ゼロの使い魔保管庫
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357 名前:雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:2006/1...
朝から雲行きは怪しかったが、案の定。
午後からはバケツをひっくり返したような土砂降りになった。
「…あっちゃー…こりゃ帰れそうにないなあ…」
宿の食堂の窓から外を眺めながら、才人は呟いた。
今日は、貴族年金の受給日。
才人は受給のために、馬で王都まで出てきていた。
「…シルフィードも、無理だよなあ…」
と、隣で本を読んでいるタバサを見る。
タバサは才人の視線に気づくと、頭をふるふると振って、
「…来ない」
と言った。
タバサの頭の中には、『こんな雨の中迎えに来いなんてふざけ...
そう、タバサも一緒に王都に来ていた。
馬で学院を出ようとしたところに、タバサが現れ、
「連れてって」
と言われたのである。
シルフィードで行けばいいじゃん、と突っ込んだ才人だったが...
タバサは何も語らなかったが、どうして一緒に行きたいってわ...
しかしそのお陰もあって、馬の上でタバサは始終上機嫌だった...
王都に着くと才人はタバサと一緒に受給に向かい、その後二人...
そこでタバサが買ったのは、最新の恋愛小説。素直になれない...
もちろん才人に字は読めないのでその内容は分からない。
時折本を読みながらにへらとするタバサを見て、何が書いてあ...
最近タバサはこういう小説がお気に入りだった。最初は才人と...
当然、学院の図書室にはこういった本は置いていないので、町...
…もちろん表紙に覆いをかけてカモフラージュはしてあるが。
そうしてタバサが『自分の誕生日なのにそれを忘れている執事...
外で降る雨の音が、一層強くなった。
「…こりゃあ、今日は王都から出られないなあ」
隣の机で遅めの昼食を採っていた旅人らしい客が、そうひとり...
どうやら部屋を取るつもりらしい。案の定、その客は主人に言...
その客は宿帳を書き終わると、隣の席に戻って、親切心からか...
「あんたも早めに部屋とったほうがいいぜ。この分だとすぐに...
その言葉どおり、慌てて宿にやってきた数人の客が、同じよう...
…しかし、一つ問題がある。
「…やべ、俺字書けねえよ…」
金があっても、字が書けなくては宿帳は書けない。
このままだと、泊まる場所もなくなってしまう。
その時、才人は思いついた。
…あ、そか。
358 名前:雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:2006/1...
「…な、タバサ」
二人きりではないので、才人は『タバサ』の名で、隣で必死に...
タバサは慌てて本を閉じると、
「…何?」
と才人に向き直る。
才人は、自分は字を書けないので今日泊まる部屋を取ってきて...
タバサは軽く頷くと、席を立ってカウンターへ歩いていった。
カウンターには、すでに主人が立っており、宿帳を広げていた。
どうやら今日は食堂よりも宿のほうが書き入れ時のようだ。
主人は目の前に立った小さな少女を見て一瞬不審な顔をしたが...
「いらっしゃい。泊まりで?」
主人の言葉にタバサは頷く。
主人はインクの入った小さな壺に刺された羽ペンと、宿帳を差...
「お泊りになるお客様の名前、部屋の数、続き柄を書いてくだ...
タバサはさらさらと二人の名前を宿帳に記す。
部屋の数。部屋の数はどうしよう…?
…ひ、一部屋でいいよね!
二部屋取ると、お金もかかっちゃうし!
サイトそんなにお金もってないから無駄遣いはよくないし。う...
と、いうわけで部屋は一部屋。
続き柄、はどうしよう…。
いろいろ考え、ある結論に達したタバサは、さらさらと続き柄...
そして、少し赤い顔で主人に手渡す。
主人は宿帳を確認すると、カウンターの奥に掛けてあった鍵を...
「2階の一番奥の部屋になります。
…ごゆっくり」
タバサは鍵を受け取ると、いそいそと才人の下に戻った。
主人の手元の宿帳には、『続き柄:夫婦』と書いてあった。
359 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:2006/1...
短いけどキリがいいから今日はここまでー。
続きはまた明日(以降)ノシ
405 :雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM :2006/12/20(水) 16:58:39 ...
シャルロットが部屋を取ってきたんで、俺たちは部屋に向かっ...
階段を上がって、一番奥までシャルロットは進む。
えーと?
そのまま何の躊躇いもなく鍵を開けて、中に入ろうとする。
その?
「えっとタバサ、俺の部屋の鍵は?」
俺は勿論別室のつもりだったんで、鍵がないのはおかしいと思...
だから、俺は当然のように鍵を要求したのだが。
シャルロットは平然と言った。
「部屋はここだけ」
…あのーう?
若い男女が二人で一つの部屋って。
すいませんいくらなんでもダイレクト過ぎじゃないかとー?
「…タバサ?」
俺はありったけの疑念を込めて、『なんで部屋一個しか取らな...
「空いてなかった」
答えは直ぐに返ってきた。
空色の春風と共に。
「…私と一緒じゃ、イヤ?」
…だから、その泣きそうな顔で上目遣いっての止めなさい。
俺は断じてロリコンなわけじゃないけど、日本男子の半分はそ...
「…わかったよ、一部屋しかないんじゃしょうがないよな…」
言って、俺はシャルロットの開けてくれたドアをくぐって、部...
中に入って備え付けのランプに火を燈していると、背後でドア...
明るくなった部屋の中を、改めて見渡す。
…けっこういい部屋じゃん。
つくりもしっかりしてるし、備え付けのクローゼットがあった...
