ゼロの使い魔保管庫
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628 名前:明日はクリスマス1/3[sage] 投稿日:2006/11/19(日...
才人はベッドの上に横になりながら、地球から持ってきたノ...
今年もあの日がくるのだ。毎年この時期になると憂鬱になる。
「ああ、マジで嫌だ……」
明日は恋人たちが待ち望んでいる一日。
そうクリスマスなのだ。
もちろんこっちの世界にそんな風習があるはずがない。それ...
俺は今年も一人寂しくケーキを食べるのか……。あ〜ん、とか...
「もう死ぬ! 死んでやる!」
才人はベッドから立ち上がって、壁にかけてあるデルフリン...
「おう、相棒さみしかったぜ……って何やってんの?」
「俺は死ぬ、死んだほうがいいんだ」
才人の声は震えていた。
「いや、よくわかんないんだけど、やめたほうがいいって」
「止めないでくれ!」
「何で突然自殺なんてしようとしてるんだ? 理由はなんだい」
「それは……」
才人は答えようとして言い淀んだ。今考えてみるととても恥...
彼女がいないから死ぬって何だよ自分。もうちょっとましな...
いや、ちょっと待て。俺にも彼女候補はいるじゃないか。
そのとき、蝶番の音がして扉が開いた。
629 名前:明日はクリスマス2/3[sage] 投稿日:2006/11/19(日...
桃色のブロンドに鳶色の瞳。整った顔立ちをした美しい少女。
ルイズが帰ってきた。
「ルイズ!」
飼い主を見つけた子犬が吠えるように才人は叫んだ。
「な、何よ」
そんな才人の行動にルイズは動揺した。
「ルイズ明日暇か?」
「は?」
どういうことだろう。才人が明日暇かなんて聞いてきたこと...
ルイズは才人を睨んだ。だが、才人は笑っているだけで特に...
普通に自分の明日の予定を聞いてるだけなのか。
え、それって。もしかして、ででで、デートの誘い?
ルイズは下を向いて、顔を赤くした。
才人とデート……。
デートというと演劇を一度才人と見に行ったことがあった。
生まれて初めてお芝居を見に行ったときも、一応才人とのデ...
あのときは自分のほうから誘ったが、今回は才人のほうから...
でも、次はもう大丈夫。あんな失敗はもうしない。そうルイ...
「なあ、ルイズ聞いてんのか?」
「え、ええ聞いてるわよ」
「で、どうよ明日暇なの?」
あさっての方向を見ながら、ルイズは頬を赤く染めた。
「べ、別にどうしてもっていうなら、時間を作ってあげないこ...
「マジで! じゃあ明日の夜は時間あけとけよ」
630 名前:明日はクリスマス3/3[sage] 投稿日:2006/11/19(日...
夜!? ということは……。
ルイズの脳裏に、はてしなくアレな映像が浮かんできた。
大人の顔をした才人がベッドの上で手を招いて自分を誘って...
「な、何するのよ犬」
「ルイズ、愛してる」
才人はその言葉と同時に唇を奪った。初めは軽く。そして次...
ルイズは声を出そうとするが才人の唇がそれを遮る。貪るよ...
「ぇ、あぁ」
声にならない言葉が出てくる。そんなことは気にせずに才人...
「え、そこはだ……」
止めようとしたルイズの静止の言葉は、才人の唇に遮られる...
「ぁ、ふぇ」
唇が一瞬離れたときにルイズの吐息が漏れた。才人は服の上...
ひんやりと冷たい指先がルイズの白い肌を這っていく。初め...
才人の指がルイズの胸に到着した。人差し指でかたくなった...
「はぁ、はぁ」
才人の指使いに合わせて吐息が漏れる。ルイズの頭の中は理...
「サイト、もっと……」
みずから、快楽を求め始める。
「ってだめ!」
アレな妄想をしていたルイズは、やっとのこと現実に戻って...
「え、何? 俺なんかした?」
現実世界の才人がルイズの叫び声に慌てる。ルイズは止まっ...
「な、何でもないわよ! 犬は早く寝なさい!」
恥ずかしい妄想をしていた自分にいらついて、ルイズは才人...
674 名前:明日はクリスマス1/3[sage] 投稿日:2006/11/20(月...
今日はクリスマス当日だ。幾人ものモテない男たちが、身を...
だが、今年は違う!
中身はどうあれ外見は美少女の資格を持つ女の子とクリスマ...
となると、不安になるのは失敗したときのことだ。こういう...
ええとまず、ケーキだろ。あと、クリスマスツリーに。それ...
まずケーキだが、それは厨房のマルトーさんに頼めばどうに...
才人は、ベッドの上で上体だけを起こしてうんうん唸ってい...
「今日はクリスマスか……」
才人の口からそんな呟きが漏れた。
「何よ、そのクリスマスって」
横を見ると、まだ眠そうな顔をしたルイズが目をこすってい...
