ゼロの使い魔保管庫
[
トップ
] [
新規
|
一覧
|
単語検索
|
最終更新
|
ヘルプ
]
開始行:
602 名前:妄想請負人[sage] 投稿日:2006/09/06(水) 16:42:3...
アレの続きっつーか蛇足。ホントに蛇足なので読まない方がい...
そして。あれから5年の歳月が流れた。
「来られないって!明日何の日か知ってるでしょぉ!」
ノートパソコンの画面に向かって、桃色の髪の女性が怒鳴って...
すらりと伸びた手足、長く美しい髪、整った顔立ち。ただ、圧...
豪奢な服を着ているせいで、余計に起伏がないように見えた。
彼女の名前はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・...
彼の地の風習に則って名乗る場合には、『平賀ルイズ』と名乗...
『しょ、しょうがないだろ。俺もこっちで仕事があるんだよ』
ノートパソコンの画面は、不思議な光を放ち、ある青年の姿を...
青年の名前は平賀才人。
ハルケギニア最強の使い魔、ガンダールヴにして、ルイズの夫。
そして日本では冴えないフリーカメラマンだった。
彼はあの日、結局日本に帰る道を選んだ。
何故なら、ハルケギニアとの道が閉ざされたわけではなかった...
サモン・サーヴァント。
この魔法を使えば、日本に帰った才人を、いつでも呼び戻すこ...
ただし、帰る際には『門』を通る必要があるため、一度ハルケ...
また、才人の残したノートパソコンに魔法回路をつなぐ事で、...
そして、二人の奇妙な夫婦生活が始まったのである。
「明日は娘の誕生日じゃないの!あなたそれでも父親なわけ!?」
『あのなあ、俺だってこっちで食ってんだよ。お前らみたいに...
「私だって仕事してるわよ!子育て、社交界、政治とかいろいろ...
『…子育ては半分シエスタ任せのクセに』
「…仕方ないでしょあの子がシエスタがいいって言うんだから」
『甘いな』
「サイトに言われたくない」
半分夫婦喧嘩の様相を呈していた二人だったが、娘の話題が出...
『元気にしてるか?』
「元気よ。元気すぎて困るくらい」
『お前みたいなお転婆になっちゃうのかなやっぱり』
「誰がお転婆よ。立派なレディだったじゃない」
『ああ間違えた。「クソナマイキな」お転婆でしたねご主人様』
「こら犬!」
画面をはさみ、二人であははは、と笑いあう。
603 名前:妄想請負人[sage] 投稿日:2006/09/06(水) 16:44:2...
『なんとか、都合つけてみるよ』
「ん。期待してる」
『誕生日プレゼント、買ってくわ』
「私には?」
『持っていくよ、もちろん。愛しのルイズ』
「お待ちしておりますわ、愛しのサイト様」
いつもの別れの挨拶を交わすと、ルイズは魔法回路を切る。
ノートパソコンの画面を支配していた光が消え、黒い画面に端...
たまに、じゃなくてずっとこっちにいればいいのに。ルイズは...
でもサイトにも向こうの生活がある。
「踏ん切りがついたら、そっちに居つくことにするよ」とは言...
そうやって物思いにふけっていると…。
「ルイズママー!」
バタンと扉が開き、小さな女の子が飛び込んできた。
彼女こそが二人の愛の証。ルイズの愛娘であった。
「あらあらどうしたのおちびさん?」
先ほどとは打って変わり、優しい母親の顔で、ルイズは娘を迎...
「シエスタママが怖いの、助けて〜」
どうやら、何かそそうをして乳母に怒られている最中らしい。
「ダメよ。何かそそうをしたのでしょ?きちんと罰を受けてらっ...
「うー、ルイズママのいじわるっ!」
そう言って、娘は部屋を飛び出していく。
援軍が得られないのなら、敗軍は敗走するのみだ。
まったく、わが娘ながら甘えんぼさんなんだから、と思いなが...
「失礼します若奥様」
黒髪のメイドが、部屋に入ってきた。ヴァリエール家の乳母に...
「お嬢様を見ませんでした?こちらに逃げてきたと思うのですけ...
「淫乱バカメイドに教える情報なんてないわよ」
たちまち凍る部屋の空気。
「ああああああらそうですか。その胸と同じく度量まで小さい...
「でかけりゃいいってもんじゃないわよ。いい加減ウチの娘た...
「「ウチの娘」?お乳の世話から教育まで一手に担ってきたのは...
「へええええええええ。知ってるわよ?アナタそそうするたんび...
「ななななななな何のことですか?知りませんねえええええ?」
「娘のみならず夫にまで手出されて、ほっとけるわけないじゃ...
「あああああら。それなら久しぶりにやりますか…?」
「や ら い で か」
そして余りにも醜い女同士のバトルが始まった。
「まったく、なにやってんだか」
扉の外では、当の娘があきれ返っていた。
ハルケギニアは今日も平和だ。
一部を除いて。
終了行:
602 名前:妄想請負人[sage] 投稿日:2006/09/06(水) 16:42:3...