…ベッドはもちろん一つしかなかったけど。
…さて、どうすっかなあ。
406 :雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM :2006/12/20(水) 16:59:16 ...
…よかった、サイトがちょっと足りない人で。
ちょっと足りないくらいの方が、恋人にはちょうどいいって本...
少し鋭い人ならすぐにこの部屋がどういう部屋か分かってしま...
音が他の客室に漏れないよう、物置部屋を挟んで設えられたこ...
外から中を伺えぬよう、また、朝が来ても日が差さぬよう、窓...
行為の際脱いだ服をしまうクローゼットもあるし、もちろん…。
ベッドは一つ。
ちらりとサイトを見ると、荷物を置いてマントを脱いでクロー...
「シャルロットもいい加減マント脱げよ。邪魔だろ?」
私を本名で呼んで、手を差し出してくる。
私は言われたとおりマントを脱いで、サイトに手渡す。
サイトはマントをしまい込むと、ベッドに寄っていき…。
『おいで、シャルロット』
『う、うん…』
『怯えているのかい?震えてるよ?』
『ふ、ふるえてなんか』
『そうかな?みみたぶがぷるぷるしてる』
『ひゃぁんっ!』
…私は衣擦れの音で現実に戻った。
いけないいけない。最近恋愛小説の読みすぎで妄想癖が…。
アホの子じゃないんだから…。
ベッドの方を見ると、サイトがベッドからシーツを一枚はがし...
…なにしてるのかな?
「じゃ、シャルロットはベッドで寝なよ。
俺は床で寝るからさ」
…な。
なんですとーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...
サイトはそのまますたすたと部屋のすみっこまで歩いていくと...
「んじゃ、シャルロット、おやすみー」
ここまで来といて!
なんでこの朴念仁は!
訂正!ちょっと足りない人ダメ!ぜっんぜんダメ!
ていうか。
空気読めこのバカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
私はいつもより仏頂面になって、サイトの横まで歩いていく。
サイトは既に目を瞑って…。額になんか妙な汗をかいてる。
ほう。気づいているのに寝てるふりですかお兄ちゃん。
いい度胸してますね?
私はシーツの上からサイトの足首をむんずと掴むと、容赦なく...
後ろから床板の上を硬いものが擦る音と、『いでっ!いででっ!...
無視!
私はベッド脇まで来ると、杖を振ってルーンを唱える。
シーツに包まって芋虫みたいになっているサイトが魔法の風で...
私は杖を放り出すとベッドに這い上がり、転がっているサイト...
サイトは「なにすんだよ!」とか怒ってるけど。
怒 っ て る の は こ っ ち の ほ う。
せっかく。
せっかく二人きりになれたのに。
せっかく一緒の部屋なのに。
せっかく、一緒の夜を過ごせると思ったのに…。
なんて考えてると、頭の中が…ぐちゃぐちゃに、なって…。
407 :雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM :2006/12/20(水) 17:00:12 ...
才人を魔法でもってベッドの上に転がし、馬乗りになったかと...
タバサはいきなり泣き出した。
才人の上で俯き、才人の胸に手を置いてしゃくりあげる。
慌てて才人は自分の行動を思い出す。
…なんも問題ない気がするんですけど…。
しかし、目の前で泣き出した少女に、なにか声を掛けないこと...
…自分が悪者みたいじゃないか。
「ど、どうしたんだよシャルロット…」
才人は言って、上半身を起こし、タバサに手を伸ばす。
タバサはその手を振り払い、才人を睨みつけた。
「…ばか」
そして、上ずった声で一言。
その視線に思わず怯む才人。
殺気が載っているわけでも迫力があるわけでもなかったが、タ...
そのままタバサは、いつもの仏頂面になって、才人を罵倒する。
「…朴念仁」
「…う」
「…せっそーなし」
「…い」
「…色情狂」
「…お、おい」
「…へんたい、ロリコン」
「…あ、あのなあっ!」
さすがにたまりかねたのか、才人はタバサの肩を掴む。そして...
今度は、振り払わなかった。
「…鈍感」
そう言い放って、一瞬の早業でタバサは才人の唇を奪った。
いつもの仏頂面ではない。才人を想う、少女シャルロットの顔...
「…せっかく二人きりなのに」
そして、あらん限りの力で才人に抱きつく。
才人はしかし、両手を所在なげに震わせるだけだ。
「…どうしてそうなの」
そのまま勢いよく、全体重を才人の上半身にかける。
タバサにそのまま押し倒される才人。
「…シャルロット、したくないかもしれないだろ?」
タバサの下で、言い訳じみた台詞を吐く才人。
…この状況で?そういう台詞を吐く?
タバサは決心した。言わないとわからんのだ、このニブチンは。
408 :雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM :2006/12/20(水) 17:01:05 ...
「…いつだって」
タバサはそう言って、才人の顔に、ぎりぎりまで自分の顔を寄...
「…サイトになら、いつだって抱かれてもいい」
そして、才人の唇に自分の唇を押し付ける。
まるで刷り込むように唇を擦り合わせ、溢れる吐息を飲み込む...
しばらくして唇を離し、上気した頬でタバサはじっと才人を見...
