ゼロの使い魔保管庫
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149 名前:オーダー!〜アンリエッタのばあい〜[sage ] 投稿日...
…か、買っちゃった…。
私は、胸に小さな箱を抱いて、街を歩いていた。
これを買い求めたのは、以前に『姿写しの指輪』というマジッ...
前の品はしっかりしたものだったし、お値段も、その、手ごろ...
正直、今の私では、あまり大きな額を自分のことに使うわけに...
ちょっとずつ貯めたお金で、私は今胸に抱いている箱の中身を...
だ、だって。
やっぱりそれなりに、上手にはなりたいと思う。
もしもう一度機会が巡ってきた時に、彼を満足させられなかっ...
ただでさえ逢う機会の少ない私だ。その機会のたびに、ちゃん...
それに、ルイズに負けるわけにはいかないし!
私は、胸にその小さな箱をしっかりと抱きしめ、王宮への歩を...
その日、才人は貴族年金の受給のために、王都にやってきてい...
いつものように貧乏貴族でごった返す受給所の人ごみを掻き分...
すると、受付が年金を手渡してくれる、というシステムなのだ...
「シュヴァリエ・サイト。王室から召集がかかっております。...
受付がそんな事を言って、トリステイン王室の封蝋がついた封...
開けるとその中には先ほど受付が口にしたことと同じ内容の文...
「…俺、字読めないって言ってなかったっけ…?」
おそらくこれを認めたのはアンリエッタだろう。
とりあえず才人は、王宮に向かうことにした。
150 名前:オーダー!〜アンリエッタのばあい〜[sage ] 投稿日...
「すいませんサイト殿、お呼びたてしたりして」
王宮の執務室にやってきた俺を出迎えたのは、予想通りアンリ...
姫様は、優雅な足取りで俺の傍までやってくると、小さな短剣...
「大事なことを忘れていたのです。まあ、大事といっても書類...
シュヴァリエになった証に、この書類に血判を押して頂きた...
言って姫様は一枚の書類を差し出してきた。
何事か字が書いてあって、一番下の一行に下線が引いてある。
…血判ってなんだっけ。
俺は必死に自分の記憶を繰る。
…ああ、アレだ、血で指紋を判にするってアレだ。
てことはナニ。この短剣で指切ってここに判押せってこと?
なんか痛そうだけど…。
「まあ、それくらいなら」
俺はそう言って、短剣を左のひとさし指に当てる。
…ええい、注射みたいなもんだと思えばっ!
俺は決心すると、短剣を一気に引く。
指先に一本の線が引かれ、そこから血がにじみ出る。
思っていたより痛くない。
ってか、こんなん怪我のうちにも入らんよな、よく考えたら。
俺は、その血が乾かないうちに、紙に指を押し付けた。
紙の上には、俺の指紋が、赤く写しだされた。
「ご苦労様です」
言って、姫様は書類を俺の手から受け取り、そしてまだ血が滲...
いきなり咥えた。
ななななななっ!?
「な、なにやってんですかっ!?」
思わず驚く俺。
しかしそんな俺を無視するように、姫様は俺の指先を、咥えた...
あまつさえ、指先をちゅーちゅーと吸い上げたりする。
…な、なんかすっげえヤらしいんですけどっ!
俺が煩悩に負ける寸前、姫様はようやく指から口を離してくれ...
「ごめんなさいね。痛そうだったからつい…」
…いや謝らなくてもいいです。不埒な事を考えた俺の頭脳が悪い...
えい、このモグラ頭っ。ダメな子っ。えいえいっ。
なんて俺が脳内で自分のダメな部分をしかりつけていると、突...
見ると、水の塊が俺の指先を覆い、そこに血が溶け出していっ...
「今、水の魔法で治療を施しています。すぐ終わりますから」
姫様の言葉どおり、少しすると指先から痛みが消え、その水の...
…すごいな、魔法って。
俺が感心していると、姫様は杖を振って、俺の指の治療をして...
…消したりするんじゃないんだな。
魔法に関する知識のあまりない俺は、その光景を黙って見てい...
その後、姫様は仕事だとかって、俺は王宮からの帰路についた。
151 名前:オーダー!〜アンリエッタのばあい〜[sage ] 投稿日...
ば、ばれなくてよかったぁ…。
私はばれるんじゃないかと、ずっと肝を冷やしっぱなしだった。
ちなみに、シュヴァリエの認可書に血判がいるのは本当。
形の上だけとはいえ、一応トリステインに忠誠を誓っていただ...
