ゼロの使い魔保管庫
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イザベラ慣らし 1部 191の者氏
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大国ガリアが王都リュティス、その東端ヴェルサルティル内プ...
薄桃色の宮殿に今日もヒステリックな声が響き渡る
「あぁ、もう!どいつもこいつも使えないやつばっかりじゃな...
少しは気の利いた趣向で主人の退屈を紛らわせてみたらどう...
主人イザベラの怒声に呼びつけられた侍女達は身をすくめた、...
しかも最近のイザベラは機嫌が悪くなると自分の中でそれを拡...
グルノープルから戻ってきた直後は一言も口をきかずに寝室に...
その平穏が嵐の前の静けさだったことを思い知るのは侍女部屋...
ある者は魔法でマリオネットのように踊らされ、ある者は自分...
その全てをイザベラは他人事のようにつまらなげに見下ろすの...
幾人かは耐えられずに郷里に去ったがそれすら適わぬ者たちは...
世はアルビオン神聖帝国のトリステイン侵攻にはじまりトリス...
他ならぬイザベラの父ジョゼフの放った一つの詔勅が全てを決...
イザベラは父を一層誇らしく思うも、むしろ思うがゆえに父の...
北花壇騎士団長に甘んじねばならぬ自分の才、自分がアゴで使...
父ジョゼフが叔父オルレアン公に感じていた恐怖は娘イザベラ...
その北花壇7位の座≠ェ叔母の移送幽閉とともに空席となるこ...
「どうせお払い箱にするなら私の好きにさせてくれたら良かっ...
そんな愚痴をこぼしつつ手も当てずにあくびをした所に一つの...
「暇を持て余してるって感じだな姫様、といっても俺にゃとて...
「誰よ、わたしが呼びもしないのにここに踏み込むようなんて...
思いがけない侵入者へ向けられたイザベラの問いに返る言葉も...
「衛士だか使用人だかは知らないが食事に一服もらせてもらっ...
ガーゴイルは通り道に邪魔そうな分と目に付く分は片付けさせ...
人間用に持ってきた薬に余裕ができたおかげでこっちは助かっ...
侵入者の口上を聞き流しつつ呼び紐を引こうとするイザベラの...
「っ!」
ならばと杖を向けようとするが先程まで声がしていた方向に向...
「多少余裕が出たとはいえ、手間はかけたくないんだ。俺の手...
「だったらアンタが出てけばいい話じゃないか、わたしが誰か...
『いいから黙って従いな、娘っ子。というよりホントにやるの...
「あぁ、ここまで来たんだからな」
首筋に刃を添えられつつも付いた悪態に応じたのは先程まで...
しかも賊は背後から自分をからめとっているはずなのに声は前...
そして喉元と背後で会話が行われている……一瞬『地下水』を思...
では今ここにあるのは別のインテリジェンスアイテムとその...
さすがに情勢の不利は認めざるを得ないようだ。
「判ったよ。で、わたしにどうして欲しいんだい?」
「まずは杖を向うに放ってもらおう」
その言葉とともに、部屋の隅を指す賊の指が視界に入る。賊が...
「次はその椅子に座ってこのロープで両足首と膝下を椅子の脚...
目の前にロープが投げ出されたかと思うと、首筋を少し冷えた...
首をつかむ感触が去ったかと思うと初めて賊は正面からイザ...
歳は自分とそう違わないであろうし黒い髪にしても少ないにせ...
ただ、貴族にも平民にも見慣れない衣服と目元辺りを隠す銀白...
彼は手近の水差しからグラスに注ぎ、裾から一つの薬包を取り...
「自分で飲んでくれるか?」
「ここまで言う事聞いてやったんだからあとはアンタがやりな」
『まぁそうなるわな、となるとあれかい?相棒』
「あぁ、最初の手筈どおりだ」やはり手にした剣と会話してい...
―吹き矢
と思い咄嗟に払おうとする右の二の腕にも刺激が走る。
その二撃で両腕の感覚が遠くなりだらりとぶら下げる格好にな...
椅子に下半身を固定させられた上に両腕は麻痺、しかし意識だ...
……というのは状況が認識できるだけになおいっそうの屈辱であ...
「アンタ、王女のわたしにここまでして楽に死ねると思うんじ...
初めは大胆な物盗り程度と思い捕えたあとはさっさと処刑する...
こうまでされては磔にして四肢を魔法で撃ち抜き悶死させてや...
そんなイザベラの激情に水を差すような答え。
「誰が王女だと?そんな高貴な人間がこの場のどこにいる」
「お前の目は節穴かい?此処にいる人間で女≠ヘ私だけ、なら...
「へぇ、女ってだけで王女様になれるのか、気楽でいいなガリ...
「私を弄ぶに飽き足りず王家まで侮辱すると…
(パァン)
再度の返答を遮り部屋に頬を張る音が響く
「何するのさ!」
「うるさいんだよ、ぎゃんぎゃん喚きやがって。人の話は最後...
理解しがたい非難にせめて抵抗の意思表示としてそっぽを向こ...
顎をつかんだまま、のぞきこんでくる視線に対し憎悪を込めて...
「噂には聞いていたがホント、慎みとか愛嬌の欠片も感じられ...
これなら父王が見限ったというのも納得がいくってもんだな...