…私は、あなたのモノ。
あなただけのモノ。
この身体も、心も、なにもかも。
全部、あなたに捧げている。
だから。
「いつでもサイトの好きにして。
…サイトのしたいこと、全部私に、して…」
そして、もう一度タバサは才人の唇を奪った。
もう歯止めは利かなかった。
…せっかくガマンする気でいたのに。
…なんつーかな、誘い方上手すぎるんだよ、このチビっ子。
そのチビっ子はと言えば、今俺の目の前で、ぺたんとベッドの...
頬を朱に染めて、少し顔を逸らしながら、上目遣いに起き上が...
誘ってる。誘ってますネその目!
ていうか俺の中の魔獣はもう、檻を破ってどこかの機動戦士ば...
さーどーしてやろーーかねーーーーーーー!
まずは恥ずか死ぬほどエロい格好してもらおうかニャー!?
なんて俺が沸きあがった頭で考えていると。
「…服、脱がして…」
先制ジャブがきた。
まるで絶対服従を誓うように、シャルロットはすとん、と手を...
「…下まで全部、脱がして…」
鋭いワンツー。
俺の魔獣は避けられない。ていうか全部モロに入ってます。
俺は言われるがままシャルロットの上着に手を掛け、ボタンを...
その途中、シャルロットはもぞもぞと動いて、先にスカートの...
…そか、構造上スカート先に脱がないとダメなんだっけ。
そしてシャルロットは、自分でスカートを抜き去って、上着と...
ころん、と横になって、俺に向かって脚を上げて見せた。
「ちゃんとソックスも脱がしてね…?」
渾身のストレートがボディにきました。
ノックアウト寸前の魔獣は、俺をシャルロットの望みどおりに...
手を伸ばし、するするとニーソックスを脱がしていく。
その際、シャルロットの絹のような肌を撫で回すのも忘れない。
シャルロットはその感覚に、唇を噛んで声を抑える。
ニーソックスを脱がし終わると、今度はなんと、シャルロット...
俺の方に高くお尻を突き上げ、すでに染みになっているショー...
ランプの薄明かりに照らされた薄い水色のショーツは、その匂...
デンプシーロールからの乱打が魔獣を滅多打ちにする。
俺は手を伸ばそうとしたが、それより早く、なんとシャルロッ...
シャルロットはすでに薄く濡れており、ランプの光を反射して...
そしてそのままショーツを脱ぎ去ると、ころん、と仰向けにな...
409 :雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM :2006/12/20(水) 17:01:52 ...
「…きて」
アッパーカットが魔獣の顎を打ち抜いた。
ノックアウトである。
次の瞬間。俺は、シャルロットに覆いかぶさっていた。
サイトが私の口の中を犯す。
私は抵抗しない。
サイトにされるがまま、口の中を犯される。
脱力した舌が、サイトの舌で転がされ、付け根まで嘗め回され...
サイトの唾が大量に私の中に流れ込み、私はそれを飲み込む。
サイトの、おいしいよ…。
私は目を開いたまま、目の前のサイトにそう視線で伝える。
…わかってないと思うけど…。
完全にケダモノと化したサイトは、私の口だけでは飽き足らず...
…こんなぺたんこの胸、触って気持ちいいのかな…?
でも、サイトは的確に私の感じるところを探り当てて、そこを...
キモチイイ。
喘ぎ声が喉から溢れ、唇の接合部からこぼれだす。
「んふぅ…ふっ…」
自由に声の出せないもどかしさが、私をさらに突き上げる。
少しすると、私の口を犯し尽したサイトは、私から口を離した。
二人の間に、唾液の橋が渡される。
それと同時に、サイトは私の乳首を、つねり上げた。
「ひゃぁんっ!」
快感に喉と背筋が踊る。
サイトはその声に気を良くしたのか、今度は口で胸に吸い付い...
舌で乳首を舐めまわし、まるで私の胸を無理矢理膨らませるか...
「ふぁっ!あぁっ…」
さらに背筋が踊って、喉から声が漏れる。
胸…べとべとになっちゃうよぉ…。
サイトは交互に私の胸を責める。
予想通り、彼が満足する頃には、私の胸は彼の唾液でべとべと...
「はぁ、はぁ、はぁ…」
胸を責められ続けて、私の息は荒い。
…でも、まだ逝ってない…。
下腹部のあたりで、熱い熱い衝動が、私を焦がしている。
ずいぶん前から閉じてしまった自分の脚を擦り合わせ、一番敏...
ぜんぜん足りなくて、余計に私は焦がされる。
「ガマンできないの?シャルロット?」
それを見ていたサイトが、面白そうに私に尋ねる。
私は恥ずかしくて、思わず目を逸らしてしまう。
でも。
「…うん」
視線を逸らしたまま、私は肯定する。
して欲しい。一番恥ずかしくて、一番感じるところ、弄って欲...
サイトは私の望みどおり、私の両膝に手を回すと、脚を開かせ...
そして、たぶん私の零したお汁でべとべとのそこを、舌で舐め...
410 :雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM :2006/12/20(水) 17:03:32 ...
「ふぁんっ、あぁっ、ああんっ」
私の喉は快感に踊る。
舐め上げられるたびに私の視界に稲妻が走り、意識がどんどん...
「ふやぁっ、い、いくのっ、いっちゃうのぉっ!」
私は恥ずかしい台詞を叫びながら、サイトの頭を脚で挟み込ん...
才人は脱力したタバサに覆いかぶさり、股間の小さな入り口に...
「…ぁ…」
意識の混濁しているタバサは、刺激への反射で声を上げるもの...
才人はそのまま、脱力して柔らかくなったタバサの秘裂を貫い...
