ゼロの使い魔保管庫
[
トップ
] [
新規
|
一覧
|
単語検索
|
最終更新
|
ヘルプ
]
開始行:
●これは29-56の「退廃と哀歓の休暇〈中〉を、助言にしたがっ...
夕べの光も通りすぎ、トリステインは日没する。
夜天の黒を背景に、星斗かがやく刻が来る。
夜ごとのいとなみは、いまではアンリエッタにとって苦悩と...
快楽を得られないわけではもちろんない。その真逆だからこ...
…………………………
興奮しすぎていなければ、才人の前戯はたいていいつも丁寧...
使い魔だからなのかこの少年は、どうも女の子に奉仕するの...
最近は時間をたっぷり使って丹念に、アンリエッタの体のす...
あちこちをちょこちょこ触るのではなく、一箇所一箇所をゆ...
ときには二時間近くもじっくりと、やり方も触れるか触れな...
それにお尻をされるようになってからは、前戯で敏感なとこ...
絶頂を与えることなくアンリエッタを煮込むように、才人は...
乳輪をすりすりと穏やかに指の腹でなでられたり、縦長のへ...
それこそ意識せず口が勝手に、何度も蜜壺への挿入をねだっ...
肉欲が我慢の限界にたっして雪肌がすっかり薔薇色にそまり...
しかし、前戯のときは高貴なレディとして最大限の尊重を払...
その落差が大きすぎて、倒錯して渦をまくような肉の悦びに...
きっちり逃げられないように押さえつけられ、ときには、肌...
濃く甘すぎる愛悦を何度も極めさせられ、わけがわからなく...
挿入されるのをねだったアンリエッタは、同じ口からやはり...
途中からは回らないろれつでずっと許しを乞い、やめてほし...
これまでのように何度も潮を噴いて、真っ赤になった子宮の...
その後、ときには回復の休みさえもらえずすぐ、よろめきな...
同時に腰の前にまわされた少年の手で肉豆をさんざんにいじ...
熱い叫びと涙をふりまきながら淫艶に若い肢体をくねらせ、...
途中からむせび泣きながら、気がつけば自分から腰をしゃく...
一日の行為のしめくくりとして精を女肛内部にそそがれ、急...
そんなまさしく調教そのものの責めを受けつつ、アンリエッ...
……それがここしばらくの夜の大体のパターンだった。道具を...
けれど、責め手の少年が「もう慣れてきたかな」と見さだめ...
…………………………
寝室には、また蒼ずむ夏の闇が満ちていた。
毎夜のように窓から入ってくるのは月の光、夜風と夜の鳥の...
「ぁ……ぁ……うぁ……」
室内では熱をはらんだあえぎ声が、ベッドに這わされた少女...
またしても、尻を強調する姿勢をとらされていた。目隠しと...
湯を使ってきたアンリエッタは完全に裸身。ただし、白いビ...
布はアンリエッタの手足を拘束している。右と左、それぞれ...
ベッドに押しつけた泣きそうな美貌は、きっちり目隠しされ...
朝のときと似たような体勢であっても、朝よりいっそう惨め...
そのかかげた尻のほうからは、ぺちゃぺちゃと舌の使われる...
ついに耐えかねたアンリエッタが、背後から舌で愛撫してく...
「サ……サイト殿……そんな恥ずかしいことはやめて……
お尻なんか舐めないで……!」
才人は答えず、牝尻を割りひらいてアヌスに舌をはわせ続け...
この格好にアンリエッタを拘束してから、これ以外の責めは...
少年の舌にねっちりとねぶられ続けている女肛は、とうにヒ...
滑らかなビロードの目隠しの下で、アンリエッタは恥辱の涙...
「やめてぇ、恥ずかしいのですっ、そんなことしなくても今夜...
……あ、あなたがそういうことをして欲しいのなら、わたくし...
ですからわたくしにはしないで、舐めないでえっ、辱めない...
手足を拘束されていなければばたばたしていただろう。
才人がようやく舌を離して答えた。
「アンにお尻舐めてもらうのもいいな。でもそれは今度でいい...
もちろんいつものように、もうすぐこっちを使わせてもらう...
いくらでも感じてていいからな……なんだかんだ言っても、お...
「嫌い! 大嫌いですっ! ……ひあ、やめて、いや、ぬるぬる...
また才人に執拗にアヌスをしゃぶられだした。
羞恥と脊髄に流れっぱなしのおぞましい感覚に、アンリエッ...
大嫌い、というのは嘘ではない。そこで感じてしまうのとは...
無理にその部位を使われるようになったあたりから、才人と...
屈辱も悲しさも捨てられるかもという怯えも、全部がはけ口...
むろん主に才人に向けられるのだが、口約束の存在やら才人...
おたおた動揺する心が、悩みから逃避して「責めても問題な...
いまでは憎しみに近いほどのいとわしさを、その行為に感じ...
要するにアンリエッタはアナルセックスに対し、現在の諸悪...
「ぺろぺろしたらだめ、んんん、お願い、もう堪忍してくださ...
――やあぁっ! な、何なのですかそれ、何を当ててるの、ま...
……それなのにそこを膣やクリトリスとともに責められて、肉...
なまじ忌避する対象に設定してしまっているばかりに、そこ...
二回目に肛門を犯されたときの体験は、トラウマと共に、肉...
その記憶におびえるようにつつましく震えるアヌスに、才人...
それだけでいっそう泣き騒ぎだしたアンリエッタの声に、彼...
「もうちゃんとお尻の穴も濡れるようになったんだな。
適応はやい体だよなあ、ほんとえっちの素質あるや」
才人の指の腹の下でアンリエッタの可憐な菊のつぼみが、く...
つぷ、と才人の中指がアヌスに浅くもぐりこむ。
「ぅああぁっ!」
黒い快楽を覚えこまされているアンリエッタのその部分が、...
怖がるように固くきゅっと閉じて締まったアヌスを、なだめ...
少女の意思に反して、おずおずながらふっくらとほころんだ...
指に犯される美尻が、黒い悦感に痙攣する。
「やめなさ、やめなさいぃっ、指も舌もいらないの、は、はや...
「ん、お尻ねだらせるのはいつも言わせてたから、さすがに開...
ていうかそれ、おねだりでも趣旨は違うよな。『無理やり入...
そんな嫌がらなくたって、夕方にまた自分でお腹の中きれい...
「〜〜〜っ、さ、最低よ、そんなこと確かめないで、もう触っ...
目隠しのため視界を遮断されたことが、淑女ならだれでも恥...
器具の責めよりずっと基本的な、だからこそ肌にしっくりな...
その温かい愛撫でやさしく恥辱の場所をなぶられ、汚辱感と...
夜の残酷な静けさのなかで、拘束された優艶な白い裸を身も...
指が抜かれると、すぐ男の舌があてがわれた。
「やんんんっ」と眉を下げて歯を食いしばり、少女は桃尻を...
「なあ、気づいてるか? おま○こまでまたぐっちょり濡れてる...
お昼でドロドロだったから、せっかくお風呂入って洗ってき...
だけど今夜は触ってやらないから。お尻だけでイってもらう...
「いかない、お尻だけで気をやったりしません、あ、あああ、...
舌、舌おなかの中に入ってこないで、あうっ、もういやああ…...
…………………………
……………
……
時間がたち、ようやく才人が舌を離した。
「……このへんでいいかな」
才人は用意していた植物オイルを手のひらにたらすと、その...
今から少年に捧げる尻をかかげたアンリエッタは、ベッドの...
手足を拘束されて這った女体で形づくられる、卑猥な三角錐。
その頂点になって高い位置にある美尻のなかで、長時間にわ...
知りたくもなかった肛門の性感はここ数日で開発されており...
美麗な白桃の実を、才人が両手でつかんで割りひらいた。亀...
裸身を淫艶に汗でぬめり光らせ、ときに小刻みな痙攣をはし...
朦朧としていたが、気がつくとアヌスに挿入されようとして...
体に力がはいらず、抵抗心も消えるほど溶かされている。そ...
ぬぷり、とほころびたアヌスをおしわけて肉棒が入ってくる...
尻奥までじゅっぷり男の肉を詰めこまれたとき、アンリエッ...
それがすぐ消えてかわりに新しい汗の珠が噴き、透明なよだ...
「あ……あひ……? あ、あああっ……?」
少女の括約筋がきゅっと締まり、強烈にしめつけられた才人...
「あ、今夜はすごく反応いい……それに強く締まるけど、固さが...
朝から道具でほぐしてあげて、今いっぱい舐めてあげたのが...
「おし……お尻……いや……」
アンリエッタは背をたわめ反らして、かかげた尻を犯される...
肉剣の鞘にされた腸管が、子宮とともにおののいて震えた。
――腰を使われはじめた。
「ああああっ!!」
一瞬で叫ばされた。
アンリエッタはぱくぱくと口を開ける。よだれが溢れた。
「な……何これ……お尻……」
朝から嬲られていたこの一日で、予想以上に慣らされていた。
おぞましい異物感はまったく変わらない。けれど昨日はそれ...
肛肉が内部までとろけ、少年の肉棒を締めあげて、こちらか...
アヌスが完全に、男の肉をもてなすための器官にされていた。
「ま、待って、動かな……んひいいっ」
制止は聞いてもらえず、スムーズな抽送がぐちゅぐちゅと少...
そのたびに下半身で湧きおこるのは、もうはっきりと快楽だ...
融解しかけた鉛を流しこまれたように熱くて重い、異質の快...
太い肉棒をズルズル引きだされると、排泄に似てそれよりず...
奥に埋められて子宮を壁越しにノックされれば、おこりのよ...
膣感覚より原始的で、そのくせ人の手で仕立て上げられた、...
いまはアヌス以外を触れられず、純粋にその病的な快感だけ...
「待って、待ってえっ」
食い締める女肛から潤滑オイルにまみれた肉棒をぬるる……と...
押しつけられる罪深い悦感に惑乱しながら、アンリエッタは...
まったく触れられない蜜壺からこぼれる愛液が、量を増して...
才人の指がつつっとアンリエッタの背筋をなぞり、雪白の肌...
うなじの毛がぞわっと逆立ち、「ひゃん」と可愛らしい声が...
意識をずらされた瞬間に大きくずぬっと突きこまれ、「ああ...
夜は長かった。
窓から見える星の位置が時々刻々と変わっていく。
才人は責め方を変えている。激しい動きではなく、時間をか...
焦ることなく着実に。突きこみでも男根の七、八割までしか...
ベッドの上で煮こまれるように責められる少女の唇から、よ...
おぼろめく白肌から量を増してたちのぼる甘い淫気が、月明...
自分の体の内で、丁寧に積み重ねられて育てられていくその...
同じくシーツに押しつけられた乳房はむにゅんと円くつぶれ...
ますます濡れていく蜜壺の惨状は、内ももを幾筋も粘りおち...
昨夜までは肛門を犯されるときは蜜壺やクリトリスを少年の...
そのため条件反射が肉にしみこみ、いま蜜壺が子宮からよだ...
……昨夜までは、前後の性感帯への責めの組みあわせに子宮の...
今夜このとき唐突に、アンリエッタはまったく逆のことを叫...
「お、おねがいっ、前をさわって! 昨日までのようにしてく...
「今さら必要ねえだろ、こっちだけでちゃんと感じられるよう...
アンリエッタが言いたいのはそういうことではないのだが、...
「違うの、あああっ、違うのですっ、――お尻なんかで気をやら...
あひ、んんく、んんんうぅっ……!」
官能味たっぷりの桃尻を逃げようとするかのように振りたて...
その肉丘を指が食いこむほどわしづかまれ、淫猥に谷間を開...
「あああああっ! 深い、深いいいっ」
「そろそろイキそうなんだ? じゃ、少しずつ速くしてやるよ。
――お尻でイくときも、ちゃんと報告しろよ? しなきゃお仕...
「ひうっ……気なんかやらないわ、あく、……や、やらせないで、...
お尻は嫌いなの、嫌いなのですっ……やあああぁっ」
また深く突きこまれるようになっていった。
子宮の存在を裏側から意識させられ、それが胎内で甘く煮立...
アヌスを肉棒に拡張されていながら体がすっかり、雄に嬲ら...
「うぁ、あつい、お尻が熱いの、ひ、いやです、くうっ……!」
自尊心を壊されていく。
白く滑らかなビロードの目隠しをはめられ、手足は獣のよう...
それなのに本物の獣のようにあえいでいる自分を認識して、...
このうえに嫌っている肛門性交で絶頂に達してしまえば、も...
「……ひぁ……ひっ……あああぁ……あつい……」
耐えるため歯の根をしっかり閉じようとしても、気がつくと...
桃尻の真ん中をつらぬく灼けた串から、熱波が脊髄をかけあ...
もうこの感覚を忘れられそうになかった。意識を犯される女...
(だ……だめ……ああ……これ、だめかも……)
歯をどれだけ食いしばっても、拘束された手を完全に白くな...
肛肉がただれて、体が内側から炎上しているようだった。正...
わからないまま、熱だけがひたすらに蓄積していった。
前兆もなく才人のとがらされた舌が、アンリエッタの耳の中...
――瞬間、脳まで犯されたような感覚が呼び水となり、目隠し...
「……あひいいいっ……!」
絶叫しながら総身をうちわななかせ、硬直させて、アンリエ...
絶対に、到達したくなかったところに無理やり突き落とされ...
それも、厚ぼったい官能が相当に育っていたとはいえ、不意...