私はサイトさんの認可書を仕舞い込むと、先ほどの魔法で手に...
…認可書は、これを手に入れるための、口実だった。
本当は血判じゃなくても、赤いインクでも十分だったんだけど。
私はその小瓶を眺め、期待に胸を膨らませる。
いよいよ今夜。今夜から。
私の、修行が始まるの…。
その日の執務が終わると、アンリエッタはいそいそと自室に戻...
いつもなら、明日の予定の準備を済ませておくアンリエッタが...
疲れているのだろうか、とマザリーニは心配していたが、気に...
アンリエッタは自室の扉を閉じると、念入りに『ロック』の魔...
そして、部屋の壁に沿って『サイレンス』の魔法もかける。音...
魔法を掛け終わると、アンリエッタは、自分のクローゼットか...
そこには、大人の指先から肘くらいの人形がニ体、並べられて...
魔法小人形、スキルニル。
血を吸った相手と全く同じ姿になる、マジック・アイテム。
アンリエッタは箱からその一体を取り出すと、懐に忍ばせてい...
スキルニルは才人の血液を吸い込み、軽く震える。
そして、光を放ち、むくむくと膨れ上がると…。
そこには、全裸の平賀才人が、立っていた。
一糸纏わぬその姿に、アンリエッタの頬が朱に染まる。
「あ、あの、サイトさん」
恐る恐る声をかけるアンリエッタ。
スキルニルの化けた才人は、自分が全裸であることも気に留め...
「なんですか?姫様」
と、才人の声で語りかけてくる。
スキルニルは、使用者の望むままの行動を取らせられる。
あの魔法具屋の主人は、そう語っていった。
この才人は、アンリエッタの望むことしか、しないのだ。
アンリエッタはごくり、と喉を鳴らすと、言った。
「ド、ドレスを…ドレスを、脱がせてくださいまし」
152 名前:オーダー!〜アンリエッタのばあい〜[sage ] 投稿日...
ああ、なんてはしたないんでしょう、私…。
私は真っ赤になりながら、全裸のサイトさんのされるがままに...
サイトさんは私を抱きしめると、そっと背中に手を伸ばし、ド...
次にそっとドレスの肩を掴むと、私の腕に沿ってドレスをずり...
コルセットに包まれた上半身が、露になる…。
私は恥ずかしくなって、思わず顔を背ける。
…あの時は…あんなに、大胆になれたのに…。
今はどうして?『アン』じゃないから?
なんて考えているうちに、サイトさんはドレスのスカートを開...
コルセットと、下着だけが、私の身体を夜気に晒すのを防いで...
心臓がバクバクと高鳴って、今にも爆発しそう。
そんな私に、サイトさんが不意に言った。
「綺麗だよ、アンリエッタ」
言って…命令もしていないのに、私を抱きしめて、唇を奪う。
使用者の、望むまま。
そう、私はこうしてほしいって、望んでいた…。
私は思わず目的も忘れ、偽りのサイトさんの唇を貪る。
サイトさんは私の背中に手を回すと、今度はコルセットの紐を...
サイトさんの胸の中で、私の上半身は生まれたままの姿になっ...
軽い音をたてて、コルセットは床に転がった。
その音が、私を現実に引き戻した。
そうだ。これは修行。
そのサイトさんは、本物じゃない。
修行、しなきゃ…。
私は確固たる決意を持ってサイトさんから唇を離すと、言った。
「ベッドに、掛けてください」
そう言うと、サイトさんは何も言わずに、ベッドに腰掛ける。
開かれた足の間で…サイトさんが、まっすぐ天井を向いている。
私は、その前に跪くと…そっとサイトさんに、口付けした。
162 名前:オーダー!〜アンリエッタのばあい〜[sage ] 投稿日...
アンリエッタは、必死に才人のモノを舐めていた。
舌でちろちろと先端を舐めまわし、茎に這わせる。
足元で痴態を繰り広げる女王を、才人はじっと眺める。
「そうじゃないですよ、アンリエッタ」
才人が口を開いた。
これも彼女が望んだこと。
上手にできるように、教えてほしい。
才人は、自分を見上げるアンリエッタの薄紫の髪をそっと撫ぜ...
「舌先で、返しの裏側から、裏筋をなぞるように、舐めてくだ...