「あ…あぁっ…」
その刺激にタバサの意識が戻り、緩かった膣道の締め付けが戻...
才人は最奥まで突き刺したまま、タバサの意識が戻るのを待つ。
タバサの目に光が戻り、それと同時に、まるで才人の分身に抱...
普段ならここから腰を動かし、タバサを責める才人だったが、...
「…サイト…?」
才人の下から不審そうに見上げ、タバサが疑問符を飛ばす。
「入ってるのわかる?シャルロット」
言って、才人はほんの少し腰を進める。
少し余っていたタバサの膣道を、才人が完全に埋め尽くした。
「…う、うん…」
タバサは頬を染め、応えた。
才人は続ける。
「よーく集中してごらん?シャルロットのあそこがどうなってる...
言われたとおりに、タバサは股間に意識を集中する。
サイトが…私の中に…。
いっぱいに、なって…。
それと同時に、タバサの内壁が、柔らかく才人を締め上げる。
「そう…そこに入ってるのは、何かな…?」
才人の言葉に、タバサは応える。
サイトの…サイトの…。
411 :雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM :2006/12/20(水) 17:04:10 ...
「サイト、のっ…おちんちんっ…」
声が震え、同時にタバサの奥から蜜がじわりとあふれ出す。
…うごいて、ないのにぃっ…!
「どうなってる?」
荒い息で、タバサは才人に言われるままに応える。
「びくびくってっ…あつくてっ…あ、あ、おっきく…なってっ…」
真っ赤になって応える顔を、才人が覗き込んでいる。
それに気づいたタバサは、顔を背けるが、才人はタバサの顎を...
「ほら、続けて?」
「おくまでっ…とどいてっ…やだぁ、ヘンっ…うごいて、うごいて...
羞恥と股間に感じる熱と刺激に、タバサの意識は高みへ持って...
ビクビクと才人を締め付ける肉襞が蠢き、タバサの絶頂を才人...
「やだぁ、だめ、い、いく、またいく、いくのぉっ!」
その言葉と同時に、タバサは才人を抱きしめ、内壁で才人をき...
締まった隙間から愛液が溢れ出し、タバサの白い双丘の間を伝...
才人は軽く歯を噛み締め、タバサの最後の締め付けに耐え抜く。
「あ、あは、はぁっ、はぁっ…」
脱力したタバサの腕が才人の肩かた滑り落ち、ベッドの上に広...
それを確認した才人は。
今度は、タバサの中を全て使い、激しく腰を動かし始めた。
タバサの意識が快楽の電流に無理矢理覚醒し、その暴力的な快...
「や、や、だめ、だめぇ、こんな、も、らめ、ゆるひ、やぁっ」
タバサの懇願に、しかし才人は耳を傾けず、激しくタバサの柔...
達しきったそこは、力が入らず、才人の侵攻を止める事は出来...
タバサにできることは、シーツを握り締めて必死に自身を繋ぎ...
やがて、才人に限界が来る。
「シャルロット、出すよ、中にっ!」
「は、やは、やあ、あ、い、く、も、や、らめ、は、ぁあ、あ...
才人の迸りとともに、タバサの意識は暗転した。
412 :雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM :2006/12/20(水) 17:07:41 ...
次の日になっても、雨は止む気配を見せなかった。
「…困ったなコリャ」
才人が困っているのは天気だけではなかった。
食堂で朝食を採りはじめてからずっと、タバサは才人の膝の上...
「あのねタバサ?」
呆れ返る周囲の客の視線に耐え切れず、才人はタバサに注意し...
しかし、そんな才人にタバサは。
「口移しのほうがいい?」
言って返事も待たず、手に持ったパンのかけらを口に含み、才...
…に、逃げてええええええええええ。
才人は口の中のパンのかけらとタバサの唾液の混合物を飲み込...
「あ、あのねえ、こういうことは二人きりの時に」
しかしその台詞は最後まで放たれる事はなかった。
勢いよく開いた宿屋の扉の向こうから、土砂降りの雨と二つの...
その人影は、両方とも才人のよく知った顔で。
「雨が酷いから馬車したてて迎えにきてみれば?どういうことな...
で?
…二人きりの時になにかしら犬?」
「まだ王都にいらっしゃるというから逢いにきてみれば?
…どういうことか説明していただこうかしらシュヴァリエ・サ...
才人の最高権力者と、この国の最高権力者が、嵐と共にやって...
才人の中だけ、温度が一気に絶対零度まで下がり、体中の血が...
「ああああああのですねえっ?」
なんとかして逃げないと俺死ぬる。
そう思った才人が起死回生を企てようとした瞬間。
「…昨日はお泊り」
タバサがぎゅー、っと才人に抱きついた。
目の前の二人の黒いオーラが、形を成して宿屋を包む。
懸命な宿屋の主人と泊り客は、全員すでに避難していた。
二人の鬼神は、全く同じ足取りで、無言で才人に歩み寄ってく...
鬼神の黒いオーラが才人を包み、動きを封じる。
こんな所でデッドエンドはいやああああああああああああ!
そんな才人の前に、タバサが立つ。
「…私の夫は、私が守る」
その台詞か皮切りだった。
「誰が誰の夫よこのムッツリメガネーーーーーーーーー!!」
「未来の国王になんと無礼なぁああああああああああああ!!」
「…負けない」
その日、王都の一角が、攻撃魔法によって消滅したのだが、な...
追記:非公式被害記録『宿屋ニ件、食堂四件、民家十棟全壊。...