触られてもいないのにわななく蜜壺が、愛液を垂らしてベッ...
牝尻が男のものをくわえたままぴくぴく小さく震える。余韻...
アンリエッタは荒い息で枕辺を湿らせ、ぐったり体の力を抜...
精一杯の我慢もむなしく、とうとう前を触られないまま禁断...
「……やっとイったな? 体はずいぶん燃えてたみたいだけど、...
でも今ので覚えたろ。じゃ、次は俺を気持ちよくしてもらい...
その宣言はすぐ実行に移された。
抽送に拍車がかかり、ぴっちり肉棒に吸いついている肛口の...
肉をヒクつかせながらへたっている間も与えられなかったア...
今度は少女に絶頂を得させるためではなく、純然と少年の快...
「ちょっとまって、やぁ、やすませて、ああっ、ひああんっ、...
……え? あ、あああ……? あれ……?」
ビロードの目隠しが少女の顔に巻かれてはいたが、そばで見...
アンリエッタの中で重い残響を伝えながらもゆっくり沈潜し...
汗濡れした雪白の背中で、挿入のときとおなじく鳥肌が、も...
「まって……あ……なんで……だめ……ま――待ってえっ!」
あごをはねあげて汗を飛び散らせながら叫ぶ。体が卑猥に突...
すでに腸内にある肉棒の抜き差しを止められるわけもなく、...
肉棒の突きこみが苛烈になり、ここ数日で柔らかくなったア...
「へ、変なのです、お尻が、お尻がまた熱くなっておりますう...
「へえ……連続してイけそうなんだ。じゃあ見せてみなよ、俺も...
「ひゃぐううっ……! あう、グチュグチュしたらだめ、ゃあっ...
肛肉が突きこんでくる少年の肉棒を迎えて引きしごき、子宮...
炉の鍋にかけたタールのごとく黒く熱くどろどろした快楽が...
二回目の絶頂へ向かう肉悦は、あきらかに最初より濃かった...
続けて責められることで、先の絶頂の残響が次へつなげられ...
とっくに声は止められなくなっている。
「相当よがりだしてるじゃねえかよ……ほんとにえっち好きな、...
お尻がすっかり美味しそうに俺のをくわえて……うわ、これき...
そんな背中くねらせたって手足の布はほどけないぞ。ほら、...
「んんんんんっ――くぅ、ひいいっ、ああああああっ!!」
双丘にかけられた両手で牝尻をあらためてぐいっと割り開か...
いやらしい女という言葉に反論する余裕さえなく、アンリエ...
肛肉がもっちりと蕩けきり、勝手に肉棒をしゃぶりだしてい...
肛姦の、邪悪さすらある官能が少女を引きずって翻弄してい...
子宮が痙攣し、ジュクンと恥丘の裏のほうで何かが溜まった...
アンリエッタの全身がおぞ気だつ。
肛門性交での二回目の極致、高みというより深淵といったほ...
むせび泣きながら上気しきった頬をシーツにこすりつける。
「――やっぱりだめぇっ、お尻は、ひいぅ、もっ、もうしませぬ...
ふあっ、いやあああああっ!! 止まりなさいいっ、そんな...
「そろそろだから……!」
惑乱におちいったアンリエッタの突発的な言葉を無視して、...
やめられるもんか今さら、と彼は月光に映しだされる眼下の...
オコジョのようにしなやかな背、柳腰のくびれ、むちっと官...
それら上質の白布で手足を縛られて視界を奪われ、柔らかい...
純白の中で彼女自身はぽうっと肌を紅潮させゆきながら身悶...
艶にくずれていくその姿が、幽界に近いほどに妖しい淫美を...
縛りあげたままツンと突きあげさせた桃尻を見下ろしてかか...
男の支配欲を満足させる状況を再度認識したとき、射精欲求...
俺も限界、と判断して才人はアンリエッタの腰骨をがっちり...
「あああーっ……!!」
その瞬間、悲しげな艶声とともにアンリエッタの背筋がたわ...
牝尻がぐぐっとこわばり、女肛の輪が強烈に収縮して肉棒を...
才人は眉根を寄せて目をぎゅっとつぶり、快楽のうめきをか...
昼間に二回出していたはずなのだが、いま得た快楽のあまり...
「あああああああっ! あぁ、あああああっ!!」
アンリエッタのほうは、精液を流しこまれることで声をいっ...
ドクドクと腸内を熱い白濁で満たされ、肉棒の脈動を感じた...
舌をなまめかしく宙に踊らせ、ひとたまりもなく二回目の肛...
圧迫感のある呪うような肉悦の中で、蜜壺でまでプチャと何...
才人の快楽にせっぱつまりながらも勝ち誇るような声が、首...
「はっきりイってるよなっ……水鉄砲みてーに、ぴゅっーてお潮...
「…………ぁ…………ぁぉ…………」
全身の筋肉が、きしる音まで聞こえるかと思うほど緊縮しつ...
ベッドに完全に突っ伏して体重を投げだし、優美な裸身にど...
「……ひぃ……ぁ……」
じんじんと五体がしびれて、淫気をくゆらせながらか細くう...
才人にずるりと肉棒を抜かれても、体は反応を見せなかった...
終わったなら拘束をほどいてと言う気もおきず、玩弄された...
虚ろに散らされた心を絶望が占めはじめていた。
一回目はなにがなんだかのうちに達してしまっていたが、二...
また一つ戻れなくなったと思えば、涙がゆるかににじみ出る。
けれど、アンリエッタが悲愁にくれている暇はなかった。
犯されたばかりの肛口になにか細い管のようなものが入って...
「え……え?」
肛道に侵入してきた異物に戸惑った瞬間、びゅぅ……とそれが...
それを受けたとたん腸壁がじんとうずき、火傷したかと錯覚...
内臓からの痛覚に「ひいっ」とうめき声が出る。
「なに……なにして……?」
「お尻で二回もイっただろ? それなのに、ちゃんと口で報告...
報告しなきゃお仕置き、って俺は言いましたよ」
びゅーと肛門内部に注がれていく。水にワイン酢を混ぜたも...
ぽかんとしている暇もなく、「ひぐっ、ひっ」とのどが勝手...
ぽっかり開いてひくひくうごめきつつ精液をとろっとこぼし...
「サイト殿……本当に、それだけはやめて……? やめてください...
頭のほうはショックを受けて反応が追いつかず、馬鹿のよう...
内部を刺激物に蹂躙される苦痛に、剥き卵のような二つの尻...
…………………………
……………
……
浣腸液を腹内に大量にそそぎこまれた少女は、全裸にハイヒ...
目隠しはそのまま。拘束は変化して、後ろ手にくくりあげら...
両ひざこそ縛られてはいないが、あの夜に受けたこれまでで...
わななく下唇をちろりと才人に舐められた。
それがキス奉仕要求の合図になっていた。顔をわずかに上げ...
口内にぬるりとすべりこんできた男の舌に舌をからめ、下腹...
「んむ、んむぅ、ンン……」
一心不乱にくちゅくちゅと舌、唇で奉仕する。
ぴくぴくと何度も火照った全身がうち震える。
眉根を哀しげに寄せながら、視界を封じられた少女は苦悶に...
腸壁を浣腸液が焼くように刺激し、少年から唇を離して「ひ...
二回達したうえに熱い精液を注がれ、頭も女肛もその内側ま...
まばたきする間でも気を抜けば決壊しそうなほど、最初から...
心を切られるような涙声がついに夜気をかん高く裂いた。
「おへそ、触ってはだめ! やめてぇ、くりくりしないで!
こんなひどいことはやめてください、――あんなところ見られ...
アンリエッタのわずかに膨らんだ腹の中央、つつましい小さ...
そうされることで下腹がなおさら悲鳴をあげていた。
脂汗が流れるほど切迫した便意に、しゃがんだまま貧乏ゆす...
そうすることで苦痛をどうにかまぎらわせようとしながら、...
遠くからのように、才人の声が聞こえた。
「あの夜の言いつけ守って、いつもきちんと自分で『準備』し...
おなかの中身なんて残ってないって。水しか出ないから、そ...
――また下唇を舐められる。
目隠しの下から滂沱と流れた涙が、少女の頬をあらたに伝わ...
鼻の先がこすれるほどの近距離にいる才人に、噛みつくよう...
「ひむっ、むぅ、あ、あむ、んむんん……!」
とっくに抜き差しならない状況だというのに、すぐ前にいる...
薔薇の花弁のような唇を少年の唇と深くかみ合わせ、薄くひ...
今にも意識が飛びそうだった。
才人が、汗でぬめぬめと輝く乳房を、下から揺すりあげるよ...
より露骨な性感帯へ責めが変わったことで、アンリエッタは...
乳首を指の間にはさまれて、全体を回すようにこねられ、胸...
ようやく才人が唇を自分から離してくれたが、少女のしこり...
敏感な両乳首をつままれ、手綱を引くように前に乳房を引っ...
嬲られるピンク色の先端から流しこまれる快楽の電流に「あ...
「しんじられっ……しんじられ、ません……ひどすぎる……」
しゃがんだままうわごとのように呆然と、哀怨の言葉をつぶ...
離宮滞在三日目の夜のことは心の傷になっている。二度と思...
それなのにトラウマとともに植えつけられた官能が、あの日...
だから才人もそれを見越してここ数日、わざわざ記憶を掘り...
たった今までは。
なんでここまでされなければならないの、と目隠しの布が涙...
(少しでも情のある相手に、こんなことまでするはずがないわ...
(…………わたくしを、きらいだったのでも……ここまで、することな...
うなだれて鼻をすすりながら、ぼんやり惨めなほうへと考え...
その思考が飛ばされた。片方の乳首をはなした才人の指が彼...
快楽神経そのものの器官が伝えてきた鋭敏な肉悦に、腰が砕...
目隠しをした少女には責め手の次の行動が見えず、予想もし...
「ああぁっ! お、お豆さわらないでっ、いやぁ、漏れてしま...
「皮をこんな剥けかえらせてさ……いつもみたいにお尻といっし...
これ、いまここでイかせてやるから。クリームも持ってきた...
少年の指が小鳥の頭を撫でるようなタッチで、くりくりと肉...
とまどうように鳴いて前かがみになった少女の腰が、ひくん...
舌がもつれて自分の名前さえ言えなくなる前に、逃げ道をさ...
「やめてぇ! わたくしは、ひっく、わたくしは女王なのよ……」
叫びに手を止めた才人が、目を点にしている。
「……へ? はい、そうですね」
「だから……こんな……こんなことをわたくしにしたらいけないの…...
「……うーん」
才人の手がいったん離れたが、やめてくれたわけではなかっ...
その手が戻ってきてまた充血したクリトリスをつまむ。今度...
少女のひざがしらも細い肩も耐えている尻もわななき、濡れ...
「ひいいっ、やめてぇ! えぐっ、ひっく、なんっ、なんで言...
いやぁ、イク、出ちゃう、出てしまうぅっ、ひ、いいいいい...
淡々と肉豆を揉みぬかれて、背筋をつらぬかれるような絶頂...
美貌を泣きゆがめて歯をきりきりと食いしばり、ばらばらに...
かろうじて漏らすのをまぬがれたのは奇跡のたぐいだった。
けれど安堵も休息もなかった。股間では少年の指が、ペース...
絶頂後の連続した刺激に、アンリエッタの目隠しの裏で、闇...
通常ならベッドの上でも身をはねさせて悶えてしまう責めだ...
声も出せず歯を鳴らし、わななきつつ頭上に湯気がたちそう...
「へえ、やっぱりそれが本心ってわけかよ。俺にこうさせてる...
そんなこと思ってたんだ。そりゃ、大切なこと話す気にもな...
後半は小声でつぶやいた少年の手が、するりと股間のさらに...
この異常な状況で感じ、銀の糸をひいて愛液を素焼きの壺の...
指をよろこんで食い締める膣口周辺を浅くかき回されて、骨...
心の一部がまたぽきりと折れた。
「……ちがうの……ゆるして……やめてほしかったの……やめ、やめて...
苦痛と快楽がいり乱れて下腹部が紅爛に燃えさかっている。
少年の指を受け入れさせられている蜜壺から、滝となってご...
蜜壺内のひだの一つ一つが、指を舐めるようにざわめいてか...
その熱い肉泥の沼で、才人が指をぬちゅぐちゅと動かしてポ...
膣壁のしこった箇所をあっさり見つけられたとき、意思と関...
指で犯されくちゅくちゅという水音を聞かされるとともに、...
「あの……さっき、いきました……こんどはちゃんと『イク』って...
……だから、もう、ゆるして……」
誇りも意地もなにもかも捨てて許しを乞うても、股間をまさ...
股間の熱が急速に煮えたち、簡単に絶頂間際までくる。
排泄欲求に呻吟しつつも耐えるという状況でさえなかったら...
月明かりの寝室が、妖夢に満たされた拷問部屋となっていた。
アンリエッタは自分の存在が嬲られる蜜壺と肛肉だけになっ...
濃艶に熱気を放散してうちわななく女体から、涙と汗と愛液...
許しを乞うのをどこかであきらめ、少女は舌を垂らしてはぁ...
苦悩のかなたから、おぼろに意識に浮かんできたものがある。
かつて、自分は地獄に落ちるだろうと思った【6巻】。
(これ、これって……その、前払い、かしら……)
今の状況は、そうかもしれないとさえ思えた。
信じていた相手の心がわからなくなった。一方的に見放され...