言われるまま、アンリエッタは才人の指示したポイントを責め...
才人の背筋がびくん、と反り、そこが彼のツボであることを教...
「キモチ…いいですか…?」
言って、今度は濡れたその唇で、裏筋を蹂躙するアンリエッタ。
才人は、耐え切れなくなったようにアンリエッタの頭を抱える。
「く、咥えてっ…!」
サイトの声に、アンリエッタはその先端を口に含む。
アンリエッタの口内に広がる、牡の匂い。
「そのままっ…喉まで使って、咥え込んで…」
言われるままに、根元まで才人を飲み込む。
「口を全部使って、動かしてみて…」
そして頭を前後にグラインドさせ、才人を吐き出し、そして飲...
舌を裏側に這わせ、唾液を絡ませ、先端を舐めまわす。
そんな行為を続けていると、不意に才人が、四つん這いになっ...
「ひゃぁっ!」
サイトさんが、不意に私のお尻を、下着の上から撫ぜた。
突然の刺激に、思わず才人さんから口を離してしまう。
「さ、サイトさんっ?」
しかし私の言葉を…サイトさんは全く聞いていない。
だめ、下着引っ張っちゃだめぇっ!
強く引かれた布が、私の股間に食い込む。
おしりが、おしりが全部、そとにでてるぅ…!
「…姫様にも、キモチよくなってもらわないとね」
サイトさんはそう言って…。
「やぁっ!」
むき出しのおしりの…すじをっ!
だめ、ゆびでこすっちゃだめぇっ!
私は必死になって、サイトさんの腰にすがりつく。
自分でしか、排泄の時にしか、いじらないそこを…サイトさんが...
あくまで優しく、壊れ物に触れるように…。
163 名前:オーダー!〜アンリエッタのばあい〜[sage ] 投稿日...
「ふぁっ、ふぁぁっ、あぁっ」
背徳感と快感に、私の喉が踊る。
そこを通るたび…サイトさんは、指を軽く沈めて刺激してくる。
そんなところ…きたないのにっ…ちがうのにっ…。
私の体は、まるでそこが性器であるように、サイトさんの愛撫...
おかしいっ、こんなのだめっ…。
「キモチよくない?姫様」
容赦なく降ってくる、サイトさんの言葉。
その言葉に、私の中の黒いものが、蠢き始める。
わたし、こんなの、ほんとはっ…。
シテホシカッタンデショ?
ちがうっ…わたしはっ…こんな…。
キモチイイコト、シタクナイノ?
そうなの?したいの?わたし…?
スナオニナレバ、シテクレル。コレハ、アナタノノゾムモノ。
わたし……わたしは……。
サイトさんにシテほしい。
それが、私の望み。
だから、だから…。
私は、これを、求めた。
「ひゃぁぁぁぁっ!」
一際高い声を上げると、アンリエッタの体が脱力した。
尻への愛撫だけで、アンリエッタは達していた。
荒い息をつき、床の上にへたりこみ、才人の腰に体を預ける。
スキルニルの才人は、そのアンリエッタの身体を持ち上げると...
荒い息をつくアンリエッタを置いたまま、才人はクローゼット...
そして、箱の中のもう一体のスキルニルを取り出すと、床の上...
血を吸ったスキルニルは…。
もう一人の、才人になっていた。
二人はゆっくりとベッドに歩み寄ると、一人は仰向けに横たわ...
キングサイズのベッドが軋み、アンリエッタの意識を徐々に覚...
視界の中の反転した才人の姿に、アンリエッタは自分が仰向け...
164 名前:オーダー!〜アンリエッタのばあい〜[sage ] 投稿日...
「あ、サイトさん…」
一旦うつ伏せになり、腕を使って身体を起こすアンリエッタ。
その瞬間、その豊満な胸が、扇情的にぷるぷると揺れる。
うつ伏せになったアンリエッタの頭に、正面の才人が手を伸ば...
そして、そっとその頭に載った、王冠を外す。
「…これを、汚すわけにはいきませんから」
言って、ベッドサイドのテーブルに、王冠を置く。
そして、もう一度アンリエッタの方を向くと、その肩を抱きし...
何度もついばむように、唇を合わせ、舌を絡ませる。
しばらくすると、二人は唇を離した。
「サイトさん…」
アンリエッタの目は、獣欲に濁っていた。
才人が手を離すと、アンリエッタは四つん這いになり、あぐら...