終了行:
357 名前:雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:2006/1...
朝から雲行きは怪しかったが、案の定。
午後からはバケツをひっくり返したような土砂降りになった。
「…あっちゃー…こりゃ帰れそうにないなあ…」
宿の食堂の窓から外を眺めながら、才人は呟いた。
今日は、貴族年金の受給日。
才人は受給のために、馬で王都まで出てきていた。
「…シルフィードも、無理だよなあ…」
と、隣で本を読んでいるタバサを見る。
タバサは才人の視線に気づくと、頭をふるふると振って、
「…来ない」
と言った。
タバサの頭の中には、『こんな雨の中迎えに来いなんてふざけ...
そう、タバサも一緒に王都に来ていた。
馬で学院を出ようとしたところに、タバサが現れ、
「連れてって」
と言われたのである。
シルフィードで行けばいいじゃん、と突っ込んだ才人だったが...
タバサは何も語らなかったが、どうして一緒に行きたいってわ...
しかしそのお陰もあって、馬の上でタバサは始終上機嫌だった...
王都に着くと才人はタバサと一緒に受給に向かい、その後二人...
そこでタバサが買ったのは、最新の恋愛小説。素直になれない...
もちろん才人に字は読めないのでその内容は分からない。
時折本を読みながらにへらとするタバサを見て、何が書いてあ...
最近タバサはこういう小説がお気に入りだった。最初は才人と...
当然、学院の図書室にはこういった本は置いていないので、町...
…もちろん表紙に覆いをかけてカモフラージュはしてあるが。
そうしてタバサが『自分の誕生日なのにそれを忘れている執事...
外で降る雨の音が、一層強くなった。
「…こりゃあ、今日は王都から出られないなあ」
隣の机で遅めの昼食を採っていた旅人らしい客が、そうひとり...
どうやら部屋を取るつもりらしい。案の定、その客は主人に言...
その客は宿帳を書き終わると、隣の席に戻って、親切心からか...
「あんたも早めに部屋とったほうがいいぜ。この分だとすぐに...
その言葉どおり、慌てて宿にやってきた数人の客が、同じよう...
…しかし、一つ問題がある。
「…やべ、俺字書けねえよ…」
金があっても、字が書けなくては宿帳は書けない。
このままだと、泊まる場所もなくなってしまう。
その時、才人は思いついた。
…あ、そか。
358 名前:雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:2006/1...
「…な、タバサ」
二人きりではないので、才人は『タバサ』の名で、隣で必死に...
タバサは慌てて本を閉じると、
「…何?」
と才人に向き直る。
才人は、自分は字を書けないので今日泊まる部屋を取ってきて...
タバサは軽く頷くと、席を立ってカウンターへ歩いていった。
カウンターには、すでに主人が立っており、宿帳を広げていた。
どうやら今日は食堂よりも宿のほうが書き入れ時のようだ。
主人は目の前に立った小さな少女を見て一瞬不審な顔をしたが...
「いらっしゃい。泊まりで?」
主人の言葉にタバサは頷く。
主人はインクの入った小さな壺に刺された羽ペンと、宿帳を差...
「お泊りになるお客様の名前、部屋の数、続き柄を書いてくだ...
タバサはさらさらと二人の名前を宿帳に記す。
部屋の数。部屋の数はどうしよう…?
…ひ、一部屋でいいよね!
二部屋取ると、お金もかかっちゃうし!
サイトそんなにお金もってないから無駄遣いはよくないし。う...
と、いうわけで部屋は一部屋。
続き柄、はどうしよう…。
いろいろ考え、ある結論に達したタバサは、さらさらと続き柄...
そして、少し赤い顔で主人に手渡す。
主人は宿帳を確認すると、カウンターの奥に掛けてあった鍵を...
「2階の一番奥の部屋になります。
…ごゆっくり」
タバサは鍵を受け取ると、いそいそと才人の下に戻った。
主人の手元の宿帳には、『続き柄:夫婦』と書いてあった。
359 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM [sage ] 投稿日:2006/1...
短いけどキリがいいから今日はここまでー。
続きはまた明日(以降)ノシ
405 :雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM :2006/12/20(水) 16:58:39 ...
シャルロットが部屋を取ってきたんで、俺たちは部屋に向かっ...
階段を上がって、一番奥までシャルロットは進む。
えーと?
そのまま何の躊躇いもなく鍵を開けて、中に入ろうとする。
その?
「えっとタバサ、俺の部屋の鍵は?」
俺は勿論別室のつもりだったんで、鍵がないのはおかしいと思...
だから、俺は当然のように鍵を要求したのだが。
シャルロットは平然と言った。
「部屋はここだけ」
…あのーう?
若い男女が二人で一つの部屋って。
すいませんいくらなんでもダイレクト過ぎじゃないかとー?
「…タバサ?」
俺はありったけの疑念を込めて、『なんで部屋一個しか取らな...
「空いてなかった」
答えは直ぐに返ってきた。
空色の春風と共に。
「…私と一緒じゃ、イヤ?」
…だから、その泣きそうな顔で上目遣いっての止めなさい。
俺は断じてロリコンなわけじゃないけど、日本男子の半分はそ...
「…わかったよ、一部屋しかないんじゃしょうがないよな…」
言って、俺はシャルロットの開けてくれたドアをくぐって、部...
中に入って備え付けのランプに火を燈していると、背後でドア...
明るくなった部屋の中を、改めて見渡す。
…けっこういい部屋じゃん。
つくりもしっかりしてるし、備え付けのクローゼットがあった...