気づかぬうちに深層部まで開発されきっていた浅ましい心身...
地獄で裁かれて、肉欲という鎖で引き回される獣に転生させ...
才人がアンリエッタのあごを上げさせ、下唇を数度目に舐め...
キス奉仕の催促に、少女が震えながらおとなしく応える……と...
アンリエッタに唇を咬みやぶられたのである。血がにじみ、...
ぴちっと肉の裂ける痛みのなかで不思議なことに、才人まで...
最後の一線でなかなか捨てきれないなにかを守ろうとするよ...
この心に妙なる痛みのあるキスに、少年は目を穏やかにほそ...
湿って熱いこの闇のなかが、退廃的な甘美さに満ちていく。...
わずかな時間の後、こみあげた激情がおさまったのか少女が...
それからアンリエッタの舌が、才人の唇の傷口をちろ……と舐...
が、舌で傷口を慰撫された瞬間に、才人の静かな陶酔が、一...
少年は自分でもその感情の移行に説明がつけられないまま、...
「んむぅ、ん――――!? ぷぁ、まって、あ、あううっ……」
突然に口づけをほどこされる側になったアンリエッタが、顔...
「やめて――あっ、ひ、我慢できなくなります、ん、指動かさな...
指の動きを再開されたとき、かろうじて踏みとどまってきた...
一休みを置いたためかえってそうなったのか、官能の高さが...
膣内の恥骨裏のポイントを刺激されつつ、外にでた親指でク...
「あああ、たすけて、イク、出てしまう、みないで、ひ、いく……
――いくの、いくっ、いくぅ、んんぅんっ、っ……ひいっ、ひい...
沸点の寸前で、追いかけるように唇を重ねられて舌を吸われ...
脳裏でなにか大切な神経が焼き切れた気がした。
官能と排泄欲求の双方が決壊し、腰がわななき――激しい放出...
いつのうちにか、しゅるんと白いビロードの目隠しを外され...
びちゃびちゃと浣腸液が放出され、なにもかもが崩れていく...
んん、んふ……と重ねた唇の間で息をあえがせながら、脳が溶...
ぼろぼろと玉の涙をあふれさせている半開きの瞳は、光が消...
ひきもきらず戦慄がはしっている茹だった体は、行水をした...
(すげ……姫さま、おもいっきりイッてる……)
才人は呆然と目を見開いていた。
自分の指を食い締めて粘っこい愛液を吐淫しながら、痙攣的...
彼もこめかみがドクドクと鳴るほど興奮していた。
ワイン酢を薄めた浣腸液を排泄しながら、きゅうきゅうと収...
耐えに耐えたすえで引き金を引かれ、排泄させられながら深...
その、もう生きていられないと思うほどの恥辱がなおさら、...
水音がやむころに、才人が唇と股間の指を離した。双方から...
唇からは才人の血のまじった赤い唾液、蜜壺からは子宮頚管...
「…………ぁ……ぁ……」
アンリエッタは後ろ手に拘束されたまま、もっと口づけして...
うるみ揺らめく虚ろな瞳から、宝石のような涙のしずくが床...
男に完全に屈従して快楽をねだる弱い女の顔で、朦朧として...
「……舌を……舌を吸って……おねがい……」
地獄の火で焼かれるような黒々とした悦びに、アンリエッタ...
体が子宮から赤く火照り、骨を抜かれた腰が淫惨な余韻にぴ...
才人はとろけ崩れていく少女の、あまりにも淫美なその姿に...
また、ひざ立ちになった彼の股間では肉棒がとっくに血管を...
それほど意識を眼前の少女に奪われていた。
宙に差し出したアンリエッタの舌がはかなく震えた。
…………………………
……………
……
心に空けられた穴を、肉を灼く火で埋められている。
崩落寸前まで虚脱した心を、有無を言わせない快楽をねじこ...
「……ひぁん、ひいいいいっ……もうやめてください、やめてくれ...
押しつけられる肛門性交による呪わしい炎の悦び、その絶頂...
肉情したたるようなあえぎ、動物めいた叫び声。
休むこともできず、続けざまに堕とされていく。
「……とまって……ひぃん……あ、まって、まってと言っております...
イく、またいきます、とめてぇ、んっく、んん、んんん、ん...
拘束はまた変えられ、後ろ手ではなく前で両手首をひとくく...
そのままベッドの上で立て続けにアヌスを犯されている。
上に乗せられて尻を淫猥に自分で振らされながら、向き合っ...
いまは仰向けになってひざ裏を持ちあげられ、わきのあたり...
やや股間を上向け、のしかかる男に向けて強調した卑猥な体...
その姿勢をとらせて覆いかぶさってきた才人に、何度も肛姦...
男の目の前で浣腸液を排出させられながら絶頂を得てしまう...
その衝撃を味わわされた後では、性感にあまりに無防備にな...
浣腸液に灼かれて腸管が過敏になり、あの屈辱の夜の記憶を...
そこに駄目押しのようにアヌスを延々と貫かれて、ひとたま...
淫らに狂った自分の体が、連続して倒錯した絶頂をむさぼり...
肉体の暴走を止めるすべもなく、おぼえたての肛肉での絶頂...
力強く組み敷かれて女肛で男の肉棒をしごかされ、淫叫をほ...
才人もすっかりのめりこみ、夢中になって攻めたてている。
美麗な少女の体を押さえつけて、ときに繊細に偏執的に、と...
あえぎと悩乱の叫びが交互に響く。絶頂が終わってから次の...
「――おしりグチュグチュしないでぇ! こんなこと続けられた...
くるってしまう、とめてくださいまひぃ、おねがいれふから...
動きをとめない少年にぐいぐいと責められるたびに、にじむ...
絶頂漬けになった狂おしいほどエロティックな尻が、才人の...
調教の成果を、最大限に発揮していた。
「ろれつ回んない?
すっかりイキっぱなしだな……もうお尻だけでも戻ってこられ...
ほんとにどこもかしこも弱点な体だよな、と才人が感嘆した...
アンリエッタの体を折りたたむように覆いかぶさっている彼...
体が興奮状態にあるのは彼も同じだった。昼に二回、この夜...
思考には一片の冷静さを残しながらも、男の本能が自分の下...
妖美な薔薇色に染まっている柔肌を、憑かれたように執拗に...
才人は腰を使いながら、そっとアンリエッタに顔を近づけた。
嬲られる少女が、両手首を縛られた腕を才人の首にかけて、...
あれほど嫌がっていたはずの肛門性交で、獣のように乱れさ...
とろけてほころびたアヌスにぐちゃりと肉棒を根元まで埋め...
「あううッ……あひぃっ……ひむ、ぁむ……ちゅる、んむ」
甘鳴きしながら才人の顔をさらに引きよせ、美麗な桜色の唇...
ひゅくりひゅくり美尻を回すようにうねらせて女肛をきゅき...
連日の調教で体に覚えさせられたことを、ほとんど無意識に...
顔をあげて唇を離した才人が、少女の顔を見下ろした。
アンリエッタはようやく与えられた小休止に、よだれを口の...
涙でぐちゃぐちゃの美貌は、うつろに瞳をゆるませて忘我の...
「お尻……そんな乱れられるんだ? 正直、そこまでの弱点とは...
イくときの反応というかイキ方は違うけど、こっちもイキま...
「い……や……ちがい、ます……」
「違わねえだろ……さっきから俺の下腹に、何度も小刻みな潮を...
揶揄した才人が突きこみ、少女が「ひいっ」と歯をくいしば...
ぐちぐちぐちぐち――と奥に埋めこまれたまま小さく速い突き...
抽送が大きなストロークに切り替わって、女肛を本格的にえ...
泣きながら身をよじるアンリエッタのくくられた両手が、今...
濃艶に肌に血を透かした汗みどろの上体が、柔らかい乳房を...
反らされたのどから哀しく濡れた艶声がひびきわたる。
「ひ、あ、んんーっ、あああああっ! あ、い、いくっ、いく...
「ぐっ……く……ほらみろ、お尻の穴やらしくきゅーきゅー締めて...
「あああああっ、そうれす、やぐっ、そうですっ、おしりでな...
うぁ、みとめたでしょう、みとめまひた、と、とめて、とめ...
「止まってとか言いながら自分から、お尻をゆすゆすさせてる...
う……、搾られる……ほんとやらしー尻……せーえきお尻のなかに...
「ひんんっ、ちがっ、ちがいます、ほしくないわ、あひっ、い...
いやなの、ひうう、ああっ、うごいてはだめ、だめったらっ...
「言えよ、お尻に出してほしいんだろ?
だってこんなにお尻の穴で、俺のを美味しそうにもぐもぐし...
女肛をヌプヌプとえぐりながら、才人が指摘する。
アンリエッタの湯気たつあえぎに恥辱のすすり泣きが混じる...
貫かれた尻が左右にくねりもだえ、痙攣まじりに上下にしゃ...
一度そそがれた精液を直後の浣腸で排出させられ、さきほど...
もう一度きちんと中に熱い精液を注いで、とすがるようにア...
その痴態に触発されて、才人の情欲も止むところを知らない...
どこかしら竜涎香と麝香を混ぜたような動物的な匂いただよ...
少女は栗色の髪をしどろに振りみだす。病的な快楽に耽溺さ...
十数回ほど抽送されただけで、狂わされた肛肉が次の焦げる...
「いやぁぁ、うそ、うそ、いくっ、こんなのうそぉっ、いくう...
ピストンを受ける桃尻がびくんっ、びくんっと上下にはねて...
才人は口をひきむすんでどうにか射精をこらえたらしく、断...
肛姦に急速に適応させられたアヌスの肉は、少年のものを抜...
絶頂の中で締まっているアヌスから、太い肉棒をずるずると...
小刻みに震えている尻が、ひくんひくんとしゃくられるよう...
「……ゃ……ぁ……でちゃう……」
アンリエッタの恥じらいの極致に達した声がむせび泣きに混...
彼は結合したままアンリエッタの足首をつかむ。
少女が頭上のほうに折りたたんでいた美脚を左右に大きく開...
「気持ちよすぎて我慢できなかったのかよ? 完全におしっこ...
「…………くぅん…………」
煩悦に耐えきれず漏らした尿をちょろちょろと噴きあげ、紅...
湯気をたてる尿を、美尻の結合部や下腹に伝わらせつつ、羞...
「……ごめんなさい……みないでぇ、もう、おゆるひを……
…………ひあぁぁああっ!!? あ、ひっ、なん……?」
アンリエッタはゆるく漏らしていた尿をジュッと噴出させて...
才人が抜ける寸前まで戻していた肉棒を、柔らかくほぐされ...
肉身に食い入る劇感で頭のなかに火花が散り、あごが開きっ...
すぐに苛烈な抽送がはじまり、少女はまた黒い快楽に沈めら...
括約筋の締まりにあわせて断続的に尿が漏れ、下腹部を温か...
ひっきりなしに鳴き、濡れたシーツの上でさらに引きつって...
「ひぃいいいっ、なんれぇ、とめて、いま、今お粗相ひており...
才人がアンリエッタのふくらはぎを自分の肩にかけさせてか...
あらためて女体を二つ折りにして、自分の下に押しつぶすよ...
彼は目をほそめて、危険な興奮を濃くにじませた声で、泣き...
「もしかして、止めてほしくてわざとお漏らししたのかよ?
どっちにしろシーツべちょべちょになっちゃったし、しっか...
「そ、そんな、ちがいますっ、いやぁ、ちがいまひゅう、あぐ...
ひどいわ、ごめんなひゃいって言っておりまひゅのにぃ、あ...
「どこもかしこも、えっちのためにあるような体だよな……
いくらでもイきたいだけイけよ」
「ゃあああぅ、やめて、んぁっ、じゅ、じゅうぶんれす、もう...
少年の右手に、ひとくくりに縛られたアンリエッタの両手首...
桜色の唇を唇でふさがれる。
少女は首をふってどうにか唇を離し、荒く呼吸しながら、拘...
地獄の底をえんえんと這わされるような、罪と業に満ちた官...
突如として体が鬼火となったかと錯覚するほど、じゅわんと...
「あああ、またっ、あぐ、い、いきたくないのれふっ、これ以...
ん、んぐぐぐっ、イ、イくううっ、ひむっ……あむぅ……!」
一度逃げた唇もすぐ口づけにふさがれる。魂まで奪おうとす...
才人が雄の本能にまかせた動きで、腰を繰り出してくる。
痙攣とともにはねようとする女体を力ずくで押さえこまれ、...
酸欠に陥っているからか、脳細胞を相当数破壊していそうな...
頭上に押しつけられた両手が、こぶしを握り開きする。
二つ折りで、これまた頭上のほうに向けられた美脚が、ひざ...
組み敷かれた裸身が、人の形をした艶やかな水妖のように、...
陸にあげられた魚のごとく、徐々にその動きがぐったりと弱...
暫時ののちに才人が張りつめきった肉棒を抜き、唇も離して...
その下でぱくぱくと薔薇の唇が開き、空気を一心にむさぼる...
「…………ころしてぇ、いっそ……しにます、こんなの……」
眠げに見えるほど、快楽に疲弊した放心の表情だった。
青い瞳孔がうつろに拡散して、火の絹をまとったかと見える...
どこからか闇のなかに匂う竜涎香、濁ったあえぎ声、煉獄で...
充満する室内の淫気が、粘性をともなっているかのように五...
かかげられていた脚がようやくベッドに下ろされた。
才人が軽く手をのべて、汗でアンリエッタの額にはりついた...