「どうすれば、よろしいですか…?」
腕と腕の間で、胸の球が歪み、揺れる。
正面の才人は、そんなアンリエッタの胸を見つめて、言った。
「そのはしたない胸で、挟んでください」
…はしたない…。
私は、はしたない女…。
サイトさんに言われて、私は自分の立場を自覚した。
今、ベッドの上にいる私は、サイトさんを貪ることしか頭にな...
だったら、サイトさんの望むまま、私の望むまま、乱れよう。
私は、目の前でそそり立つサイトさんを、自分の胸の谷間で、...
サイトさんは、私の胸の谷間にすっぽりとはまり込んだ。
「こ、こうですか…?」
「両手で挟んで、上下に動かしてみて」
私は言われるまま、サイトさんを挟み込み、上下に動かす。
熱い…胸の間が…。
肌と肌の擦れる感覚に、私の思考が揺さ振られる。
しかしサイトさんは容赦なく、次の要求をぶつけてきた。
「動きが悪いですね。姫様のよだれで、濡らしてください」
「…はい、わかりました…」
165 名前:オーダー!〜アンリエッタのばあい〜[sage ] 投稿日...
私は口の中いっぱいによだれを溜め込むと、胸の隙間から覗く...
私のよだれはサイトさんを濡らし、私の胸を濡らし、動きをよ...
溶ける…胸が…溶けちゃう…。
頭の芯が、どんどん熱くなってくる。
お腹も…熱く…。
私は我慢できなくなって、高く上げた腰を振り、足を擦り付け...
たりないよぉ…いじって…。
でも、そんなこと、恥ずかしくて、言えない…。
私は必死になって胸でサイトさんを擦り、目でサイトさんに訴...
でも、目の前のサイトさんは、私の髪を撫ぜるばかりで、動か...
…いじわる、しないでぇ…。
そう思った瞬間、股間に衝撃が走った。
「あぅっ!?」
後ろから突然、私を、擦り上げられた…!?
後ろを振り向くと、そこには…。
もう一人の、サイトさんがいた。
…そういえば、スキルニルは、二体、あった…。
これも、私が望んだものなの…?
戸惑っていると、後ろのサイトさんは、容赦なく私の下着をず...
「ふあぁっ!いい、いいのっ!」
「キモチいいよ、姫様っ!」
「こっちも、最高だっ!」
白い液体で体中をベトベトに汚されたアンリエッタが、二人の...
正面の才人を胸で責め、後ろから才人に貫かれる。
何度も口で、胸で、性器で、二人の才人を受け止め、アンリエ...
獣のように才人を貪り、浴びせられる白い液体に身体を歓喜に...
胸の隙間から覗いた才人にキスをすると、その瞬間、才人が弾...
「あぁっ、かけて、もっとかけてっ…」
突き上げられる快感にアンリエッタの膣が才人に絡みつき、一...
「やぁ…。あついのぉ…。せなかにぃ…」
脱力した腰を、しかし才人はもう一度責めにかかる。
今度は、アンリエッタを上に跨らせ、下から突き上げる。
「あはっ!おく…おくまでぇ…」
才人の膝に手を置き、自ら腰をグラインドさせ、才人の上で暴...
感じるアンリエッタの口を、もう一人の才人の一物が塞ぐ。
「んっ…んぁ…」
そんな才人に、アンリエッタは舌を這わせ、容赦なく吸い上げ...
「ああ、最高だよアンリエッタ!」
「ここも、とろけそうだ…!」
「んんっ、んんんーーー!!」
そして三人は、もう何度目かも分からない、絶頂を迎えた。
166 名前:オーダー!〜アンリエッタのばあい〜[sage ] 投稿日...
…私はルーンを唱え、スキルニルを元に戻す。
…や、やっちゃった…!!
修行のつもりだったのに、途中で歯止めが利かなくなって…。
姿見に映った自分の姿に、一気に頬が染まる。
体中、サイトさんの白いので、べとべとだった。
私はあわてて魔法を使い、身体とそこらじゅうに飛び散った液...
…だ、だめね、こんなんじゃ。
今度はちゃんと、修行しよう。
本当のサイトさんを満足させられるように、頑張ろう。
…でも。
私の中に生まれた獣が、囁いている…。
…タマニハ、イイヨネ…。
上手に出来るようになったら、本物のサイトさんも一緒に…。
こんなことを考える私は、やっぱり女王失格なのかしら? 〜fin
終了行:
149 名前:オーダー!〜アンリエッタのばあい〜[sage ] 投稿日...