…ベッドはもちろん一つしかなかったけど。
…さて、どうすっかなあ。
406 :雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM :2006/12/20(水) 16:59:16 ...
…よかった、サイトがちょっと足りない人で。
ちょっと足りないくらいの方が、恋人にはちょうどいいって本...
少し鋭い人ならすぐにこの部屋がどういう部屋か分かってしま...
音が他の客室に漏れないよう、物置部屋を挟んで設えられたこ...
外から中を伺えぬよう、また、朝が来ても日が差さぬよう、窓...
行為の際脱いだ服をしまうクローゼットもあるし、もちろん…。
ベッドは一つ。
ちらりとサイトを見ると、荷物を置いてマントを脱いでクロー...
「シャルロットもいい加減マント脱げよ。邪魔だろ?」
私を本名で呼んで、手を差し出してくる。
私は言われたとおりマントを脱いで、サイトに手渡す。
サイトはマントをしまい込むと、ベッドに寄っていき…。
『おいで、シャルロット』
『う、うん…』
『怯えているのかい?震えてるよ?』
『ふ、ふるえてなんか』
『そうかな?みみたぶがぷるぷるしてる』
『ひゃぁんっ!』
…私は衣擦れの音で現実に戻った。
いけないいけない。最近恋愛小説の読みすぎで妄想癖が…。
アホの子じゃないんだから…。
ベッドの方を見ると、サイトがベッドからシーツを一枚はがし...
…なにしてるのかな?
「じゃ、シャルロットはベッドで寝なよ。
俺は床で寝るからさ」
…な。
なんですとーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...
サイトはそのまますたすたと部屋のすみっこまで歩いていくと...
「んじゃ、シャルロット、おやすみー」
ここまで来といて!
なんでこの朴念仁は!
訂正!ちょっと足りない人ダメ!ぜっんぜんダメ!
ていうか。
空気読めこのバカーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
私はいつもより仏頂面になって、サイトの横まで歩いていく。
サイトは既に目を瞑って…。額になんか妙な汗をかいてる。
ほう。気づいているのに寝てるふりですかお兄ちゃん。
いい度胸してますね?
私はシーツの上からサイトの足首をむんずと掴むと、容赦なく...
後ろから床板の上を硬いものが擦る音と、『いでっ!いででっ!...
無視!
私はベッド脇まで来ると、杖を振ってルーンを唱える。
シーツに包まって芋虫みたいになっているサイトが魔法の風で...
私は杖を放り出すとベッドに這い上がり、転がっているサイト...
サイトは「なにすんだよ!」とか怒ってるけど。
怒 っ て る の は こ っ ち の ほ う。
せっかく。
せっかく二人きりになれたのに。
せっかく一緒の部屋なのに。
せっかく、一緒の夜を過ごせると思ったのに…。
なんて考えてると、頭の中が…ぐちゃぐちゃに、なって…。
407 :雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM :2006/12/20(水) 17:00:12 ...
才人を魔法でもってベッドの上に転がし、馬乗りになったかと...
タバサはいきなり泣き出した。
才人の上で俯き、才人の胸に手を置いてしゃくりあげる。
慌てて才人は自分の行動を思い出す。
…なんも問題ない気がするんですけど…。
しかし、目の前で泣き出した少女に、なにか声を掛けないこと...
…自分が悪者みたいじゃないか。
「ど、どうしたんだよシャルロット…」
才人は言って、上半身を起こし、タバサに手を伸ばす。
タバサはその手を振り払い、才人を睨みつけた。
「…ばか」
そして、上ずった声で一言。
その視線に思わず怯む才人。
殺気が載っているわけでも迫力があるわけでもなかったが、タ...
そのままタバサは、いつもの仏頂面になって、才人を罵倒する。
「…朴念仁」
「…う」
「…せっそーなし」
「…い」
「…色情狂」
「…お、おい」
「…へんたい、ロリコン」
「…あ、あのなあっ!」
さすがにたまりかねたのか、才人はタバサの肩を掴む。そして...
今度は、振り払わなかった。
「…鈍感」
そう言い放って、一瞬の早業でタバサは才人の唇を奪った。
いつもの仏頂面ではない。才人を想う、少女シャルロットの顔...
「…せっかく二人きりなのに」
そして、あらん限りの力で才人に抱きつく。
才人はしかし、両手を所在なげに震わせるだけだ。
「…どうしてそうなの」
そのまま勢いよく、全体重を才人の上半身にかける。
タバサにそのまま押し倒される才人。
「…シャルロット、したくないかもしれないだろ?」
タバサの下で、言い訳じみた台詞を吐く才人。
…この状況で?そういう台詞を吐く?
タバサは決心した。言わないとわからんのだ、このニブチンは。
408 :雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM :2006/12/20(水) 17:01:05 ...
「…いつだって」
タバサはそう言って、才人の顔に、ぎりぎりまで自分の顔を寄...
「…サイトになら、いつだって抱かれてもいい」
そして、才人の唇に自分の唇を押し付ける。
まるで刷り込むように唇を擦り合わせ、溢れる吐息を飲み込む...
しばらくして唇を離し、上気した頬でタバサはじっと才人を見...
…私は、あなたのモノ。
あなただけのモノ。
この身体も、心も、なにもかも。
全部、あなたに捧げている。
だから。
「いつでもサイトの好きにして。
…サイトのしたいこと、全部私に、して…」
そして、もう一度タバサは才人の唇を奪った。
もう歯止めは利かなかった。
…せっかくガマンする気でいたのに。
…なんつーかな、誘い方上手すぎるんだよ、このチビっ子。
そのチビっ子はと言えば、今俺の目の前で、ぺたんとベッドの...
頬を朱に染めて、少し顔を逸らしながら、上目遣いに起き上が...
誘ってる。誘ってますネその目!
ていうか俺の中の魔獣はもう、檻を破ってどこかの機動戦士ば...
さーどーしてやろーーかねーーーーーーー!
まずは恥ずか死ぬほどエロい格好してもらおうかニャー!?
なんて俺が沸きあがった頭で考えていると。
「…服、脱がして…」
先制ジャブがきた。
まるで絶対服従を誓うように、シャルロットはすとん、と手を...
「…下まで全部、脱がして…」
鋭いワンツー。
俺の魔獣は避けられない。ていうか全部モロに入ってます。
俺は言われるがままシャルロットの上着に手を掛け、ボタンを...
その途中、シャルロットはもぞもぞと動いて、先にスカートの...
…そか、構造上スカート先に脱がないとダメなんだっけ。
そしてシャルロットは、自分でスカートを抜き去って、上着と...
ころん、と横になって、俺に向かって脚を上げて見せた。
「ちゃんとソックスも脱がしてね…?」
渾身のストレートがボディにきました。
ノックアウト寸前の魔獣は、俺をシャルロットの望みどおりに...
手を伸ばし、するするとニーソックスを脱がしていく。
その際、シャルロットの絹のような肌を撫で回すのも忘れない。
シャルロットはその感覚に、唇を噛んで声を抑える。
ニーソックスを脱がし終わると、今度はなんと、シャルロット...
俺の方に高くお尻を突き上げ、すでに染みになっているショー...
ランプの薄明かりに照らされた薄い水色のショーツは、その匂...
デンプシーロールからの乱打が魔獣を滅多打ちにする。
俺は手を伸ばそうとしたが、それより早く、なんとシャルロッ...
シャルロットはすでに薄く濡れており、ランプの光を反射して...
そしてそのままショーツを脱ぎ去ると、ころん、と仰向けにな...
409 :雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM :2006/12/20(水) 17:01:52 ...
「…きて」
アッパーカットが魔獣の顎を打ち抜いた。
ノックアウトである。
次の瞬間。俺は、シャルロットに覆いかぶさっていた。
サイトが私の口の中を犯す。
私は抵抗しない。
サイトにされるがまま、口の中を犯される。
脱力した舌が、サイトの舌で転がされ、付け根まで嘗め回され...
サイトの唾が大量に私の中に流れ込み、私はそれを飲み込む。
サイトの、おいしいよ…。
私は目を開いたまま、目の前のサイトにそう視線で伝える。
…わかってないと思うけど…。
完全にケダモノと化したサイトは、私の口だけでは飽き足らず...
…こんなぺたんこの胸、触って気持ちいいのかな…?
でも、サイトは的確に私の感じるところを探り当てて、そこを...
キモチイイ。
喘ぎ声が喉から溢れ、唇の接合部からこぼれだす。
「んふぅ…ふっ…」
自由に声の出せないもどかしさが、私をさらに突き上げる。
少しすると、私の口を犯し尽したサイトは、私から口を離した。
二人の間に、唾液の橋が渡される。
それと同時に、サイトは私の乳首を、つねり上げた。
「ひゃぁんっ!」
快感に喉と背筋が踊る。
サイトはその声に気を良くしたのか、今度は口で胸に吸い付い...
舌で乳首を舐めまわし、まるで私の胸を無理矢理膨らませるか...
「ふぁっ!あぁっ…」
さらに背筋が踊って、喉から声が漏れる。
胸…べとべとになっちゃうよぉ…。
サイトは交互に私の胸を責める。
予想通り、彼が満足する頃には、私の胸は彼の唾液でべとべと...
「はぁ、はぁ、はぁ…」
胸を責められ続けて、私の息は荒い。
…でも、まだ逝ってない…。
下腹部のあたりで、熱い熱い衝動が、私を焦がしている。
ずいぶん前から閉じてしまった自分の脚を擦り合わせ、一番敏...
ぜんぜん足りなくて、余計に私は焦がされる。
「ガマンできないの?シャルロット?」
それを見ていたサイトが、面白そうに私に尋ねる。
私は恥ずかしくて、思わず目を逸らしてしまう。
でも。
「…うん」
視線を逸らしたまま、私は肯定する。
して欲しい。一番恥ずかしくて、一番感じるところ、弄って欲...
サイトは私の望みどおり、私の両膝に手を回すと、脚を開かせ...
そして、たぶん私の零したお汁でべとべとのそこを、舌で舐め...
410 :雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM :2006/12/20(水) 17:03:32 ...
「ふぁんっ、あぁっ、ああんっ」
私の喉は快感に踊る。
舐め上げられるたびに私の視界に稲妻が走り、意識がどんどん...
「ふやぁっ、い、いくのっ、いっちゃうのぉっ!」
私は恥ずかしい台詞を叫びながら、サイトの頭を脚で挟み込ん...
才人は脱力したタバサに覆いかぶさり、股間の小さな入り口に...
「…ぁ…」
意識の混濁しているタバサは、刺激への反射で声を上げるもの...
才人はそのまま、脱力して柔らかくなったタバサの秘裂を貫い...
「あ…あぁっ…」
その刺激にタバサの意識が戻り、緩かった膣道の締め付けが戻...