「何度だって『ころして』やるからな……でも今日は俺も、もう...
あとは俺がイくまで動きますから、舌を噛まないように注意...
「…………ああ……」
体をひっくりかえされて、愛液と汗と尿をぐっしょり吸った...
アンリエッタは諦めた色を瞳に宿すしかできなかった。ほつ...
(……怒っているのよ、と昼間に……言ったばかりなのに……)
せいいっぱい意地を張ろうとしたのに、今はもうこんな状態...
肉悦に負けて何度もこちらから許しを乞うのはいつものこと...
あれほど忌避していた肛門性交で、すさまじい肉悦をすりこ...
まったく愛されていると思えない抱き方で玩具にされて、そ...
こんな抱かれ方がこの先ずっと続くのだろうか。いつか屈辱...
でも愛されていないのなら、体を拒めばあっさり関係が終わ...
(……ちゃんと心を、くれるのなら……、今だって、足を舐めてもい...
暗く思いつめた涙がこぼれて、シーツに吸われた。
こんなことまでされておいて才人に愛を乞うのは、君臨する...
けれど体も心も、もう離れられそうにはない。
高貴な者には何より大切なものの一つである「誇り」と天秤...
まさしく報いとして肉の奈落をのたうちまわり、わが身を淫...
アンリエッタはのろのろと身を起こし、牝犬の格好をおとな...
後ろから才人のがちがちの肉棒がズプズプと、とろけそうな...
また酸鼻なほどの黒悦を味わわされると知っても、拘束され...
「……そ、そこぉ……っ」
「最後はいつもどおりに、お尻しながら前を触ってやるからな。
自分からも腰を振ってみて」
「…………ひいいいっ……!」
戻ってしまっていた包皮を剥かれ、生やわらかくなりかけた...
充血した陰唇まわりをさすられ、膣口につぷつぷと浅く指を...
アンリエッタは魂までとどく痺れに鳴きながら、ひとくくり...
同時にアヌスの肉棒が抜き差しされだすと、今度は前の甘い...
たちまちめぐる淫熱に、総身が溶けるような感覚がはやくも...
「ほら、姫さま、『お尻に出してほしい』って言ってみろよ」
ぐちぐちと肛姦されながら剥かれたクリトリスをつままれた...
薄い舌が震え、従順に言葉をつむいだ。
「…………だ……して……ほしい、です……
……あ……いく、いきそうです……ゆるしてくださいまし……おまめ...
あたまのなか、ぐちゃぐちゃなの…………ひぃぃ……っ、いく……」
「もっとぐちゃぐちゃになればいいってば。こうされるの好き...
指で包皮を戻され、すぐ肉豆をにゅるりと剥かれるのを何度...
何もかもが沸騰していく。
「…………いく……いきまひゅぅ……あぁぁ…………
…………す、き……わた、わたくひ、これがすき……」
「ん……素直になってきたな。
あとから剥いたまま直接シコシコしてやるから、お尻しっか...
責めが惨烈になる。
腸管を犯しぬく大きなストロークが始まり、恥丘下の突起や...
牝尻が一度大きくとびはね、それでスイッチが入ったかのよ...
快楽に負けた恥知らずな声がどんどん高まっていく。
「…………ひ……い……いいっ……」
「ああっ……あああっ……ふぁ、あううっ」
「うああっ、ひ、あああ、おしりあつい、とけるぅっ、すきぃ...
この夜最初のときの自分が聞けば、耳をふさいだだろう。
後ろにかかげた尻をみずから振りたくって背徳の肉悦を貪欲...
光ない瞳に絶望的な喜悦を浮かべながら、いっそ彼の手で与...
誇りが肉欲に、決定的にひざを屈しかけていた。
「やっぱり、このやり方だとすげえ乱れるよな……
お尻で気持ちよくなってるだろ? 気持ちいい、って言って...
才人の命令が、暗黒と淫情に占められていく心に響く。
首をそらし肩越しに振りむいて、空虚でありつつも深い艶か...
「……は……い、きもちいい……きもちいいっ、
お尻できもちよくなっておりますうぅっ」
少女は口に出して認め、なにもかもに負けていく。
そうすることで身を灼く火が、ますます黒い色に燃えさかっ...
白痴になったように淫蕩な笑みさえ浮かべながら、ぼろぼろ...
アンリエッタは上体を完全にベッドに伏せ、膨らんだ乳房を...
宣言どおり赤剥けしたクリトリスをぬるぬると本格的に愛撫...
その、頭のなかに高らかに響く鋭い悦びが、アヌスを犯され...
「あなたにひどいことされているのに、きもひいいの、ひっ、...
はずかひいのに、いやなのにきもちいいのぉ、ひっく、んん...
絶頂に達するたび、性器となった腸粘膜がもちもちと肉棒を...
「おまめだめっ、ああぁ、ひぐっ、あぅ、いくっ、いきますぅ...
峠が終わらないうちに二回目、三回目と絶頂を重ねさせられ...
かろうじて残っていた精神の柱が、ポキポキと音をたててま...
いままでなんのために意地を張って耐えてきたのかさえ、壮...
「……いくぅぅっ……!」
どこか傷ましさのある淫狂を、上体ごと頭をそらして宙にふ...
少女は濃密な絶頂に達しつづける。悪寒にも似たわななきが...
肉身も魂もじんと甘美に痺れていくような、黒い屈服の悦び...
再度の失禁が、ゆるく太ももを伝って落ちている。
「あ、またおしっこ漏らしちゃったな……
っ、そんなお尻うねらせて俺の搾られたら……! なるべく我...
少年が自身もこらえかねた快楽の叫びを、わずかに歯の間か...
肉棒が鈴口を数回ぱくぱくさせてから、本日五度目とは思え...
射精を受けたときアンリエッタの背から、一気に霧が噴くよ...
「…………ぁ……いくっ、……イクっ……ころひて……イクぅ……」
手首を拘束された手にシーツがぎゅうっと引っ張られて、張...
脈動にあわせて女肛が淫蕩にうごめいて肉棒をねぶりしごき...
少女は、背におおいかぶさってぎゅっと抱きしめてくる少年...
アンリエッタはかすれた声で、まだ波状に重なっていく無残...
…………………………
……………
……
声も絶えてしばらくが経った。整っていく呼吸音のみになり...
虫や鳥の、命のざわめきに満ちた独特の静寂であるが。
窓からの風が一陣、汗みどろに火照った二つの体をそよぎ撫...
ぱさりと黒髪を弱肩にかぶせるようにして、覆いかぶさった...
「すっかり、お尻も大好きな体になったなぁ」
そこで少女の様子に気づく。
うつぶせに栗色の髪を枕元に広げたアンリエッタは、雰囲気...
「ああもう、泣かないでくださいよ」
才人は、シーツに顔を埋めたまま泣きだした少女の頭をよし...
その一方で涙に微妙に高ぶるものを覚え、まだアンリエッタ...
嗜虐趣味に本格的に目覚めても、こういうときはいじめたい...
さすがに先ほどまであった獣欲といえるほどの欲望は薄れて...
(いや、さすがにたいがいにしとけって、俺。こんな、いつか壊...
どうしよう、もっといじめたいって気分が、何度ひどいこと...
というかこれって深みにはまってるの、俺のほうじゃねえか...
複雑な気分になっている才人の前で、しだいにアンリエッタ...
少女は子供のように泣いている。これまでは終わればどうに...
体の熱が引いていき、冷静な認識能力が戻ってくると、先ほ...
これまでのように威厳と意地をどうにか取りもどそうにも、...
それにくわえて、行為の最後では自暴自棄になって忘れてい...
「うっ、ひっく、こんな体いや、元にもどひて……
うんでくれた、かあさまにも、てんごくのとうさまにも、え...
「戻せと言われても無理です……
それに体がここまでえっちな子になったのは、さすがに生ま...
「ちがう、ちがうわ、ぜんぶあなたのせいです、せきにんをと...
あぅ、うああ、おしり動かないで、あっ、ふ、あっ」
「往生際わるいなあ……もう生まれつきだって認めろよ。
認めるまでまたイかせ続けてやってもいいんだからな」
「みとめない、ぜったい、ひっ、ひぃ、ひっく、ああうっ、お...
ゆるひっ、ゆるして、みとめたくないのれす、うっ、うまれ...
「……責任?」
「いままで、うっく、わたくひをすきじゃなかったなら、ちゃ...
ちゃんと愛してくださいまし、それで今日までの無礼、ぜん...
ひっく、おねがい……」
それがアンリエッタが、自尊心の残骸からとぼとぼ拾い集め...
捨てきれない矜持と断ち切れない想いのせめぎ合いが、もう...
好きになれ、という命令。懇願とまぜこぜになったわがまま...
……現実逃避気味に子供に戻っていなければ、さすがに口から...
が、才人が表情をこわばらせ、ぴたりと止まったのは「すき...
「…………え?
ちょっと待って」
…………………………
……………
……
ずっと裸で、二人とも無言だった。
浴槽がもうもうと植物の香気まじった湯気をたたせている。
大理石の浴室で、才人はアンリエッタの体を洗っている。
まず快楽のために使われた部分を丁寧に洗う。そのあと台を...
オリーブオイルの石鹸と柔らかなスポンジを使って、玉の肌...
少女の前にひざまずいて、うすくれないの雲母のような爪を...
アンリエッタは視線を宙にふわふわとさまよわせ、うつろな...
生来、人にひざまずかれる身分なのである。貴なる者の常と...
淫戯と呼ぶには激しすぎた行為の直後で、重い悦びの名残と...
いまも浅く息づく胸元からは、浴室の霧にまじってけぶるよ...
それでも手をしなやかに伸べ、しどけなく足をくずして横ず...
あのベッドの上の姿を、匂いも色も濃く艶やかに咲き乱れた...
「足を出してください」と才人が求めた。
アンリエッタが備えつけの台にふらふらと腰かけて脚を伸ば...
顔を起こさずに、才人がぼそりとつぶやく。
「……あのさ。ああいうやり方で、その、するのはさ。
嫌いとか、そういうのとはぜんぜん違いますから」
自分のほうこそ、ルイズやこの人に信頼されていないと思っ...
才人がルイズとアンリエッタに向ける想いの種類はそれぞれ...
要するに少年も少女も、どっちも不安だったのである。きち...
相手も同じ悩みにおちいっている、と知ってしまえばあっさ...
(というか、ほんとなら俺のほうがこれで嫌われて当然なんだけ...
彼も、自分のここ最近の行いがどんなものかわかってはいる。
離宮滞在一日目の夜から、ずいぶんと最低のことをやってい...
最初のうちは半ばやけになっていたため、勢いで突っ走って...
先刻にアンリエッタを責めている中で引き出した反応で、思...
少年の抱いていた信頼云々の苦悩は、そのまま立ち消えにな...
心を確かめてしまえば、発端の懐疑は小さなことだったとし...
そうなると、罪悪感と悔恨がじんじん湧いてくるのは当然で...
帰ったらルイズとももう一度話し合って俺から折れよう、と...
「俺がああいうことしたのは、むしろ……逆みたいなもんです」
最初の衝動は、無自覚に彼を傷つけたアンリエッタの言動か...
網状の細かいひびが文様となって入ることで美しくなる、も...
妙味甘露の酒毒に酔わされたかのような、破滅的な美への憧...
どちらにしても、好き放題に辱めたことを正当化する言い訳...
スポンジをすべやかな肌の上で動かしつつ、洗い終わったら...
(謝ればすむことでもないけど、やっぱりまずは謝らなきゃな)
と、アンリエッタが身じろぎする気配がした。磨いていた足...
眼前、同じ目の高さに、少女がしずやかにひざまずいてきた。
白い腕が首にまきつけられる。濡れかがやく瞳に間近で見つ...
ときおりアンリエッタの目の奥には、暗い熾火のような何か...
「……ねえ」
ものぐるおしい熱が静かな瞳にこめられ、物憂い声がつむが...
浴槽にたたえられた水がゆらめいている。泡がゆらゆら湧き...
尻をつくように座りこんだ才人の首に、腕をまわして抱きつ...
「もしも地獄に落ちるなら、いっしょに落ちてくださいますか…...
才人はにわかに、ぞくりと首筋が粟立つ感覚を覚えた。
少女の形をした、怖いほどに綺麗なものが目の前にある。う...
子供の言葉遊びのようで、真摯な問い。脈絡はなくても、重...
声もなくそれを抱きとめて、魂を奪われたようにこくん、と...
アンリエッタは男の腕の中でこわばりを解き、魔性のなにか...
安堵のこもった涙声を出す。
「あ……それならもうすべて受け入れますわ、
どれだけ淫らな女にしてくれてもかまいませぬから……」
ここ数日のことは、あえてアンリエッタは口にしなかった。
才人もまた、いまはそれに言及する場ではないような気がし...
双方にまたしも、ほの暗い情感がこみあげてきている。あれ...
湯に濡れた裸。すべる大理石の床。
ハーブの香のする湯気に包まれてくらくらと眩めく。
美姫の肌からしたたった湯の雫がぴちゃんと鳴った。
抱きしめた少女の鳩のように柔ぬくい乳房に頬を押し当てる...
才人はほうとため息をつく。アンリエッタの忍んだ泣き声が...
甘い嗚咽と心音が、魂とろかす蜜となって少年の耳にねっと...
男を惑わせて深い淵に誘うという、美しい水妖の歌にも似て。
静寂のなかに儚くふるえて悩ましく響き、底なく溺れさせら...