…か、買っちゃった…。
私は、胸に小さな箱を抱いて、街を歩いていた。
これを買い求めたのは、以前に『姿写しの指輪』というマジッ...
前の品はしっかりしたものだったし、お値段も、その、手ごろ...
正直、今の私では、あまり大きな額を自分のことに使うわけに...
ちょっとずつ貯めたお金で、私は今胸に抱いている箱の中身を...
だ、だって。
やっぱりそれなりに、上手にはなりたいと思う。
もしもう一度機会が巡ってきた時に、彼を満足させられなかっ...
ただでさえ逢う機会の少ない私だ。その機会のたびに、ちゃん...
それに、ルイズに負けるわけにはいかないし!
私は、胸にその小さな箱をしっかりと抱きしめ、王宮への歩を...
その日、才人は貴族年金の受給のために、王都にやってきてい...
いつものように貧乏貴族でごった返す受給所の人ごみを掻き分...
すると、受付が年金を手渡してくれる、というシステムなのだ...
「シュヴァリエ・サイト。王室から召集がかかっております。...
受付がそんな事を言って、トリステイン王室の封蝋がついた封...
開けるとその中には先ほど受付が口にしたことと同じ内容の文...
「…俺、字読めないって言ってなかったっけ…?」
おそらくこれを認めたのはアンリエッタだろう。
とりあえず才人は、王宮に向かうことにした。
150 名前:オーダー!〜アンリエッタのばあい〜[sage ] 投稿日...
「すいませんサイト殿、お呼びたてしたりして」
王宮の執務室にやってきた俺を出迎えたのは、予想通りアンリ...
姫様は、優雅な足取りで俺の傍までやってくると、小さな短剣...
「大事なことを忘れていたのです。まあ、大事といっても書類...
シュヴァリエになった証に、この書類に血判を押して頂きた...
言って姫様は一枚の書類を差し出してきた。
何事か字が書いてあって、一番下の一行に下線が引いてある。
…血判ってなんだっけ。
俺は必死に自分の記憶を繰る。
…ああ、アレだ、血で指紋を判にするってアレだ。
てことはナニ。この短剣で指切ってここに判押せってこと?
なんか痛そうだけど…。
「まあ、それくらいなら」
俺はそう言って、短剣を左のひとさし指に当てる。
…ええい、注射みたいなもんだと思えばっ!
俺は決心すると、短剣を一気に引く。
指先に一本の線が引かれ、そこから血がにじみ出る。
思っていたより痛くない。
ってか、こんなん怪我のうちにも入らんよな、よく考えたら。
俺は、その血が乾かないうちに、紙に指を押し付けた。
紙の上には、俺の指紋が、赤く写しだされた。
「ご苦労様です」
言って、姫様は書類を俺の手から受け取り、そしてまだ血が滲...
いきなり咥えた。
ななななななっ!?
「な、なにやってんですかっ!?」
思わず驚く俺。
しかしそんな俺を無視するように、姫様は俺の指先を、咥えた...
あまつさえ、指先をちゅーちゅーと吸い上げたりする。
…な、なんかすっげえヤらしいんですけどっ!
俺が煩悩に負ける寸前、姫様はようやく指から口を離してくれ...
「ごめんなさいね。痛そうだったからつい…」
…いや謝らなくてもいいです。不埒な事を考えた俺の頭脳が悪い...
えい、このモグラ頭っ。ダメな子っ。えいえいっ。
なんて俺が脳内で自分のダメな部分をしかりつけていると、突...
見ると、水の塊が俺の指先を覆い、そこに血が溶け出していっ...
「今、水の魔法で治療を施しています。すぐ終わりますから」
姫様の言葉どおり、少しすると指先から痛みが消え、その水の...
…すごいな、魔法って。
俺が感心していると、姫様は杖を振って、俺の指の治療をして...
…消したりするんじゃないんだな。
魔法に関する知識のあまりない俺は、その光景を黙って見てい...
その後、姫様は仕事だとかって、俺は王宮からの帰路についた。
151 名前:オーダー!〜アンリエッタのばあい〜[sage ] 投稿日...
ば、ばれなくてよかったぁ…。
私はばれるんじゃないかと、ずっと肝を冷やしっぱなしだった。
ちなみに、シュヴァリエの認可書に血判がいるのは本当。
形の上だけとはいえ、一応トリステインに忠誠を誓っていただ...
