ゼロの使い魔保管庫
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766 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/11/06(...
「ふぅ……」
彼は、深いため息をついた。
真っ赤な上着に体にフィットした黒いズボン、白髪で鍛え上げ...
「あんた誰?」
彼の顔をまじまじと覗き込んでいる少女。
年齢は12、3と言ったところだろうか。黒いマントの下に、白い...
「キミが私のマスターか。驚いたな。魔方陣や触媒も無しに私...
「ちょっと、質問に答えなさいよ!あんた誰!」
腕を組み、訳の分からないことをぶつぶつとぼやいて、自分の...
「ああ、私はエミヤだ」
「貴族……じゃないわよね、かといって平民の服装とも違うし」
周りを取り囲んでいる少年少女たちも、怪訝な顔つきで二人を...
「ルイズ、『サモン・サーヴァント』でいったい何を呼び出し...
誰かがそう言うと、彼の顔を凝視している少女以外の全員が笑...
「ちょ、ちょっと間違っただけよ!」
767 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/11/06(...
ルイズと呼ばれた少女は、もう一度召喚の儀式を行いたいと教...
呼び出した以上、エミヤと契約を交わさなければならない、と...
ルイズは、手に持った小さな杖をエミヤの目の前で振り、呪文...
「届かないから屈みなさい!」
古今東西、契約の方法はさまざまある。
英霊として存在しさまざまな儀式を体験したことのあるエミヤ...
体が熱を帯びてくる。おそらく主人との魔力回路が繋がったり...
しばらくすると体は平静を取り戻した。
しかし、エミヤはそこで信じられないものを目の当たりにする。
自分の左手の甲に紋章が浮き出ているのだ。英霊であるエミヤ...
「これで全員終わったな。では教室に戻るぞ」
先ほどの教師と思える男の言葉に、周りの少年少女たちは従い...
「あんた何者?」
ルイズの自室で、通算三度目になる質問がされた。
「英霊だと言っているだろう。英霊である私が、君の召喚に応...
「だから英霊って何なのよ!なんで私ばっかり人間を使い魔に...
「人間ではなく英霊だと言っているだろう。マスター、きみは...
エミヤは腕を組み、自信満々に言う。
「そのマスターって呼び方やめて。ルイズでいいわ。それで?...
「大抵の命令には従おう」
「じゃあ掃除、洗濯、その他雑用をやらせてあげる」
「なに?英霊にそんなことをさせるつもりか」
「あんた私の使い魔でしょ、これ洗濯しといて」
何かを投げつけられる。レースのついたキャミソールに、白い...
過去には危険な任務もあった。主人を助けるために体を張るこ...
768 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/11/06(...
次の日、教室ではエミヤに注目が集まった。人間を使い魔にす...
もちろん尊敬の眼差しではない。教室にいる生徒たちはルイズ...
講義を行う教師が入ってきて、教室は静かになった。
教師が彼らの言う魔法について講釈をしていた。『火』『水』...
なるほど、前の世界とは違うな、とエミヤは思った。
彼らの言う魔法は、エミヤの居た世界では魔術に分類されるの...
この教師は『土』系統の魔法使いらしい。講義は進み、教師は...
次は生徒にやらせるらしい。
教師が誰にやらせるか、教室中を見回している。自信のある生...
だが、ルイズは手を挙げない。
「どうした?手を挙げないのか?」
「うるさいわね、黙ってなさい」
「さっき聞いた話だと、魔術師にはそれぞれ得意な系統がある...
「いいから黙ってなさいって言ってるでしょ!」
後ろを振り向いてエミヤを睨み付ける。
そんな挙動をしてるルイズに教師は目をつけた。
「ミス・ヴァリエール。授業中ですよ」
「すいません……」
「では、あなたにやってもらいましょう」
見せてもらおうか、というエミヤの促しに、ルイズは困ったよ...
それでも意を決したように立ち上がり、教室の前へと歩いてい...
前のほうに座っていた生徒たちは椅子の下に隠れはじめた。
教壇に置いてある石ころに手をかざし、緊張した面持ちで手を...