「誰がお飾りで人形よ!私はお父様に信頼されてる!あの人形...
でなきゃ騎士団長を任されるはずがない!」
今度は平手は飛んでこなかった、しかし酷薄な言葉が畳み掛け...
「そうやって自分をごまかしてるだけだろう?
他人に明かせない影を任されてるのが信頼だと思ってるのか?
表だって名乗ることもできず、賞賛を浴びることもない地位...
館をもらって豪華に着飾って使用人を従えたところでお前で...
命令を伝達するだけなら、鳩の使い魔でもこなすさ。
お前はその程度の価値しか認められてない、それを自分でも...
だからといって従姉妹ほどの才能も人望もないお前は腹いせ...
それすらも、いつ家来や召使に寝首をかかれるかという恐怖...
そしてまた周囲に晴れることの無い鬱積をぶつける堂々巡り...
俺には王女と言うよりも虜囚の責め苦を受けてるようにしか...
始めのうちは睨み付けていたものの、次第にその表情からは激...
認めたくなかった事を次々と指摘してくる賊に対する怒りより...
「や、止めなさい!……止めて、もう止めてよ…」
幾分にかすれた声しかでない、少し涙目になっているのか視界...
でも今自分にできる精一杯の要求だった。が、男は続けた。
「そりゃぁ親子の間ってのはのこのこ他人が入っていいもんじ...
でもな、お前の噂聞いたり言動見ると口惜しくてしょうがな...
なんていうか愛情の量も足りなきゃ受け取り方も判らない迷...
うつむいたまま肩を幾分震わせ続けるイザベラに近づく影と...
「…?」
「これだけの髪を保てる生活をさせてもらって、」
今度は耳から顎へと指が流れていく、その感触にいくぶんくす...
「…っ……何?」
「これほどすべらかな肌を持ちながら、」
言うと同時進行に薄手の手袋をつけた一方の腕で額からまなじ...
「何が足りない?
何故、この切れ長の眼差しを悪意に満たす?
何故この眉間を怒りに歪め、何故この唇から罵りが生まれる?
笑えば華と映えように、無下に押し殺す?」
仮面から覗きこむ眼には悪意も蔑みも無くただ、イザベラを凝...
「そっ…そんなの判らない、判るわけない!」
軽く混乱しつつも答え始めていた。
「みんな、私を無能者の娘≠ニか簒奪者の娘≠ンたいな眼でし...
お父様に魔法の才が少し足りないから、私があの娘より魔法...
お爺様の跡を継承するときに騒ぎ立てて…!
私は、あんな人形遊びやおどけて自分を紛らわせるしかなく...
良かったのに……あの娘もその父親も何も助けてなんかくれな...
だから私は、わたしは…!」
「困っていた時に助けてもらえなかったから悪意に身を任せた...
なら、もし今度助けられた時にはお前はどうする?命を捧げ...
妙なことを言い出す、などという思考は無かったが答を選ぶに...
「命まるごとなんて御免だね。でも……もしそれが本当なら心...
「心、とはな…」
相手の声に多少の驚きが混じる、が語尾は呟くように消える。
「な、何よ、ガリア第一王女の私の言葉を疑うっていうの?」
こんな賊にまで軽んじられるのだろうかという思いが沸き起こ...
「お前の得意系統はなんだ?」
「自分は聞くだけ聞いて私にはだんまりなんだね…まぁいいわ、...
風といいかけてあの娘の顔が脳裏に浮かんだ。
私よりも二つ三つも年下のくせに、分家筋のくせに、トライア...
あの娘と比べられそうな要素はできるかぎり伏せておきたかっ...
「で、それが私の言葉の信用性とどう繋がるのよ?」
「他の系統ならまだ半信半疑だったけどな。水は人の心と体に...
それを一番理解しているメイジのお前が、代償に己の心≠選...
「つまり?」
「いきなり俺をそこまで信用するのか、と驚いた」
「別に信用したわけじゃないわ、ただ私にとってそれだけの価...
ま、そんなことしてくれるようなのが居るなんて思ってないし」
「破格の代価は諦観の裏返しか……そろいも揃って哀しいものだ...
肩透かしを食わせるつもりの虚勢も返される言葉に揺すぶられ...
「俺は二人のメイジを知ってる。一人はとんと芽が出ずに誰も...
「何よ、それ」
「無才ではないが身近により優秀な者がいるためにその地位に...
周囲に認められぬ孤独と屈辱、それがお前を苛立たせるんだろ...
なんて傲慢なヤツ…人の心に土足で踏み入るようなことをズケズ...
「…やるよ」
「え?」
激昂しかけて聞き逃した
「手伝ってやる、って言ったのさ。お前に救い≠ェ来るように。
お前が求める通りの助けになるかはわかんねぇけどな。
ただ、その時まで俺なりにお前のイライラをいくらか発散させ...
さっきまでは慧眼な物言いをしていたくせに一転なんとも間の...
正直、全く人間が掴めない
「どういう風の吹き回しさ?押し入った挙句に被害者に助力を...
「何、せっかくの素材が勿体無いと思ってね。その顔が憎悪以...
――ポン――心の中で小さく何かが弾けた音が聞こえたような気が...
動揺を見せまいとしてかイザベラは俯きこんでいる。
その間にサイトは彼女に近づくと、貴婦人に手を許された騎士...