私はサイトさんの認可書を仕舞い込むと、先ほどの魔法で手に...
…認可書は、これを手に入れるための、口実だった。
本当は血判じゃなくても、赤いインクでも十分だったんだけど。
私はその小瓶を眺め、期待に胸を膨らませる。
いよいよ今夜。今夜から。
私の、修行が始まるの…。
その日の執務が終わると、アンリエッタはいそいそと自室に戻...
いつもなら、明日の予定の準備を済ませておくアンリエッタが...
疲れているのだろうか、とマザリーニは心配していたが、気に...
アンリエッタは自室の扉を閉じると、念入りに『ロック』の魔...
そして、部屋の壁に沿って『サイレンス』の魔法もかける。音...
魔法を掛け終わると、アンリエッタは、自分のクローゼットか...
そこには、大人の指先から肘くらいの人形がニ体、並べられて...
魔法小人形、スキルニル。
血を吸った相手と全く同じ姿になる、マジック・アイテム。
アンリエッタは箱からその一体を取り出すと、懐に忍ばせてい...
スキルニルは才人の血液を吸い込み、軽く震える。
そして、光を放ち、むくむくと膨れ上がると…。
そこには、全裸の平賀才人が、立っていた。
一糸纏わぬその姿に、アンリエッタの頬が朱に染まる。
「あ、あの、サイトさん」
恐る恐る声をかけるアンリエッタ。
スキルニルの化けた才人は、自分が全裸であることも気に留め...
「なんですか?姫様」
と、才人の声で語りかけてくる。
スキルニルは、使用者の望むままの行動を取らせられる。
あの魔法具屋の主人は、そう語っていった。
この才人は、アンリエッタの望むことしか、しないのだ。
アンリエッタはごくり、と喉を鳴らすと、言った。
「ド、ドレスを…ドレスを、脱がせてくださいまし」
152 名前:オーダー!〜アンリエッタのばあい〜[sage ] 投稿日...
ああ、なんてはしたないんでしょう、私…。
私は真っ赤になりながら、全裸のサイトさんのされるがままに...
サイトさんは私を抱きしめると、そっと背中に手を伸ばし、ド...
次にそっとドレスの肩を掴むと、私の腕に沿ってドレスをずり...
コルセットに包まれた上半身が、露になる…。
私は恥ずかしくなって、思わず顔を背ける。
…あの時は…あんなに、大胆になれたのに…。
今はどうして?『アン』じゃないから?
なんて考えているうちに、サイトさんはドレスのスカートを開...
コルセットと、下着だけが、私の身体を夜気に晒すのを防いで...
心臓がバクバクと高鳴って、今にも爆発しそう。
そんな私に、サイトさんが不意に言った。
「綺麗だよ、アンリエッタ」
言って…命令もしていないのに、私を抱きしめて、唇を奪う。
使用者の、望むまま。
そう、私はこうしてほしいって、望んでいた…。
私は思わず目的も忘れ、偽りのサイトさんの唇を貪る。
サイトさんは私の背中に手を回すと、今度はコルセットの紐を...
サイトさんの胸の中で、私の上半身は生まれたままの姿になっ...
軽い音をたてて、コルセットは床に転がった。
その音が、私を現実に引き戻した。
そうだ。これは修行。
そのサイトさんは、本物じゃない。
修行、しなきゃ…。
私は確固たる決意を持ってサイトさんから唇を離すと、言った。
「ベッドに、掛けてください」
そう言うと、サイトさんは何も言わずに、ベッドに腰掛ける。
開かれた足の間で…サイトさんが、まっすぐ天井を向いている。
私は、その前に跪くと…そっとサイトさんに、口付けした。
162 名前:オーダー!〜アンリエッタのばあい〜[sage ] 投稿日...
アンリエッタは、必死に才人のモノを舐めていた。
舌でちろちろと先端を舐めまわし、茎に這わせる。
足元で痴態を繰り広げる女王を、才人はじっと眺める。
「そうじゃないですよ、アンリエッタ」
才人が口を開いた。
これも彼女が望んだこと。
上手にできるように、教えてほしい。
才人は、自分を見上げるアンリエッタの薄紫の髪をそっと撫ぜ...
「舌先で、返しの裏側から、裏筋をなぞるように、舐めてくだ...
言われるまま、アンリエッタは才人の指示したポイントを責め...
才人の背筋がびくん、と反り、そこが彼のツボであることを教...
「キモチ…いいですか…?」
言って、今度は濡れたその唇で、裏筋を蹂躙するアンリエッタ。
才人は、耐え切れなくなったようにアンリエッタの頭を抱える。
「く、咥えてっ…!」
サイトの声に、アンリエッタはその先端を口に含む。
アンリエッタの口内に広がる、牡の匂い。
「そのままっ…喉まで使って、咥え込んで…」
言われるままに、根元まで才人を飲み込む。
「口を全部使って、動かしてみて…」
そして頭を前後にグラインドさせ、才人を吐き出し、そして飲...
舌を裏側に這わせ、唾液を絡ませ、先端を舐めまわす。
そんな行為を続けていると、不意に才人が、四つん這いになっ...
「ひゃぁっ!」
サイトさんが、不意に私のお尻を、下着の上から撫ぜた。
突然の刺激に、思わず才人さんから口を離してしまう。
「さ、サイトさんっ?」
しかし私の言葉を…サイトさんは全く聞いていない。
だめ、下着引っ張っちゃだめぇっ!
強く引かれた布が、私の股間に食い込む。
おしりが、おしりが全部、そとにでてるぅ…!
「…姫様にも、キモチよくなってもらわないとね」
サイトさんはそう言って…。
「やぁっ!」
むき出しのおしりの…すじをっ!
だめ、ゆびでこすっちゃだめぇっ!
私は必死になって、サイトさんの腰にすがりつく。
自分でしか、排泄の時にしか、いじらないそこを…サイトさんが...
あくまで優しく、壊れ物に触れるように…。
163 名前:オーダー!〜アンリエッタのばあい〜[sage ] 投稿日...
「ふぁっ、ふぁぁっ、あぁっ」
背徳感と快感に、私の喉が踊る。
そこを通るたび…サイトさんは、指を軽く沈めて刺激してくる。
そんなところ…きたないのにっ…ちがうのにっ…。
私の体は、まるでそこが性器であるように、サイトさんの愛撫...
おかしいっ、こんなのだめっ…。
「キモチよくない?姫様」
容赦なく降ってくる、サイトさんの言葉。
その言葉に、私の中の黒いものが、蠢き始める。
わたし、こんなの、ほんとはっ…。
シテホシカッタンデショ?
ちがうっ…わたしはっ…こんな…。
キモチイイコト、シタクナイノ?
そうなの?したいの?わたし…?
スナオニナレバ、シテクレル。コレハ、アナタノノゾムモノ。
わたし……わたしは……。
サイトさんにシテほしい。
それが、私の望み。
だから、だから…。
私は、これを、求めた。
「ひゃぁぁぁぁっ!」
一際高い声を上げると、アンリエッタの体が脱力した。
尻への愛撫だけで、アンリエッタは達していた。
荒い息をつき、床の上にへたりこみ、才人の腰に体を預ける。
スキルニルの才人は、そのアンリエッタの身体を持ち上げると...
荒い息をつくアンリエッタを置いたまま、才人はクローゼット...
そして、箱の中のもう一体のスキルニルを取り出すと、床の上...
血を吸ったスキルニルは…。
もう一人の、才人になっていた。
二人はゆっくりとベッドに歩み寄ると、一人は仰向けに横たわ...
キングサイズのベッドが軋み、アンリエッタの意識を徐々に覚...
視界の中の反転した才人の姿に、アンリエッタは自分が仰向け...
164 名前:オーダー!〜アンリエッタのばあい〜[sage ] 投稿日...
「あ、サイトさん…」
一旦うつ伏せになり、腕を使って身体を起こすアンリエッタ。
その瞬間、その豊満な胸が、扇情的にぷるぷると揺れる。
うつ伏せになったアンリエッタの頭に、正面の才人が手を伸ば...
そして、そっとその頭に載った、王冠を外す。
「…これを、汚すわけにはいきませんから」
言って、ベッドサイドのテーブルに、王冠を置く。
そして、もう一度アンリエッタの方を向くと、その肩を抱きし...
何度もついばむように、唇を合わせ、舌を絡ませる。
しばらくすると、二人は唇を離した。
「サイトさん…」
アンリエッタの目は、獣欲に濁っていた。
才人が手を離すと、アンリエッタは四つん這いになり、あぐら...
「どうすれば、よろしいですか…?」
腕と腕の間で、胸の球が歪み、揺れる。
正面の才人は、そんなアンリエッタの胸を見つめて、言った。
「そのはしたない胸で、挟んでください」
…はしたない…。
私は、はしたない女…。
サイトさんに言われて、私は自分の立場を自覚した。
今、ベッドの上にいる私は、サイトさんを貪ることしか頭にな...
だったら、サイトさんの望むまま、私の望むまま、乱れよう。
私は、目の前でそそり立つサイトさんを、自分の胸の谷間で、...
サイトさんは、私の胸の谷間にすっぽりとはまり込んだ。
「こ、こうですか…?」
「両手で挟んで、上下に動かしてみて」
私は言われるまま、サイトさんを挟み込み、上下に動かす。
熱い…胸の間が…。
肌と肌の擦れる感覚に、私の思考が揺さ振られる。
しかしサイトさんは容赦なく、次の要求をぶつけてきた。
「動きが悪いですね。姫様のよだれで、濡らしてください」
「…はい、わかりました…」
165 名前:オーダー!〜アンリエッタのばあい〜[sage ] 投稿日...
私は口の中いっぱいによだれを溜め込むと、胸の隙間から覗く...
私のよだれはサイトさんを濡らし、私の胸を濡らし、動きをよ...
溶ける…胸が…溶けちゃう…。
頭の芯が、どんどん熱くなってくる。
お腹も…熱く…。
私は我慢できなくなって、高く上げた腰を振り、足を擦り付け...
たりないよぉ…いじって…。
でも、そんなこと、恥ずかしくて、言えない…。
私は必死になって胸でサイトさんを擦り、目でサイトさんに訴...
でも、目の前のサイトさんは、私の髪を撫ぜるばかりで、動か...
…いじわる、しないでぇ…。
そう思った瞬間、股間に衝撃が走った。
「あぅっ!?」
後ろから突然、私を、擦り上げられた…!?
後ろを振り向くと、そこには…。
もう一人の、サイトさんがいた。
…そういえば、スキルニルは、二体、あった…。
これも、私が望んだものなの…?
戸惑っていると、後ろのサイトさんは、容赦なく私の下着をず...
「ふあぁっ!いい、いいのっ!」
「キモチいいよ、姫様っ!」
「こっちも、最高だっ!」
白い液体で体中をベトベトに汚されたアンリエッタが、二人の...
正面の才人を胸で責め、後ろから才人に貫かれる。
何度も口で、胸で、性器で、二人の才人を受け止め、アンリエ...
獣のように才人を貪り、浴びせられる白い液体に身体を歓喜に...
胸の隙間から覗いた才人にキスをすると、その瞬間、才人が弾...
「あぁっ、かけて、もっとかけてっ…」
突き上げられる快感にアンリエッタの膣が才人に絡みつき、一...
「やぁ…。あついのぉ…。せなかにぃ…」
脱力した腰を、しかし才人はもう一度責めにかかる。
今度は、アンリエッタを上に跨らせ、下から突き上げる。
「あはっ!おく…おくまでぇ…」
才人の膝に手を置き、自ら腰をグラインドさせ、才人の上で暴...
感じるアンリエッタの口を、もう一人の才人の一物が塞ぐ。
「んっ…んぁ…」
そんな才人に、アンリエッタは舌を這わせ、容赦なく吸い上げ...
「ああ、最高だよアンリエッタ!」
「ここも、とろけそうだ…!」
「んんっ、んんんーーー!!」
そして三人は、もう何度目かも分からない、絶頂を迎えた。
166 名前:オーダー!〜アンリエッタのばあい〜[sage ] 投稿日...
…私はルーンを唱え、スキルニルを元に戻す。
…や、やっちゃった…!!
修行のつもりだったのに、途中で歯止めが利かなくなって…。
姿見に映った自分の姿に、一気に頬が染まる。
体中、サイトさんの白いので、べとべとだった。
私はあわてて魔法を使い、身体とそこらじゅうに飛び散った液...
…だ、だめね、こんなんじゃ。
今度はちゃんと、修行しよう。
本当のサイトさんを満足させられるように、頑張ろう。
…でも。
私の中に生まれた獣が、囁いている…。
…タマニハ、イイヨネ…。
上手に出来るようになったら、本物のサイトさんも一緒に…。
こんなことを考える私は、やっぱり女王失格なのかしら? 〜fin
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