その瞬間、教壇の上に置いてあった石ころは爆発した。
769 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/11/06(...
教室の片付けが終わったのは、昼休みの前だった。めちゃくち...
「ククク、やっと周りの言っていたゼロの意味がわかったよ。...
おや?お嬢様、随分と黒い化粧ですね。私の居た世界でもヤマ...
途中で数人のメイジが輪を作って話しをしていた。その横を通...
「やぁ、ルイズ。掃除は終わったのかい?罰として魔法を使う...
嫌味ったらしいセリフにカチンとくる。ルイズはキッっと睨み...
「そういえば昨日のサモン・サーヴァントでも平民を召喚して...
ルイズの後ろに居たエミヤのほうをチラっと見る。フッっと鼻...
「きみにはお似合いの使い魔だ」
そうして輪の中に戻っていこうとした。ルイズはというと、顔...
「私のマスターを馬鹿にするのは止めてもらおうか」
エミヤがルイズの前にでる。輪に戻ろうとしたメイジは立ち止...
「平民の使い魔風情が、貴族の僕に何かいったかね?」
「たかが貴族の魔術師風情が、私のマスターを馬鹿にするな、...
「貴族に対してそんな口を聞くとどうなるか分かっているのか」
「どうなるか教えてもらおうか」
「よかろう。貴族に対する礼儀を教えてやる。ヴェストリの広...
メイジの友人たちが、わくわくした顔で後に付いていく。エミ...
「何してんのよ!なに勝手に決闘なんか約束してんのよ!」
「なに、いい機会だ。きみにも私の力を見せておこうと思って...
「謝ってきなさい。今ならまだ許してもらえるかもしれないわ」
「なにを馬鹿なことを、いいから見ていろ」
「ああもう!使い魔の癖に勝手なことしないで!」
エミヤはメイジの後を追う。ルイズは、エミヤの後を追いかけ...
770 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/11/06(...
ヴェストリの広場で、メイジとエミヤは向かい合っている。周...
「さて、それでは始めるか」
メイジが薔薇の杖を振ると、先端から一枚の花びらが宙に舞っ...
「ほう、人形使いか?」
「人形じゃない、ゴーレムだ」
女戦士の形をしたゴーレムが、エミヤに向かって突進してきた。
その右の拳を、エミヤはひらりと避ける。
二度三度と攻撃を繰り出してくるゴーレムだったが、その全て...
「なかなかすばしっこいじゃないか。これならどうだ」
メイジは薔薇の杖を振るい、さらに三体のゴーレムを追加した。
広場はゴーレムとエミヤの攻防に沸いていた。四体のゴーレム...
そんな中、周りの人垣を押しのけるようにルイズが現れた。四...
「もう止めて!決闘は禁止されているじゃない!」
「禁止されているのは、貴族同士の決闘だよ。それにこれは礼...
「あれは私の使い魔よ!」
「主人の躾がわるいから、貴族に対してなめた口を聞くんだ。...
そう言ってメイジがエミヤのほうを見ると、余裕の表情をして...
「くっ!よかろう!」
薔薇の杖を振り、さらに三体のゴーレムが追加された。合計七...
――鶴翼、欠落ヲ不ラズ
――心技、泰山ニ至リ
――心技、黄河ヲ渡ル
――唯名、別天ニ納メ
――両雄、共ニ命ヲ別ツ
ゴーレムの拳がエミヤを捉えた瞬間、ルイズは目を閉じた。
広場にざわめきが広がる。恐る恐る目を開けると、そこには胴...
そこから先は一瞬だった。
四体のゴーレムをバラバラに切り刻み、メイジが残りの一体を...
そのまま流れるようにメイジへ剣を振りかぶる。
切っ先を目の前に寸止めし、訪ねる。
「続けるか?」
完全に戦意を喪失したメイジは、震える声で言った。
「ま、参った」
771 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/11/06(...
ゼロの使い魔とFateを混ぜてみました。
エミヤはすでにFateの世界後という設定です。
エミヤを召喚できた理由については、今後明らかにしていきた...