才人は最奥まで突き刺したまま、タバサの意識が戻るのを待つ。
タバサの目に光が戻り、それと同時に、まるで才人の分身に抱...
普段ならここから腰を動かし、タバサを責める才人だったが、...
「…サイト…?」
才人の下から不審そうに見上げ、タバサが疑問符を飛ばす。
「入ってるのわかる?シャルロット」
言って、才人はほんの少し腰を進める。
少し余っていたタバサの膣道を、才人が完全に埋め尽くした。
「…う、うん…」
タバサは頬を染め、応えた。
才人は続ける。
「よーく集中してごらん?シャルロットのあそこがどうなってる...
言われたとおりに、タバサは股間に意識を集中する。
サイトが…私の中に…。
いっぱいに、なって…。
それと同時に、タバサの内壁が、柔らかく才人を締め上げる。
「そう…そこに入ってるのは、何かな…?」
才人の言葉に、タバサは応える。
サイトの…サイトの…。
411 :雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM :2006/12/20(水) 17:04:10 ...
「サイト、のっ…おちんちんっ…」
声が震え、同時にタバサの奥から蜜がじわりとあふれ出す。
…うごいて、ないのにぃっ…!
「どうなってる?」
荒い息で、タバサは才人に言われるままに応える。
「びくびくってっ…あつくてっ…あ、あ、おっきく…なってっ…」
真っ赤になって応える顔を、才人が覗き込んでいる。
それに気づいたタバサは、顔を背けるが、才人はタバサの顎を...
「ほら、続けて?」
「おくまでっ…とどいてっ…やだぁ、ヘンっ…うごいて、うごいて...
羞恥と股間に感じる熱と刺激に、タバサの意識は高みへ持って...
ビクビクと才人を締め付ける肉襞が蠢き、タバサの絶頂を才人...
「やだぁ、だめ、い、いく、またいく、いくのぉっ!」
その言葉と同時に、タバサは才人を抱きしめ、内壁で才人をき...
締まった隙間から愛液が溢れ出し、タバサの白い双丘の間を伝...
才人は軽く歯を噛み締め、タバサの最後の締め付けに耐え抜く。
「あ、あは、はぁっ、はぁっ…」
脱力したタバサの腕が才人の肩かた滑り落ち、ベッドの上に広...
それを確認した才人は。
今度は、タバサの中を全て使い、激しく腰を動かし始めた。
タバサの意識が快楽の電流に無理矢理覚醒し、その暴力的な快...
「や、や、だめ、だめぇ、こんな、も、らめ、ゆるひ、やぁっ」
タバサの懇願に、しかし才人は耳を傾けず、激しくタバサの柔...
達しきったそこは、力が入らず、才人の侵攻を止める事は出来...
タバサにできることは、シーツを握り締めて必死に自身を繋ぎ...
やがて、才人に限界が来る。
「シャルロット、出すよ、中にっ!」
「は、やは、やあ、あ、い、く、も、や、らめ、は、ぁあ、あ...
才人の迸りとともに、タバサの意識は暗転した。
412 :雨の降る夜は ◆mQKcT9WQPM :2006/12/20(水) 17:07:41 ...
次の日になっても、雨は止む気配を見せなかった。
「…困ったなコリャ」
才人が困っているのは天気だけではなかった。
食堂で朝食を採りはじめてからずっと、タバサは才人の膝の上...
「あのねタバサ?」
呆れ返る周囲の客の視線に耐え切れず、才人はタバサに注意し...
しかし、そんな才人にタバサは。
「口移しのほうがいい?」
言って返事も待たず、手に持ったパンのかけらを口に含み、才...
…に、逃げてええええええええええ。
才人は口の中のパンのかけらとタバサの唾液の混合物を飲み込...
「あ、あのねえ、こういうことは二人きりの時に」
しかしその台詞は最後まで放たれる事はなかった。
勢いよく開いた宿屋の扉の向こうから、土砂降りの雨と二つの...
その人影は、両方とも才人のよく知った顔で。
「雨が酷いから馬車したてて迎えにきてみれば?どういうことな...
で?
…二人きりの時になにかしら犬?」
「まだ王都にいらっしゃるというから逢いにきてみれば?
…どういうことか説明していただこうかしらシュヴァリエ・サ...
才人の最高権力者と、この国の最高権力者が、嵐と共にやって...
才人の中だけ、温度が一気に絶対零度まで下がり、体中の血が...
「ああああああのですねえっ?」
なんとかして逃げないと俺死ぬる。
そう思った才人が起死回生を企てようとした瞬間。
「…昨日はお泊り」
タバサがぎゅー、っと才人に抱きついた。
目の前の二人の黒いオーラが、形を成して宿屋を包む。
懸命な宿屋の主人と泊り客は、全員すでに避難していた。
二人の鬼神は、全く同じ足取りで、無言で才人に歩み寄ってく...
鬼神の黒いオーラが才人を包み、動きを封じる。
こんな所でデッドエンドはいやああああああああああああ!
そんな才人の前に、タバサが立つ。
「…私の夫は、私が守る」
その台詞か皮切りだった。
「誰が誰の夫よこのムッツリメガネーーーーーーーーー!!」
「未来の国王になんと無礼なぁああああああああああああ!!」
「…負けない」
その日、王都の一角が、攻撃魔法によって消滅したのだが、な...
追記:非公式被害記録『宿屋ニ件、食堂四件、民家十棟全壊。...
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