「…何を?」
「今夜は挨拶代わりということで触れるのはこれだけにして、...
接吻されるかと思った手先には一体の人形が近づけられ、その...
手荒れするようなことをするはずもない綺麗な肌に小さく浮い...
「それは…まさか、スキルニル!? 盗賊が気軽に入手できるよ...
「以前に結構な数に襲われてね、大半はぶった切っちまったん...
そのうちの一体さ」
そうするうちにも魔法人形は変貌を続けイザベラの姿をとり終...
それを確認したサイトはスキルニルの背後にまわり後ろ手に拘...
一通りし終えると未だ椅子に留め置かれているイザベラをベッ...
さらにベッド上から毛布を抜き出し、自分の羽織っていた上着...
「随分、薄い部屋着だったんだな。悪かった」
「助力を申し出たり気遣ったり本当に変な賊だね」
「穏便に交渉を始めたかっただけさ。あとはそこで見てればい...
言いながら先程のスキルニルを連れてくると空いているベッド...
「さぁちょっとした鑑賞会を始めよう」
「襲われた時は夜陰だったから判りにくかっけど本当に良く出...
噂じゃ外見以外も色々映しとれるらしいけど、これだけでも...
後ろ手に拘束されたまま大人しくしているスキルニルを眺め...
――貶さないのはともかく本人を前にその裸像をまじまじと観察...
そう思っていると男もベッドに上がりスキルニルを私に向け...
「どこから触って欲しい、とか要望はあるかい?」
「さてね、人形相手に欲情できるような性質じゃないからね。...
「やれやれ、じゃそうさせてもらうさ」
言うと、男は胸に添えていた両手をなぞるように動かし始め...
下から持ち上げるように滑らせたかと思えば乳房を包み込むよ...
「いいな、この触感といい、手ごろな大きさといい馴染むよう...
うなじの辺りにうずめていた顔を右耳に近付かせて囁くと
『…………ッ』
先刻まで無表情だったスキルニルがわずかに反応した。
据わったように宙に放たれていた視線が胸を揉む手を注視して...
見れば乳首に引っ掛けるように指で押さえ、弾力ではずれるの...
断続的に加えられるその刺激に応えるように乳首がプックリと...
『………ッ……ァ』
存在を主張し始めたのに気付いた男の指がまた動きを変えスキ...
『っ……ひぅ…ゃ!…そ、そこは』
膨らんだ乳首をすり潰すように刺激し、軽く摘んで引いて……両...
『ぁ……ふぁ…あぁっ…』
――まさかスキルニルが女として感じてる?
それは人形の声というには余りに肉感的な響きを帯び始めてい...
こころなしか、肌の色も赤みを帯びつつあるし、動きもガーゴ...
それが自分の顔をそっくり映したマジックアイテムでしかな...
鏡の前に立つ自分は何もしていないのに映し出された影だけが...
「えらく熱心に見てるが、気に入ってもらえたのかな?」
投げかけられた声に呼び戻され、自分を見つめている視線に...
仮面にさえぎられて目元の細かい表情まではうかがえなかった...
「ま、この反応からして聞くだけ野暮か」
と、スキルニルの顔を覗き込んでいる。ひとしきり観察し終...
スキルニルを振り向かせていた手を頬、喉、鎖骨、肩、二の腕…...
その意図を測りかねているうちに自分の体の違和感が減ってい...
――両腕の痺れが治っている! 視線はこれを暗に教える為?
さっき投げさせられた杖は……あった…この距離なら椅子ごと...
無意識に先程投げさせられた杖に視線が走る。
――いや、緩められたとはいえ両足が縛られていることに変わり...
椅子ごと転がるなんてまねを試したこともないし、杖を掴めて...
機を窺うイザベラをよそにスキルニルへの愛撫は次の段階へ...
『……こ、今度は何処…?』
左手を胸に残し、腕から腹へと進められた右手がヘソの周り...
焦点の定まらない動きに焦らされたかスキルニルが身をよじる。
――既に何を≠ウれるかではなく何処を≠ウれるかという思考に...
散々道草をして、ようやく目的を思い出したように指が蒼い...
叢を抜け目的の場所に到達してなお、その周囲を検分するかの...
『…っふぅ……そ、そっちじゃ……な、なくてぇ…』
「そっちじゃわからないな、もっと判りやすく言ってくれない...
『もう少し……』
そう言いかけて俯いてしまうのをからかうように、蜜を滴らせ...
「こっちかな?」
『ひゃうっ、うっ…あ、やぁっ』
「違ったかな、じゃあこうか?」
『んっ……んんっ!』
叢にかけて掌で数度往復させ面での刺激を与えた後、人差し指...
うなじに舌をはわせつつ、侵入させた指を蠢かせるのに応じて...
『はぁ…そこ…気持ち、いい…』
イザベラは眼前で繰り広げられる痴態を関心半分呆れ半分に見...
――全く……でもそんなに心地いいものなのかしら?――
物理的束縛を受けているのは麻酔が切れた今は足だけであり...
つまり、スキルニルが受けていることを模倣できるというこ...
鏡像が本体に従って動くべきところを鏡像に本体が従うという...
――どうせ向うは危害を加えてくる気配もないしそう勘付かれる...