終了行:
766 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/11/06(...
「ふぅ……」
彼は、深いため息をついた。
真っ赤な上着に体にフィットした黒いズボン、白髪で鍛え上げ...
「あんた誰?」
彼の顔をまじまじと覗き込んでいる少女。
年齢は12、3と言ったところだろうか。黒いマントの下に、白い...
「キミが私のマスターか。驚いたな。魔方陣や触媒も無しに私...
「ちょっと、質問に答えなさいよ!あんた誰!」
腕を組み、訳の分からないことをぶつぶつとぼやいて、自分の...
「ああ、私はエミヤだ」
「貴族……じゃないわよね、かといって平民の服装とも違うし」
周りを取り囲んでいる少年少女たちも、怪訝な顔つきで二人を...
「ルイズ、『サモン・サーヴァント』でいったい何を呼び出し...
誰かがそう言うと、彼の顔を凝視している少女以外の全員が笑...
「ちょ、ちょっと間違っただけよ!」
767 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/11/06(...
ルイズと呼ばれた少女は、もう一度召喚の儀式を行いたいと教...
呼び出した以上、エミヤと契約を交わさなければならない、と...
ルイズは、手に持った小さな杖をエミヤの目の前で振り、呪文...
「届かないから屈みなさい!」
古今東西、契約の方法はさまざまある。
英霊として存在しさまざまな儀式を体験したことのあるエミヤ...
体が熱を帯びてくる。おそらく主人との魔力回路が繋がったり...
しばらくすると体は平静を取り戻した。
しかし、エミヤはそこで信じられないものを目の当たりにする。
自分の左手の甲に紋章が浮き出ているのだ。英霊であるエミヤ...
「これで全員終わったな。では教室に戻るぞ」
先ほどの教師と思える男の言葉に、周りの少年少女たちは従い...
「あんた何者?」
ルイズの自室で、通算三度目になる質問がされた。
「英霊だと言っているだろう。英霊である私が、君の召喚に応...
「だから英霊って何なのよ!なんで私ばっかり人間を使い魔に...
「人間ではなく英霊だと言っているだろう。マスター、きみは...
エミヤは腕を組み、自信満々に言う。
「そのマスターって呼び方やめて。ルイズでいいわ。それで?...
「大抵の命令には従おう」
「じゃあ掃除、洗濯、その他雑用をやらせてあげる」
「なに?英霊にそんなことをさせるつもりか」
「あんた私の使い魔でしょ、これ洗濯しといて」
何かを投げつけられる。レースのついたキャミソールに、白い...
過去には危険な任務もあった。主人を助けるために体を張るこ...
768 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/11/06(...
次の日、教室ではエミヤに注目が集まった。人間を使い魔にす...
もちろん尊敬の眼差しではない。教室にいる生徒たちはルイズ...
講義を行う教師が入ってきて、教室は静かになった。
教師が彼らの言う魔法について講釈をしていた。『火』『水』...
なるほど、前の世界とは違うな、とエミヤは思った。
彼らの言う魔法は、エミヤの居た世界では魔術に分類されるの...
この教師は『土』系統の魔法使いらしい。講義は進み、教師は...
次は生徒にやらせるらしい。
教師が誰にやらせるか、教室中を見回している。自信のある生...
だが、ルイズは手を挙げない。
「どうした?手を挙げないのか?」
「うるさいわね、黙ってなさい」
「さっき聞いた話だと、魔術師にはそれぞれ得意な系統がある...
「いいから黙ってなさいって言ってるでしょ!」
後ろを振り向いてエミヤを睨み付ける。
そんな挙動をしてるルイズに教師は目をつけた。
「ミス・ヴァリエール。授業中ですよ」
「すいません……」
「では、あなたにやってもらいましょう」
見せてもらおうか、というエミヤの促しに、ルイズは困ったよ...
それでも意を決したように立ち上がり、教室の前へと歩いてい...
前のほうに座っていた生徒たちは椅子の下に隠れはじめた。
教壇に置いてある石ころに手をかざし、緊張した面持ちで手を...
