ゼロの使い魔保管庫
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開始行:
魂縛
#1『葬儀』
作・佐大
足元には自分の身体がある。
花に囲まれた自分の身体。
そうだ。
俺、平賀才人は死んだんだ。
ルイズ、シエスタ、タバサ、姫様…… コルベール先生、ルイズ...
嬉しいケド、複雑だ。
ルイズ…ごめんな。
約束したのに。
ピンクの髪を撫でようとしたが、通り抜けてしまった。
見ることしかデキナイんだな。
真っ赤に眼を腫らして大きいお腹を気遣いながら背筋を伸ばし...
「サイト、聞こえてるんでしょ?」
あぁ、聞こえてる。
「最初は平民が使い魔なんて…って思ってた。酷い事もいっぱい...
最初は理不尽なご主人さまだったよなぁ〜。
死んだ今でも思い出すや。
「でも彼方は私を命をかけて守ってくれた。」
「そんな姿に私は心魅かれていった。」
そーだよな。いつの間にか、俺もお前の事を好きになってた。
「最後の約束以外は全部…全部、守ってくれた。」
「貧乏でも良い…一緒に幸せな家庭を築こう。って約束…」
ルイズの膝が崩れた。
「何で勝手に死んじゃうのよ…」
「私はもっと一緒に居たかった…」
俺もだよルイズ。でも出来ないんだよ…
「もっと沢山、沢山…話しもしたかった。甘えたかった…」
「お腹の子供はどうするのよ…あんたの顔すら知らずに育つのよ」
「ずっと一緒にいてよ…帰って来てよ…。」
「サイト…」
ごめんルイズ。
もうお迎えが来たみたいだ。
魂だけの身体が足元から光の粉になっていく。
「私の傍にいて…」
終了行:
魂縛
#1『葬儀』
作・佐大
足元には自分の身体がある。
花に囲まれた自分の身体。
そうだ。
俺、平賀才人は死んだんだ。
ルイズ、シエスタ、タバサ、姫様…… コルベール先生、ルイズ...
嬉しいケド、複雑だ。
ルイズ…ごめんな。
約束したのに。
ピンクの髪を撫でようとしたが、通り抜けてしまった。
見ることしかデキナイんだな。
真っ赤に眼を腫らして大きいお腹を気遣いながら背筋を伸ばし...
「サイト、聞こえてるんでしょ?」
あぁ、聞こえてる。
「最初は平民が使い魔なんて…って思ってた。酷い事もいっぱい...
最初は理不尽なご主人さまだったよなぁ〜。
死んだ今でも思い出すや。
「でも彼方は私を命をかけて守ってくれた。」
「そんな姿に私は心魅かれていった。」
そーだよな。いつの間にか、俺もお前の事を好きになってた。
「最後の約束以外は全部…全部、守ってくれた。」
「貧乏でも良い…一緒に幸せな家庭を築こう。って約束…」
ルイズの膝が崩れた。
「何で勝手に死んじゃうのよ…」
「私はもっと一緒に居たかった…」
俺もだよルイズ。でも出来ないんだよ…
「もっと沢山、沢山…話しもしたかった。甘えたかった…」
「お腹の子供はどうするのよ…あんたの顔すら知らずに育つのよ」
「ずっと一緒にいてよ…帰って来てよ…。」
「サイト…」
ごめんルイズ。
もうお迎えが来たみたいだ。
魂だけの身体が足元から光の粉になっていく。
「私の傍にいて…」
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