などと開き直ってしまう辺り、案外気が緩んでしまっているの...
そして、イザベラは自らの手とスキルニルを愛撫する手の動き...
掛けられた毛布を隠れ蓑に、眼前のスキルニルに施されてい...
――とはいっても気分が乗り切ってないからそのままは無理じゃ...
などと思慮しながら手を胸と秘所へと伸ばしてみるがその感触...
「!……なん、で…」
いつもの薄い寝間着だけであれば身体の火照りに、夜気の寒さ...
だが掛けられた毛布によって保温されていたせいですっかり失...
「わ、た、し…感じ…ちゃって…た?」
朝ビスチェに、夜も寝間着に着替えさせる時、多少触れるモノ...
下半身の反応も上半身に負けていなかった。
「こんなに…濡れてるなんて」
椅子の足に拘束されいくばくか股を開かされていたのがやはり...
そしてその根源たる花弁へと指を進めれば、そこは今尚次々と...
しかも…
『んうっ…ん…あ……あん!』
眼前で賊に弄られているスキルニルの嬌声に合わせるようにひ...
『や、そんな…に、ふぁっ』
仰け反るように身を捩じらせ与えられる刺激からスキルニルが...
男の方も与え過ぎた快感が程よく引くまで待つつもりかその間...
「そんなに強張るな、何もお前を壊そうってんじゃないんだか...
『で、でも…こ、声は出ちゃうし…身体も勝手に…! あ、はぁ、...
――なんだかすっかり二人の世界じゃない?まぁ変にさっきみた...
だから私も自分の鏡像を愛撫する男の動きに集中できる。
私が動かしているのは、私を愛撫しているのはあの男の手、指……
あの男に抱きすくめられ愛撫されているのは人形ではなく私自...
ちょっと軽い自己暗示をかけつつゆっくりと見える範囲、覚え...
相手の注意が逸れているという認識からくる安心感か、声を漏...
「ん…っ…は、はぁ…う…」
『あ、あぁっ、ん…』
『「ふ、ひぁっ、あうっ、ん、ああっ!」』
はじめは輪唱になっていた嬌声が少しずつ重なり始める、
あたかもイザベラとスキルニルの昂りがそうなるかのように……。
『「あん……んん…ぁん…んくっ!」』
古代魔法技術の驚異、とでもいうべきだろうか。
サイトの手指の動き一つに双子のような一人と一体のあげる嬌...
『「ふぁ、ぁ…あん……ん、ひぁっ……はぁぁ!」』
しばしそれが繰り返されていたが、流れはまた変わりつつあっ...
「さてとこっちは…」
草原というよりもはや湿原と表記できるだろう場所を抜け、泉...
ベールをかけられるかのように保護されているソレに泉に浸さ...
蜜を馴染ませた指の腹でこすり落とすように包皮から開放する...
迂闊にもイザベラは最前までの愛撫と同じレベルの認識で追...
『「ひゃあっ!」』
一際高い声と身体が仰け反るような感覚に襲われる。
『だ、だめ! そこはっ、ぁあっ、ひっ、あああ!』
「だ、だめ! ここはっ、ぁあっ、ひっ、あああ!」
――な、何よコレ!さっきまでの、なんかより何倍もゾクゾクっ...
はぁっ、あっ、あっ、あああっ! わ、わけわかんな、くぅっ!...
向うに気付かれちゃう! で、でも止められ……な――
かろうじて寸前で動きを緩め意識を保ったイザベラだが、ス...
『や、あふ、はぁっ、んっくぅぅ……あああぁぁっ!』
先刻を上回らんばかりの嬌声とともに大きく身体を震わせ、数...
すっかり脱力しているスキルニルをベッドに寝かせると男は...
べッド脇の小机に水差しを置くとスキルニルを抱き起こし耳元...
命じた作業の終わりを確認すると男はスキルニルの口を開かせ...
そして水差しと対のグラスに注いだ水を一口含みスキルニルの...
一連の流れをおぼろげな意識で眺めていたイザベラだったが、
ベッドの上で寝ているはずだった一人と一体がごく間近に立っ...
「さて、仕舞ということにしてこいつを解除してやってくれ。
ただし、こいつのキスが終わってからだがね」
男の言葉と入れ替わるように鏡を眼前におかれたようにスキ...
わけもわからずに飲み込んでしまうと耳元に解除のルーンが囁...
促されるままに呟くが効果は現れず男は、あぁそうかとばかり...
「いい娘だ、だからこれはサービスしておくよ」
言うや毛布の上からイザベラの手に添えるように押さえると軽...
その刺激で収まりかけていた火が再び燃え上がりイザベラの理...
「ゃ…せ、せっかく…収まって、きてたのに…ま、また変にっ! ...
なにかが、く、来る! き、来ちゃう! あぅっ、んうっ、あっ...
一層振動が激しくなり意識が白く染まって行く……
「ああっ! あああぁぁぁっ!」
一気に追い上げられた身体が仰け反り痙攣し…一拍おいて弛緩す...
「あぁ、それとお前のところの七号の命、俺が貰い受けた」
薄れ行く意識の最後に意外な言葉を聞きながら、イザベラの視...
翌朝、プチ・トロワの人々が目覚め、主の寝室に出向いた時
そこには寝台で寝息をたてるイザベラとその脇の小机に小さな...