アレの続きっつーか蛇足。ホントに蛇足なので読まない方がい...
そして。あれから5年の歳月が流れた。
「来られないって!明日何の日か知ってるでしょぉ!」
ノートパソコンの画面に向かって、桃色の髪の女性が怒鳴って...
すらりと伸びた手足、長く美しい髪、整った顔立ち。ただ、圧...
豪奢な服を着ているせいで、余計に起伏がないように見えた。
彼女の名前はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・...
彼の地の風習に則って名乗る場合には、『平賀ルイズ』と名乗...
『しょ、しょうがないだろ。俺もこっちで仕事があるんだよ』
ノートパソコンの画面は、不思議な光を放ち、ある青年の姿を...
青年の名前は平賀才人。
ハルケギニア最強の使い魔、ガンダールヴにして、ルイズの夫。
そして日本では冴えないフリーカメラマンだった。
彼はあの日、結局日本に帰る道を選んだ。
何故なら、ハルケギニアとの道が閉ざされたわけではなかった...
サモン・サーヴァント。
この魔法を使えば、日本に帰った才人を、いつでも呼び戻すこ...
ただし、帰る際には『門』を通る必要があるため、一度ハルケ...
また、才人の残したノートパソコンに魔法回路をつなぐ事で、...
そして、二人の奇妙な夫婦生活が始まったのである。
「明日は娘の誕生日じゃないの!あなたそれでも父親なわけ!?」
『あのなあ、俺だってこっちで食ってんだよ。お前らみたいに...
「私だって仕事してるわよ!子育て、社交界、政治とかいろいろ...
『…子育ては半分シエスタ任せのクセに』
「…仕方ないでしょあの子がシエスタがいいって言うんだから」
『甘いな』
「サイトに言われたくない」
半分夫婦喧嘩の様相を呈していた二人だったが、娘の話題が出...
『元気にしてるか?』
「元気よ。元気すぎて困るくらい」
『お前みたいなお転婆になっちゃうのかなやっぱり』
「誰がお転婆よ。立派なレディだったじゃない」
『ああ間違えた。「クソナマイキな」お転婆でしたねご主人様』
「こら犬!」
画面をはさみ、二人であははは、と笑いあう。
603 名前:妄想請負人[sage] 投稿日:2006/09/06(水) 16:44:2...
『なんとか、都合つけてみるよ』
「ん。期待してる」
『誕生日プレゼント、買ってくわ』
「私には?」
『持っていくよ、もちろん。愛しのルイズ』
「お待ちしておりますわ、愛しのサイト様」
いつもの別れの挨拶を交わすと、ルイズは魔法回路を切る。
ノートパソコンの画面を支配していた光が消え、黒い画面に端...
たまに、じゃなくてずっとこっちにいればいいのに。ルイズは...
でもサイトにも向こうの生活がある。
「踏ん切りがついたら、そっちに居つくことにするよ」とは言...
そうやって物思いにふけっていると…。
「ルイズママー!」
バタンと扉が開き、小さな女の子が飛び込んできた。
彼女こそが二人の愛の証。ルイズの愛娘であった。
「あらあらどうしたのおちびさん?」
先ほどとは打って変わり、優しい母親の顔で、ルイズは娘を迎...
「シエスタママが怖いの、助けて〜」
どうやら、何かそそうをして乳母に怒られている最中らしい。
「ダメよ。何かそそうをしたのでしょ?きちんと罰を受けてらっ...
「うー、ルイズママのいじわるっ!」
そう言って、娘は部屋を飛び出していく。
援軍が得られないのなら、敗軍は敗走するのみだ。
まったく、わが娘ながら甘えんぼさんなんだから、と思いなが...
「失礼します若奥様」
黒髪のメイドが、部屋に入ってきた。ヴァリエール家の乳母に...
「お嬢様を見ませんでした?こちらに逃げてきたと思うのですけ...
「淫乱バカメイドに教える情報なんてないわよ」
たちまち凍る部屋の空気。
「ああああああらそうですか。その胸と同じく度量まで小さい...
「でかけりゃいいってもんじゃないわよ。いい加減ウチの娘た...
「「ウチの娘」?お乳の世話から教育まで一手に担ってきたのは...
「へええええええええ。知ってるわよ?アナタそそうするたんび...
「ななななななな何のことですか?知りませんねえええええ?」
「娘のみならず夫にまで手出されて、ほっとけるわけないじゃ...
「あああああら。それなら久しぶりにやりますか…?」
「や ら い で か」
そして余りにも醜い女同士のバトルが始まった。
「まったく、なにやってんだか」
扉の外では、当の娘があきれ返っていた。
ハルケギニアは今日も平和だ。
一部を除いて。
ページ名: