい思い出なんかないしネ……」
才人は生暖かい目で遠くを見つめていた。なんか目が潤んでい...
「じゃあなんで落ち込んでたのよ」
ルイズは自分がしたことが無駄なことだったのでは、と思い、...
「なにそれ?てか答えなさいよ」
「いいから、ちょっと左手出してみ」
ルイズは言われた通り手を出す。すると、才人はルイズの手を...
予想外のことにルイズは目を見開いて才人を見る。才人は少し...
「四つ葉のクローバーは幸せの四つ葉のクローバーって言われ...
「な、ななな、なんで指輪なのよ。し、しし、しかも薬指って…」
ルイズが真っ赤な顔で俯く。
「よ、予約」
才人もルイズから目をそらす。
よ、予約ってそれ、プロポーズじゃないの、なに使い魔の癖に...
「じゃ、じゃあ、暗くなってきたし屋敷に戻ろうか!」
気恥ずかしさに耐えられなくなった才人はくるっと後ろを向い...
「なにす、んむっ」
才人はルイズからの不意討ちのキスに一瞬目を大きく開いた。...
「あ、あのね、これはお礼なんだからね」
ルイズは顔を真っ赤にして言うが、瞳は潤んでいて、全く迫力...
「はいはい、わかってますよご主人様」
ニヤニヤ笑いながら、今度は才人から唇をくっつける。
絶対わかってない、とルイズは思ったが、たまにはいいかと思...
終わり
終了行:
「シエスタ、なにそれ?」
ド・オルニエールのお屋敷のある一室。いつものように才人と...
「これですか?これは、シロチュメの髪飾りです。このハート...
雑草をを頭に着けて、真顔でてへ、なんて言うシエスタに思わ...
というか、ハートの葉っぱ?どこかで見たような……才人は首を...
「なにそれ、ハート型の葉っぱなんてあるの?ちょっと見せて...
「あ、ちょっと引っ張らないで下さいよミス」
シエスタが頭をベッドに座っているルイズの目線にまで下げた...
緑のハート型の葉っぱが三枚丸くなるようにくっついている。...
「シエスタ、それ、俺の世界ではクローバーって名前なんだよ」
「へえ、サイトさんの世界にもこの葉っぱあるんですか!」
「うん、懐かしいなー……」
昔、幼なじみの女の子と一緒に作ったなー、なんか無理矢理冠...
「俺の世界ではさ、葉っぱが四枚ある四つ葉のクローバーって...
「さあ、知らないわ」
「どうでしょう……私は見たことないですね」
「そっか。ま、俺の世界でも珍しいし、仕方ないか」
そう言って、才人は頭の後ろで手を組んでベッドに身体を倒し...
ティファニアの忘却がかかってから、才人はルイズの前でも故...
ルイズは、そんな才人になにかしてやれないかと思った。すぐ...
「サイト、ちょっと出掛けてくるわ」
「え、なんだよいきなり。用意するからちょっと待てよ」
「いいわ、サイトは留守番してて」
ルイズは怪訝そうな顔で見つめる才人とシエスタを残し、屋敷...
勢いで出てきたけど、無理でしょ。見つからないでしょ。こん...
早くも諦めようかと迷いだしたルイズの頭に、嬉しそうな才人...
「そうよ、何怖じけづいてんのかしら私ったら。珍しい?それ...
今はそんなことは全然関係ないのだが、ぶつぶつ呟いてるうち...
「草の根分けてでも探しだしてやるわ! 見てなさい!」
その後のルイズの様子は一言、鬼の様だったとだけ記しておく。
「ちょっと出掛けるって言って、何時間出掛けるつもりだよ」
夕方、才人はなかなか帰ってこないルイズを探していた。出て...
「ルイズーどこだー?寝てんのかー?」
少し背の高い草がしげるところに入る。ここは昼寝には最適で...
何度か見た場所だが、向こうの方が明らかにいつもと違ってい...
「なんか草が抜かれて土がぼこぼこしてるんだけど……何があっ...
そこは荒れ地のようにぐちゃぐちゃになっていた。見通しがよ...
「なにやってんだよ」
ルイズはドロドロだった。泥んこ遊びをした子供のように汚れ...
「……うるさいわね、なんでもいいじゃない」
「いやいや、いきなり飛び出して行って泥んこ遊びって…いつか...
ルイズはなにも答えずに右手を才人に突き出した。
「え、なに?」
「……四つ葉のクローバー」
なるほど、ルイズの手には、少し萎れてはいるものの、四つ葉...
「え、お前、もしかしてこれを探してこんなドロドロに?」
「なによ、悪い?サイトの故郷にもあるものなんでしょ。わざ...
ルイズ、俺のために……。
才人は激しく感動した。汚れているのも気にせず、ルイズを抱...
「ルイズ、ありがとう」
「ふ、ふん、少しは寂しさも紛れるかな、って思っただけよ」
頬を軽く染めてそっぽを向くルイズは、泥で汚れていても、す...
「寂しい?俺が?」
「え、あんた、さっき落ち込んでたじゃない。違うの?」
「違うよ。クローバーには特に嬉しい思い出なんかないしネ……」
才人は生暖かい目で遠くを見つめていた。なんか目が潤んでい...
「じゃあなんで落ち込んでたのよ」
ルイズは自分がしたことが無駄なことだったのでは、と思い、...
「なにそれ?てか答えなさいよ」
「いいから、ちょっと左手出してみ」
ルイズは言われた通り手を出す。すると、才人はルイズの手を...
予想外のことにルイズは目を見開いて才人を見る。才人は少し...
「四つ葉のクローバーは幸せの四つ葉のクローバーって言われ...
「な、ななな、なんで指輪なのよ。し、しし、しかも薬指って…」
ルイズが真っ赤な顔で俯く。
「よ、予約」
才人もルイズから目をそらす。
よ、予約ってそれ、プロポーズじゃないの、なに使い魔の癖に...
「じゃ、じゃあ、暗くなってきたし屋敷に戻ろうか!」
気恥ずかしさに耐えられなくなった才人はくるっと後ろを向い...
「なにす、んむっ」
才人はルイズからの不意討ちのキスに一瞬目を大きく開いた。...
「あ、あのね、これはお礼なんだからね」
ルイズは顔を真っ赤にして言うが、瞳は潤んでいて、全く迫力...
「はいはい、わかってますよご主人様」
ニヤニヤ笑いながら、今度は才人から唇をくっつける。
絶対わかってない、とルイズは思ったが、たまにはいいかと思...
終わり
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