その瞬間、教壇の上に置いてあった石ころは爆発した。
769 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/11/06(...
教室の片付けが終わったのは、昼休みの前だった。めちゃくち...
「ククク、やっと周りの言っていたゼロの意味がわかったよ。...
おや?お嬢様、随分と黒い化粧ですね。私の居た世界でもヤマ...
途中で数人のメイジが輪を作って話しをしていた。その横を通...
「やぁ、ルイズ。掃除は終わったのかい?罰として魔法を使う...
嫌味ったらしいセリフにカチンとくる。ルイズはキッっと睨み...
「そういえば昨日のサモン・サーヴァントでも平民を召喚して...
ルイズの後ろに居たエミヤのほうをチラっと見る。フッっと鼻...
「きみにはお似合いの使い魔だ」
そうして輪の中に戻っていこうとした。ルイズはというと、顔...
「私のマスターを馬鹿にするのは止めてもらおうか」
エミヤがルイズの前にでる。輪に戻ろうとしたメイジは立ち止...
「平民の使い魔風情が、貴族の僕に何かいったかね?」
「たかが貴族の魔術師風情が、私のマスターを馬鹿にするな、...
「貴族に対してそんな口を聞くとどうなるか分かっているのか」
「どうなるか教えてもらおうか」
「よかろう。貴族に対する礼儀を教えてやる。ヴェストリの広...
メイジの友人たちが、わくわくした顔で後に付いていく。エミ...
「何してんのよ!なに勝手に決闘なんか約束してんのよ!」
「なに、いい機会だ。きみにも私の力を見せておこうと思って...
「謝ってきなさい。今ならまだ許してもらえるかもしれないわ」
「なにを馬鹿なことを、いいから見ていろ」
「ああもう!使い魔の癖に勝手なことしないで!」
エミヤはメイジの後を追う。ルイズは、エミヤの後を追いかけ...
770 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/11/06(...
ヴェストリの広場で、メイジとエミヤは向かい合っている。周...
「さて、それでは始めるか」
メイジが薔薇の杖を振ると、先端から一枚の花びらが宙に舞っ...
「ほう、人形使いか?」
「人形じゃない、ゴーレムだ」
女戦士の形をしたゴーレムが、エミヤに向かって突進してきた。
その右の拳を、エミヤはひらりと避ける。
二度三度と攻撃を繰り出してくるゴーレムだったが、その全て...
「なかなかすばしっこいじゃないか。これならどうだ」
メイジは薔薇の杖を振るい、さらに三体のゴーレムを追加した。
広場はゴーレムとエミヤの攻防に沸いていた。四体のゴーレム...
そんな中、周りの人垣を押しのけるようにルイズが現れた。四...
「もう止めて!決闘は禁止されているじゃない!」
「禁止されているのは、貴族同士の決闘だよ。それにこれは礼...
「あれは私の使い魔よ!」
「主人の躾がわるいから、貴族に対してなめた口を聞くんだ。...
そう言ってメイジがエミヤのほうを見ると、余裕の表情をして...
「くっ!よかろう!」
薔薇の杖を振り、さらに三体のゴーレムが追加された。合計七...
――鶴翼、欠落ヲ不ラズ
――心技、泰山ニ至リ
――心技、黄河ヲ渡ル
――唯名、別天ニ納メ
――両雄、共ニ命ヲ別ツ
ゴーレムの拳がエミヤを捉えた瞬間、ルイズは目を閉じた。
広場にざわめきが広がる。恐る恐る目を開けると、そこには胴...
そこから先は一瞬だった。
四体のゴーレムをバラバラに切り刻み、メイジが残りの一体を...
そのまま流れるようにメイジへ剣を振りかぶる。
切っ先を目の前に寸止めし、訪ねる。
「続けるか?」
完全に戦意を喪失したメイジは、震える声で言った。
「ま、参った」
771 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2006/11/06(...
ゼロの使い魔とFateを混ぜてみました。
エミヤはすでにFateの世界後という設定です。
エミヤを召喚できた理由については、今後明らかにしていきた...
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