「なんだよ、起きてたのかよ」
「いいから教えなさいよ、クリスマスって何?」
才人は少しの間考えた。恋人たちが過ごす大事な一日だと正...
どうしよう……。そうなれば、また一人クリスマスに戻ってし...
「早く答えなさい、何なのよクリスマスって」
ええいもうどうにでもなれ!
「地球での風習で、ケーキを食べなから恋人たちが愛を語らう...
殴られるのは覚悟していた。でも、ルイズはいっこうに動く...
675 名前:明日はクリスマス2/3[sage] 投稿日:2006/11/20(月...
こここ、恋人たちが愛を語らう……。
ルイズの頭の中は沸騰寸前だった。頬も耳も真っ赤だ。
考えるまでもないが、恋人たちとは自分と才人のことである...
ちょっと待って、そんな日にシエスタでもなく私と過ごした...
その意味を知って、ルイズは倒れそうになった。
「ルイズ?」
ルイズの様子がおかしいので才人は声をかけた。
「ななな、何?」
おかしい。あきらかに変である。
「お前なんか変だぞ」
「な、なんでもないわよ。ほら着替えるから部屋出て行って」
「あ、ああ」
様子がおかしいルイズを気にかけながら、才人は部屋を出て...
676 名前:明日はクリスマス3/3[sage] 投稿日:2006/11/20(月...
部屋に一人になってから、ルイズは枕を胸に抱いて考え始め...
才人と愛を語らう。一応ルイズも女の子なので、好きな人に...
ルイズは才人に好きだと言われる場面を想像してみた。
「なあ、ルイズ」
「何よ」
才人は照れくさそうに鼻をかきながら、
「俺、お前のこと好きみたいだ」
と笑った。
「な、なによ突然」
「最初お前に召喚されたときはさ、なんだこの高飛車な女はと...
「悪かったわね……」
才人はそっぽを向くルイズを見て微笑んだ。
「でもさ、一緒にいるうちに段々そのツンツンしてるところも...
ルイズは恥ずかしそうに視線をそらした。
「その女の子はいつも危険なことに首を突っ込んで、その度に...
「それは……」
ルイズの言葉を遮って才人は続ける。
「でも、俺はそれでよかったと思う。好きな人を守るのって、...
「サイト……」
才人は真剣な目をしてルイズを見つめる。
「ルイズ、これからもお前のこと俺が守っていいかな?」
「……うん」
「なあ、妄想しているところ悪いけどさ、娘っ子。そろそろ時...
デルフリンガーの声に、ルイズははっと現実世界に戻った。
終了行:
628 名前:明日はクリスマス1/3[sage] 投稿日:2006/11/19(日...
才人はベッドの上に横になりながら、地球から持ってきたノ...
今年もあの日がくるのだ。毎年この時期になると憂鬱になる。
「ああ、マジで嫌だ……」
明日は恋人たちが待ち望んでいる一日。
そうクリスマスなのだ。
もちろんこっちの世界にそんな風習があるはずがない。それ...
俺は今年も一人寂しくケーキを食べるのか……。あ〜ん、とか...
「もう死ぬ! 死んでやる!」
才人はベッドから立ち上がって、壁にかけてあるデルフリン...
「おう、相棒さみしかったぜ……って何やってんの?」
「俺は死ぬ、死んだほうがいいんだ」
才人の声は震えていた。
「いや、よくわかんないんだけど、やめたほうがいいって」
「止めないでくれ!」
「何で突然自殺なんてしようとしてるんだ? 理由はなんだい」
「それは……」
才人は答えようとして言い淀んだ。今考えてみるととても恥...
彼女がいないから死ぬって何だよ自分。もうちょっとましな...
いや、ちょっと待て。俺にも彼女候補はいるじゃないか。
そのとき、蝶番の音がして扉が開いた。
629 名前:明日はクリスマス2/3[sage] 投稿日:2006/11/19(日...
桃色のブロンドに鳶色の瞳。整った顔立ちをした美しい少女。
ルイズが帰ってきた。
「ルイズ!」
飼い主を見つけた子犬が吠えるように才人は叫んだ。
「な、何よ」
そんな才人の行動にルイズは動揺した。
「ルイズ明日暇か?」
「は?」
どういうことだろう。才人が明日暇かなんて聞いてきたこと...
ルイズは才人を睨んだ。だが、才人は笑っているだけで特に...
普通に自分の明日の予定を聞いてるだけなのか。
え、それって。もしかして、ででで、デートの誘い?
ルイズは下を向いて、顔を赤くした。
才人とデート……。
デートというと演劇を一度才人と見に行ったことがあった。
生まれて初めてお芝居を見に行ったときも、一応才人とのデ...
あのときは自分のほうから誘ったが、今回は才人のほうから...
でも、次はもう大丈夫。あんな失敗はもうしない。そうルイ...
「なあ、ルイズ聞いてんのか?」
「え、ええ聞いてるわよ」
「で、どうよ明日暇なの?」
あさっての方向を見ながら、ルイズは頬を赤く染めた。
「べ、別にどうしてもっていうなら、時間を作ってあげないこ...
