ゼロの使い魔保管庫
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開始行:
ちょっと思いついたので書いてみました。
メインキャラ達が全然活躍していない・・・(笑)
長文の上駄文ですが、感想などいただけたら嬉しいです。
続く・・・かも?
---------------------------------------------------------...
↓から本文です
---------------------------------------------------------...
一台の馬車がラ・ヴァリエール家の前に停まった。
そこから降りてきたのは桃髪の少女を筆頭に、黒髪の少女と少...
その後に高貴な雰囲気を漂わせた、3人よりも少し年上であろ...
「お待ちしておりました、お嬢様」
門番の衛士が頭を下げると、桃髪の少女が頷く。
言わずと知れた、ラ・ヴァリエール家の3女、
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール...
ちなみに後の3人とは、サイト、シエスタ、アンリエッタであ...
衛士が玄関の扉を開け、ルイズ一行が邸に踏み入れると、なん...
ラ・ヴァリエール伯爵をはじめ家族全員が出迎えに来ていた。
「ようこそおいで下さいました、陛下」
「お招きに与り光栄ですわ」
アンリエッタと言葉を交わした公爵は次に『おかえり、私の小...
伯爵夫人はそんな2人をよそに、シエスタに『いらっしゃい』...
その途端、サイトの頭には以前タバサを助けた帰りのアノ騒動...
....こ、殺される
“烈風”のカリンと恐れられたカリーヌ・デジレである。
しかも、以前小舟の中での出来事をこの人にも見られているの...
....あの時のアレでチャラって訳にはいかないよなぁ
サイトはまるで蛇に睨まれた蛙の如くぶるぶると震えながら考...
「サイトちゃん、良く来てくれたわね」
そんな台詞が聞こえたかと思うと、いきなり抱きしめられたの...
....へ?
その場に居た全員が目を点にして固まったのは言うまでも無い。
#br
「カリーヌ殿・・・・?」
いち早く立ち直ったアンリエッタが声を掛ける。
当のサイトといえば、思考回路がオーバーヒートしたようで目...
カリーヌの抱きしめる力が強すぎたのも原因の一つだろう。
「お、お見苦しいところをお見せしました」
慌てて平静を装うカリーヌだったが、自分の腕の中でぐったり...
「きゃーーー!サイトちゃんサイトちゃん大丈夫しっかりして...
と取り乱し、肩をつかんでガクガクと揺さぶる。
「おばさん、つい興奮しちゃって・・・・」
目を覚ましたサイトにハニカミながら答えるカリーヌの後ろで...
何故だか申し訳なさそうにしていた。
#br
「母さま、いったいどうなさったの?」
食事を終え、ルイズが先ほどから気にしていたことを声にした。
しかし、カリーヌは何のことを言われているのか分からない様...
「さっきのアレは一体なんだったのよ」
立ち上がり声を荒げ、サイトを指差すルイズ。
そこでやっと思い至ったらしく、コホンと咳払いを一つする。...
「ルイズ、貴方・・サイト殿が帰れる方法、見つかったの?」
と聞き返した。
サイト、ルイズ、アンリエッタ、シエスタの4人は予想してい...
(どうして母さまが知ってるの?)
サイトが別の世界から来たことを知ってるのは、この中ではカ...
それが、何故だか家族全員が知ってしまっているようなのだ。
「どどどどうして母さまが・・・・」
「質問しているのは私です」
バンッとテーブルを叩きながら、それでも静かな、いや静か過...
れ俯く。『まだ・・・・』とルイズの答えを聞くとため息を吐...
るカリーヌだったが、すぐさま目を開けて全員を見渡す。
「サイト殿が異世界から来られた方だという事はカトレアから...
全く見知らぬ世界に呼び出され、それなのに事ある毎に貴方...
逃がすために殿軍を引き受け1人で7万もの兵を止め、瀕死...
の下に戻り、貴方を護ってくださってる彼に対し、いったい...
一気にまくしたてジロリと睨みつける。
母の視線を受け、俯き頬を赤くしながら『だって・・使い魔だ...
ココに来ても素直じゃない。
まぁ本人が見てる前で、しかも家族全員とアンリエッタにシエ...
ルイズの性格を考えると、それも致し方ない事なのであった。
だが、今日はその性格が災いした。
ルイズの呟きを聞いたカリーヌが今までとは比べ物にならない...
その場に居た全員が凍りついたが、カリーヌは何とか堪えてニ...
「ルイズ、貴方想像して御覧なさい。自分がサイト殿と同じ境...
魔法の使えない、貴族であるということすら通用しない世界...
として、貴方にサイト殿の真似が出来るかしら?」
一呼吸置いて続ける。
「貴方だけじゃないわ。私を含めてここに居る皆が、サイト殿...
も、彼のように振舞う事は出来ないんじゃないかしら」
カリーヌの言葉に、サイト以外の全員がハッとした。
「恐れながら陛下にお聞きしたい事がございます」
話に聞き入っていたアンリエッタは、いきなり自分に話を振ら...
には出さずに『なんでしょうか』と先を促す。
「陛下は彼の事をご存知だったのですか?」
....彼の事・・サイト殿が異世界の人物だって事かしら?
「ええ、存じておりました」
アンリエッタの答えに、カリーヌは満足そうに頷く。
「では、シュヴァリエの爵位だけでは、彼の功績に対して少な...
その言葉にアンリエッタは侮辱を感じたが、次の伯爵夫人の言...
「私共で勝手に決めた事なのですが、彼にはラ・ヴァリエール...
そこに、コレまで黙っていたサイトが口を開いた。
「あの〜すいません」
皆がいっせいにサイトに注目する。
カリーヌは『どうしたの?』と視線に籠めサイトを見つめる。
「えっと・・その・・そこまでして貰わなくてもいいですよ。...
それに、自分の名前、結構気に入ってますから」
その言葉にハッとするカリーヌ。
(そうだわ、彼にラ・ヴァリエールを名乗らせると言う事は、...
彼の世界やご家族との繋がりを断ち切らせてしまう事になる...
「そう・・よね、ごめんなさいね、おばさん貴方の気持ちも考...
涙を浮かべながら言うカリーヌに、ルイズやシエスタ、アンリ...
ドキドキしながら照れたように頬を掻く。
「いえそんな・・嬉しかったです。ほら、俺家族と離れてるじ...
父さんや母さんが出来るのかと思うと・・正直嬉しかったで...
サイトの言葉にポンと手を叩き『じゃぁ、こうしましょう』と...
「貴方がハルケギニアに居る間、私達を本当の家族と思って頂...
それならいいでしょ?こっちに居る間は、貴方が帰るべき家...
「サイト、わしは君を本当の息子の様に扱うからな。甘やかし...
カリーヌに続き伯爵までもがそう言ってくれた事に対して、サ...
「あ・・ありがとう・・ございます・・」
ついに泣き出してしまったサイトを、エレオノールとカトレア...
[[X00-12]]
終了行:
ちょっと思いついたので書いてみました。
メインキャラ達が全然活躍していない・・・(笑)
長文の上駄文ですが、感想などいただけたら嬉しいです。
続く・・・かも?
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↓から本文です
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一台の馬車がラ・ヴァリエール家の前に停まった。
そこから降りてきたのは桃髪の少女を筆頭に、黒髪の少女と少...
その後に高貴な雰囲気を漂わせた、3人よりも少し年上であろ...
「お待ちしておりました、お嬢様」
門番の衛士が頭を下げると、桃髪の少女が頷く。
言わずと知れた、ラ・ヴァリエール家の3女、
ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール...
ちなみに後の3人とは、サイト、シエスタ、アンリエッタであ...
衛士が玄関の扉を開け、ルイズ一行が邸に踏み入れると、なん...
ラ・ヴァリエール伯爵をはじめ家族全員が出迎えに来ていた。
「ようこそおいで下さいました、陛下」
「お招きに与り光栄ですわ」
アンリエッタと言葉を交わした公爵は次に『おかえり、私の小...
伯爵夫人はそんな2人をよそに、シエスタに『いらっしゃい』...
その途端、サイトの頭には以前タバサを助けた帰りのアノ騒動...
....こ、殺される
“烈風”のカリンと恐れられたカリーヌ・デジレである。
しかも、以前小舟の中での出来事をこの人にも見られているの...
....あの時のアレでチャラって訳にはいかないよなぁ
サイトはまるで蛇に睨まれた蛙の如くぶるぶると震えながら考...
「サイトちゃん、良く来てくれたわね」
そんな台詞が聞こえたかと思うと、いきなり抱きしめられたの...
....へ?
その場に居た全員が目を点にして固まったのは言うまでも無い。
#br
「カリーヌ殿・・・・?」
いち早く立ち直ったアンリエッタが声を掛ける。
当のサイトといえば、思考回路がオーバーヒートしたようで目...
カリーヌの抱きしめる力が強すぎたのも原因の一つだろう。
「お、お見苦しいところをお見せしました」
慌てて平静を装うカリーヌだったが、自分の腕の中でぐったり...
「きゃーーー!サイトちゃんサイトちゃん大丈夫しっかりして...
と取り乱し、肩をつかんでガクガクと揺さぶる。
「おばさん、つい興奮しちゃって・・・・」
目を覚ましたサイトにハニカミながら答えるカリーヌの後ろで...
何故だか申し訳なさそうにしていた。
#br
「母さま、いったいどうなさったの?」
食事を終え、ルイズが先ほどから気にしていたことを声にした。
しかし、カリーヌは何のことを言われているのか分からない様...
「さっきのアレは一体なんだったのよ」
立ち上がり声を荒げ、サイトを指差すルイズ。
そこでやっと思い至ったらしく、コホンと咳払いを一つする。...
「ルイズ、貴方・・サイト殿が帰れる方法、見つかったの?」
と聞き返した。
サイト、ルイズ、アンリエッタ、シエスタの4人は予想してい...
(どうして母さまが知ってるの?)
サイトが別の世界から来たことを知ってるのは、この中ではカ...
それが、何故だか家族全員が知ってしまっているようなのだ。
「どどどどうして母さまが・・・・」
「質問しているのは私です」
バンッとテーブルを叩きながら、それでも静かな、いや静か過...
れ俯く。『まだ・・・・』とルイズの答えを聞くとため息を吐...
るカリーヌだったが、すぐさま目を開けて全員を見渡す。
「サイト殿が異世界から来られた方だという事はカトレアから...
全く見知らぬ世界に呼び出され、それなのに事ある毎に貴方...
逃がすために殿軍を引き受け1人で7万もの兵を止め、瀕死...
の下に戻り、貴方を護ってくださってる彼に対し、いったい...
一気にまくしたてジロリと睨みつける。
母の視線を受け、俯き頬を赤くしながら『だって・・使い魔だ...
ココに来ても素直じゃない。
まぁ本人が見てる前で、しかも家族全員とアンリエッタにシエ...
ルイズの性格を考えると、それも致し方ない事なのであった。
だが、今日はその性格が災いした。
ルイズの呟きを聞いたカリーヌが今までとは比べ物にならない...
その場に居た全員が凍りついたが、カリーヌは何とか堪えてニ...
「ルイズ、貴方想像して御覧なさい。自分がサイト殿と同じ境...
魔法の使えない、貴族であるということすら通用しない世界...
として、貴方にサイト殿の真似が出来るかしら?」
一呼吸置いて続ける。
「貴方だけじゃないわ。私を含めてここに居る皆が、サイト殿...
も、彼のように振舞う事は出来ないんじゃないかしら」
カリーヌの言葉に、サイト以外の全員がハッとした。
「恐れながら陛下にお聞きしたい事がございます」
話に聞き入っていたアンリエッタは、いきなり自分に話を振ら...
には出さずに『なんでしょうか』と先を促す。
「陛下は彼の事をご存知だったのですか?」
....彼の事・・サイト殿が異世界の人物だって事かしら?
「ええ、存じておりました」
アンリエッタの答えに、カリーヌは満足そうに頷く。
「では、シュヴァリエの爵位だけでは、彼の功績に対して少な...
その言葉にアンリエッタは侮辱を感じたが、次の伯爵夫人の言...
「私共で勝手に決めた事なのですが、彼にはラ・ヴァリエール...
そこに、コレまで黙っていたサイトが口を開いた。
「あの〜すいません」
皆がいっせいにサイトに注目する。
カリーヌは『どうしたの?』と視線に籠めサイトを見つめる。
「えっと・・その・・そこまでして貰わなくてもいいですよ。...
それに、自分の名前、結構気に入ってますから」
その言葉にハッとするカリーヌ。
(そうだわ、彼にラ・ヴァリエールを名乗らせると言う事は、...
彼の世界やご家族との繋がりを断ち切らせてしまう事になる...
「そう・・よね、ごめんなさいね、おばさん貴方の気持ちも考...
涙を浮かべながら言うカリーヌに、ルイズやシエスタ、アンリ...
ドキドキしながら照れたように頬を掻く。
「いえそんな・・嬉しかったです。ほら、俺家族と離れてるじ...
父さんや母さんが出来るのかと思うと・・正直嬉しかったで...
サイトの言葉にポンと手を叩き『じゃぁ、こうしましょう』と...
「貴方がハルケギニアに居る間、私達を本当の家族と思って頂...
それならいいでしょ?こっちに居る間は、貴方が帰るべき家...
「サイト、わしは君を本当の息子の様に扱うからな。甘やかし...
カリーヌに続き伯爵までもがそう言ってくれた事に対して、サ...
「あ・・ありがとう・・ございます・・」
ついに泣き出してしまったサイトを、エレオノールとカトレア...
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