終了行:
●これは29-56の「退廃と哀歓の休暇〈中〉を、助言にしたがっ...
夕べの光も通りすぎ、トリステインは日没する。
夜天の黒を背景に、星斗かがやく刻が来る。
夜ごとのいとなみは、いまではアンリエッタにとって苦悩と...
快楽を得られないわけではもちろんない。その真逆だからこ...
…………………………
興奮しすぎていなければ、才人の前戯はたいていいつも丁寧...
使い魔だからなのかこの少年は、どうも女の子に奉仕するの...
最近は時間をたっぷり使って丹念に、アンリエッタの体のす...
あちこちをちょこちょこ触るのではなく、一箇所一箇所をゆ...
ときには二時間近くもじっくりと、やり方も触れるか触れな...
それにお尻をされるようになってからは、前戯で敏感なとこ...
絶頂を与えることなくアンリエッタを煮込むように、才人は...
乳輪をすりすりと穏やかに指の腹でなでられたり、縦長のへ...
それこそ意識せず口が勝手に、何度も蜜壺への挿入をねだっ...
肉欲が我慢の限界にたっして雪肌がすっかり薔薇色にそまり...
しかし、前戯のときは高貴なレディとして最大限の尊重を払...
その落差が大きすぎて、倒錯して渦をまくような肉の悦びに...
きっちり逃げられないように押さえつけられ、ときには、肌...
濃く甘すぎる愛悦を何度も極めさせられ、わけがわからなく...
挿入されるのをねだったアンリエッタは、同じ口からやはり...
途中からは回らないろれつでずっと許しを乞い、やめてほし...
これまでのように何度も潮を噴いて、真っ赤になった子宮の...
その後、ときには回復の休みさえもらえずすぐ、よろめきな...
同時に腰の前にまわされた少年の手で肉豆をさんざんにいじ...
熱い叫びと涙をふりまきながら淫艶に若い肢体をくねらせ、...
途中からむせび泣きながら、気がつけば自分から腰をしゃく...
一日の行為のしめくくりとして精を女肛内部にそそがれ、急...
そんなまさしく調教そのものの責めを受けつつ、アンリエッ...
……それがここしばらくの夜の大体のパターンだった。道具を...
けれど、責め手の少年が「もう慣れてきたかな」と見さだめ...
…………………………
寝室には、また蒼ずむ夏の闇が満ちていた。
毎夜のように窓から入ってくるのは月の光、夜風と夜の鳥の...
「ぁ……ぁ……うぁ……」
室内では熱をはらんだあえぎ声が、ベッドに這わされた少女...
またしても、尻を強調する姿勢をとらされていた。目隠しと...
湯を使ってきたアンリエッタは完全に裸身。ただし、白いビ...
布はアンリエッタの手足を拘束している。右と左、それぞれ...
ベッドに押しつけた泣きそうな美貌は、きっちり目隠しされ...
朝のときと似たような体勢であっても、朝よりいっそう惨め...
そのかかげた尻のほうからは、ぺちゃぺちゃと舌の使われる...
ついに耐えかねたアンリエッタが、背後から舌で愛撫してく...
「サ……サイト殿……そんな恥ずかしいことはやめて……
お尻なんか舐めないで……!」
才人は答えず、牝尻を割りひらいてアヌスに舌をはわせ続け...
この格好にアンリエッタを拘束してから、これ以外の責めは...
少年の舌にねっちりとねぶられ続けている女肛は、とうにヒ...
滑らかなビロードの目隠しの下で、アンリエッタは恥辱の涙...
「やめてぇ、恥ずかしいのですっ、そんなことしなくても今夜...
……あ、あなたがそういうことをして欲しいのなら、わたくし...
ですからわたくしにはしないで、舐めないでえっ、辱めない...
手足を拘束されていなければばたばたしていただろう。
才人がようやく舌を離して答えた。
「アンにお尻舐めてもらうのもいいな。でもそれは今度でいい...
もちろんいつものように、もうすぐこっちを使わせてもらう...
いくらでも感じてていいからな……なんだかんだ言っても、お...
「嫌い! 大嫌いですっ! ……ひあ、やめて、いや、ぬるぬる...
また才人に執拗にアヌスをしゃぶられだした。
羞恥と脊髄に流れっぱなしのおぞましい感覚に、アンリエッ...
大嫌い、というのは嘘ではない。そこで感じてしまうのとは...
無理にその部位を使われるようになったあたりから、才人と...
屈辱も悲しさも捨てられるかもという怯えも、全部がはけ口...
むろん主に才人に向けられるのだが、口約束の存在やら才人...
おたおた動揺する心が、悩みから逃避して「責めても問題な...
いまでは憎しみに近いほどのいとわしさを、その行為に感じ...
要するにアンリエッタはアナルセックスに対し、現在の諸悪...
「ぺろぺろしたらだめ、んんん、お願い、もう堪忍してくださ...
――やあぁっ! な、何なのですかそれ、何を当ててるの、ま...
……それなのにそこを膣やクリトリスとともに責められて、肉...
なまじ忌避する対象に設定してしまっているばかりに、そこ...
二回目に肛門を犯されたときの体験は、トラウマと共に、肉...
その記憶におびえるようにつつましく震えるアヌスに、才人...
それだけでいっそう泣き騒ぎだしたアンリエッタの声に、彼...
「もうちゃんとお尻の穴も濡れるようになったんだな。
適応はやい体だよなあ、ほんとえっちの素質あるや」
才人の指の腹の下でアンリエッタの可憐な菊のつぼみが、く...
つぷ、と才人の中指がアヌスに浅くもぐりこむ。
「ぅああぁっ!」
黒い快楽を覚えこまされているアンリエッタのその部分が、...
怖がるように固くきゅっと閉じて締まったアヌスを、なだめ...
少女の意思に反して、おずおずながらふっくらとほころんだ...
指に犯される美尻が、黒い悦感に痙攣する。
「やめなさ、やめなさいぃっ、指も舌もいらないの、は、はや...
「ん、お尻ねだらせるのはいつも言わせてたから、さすがに開...
ていうかそれ、おねだりでも趣旨は違うよな。『無理やり入...
そんな嫌がらなくたって、夕方にまた自分でお腹の中きれい...
「〜〜〜っ、さ、最低よ、そんなこと確かめないで、もう触っ...
目隠しのため視界を遮断されたことが、淑女ならだれでも恥...
器具の責めよりずっと基本的な、だからこそ肌にしっくりな...
その温かい愛撫でやさしく恥辱の場所をなぶられ、汚辱感と...
夜の残酷な静けさのなかで、拘束された優艶な白い裸を身も...
指が抜かれると、すぐ男の舌があてがわれた。
「やんんんっ」と眉を下げて歯を食いしばり、少女は桃尻を...
「なあ、気づいてるか? おま○こまでまたぐっちょり濡れてる...
お昼でドロドロだったから、せっかくお風呂入って洗ってき...
だけど今夜は触ってやらないから。お尻だけでイってもらう...
「いかない、お尻だけで気をやったりしません、あ、あああ、...
舌、舌おなかの中に入ってこないで、あうっ、もういやああ…...
…………………………
……………
……
時間がたち、ようやく才人が舌を離した。
「……このへんでいいかな」
才人は用意していた植物オイルを手のひらにたらすと、その...
今から少年に捧げる尻をかかげたアンリエッタは、ベッドの...
手足を拘束されて這った女体で形づくられる、卑猥な三角錐。
その頂点になって高い位置にある美尻のなかで、長時間にわ...
知りたくもなかった肛門の性感はここ数日で開発されており...
美麗な白桃の実を、才人が両手でつかんで割りひらいた。亀...
裸身を淫艶に汗でぬめり光らせ、ときに小刻みな痙攣をはし...
朦朧としていたが、気がつくとアヌスに挿入されようとして...
体に力がはいらず、抵抗心も消えるほど溶かされている。そ...
ぬぷり、とほころびたアヌスをおしわけて肉棒が入ってくる...
尻奥までじゅっぷり男の肉を詰めこまれたとき、アンリエッ...
それがすぐ消えてかわりに新しい汗の珠が噴き、透明なよだ...
「あ……あひ……? あ、あああっ……?」
少女の括約筋がきゅっと締まり、強烈にしめつけられた才人...
「あ、今夜はすごく反応いい……それに強く締まるけど、固さが...
朝から道具でほぐしてあげて、今いっぱい舐めてあげたのが...
「おし……お尻……いや……」
アンリエッタは背をたわめ反らして、かかげた尻を犯される...
肉剣の鞘にされた腸管が、子宮とともにおののいて震えた。
――腰を使われはじめた。
「ああああっ!!」
一瞬で叫ばされた。
アンリエッタはぱくぱくと口を開ける。よだれが溢れた。
「な……何これ……お尻……」
朝から嬲られていたこの一日で、予想以上に慣らされていた。
おぞましい異物感はまったく変わらない。けれど昨日はそれ...
肛肉が内部までとろけ、少年の肉棒を締めあげて、こちらか...
アヌスが完全に、男の肉をもてなすための器官にされていた。
「ま、待って、動かな……んひいいっ」
制止は聞いてもらえず、スムーズな抽送がぐちゅぐちゅと少...
そのたびに下半身で湧きおこるのは、もうはっきりと快楽だ...
融解しかけた鉛を流しこまれたように熱くて重い、異質の快...
太い肉棒をズルズル引きだされると、排泄に似てそれよりず...
奥に埋められて子宮を壁越しにノックされれば、おこりのよ...
膣感覚より原始的で、そのくせ人の手で仕立て上げられた、...
いまはアヌス以外を触れられず、純粋にその病的な快感だけ...
「待って、待ってえっ」
食い締める女肛から潤滑オイルにまみれた肉棒をぬるる……と...
押しつけられる罪深い悦感に惑乱しながら、アンリエッタは...
まったく触れられない蜜壺からこぼれる愛液が、量を増して...
才人の指がつつっとアンリエッタの背筋をなぞり、雪白の肌...
うなじの毛がぞわっと逆立ち、「ひゃん」と可愛らしい声が...
意識をずらされた瞬間に大きくずぬっと突きこまれ、「ああ...
夜は長かった。
窓から見える星の位置が時々刻々と変わっていく。
才人は責め方を変えている。激しい動きではなく、時間をか...
焦ることなく着実に。突きこみでも男根の七、八割までしか...
ベッドの上で煮こまれるように責められる少女の唇から、よ...
おぼろめく白肌から量を増してたちのぼる甘い淫気が、月明...
自分の体の内で、丁寧に積み重ねられて育てられていくその...
同じくシーツに押しつけられた乳房はむにゅんと円くつぶれ...
ますます濡れていく蜜壺の惨状は、内ももを幾筋も粘りおち...
昨夜までは肛門を犯されるときは蜜壺やクリトリスを少年の...
そのため条件反射が肉にしみこみ、いま蜜壺が子宮からよだ...
……昨夜までは、前後の性感帯への責めの組みあわせに子宮の...
今夜このとき唐突に、アンリエッタはまったく逆のことを叫...
「お、おねがいっ、前をさわって! 昨日までのようにしてく...
「今さら必要ねえだろ、こっちだけでちゃんと感じられるよう...
アンリエッタが言いたいのはそういうことではないのだが、...
「違うの、あああっ、違うのですっ、――お尻なんかで気をやら...
あひ、んんく、んんんうぅっ……!」
官能味たっぷりの桃尻を逃げようとするかのように振りたて...
その肉丘を指が食いこむほどわしづかまれ、淫猥に谷間を開...
「あああああっ! 深い、深いいいっ」
「そろそろイキそうなんだ? じゃ、少しずつ速くしてやるよ。
――お尻でイくときも、ちゃんと報告しろよ? しなきゃお仕...
「ひうっ……気なんかやらないわ、あく、……や、やらせないで、...
お尻は嫌いなの、嫌いなのですっ……やあああぁっ」
また深く突きこまれるようになっていった。
子宮の存在を裏側から意識させられ、それが胎内で甘く煮立...
アヌスを肉棒に拡張されていながら体がすっかり、雄に嬲ら...
「うぁ、あつい、お尻が熱いの、ひ、いやです、くうっ……!」
自尊心を壊されていく。
白く滑らかなビロードの目隠しをはめられ、手足は獣のよう...
それなのに本物の獣のようにあえいでいる自分を認識して、...
このうえに嫌っている肛門性交で絶頂に達してしまえば、も...
「……ひぁ……ひっ……あああぁ……あつい……」
耐えるため歯の根をしっかり閉じようとしても、気がつくと...
桃尻の真ん中をつらぬく灼けた串から、熱波が脊髄をかけあ...
もうこの感覚を忘れられそうになかった。意識を犯される女...
(だ……だめ……ああ……これ、だめかも……)
歯をどれだけ食いしばっても、拘束された手を完全に白くな...
肛肉がただれて、体が内側から炎上しているようだった。正...
わからないまま、熱だけがひたすらに蓄積していった。
前兆もなく才人のとがらされた舌が、アンリエッタの耳の中...
――瞬間、脳まで犯されたような感覚が呼び水となり、目隠し...
「……あひいいいっ……!」
絶叫しながら総身をうちわななかせ、硬直させて、アンリエ...
絶対に、到達したくなかったところに無理やり突き落とされ...
それも、厚ぼったい官能が相当に育っていたとはいえ、不意...
触られてもいないのにわななく蜜壺が、愛液を垂らしてベッ...
牝尻が男のものをくわえたままぴくぴく小さく震える。余韻...
アンリエッタは荒い息で枕辺を湿らせ、ぐったり体の力を抜...
精一杯の我慢もむなしく、とうとう前を触られないまま禁断...
「……やっとイったな? 体はずいぶん燃えてたみたいだけど、...
でも今ので覚えたろ。じゃ、次は俺を気持ちよくしてもらい...
その宣言はすぐ実行に移された。
抽送に拍車がかかり、ぴっちり肉棒に吸いついている肛口の...
肉をヒクつかせながらへたっている間も与えられなかったア...
今度は少女に絶頂を得させるためではなく、純然と少年の快...
「ちょっとまって、やぁ、やすませて、ああっ、ひああんっ、...
……え? あ、あああ……? あれ……?」
ビロードの目隠しが少女の顔に巻かれてはいたが、そばで見...
アンリエッタの中で重い残響を伝えながらもゆっくり沈潜し...
汗濡れした雪白の背中で、挿入のときとおなじく鳥肌が、も...
「まって……あ……なんで……だめ……ま――待ってえっ!」
あごをはねあげて汗を飛び散らせながら叫ぶ。体が卑猥に突...
すでに腸内にある肉棒の抜き差しを止められるわけもなく、...
肉棒の突きこみが苛烈になり、ここ数日で柔らかくなったア...
「へ、変なのです、お尻が、お尻がまた熱くなっておりますう...
「へえ……連続してイけそうなんだ。じゃあ見せてみなよ、俺も...
「ひゃぐううっ……! あう、グチュグチュしたらだめ、ゃあっ...
肛肉が突きこんでくる少年の肉棒を迎えて引きしごき、子宮...
炉の鍋にかけたタールのごとく黒く熱くどろどろした快楽が...
二回目の絶頂へ向かう肉悦は、あきらかに最初より濃かった...
続けて責められることで、先の絶頂の残響が次へつなげられ...
とっくに声は止められなくなっている。
「相当よがりだしてるじゃねえかよ……ほんとにえっち好きな、...
お尻がすっかり美味しそうに俺のをくわえて……うわ、これき...
そんな背中くねらせたって手足の布はほどけないぞ。ほら、...
「んんんんんっ――くぅ、ひいいっ、ああああああっ!!」
双丘にかけられた両手で牝尻をあらためてぐいっと割り開か...
いやらしい女という言葉に反論する余裕さえなく、アンリエ...
肛肉がもっちりと蕩けきり、勝手に肉棒をしゃぶりだしてい...
肛姦の、邪悪さすらある官能が少女を引きずって翻弄してい...
子宮が痙攣し、ジュクンと恥丘の裏のほうで何かが溜まった...
アンリエッタの全身がおぞ気だつ。
肛門性交での二回目の極致、高みというより深淵といったほ...
むせび泣きながら上気しきった頬をシーツにこすりつける。
「――やっぱりだめぇっ、お尻は、ひいぅ、もっ、もうしませぬ...
ふあっ、いやあああああっ!! 止まりなさいいっ、そんな...
「そろそろだから……!」
惑乱におちいったアンリエッタの突発的な言葉を無視して、...
やめられるもんか今さら、と彼は月光に映しだされる眼下の...
オコジョのようにしなやかな背、柳腰のくびれ、むちっと官...
それら上質の白布で手足を縛られて視界を奪われ、柔らかい...
純白の中で彼女自身はぽうっと肌を紅潮させゆきながら身悶...
艶にくずれていくその姿が、幽界に近いほどに妖しい淫美を...
縛りあげたままツンと突きあげさせた桃尻を見下ろしてかか...
男の支配欲を満足させる状況を再度認識したとき、射精欲求...
俺も限界、と判断して才人はアンリエッタの腰骨をがっちり...
「あああーっ……!!」
その瞬間、悲しげな艶声とともにアンリエッタの背筋がたわ...
牝尻がぐぐっとこわばり、女肛の輪が強烈に収縮して肉棒を...
才人は眉根を寄せて目をぎゅっとつぶり、快楽のうめきをか...
昼間に二回出していたはずなのだが、いま得た快楽のあまり...
「あああああああっ! あぁ、あああああっ!!」
アンリエッタのほうは、精液を流しこまれることで声をいっ...
ドクドクと腸内を熱い白濁で満たされ、肉棒の脈動を感じた...
舌をなまめかしく宙に踊らせ、ひとたまりもなく二回目の肛...
圧迫感のある呪うような肉悦の中で、蜜壺でまでプチャと何...
才人の快楽にせっぱつまりながらも勝ち誇るような声が、首...
「はっきりイってるよなっ……水鉄砲みてーに、ぴゅっーてお潮...
「…………ぁ…………ぁぉ…………」
全身の筋肉が、きしる音まで聞こえるかと思うほど緊縮しつ...
ベッドに完全に突っ伏して体重を投げだし、優美な裸身にど...
「……ひぃ……ぁ……」
じんじんと五体がしびれて、淫気をくゆらせながらか細くう...
才人にずるりと肉棒を抜かれても、体は反応を見せなかった...
終わったなら拘束をほどいてと言う気もおきず、玩弄された...
虚ろに散らされた心を絶望が占めはじめていた。
一回目はなにがなんだかのうちに達してしまっていたが、二...
また一つ戻れなくなったと思えば、涙がゆるかににじみ出る。
けれど、アンリエッタが悲愁にくれている暇はなかった。
犯されたばかりの肛口になにか細い管のようなものが入って...
「え……え?」
肛道に侵入してきた異物に戸惑った瞬間、びゅぅ……とそれが...
それを受けたとたん腸壁がじんとうずき、火傷したかと錯覚...
内臓からの痛覚に「ひいっ」とうめき声が出る。
「なに……なにして……?」
「お尻で二回もイっただろ? それなのに、ちゃんと口で報告...
報告しなきゃお仕置き、って俺は言いましたよ」
びゅーと肛門内部に注がれていく。水にワイン酢を混ぜたも...
ぽかんとしている暇もなく、「ひぐっ、ひっ」とのどが勝手...
ぽっかり開いてひくひくうごめきつつ精液をとろっとこぼし...
「サイト殿……本当に、それだけはやめて……? やめてください...
頭のほうはショックを受けて反応が追いつかず、馬鹿のよう...
内部を刺激物に蹂躙される苦痛に、剥き卵のような二つの尻...
…………………………
……………
……
浣腸液を腹内に大量にそそぎこまれた少女は、全裸にハイヒ...
目隠しはそのまま。拘束は変化して、後ろ手にくくりあげら...
両ひざこそ縛られてはいないが、あの夜に受けたこれまでで...
わななく下唇をちろりと才人に舐められた。
それがキス奉仕要求の合図になっていた。顔をわずかに上げ...
口内にぬるりとすべりこんできた男の舌に舌をからめ、下腹...
「んむ、んむぅ、ンン……」
一心不乱にくちゅくちゅと舌、唇で奉仕する。
ぴくぴくと何度も火照った全身がうち震える。
眉根を哀しげに寄せながら、視界を封じられた少女は苦悶に...
腸壁を浣腸液が焼くように刺激し、少年から唇を離して「ひ...
二回達したうえに熱い精液を注がれ、頭も女肛もその内側ま...
まばたきする間でも気を抜けば決壊しそうなほど、最初から...
心を切られるような涙声がついに夜気をかん高く裂いた。
「おへそ、触ってはだめ! やめてぇ、くりくりしないで!
こんなひどいことはやめてください、――あんなところ見られ...
アンリエッタのわずかに膨らんだ腹の中央、つつましい小さ...
そうされることで下腹がなおさら悲鳴をあげていた。
脂汗が流れるほど切迫した便意に、しゃがんだまま貧乏ゆす...
そうすることで苦痛をどうにかまぎらわせようとしながら、...
遠くからのように、才人の声が聞こえた。
「あの夜の言いつけ守って、いつもきちんと自分で『準備』し...
おなかの中身なんて残ってないって。水しか出ないから、そ...
――また下唇を舐められる。
目隠しの下から滂沱と流れた涙が、少女の頬をあらたに伝わ...
鼻の先がこすれるほどの近距離にいる才人に、噛みつくよう...
「ひむっ、むぅ、あ、あむ、んむんん……!」
とっくに抜き差しならない状況だというのに、すぐ前にいる...
薔薇の花弁のような唇を少年の唇と深くかみ合わせ、薄くひ...
今にも意識が飛びそうだった。
才人が、汗でぬめぬめと輝く乳房を、下から揺すりあげるよ...
より露骨な性感帯へ責めが変わったことで、アンリエッタは...
乳首を指の間にはさまれて、全体を回すようにこねられ、胸...
ようやく才人が唇を自分から離してくれたが、少女のしこり...
敏感な両乳首をつままれ、手綱を引くように前に乳房を引っ...
嬲られるピンク色の先端から流しこまれる快楽の電流に「あ...
「しんじられっ……しんじられ、ません……ひどすぎる……」
しゃがんだままうわごとのように呆然と、哀怨の言葉をつぶ...
離宮滞在三日目の夜のことは心の傷になっている。二度と思...
それなのにトラウマとともに植えつけられた官能が、あの日...
だから才人もそれを見越してここ数日、わざわざ記憶を掘り...
たった今までは。
なんでここまでされなければならないの、と目隠しの布が涙...
(少しでも情のある相手に、こんなことまでするはずがないわ...
(…………わたくしを、きらいだったのでも……ここまで、することな...
うなだれて鼻をすすりながら、ぼんやり惨めなほうへと考え...
その思考が飛ばされた。片方の乳首をはなした才人の指が彼...
快楽神経そのものの器官が伝えてきた鋭敏な肉悦に、腰が砕...
目隠しをした少女には責め手の次の行動が見えず、予想もし...
「ああぁっ! お、お豆さわらないでっ、いやぁ、漏れてしま...
「皮をこんな剥けかえらせてさ……いつもみたいにお尻といっし...
これ、いまここでイかせてやるから。クリームも持ってきた...
少年の指が小鳥の頭を撫でるようなタッチで、くりくりと肉...
とまどうように鳴いて前かがみになった少女の腰が、ひくん...
舌がもつれて自分の名前さえ言えなくなる前に、逃げ道をさ...
「やめてぇ! わたくしは、ひっく、わたくしは女王なのよ……」
叫びに手を止めた才人が、目を点にしている。
「……へ? はい、そうですね」
「だから……こんな……こんなことをわたくしにしたらいけないの…...
「……うーん」
才人の手がいったん離れたが、やめてくれたわけではなかっ...
その手が戻ってきてまた充血したクリトリスをつまむ。今度...
少女のひざがしらも細い肩も耐えている尻もわななき、濡れ...
「ひいいっ、やめてぇ! えぐっ、ひっく、なんっ、なんで言...
いやぁ、イク、出ちゃう、出てしまうぅっ、ひ、いいいいい...
淡々と肉豆を揉みぬかれて、背筋をつらぬかれるような絶頂...
美貌を泣きゆがめて歯をきりきりと食いしばり、ばらばらに...
かろうじて漏らすのをまぬがれたのは奇跡のたぐいだった。
けれど安堵も休息もなかった。股間では少年の指が、ペース...
絶頂後の連続した刺激に、アンリエッタの目隠しの裏で、闇...
通常ならベッドの上でも身をはねさせて悶えてしまう責めだ...
声も出せず歯を鳴らし、わななきつつ頭上に湯気がたちそう...
「へえ、やっぱりそれが本心ってわけかよ。俺にこうさせてる...
そんなこと思ってたんだ。そりゃ、大切なこと話す気にもな...
後半は小声でつぶやいた少年の手が、するりと股間のさらに...
この異常な状況で感じ、銀の糸をひいて愛液を素焼きの壺の...
指をよろこんで食い締める膣口周辺を浅くかき回されて、骨...
心の一部がまたぽきりと折れた。
「……ちがうの……ゆるして……やめてほしかったの……やめ、やめて...
苦痛と快楽がいり乱れて下腹部が紅爛に燃えさかっている。
少年の指を受け入れさせられている蜜壺から、滝となってご...
蜜壺内のひだの一つ一つが、指を舐めるようにざわめいてか...
その熱い肉泥の沼で、才人が指をぬちゅぐちゅと動かしてポ...
膣壁のしこった箇所をあっさり見つけられたとき、意思と関...
指で犯されくちゅくちゅという水音を聞かされるとともに、...
「あの……さっき、いきました……こんどはちゃんと『イク』って...
……だから、もう、ゆるして……」
誇りも意地もなにもかも捨てて許しを乞うても、股間をまさ...
股間の熱が急速に煮えたち、簡単に絶頂間際までくる。
排泄欲求に呻吟しつつも耐えるという状況でさえなかったら...
月明かりの寝室が、妖夢に満たされた拷問部屋となっていた。
アンリエッタは自分の存在が嬲られる蜜壺と肛肉だけになっ...
濃艶に熱気を放散してうちわななく女体から、涙と汗と愛液...
許しを乞うのをどこかであきらめ、少女は舌を垂らしてはぁ...
苦悩のかなたから、おぼろに意識に浮かんできたものがある。
かつて、自分は地獄に落ちるだろうと思った【6巻】。
(これ、これって……その、前払い、かしら……)
今の状況は、そうかもしれないとさえ思えた。
信じていた相手の心がわからなくなった。一方的に見放され...
気づかぬうちに深層部まで開発されきっていた浅ましい心身...