「マジで! じゃあ明日の夜は時間あけとけよ」
630 名前:明日はクリスマス3/3[sage] 投稿日:2006/11/19(日...
夜!? ということは……。
ルイズの脳裏に、はてしなくアレな映像が浮かんできた。
大人の顔をした才人がベッドの上で手を招いて自分を誘って...
「な、何するのよ犬」
「ルイズ、愛してる」
才人はその言葉と同時に唇を奪った。初めは軽く。そして次...
ルイズは声を出そうとするが才人の唇がそれを遮る。貪るよ...
「ぇ、あぁ」
声にならない言葉が出てくる。そんなことは気にせずに才人...
「え、そこはだ……」
止めようとしたルイズの静止の言葉は、才人の唇に遮られる...
「ぁ、ふぇ」
唇が一瞬離れたときにルイズの吐息が漏れた。才人は服の上...
ひんやりと冷たい指先がルイズの白い肌を這っていく。初め...
才人の指がルイズの胸に到着した。人差し指でかたくなった...
「はぁ、はぁ」
才人の指使いに合わせて吐息が漏れる。ルイズの頭の中は理...
「サイト、もっと……」
みずから、快楽を求め始める。
「ってだめ!」
アレな妄想をしていたルイズは、やっとのこと現実に戻って...
「え、何? 俺なんかした?」
現実世界の才人がルイズの叫び声に慌てる。ルイズは止まっ...
「な、何でもないわよ! 犬は早く寝なさい!」
恥ずかしい妄想をしていた自分にいらついて、ルイズは才人...
674 名前:明日はクリスマス1/3[sage] 投稿日:2006/11/20(月...
今日はクリスマス当日だ。幾人ものモテない男たちが、身を...
だが、今年は違う!
中身はどうあれ外見は美少女の資格を持つ女の子とクリスマ...
となると、不安になるのは失敗したときのことだ。こういう...
ええとまず、ケーキだろ。あと、クリスマスツリーに。それ...
まずケーキだが、それは厨房のマルトーさんに頼めばどうに...
才人は、ベッドの上で上体だけを起こしてうんうん唸ってい...
「今日はクリスマスか……」
才人の口からそんな呟きが漏れた。
「何よ、そのクリスマスって」
横を見ると、まだ眠そうな顔をしたルイズが目をこすってい...
「なんだよ、起きてたのかよ」
「いいから教えなさいよ、クリスマスって何?」
才人は少しの間考えた。恋人たちが過ごす大事な一日だと正...
どうしよう……。そうなれば、また一人クリスマスに戻ってし...
「早く答えなさい、何なのよクリスマスって」
ええいもうどうにでもなれ!
「地球での風習で、ケーキを食べなから恋人たちが愛を語らう...
殴られるのは覚悟していた。でも、ルイズはいっこうに動く...
675 名前:明日はクリスマス2/3[sage] 投稿日:2006/11/20(月...
こここ、恋人たちが愛を語らう……。
ルイズの頭の中は沸騰寸前だった。頬も耳も真っ赤だ。
考えるまでもないが、恋人たちとは自分と才人のことである...
ちょっと待って、そんな日にシエスタでもなく私と過ごした...
その意味を知って、ルイズは倒れそうになった。
「ルイズ?」
ルイズの様子がおかしいので才人は声をかけた。
「ななな、何?」
おかしい。あきらかに変である。
「お前なんか変だぞ」
「な、なんでもないわよ。ほら着替えるから部屋出て行って」
「あ、ああ」
様子がおかしいルイズを気にかけながら、才人は部屋を出て...
676 名前:明日はクリスマス3/3[sage] 投稿日:2006/11/20(月...
部屋に一人になってから、ルイズは枕を胸に抱いて考え始め...
才人と愛を語らう。一応ルイズも女の子なので、好きな人に...
ルイズは才人に好きだと言われる場面を想像してみた。
「なあ、ルイズ」
「何よ」
才人は照れくさそうに鼻をかきながら、
「俺、お前のこと好きみたいだ」
と笑った。
「な、なによ突然」
「最初お前に召喚されたときはさ、なんだこの高飛車な女はと...
「悪かったわね……」
才人はそっぽを向くルイズを見て微笑んだ。
「でもさ、一緒にいるうちに段々そのツンツンしてるところも...
ルイズは恥ずかしそうに視線をそらした。
「その女の子はいつも危険なことに首を突っ込んで、その度に...
「それは……」
ルイズの言葉を遮って才人は続ける。
「でも、俺はそれでよかったと思う。好きな人を守るのって、...
「サイト……」
才人は真剣な目をしてルイズを見つめる。
「ルイズ、これからもお前のこと俺が守っていいかな?」
「……うん」
「なあ、妄想しているところ悪いけどさ、娘っ子。そろそろ時...
デルフリンガーの声に、ルイズははっと現実世界に戻った。
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