終了行:
イザベラ慣らし 1部 191の者氏
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大国ガリアが王都リュティス、その東端ヴェルサルティル内プ...
薄桃色の宮殿に今日もヒステリックな声が響き渡る
「あぁ、もう!どいつもこいつも使えないやつばっかりじゃな...
少しは気の利いた趣向で主人の退屈を紛らわせてみたらどう...
主人イザベラの怒声に呼びつけられた侍女達は身をすくめた、...
しかも最近のイザベラは機嫌が悪くなると自分の中でそれを拡...
グルノープルから戻ってきた直後は一言も口をきかずに寝室に...
その平穏が嵐の前の静けさだったことを思い知るのは侍女部屋...
ある者は魔法でマリオネットのように踊らされ、ある者は自分...
その全てをイザベラは他人事のようにつまらなげに見下ろすの...
幾人かは耐えられずに郷里に去ったがそれすら適わぬ者たちは...
世はアルビオン神聖帝国のトリステイン侵攻にはじまりトリス...
他ならぬイザベラの父ジョゼフの放った一つの詔勅が全てを決...
イザベラは父を一層誇らしく思うも、むしろ思うがゆえに父の...
北花壇騎士団長に甘んじねばならぬ自分の才、自分がアゴで使...
父ジョゼフが叔父オルレアン公に感じていた恐怖は娘イザベラ...
その北花壇7位の座≠ェ叔母の移送幽閉とともに空席となるこ...
「どうせお払い箱にするなら私の好きにさせてくれたら良かっ...
そんな愚痴をこぼしつつ手も当てずにあくびをした所に一つの...
「暇を持て余してるって感じだな姫様、といっても俺にゃとて...
「誰よ、わたしが呼びもしないのにここに踏み込むようなんて...
思いがけない侵入者へ向けられたイザベラの問いに返る言葉も...
「衛士だか使用人だかは知らないが食事に一服もらせてもらっ...
ガーゴイルは通り道に邪魔そうな分と目に付く分は片付けさせ...
人間用に持ってきた薬に余裕ができたおかげでこっちは助かっ...
侵入者の口上を聞き流しつつ呼び紐を引こうとするイザベラの...
「っ!」
ならばと杖を向けようとするが先程まで声がしていた方向に向...
「多少余裕が出たとはいえ、手間はかけたくないんだ。俺の手...
「だったらアンタが出てけばいい話じゃないか、わたしが誰か...
『いいから黙って従いな、娘っ子。というよりホントにやるの...
「あぁ、ここまで来たんだからな」
首筋に刃を添えられつつも付いた悪態に応じたのは先程まで...
しかも賊は背後から自分をからめとっているはずなのに声は前...
そして喉元と背後で会話が行われている……一瞬『地下水』を思...
では今ここにあるのは別のインテリジェンスアイテムとその...
さすがに情勢の不利は認めざるを得ないようだ。
「判ったよ。で、わたしにどうして欲しいんだい?」
「まずは杖を向うに放ってもらおう」
その言葉とともに、部屋の隅を指す賊の指が視界に入る。賊が...
「次はその椅子に座ってこのロープで両足首と膝下を椅子の脚...
目の前にロープが投げ出されたかと思うと、首筋を少し冷えた...
首をつかむ感触が去ったかと思うと初めて賊は正面からイザ...
歳は自分とそう違わないであろうし黒い髪にしても少ないにせ...
ただ、貴族にも平民にも見慣れない衣服と目元辺りを隠す銀白...
彼は手近の水差しからグラスに注ぎ、裾から一つの薬包を取り...
「自分で飲んでくれるか?」
「ここまで言う事聞いてやったんだからあとはアンタがやりな」
『まぁそうなるわな、となるとあれかい?相棒』
「あぁ、最初の手筈どおりだ」やはり手にした剣と会話してい...
―吹き矢
と思い咄嗟に払おうとする右の二の腕にも刺激が走る。
その二撃で両腕の感覚が遠くなりだらりとぶら下げる格好にな...
椅子に下半身を固定させられた上に両腕は麻痺、しかし意識だ...
……というのは状況が認識できるだけになおいっそうの屈辱であ...
「アンタ、王女のわたしにここまでして楽に死ねると思うんじ...
初めは大胆な物盗り程度と思い捕えたあとはさっさと処刑する...
こうまでされては磔にして四肢を魔法で撃ち抜き悶死させてや...
そんなイザベラの激情に水を差すような答え。
「誰が王女だと?そんな高貴な人間がこの場のどこにいる」
「お前の目は節穴かい?此処にいる人間で女≠ヘ私だけ、なら...
「へぇ、女ってだけで王女様になれるのか、気楽でいいなガリ...
「私を弄ぶに飽き足りず王家まで侮辱すると…
(パァン)
再度の返答を遮り部屋に頬を張る音が響く
「何するのさ!」
「うるさいんだよ、ぎゃんぎゃん喚きやがって。人の話は最後...
理解しがたい非難にせめて抵抗の意思表示としてそっぽを向こ...
顎をつかんだまま、のぞきこんでくる視線に対し憎悪を込めて...
「噂には聞いていたがホント、慎みとか愛嬌の欠片も感じられ...
これなら父王が見限ったというのも納得がいくってもんだな...
「誰がお飾りで人形よ!私はお父様に信頼されてる!あの人形...
でなきゃ騎士団長を任されるはずがない!」
今度は平手は飛んでこなかった、しかし酷薄な言葉が畳み掛け...
「そうやって自分をごまかしてるだけだろう?
他人に明かせない影を任されてるのが信頼だと思ってるのか?
表だって名乗ることもできず、賞賛を浴びることもない地位...
館をもらって豪華に着飾って使用人を従えたところでお前で...
命令を伝達するだけなら、鳩の使い魔でもこなすさ。
お前はその程度の価値しか認められてない、それを自分でも...
だからといって従姉妹ほどの才能も人望もないお前は腹いせ...
それすらも、いつ家来や召使に寝首をかかれるかという恐怖...
そしてまた周囲に晴れることの無い鬱積をぶつける堂々巡り...
俺には王女と言うよりも虜囚の責め苦を受けてるようにしか...
始めのうちは睨み付けていたものの、次第にその表情からは激...
認めたくなかった事を次々と指摘してくる賊に対する怒りより...
「や、止めなさい!……止めて、もう止めてよ…」
幾分にかすれた声しかでない、少し涙目になっているのか視界...
でも今自分にできる精一杯の要求だった。が、男は続けた。
「そりゃぁ親子の間ってのはのこのこ他人が入っていいもんじ...
でもな、お前の噂聞いたり言動見ると口惜しくてしょうがな...
なんていうか愛情の量も足りなきゃ受け取り方も判らない迷...
うつむいたまま肩を幾分震わせ続けるイザベラに近づく影と...
「…?」
「これだけの髪を保てる生活をさせてもらって、」
今度は耳から顎へと指が流れていく、その感触にいくぶんくす...
「…っ……何?」
「これほどすべらかな肌を持ちながら、」
言うと同時進行に薄手の手袋をつけた一方の腕で額からまなじ...
「何が足りない?
何故、この切れ長の眼差しを悪意に満たす?
何故この眉間を怒りに歪め、何故この唇から罵りが生まれる?
笑えば華と映えように、無下に押し殺す?」
仮面から覗きこむ眼には悪意も蔑みも無くただ、イザベラを凝...
「そっ…そんなの判らない、判るわけない!」
軽く混乱しつつも答え始めていた。
「みんな、私を無能者の娘≠ニか簒奪者の娘≠ンたいな眼でし...
お父様に魔法の才が少し足りないから、私があの娘より魔法...
お爺様の跡を継承するときに騒ぎ立てて…!
私は、あんな人形遊びやおどけて自分を紛らわせるしかなく...
良かったのに……あの娘もその父親も何も助けてなんかくれな...
だから私は、わたしは…!」
「困っていた時に助けてもらえなかったから悪意に身を任せた...
なら、もし今度助けられた時にはお前はどうする?命を捧げ...
妙なことを言い出す、などという思考は無かったが答を選ぶに...
「命まるごとなんて御免だね。でも……もしそれが本当なら心...
「心、とはな…」
相手の声に多少の驚きが混じる、が語尾は呟くように消える。
「な、何よ、ガリア第一王女の私の言葉を疑うっていうの?」
こんな賊にまで軽んじられるのだろうかという思いが沸き起こ...
「お前の得意系統はなんだ?」
「自分は聞くだけ聞いて私にはだんまりなんだね…まぁいいわ、...
風といいかけてあの娘の顔が脳裏に浮かんだ。
私よりも二つ三つも年下のくせに、分家筋のくせに、トライア...
あの娘と比べられそうな要素はできるかぎり伏せておきたかっ...
「で、それが私の言葉の信用性とどう繋がるのよ?」
「他の系統ならまだ半信半疑だったけどな。水は人の心と体に...
それを一番理解しているメイジのお前が、代償に己の心≠選...
「つまり?」
「いきなり俺をそこまで信用するのか、と驚いた」
「別に信用したわけじゃないわ、ただ私にとってそれだけの価...
ま、そんなことしてくれるようなのが居るなんて思ってないし」
「破格の代価は諦観の裏返しか……そろいも揃って哀しいものだ...
肩透かしを食わせるつもりの虚勢も返される言葉に揺すぶられ...
「俺は二人のメイジを知ってる。一人はとんと芽が出ずに誰も...
「何よ、それ」
「無才ではないが身近により優秀な者がいるためにその地位に...
周囲に認められぬ孤独と屈辱、それがお前を苛立たせるんだろ...
なんて傲慢なヤツ…人の心に土足で踏み入るようなことをズケズ...
「…やるよ」
「え?」
激昂しかけて聞き逃した
「手伝ってやる、って言ったのさ。お前に救い≠ェ来るように。
お前が求める通りの助けになるかはわかんねぇけどな。
ただ、その時まで俺なりにお前のイライラをいくらか発散させ...
さっきまでは慧眼な物言いをしていたくせに一転なんとも間の...
正直、全く人間が掴めない
「どういう風の吹き回しさ?押し入った挙句に被害者に助力を...
「何、せっかくの素材が勿体無いと思ってね。その顔が憎悪以...
――ポン――心の中で小さく何かが弾けた音が聞こえたような気が...
動揺を見せまいとしてかイザベラは俯きこんでいる。
その間にサイトは彼女に近づくと、貴婦人に手を許された騎士...
「…何を?」
「今夜は挨拶代わりということで触れるのはこれだけにして、...
接吻されるかと思った手先には一体の人形が近づけられ、その...
手荒れするようなことをするはずもない綺麗な肌に小さく浮い...
「それは…まさか、スキルニル!? 盗賊が気軽に入手できるよ...
「以前に結構な数に襲われてね、大半はぶった切っちまったん...
そのうちの一体さ」
そうするうちにも魔法人形は変貌を続けイザベラの姿をとり終...
それを確認したサイトはスキルニルの背後にまわり後ろ手に拘...
一通りし終えると未だ椅子に留め置かれているイザベラをベッ...
さらにベッド上から毛布を抜き出し、自分の羽織っていた上着...
「随分、薄い部屋着だったんだな。悪かった」
「助力を申し出たり気遣ったり本当に変な賊だね」
「穏便に交渉を始めたかっただけさ。あとはそこで見てればい...
言いながら先程のスキルニルを連れてくると空いているベッド...
「さぁちょっとした鑑賞会を始めよう」
「襲われた時は夜陰だったから判りにくかっけど本当に良く出...
噂じゃ外見以外も色々映しとれるらしいけど、これだけでも...
後ろ手に拘束されたまま大人しくしているスキルニルを眺め...
――貶さないのはともかく本人を前にその裸像をまじまじと観察...
そう思っていると男もベッドに上がりスキルニルを私に向け...
「どこから触って欲しい、とか要望はあるかい?」
「さてね、人形相手に欲情できるような性質じゃないからね。...
「やれやれ、じゃそうさせてもらうさ」
言うと、男は胸に添えていた両手をなぞるように動かし始め...
下から持ち上げるように滑らせたかと思えば乳房を包み込むよ...
「いいな、この触感といい、手ごろな大きさといい馴染むよう...
うなじの辺りにうずめていた顔を右耳に近付かせて囁くと
『…………ッ』
先刻まで無表情だったスキルニルがわずかに反応した。
据わったように宙に放たれていた視線が胸を揉む手を注視して...
見れば乳首に引っ掛けるように指で押さえ、弾力ではずれるの...
断続的に加えられるその刺激に応えるように乳首がプックリと...
『………ッ……ァ』
存在を主張し始めたのに気付いた男の指がまた動きを変えスキ...
『っ……ひぅ…ゃ!…そ、そこは』
膨らんだ乳首をすり潰すように刺激し、軽く摘んで引いて……両...
『ぁ……ふぁ…あぁっ…』
――まさかスキルニルが女として感じてる?
それは人形の声というには余りに肉感的な響きを帯び始めてい...
こころなしか、肌の色も赤みを帯びつつあるし、動きもガーゴ...
それが自分の顔をそっくり映したマジックアイテムでしかな...
鏡の前に立つ自分は何もしていないのに映し出された影だけが...
「えらく熱心に見てるが、気に入ってもらえたのかな?」
投げかけられた声に呼び戻され、自分を見つめている視線に...
仮面にさえぎられて目元の細かい表情まではうかがえなかった...
「ま、この反応からして聞くだけ野暮か」
と、スキルニルの顔を覗き込んでいる。ひとしきり観察し終...
スキルニルを振り向かせていた手を頬、喉、鎖骨、肩、二の腕…...
その意図を測りかねているうちに自分の体の違和感が減ってい...
――両腕の痺れが治っている! 視線はこれを暗に教える為?
さっき投げさせられた杖は……あった…この距離なら椅子ごと...
無意識に先程投げさせられた杖に視線が走る。
――いや、緩められたとはいえ両足が縛られていることに変わり...
椅子ごと転がるなんてまねを試したこともないし、杖を掴めて...
機を窺うイザベラをよそにスキルニルへの愛撫は次の段階へ...
『……こ、今度は何処…?』
左手を胸に残し、腕から腹へと進められた右手がヘソの周り...
焦点の定まらない動きに焦らされたかスキルニルが身をよじる。
――既に何を≠ウれるかではなく何処を≠ウれるかという思考に...
散々道草をして、ようやく目的を思い出したように指が蒼い...
叢を抜け目的の場所に到達してなお、その周囲を検分するかの...
『…っふぅ……そ、そっちじゃ……な、なくてぇ…』
「そっちじゃわからないな、もっと判りやすく言ってくれない...
『もう少し……』
そう言いかけて俯いてしまうのをからかうように、蜜を滴らせ...
「こっちかな?」
『ひゃうっ、うっ…あ、やぁっ』
「違ったかな、じゃあこうか?」
『んっ……んんっ!』
叢にかけて掌で数度往復させ面での刺激を与えた後、人差し指...
うなじに舌をはわせつつ、侵入させた指を蠢かせるのに応じて...
『はぁ…そこ…気持ち、いい…』
イザベラは眼前で繰り広げられる痴態を関心半分呆れ半分に見...
――全く……でもそんなに心地いいものなのかしら?――
物理的束縛を受けているのは麻酔が切れた今は足だけであり...
つまり、スキルニルが受けていることを模倣できるというこ...
鏡像が本体に従って動くべきところを鏡像に本体が従うという...
――どうせ向うは危害を加えてくる気配もないしそう勘付かれる...
などと開き直ってしまう辺り、案外気が緩んでしまっているの...
そして、イザベラは自らの手とスキルニルを愛撫する手の動き...
掛けられた毛布を隠れ蓑に、眼前のスキルニルに施されてい...
――とはいっても気分が乗り切ってないからそのままは無理じゃ...
などと思慮しながら手を胸と秘所へと伸ばしてみるがその感触...
「!……なん、で…」
いつもの薄い寝間着だけであれば身体の火照りに、夜気の寒さ...
だが掛けられた毛布によって保温されていたせいですっかり失...
「わ、た、し…感じ…ちゃって…た?」
朝ビスチェに、夜も寝間着に着替えさせる時、多少触れるモノ...
下半身の反応も上半身に負けていなかった。
「こんなに…濡れてるなんて」
椅子の足に拘束されいくばくか股を開かされていたのがやはり...
そしてその根源たる花弁へと指を進めれば、そこは今尚次々と...
しかも…
『んうっ…ん…あ……あん!』
眼前で賊に弄られているスキルニルの嬌声に合わせるようにひ...
『や、そんな…に、ふぁっ』
仰け反るように身を捩じらせ与えられる刺激からスキルニルが...
男の方も与え過ぎた快感が程よく引くまで待つつもりかその間...
「そんなに強張るな、何もお前を壊そうってんじゃないんだか...
『で、でも…こ、声は出ちゃうし…身体も勝手に…! あ、はぁ、...
――なんだかすっかり二人の世界じゃない?まぁ変にさっきみた...
だから私も自分の鏡像を愛撫する男の動きに集中できる。
私が動かしているのは、私を愛撫しているのはあの男の手、指……
あの男に抱きすくめられ愛撫されているのは人形ではなく私自...
ちょっと軽い自己暗示をかけつつゆっくりと見える範囲、覚え...
相手の注意が逸れているという認識からくる安心感か、声を漏...
「ん…っ…は、はぁ…う…」
『あ、あぁっ、ん…』
『「ふ、ひぁっ、あうっ、ん、ああっ!」』
はじめは輪唱になっていた嬌声が少しずつ重なり始める、
あたかもイザベラとスキルニルの昂りがそうなるかのように……。
『「あん……んん…ぁん…んくっ!」』
古代魔法技術の驚異、とでもいうべきだろうか。
サイトの手指の動き一つに双子のような一人と一体のあげる嬌...
『「ふぁ、ぁ…あん……ん、ひぁっ……はぁぁ!」』
しばしそれが繰り返されていたが、流れはまた変わりつつあっ...
「さてとこっちは…」
草原というよりもはや湿原と表記できるだろう場所を抜け、泉...
ベールをかけられるかのように保護されているソレに泉に浸さ...
蜜を馴染ませた指の腹でこすり落とすように包皮から開放する...
迂闊にもイザベラは最前までの愛撫と同じレベルの認識で追...
『「ひゃあっ!」』
一際高い声と身体が仰け反るような感覚に襲われる。
『だ、だめ! そこはっ、ぁあっ、ひっ、あああ!』
「だ、だめ! ここはっ、ぁあっ、ひっ、あああ!」
――な、何よコレ!さっきまでの、なんかより何倍もゾクゾクっ...
はぁっ、あっ、あっ、あああっ! わ、わけわかんな、くぅっ!...
向うに気付かれちゃう! で、でも止められ……な――
かろうじて寸前で動きを緩め意識を保ったイザベラだが、ス...
『や、あふ、はぁっ、んっくぅぅ……あああぁぁっ!』
先刻を上回らんばかりの嬌声とともに大きく身体を震わせ、数...
すっかり脱力しているスキルニルをベッドに寝かせると男は...
べッド脇の小机に水差しを置くとスキルニルを抱き起こし耳元...
命じた作業の終わりを確認すると男はスキルニルの口を開かせ...
そして水差しと対のグラスに注いだ水を一口含みスキルニルの...
一連の流れをおぼろげな意識で眺めていたイザベラだったが、
ベッドの上で寝ているはずだった一人と一体がごく間近に立っ...
「さて、仕舞ということにしてこいつを解除してやってくれ。
ただし、こいつのキスが終わってからだがね」
男の言葉と入れ替わるように鏡を眼前におかれたようにスキ...
わけもわからずに飲み込んでしまうと耳元に解除のルーンが囁...
促されるままに呟くが効果は現れず男は、あぁそうかとばかり...
「いい娘だ、だからこれはサービスしておくよ」
言うや毛布の上からイザベラの手に添えるように押さえると軽...
その刺激で収まりかけていた火が再び燃え上がりイザベラの理...
「ゃ…せ、せっかく…収まって、きてたのに…ま、また変にっ! ...
なにかが、く、来る! き、来ちゃう! あぅっ、んうっ、あっ...
一層振動が激しくなり意識が白く染まって行く……
「ああっ! あああぁぁぁっ!」
一気に追い上げられた身体が仰け反り痙攣し…一拍おいて弛緩す...
「あぁ、それとお前のところの七号の命、俺が貰い受けた」
薄れ行く意識の最後に意外な言葉を聞きながら、イザベラの視...
翌朝、プチ・トロワの人々が目覚め、主の寝室に出向いた時
そこには寝台で寝息をたてるイザベラとその脇の小机に小さな...
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