地獄で裁かれて、肉欲という鎖で引き回される獣に転生させ...
才人がアンリエッタのあごを上げさせ、下唇を数度目に舐め...
キス奉仕の催促に、少女が震えながらおとなしく応える……と...
アンリエッタに唇を咬みやぶられたのである。血がにじみ、...
ぴちっと肉の裂ける痛みのなかで不思議なことに、才人まで...
最後の一線でなかなか捨てきれないなにかを守ろうとするよ...
この心に妙なる痛みのあるキスに、少年は目を穏やかにほそ...
湿って熱いこの闇のなかが、退廃的な甘美さに満ちていく。...
わずかな時間の後、こみあげた激情がおさまったのか少女が...
それからアンリエッタの舌が、才人の唇の傷口をちろ……と舐...
が、舌で傷口を慰撫された瞬間に、才人の静かな陶酔が、一...
少年は自分でもその感情の移行に説明がつけられないまま、...
「んむぅ、ん――――!? ぷぁ、まって、あ、あううっ……」
突然に口づけをほどこされる側になったアンリエッタが、顔...
「やめて――あっ、ひ、我慢できなくなります、ん、指動かさな...
指の動きを再開されたとき、かろうじて踏みとどまってきた...
一休みを置いたためかえってそうなったのか、官能の高さが...
膣内の恥骨裏のポイントを刺激されつつ、外にでた親指でク...
「あああ、たすけて、イク、出てしまう、みないで、ひ、いく……
――いくの、いくっ、いくぅ、んんぅんっ、っ……ひいっ、ひい...
沸点の寸前で、追いかけるように唇を重ねられて舌を吸われ...
脳裏でなにか大切な神経が焼き切れた気がした。
官能と排泄欲求の双方が決壊し、腰がわななき――激しい放出...
いつのうちにか、しゅるんと白いビロードの目隠しを外され...
びちゃびちゃと浣腸液が放出され、なにもかもが崩れていく...
んん、んふ……と重ねた唇の間で息をあえがせながら、脳が溶...
ぼろぼろと玉の涙をあふれさせている半開きの瞳は、光が消...
ひきもきらず戦慄がはしっている茹だった体は、行水をした...
(すげ……姫さま、おもいっきりイッてる……)
才人は呆然と目を見開いていた。
自分の指を食い締めて粘っこい愛液を吐淫しながら、痙攣的...
彼もこめかみがドクドクと鳴るほど興奮していた。
ワイン酢を薄めた浣腸液を排泄しながら、きゅうきゅうと収...
耐えに耐えたすえで引き金を引かれ、排泄させられながら深...
その、もう生きていられないと思うほどの恥辱がなおさら、...
水音がやむころに、才人が唇と股間の指を離した。双方から...
唇からは才人の血のまじった赤い唾液、蜜壺からは子宮頚管...
「…………ぁ……ぁ……」
アンリエッタは後ろ手に拘束されたまま、もっと口づけして...
うるみ揺らめく虚ろな瞳から、宝石のような涙のしずくが床...
男に完全に屈従して快楽をねだる弱い女の顔で、朦朧として...
「……舌を……舌を吸って……おねがい……」
地獄の火で焼かれるような黒々とした悦びに、アンリエッタ...
体が子宮から赤く火照り、骨を抜かれた腰が淫惨な余韻にぴ...
才人はとろけ崩れていく少女の、あまりにも淫美なその姿に...
また、ひざ立ちになった彼の股間では肉棒がとっくに血管を...
それほど意識を眼前の少女に奪われていた。
宙に差し出したアンリエッタの舌がはかなく震えた。
…………………………
……………
……
心に空けられた穴を、肉を灼く火で埋められている。
崩落寸前まで虚脱した心を、有無を言わせない快楽をねじこ...
「……ひぁん、ひいいいいっ……もうやめてください、やめてくれ...
押しつけられる肛門性交による呪わしい炎の悦び、その絶頂...
肉情したたるようなあえぎ、動物めいた叫び声。
休むこともできず、続けざまに堕とされていく。
「……とまって……ひぃん……あ、まって、まってと言っております...
イく、またいきます、とめてぇ、んっく、んん、んんん、ん...
拘束はまた変えられ、後ろ手ではなく前で両手首をひとくく...
そのままベッドの上で立て続けにアヌスを犯されている。
上に乗せられて尻を淫猥に自分で振らされながら、向き合っ...
いまは仰向けになってひざ裏を持ちあげられ、わきのあたり...
やや股間を上向け、のしかかる男に向けて強調した卑猥な体...
その姿勢をとらせて覆いかぶさってきた才人に、何度も肛姦...
男の目の前で浣腸液を排出させられながら絶頂を得てしまう...
その衝撃を味わわされた後では、性感にあまりに無防備にな...
浣腸液に灼かれて腸管が過敏になり、あの屈辱の夜の記憶を...
そこに駄目押しのようにアヌスを延々と貫かれて、ひとたま...
淫らに狂った自分の体が、連続して倒錯した絶頂をむさぼり...
肉体の暴走を止めるすべもなく、おぼえたての肛肉での絶頂...
力強く組み敷かれて女肛で男の肉棒をしごかされ、淫叫をほ...
才人もすっかりのめりこみ、夢中になって攻めたてている。
美麗な少女の体を押さえつけて、ときに繊細に偏執的に、と...
あえぎと悩乱の叫びが交互に響く。絶頂が終わってから次の...
「――おしりグチュグチュしないでぇ! こんなこと続けられた...
くるってしまう、とめてくださいまひぃ、おねがいれふから...
動きをとめない少年にぐいぐいと責められるたびに、にじむ...
絶頂漬けになった狂おしいほどエロティックな尻が、才人の...
調教の成果を、最大限に発揮していた。
「ろれつ回んない?
すっかりイキっぱなしだな……もうお尻だけでも戻ってこられ...
ほんとにどこもかしこも弱点な体だよな、と才人が感嘆した...
アンリエッタの体を折りたたむように覆いかぶさっている彼...
体が興奮状態にあるのは彼も同じだった。昼に二回、この夜...
思考には一片の冷静さを残しながらも、男の本能が自分の下...
妖美な薔薇色に染まっている柔肌を、憑かれたように執拗に...
才人は腰を使いながら、そっとアンリエッタに顔を近づけた。
嬲られる少女が、両手首を縛られた腕を才人の首にかけて、...
あれほど嫌がっていたはずの肛門性交で、獣のように乱れさ...
とろけてほころびたアヌスにぐちゃりと肉棒を根元まで埋め...
「あううッ……あひぃっ……ひむ、ぁむ……ちゅる、んむ」
甘鳴きしながら才人の顔をさらに引きよせ、美麗な桜色の唇...
ひゅくりひゅくり美尻を回すようにうねらせて女肛をきゅき...
連日の調教で体に覚えさせられたことを、ほとんど無意識に...
顔をあげて唇を離した才人が、少女の顔を見下ろした。
アンリエッタはようやく与えられた小休止に、よだれを口の...
涙でぐちゃぐちゃの美貌は、うつろに瞳をゆるませて忘我の...
「お尻……そんな乱れられるんだ? 正直、そこまでの弱点とは...
イくときの反応というかイキ方は違うけど、こっちもイキま...
「い……や……ちがい、ます……」
「違わねえだろ……さっきから俺の下腹に、何度も小刻みな潮を...
揶揄した才人が突きこみ、少女が「ひいっ」と歯をくいしば...
ぐちぐちぐちぐち――と奥に埋めこまれたまま小さく速い突き...
抽送が大きなストロークに切り替わって、女肛を本格的にえ...
泣きながら身をよじるアンリエッタのくくられた両手が、今...
濃艶に肌に血を透かした汗みどろの上体が、柔らかい乳房を...
反らされたのどから哀しく濡れた艶声がひびきわたる。
「ひ、あ、んんーっ、あああああっ! あ、い、いくっ、いく...
「ぐっ……く……ほらみろ、お尻の穴やらしくきゅーきゅー締めて...
「あああああっ、そうれす、やぐっ、そうですっ、おしりでな...
うぁ、みとめたでしょう、みとめまひた、と、とめて、とめ...
「止まってとか言いながら自分から、お尻をゆすゆすさせてる...
う……、搾られる……ほんとやらしー尻……せーえきお尻のなかに...
「ひんんっ、ちがっ、ちがいます、ほしくないわ、あひっ、い...
いやなの、ひうう、ああっ、うごいてはだめ、だめったらっ...
「言えよ、お尻に出してほしいんだろ?
だってこんなにお尻の穴で、俺のを美味しそうにもぐもぐし...
女肛をヌプヌプとえぐりながら、才人が指摘する。
アンリエッタの湯気たつあえぎに恥辱のすすり泣きが混じる...
貫かれた尻が左右にくねりもだえ、痙攣まじりに上下にしゃ...
一度そそがれた精液を直後の浣腸で排出させられ、さきほど...
もう一度きちんと中に熱い精液を注いで、とすがるようにア...
その痴態に触発されて、才人の情欲も止むところを知らない...
どこかしら竜涎香と麝香を混ぜたような動物的な匂いただよ...
少女は栗色の髪をしどろに振りみだす。病的な快楽に耽溺さ...
十数回ほど抽送されただけで、狂わされた肛肉が次の焦げる...
「いやぁぁ、うそ、うそ、いくっ、こんなのうそぉっ、いくう...
ピストンを受ける桃尻がびくんっ、びくんっと上下にはねて...
才人は口をひきむすんでどうにか射精をこらえたらしく、断...
肛姦に急速に適応させられたアヌスの肉は、少年のものを抜...
絶頂の中で締まっているアヌスから、太い肉棒をずるずると...
小刻みに震えている尻が、ひくんひくんとしゃくられるよう...
「……ゃ……ぁ……でちゃう……」
アンリエッタの恥じらいの極致に達した声がむせび泣きに混...
彼は結合したままアンリエッタの足首をつかむ。
少女が頭上のほうに折りたたんでいた美脚を左右に大きく開...
「気持ちよすぎて我慢できなかったのかよ? 完全におしっこ...
「…………くぅん…………」
煩悦に耐えきれず漏らした尿をちょろちょろと噴きあげ、紅...
湯気をたてる尿を、美尻の結合部や下腹に伝わらせつつ、羞...
「……ごめんなさい……みないでぇ、もう、おゆるひを……
…………ひあぁぁああっ!!? あ、ひっ、なん……?」
アンリエッタはゆるく漏らしていた尿をジュッと噴出させて...
才人が抜ける寸前まで戻していた肉棒を、柔らかくほぐされ...
肉身に食い入る劇感で頭のなかに火花が散り、あごが開きっ...
すぐに苛烈な抽送がはじまり、少女はまた黒い快楽に沈めら...
括約筋の締まりにあわせて断続的に尿が漏れ、下腹部を温か...
ひっきりなしに鳴き、濡れたシーツの上でさらに引きつって...
「ひぃいいいっ、なんれぇ、とめて、いま、今お粗相ひており...
才人がアンリエッタのふくらはぎを自分の肩にかけさせてか...
あらためて女体を二つ折りにして、自分の下に押しつぶすよ...
彼は目をほそめて、危険な興奮を濃くにじませた声で、泣き...
「もしかして、止めてほしくてわざとお漏らししたのかよ?
どっちにしろシーツべちょべちょになっちゃったし、しっか...
「そ、そんな、ちがいますっ、いやぁ、ちがいまひゅう、あぐ...
ひどいわ、ごめんなひゃいって言っておりまひゅのにぃ、あ...
「どこもかしこも、えっちのためにあるような体だよな……
いくらでもイきたいだけイけよ」
「ゃあああぅ、やめて、んぁっ、じゅ、じゅうぶんれす、もう...
少年の右手に、ひとくくりに縛られたアンリエッタの両手首...
桜色の唇を唇でふさがれる。
少女は首をふってどうにか唇を離し、荒く呼吸しながら、拘...
地獄の底をえんえんと這わされるような、罪と業に満ちた官...
突如として体が鬼火となったかと錯覚するほど、じゅわんと...
「あああ、またっ、あぐ、い、いきたくないのれふっ、これ以...
ん、んぐぐぐっ、イ、イくううっ、ひむっ……あむぅ……!」
一度逃げた唇もすぐ口づけにふさがれる。魂まで奪おうとす...
才人が雄の本能にまかせた動きで、腰を繰り出してくる。
痙攣とともにはねようとする女体を力ずくで押さえこまれ、...
酸欠に陥っているからか、脳細胞を相当数破壊していそうな...
頭上に押しつけられた両手が、こぶしを握り開きする。
二つ折りで、これまた頭上のほうに向けられた美脚が、ひざ...
組み敷かれた裸身が、人の形をした艶やかな水妖のように、...
陸にあげられた魚のごとく、徐々にその動きがぐったりと弱...
暫時ののちに才人が張りつめきった肉棒を抜き、唇も離して...
その下でぱくぱくと薔薇の唇が開き、空気を一心にむさぼる...
「…………ころしてぇ、いっそ……しにます、こんなの……」
眠げに見えるほど、快楽に疲弊した放心の表情だった。
青い瞳孔がうつろに拡散して、火の絹をまとったかと見える...
どこからか闇のなかに匂う竜涎香、濁ったあえぎ声、煉獄で...
充満する室内の淫気が、粘性をともなっているかのように五...
かかげられていた脚がようやくベッドに下ろされた。
才人が軽く手をのべて、汗でアンリエッタの額にはりついた...
「何度だって『ころして』やるからな……でも今日は俺も、もう...
あとは俺がイくまで動きますから、舌を噛まないように注意...
「…………ああ……」
体をひっくりかえされて、愛液と汗と尿をぐっしょり吸った...
アンリエッタは諦めた色を瞳に宿すしかできなかった。ほつ...
(……怒っているのよ、と昼間に……言ったばかりなのに……)
せいいっぱい意地を張ろうとしたのに、今はもうこんな状態...
肉悦に負けて何度もこちらから許しを乞うのはいつものこと...
あれほど忌避していた肛門性交で、すさまじい肉悦をすりこ...
まったく愛されていると思えない抱き方で玩具にされて、そ...
こんな抱かれ方がこの先ずっと続くのだろうか。いつか屈辱...
でも愛されていないのなら、体を拒めばあっさり関係が終わ...
(……ちゃんと心を、くれるのなら……、今だって、足を舐めてもい...
暗く思いつめた涙がこぼれて、シーツに吸われた。
こんなことまでされておいて才人に愛を乞うのは、君臨する...
けれど体も心も、もう離れられそうにはない。
高貴な者には何より大切なものの一つである「誇り」と天秤...
まさしく報いとして肉の奈落をのたうちまわり、わが身を淫...
アンリエッタはのろのろと身を起こし、牝犬の格好をおとな...
後ろから才人のがちがちの肉棒がズプズプと、とろけそうな...
また酸鼻なほどの黒悦を味わわされると知っても、拘束され...
「……そ、そこぉ……っ」
「最後はいつもどおりに、お尻しながら前を触ってやるからな。
自分からも腰を振ってみて」
「…………ひいいいっ……!」
戻ってしまっていた包皮を剥かれ、生やわらかくなりかけた...
充血した陰唇まわりをさすられ、膣口につぷつぷと浅く指を...
アンリエッタは魂までとどく痺れに鳴きながら、ひとくくり...
同時にアヌスの肉棒が抜き差しされだすと、今度は前の甘い...
たちまちめぐる淫熱に、総身が溶けるような感覚がはやくも...
「ほら、姫さま、『お尻に出してほしい』って言ってみろよ」
ぐちぐちと肛姦されながら剥かれたクリトリスをつままれた...
薄い舌が震え、従順に言葉をつむいだ。
「…………だ……して……ほしい、です……
……あ……いく、いきそうです……ゆるしてくださいまし……おまめ...
あたまのなか、ぐちゃぐちゃなの…………ひぃぃ……っ、いく……」
「もっとぐちゃぐちゃになればいいってば。こうされるの好き...
指で包皮を戻され、すぐ肉豆をにゅるりと剥かれるのを何度...
何もかもが沸騰していく。
「…………いく……いきまひゅぅ……あぁぁ…………
…………す、き……わた、わたくひ、これがすき……」
「ん……素直になってきたな。
あとから剥いたまま直接シコシコしてやるから、お尻しっか...
責めが惨烈になる。
腸管を犯しぬく大きなストロークが始まり、恥丘下の突起や...
牝尻が一度大きくとびはね、それでスイッチが入ったかのよ...
快楽に負けた恥知らずな声がどんどん高まっていく。
「…………ひ……い……いいっ……」
「ああっ……あああっ……ふぁ、あううっ」
「うああっ、ひ、あああ、おしりあつい、とけるぅっ、すきぃ...
この夜最初のときの自分が聞けば、耳をふさいだだろう。
後ろにかかげた尻をみずから振りたくって背徳の肉悦を貪欲...
光ない瞳に絶望的な喜悦を浮かべながら、いっそ彼の手で与...
誇りが肉欲に、決定的にひざを屈しかけていた。
「やっぱり、このやり方だとすげえ乱れるよな……
お尻で気持ちよくなってるだろ? 気持ちいい、って言って...
才人の命令が、暗黒と淫情に占められていく心に響く。
首をそらし肩越しに振りむいて、空虚でありつつも深い艶か...
「……は……い、きもちいい……きもちいいっ、
お尻できもちよくなっておりますうぅっ」
少女は口に出して認め、なにもかもに負けていく。
そうすることで身を灼く火が、ますます黒い色に燃えさかっ...
白痴になったように淫蕩な笑みさえ浮かべながら、ぼろぼろ...
アンリエッタは上体を完全にベッドに伏せ、膨らんだ乳房を...
宣言どおり赤剥けしたクリトリスをぬるぬると本格的に愛撫...
その、頭のなかに高らかに響く鋭い悦びが、アヌスを犯され...
「あなたにひどいことされているのに、きもひいいの、ひっ、...
はずかひいのに、いやなのにきもちいいのぉ、ひっく、んん...
絶頂に達するたび、性器となった腸粘膜がもちもちと肉棒を...
「おまめだめっ、ああぁ、ひぐっ、あぅ、いくっ、いきますぅ...
峠が終わらないうちに二回目、三回目と絶頂を重ねさせられ...
かろうじて残っていた精神の柱が、ポキポキと音をたててま...
いままでなんのために意地を張って耐えてきたのかさえ、壮...
「……いくぅぅっ……!」
どこか傷ましさのある淫狂を、上体ごと頭をそらして宙にふ...
少女は濃密な絶頂に達しつづける。悪寒にも似たわななきが...
肉身も魂もじんと甘美に痺れていくような、黒い屈服の悦び...
再度の失禁が、ゆるく太ももを伝って落ちている。
「あ、またおしっこ漏らしちゃったな……
っ、そんなお尻うねらせて俺の搾られたら……! なるべく我...
少年が自身もこらえかねた快楽の叫びを、わずかに歯の間か...
肉棒が鈴口を数回ぱくぱくさせてから、本日五度目とは思え...
射精を受けたときアンリエッタの背から、一気に霧が噴くよ...
「…………ぁ……いくっ、……イクっ……ころひて……イクぅ……」
手首を拘束された手にシーツがぎゅうっと引っ張られて、張...
脈動にあわせて女肛が淫蕩にうごめいて肉棒をねぶりしごき...
少女は、背におおいかぶさってぎゅっと抱きしめてくる少年...
アンリエッタはかすれた声で、まだ波状に重なっていく無残...
…………………………
……………
……
声も絶えてしばらくが経った。整っていく呼吸音のみになり...
虫や鳥の、命のざわめきに満ちた独特の静寂であるが。
窓からの風が一陣、汗みどろに火照った二つの体をそよぎ撫...
ぱさりと黒髪を弱肩にかぶせるようにして、覆いかぶさった...
「すっかり、お尻も大好きな体になったなぁ」
そこで少女の様子に気づく。
うつぶせに栗色の髪を枕元に広げたアンリエッタは、雰囲気...
「ああもう、泣かないでくださいよ」
才人は、シーツに顔を埋めたまま泣きだした少女の頭をよし...
その一方で涙に微妙に高ぶるものを覚え、まだアンリエッタ...
嗜虐趣味に本格的に目覚めても、こういうときはいじめたい...
さすがに先ほどまであった獣欲といえるほどの欲望は薄れて...
(いや、さすがにたいがいにしとけって、俺。こんな、いつか壊...
どうしよう、もっといじめたいって気分が、何度ひどいこと...
というかこれって深みにはまってるの、俺のほうじゃねえか...
複雑な気分になっている才人の前で、しだいにアンリエッタ...
少女は子供のように泣いている。これまでは終わればどうに...
体の熱が引いていき、冷静な認識能力が戻ってくると、先ほ...
これまでのように威厳と意地をどうにか取りもどそうにも、...
それにくわえて、行為の最後では自暴自棄になって忘れてい...
「うっ、ひっく、こんな体いや、元にもどひて……
うんでくれた、かあさまにも、てんごくのとうさまにも、え...
「戻せと言われても無理です……
それに体がここまでえっちな子になったのは、さすがに生ま...
「ちがう、ちがうわ、ぜんぶあなたのせいです、せきにんをと...
あぅ、うああ、おしり動かないで、あっ、ふ、あっ」
「往生際わるいなあ……もう生まれつきだって認めろよ。
認めるまでまたイかせ続けてやってもいいんだからな」
「みとめない、ぜったい、ひっ、ひぃ、ひっく、ああうっ、お...
ゆるひっ、ゆるして、みとめたくないのれす、うっ、うまれ...
「……責任?」
「いままで、うっく、わたくひをすきじゃなかったなら、ちゃ...
ちゃんと愛してくださいまし、それで今日までの無礼、ぜん...
ひっく、おねがい……」
それがアンリエッタが、自尊心の残骸からとぼとぼ拾い集め...
捨てきれない矜持と断ち切れない想いのせめぎ合いが、もう...
好きになれ、という命令。懇願とまぜこぜになったわがまま...
……現実逃避気味に子供に戻っていなければ、さすがに口から...
が、才人が表情をこわばらせ、ぴたりと止まったのは「すき...
「…………え?
ちょっと待って」
…………………………
……………
……
ずっと裸で、二人とも無言だった。
浴槽がもうもうと植物の香気まじった湯気をたたせている。
大理石の浴室で、才人はアンリエッタの体を洗っている。
まず快楽のために使われた部分を丁寧に洗う。そのあと台を...
オリーブオイルの石鹸と柔らかなスポンジを使って、玉の肌...
少女の前にひざまずいて、うすくれないの雲母のような爪を...
アンリエッタは視線を宙にふわふわとさまよわせ、うつろな...
生来、人にひざまずかれる身分なのである。貴なる者の常と...
淫戯と呼ぶには激しすぎた行為の直後で、重い悦びの名残と...
いまも浅く息づく胸元からは、浴室の霧にまじってけぶるよ...
それでも手をしなやかに伸べ、しどけなく足をくずして横ず...
あのベッドの上の姿を、匂いも色も濃く艶やかに咲き乱れた...
「足を出してください」と才人が求めた。
アンリエッタが備えつけの台にふらふらと腰かけて脚を伸ば...
顔を起こさずに、才人がぼそりとつぶやく。
「……あのさ。ああいうやり方で、その、するのはさ。
嫌いとか、そういうのとはぜんぜん違いますから」
自分のほうこそ、ルイズやこの人に信頼されていないと思っ...
才人がルイズとアンリエッタに向ける想いの種類はそれぞれ...
要するに少年も少女も、どっちも不安だったのである。きち...
相手も同じ悩みにおちいっている、と知ってしまえばあっさ...
(というか、ほんとなら俺のほうがこれで嫌われて当然なんだけ...
彼も、自分のここ最近の行いがどんなものかわかってはいる。
離宮滞在一日目の夜から、ずいぶんと最低のことをやってい...
最初のうちは半ばやけになっていたため、勢いで突っ走って...
先刻にアンリエッタを責めている中で引き出した反応で、思...
少年の抱いていた信頼云々の苦悩は、そのまま立ち消えにな...
心を確かめてしまえば、発端の懐疑は小さなことだったとし...
そうなると、罪悪感と悔恨がじんじん湧いてくるのは当然で...
帰ったらルイズとももう一度話し合って俺から折れよう、と...
「俺がああいうことしたのは、むしろ……逆みたいなもんです」
最初の衝動は、無自覚に彼を傷つけたアンリエッタの言動か...
網状の細かいひびが文様となって入ることで美しくなる、も...
妙味甘露の酒毒に酔わされたかのような、破滅的な美への憧...
どちらにしても、好き放題に辱めたことを正当化する言い訳...
スポンジをすべやかな肌の上で動かしつつ、洗い終わったら...
(謝ればすむことでもないけど、やっぱりまずは謝らなきゃな)
と、アンリエッタが身じろぎする気配がした。磨いていた足...
眼前、同じ目の高さに、少女がしずやかにひざまずいてきた。
白い腕が首にまきつけられる。濡れかがやく瞳に間近で見つ...
ときおりアンリエッタの目の奥には、暗い熾火のような何か...
「……ねえ」
ものぐるおしい熱が静かな瞳にこめられ、物憂い声がつむが...
浴槽にたたえられた水がゆらめいている。泡がゆらゆら湧き...
尻をつくように座りこんだ才人の首に、腕をまわして抱きつ...
「もしも地獄に落ちるなら、いっしょに落ちてくださいますか…...
才人はにわかに、ぞくりと首筋が粟立つ感覚を覚えた。
少女の形をした、怖いほどに綺麗なものが目の前にある。う...
子供の言葉遊びのようで、真摯な問い。脈絡はなくても、重...
声もなくそれを抱きとめて、魂を奪われたようにこくん、と...
アンリエッタは男の腕の中でこわばりを解き、魔性のなにか...
安堵のこもった涙声を出す。
「あ……それならもうすべて受け入れますわ、
どれだけ淫らな女にしてくれてもかまいませぬから……」
ここ数日のことは、あえてアンリエッタは口にしなかった。
才人もまた、いまはそれに言及する場ではないような気がし...
双方にまたしも、ほの暗い情感がこみあげてきている。あれ...
湯に濡れた裸。すべる大理石の床。
ハーブの香のする湯気に包まれてくらくらと眩めく。
美姫の肌からしたたった湯の雫がぴちゃんと鳴った。
抱きしめた少女の鳩のように柔ぬくい乳房に頬を押し当てる...
才人はほうとため息をつく。アンリエッタの忍んだ泣き声が...
甘い嗚咽と心音が、魂とろかす蜜となって少年の耳にねっと...
男を惑わせて深い淵に誘うという、美しい水妖の歌にも似て。
静寂のなかに儚くふるえて悩ましく響き、底なく溺れさせら...
ページ名: